JP2006233890A - 内燃機関用マフラ - Google Patents
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Abstract
【課題】重量の増加や部品点数の増加を招くことなく、剛性を向上させた内燃機関用マフラを得る。
【解決手段】中空のアウタシェル2の両端をエンドプレート4,6で塞ぎ、アウタシェル2の内部をセパレータ8により仕切った。セパレータ8が仕切板部8aと仕切板部8aの外周に形成されアウタシェル2の内周に接触する筒状部8bとを備え、筒状部8bを深絞りにより形成した。筒状部8bの断面形状は略楕円形で形成され、曲率の小さい筒状部8bとアウタシェル2との間に隙間18,20を形成してもよい。
【選択図】 図2
【解決手段】中空のアウタシェル2の両端をエンドプレート4,6で塞ぎ、アウタシェル2の内部をセパレータ8により仕切った。セパレータ8が仕切板部8aと仕切板部8aの外周に形成されアウタシェル2の内周に接触する筒状部8bとを備え、筒状部8bを深絞りにより形成した。筒状部8bの断面形状は略楕円形で形成され、曲率の小さい筒状部8bとアウタシェル2との間に隙間18,20を形成してもよい。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両に搭載される内燃機関の排気騒音を低減する内燃機関用マフラに関する。
従来より、内燃機関用マフラは、特許文献1にあるように、板材を巻いて筒状に形成したアウタシェルと、アウタシェルの両端を塞ぐエンドプレートと、内部を仕切るセパレータとを備えている。内燃機関用マフラの剛性を向上させる際には、二重巻から三重巻に板材の巻回数を増やしている。あるいは、特許文献2(図5参照)にあるように、アウタシェル内にリングセパレータを追加して剛性を向上させている。
特開2003−113714
特開2000−213328
しかしながら、こうした従来のもの、前者の三重巻きにしたものでは、重量が増加すると共に工数が増加してコストアップになるという問題があった。また、後者のリングセパレータを追加したものでは、部品点数が増加して、組立が煩雑になるという問題があった。
本発明の課題は、重量の増加や部品点数の増加を招くことなく、剛性を向上させた内燃機関用マフラを提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
アウタシェルの内部をセパレータにより仕切った内燃機関用マフラにおいて、
前記セパレータが仕切板部と該仕切板部の外周に形成され前記アウタシェルの内周に接触する筒状部とを備え、前記筒状部を深絞りにより形成したことを特徴とする内燃機関用マフラがそれである。
アウタシェルの内部をセパレータにより仕切った内燃機関用マフラにおいて、
前記セパレータが仕切板部と該仕切板部の外周に形成され前記アウタシェルの内周に接触する筒状部とを備え、前記筒状部を深絞りにより形成したことを特徴とする内燃機関用マフラがそれである。
前記筒状部の断面形状が略楕円形で形成され、曲率の小さい前記筒状部と前記アウタシェルとの間に隙間を形成した構成としてもよい。あるいは、前記筒状部の断面形状が略楕円形で形成され、曲率が大きい前記筒状部に内側に突き出した補強部を形成した構成としてもよい。また、前記筒状部の断面形状が略楕円形で形成され、曲率の小さい前記筒状部を切り欠いた構成としてもよい。アウタシェルの両端を塞ぐエンドプレートを設けると共に、前記筒状部の長さは一方の前記エンドプレートと前記仕切板部との間の長さの1/5から4/5の範囲内とした構成とするのが好ましい。
本発明の内燃機関用マフラは、筒状部を深絞りにより形成したので、重量の増加や部品点数の増加を招くことなく、剛性を向上させることができるという効果を奏する。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1は内燃機関用マフラで、内燃機関用マフラ1は筒状に形成されたアウタシェル2と、アウタシェル2の両端を塞ぐエンドプレート4,6とを備えている。
図1に示すように、1は内燃機関用マフラで、内燃機関用マフラ1は筒状に形成されたアウタシェル2と、アウタシェル2の両端を塞ぐエンドプレート4,6とを備えている。
アウタシェル2は、薄い板材を二重に巻いて筒状に、本実施形態では断面形状が略楕円形の筒状に形成されており、アウタシェル2の両端と、エンドプレート4,6の外周とは、周知のカシメにより固定されている。尚、カシメに限らず、溶接により一体的に固定してもよい。また、エンドプレート4,6を設けることなく、中空のアウタシェル2の両端をスピニング加工等によりテーパ状に縮径させて形成してもよい。
アウタシェル2の内部には、セパレータ8が設けられて複数の室に仕切って、本実施形態では、内部を拡張室10と共鳴室12とに仕切っている。セパレータ8は、仕切板部8aと筒状部8bとを備えている。
一方のエンドプレート4を貫通して拡張室10内を通り、仕切板部8aを貫通するインレットパイプ14が設けられており、インレットパイプ14のエンドプレート4側の端は、図示しない内燃機関からの排気が導入されるように接続される。インレットパイプ14の他方の端は、共鳴室12内に開口されており、拡張室10内のインレットパイプ14には、複数の小孔14aが穿設されている。
他方のエンドプレート6を貫通して共鳴室12内を通り、仕切板部8aを貫通するアウトレットパイプ16が設けられており、アウトレットパイプ16のエンドプレート6側の端は、排気ガスを大気中に排出するように、図示しないテールパイプに接続される。アウトレットパイプ16の他方の端は、拡張室10に開口されている。
筒状部8bは、仕切板部8aの外周に沿って、その全周にわたって形成されており、その断面形状は、アウタシェル2の断面形状と同一か、それより少し大きく形成されて、筒状部8bがアウタシェル2の内周に密着するように形成されている。
セパレータ8は、深絞りにより筒状部8bが形成されており、一方のエンドプレート4と仕切板部8aとの間の長さに対して、筒状部8bの長さが1/5から4/5の間の範囲内となるように形成されている。筒状部8bの長さが1/5よりも小さいと、剛性の向上への寄与が小さく、筒状部8bの長さが4/5よりも大きいと、剛性の向上よりも、重量の増加が問題となると共に深絞り加工が困難となり、好ましくない。
本実施形態の内燃機関用マフラ1では、拡張室10に排気ガスが最初に流入し、拡張室10内の圧力が上流側にある分、下流側よりも高いので、拡張室10側に筒状部8bが設けられている。尚、これに限らず、エンドプレート4,6とセパレータ8との間の長さが長いと、その間のアウタシェル2の剛性が低いので、剛性が低い側の室側に、筒状部8bを設けるようにするとよい。また、本実施形態では、1つのセパレータ8を設けた場合を例としたが、これに限らず、複数のセパレータ8を設けた場合でも同様に実施可能である。
次に、前述した本実施形態の内燃機関用マフラ1の作動について説明する。
内燃機関用マフラ1に導入される排気ガスは、インレットパイプ14から小孔14aを通って拡張室10に流入し、アウトレットパイプ16から下流側のテールパイプに排出される。
内燃機関用マフラ1に導入される排気ガスは、インレットパイプ14から小孔14aを通って拡張室10に流入し、アウトレットパイプ16から下流側のテールパイプに排出される。
その際、共鳴室12による共鳴効果や、拡張室10による拡張効果等により排気騒音が低減される。排気ガスの脈動等によってアウタシェル2が振動して放射音が放出されるが、筒状部8bにより内燃機関用マフラ1の剛性が向上して、アウタシェル2の振動が抑制され、放射音が低減される。
図7に示すように、従来の三重巻きのアウタシェルを用いたものでは、剛性が高いので騒音レベルは低いが、重量が重くなり、過剰な性能になる場合がある。従来のリングセパレータを用いた場合には、部品点数が増加し、また、剛性の向上が十分ではなく、共振周波数が移動するだけで、騒音レベルの低減が十分に図れない。
これに対して、深絞りにより形成した筒状部8bを備えたセパレータを用いた場合には、重量の増加や部品点数の増加を招くことなく、騒音レベルを低減できる。騒音レベルの増加への寄与の高い共振している周波数の共振音を押さえ、共振周波数を高くさせ減衰効果を利用して騒音を低減している。
次に、前述した実施形態と異なる第2実施形態について、図2、図3によって説明する。尚、前述した実施形態と同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略する。以下同様。
第2実施形態では、アウタシェル2とセパレータ8の筒状部8bとの間に隙間18,20を形成している。筒状部8bの断面形状は、略楕円形に形成され、隙間18,20は、図3に示すように、曲率の小さい筒状部8bとアウタシェル2との間に、即ち、半径の小さい筒状部8bとアウタシェル2との間に形成されている。
隙間18,20は、曲率の小さな箇所の筒状部8bを内側に窪ませて形成されると共に、隙間18,20はアウタシェル2と筒状部8bとにより囲まれて閉塞された状態に形成されている。
曲率の小さい筒状部8bとアウタシェル2との間に形成するのは、曲率の小さな箇所のアウタシェル2はその剛性が高く、曲率の大きな箇所ではアウタシェル2の剛性が弱くなるので、曲率の大きな箇所では筒状部8bとアウタシェル2との重ね合わせにより剛性が向上し、曲率の小さな箇所では隙間18,20を設けることにより、断熱性能が向上し、熱害を防止できる。
更に、図4に示す第3実施形態のセパレータ8のように、筒状部8bに補強部22を形成してもよい。筒状部8bの断面形状は、略楕円形に形成され、補強部22は曲率の大きな箇所の筒状部8bに形成されると共に、筒状部8bが内側に窪まされて形成されている。また、補強部22は筒状部8bの軸方向に沿って細長く形成されており、複数本の補強部22が、本実施形態では、片側に3本の補強部22が形成されている。
図5に示す第4実施形態のセパレータ8のように、曲率の大きな箇所の筒状部8bに、周方向に沿って、細長い複数本の補強部24を形成してもよい。このように、補強部22,24を形成することにより、剛性の低い曲率の大きな箇所の筒状部8bの剛性を改善することができる。
また、図6に示す第5実施形態のセパレータ8のように、筒状部8bの一部を切り欠いてもよい。この第5実施形態でも、筒状部8bの断面形状は、略楕円形に形成され、曲率の小さな箇所の筒状部8bの一部を切り欠いている。切り欠くことにより、重量を低減できると共に、曲率の大きな箇所では剛性を向上させることができる。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
1…内燃機関用マフラ 2…アウタシェル
4,6…エンドプレート 8…セパレータ
8a…仕切板部 8b…筒状部
10…拡張室 12…共鳴室
14…インレットパイプ 14a…小孔
16…アウトレットパイプ
18,20…隙間 22,24…補強部
4,6…エンドプレート 8…セパレータ
8a…仕切板部 8b…筒状部
10…拡張室 12…共鳴室
14…インレットパイプ 14a…小孔
16…アウトレットパイプ
18,20…隙間 22,24…補強部
Claims (5)
- アウタシェルの内部をセパレータにより仕切った内燃機関用マフラにおいて、
前記セパレータが仕切板部と該仕切板部の外周に形成され前記アウタシェルの内周に接触する筒状部とを備え、前記筒状部を深絞りにより形成したことを特徴とする内燃機関用マフラ。 - 前記筒状部の断面形状が略楕円形で形成され、曲率の小さい前記筒状部と前記アウタシェルとの間に隙間を形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用マフラ。
- 前記筒状部の断面形状が略楕円形で形成され、曲率が大きい前記筒状部に内側に突き出した補強部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用マフラ。
- 前記筒状部の断面形状が略楕円形で形成され、曲率の小さい前記筒状部を切り欠いたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用マフラ。
- アウタシェルの両端を塞ぐエンドプレートを設けると共に、前記筒状部の長さは一方の前記エンドプレートと前記仕切板部との間の長さの1/5から4/5の範囲内としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の内燃機関用マフラ。
Priority Applications (1)
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JP2005050729A JP2006233890A (ja) | 2005-02-25 | 2005-02-25 | 内燃機関用マフラ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018142536A1 (ja) * | 2017-02-02 | 2018-08-09 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機 |
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JPH0622511U (ja) * | 1992-03-13 | 1994-03-25 | 株式会社三五 | 自動車用消音器 |
JPH09250327A (ja) * | 1996-03-15 | 1997-09-22 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 消音器 |
-
2005
- 2005-02-25 JP JP2005050729A patent/JP2006233890A/ja active Pending
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