JP2009209854A - 消音器 - Google Patents
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Abstract
【課題】消音器の消音構造を一体に成型することで消音器の製造コストを低減できる消音器を提供する
【解決手段】筒状のケース(21)と、前記ケース(21)に内装され、ガスの消音を行う内部構造(50)と、前記ケース(21)にガスを導入する入口孔(31a)と、前記ケース(21)からガスを排出する出口孔(32a)と、を備え、前記内部構造(50)は、筒方向に略平行な仕切り構造(52)によって前記ケース(21)を二以上の室(55)に分割すると共に、前記仕切り構造(52)に設けられる連通孔(54)によって、前記室(55)の少なくとも二つを互いに連通させる。
【選択図】図1
【解決手段】筒状のケース(21)と、前記ケース(21)に内装され、ガスの消音を行う内部構造(50)と、前記ケース(21)にガスを導入する入口孔(31a)と、前記ケース(21)からガスを排出する出口孔(32a)と、を備え、前記内部構造(50)は、筒方向に略平行な仕切り構造(52)によって前記ケース(21)を二以上の室(55)に分割すると共に、前記仕切り構造(52)に設けられる連通孔(54)によって、前記室(55)の少なくとも二つを互いに連通させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、排気ガスの発生音を低減するための消音器に関し、より詳細には、製造コストを低減できる消音器及びその製造方法に関するものである。
従来、消音器は、その外形となるシェルとエンドプレートとで囲まれた部屋の内部に、隔壁、パイプ等を配置し、排気ガスの流路及び室を構成する。排気ガスの消音は、これらパイプの本数、長さ、パイプ径、隔壁の枚数、隔壁に設ける孔の形状等によりチューニングされる。なお。材料は一般的にステンレスが用いられる。
このような構造をもつ消音器として、筒状のシェル内に隔壁を設け複数の室を形成し、この室間をパイプで連通すると共に、一部の室に吸音部材を充填する消音器が知られている(特許文献1、参照。)。
特開2006−233862号公報
前述のような消音器は、対象の車両や内燃機関等の特性に合わせた消音性能のチューニングが必要となる。チューニングは、消音器内のパイプ、隔壁、吸音部材等の消音構造を変更する必要がある。
そのため、消音器は、一つの対象車両(例えば搭載されるエンジンの排気量や車両構造)毎に、一つの構造が必要となる。これにより、異なる車両で同一の構成をもつ消音器を利用可能にする標準化を行うことが難しいという問題があった。そのため、コストが増加してしまうという問題がある。
また、消音器の構造的な問題として、内部のパイプを隔壁により固定しているので、脈動による加振の影響を受けやすい。また、シェルは板材から構成されるため、剛性が高くないので、隔壁の振動がシェルへ伝達されることにより放射音が発生しやすくなるという問題もある。
また、前述のように、消音器は耐久性や強度を考慮して、ステンレスによって構成されるのが一般的である。ステンレスは加工性が低いため、平板の素材から曲げ加工や溶接を行う必要があるため、製造工数が多くなり、コストが増加してしまうという問題がある。
本願発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、消音器の消音構造を一体に成型することで、消音器の基本構造を標準化することができると共に、消音器の製造コストを低減できる消音器を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、筒状のケースと、前記ケースに内装され、ガスの消音を行う内部構造と、前記ケースにガスを導入する入口孔と、前記ケースからガスを排出する出口孔と、を備え、前記内部構造は、筒方向に略平行な仕切り構造によって前記ケースを二以上の室に分割すると共に、前記仕切り構造に設けられる連通孔によって、前記室の少なくとも二つを互いに連通させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の消音器において、前記内部構造は、押し出し成型により、筒方向に略同一の形状で形成されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の消音器において、前記ケースは、その内周に仕切り部を備え、前記内部構造の筒方向の端部は、前記仕切り板に突き当たるように内装されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の消音器において、前記内部構造は、第1の内部構造と第2の内部構造とを含み、前記仕切り板は、第1の仕切り板と第2の仕切り板とを含み、前記第1内部構造の筒方向の端部は、前記第1の仕切り板に突き当たるように内装され、前記第2の内部構造の筒方向の端部は、前記第2の仕切り板に突き当たるように内装されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は2に記載の消音器において、前記ケースと、前記内部構造とが、一体に形成されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の消音器において、前記内部構造は、二以上のパイプ形状の構造を有する室を備え、前記入口孔が、前記一方のパイプ形状の室に連通し、前記出口孔が、前記他方のパイプ形状の室に連通することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5に記載の消音器において、前記入口孔及び前記出口孔の少なくとも一方が、前記ケースの側面に設けられることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一つの消音器において、前記ケースの筒方向の開口部を、前記ケースを塑性変形することによって閉塞する。
請求項1の発明によると、仕切り構造及び連通孔によってガスの流路及びガスの消音構造を構成することができるので、消音器の基本構造を標準化することができ、また、消音構造のチューニングを容易にすることができるので、消音器の製造コストを低減することができる。
請求項2の発明によると、内部構造を押し出し成型により一体に形成するので、消音器の製造コストを低減することができる。また、強度を高めることができるので、消音器を軽量することができ、消音効果を高めることができる。
請求項3の発明によると、内部構造をケース内の仕切り板に突き当てるように内装するので、仕切り構造を確実に固定することができ、消音器の強度を高めることができる。
請求項4の発明によると、複数の仕切り構造を内装することが容易となり、複雑な消音構造を容易に設計することが可能となる。
請求項5の発明によると、ケースと内部構造を一体に成型するので、消音器の製造コストを低減することができる。また、強度を高めることができるので、消音器を軽量することができ、消音効果を高めることができる。
請求項6の発明によると、パイプ状の室を入口孔及び出口孔に連通させるので、消音構造を容易に設計することが可能となる。
請求項7の発明によると、ケース側面に入口孔及び出口孔を設けるので、ガス流路の断面積の拡大比を大きくとることができ、消音効果を高めることができる。
請求項8の発明によると、ケース21の開口部を塑性変形によって閉塞するので、消音器の製造コストを低減することができる。また、強度を高めることができるので、消音器を軽量することができ、消音効果を高めることができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
<第1実施形態>
まず、第1の実施の形態の消音器(マフラ)10について説明する。
まず、第1の実施の形態の消音器(マフラ)10について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の消音器10の構成を示す説明図である。
消音器10は、ケース21と、エンドプレート21bと、エンドプレート21cと、入口パイプ31と、出口パイプ32とによって構成される。
ケース21は、消音器10の最外周部を構成する略円筒状の形状を有する。
このケース21は、その両端の開口部がエンドプレート21b及びエンドプレート21cにより閉塞される。また、一方のエンドプレート21bに排気ガスを導入する入口孔31aが、他方のエンドプレート21cに排気ガスを大気へと排出する出口孔32aが、それぞれ設けられる。これら入口孔31a及び出口孔32aは、それぞれ入口パイプ31及び出口パイプ32が取り付けられている(図2参照)。
なお、後述するように、入口孔31a及び出口孔32aは、必ずしもエンドプレート21b及び21cに設ける必要はない。一方のエンドプレート21bに入口孔31aと出口孔32aの双方を設けてもよいし、ケース21の側面に入口孔31a及び出口孔32aを設けてもよい。
図2は、本発明の第1の実施の形態の消音器10の断面図である。なお、図2(a)は、消音器10の上面断面図であり、図2(b)は、図2(a)の筒方向の断面図である。
図2(a)に示すように、ケース21には、マフラ内部構造50が内装される。マフラ内部構造50は、その外形がケース21の内面と略同一となるような形状を有しており、その内部を複数の空間に分割する仕切り構造52を備える。この仕切り構造52によってガス流路や消音構造を形成する。この仕切り構造52によって分割された空間が室55を形成する。
このマフラ内部構造50は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金を材料として、押し出し成型によって筒方向に同一形状で形成される。
室55は、仕切り構造52の一部に丸孔形状の連通孔54を形成することによって、互いに連通させることができる。これにより、室55を消音構造として機能させると共に、ガスの流路とすることができる。なお、連通孔54は、機械的工作により形成してもよいし、レーザ加工により形成してもよい。また、連通孔54は丸孔形状ではなく、矩形でもでもよい。また、仕切り構造52のうち、隣接する室55を仕切る個所大きく開口し、二つの室55を一つの室55として機能させてもよい。
図2(b)の例では、仕切り構造52は、4つの壁状の構造により仕切られることによって形成される4つの室55a、55b、55c、55dと、入口孔31a及び出口孔32aと連通するパイプ状の構造をもつ室55eと、からなる5つの室55を備える。
室55eは、連通孔54によって室55a及び室55bと互いに連通している。また、室55cは、連通孔54によって室55dと互いに連通している。また、室55aは、吸音部材を収納している。
このように構成することによって、例えば、入口孔31aと連通する室55d及び55cが拡張室として機能する。拡張室は排気ガス流路の断面積を拡大する。これにより、排気ガスの音波が拡張することによって、音波が減衰する。
また、室55a吸音材収納室として構成されている。吸音材収納室では、吸音部材によって、排気ガスの音波のうち、主に高周波音が減衰する。なお、吸音部材は一般的にグラスファイバ等の繊維状物質が用いられる。この繊維状物質が飛散しないように、吸音部材収納室には排気ガスの出口となるような構造を設けない。
また、室55bは、筒方向の一端側に設けられた連通孔54によって室55e連通する。これによって、室55bは分岐室(ブランチ室)として機能する。分岐室では、その奥行き長に対応する周波数の音波を反射させることによって、排気ガスの干渉により音波が減少する。
また、連通孔54において、排気ガス流路の断面積が一時的に変化するため、排気ガスの音波が減衰する絞り構造として機能する。なお、絞り構造を多く設けることにより音波は減衰するが、排気ガスの圧力損失も上昇するため、小径の連通孔54の配置は適切に行う必要がある。
このように、マフラ内部構造50内に構成された消音構造により、排気ガスの音波が減衰される。そして、最終的に出口孔32aへと導かれた排気ガスは、出口パイプ32から大気へと排出される。
このような消音構造により、排気ガスを消音した後に大気に排出することができる。
次に、本実施の形態の消音器10の組み立て方法を具体的に説明する。
まず、各部材を形成する。ケース21は円筒形状として、マフラ内部構造50は、断面が筒方向に略同一である柱構造として、それぞれ押し出し成型により形成される。
次に、このマフラ内部構造50を、ケース21に挿入する。このとき、仕切り構造52の室55のいずれかに吸音材を収納する場合は、室55の形状に合わせて予め加工された吸音材を、仕切り構造52の当該室55に対応する個所に収納しておく。
次に、ケース21の開口部に、それぞれエンドプレート21b及び21cを接合する。
エンドプレート21b及び21cは、ケース21の開口部に組み付けた後、溶接される。これにより、ケース21の開口部が、エンドプレート21b及び21cにより閉塞される。
次に、ケース21に、入口パイプ31及び出口パイプ32を接合する。
この入口パイプ31及び出口パイプ32の接合にはさまざまな方法がある。例えば、予め入口孔31a及び出口孔32aが形成されたエンドプレート21b及び21cをケース21取り付けた後に、入口パイプ31及び出口パイプ32をそれぞれ取り付け、溶接等によって接合する。
なお、エンドプレート21b及び21cを取り付けた後に、入口孔31a及び出口孔32aを加工してもよい。
また、エンドプレート21b及び21cの接合は溶接でなくてもよい。例えば、かしめ等により機械的に取り付けてもよいし、材質が可能であれば、拡散摩擦接合(FSW)によってこれらを接合してもよい。また、エンドプレート21b及び21cを別部品とするのではなく、エンドプレートとなる構造をケース21に一体に成型して、これを折り曲げた後溶接等によって開口部を閉塞してもよい。
以上の手順により、消音器10が組み立てられる。
図3は、本発明の第1の実施の形態の消音器(マフラ)10の他の例の断面図である。
前述の図2に示す例では、ケース21の開口部をエンドプレート21b及び21cによって閉塞する例を示した。これに対して、図3の例では、ケース21に、エンドプレート21b及び21cを一体に形成する。例えば、ケース21の開口部をスピニング加工により縮径することによって、エンドプレート21b及び21cを形成する。
このように構成することによって、エンドプレート21b及び21cを別部品とする必要がなくなるので、部品点数を削減することができと共に消音器10を軽量化することができる。また、接合部分が減るため機械的な強度が向上する。特に、本実施の形態では、アルミ合金やマグネシウム合金等を材料として用いるので、このような塑性加工を容易に行うことが可能である。
具体的には、マフラ内部構造50をケース21に内装した後、ケース21の端部において、スピニング加工を行うことにより、マフラ内部構造50の開口部を縮径させる。この縮径部分が、入口孔31a及び出口孔32aとなる。これにより、図3(a)のように、マフラ内部構造50の開口部を閉塞しつつ、入口孔31a及び出口孔32aを備える形状に加工することができる。
また、図3(b)に示す例では、仕切り構造52は、4つの壁状の構造により仕切られることによって形成される3つの室55a、55b、55cと、入口孔31a及び出口孔32aと連通するパイプ状の構造をもつ室55dと、からなる4つの室55を備える。室55eは、連通孔54によって室55aと互いに連通している。また、室55b及び室55cは、吸音部材を収納している。
このように、マフラ内部構造50の形状は自由に設計することが可能である。
図4は、本発明の第1の実施の形態の消音器(マフラ)10のさらに別の例の断面図である。
前述の図2又は図3に示す例では、ケース21に、唯一つのマフラ内部構造50を内装する例を示した。これに対して、複数のマフラ内部構造50(50a、50b)をケース21に内装するよう構成してもよい。
図4(a)に示す例では、ケース21の筒方向の中間部に、複数のマフラ内部構造50を収納するための2つの仕切り板56a、56bを備えている。そして、一方の側(入口孔31a側)に、第1のマフラ内部構造50aを、他方の側(出口孔32a側)に、第2のマフラ内部構造50bを、それぞれ内装するように構成されている。これら第1のマフラ内部構造50a及び第2のマフラ内部構造50bは、それぞれ、第1の仕切り板56a及び第2の仕切り板56bに突き当たるように、ケース21に内装されている。
図4(b)は、第1のマフラ内部構造50aの構成を示す。なお、第1のマフラ内部構造50aは、外周は円筒形状でなく、壁状の構造の端部52aによってケース21に当接するように構成されている。すなわち、ケース21の内周面と、壁状の構造を有する仕切り構造52とによって、室55が形成される。
この第1のマフラ内部構造50aは、入口孔31aに連通するパイプ状の室55eと、室55a、室55b、室55c、室55dとが、連通孔54によって互いに連通されている。
室55eと室55a及び室55cとは、筒方向の一部のみに開口した連通孔54によって連通されている。この室55a及び室55cが、共鳴室(レゾネータ室)を形成する。共鳴室では、ホルムヘルツの原理により排気ガスの特定の周波数の音波が共鳴することで、音波が減衰する。この特定の周波数は、共鳴室の体積や形状により決定される。
室55eと室55b及び室55dとは、筒方向のすべてにわたって開口した連通孔54によって連通されている。この室55b及び室55dが、拡張室を形成する。
このような消音構造が構成された第1のマフラ内部構造50aを通過した排気ガスは、第1の仕切り板56aと第2の仕切り板56bとの間を通過した後、第2のマフラ内部構造50bへと導入される。
図4(c)は、第2のマフラ内部構造50bの構成を示す。なお、第2のマフラ内部構造50bは、第1のマフラ内部構造50と同様に、外周は円筒形状でなく、壁状の構造の端部52aによってケース21に当接するように構成されている。
この第2のマフラ内部構造50bは、パイプ状の室55jと、室55f、室55g、室55h、室55iとが、連通孔54によって互いに連通されている。
室55fと室55iとは、筒方向の一部に開口した連通孔54によって連通されている。この室55b及び室55dが、拡張室を形成する。
また、室55gと室55jとは、筒方向の一部に開口した連通孔54によって連通されている。この室55gが、分岐室を形成する。
また、室55hと室55jとは、筒方向の一部に開口した連通孔54によって連通されている。この室55hが、吸音部材収納室を形成する。
このような消音構造が構成された第5のマフラ内部構造50bを通過した排気ガスは、室55jから出口孔32aへと導かれ、出口パイプ32から大気へと排出される。
このように、ケース21は、仕切り板56を備えることによって、複数のマフラ内部構造50を内装することができる。これにより、より複雑な構造をもつ消音構成を、複数のマフラ内部構造50の組み合わせによって容易に構成することが可能となる。
図5及び図6は、本発明の第1の実施の形態の消音器10のさらに別の例の断面図である。
前述のように、消音器10は、ケース21とケース21に内装されるマフラ内部構造50とによって、消音構造を自由に構成することができる。
図5(a)に示す例では、ケース21に一つのマフラ内部構造50が内装されている。そして、ケース21の開口部は、スピニング加工等によってケース21と一体に形成されたエンドプレート21b及び21cによって閉塞されている。
このエンドプレート21b及び21cの形状は、排気ガスの圧損等を考慮した形状とすることができる。例えば、図5(a)に示す例では、エンドプレート21b及び21cは、ケース21の外周側から入口孔31a及び出口孔32aにかけて、外側方向に凸となる孤形状を有する。また、図5(b)及び図5(c)に示す例では、エンドプレート21b及び21cは、ケース21の外周側から入口孔31a及び出口孔32aにかけて、内側方向に凸となる孤形状を有する。
図5(b)に示す例は、ケース21内部に仕切り板56を設け、二つのマフラ内部構造50を内装した。この仕切り板56は、消音構造のために形状を自由に設計できる。
また、図5(c)に示す例では、仕切り板56を設けることなく、二つのマフラ内部構造50を突き合わせて内装する。
また、図5(b)及び図5(c)に示すように、入口孔31a及び出口孔32aは、お互いが向き合うように対向して備えてもよいし、オフセットした位置に備えてもよい。
図6は、マフラ内部構造50の構成例を示す。図6(a)に示すように、マフラ内部構造50は、その外周側に、ケース21の内周面と略同一の形状をもつ円筒形状とすることができる。
また、図6(b)、図6(c)及び図6(d)に示すように、マフラ内部構造50の外周を円筒形状とせず、ケース21の内周面を分割する壁状の構造のみを備えることもできる。この場合、マフラ内部構造50は、ケース21と当接する個所に、庇状の端部52aを備える。この構成により、マフラ内部構造50をケース21の内部に固定することができる。なお、必要であれば溶接や機械工作等によってケース21とマフラ内部構造50を接合してもよい。
なお、マフラ内部構造50の外周を円筒としない場合は、ケース21の内周において、端部52aに対応する個所に溝を形成してもよい。
以上のように、本願発明の第1の実施の形態の消音器10は、ケース21の内部に、消音構造を備えるマフラ内部構造50を内装した。このマフラ内部構造50は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金を材料として、押し出し成型により一体に形成する。また、マフラ内部構造50は、仕切り構造52の形状や、連通孔54の位置や数を適宜設定することにより、吸音室、拡張室、分岐室、共鳴室、吸音部材収納室等の消音構造を構成することができる。これによって、消音させたい周波数帯に応じてこれら消音構造を任意に設計することができる。特に、マフラ内部構造50は、連通孔54を後から加工することにより、消音構造を構成することができる。すなわち、マフラ内部構造50によって、標準化された消音器10とすることができる。
これにより、従来のように、車両ごとに個別に消音器10を設計し、車両ごとに消音器10を製造するという方法と比較すると、設計工数や製造工数を削減できるので、コストを低減することができる。また、同様の理由により、消音器10の試作経費も低減できる。また、消音器10の基本構成を標準化することによって量産効果が発揮され、コストをさらに低減することができる。
また、標準化された消音器10の消音構造を、連通孔54や入口パイプ31、出口パイプ32の構成等により、車両の特性に応じて細かくチューニングすることが可能となるため、排気ガスの誘導を最適に設計することができる。これにより、気流音及び圧力損失を低減することができるので、容量が同等の従来の消音器と比較すると、消音効率が向上する。
また、マフラ内部構造50を一体に成型するので、消音器10の強度を高めることができ、振動が軽減されるので消音効果を高めることができる。
また、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金を材料とすると共に、部品点数も少なくすることができるので、消音器10を軽量化することができ、例えば車両に搭載した場合に燃費を向上することができる。
なお、本発明の実施の形態では、消音器10は円筒形状としたが、これに限られるものではなく、円形、楕円、異形、超扁平としてもよい。また、入口パイプ31及び出口パイプ32は、任意の位置に設けることができる。
また、消音器10内に排気ガスを原因とする凝縮水が滞留する可能性がある。これを取り除くために、マフラ内部構造50の内面に隙間、小孔を設けると共に消音器全体を傾斜させることにより、出口近傍の部屋に凝縮水を集め、その部分のケース21内にピトー管を設置して、出口パイプ32を通過する排気ガス流れにより発生する低圧により吸引し出口パイプ32から排出するようにしてもよい。また、マフラ内部構造50の下端部に任意に小孔を開口すると共にこの小孔をケース21を貫通させて、排気ガスの圧力により凝縮水を排水させてもよい。これにより、凝縮水による消音器10の腐食を防止することができる。
なお、本実施の形態の消音器10は、アルミ合金やマグネシウム合金を材料とするので、燃料電池等の比較的温度が低い排気ガスの消音に好適である。なお、エンジン等の内燃機関の排気ガスの消音に用いる場合に材料の温度限界を超える可能性がある場合は、消音器10に導入する排気ガス温度を事前に低下させるように、排気ガスの冷却器を排気管途中に備えてもよい。また、消音器10を冷却水等により冷却してもよい。
<第2実施形態>
次に、第2の実施の形態の消音器10について説明する。
次に、第2の実施の形態の消音器10について説明する。
前述の第1の実施の形態では、消音器10をケース21とマフラ内部構造50とにより構成した。これに対して第2の実施の形態では、ケース21とマフラ内部構造50一体として、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金を材料として、押し出し成型により構成した。
図7は、本発明の第2の実施の形態の消音器10の構成を示す説明図である。
なお、図7(a)は消音器10の上面断面図、図5(b)は消音器10のA−A断面図を示す。
消音器10は、ケース21と、入口パイプ31と、出口パイプ32と、によって構成される。
このケース21は、内側に排気ガスの通路及び消音構造となる仕切り構造52を有する。すなわち、第1の実施の形態におけるマフラ内部構造50とほぼ同じ構成が、ケース21及び仕切り構造52となる。
消音器10は、一方のエンドプレート21bに排気ガスを導入する入口孔31aが、他方のエンドプレート21cに排気ガスを大気へと排出する出口孔32aが、それぞれ設けられる。これら入口孔31a及び出口孔32aは、それぞれ入口パイプ31及び出口パイプ32が取り付けられている。
ケース21の内部は、仕切り構造52を備える。この図5(b)に示す例では、6つの壁状の構造と、3つのパイプ状の構造と、からなる9つの室55が構成される。
また、第1の実施の形態で説明したように、仕切り構造52の一部に連通孔54を形成することによって、室55を互いに連通させることができる。これにより、室55を消音構造として機能させると共に、ガスの流路とすることができる。例えば、これら各室55によって、吸音室、拡張室、分岐室、共鳴室、吸音部材収納室等の消音構造を構成し、消音させたい周波数帯に応じてこれら消音構造を任意に設計することができる。
図7(b)に示す例では、入口孔31aと連通する室55eと連通孔54によって連通する室55aが拡張室として構成されている。また、室55c及び室55bは、共鳴室及び吸音材収納室として構成されている。これらの室55により構成された消音構造により、排気ガスの音波が減衰される。そして、室55d、室55gを経た排気ガスは、最終的に室55fに導かれ、出口パイプ32から大気へと排出される。
このような消音構造により、排気ガスを消音した後に大気に排出することができる。
なお、図7に示すように、仕切り構造52に2以上のパイプ形状の室55を形成しておき、このパイプ形状の室55のいずれか1つを入口孔31aと連通させ、このパイプ形状の室55の他の1つを出口孔32aと連通させてもよい。このようにパイプ状の形状を排気ガスの通路とすると、消音構造の設計が容易となる。
図8は、本発明の第2の実施の形態の消音器10の他の例の説明図である。
前述の図7に示した例では、ケース21の開口部をエンドプレート21b及び21cによって閉塞する例を示した。これに対して、図8の例では、ケース21に、エンドプレート21b及び21cを一体に形成する。例えば、ケース21の開口部をスピニング加工により縮径することによって、エンドプレート21b及び21cを形成する。
このように構成することによって、エンドプレート21b及び21cを別部品とする必要がなくなるので、部品点数を削減することができる。特に、本実施の形態では、アルミ合金やマグネシウム合金等を材料として用いるので、このような塑性加工を容易に行うことが可能である。
図7(c)に示す例では、入口孔31aと連通する室55eから室55gへと導入された排気ガスは、拡張室として構成されている室55cに導かれ、最終的に室55fから出口パイプ32から大気へと排出される。室55aは分岐室、室55bは吸音部材収納室として構成されている。
このように、構成することによって、前述したケース21、仕切り構造52、エンドプレート21b及びエンドプレート21cとすべて一体にすることができる。これにより消音器10の部品点数をさらに減らすことができ、消音器10の強度を増すことができる。また、消音器10を軽量化できると共に製造コストを低減することができる。
図9は、本発明の第2の実施の形態の仕切り構造52の他の例の説明図である。
仕切り構造52を備えるケース21は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金を材料として、押し出し成型により形成されるため、その形状を自由に設計することができる。
例えば、図9(a)に示す例では、楕円形状のケース21は、内部に仕切り構造52として、8つの壁部によって仕切られることにより形成される6の室55と、3つのパイプ状の構造をもつ室55と、からなる9つの室55を備えている。
また、図9(b)に示す例では、楕円形状のケース21は、内部に仕切り構造52として、8つの壁部によって仕切られることにより形成される6つの室55と、2つのパイプ状の構造をもつ室55と、からなる8つの室55を備える。
なお、この図9(a)及び(b)に示す例では、仕切り構造52とケース21との接合部分を、肉厚とした。これにより消音器10の強度を高めることができる。
このように、消音器10に要求される消音性能に応じて、マフラ内部構造50を、さまざまな構造とすることができる。
以上のように、本発明の第2の実施の形態では、前述の第1の実施の形態と同様の効果を奏する。すなわち、ケース21と、消音構造となる仕切り構造52とを一体に構成した。この仕切り構造52は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金を材料として、押し出し成型によりケース21と一体に形成する。また、仕切り構造52の形状や、連通孔54の位置や数を適宜設定することにより、吸音室、拡張室、分岐室、共鳴室、吸音部材収納室等の消音構造を構成することができる。これによって、消音させたい周波数帯に応じてこれら消音構造を任意に設計することができる。
特に、仕切り構造52は、連通孔54を後から加工することにより、消音構造を構成することができる。すなわち、仕切り構造52によって、標準化された消音器10とすることができる。
また、ケース21及び仕切り構造52を一体に成型するので、消音器10の強度を高めることができ、振動が軽減されるので消音効果を高めることができる。特に、図8に示す例のように、ケース21、仕切り構造52、エンドプレート21b及び21cをすべて一体とすることにより、より強度を高め、消音効果を高めることができる。
<第3実施形態>
次に、第3の実施の形態の消音器10について説明する。
次に、第3の実施の形態の消音器10について説明する。
前述の第1又は第2の実施の形態では、消音器10の入口孔31a及び出口孔32aを、ケース21の筒方向の端面であるエンドプレート21b及び21cに設けた。
一方で、入口パイプ31及び出口パイプ32は、消音構造のチューニングや消音器10の配置の都合により、どのような位置に設けてもよい。
この第3の実施の形態では、入口パイプ31及び出口パイプ32を、ケース21の側面に配置した。その他の構成は、前述の第1又は第2の実施の形態と同様である。
図10は、本発明の第3の実施の形態の消音器10の構成を示す説明図である。
図10(a)に示すように、ケース21の側面に入口孔31a及び出口孔32aを備える。この入口孔31a及び出口孔32aに、それぞれ入口パイプ31及び出口パイプ32が備えられる。
なお、この図10に示す例は、第2の実施の形態と同様に、ケース21の内部に仕切り構造52を一体に形成した例を示すが、第1の実施の形態と同様に、ケース21にマフラ内部構造50を内装した構造であってもよい。
図10(b)に示す例では、ケース21と一体に構成される仕切り構造52は、4つの壁状の構造と1つのパイプ状の構造によって5つの室55が形成される。
また、入口パイプ31及び出口パイプ32は、それぞれケース21の側面に設けられる。
このように構成した消音器10では、入口パイプ31と連通する室55aが拡張室として構成される。特に、拡張室は排気ガス流路の断面積の拡大が大きければ消音効果が増す。そのため、本実施の形態のように、筒方向に長さをもつケース21の場合、入口孔31aを側面に設けることにより、断面積の拡大比が大きくなるので消音効果を高めることができる。
図10(b)に示す例では、入口孔31aと連通する室55aが拡張室として構成されている。室55b及び室55dは、共鳴室及び吸音材収納室として構成されている。これらの室55により構成された消音構造により、排気ガスの音波が減衰される。そして、室55eを経た排気ガスは、拡張室として構成された室55cに導かれ、出口パイプ32から大気へと排出される。
このような消音構造により、排気ガスを消音した後に大気に排出することができる。
図11は、入口孔31a及び出口孔32aの配置による消音効果の実験結果を示す説明図である。
なお、図11(a)は消音器10を通過した後の排気ガスの一次の吐出音のグラフを、図11(b)は、は消音器10を通過した後の排気ガスの二次の吐出音のグラフを、それぞれ示す。また、グラフ中、点線は第2の実施の形態(図7)のように入口孔31a及び出口孔32aをケース21のエンドプレート21b及び21cに配置した場合(以降、「A構造」と呼ぶ)の測定結果を示し、太線は第3の実施の形態(図10)のように入口孔31a及び出口孔32aをケース21の側面に配置した場合(以降、「B構造」と呼ぶ)の測定結果示す。なお、仕切り構造52は同一とした。
また、図中の縦軸は吐出音のレベル(dB)を示し、横軸は、排気ガスを排出するエンジンの回転数(rpm)を示す。
図11(a)を参照すると、エンジンの回転数が4000rpmから6000rpm付近では、B構造の吐出音レベルがA構造の吐出音レベルを下回っており、拡張室の拡張比が拡大したことによる消音効果が高いことを示している。
また、図11(b)を参照すると、エンジンの回転数の全体にわたって、A構造とB構造との吐出音レベルの特性が異なっている。このことは、入口孔31a及び出口孔32aの構成を変更することによって、消音特性を変更することができることを示している。
このように、同一の構造をもつ消音器10において、入口孔31a及び出口孔32aの配置の変更によって、消音効果をチューニングすることができる。
図12は、本発明の第3の実施の形態の消音器10の別の例を示す説明図である。
第1又は第2の実施の形態において前述したように、ケース21の開口部をエンドプレート21b及び21cによって閉塞するのではなく、エンドプレート21b及び21cを一体に形成するように構成することができる。例えば、ケース21の開口部をスピニング加工により縮径することによって、エンドプレート21b及び21cを形成する。
図12(a)に示すように、ケース21の側面に入口孔31a及び出口孔32aを備える。この入口孔31a及び出口孔32aに、それぞれ入口パイプ31及び出口パイプ32が備えられる。そして、このケースの開口部を、スピニング加工等による絞り加工によって閉塞する。
このように構成することによって、エンドプレート21b及び21cを別部品とする必要がなくなるので、部品点数を削減することができる。
図12(b)に示す例では、ケース21と一体に構成される仕切り構造52は、6つの壁状の構造と2つのパイプ状の構造と、からなる6つの室55が形成される。
また、入口パイプ31及び出口パイプ32は、それぞれケース21の側面に設けられる。
このように構成した消音器10では、入口パイプ31と連通する室55aが拡張室として構成される。この拡張室により、排気ガス流路の断面積の拡大比が大きくなるので消音効果を高めることができる。また、室55bは吸音材収納室として、室55dは分岐室として構成されている。これらの室55により構成された消音構造により、排気ガスの音波が減衰される。そして、排気ガスは、拡張室として構成された室55cに導かれ、出口パイプ32から大気へと排出される。
このような消音構造により、排気ガスを消音した後に大気に排出することができる。
図13は、本発明の第3の実施の形態の仕切り構造52の他の例の説明図である。
仕切り構造52を備えるケース21は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金を材料として、押し出し成型により形成されるため、その形状を自由に設計することができる。
例えば、図13(a)に示す例では、楕円形状のケース21は、内部に仕切り構造52として8つの壁部によって仕切られることにより形成される6つの室55と、3つのパイプ状の構造をもつ室55と、からなる9つの室55を備えている。そして、入口パイプ31及び出口パイプ32は、ケース21の側面に、斜向かいの位置に取り付けられる。
また、図9(b)に示すように、入口パイプ31及び出口パイプ32を、ケース21の略中心から互いに直角となるような位置としてもよい。
その他、図13(c)から(d)に示すように、消音器10に要求される消音性能に応じて、仕切り構造52をさまざまな構造とすることができる。
以上のように、本発明の第3の実施の形態では、前述の第1及び第2の実施の形態と同様の効果を奏する。
特に、第3の実施の形態では、消音器10の入口パイプ31及び出口パイプ32を、ケース21の側面に取り付けるよう構成した。これにより、消音器10内部の拡張室の拡張比を大きくすることができ、同一形状の消音器10と比較して、消音効果を高めることができる。
また、エンドプレート21b及び21cに対して入口孔31a等の工作の必要がないため、塑性加工によってエンドプレート21b及び21cを構成することができ、部品点数を削減することができると共に、耐久性を高めることができる。
なお、本願発明の実施の形態では、例えば燃料電池や車両に搭載されるエンジン等の内燃機関からの排気ガスの消音について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、工場プラントや家庭における排気ガスや圧縮機からの脈動の消音に用いることもできる。
10 消音器(マフラ)
21 ケース
21b エンドプレート
21c エンドプレート
31 入口パイプ
31a 入口孔
32 出口パイプ
32a 出口孔
50 マフラ内部構造
52 仕切り構造
54 連通孔
55 室
56 仕切り板
21 ケース
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21c エンドプレート
31 入口パイプ
31a 入口孔
32 出口パイプ
32a 出口孔
50 マフラ内部構造
52 仕切り構造
54 連通孔
55 室
56 仕切り板
Claims (8)
- 筒状のケース(21)と、
前記ケース(21)に内装され、ガスの消音を行う内部構造(50)と、
前記ケース(21)にガスを導入する入口孔(31a)と、
前記ケース(21)からガスを排出する出口孔(32a)と、を備え、
前記内部構造(50)は、筒方向に略平行な仕切り構造(52)によって前記ケース(21)を二以上の室(55)に分割すると共に、前記仕切り構造(52)に設けられる連通孔(54)によって、前記室(55)の少なくとも二つを互いに連通させることを特徴とする消音器。 - 請求項1に記載の消音器において、
前記内部構造(50)は、押し出し成型により、筒方向に略同一の形状で形成されることを特徴とする消音器。 - 請求項1又は2に記載の消音器において、
前記ケース(21)は、その内周に仕切り板(56)を備え、
前記内部構造(50)の筒方向の端部は、前記仕切り板(56)に突き当たるように内装されることを特徴とする消音器。 - 請求項1又は2に記載の消音器において、
前記内部構造(50)は、第1の内部構造(50a)と第2の内部構造(50b)とを含み、
前記仕切り板(56)は、第1の仕切り板(56a)と第2の仕切り板(56b)とを含み、
前記第1内部構造(50a)の筒方向の端部は、前記第1の仕切り板(56a)に突き当たるように内装され、
前記第2の内部構造(50b)の筒方向の端部は、前記第2の仕切り板(56b)に突き当たるように内装されることを特徴とする消音器。 - 請求項1又は2に記載の消音器において、
前記ケース(21)と、前記内部構造(50)とが、一体に形成されることを特徴とする消音器。 - 請求項5に記載の消音器において、
前記内部構造は、二以上のパイプ形状の構造を有する室(55)を備え、前記入口孔(31a)が、前記一方のパイプ形状の室(55)に連通し、前記出口孔(32a)が、前記他方のパイプ形状の室(55)に連通することを特徴とする消音器。 - 請求項5に記載の消音器において、
前記入口孔(31a)及び前記出口孔(32a)の少なくとも一方が、前記ケース(21)の側面に設けられることを特徴とする消音器。 - 請求項1から請求項7のいずれか一つの消音器において、
前記ケース(21)の筒方向の開口部を、前記ケース(21)を塑性変形することによって閉塞することを特徴とする消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008055231A JP2009209854A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 消音器 |
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JP2008055231A JP2009209854A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 消音器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008055231A Pending JP2009209854A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 消音器 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012189030A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Suzuki Motor Corp | 内燃機関の消音器 |
DE102011108058A1 (de) * | 2011-07-21 | 2013-01-24 | Mann + Hummel Gmbh | Abgasschalldämpfer |
GB2572645A (en) * | 2018-04-06 | 2019-10-09 | Jaguar Land Rover Ltd | An attenuator for a fluid duct |
-
2008
- 2008-03-05 JP JP2008055231A patent/JP2009209854A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2572645A (en) * | 2018-04-06 | 2019-10-09 | Jaguar Land Rover Ltd | An attenuator for a fluid duct |
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