JP2009127475A - 消音器 - Google Patents

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Yuya Imagawa
祐也 今川
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Abstract

【課題】製造コストが増大するのを防止しつつ小型化および軽量化を図ることができ、低周波数音の消音を効率よく行うことができる消音器を提供すること。
【解決手段】共鳴室26内に収納される第2のパイプ部29の内部に、第2のパイプ部29の延在方向に沿って延在する仕切板32を設け、第2のパイプ部29に第2のパイプ部29と共鳴室26とを連通する開口部34を形成し、仕切板32および第2のパイプ部29の内周部によって第2のパイプ部29を複数の排気ガス導入通路35、36に区画し、内燃機関から第1のパイプ部28を介して第2のパイプ部29に導入された排気ガスをU字状に反転させて開口部34から排出するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、消音器に関し、特に、車両等に適用され、内燃機関から排出される排気ガスの低周波数音を消音する消音器に関する。
一般に、自動車等の車両に設けられた内燃機関は、内燃機関の運転中に回転数に応じて様々な周波数の排気音を発生するが、そのうち、ある特定の周波数のものは特に大きな音となる。したがって、この特定の周波数の大きな音を消すには、その周波数に対して有効であることと、消音効果が大きいことが重要である。
従来のこの種の特定の周波数音を消音する共鳴構造を有する消音器としては、図6に示すようもなのがある(例えば、特許文献1参照)。図6において、消音器本体1は、仕切板2によって拡張室3と共鳴室4とに仕切られており、消音器本体1内にはインレットパイプ5およびアウトレットパイプ6が取付けられている。
インレットパイプ5は、拡張室3に収納され、図示しない内燃機関から排気ガスが導入される第1のパイプ部7と、第1のパイプ部7に連続して共鳴室4に収納され、第1のパイプ部7に導入される排気ガスを共鳴室4に排出する第2のパイプ部8とを含んで構成されている。
また、第1のパイプ部7には拡張室3と第1のパイプ部7の内部とを連通する複数の小孔7aが形成されている。また、アウトレットパイプ6は、共鳴室4に収納されており、一端部が拡張室3に開口するとともに他端部が消音器本体1の外方に開口している。
このような構成を有する消音器にあっては、インレットパイプ5の第1のパイプ部7に導入された排気ガスは、小孔7aを介して拡張室3に導入された後、アウトレットパイプ6を通して拡張室3から外部に排出されることにより、拡張作用を受けて消音される。
また、インレットパイプ5の第1のパイプ部7から第2のパイプ部8に導入される排気ガスを共鳴室4に導入することにより、所定の波数音を消音するようにしている。
ところで、低周波数音を消音する共鳴構造を有する消音器にあっては、図7に模式的に示すように、第2のパイプ部8の断面積をS、その長さをL、共鳴室4の容積をV、空気中の音速をCとするとき、空気中の共鳴周波数fnはヘルムホルツ共鳴に基づいて下記の(式1)により、求められることが知られている。
fn=(C/2π)・√(S/LV) ......(式1)
なお、この共鳴構造を有する消音器では、共鳴周波数fnの音が空洞である共鳴室4内に進入した場合に、第2のパイプ部8の空気が激しく振動してその側壁との摩擦損失により音のエネルギが失われることによって消音するものである。
一般的な車両では、40Hz〜50Hz程度の低周波数域で音圧が最大となる傾向にあり、こもり音等の不快な異音を発生してしまうため、低周波数音の消音を行う場合には、(式1)から明らかなように、共鳴室4の容積Vを大きくしたり、第2のパイプ部8の断面積Sを小さく、かつ長さLを長くするようにしている。
特開2007−16753号公報
しかしながら、このような従来の消音器にあっては、低周波数領域に属するこもり音を低減するため、共鳴室4の容積Vを大きくする必要があるため、消音器本体1が大型化、高重量となってしまう。近時では、消音器の小型化・軽量化が求められているため、車両の設置スペースの関係から共鳴室4の容積Vを大きくすることができない場合には、低周波数音の消音を効果的に行うことができないおそれがある。
また、共鳴室4の容積Vを確保できない場合には、第2のパイプ部8の断面積Sを小さく、かつ長さLを長くすることも考えられるが、このようにした場合には、図8に示すように第2のパイプ部8を湾曲させたり、若しくは複数に分割する必要があるため、いずれにしても第2のパイプ部8の構造が複雑になってしまい、消音器の製造作業が面倒で、その製造コストが増大してしまうおそれがある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、製造コストが増大するのを防止しつつ小型化および軽量化を図ることができ、低周波数音の消音を効率よく行うことができる消音器を提供することを目的とする。
本発明に係る消音器は、上記目的を達成するため、(1)内部に共鳴室を有する消音器本体と、前記共鳴室内に少なくとも一部分が収納され、内燃機関から排出される排気ガスを前記共鳴室内に導入する導入管とを有する消音器において、前記共鳴室内に収納される導入管の端部を閉塞するとともに、前記導入管の内部に前記導入管の延在方向に沿って延在する仕切部材を設け、前記導入管に前記導入管の内部と前記共鳴室とを連通する開口部を形成し、前記仕切部材および前記導入管の内周部によって前記導入管内を複数の排気ガス導入通路に区画することにより、前記内燃機関から前記導入管に導入された排気ガスをU字状に反転させて前記開口部から排出するようにしたものから構成されている。
この構成により、共鳴室内に収納される導入管の内部に導入管の延在方向に沿って延在する仕切部材を設けるとともに、導入管と共鳴室とを連通する開口部を導入管に形成し、仕切部材および導入管の内周部によって導入管内を複数の排気ガス導入通路に区画し、内燃機関から導入管に導入された排気ガスをU字状に反転させて開口部から排出するようにしたので、導入管の長さを短くするとともに排気ガス導入通路の断面積を小さくすることができる。このため、共鳴室の容量を大きくしないで低周波数音を効率よく消音することができる。
また、導入管の一端部を閉塞するようにしたので、導入管から排出される排気ガスが消音器本体の内周面に衝突して消音器本体が振動するのを防止することができ、排気脈動による加振音(放射音)が発生するのを防止することができる。
また、導入管の一端部を閉塞することにより、排気ガスが導入管の途中から共鳴室内に排出されてしまうのを防止することができ、導入管の長さ、すなわち、排気ガス導入通路を長くした場合であっても、低周波数音の消音効果が低下するのを防止することができる。
このため、導入管を湾曲させたり、若しくは複数に分割させる等して導入管の構造が複雑になるのを防止して、導入管の製造コストが増大するのを防止することができ、消音器の製造コストが増大するのを防止することができる。また、共鳴室の容積を大きくする必要がないため、消音器の小型化および軽量化を図ることができる。
上記(1)に記載の消音器において、(2)前記仕切部材の基端部が、前記共鳴室に収容される導入管の内周部に取付けられ、前記仕切部材の先端部が、前記導入管の内周部との間で排気ガスの折り返し部を構成し、前記開口部が、前記折り返し部に対して排気ガス導入方向下流側の前記仕切部材の基端部近傍に形成されるものから構成されている。
この構成により、導入管の開口部が折り返し部に対して排気ガスの導入方向下流側の仕切板の基端部近傍に設けられるので、導入管に導入される排気ガスが仕切板と導入管の内周部との間で画成される排気ガス導入通路を通った後、仕切部材の先端部と導入管の内周部との間で画成される折り返し部でU字状に反転された後、仕切板と導入管の内周部との間で画成される排気ガス導入通路を通って開口部から排出される。
したがって、1本の導入管の内部の排気ガス導入通路を、排気管の長さの2倍程度の長さだけ確保することができ、排気ガス導入通路を十分に長くして低周波数音の消音効果をより一層向上させることができる。
上記(1)または(2)に記載の消音器において、前記消音器本体が、仕切板によって拡張室と前記共鳴室とに画成され、前記導入管が、前記拡張室に収納されて前記内燃機関から排出される排気ガスが導入される第1の導入管部および前記第1の導入管部に連続して前記共鳴室に収納され、前記第1の導入管部に導入される排気ガスが導入される第2の導入管部から構成され、前記第1の導入管部に前記第1の導入管部の内周部と前記拡張室とを連通する複数の小孔が形成されるものから構成されている。
この構成により、第1の導入管部に導入された排気ガスを複数の小孔を通して拡張室に導入することができるため、排気ガスの拡張作用による消音効果を得ることができる。
本発明によれば、製造コストが増大するのを防止しつつ小型化および軽量化を図ることができ、低周波数音の消音を効率よく行うことができる消音器を提供することができる。
以下、本発明に係る消音器の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図4は、本発明に係る消音器の第1の実施の形態を示す図であり、本発明の消音器を自動車等の車両の消音器に適用した例を示している。
まず、構成を説明する。
図1において、自動車等の車両の内燃機関に用いられる消音器20は、中空筒状に形成されたアウタシェル21と、アウタシェル21の両端を閉塞するエンドプレート22、23とを備えており、アウタシェル21およびエンドプレート22、23を含んで消音器本体が構成されている。
アウタシェル21内には仕切板24が設けられており、この仕切板24は、アウタシェル21内を拡張室25および共鳴室26に区画している。また、エンドプレート22と仕切板24にはそれぞれ挿通孔22a、24aが形成されており、この挿通孔22a、24aには導入管としてのインレットパイプ27が挿通されている。
このインレットパイプ27は、円筒状に形成されており、拡張室25および共鳴室26に収納されるようにしてエンドプレート22および仕切板24に支持されている。
インレットパイプ27の一端部は、図示しない上流側の排気管を介して内燃機関の排気ポートに接続されており、内燃機関から排気される排気ガスをアウタシェル21内に導入するようになっている。
このインレットパイプ27は、拡張室25に収納されて内燃機関から排出される排気ガスが導入される第1の導入管部としての第1のパイプ部28と、第1のパイプ部28に連続して第1のパイプ部28と一体的に設けられるとともに、共鳴室26に収納され、第1のパイプ部28に導入される排気ガスが導入される第2の導入管部および導入部としての第2のパイプ部29とを含んで構成されている。
また、第1のパイプ部28には複数の小孔28aが形成されており、第1のパイプ部28の内部と拡張室25とは小孔28aを介して連通している。
すなわち、インレットパイプ27は、インレットパイプ27の一部分である第2のパイプ部29が共鳴室26に収納されている。なお、第2のパイプ部29は、最右端(最下流)の小孔28aから右端までのインレットパイプ27部分から構成される。
また、仕切板24とエンドプレート23にはそれぞれ挿通孔24b、23aが形成されており、この挿通孔24b、23aにはアウトレットパイプ30が挿通されている。アウトレットパイプ30は、円筒状に形成されており、このアウトレットパイプ30は、拡張室25および共鳴室26に収納されるようにして仕切板24およびエンドプレート23に支持されている。
このアウトレットパイプ30は、一端部が拡張室25に開口しており、他端部が共鳴室26の外方に開口している。なお、アウトレットパイプ30の他端部は、大気に解放してもよいし、本実施の形態の消音器をメイン消音器とした場合には、排気管を介してサブマフラに接続するようにしてもよい。
一方、第2のパイプ部29の他端部には蓋部材31が取付けられており、第2のパイプ部29の他端部はこの蓋部材31によって閉塞されている。なお、第2のパイプ部29の他端部から排気ガスを漏出しないように蓋部材31はシール部材等を介して第2のパイプ部29の他端部に気密的に設けられている。
また、第2のパイプ部29の内部には仕切部材としての仕切板32が設けられており、この仕切板32は、基端部32aが第2のパイプ部29の内周部に取付けられている。また、仕切板32は、第2のパイプ部29の延在方向に沿って延在しており、仕切板32の先端部32bは、第2のパイプ部29の内周部との間で排気ガスの折り返し部33を構成している。
また、図2に示すように、仕切板32の基端部32a近傍の第2のパイプ部29には開口部34が形成されており、この開口部34は、折り返し部33に対して排気ガスの導入方向下流側に位置して第2のパイプ部29の内部と共鳴室26とを連通している。
このように本実施の形態の第2のパイプ部29は、第2のパイプ部29の内周部および仕切板32によって複数の排気ガス導入通路35、36に区画されており、内燃機関からインレットパイプ27に導入された排気ガスをU字状に反転させて開口部34から共鳴室26に排出することができる。
次に、消音器20の消音作用について説明する。
図3に示すように、内燃機関から排気管を介してインレットパイプ27の第1のパイプ部28に排気ガスが導入されると、小孔28aから拡張室25内に排気ガスが拡張するように導入され、拡張室25からアウトレットパイプ30に導入された後、排出される。このとき、拡張室25による拡張効果によって排気騒音が低減される。
一方、インレットパイプ27の第1のパイプ部28から第2のパイプ部29に導入された排気ガスは、排気ガス導入通路35を流通した後、折り返し部33で折り返されることにより、U字状に反転されて排気ガス導入通路36に導入される。
そして、排気ガス導入通路36に導入された排気ガスは、開口部34から共鳴室26に排出され、共鳴室26による共鳴効果によって、低周波数音の排気騒音が低減される。また、第2のパイプ部29の他端部には蓋部材31が取付けられており、第2のパイプ部29の他端部が閉塞されるため、折り返し部33を折り返す排気ガスが第2のパイプ部29から漏出することが防止される。
ここで、第2のパイプ部29の断面積をS、その長さをL、共鳴室26の容積をV、空気中の音速をCとするとき、空気中の共鳴周波数fnはヘルムホルツ共鳴に基づいて下記の(式2)により求められる。
fn=(C/2π)・√(S/LV) ......(式2)
(式2)から明らかなように、共鳴室26の容積Vを小さくしたり、第2のパイプ部29の長さLを短く、かつ、その断面積Sを大きくすることにより、図4に示すように、共鳴周波数を高周波数側にチューニングすることができ、共鳴室26の容積Vを大きくしたり、第2のパイプ部29の長さLを長く、かつ、その断面積Sを小さくすることにより、共鳴周波数を低周波数側にチューニングすることができる。
本実施の形態の消音器20は、共鳴室26内に収納される第2のパイプ部29の内部に、第2のパイプ部29の延在方向に沿って延在する仕切板32を設け、第2のパイプ部29に第2のパイプ部29と共鳴室26とを連通する開口部34を形成し、仕切板32および第2のパイプ部29の内周部によって第2のパイプ部29を複数の排気ガス導入通路35、36に区画し、内燃機関から第1のパイプ部28を介して第2のパイプ部29に導入された排気ガスをU字状に反転させて開口部34から排出するようにしたので、最右端に設けられた小孔28aから開口部34までの排気ガスの流通通路として、1本の第2のパイプ部29内に排気ガス導入通路35(長さL1)および排気ガス導入通路36(長さL2)を確保することができる。
この排気ガス導入通路35、36の長さL1+L2は、図6に示す従来の第2のパイプ部8の排気ガス導入通路の長さLに対して2倍程度の長さであり、本実施の形態の第2のパイプ部29は、従来の第2のパイプ部8に比べて実質的に2倍程度の長さになる。
また、1本の第2のパイプ部29を仕切板24によって排気ガス導入通路35および排気ガス導入通路36に区画したので、排気ガス導入通路35および排気ガス導入通路36の断面積S1、S2のそれぞれを図6に示す従来の第2のパイプ部8の断面積をSの半分にすることができる。
すなわち、本実施の形態の消音器20は、第2のパイプ部29の長さを変更せずに、排気ガス導入通路35、36を第2のパイプ部29の長さの2倍程度にすることができるとともに、排気ガス導入通路35および排気ガス導入通路36の断面積を半分にすることができ、共鳴室26の容量を大きくすることなしに低周波数音を効率よく消音することができる。
また、本実施の形態では、第2のパイプ部29の一端部を蓋部材31によって閉塞するようにしたので、第2のパイプ部29から排出される排気ガスがエンドプレート23の内周面に衝突して消音器20が振動するのを防止することができ、排気脈動による加振音(放射音)が発生するのを防止することができる。
また、第2のパイプ部29の一端部を蓋部材31によって閉塞することにより、排気ガスが第2のパイプ部29の途中から共鳴室26内に排出されてしまうのを防止することができ、第2のパイプ部29の長さ、すなわち、排気ガス導入通路35、36の長さL1、L2を長くした場合であっても、低周波数音の消音効果が低下するのを防止することができる。
このため、第2のパイプ部29を湾曲させたり、若しくは複数に分割させる等してインレットパイプ27の構造が複雑になるのを防止して、インレットパイプ27の製造コストが増大するのを防止することができ、消音器20のコストが増大するのを防止することができる。また、共鳴室26の容積Vを大きくする必要がないため、消音器20の小型化および軽量化を図ることができる。
また、仕切板32の基端部32aを第2のパイプ部29の内周部に取付けるとともに、仕切板32の先端部32bと第2のパイプ部29の内周部との間で排気ガスの折り返し部33を構成し、開口部34を折り返し部33に対して排気ガス導入方向下流側の仕切板32の基端部32a近傍に設けたので、1本の第2のパイプ部29の内部の排気ガス導入通路35、36を、第2のパイプ部29の長さの2倍程度の長さだけ確保することができ、排気ガス導入通路35、36を十分に長くして低周波数音の消音効果をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態では、アウタシェル21内を仕切板32によって拡張室25と共鳴室26とに画成し、インレットパイプ27を、拡張室25に収納されて内燃機関から排出される排気ガスが導入される第1のパイプ部28および第1のパイプ部28に連続して共鳴室26に収納され、第1のパイプ部28に導入される排気ガスが導入される第2のパイプ部29から構成し、第1のパイプ部28に第1のパイプ部28の内部と拡張室25とを連通する複数の小孔28aを形成したので、排気ガスの拡張作用による消音効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明に係る消音器の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図5において、消音器40は、エンドプレート22と仕切板24に形成された挿通孔22a、24aには導入管としてのインレットパイプ41が挿通されており、インレットパイプ41は、拡張室25および共鳴室26に収納されるようにしてエンドプレート22および仕切板24に支持されている。
インレットパイプ41の一端部は、図示しない上流側の排気管を介して内燃機関の排気ポートに接続されており、内燃機関から排気される排気ガスをアウタシェル21内に導入するようになっている。
このインレットパイプ41は、拡張室25に収納されて内燃機関から排出される排気ガスが導入される第1の導入管部としての第1のパイプ部42と、第1のパイプ部42の他端部に一端部が嵌合することで第1のパイプ部42に連続する導入管および第2の導入管部としての第2のパイプ部43とを備えており、第2のパイプ部43は、共鳴室26に収納されている。
第1のパイプ部42には複数の小孔42aが形成されており、第1のパイプ部42の内部と拡張室25とは小孔42aを介して連通している。なお、本実施の形態の第2のパイプ部43は、最右端(最下流)の小孔41aの第1のパイプ42部分から第2のパイプ部43の右端までのインレットパイプ41から構成される。
また、第2のパイプ部43は、湾曲形状に形成されており、第2のパイプ部43の他端部には蓋部材44が取付けられ、第2のパイプ部43の他端部はこの蓋部材44によって閉塞されている。なお、第2のパイプ部43の他端部から排気ガスを漏出しないように蓋部材44はシール部材等を介して第2のパイプ部43の他端部に気密的に取付けられている。
また、第2のパイプ部43の内部には仕切部材としての仕切板45が設けられており、この仕切板45は、基端部45aが第2のパイプ部43の内周部に取付けられている。また、仕切板45は、第2のパイプ部43の延在方向に沿って延在するように湾曲しており、仕切板45の先端部45bは、第2のパイプ部43の内周部との間で排気ガスの折り返し部46を構成している。
また、仕切板45には開口部47が形成されており、この開口部47は、折り返し部46に対して排気ガス導入方向下流側の基端部45a近傍に位置し、第2のパイプ部43の内部と共鳴室26とを連通している。
このように本実施の形態の第2のパイプ部43は、第2のパイプ部43の内周部および仕切板45によって複数の排気ガス導入通路48、49に区画され、内燃機関からインレットパイプ41に導入された排気ガスをU字状に反転させて開口部47から共鳴室26に排出することができる。
次に、消音器40の消音作用について説明する。
内燃機関から排気管を介してインレットパイプ41の第1のパイプ部42に排気ガスが導入されると、小孔42aから拡張室25内に排気ガスが拡張するように導入され、拡張室25からアウトレットパイプ30に導入された後、排出される。このとき、拡張室25による拡張効果によって排気騒音が低減される。
一方、インレットパイプ41の第1のパイプ部42から第2のパイプ部43に導入された排気ガスは、排気ガス導入通路48を流通した後、折り返し部46で折り返されることにより、U字状に反転されて排気ガス導入通路49に導入される。
そして、排気ガス導入通路49に導入された排気ガスは、開口部47から共鳴室26に排出され、共鳴室26による共鳴効果によって、低周波数音の排気騒音が低減される。また、第2のパイプ部43の他端部には蓋部材44が取付けられ、第2のパイプ部43の他端部が閉塞されるため、折り返し部46を折り返す排気ガスが第2のパイプ部43から漏出することが防止される。
本実施の形態の消音器40は、共鳴室26内に収納される第2のパイプ部43の内部に、第2のパイプ部43の延在方向に沿って延在する仕切板45を設け、第2のパイプ部43に第2のパイプ部43と共鳴室26とを連通する開口部47を形成し、仕切板45および第2のパイプ部43の内周部によって第2のパイプ部43を複数の排気ガス導入通路48、49に区画し、内燃機関から第1のパイプ部42を介して第2のパイプ部43に導入された排気ガスをU字状に反転させて開口部47から排出するようにしたので、最下流に設けられた小孔42aから開口部47までの排気ガスの導入通路として、1本の第2のパイプ部43内に排気ガス導入通路48(長さL3)および排気ガス導入通路49(長さL4)を確保することができる。
この排気ガス導入通路48、49の長さL3+L4も、図6に示す従来の第2のパイプ部8の排気ガス導入通路の長さLに対して2倍程度の長さであり、本実施の形態の第2のパイプ部43は、従来の第2のパイプ部8に比べて実質的に2倍程度の長さになる。
また、1本の第2のパイプ部43を仕切板24によって排気ガス導入通路48および排気ガス導入通路49に区画したので、排気ガス導入通路48および排気ガス導入通路49の断面積S3、S4のそれぞれを従来の第2のパイプ部8の断面積Sの半分にすることができる。
すなわち、本実施の形態の消音器40は、第2のパイプ部43の長さを変更せずに、排気ガス導入通路48、49を第2のパイプ部43の長さの2倍程度にすることができるとともに、排気ガス導入通路48、49の断面積を半分にすることができ、共鳴室26の容量を大きくすることなしに低周波数音を効率よく消音することができる。
また、本実施の形態では、第2のパイプ部43を湾曲させているが、第2のパイプ部43の内部に仕切板45を設け、1本の第2のパイプ部43を仕切板24によって排気ガス導入通路48および排気ガス導入通路49に区画したので、図8に示す従来の湾曲した第2のパイプ部8に対して75%の質量で第2のパイプ部43を構成することにより、従来の湾曲した第2のパイプ部8と同じレベルの低周波数音の騒音を抑制することができた。
したがって、第2のパイプ部43の構造が複雑になるのを防止してインレットパイプ41の製造コストが増大するのを防止することができ、消音器40のコストが増大するのを防止することができる。また、共鳴室26の容積Vを大きくする必要がないため、消音器40の小型化および軽量化を図ることができる。
また、第2のパイプ部43を湾曲させた場合であっても第2のパイプ部43の長さを短くすることができるため、第2のパイプ部43とアウトレットパイプ30が干渉するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、第2のパイプ部43の一端部を蓋部材44によって閉塞するようにしたので、第2のパイプ部43から排出される排気ガスがアウタシェル21の底面に衝突して消音器40が振動するのを防止することができ、排気脈動による加振音(放射音)が発生するのを防止することができる。
また、第2のパイプ部43の一端部を蓋部材44によって閉塞することにより、排気ガスが第2のパイプ部43の途中から共鳴室26内に排出されてしまうのを防止することができ、第2のパイプ部43の長さ、すなわち、排気ガス導入通路48、49の長さL3、L4を長くした場合であっても、低周波数音の消音効果が低下するのを防止することができる。
このため、第2のパイプ部43を従来のように長く湾曲させたり、若しくは複数に分割させる等してインレットパイプ41の構造が複雑になるのを防止して、インレットパイプ41の製造コストが増大するのを防止することができ、消音器20のコストが増大するのを防止することができる。また、共鳴室26の容積Vを大きくする必要がないため、消音器20の小型化および軽量化を図ることができる。
また、仕切板45の基端部45aを第2のパイプ部43の内周部に取付けるとともに、仕切板45の先端部45bと第2のパイプ部43の内周部との間で排気ガスの折り返し部46を構成し、開口部47を、折り返し部46に対して排気ガスの導入方向下流側の仕切板45の基端部45a近傍に設けたので、1本の第2のパイプ部43の内部の排気ガス導入通路48、49を、第2のパイプ部43の長さの2倍程度の長さだけ確保することができ、排気ガス導入通路48、49を十分に長くして低周波数音の消音効果をより一層向上させることができる。
なお、上記各実施の形態では、拡張室25および共鳴室26を有する消音器20、40に本発明を適用しているが、低周波数音の騒音を消音する共鳴室26のみを有する消音器に本発明を適用してもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る消音器は、製造コストが増大するのを防止しつつ小型化および軽量化を図ることができ、低周波数音の消音を効率よく行うことができるという効果を有し、車両等に適用され、内燃機関から排出される排気ガスの低周波数音を消音する消音器等として有用である。
本発明に係る消音器の第1の実施の形態を示す図であり、消音器の断面図である。 本発明に係る消音器の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は第2のパイプ部の断面図、(b)は同図(a)のA−A方向矢視断面図である。 本発明に係る消音器の第1の実施の形態を示す図であり、消音器内の排気ガスの流れを示す図である。 本発明に係る消音器の第1の実施の形態を示す図であり、周波数帯域上の共鳴周波数fnと音量(dB)の関係を示す図である。 本発明に係る消音器の第2の実施の形態を示す図であり、消音器の断面図である。 従来の消音器の断面図である。 特定周波数音を消音するための導入管の断面積S、導入管の長さL、共鳴室の容積Vの関係を示す図である。 低周波数音の消音を行うための従来の消音器を断面図である。
符号の説明
20、40 消音器
21 アウタシェル(消音器本体)
22、23 エンドプレート(消音器本体)
24、45 仕切板
25 拡張室
26 共鳴室
27、41 インレットパイプ(導入管)
28、42 第1のパイプ部(第1の導入管部)
28a、42a 小孔
29、43 第2のパイプ部(導入管、第2の導入管部)
31、44 蓋部材
32、45 仕切板(仕切部材)
32a、45a 基端部
32b、45b 先端部
33、46 折り返し部
34、47 開口部
35、36、48、49 排気ガス導入通路

Claims (3)

  1. 内部に共鳴室を有する消音器本体と、前記共鳴室内に少なくとも一部分が収納され、内燃機関から排出される排気ガスを前記共鳴室内に導入する導入管とを有する消音器において、
    前記共鳴室内に収納される導入管の端部を閉塞するとともに、前記導入管の内部に前記導入管の延在方向に沿って延在する仕切部材を設け、前記導入管に前記導入管の内部と前記共鳴室とを連通する開口部を形成し、
    前記仕切部材および前記導入管の内周部によって前記導入管内を複数の排気ガス導入通路に区画することにより、前記内燃機関から前記導入管に導入された排気ガスをU字状に反転させて前記開口部から排出するようにしたことを特徴とする消音器。
  2. 前記仕切部材の基端部が、前記共鳴室に収容される導入管の内周部に取付けられ、前記仕切部材の先端部が、前記導入管の内周部との間で排気ガスの折り返し部を構成し、前記開口部が、前記折り返し部に対して排気ガス導入方向下流側の前記仕切部材の基端部近傍に形成されることを特徴とする請求項1に記載の消音器。
  3. 前記消音器本体が、仕切板によって拡張室と前記共鳴室とに画成され、前記導入管が、前記拡張室に収納されて前記内燃機関から排出される排気ガスが導入される第1の導入管部および前記第1の導入管部に連続して前記共鳴室に収納され、前記第1の導入管部に導入される排気ガスが導入される第2の導入管部から構成され、
    前記第1の導入管部に前記第1の導入管部の内周部と前記拡張室とを連通する複数の小孔が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の消音器。
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