JP2564027Y2 - 洗面器の取付構造 - Google Patents

洗面器の取付構造

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JP2564027Y2
JP2564027Y2 JP1991065551U JP6555191U JP2564027Y2 JP 2564027 Y2 JP2564027 Y2 JP 2564027Y2 JP 1991065551 U JP1991065551 U JP 1991065551U JP 6555191 U JP6555191 U JP 6555191U JP 2564027 Y2 JP2564027 Y2 JP 2564027Y2
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basin
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幸正 池田
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株式会社イナックス
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カウンターと洗面器と
を互いに固定する洗面器の取付構造に関し、特に、カウ
ンターの下面に取り付けられるタイプの洗面器の取付構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カウンターの下面に取り付けられるタイ
プの洗面器の取付構造の一例として、従来、実公平第3
−16943号公報に記載されたものが提案されてい
る。この公報に記載された洗面器の取付構造は、図2に
示すように、洗面器30の上縁部30aにシール剤31
が充填される凹溝30bが形成されてなるとともに、該
凹溝30bの外側の凸部30cは、内側の凸部30dよ
りも低く形成されてなるものである。この洗面器の取付
構造は、図示しない洗面器の上縁部に単に凹溝を形成し
たものが有する課題、すなわち、該凹溝内にシール剤を
充填した後に該洗面器をカウンターの下面に押圧した
際、この凹部内に充填された残余のシール剤が、洗面器
の内表面にはみ出すので、このはみ出したシール剤を拭
き取る必要が生ずる等の悪影響を防止するために提案さ
れたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の洗面器
の取付構造によれば、洗面器30がカウンター32の下
面32aに押圧された際、上記凹溝30b内に充填され
た残余のシール剤31は、確かに前記外側の凸部30c
上を通って洗面器30の外表面側に逃げるので、該洗面
器30の内側面にはみ出すことは防止される。すなわ
ち、カウンター32の下面に固定された図示しない固定
具により、上記洗面器30の上縁部30aとカウンター
32の下面32aとの間に隙間を残し、上記凹溝30b
内にシール剤31を充填し、次いで、上記固定具によ
り、上記洗面器30をカウンター32の下面32aに押
圧して行くと、該凹溝30b内の残余のシール剤31
は、前記外側の凸部30c上を通って洗面器30の外表
面側に逃げ、洗面器30の内側面にはみ出すことはな
い。
【0004】しかしながら、上述した洗面器の取付構造
では、洗面器30の上縁部の形状を常に上述した形状に
成形する必要があるので、製造コストの上昇が避けられ
ないばかりではなく、以下に詳細に説明する課題を有す
る。すなわち、カウンター32の下面32aに対する洗
面器30の取付作業は、該カウンター32に形成された
開口部32bに対応していずれか一方に偏ることなく常
に均一に行われなければならず、したがって、上記洗面
器30をカウンター32の下面32aに固定具を介して
圧接し終わった後であっても、該洗面器30の取付位置
を微調整する必要が生ずる場合があるが、前記従来の洗
面器の取付構造では、既に凹溝30b内にはシール剤4
1が充填されているので、該洗面器30の取付位置の微
調整は極めて困難であり、また、この微調整により上記
凹溝30d内のシール剤31が部分的に切断されてしま
う危険性が高い。換言すれば、従来の洗面器の取付構造
では、常にシール剤を凹溝30bに充填した後にのみ図
示しない固定具を介して該洗面器30をカウンター32
の下面32に圧接して取り付ける必要があるので、洗面
器30を圧接した後における該洗面器30の取付位置の
微調整は極めて困難であり、これを無理に行った場合に
は上記シール剤31が部分的に切断され漏水の危険性が
発生することを避けられない。
【0005】そこで、本考案は、上述した従来の洗面器
の取付構造が有する課題を解決するために提案されたも
のであって、確実に湯水の漏水を防止することができる
とともに、洗面器の形状を簡単に成形することができ、
さらに洗面器の取付位置の微調整も簡単に行うことがで
きる洗面器の取付構造を提供することをも目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述した目的
を達成するために提案されたものであり、カウンターの
下面に固定具を介しで洗面器が圧接されて取り付けられ
てなる洗面器の取付構造であって、上記カウンターの下
面に圧接される洗面器の上縁部の外周側には、この上縁
部の上面から垂下されてなる垂下面と、この垂下面の下
端から該洗面器の外周面側に形成されてなる水平面とか
らなる段差部が形成されてなり、この段差部を構成する
上記垂下面と水平面と該カウンターの下面とにより形成
された凹条空間内にはシール剤が充填されてなることを
特徴とするものである。
【0007】 本考案に係る洗面器の取付構造は、シー
ル剤が充填されるのは、洗面器に形成された段差部を構
成する上記垂下面及び水平面からなる段差部とカウンタ
ーの下面とにより形成された凹条空間内であることか
ら、固定具により洗面器がカウンターの下面に押圧され
て取り付けられ且つ該洗面器の取付位置の微調整が終了
した後にシール剤を該洗面器の外側から充填することが
できる。また、この構造に係る洗面器の上縁部に形成さ
れた段差部は、該上縁部の上面から垂下されてなる垂下
面と、この垂下面の下端から該洗面器の外周面側に形成
されてなる水平面とからなる構成されてなるものである
ことから、この洗面器を極めて簡単に製造することがで
き、したがってコストの上昇をも抑制することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る洗面器の取付構造の一実
施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0009】 この実施例に係る洗面器の取付構造は、
図1に示すように、カウンター1の下面1aに、固定具
2を介して洗面器3が取り付けられてなるものである。
上記カウンター1は、人造大理石により平板状に形成さ
れてなるものであり、中央には、略楕円形状の開口部1
bが形成されている。また、上記洗面器3は、陶器によ
り略鉢状に成型されてなるものであり、上縁側外周には
フランジ部3aが形成されており、このフランジ部3a
の上面は、該洗面器3の上縁部3cの上面3dよりも低
い本考案を構成する水平面3eとなされている。すなわ
ち、この洗面器3の上縁外周側には、フランジ部3aの
上面の外周縁から垂下してなる垂下面3gと、この垂下
面3gの下端から外周側に形成されてなる水平面3eと
からなる段差部3hが形成されている。なお、この洗面
器3に形成されたフランジ部3aの裏面には、後述する
固定具2を構成する支持杆の先端が係合する係合穴3f
が設けられている。そして、この洗面器3を上記カウン
ター1の下面1aに固定してなる上記固定具2は、上記
カウンター1の下面1aに接着される固定板2aと、こ
の固定板2aの中心から軸部が垂下してなるボルト2b
と、このボルト2bに螺着されるナット2cと、上記ボ
ルト2bの軸部が挿通されるとともに該軸部の径よりも
太径となされた図示しない貫通孔が穿設されてなり一端
側がL字状に折曲された垂下部2dを有する平板2e
と、基端がこの平板2eの一側面に溶着されてなり先端
は上記フランジ部3aの裏面に設けられた係合穴3fに
挿入係合する支持杆3fとから構成されている。
【0010】 そして、上記固定具2によりカウンター
1の下面1aに取り付けられてなる洗面器3の段差部
と、該カウンター1の下面1aとにより形成されてな
る凹条空間内には、シリコーンゴムからなるシール剤4
が充填され、図示しない水栓から上記洗面器3内に供給
される湯水が、上記カウンター1の下面1aと該洗面器
に形成された上縁部3cの上面3dとの間から外部に
漏水しないようになされている。
【0011】以下、上述した本実施例に係る洗面器の取
付構造とするための作業手順について説明する。先ず、
上記カウンター1の下面1aの所定箇所に上記固定具2
を構成する固定板2aの上面を接着し、次いで、上記支
持扞2fの先端を洗面器3のフランジ部3aに設けられ
た係合穴3f内に挿入係合させるとともに、前記平板2
eの図示しない貫通孔内にボルト2bの軸部を挿通しナ
ット2cを螺着させ、さらに該ナット2cを徐々に螺進
させる。このナット2cの螺進により、支持扞2fによ
り支持された洗面器3は、徐々にカウンター1方向に持
ち上げられ、該洗面器3の上縁部3cの上面3dがカウ
ンター1の下面1aに圧接される。なお、この時、カウ
ンター1に対する洗面器3の取付位置が前記開口部1b
に対応していない場合は、洗面器3を支持する前記支持
扞2fと一体となされた平板2eに穿設された図示しな
い貫通孔が前述のようにボルト2bの軸径よりも太径と
なされていることから、該洗面器3を所定方向へずらせ
ば良い。
【0012】 そして、この洗面器3の取付位置の調整
が終了した後に、上記ナット2cをさらに螺進させ、該
洗面器3の上縁部3cの上面3dをカウンター1の下面
1aに完全に圧接させる。そして、最後に、上記洗面器
3に形成された段差部3hと、該カウンター1の下面1
aとにより形成されてなる凹条空間にシリコーンゴム
からなるシール剤4を充填する。これらの一連の作業に
より洗面器3の取付が完了する。
【0013】 このように、上述した本実施例に係る洗
面器の取付構造によれば、カウンター1の下面1aと洗
面器3の上縁部3cの上面3dとの間から外部に漏水す
るのを防止するために使用されるシール剤4の充愼作業
は、固定具2による洗面器3の取付作業が終了した後に
行うことができるので、シール剤4を充填した後に微調
整を行う必要がないとともに、この微調整により充填さ
れたシール剤4が部分的に切断され漏水の危険性が発生
することも避けることができる。特に、この実施例に係
る洗面器の取付構造では、段差部3hは、フランジ部3
aの上面の外周縁から垂下してなる垂下面3gと、この
垂下面3gの下端から外周側に形成されてなる水平面3
eとから構成され、シール剤4が充填される凹条空間
は、カウンター1の下面1aと、この段差部3hとから
形成されているので、該シール剤4を充填する作業は極
めて簡単であり、確実に漏水を防止することができる。
また、上述した本実施例に係る構造とするこめに使用さ
れる洗面器の形状は、上縁部3cの上面3dよりも低
い(段差部3hを構成する)水平面3eが形成されてな
るものであることから、極めて簡単に製造することがで
きコストの上昇をも抑制することができる。
【0014】なお、上記実施例に係る洗面器の取付構造
では、本考案を構成する固定具として、固定板2aがカ
ウンター1の下面1aに接着されるタイプのものを図示
して説明したが、この固定具は、洗面器をカウンターの
下面に圧接して取り付けるものであれば、他の構成から
なるものでも良く、例えば、固定具を構成するボルトの
頭部がカウンターに埋設されてなるタイプのものであっ
ても良い。また、上記実施例では、シール剤としてシリ
コーンゴムを使用したが、本考案を構成するシール剤は
この材料に限定されるものではなく、例えばブチルゴム
等のように、少なくとも洗面器とカウンターとの間から
湯水が外部に漏水することを防止することができる材料
であれば他の材料を使用しても良い。
【0015】
【考案の効果】上述した本考案の一実施例の説明からも
明らかなように、本考案に係る洗面器の取付構造によれ
ば、シール剤の充填箇所は、洗面器の上縁部に形成され
るとともに該上縁部の上面から垂下されてなる垂下面と
この垂下面の下端から該洗面器の外周面側に形成されて
なる水平面とからなる段差部とカウンターの下面とに
より形成された凹条空間内であることから、該シール剤
の充填作業は、固定具により洗面器がカウンターの下面
に圧接されて取り付けられ且つ該洗面器の取付位置の微
調整が終了した後に該洗面器の外側から行われ、従来の
ように、常にシール剤を凹溝内に充愼した後のみに固定
具を介して該洗面器をカウンターの下面に圧接して取り
付ける必要はない。特に、この考案では、段差部は、洗
面器の上縁部の上面から垂下されてなる垂下面とこの垂
下面の下端から該洗面器の外周面側に形成されてなる水
平面とからなることから、シール剤の充填作業は極めて
簡単なものとすることができる。
【0016】したがって、この洗面器の取付構造では、
洗面器を圧接した後における該洗面器の取付位置の微調
整を行う必要はなく、この微調整によりシール剤が部分
的に切断され漏水の危険性が発生することも有効に回避
することができる。また、この構造を構成する洗面器の
上縁部の形状は、単に該上縁部の上面よりも低い段差部
が形成されてなるに過ぎないので、極めて簡単に製造す
ることができコストの上昇をも抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る洗面器の取付構
造の要部を示す縦断面図である。
【図2】図2は従来の洗面器の取付構造の要部を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 カウンター 2 固定具 3 洗面器 3a 上縁部3e 水平面 3g 垂下面 3h 段差部 4 シール剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウンターの下面に固定具を介して洗面
    器が圧接されて取り付けられてなる洗面器の取付構造で
    あって、上記カウンターの下面に圧接される洗面器の上
    縁部の外周側には、この上縁部の上面から垂下されてな
    る垂下面と、この垂下面の下端から該洗面器の外周面側
    に形成されてなる水平面とからなる段差部が形成されて
    なり、この段差部を構成する上記垂下面と水平面と該カ
    ウンターの下面とにより形成された凹条空間内にはシー
    ル剤が充填されてなることを特徴とする洗面器の取付構
    造。
JP1991065551U 1991-07-24 1991-07-24 洗面器の取付構造 Expired - Lifetime JP2564027Y2 (ja)

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KR102635415B1 (ko) * 2023-06-01 2024-02-13 대림비앤코주식회사 세면기 설치용 고정장치 및 이를 이용한 세면기 설치 방법

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