JP4244418B2 - ライセンスプレートの取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はライセンスプレートの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のライセンスプレート(ナンバープレート)を車体(ボディ)に取付けるため、ライセンスプレートに第1取付孔を形成すると共に、車体に第2取付孔を形成して、両取付孔にボルト等の固定具を挿入して、ナットで締めつけ固定することが行われている(例えば実開昭60ー114047号公報参照)。
【0003】
ところで、国によってはライセンスプレートの大きさ等が相違し、このようなライセンスプレートの種類の相違(大きさを含む形状の相違)によって、ライセンスプレートに形成されている取付孔(第1取付孔)の位置が相違されることがある。このため、従来は、車体に形成される第2取付孔を、ある特定の国のライセンスプレートに対応した位置に形成して、他の国のライセンスプレートの取付に際しては、上記第2取付孔を利用して車体に取付可能とされると共に、上記他の国のライセンスプレートに形成される第1取付孔に対応した特別な取付孔を有する大きなブラケットを用いていた。つまり、大きなブラケットを固定具でもって車体に固定し、このブラケットに対して別途固定具を用いて上記他の国のライセンスプレートを固定するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ライセンスプレートの取付孔位置の相違に応じて別途大きなブラケットを用意することは、大きなコストアップとなり、また固定具としてもブラケットの車体に対する固定用と、ライセンスプレートのブラケットに対する固定用との2種類用いる必要があり(用いる固定具の数が、ブラケットを用いない場合の2倍となる)、これもコストアップの大きな原因となっていた。
【0005】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、ライセンスプレートに形成されている第1取付孔の位置の相違に、安価に対応できるようにしたライセンスプレートの取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
ライセンスプレートに第1取付孔が形成されると共に、車体に該第1取付孔に対応して第2取付孔が形成され、該第1取付孔および第2取付孔に挿通される固定具でもって該ライセンスプレートを車体に固定するようにしたライセンスプレートの取付構造において、
車体に形成される前記第2取付孔が、前記固定具による1つの固定位置毎に、前記第1取付孔位置の異なる複数種のライセンスプレートに対応して複数形成され、
前記1つの固定位置毎に、前記ライセンスプレートと車体との間にスペーサが介在されて、前記固定具が前記スペーサを貫通した状態で該ライセンスプレートを車体に固定しており、
前記スペーサには、前記複数の第2取付孔のうち1つの特定の第2取付孔に整合されて前記固定具が貫通される1つの第3取付孔が形成されると共に、該第3取付孔を該特定の第2取付孔に整合させたとき、該特定の第2取付孔を除く他の第2取付孔に挿通される突起部が形成され
前記突起部の外周に、外力が作用しない自由状態において、該突起部の先端側から基端側へ向けて傾斜された抜け止め用ひげ部が形成されている、
ようにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。
【0007】
【発明の効果】
請求項1によれば、第1取付孔位置の異なる複数種のライセンスプレートに対応して当該ライセンスプレートを車体に固定する場合、小さなスペーサを用いるだけでよく、また用いる固定具もライセンスプレートに形成されている第1取付孔の数だけですむので、全体として安価に対応できる。また、車体に形成されている第2取付孔のうち使用されない第2取付孔(他の第2取付孔)は、スペーサに形成されている突起部が挿通されるつまり施蓋されるので、別途盲部材でもって当該使用しない他の第2取付孔を施蓋することが不要になる。さらに、ライセンスプレートが取付けられていない状態において、スペーサの突起部を、車体に対するスペーサの保持用突起部として利用することも可能になる。
さらにまた、ライセンスプレートが車体に取付けられていない状態において、スペーサの車体からの不用意な抜け落ちを防止する上で好ましいものとなる。
【0008】
請求項2によれば、使用しない他の第2取付孔への雨水等の侵入を防止する上で好ましいものとなる。
請求項3によれば、ライセンスプレートを車体に極力広い面積でもって密着させた固定状態を得つつ、スペーサの配設位置というものを容易に確認できる。
また、ライセンスプレートに形成されている第1取付孔の位置の相違が2種類の場合に対応しつつ、車体凹部に配設されたスペーサの回り止めを行うことにより、固定具が挿通されることになる第1取付孔と特定の第2取付孔と第3取付孔との整合状態を容易に確保する上で好ましいものとなる
【0009】
【発明の実施の形態】
図1において、1は自動車の車体後部を構成するバックドア(リアハッチ)である。バックドア1の外面2つまり車体後面を構成する面には、ライセンスプレート3が、左右の2か所においてそれぞれ固定具4によって固定されている。
【0010】
ライセンスプレート3のバックドア1に対する固定状態の詳細について、図2以下を参照しつつ説明する。まず、ライセンスプレート3には、左右2個の第1取付孔11が形成されているが、図示されている実施形態では例えばX国用とされて、第1取付孔11同志の左右間隔は大きいものとされている。なお、以下のライセンスプレート3の取付説明では、特別の説明がない限り、ライセンスプレート3がX国用のものであることを前提として行うこととする。
【0011】
一方、バックドア1には、左右2個の第1取付孔11に対応して、左右2個の第2取付孔11Aが形成されている。この第2取付孔11A近傍には、別の第2取付孔11Bが左右2個形成されている。左右2個の第2取付孔11Aは、例えば上記X国用とされたライセンスプレート3を取付けるためのものであって、その左右間隔が大きいものとされている(X国用のライセンスプレート3に形成されている左右2個の第1取付孔11の左右間隔と同じ間隔)。これに対して、左右2個の第2取付孔11Bは、例えばY国用のライセンスプレート3の取付用とされて、その左右間隔は、第2取付孔11Aの左右間隔よりも小さいものとされている。
【0012】
バックドア1の後面2には、左右方向に細長い凹部5が左右2個形成されている。1つの凹部5(つまり1つの固定位置)には、第2取付孔11Aと11Bとが1個つづつ形成されている。この凹部5内には、スペーサ20が介在される。スペーサ20は、図3に詳細に示すように、左右方向に細長い本体部21と、本体部21に形成された1つの第3取付孔22と、1つの突起部23とを有する。突起部23の外周には、薄いフランジ状の抜け止めひげ部24が、突起部23の長手方向に間隔をあけて複数形成されている。このひげ部23は、外力が作用しない自由状態において、突起部23の先端側から基端側へ向けて傾斜するように形成されている。
【0013】
本体部20のうち突起部23の先端側の面には、突起部23の基端部分において部分的に薄くなるように逃げ部25が形成されている。突起部23の外周には環状のパッキン26が嵌合されるが、突起部23の根本にまで十分深くパッキン26を嵌合させたとき、パッキン26が上記逃げ部25に位置されて、本体部20のうち突起部23の先端側の面が、パッキン26を含めて全体的に面一となるように設定されている(逃げ部25の深さが、パッキン26の厚さとほぼ同じ同じ)。
【0014】
本体部20の外周面には、上下一対の回り止め用凸部27が形成されている。この凸部27は、スペーサ20を凹部5内に位置させたとき、凹部5の上下の内壁面に当接されて、スペーサ20が凹部5内で回転するのを規制する。すなわち、凹部5はプレス成型される関係上、特に図7に示すように、凹部5の底面から周縁部に向うにつれて徐々にバックドア1の後面2に滑らかに連なるように傾斜設定されるが、このとき形成される折れ加工線つまり角部が丸くなって、スペーサ20をがたつきなく凹部5にきっちりと嵌合させることが難しくなる。しかしながら、上記凸部27を利用することにより、当該凸部27を凹部5の傾斜する内壁面にきちんと当接させることが可能になる。
【0015】
ライセンスプレート3のバックドア1に対する取付は、次のようにして行われる。まず、スペーサ20を凹部5内に配設して、その突起部23を、今回使用しないY国用の第2取付孔11Bにきつく嵌合する。このとき、突起部23の外周にはあらかじめパッキン26が嵌合されて、上記第2取付孔11Bがパッキン26により十分にシールされる。突起部23の第2取付孔11Bからの抜けが、ひげ部24の抜け止め作用により強固に行われる。
【0016】
突起部23を第2取付孔11Bに十分深く挿通した状態では、スペーサ20(の本体部21の表面)が、凹部5の周縁部表面と面一とされると共に、凸部27によりスペーサ20の凹部5内での回り止めがなされる。この状態で、スペーサ20の本体部21に形成されている第3取付孔22が、今回使用する第2取付孔11Aに整合される。
【0017】
固定具4となるボルト4を、ライセンスプレート3の第1取付孔11、スペーサ20の第3取付孔22、車体に形成された第2取付孔11Aに挿通した後、車体1の背面側に位置させたナット31をボルト4にきつく螺合させる。これにより、図1、図5の取付完了状態となる。なお、実施形態では、ナット31は、ボルト4が螺合される雌ねじ孔31a以外に、突起部23がきつく挿通される係止孔31bをも有するものとなっているが、係止孔31bを有しない一般的なナット形状のものを利用することもできる。
【0018】
2種類の第2取付孔11A、11Bのうち、第2取付孔11Bを使用してY国用のライセンスプレート3を取付けるときは、同じようにスペーサ20を使用するが、このときは、突起部23が第2取付孔11Aに挿通される。すなわち、第2取付孔11Bが、スペーサ20の第3取付孔22、ライセンスプレート3の第1取付孔11に整合されて、各取付孔11、22、11Bにボルト4が挿通されることになる。なお、このような第2取付孔11Bを用いた取付けのときは、各スペーサ20自身を、図2、図4、図5で示す場合とは左右逆にして使用すればよい(スペーサ20自体は、第2取付孔11A用と、11B用とで共通)。
【0019】
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。1つの固定位置における第2取付孔の数は、3以上であってもより(ライセンスプレート3に形成される第1取付孔11の位置が3種類以上相違する場合に対応)。固定位置の数は、2か所に限らず、ライセンスプレート3に形成される第1取付孔の数に対応した数に適宜変更できるものである。本発明は、車体の後部に取付けられるライセンスプレート用に限らず、車体前部に取付けられるライセンスプレート用として同様に適用し得るものである。
【0020】
突起部23の外周に形成されるひげ部24は、フランジ状に限らず、適宜の形状、例えば直線状等適宜の形状設定とすることができる。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を車両後面のライセンスプレートに適用した例を示す斜視図。
【図2】本発明によるライセンスプレートの取付状態を示す分解斜視図。
【図3】スペーサを示す斜視図。
【図4】本発明によるライセンスプレートの取付状態を示す分解平面断面図。
【図5】本発明によるライセンスプレートの取付状態を示す平面断面図。
【図6】車体に形成された凹部とスペーサとの関係を示す正面図。
【図7】図6のX7ーX7線相当断面図。
【符号の説明】
1:バックドア(車体)
3:ライセンスプレート
4:ボルト(固定具)
5:凹部
11:第1取付孔
12A:第2取付孔(X国用)
12B:第2取付孔(Y国用)
20:スペーサ
21:本体部
22:第3取付孔
23:突起部
24:ひげ部
26:パッキン
27:回り止め用凸部
31:ナット

Claims (3)

  1. ライセンスプレートに第1取付孔が形成されると共に、車体に該第1取付孔に対応して第2取付孔が形成され、該第1取付孔および第2取付孔に挿通される固定具でもって該ライセンスプレートを車体に固定するようにしたライセンスプレートの取付構造において、
    車体に形成される前記第2取付孔が、前記固定具による1つの固定位置毎に、前記第1取付孔位置の異なる複数種のライセンスプレートに対応して複数形成され、
    前記1つの固定位置毎に、前記ライセンスプレートと車体との間にスペーサが介在されて、前記固定具が前記スペーサを貫通した状態で該ライセンスプレートを車体に固定しており、
    前記スペーサには、前記複数の第2取付孔のうち1つの特定の第2取付孔に整合されて前記固定具が貫通される1つの第3取付孔が形成されると共に、該第3取付孔を該特定の第2取付孔に整合させたとき、該特定の第2取付孔を除く他の第2取付孔に挿通される突起部が形成され
    前記突起部の外周に、外力が作用しない自由状態において、該突起部の先端側から基端側へ向けて傾斜された抜け止め用ひげ部が形成されている、
    ことを特徴とするライセンスプレートの取付構造。
  2. 請求項1において、
    前記突起の外周にパッキンが嵌合された状態で、該突起部が前記他の第2取付孔に挿通されている、
    ことを特徴とするライセンスプレートの取付構造。
  3. 請求項1又は2において、
    前記車体には、前記スペーサが介在される位置において、該スペーサの厚さに対応した深さとされた凹部が形成され、
    前記第2取付孔の数が2つとされ、
    前記スペーサに形成される突起部の数が1つとされ、
    前記スペーサの外周に、該スペーサを前記凹部に位置させたとき、該凹部の内周壁部に当接されて該スペーサの前記突起部を中心とした回転を規制する回り止め用の凸部が形成されている、
    ことを特徴とするライセンスプレートの取付構造。
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