JP2563917Y2 - 菓子片の反転装置 - Google Patents

菓子片の反転装置

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JP2563917Y2
JP2563917Y2 JP2027692U JP2027692U JP2563917Y2 JP 2563917 Y2 JP2563917 Y2 JP 2563917Y2 JP 2027692 U JP2027692 U JP 2027692U JP 2027692 U JP2027692 U JP 2027692U JP 2563917 Y2 JP2563917 Y2 JP 2563917Y2
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confectionery
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滋 橋本
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Rheon Automatic Machinery Co Ltd
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Rheon Automatic Machinery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は裏表のある様な菓子片二
枚でクリーム等のフィリングを挟んでブッセやサンドク
ッキー等を作る際に用いられる反転装置であり、更に詳
しくは変形し易かったり脆くて壊れ易かったり、又は特
殊な形状だったりする様な菓子片の反転操作に用いられ
る反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の反転装置としては本出願人による
実開平3-107419がある。これは渡り部の処で下流コンベ
ヤ端が上流コンベヤ端よりも低くなる様に設置し、その
上下の間隙を出入り可能に傾斜板を設けたものである。
そして菓子片を反転させる場合は傾斜板を渡り部から引
っ込めて菓子片を落下させて反転させ、反転させない場
合は傾斜板を突き出して渡り部を形成し菓子片をそのま
まの姿勢で滑落させて下流へ流す。しかしこの装置によ
ると反転時に菓子片に落下の衝撃が加わる為、変形し易
いものや脆いものは反転できなかった。また角を進行方
向に向けて反転する様な特殊な形状の菓子片は落下時に
任意の方向に転倒してしまうので、この装置には不適で
あった。
【0003】更に図2に示した本出願人による実願平3-
71951 では、複数の丸ベルトの間を出入りする反転爪に
よって菓子片の前縁を持ち上げて丸ベルトの移送作用と
協働させて反転させる装置が開示されている。この装置
によれば落下等の作用なしで反転作業ができるが、菓子
片の形状に合わせて反転爪を取り換えねばならず、また
丸ベルト同志の隙間に菓子片が落下する可能性もあるう
え、反転後に起こる列の乱れを整える機構が必要であ
り、更に丸ベルト使用によるメンテナンスの煩雑さは避
けられない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記した様な問
題点を解決し、任意の形状及び性質の菓子片であっても
確実に反転することができる様にしたものであり、菓子
片の表面を吸着して搬送装置より持ち上げる把持機構
と、前記把持機構に吸着されている菓子片の裏面を吸着
して前記把持機構より菓子片を受け取り反転状態で菓子
片を搬送装置上に載置する移載機構とを設けたことを特
徴とする菓子片の反転装置である。
【0005】
【実施例】本考案による反転装置の一実施例を図を使っ
て詳細に説明する。まずベルト1の上側に位置する把持
装置2及び移載装置3はフレーム4に支えられている。
【0006】把持装置2は、フレーム4に固定された軸
5を中心にして回動するギヤ6とアイドラであるギヤ
7、更に吸着盤8が取り付けられている中空パイプ9と
一体化されたギヤ10とで構成される歯車列が設けられ軸
5を中心にして揺動するアーム11と、ギヤ6と噛み合っ
たギヤ12を回動させるロータリアクチュエータ13と、ア
ーム11を上下動させるエアシリンダ14とで構成される。
中空パイプ9の両端は中心が通気孔15となった中空軸16
となっており、アーム11に遊嵌されている。また通気孔
15は図示しない吸気装置に継がっていて、吸気装置の吸
引力が通気孔15から中空パイプ9を通って吸着盤8に伝
わる様に構成されている。
【0007】また移載装置3はフレーム4に固定された
軸17に遊嵌されブラケット18によって支持されたボルト
19がねじ込まれて固定されたギヤ20とアイドラであるギ
ヤ21、更に吸着盤22とホース23が取り付けられている中
空パイプ24と一体化されたギヤ25とで構成される歯車列
が設けられ軸17によって揺動運動させられるアーム26
と、軸17に揺動力を与える図示しない駆動装置とで構成
される。中空パイプ24の両端は中実の回転軸27となって
いてアーム26に遊嵌されている。またホース23は図示し
ない吸気装置に継がっていて、吸気装置の吸引力がホー
ス23から吸引パイプ24を通って吸着盤22に伝わるように
構成されている。尚、本実施例における各ギヤの歯数
は、ギヤ12が35、ギヤ6が35、ギヤ7が40、ギヤ10が3
5、ギヤ20が35、ギヤ21が35、ギヤ25が35となってい
る。
【0008】続いて上記構成による反転装置の反転操作
を図3〜6を用いて説明する。等速度で運行されるベル
ト1上を図示しない整列装置により等間隔で菓子片28が
搬送される。そして図3(a) の如く真下に来た菓子片28
目指してその下死点まで下降した吸着盤8が図示しない
吸気装置から通気孔15、中空パイプ9を通して伝えられ
た吸引力により菓子片28を吸い着ける。するとエアシリ
ンダ14が作動してアーム11が持ち上がり図3(b) の如く
菓子片28がベルト1から持ち上げられる。ここではギヤ
12が停止している上、ギヤ6とギヤ10の歯数が等しいの
でアイドラであるギヤ7の歯数に関係すること無くギヤ
10の位相は変わらず、吸着盤8は垂直方向へ菓子片28を
水平に維持したまま上死点まで上昇する。上死点に達し
た処でアーム11は停止し同時にギヤ12が回転を開始しそ
の回転力がギヤ6、ギヤ7を伝わってギヤ10を回転させ
る。するとギヤ10と一体になっている中空パイプ9が回
転し、吸い付けられた菓子片28は反転を開始する。
【0009】反転動作の途中、図4(a) の如くエアシリ
ンダ14が作動してアーム11は下死点まで下がって停止す
る。一方、上記アーム11の動作中、図示しない駆動装置
により軸17から伝えられた力により回転中のアーム26は
図4(b) の如く受け渡し位置にて停止する。アーム26に
おいてはギヤ20がブラケット18に支持されたボルト19に
よって位相を固定されている上、ギヤ20とギヤ25の歯数
が等しい為、アイドラであるギヤ21の歯数に関係無くギ
ヤ25は位相がそのままの状態で平行移動する。つまりギ
ヤ25と一体化された中空パイプ24も平行移動することと
なり吸着盤22の吸着面は常に水平状態を保つ。続いて図
4(c) の如く菓子片28が水平状態となった処でギヤ12の
回転が止まり、水平状態の菓子片28と吸着盤22の吸着面
が向き合うこととなる。
【0010】ここで図5(a) の如くエアシリンダ14が作
動してアーム11が上死点まで移動して停止するのに伴っ
て菓子片28が垂直方向に上昇して吸着盤8及び22に挟ま
れた状態となる。この状態で図示しない吸気装置を操作
して吸着盤8の吸引力を解除し、吸着盤22に吸引力を与
える。そして図5(b) の如くエアシリンダ14を作動させ
てアーム11を下死点まで下げて停止させると菓子片28は
反転状態で吸着盤22に保持される。ここでギヤ12が先程
と逆方向に回転を開始し図5(c) の如く吸着盤8は吸着
面を下に向け始め更にエアシリンダ14が作動してアーム
11を上死点まで移動させ停止する。またギヤ12の回転開
始と同時に図示しない駆動装置によりアーム26が先程と
逆方向に揺動を開始し図6(b) の待機位置にて停止す
る。一方この時にはギヤ12の回転も停止し吸着盤8は吸
着面が水平な状態で停止している。
【0011】図6(b) に示した如く待機位置にて停止し
てベルト1と菓子片28の間に僅かの距離をおいて菓子片
28を保持している吸着盤22は、図6(c) の如く菓子片28
と後続の菓子片との搬送間隔が一致するように吸引力を
解除され、菓子片28は反転された状態で後続の菓子片と
等間隔でベルト1上に並べられる。以上の様な動作を一
周期として反転動作が繰り返されることとなり、菓子片
が一つ置きに反転されることとなる。
【0012】そして図7の如く一つ置きに反転された菓
子片の上にクリーム等のフィリングが載置され、その上
に合わせ装置により反転されていない菓子片が載せら
れ、更にその上から押さえ装置により押圧されて、最終
的にブッセやサンドケーキ等の製品が出来上がる。
【0013】また前記した一実施例が製品を水平状態に
して把持装置から移載装置への受け渡しを行うのに対
し、別の実施例として製品を垂直状態にして受け渡しを
行うものを図8〜10に示した。
【0014】
【作用】本考案によれば吸着盤にて吸着することの出来
る菓子片であれば平面形がどの様な形をしていても、ま
た落下させたりすると変形・破損し易いものでも反転す
ることが出来、反転後に列が乱れることも無く、また全
て搬送装置よりも上に設けられた装置だけで反転操作出
来るので搬送装置は通常の帯ベルトで良く、丸ベルト使
用時の様に隙間から菓子片が落下する様なことも無くな
り、メンテナンスの煩雑さ等も解消される。また応用技
術として反転のタイミングを変更すれば連続反転や二つ
置き反転、任意の菓子片の反転等が可能である。更に本
実施例では一列の菓子片について説明したが、本考案が
複数の列をなした菓子片の反転操作にも応用できること
は勿論である。また生産ラインの上流側に把持装置を、
そして下流側に移載装置を設置して同様の反転操作を行
うことも可能である。
【0015】
【考案の効果】本考案による反転装置は搬送装置に殆ど
手を加えること無く設置できコストダウン効果があるだ
けでは無く、多くの種類の菓子片の反転操作に応用出来
るので多種類の菓子製造設備の需要に応えられることと
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による反転装置の側面断面図
【図2】従来の反転装置の一例
【図3】本考案による反転装置の動作説明図
【図4】本考案による反転装置の動作説明図
【図5】本考案による反転装置の動作説明図
【図6】本考案による反転装置の動作説明図
【図7】反転装置より下流の生産ラインの模式図
【図8】本考案による別の実施例の動作説明図
【図9】本考案による別の実施例の動作説明図
【図10】本考案による別の実施例の動作説明図
【符号の説明】
1 ベルト 2 把持装置 3 移載装置 4 フレーム 5 軸 6 ギヤ 7 ギヤ 8 吸着盤 9 中空パイプ 10 ギヤ 11 アーム 12 ギヤ 13 ロータリアクチュエータ 14 エアシリンダ 15 通気孔 16 中空軸 17 軸 18 ブラケット 19 ボルト 20 ギヤ 21 ギヤ 22 吸着盤 23 ホース 24 中空パイプ 25 ギヤ 26 アーム 27 回転軸 28 菓子片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏面を有する菓子片を搬送装置による
    搬送中に反転する装置において、菓子片の表面を吸着し
    て持ち上げる把持機構と、前記把持機構に吸着されてい
    る菓子片の裏面を吸着して前記把持機構より菓子片を受
    け取り反転状態で菓子片を搬送装置上に載置する移載機
    構とを設けたことを特徴とする菓子片の反転装置
JP2027692U 1992-03-04 1992-03-04 菓子片の反転装置 Expired - Lifetime JP2563917Y2 (ja)

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JPH0570286U JPH0570286U (ja) 1993-09-24
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