JP2563103Y2 - モールドモータのロータ部位置決め装置 - Google Patents
モールドモータのロータ部位置決め装置Info
- Publication number
- JP2563103Y2 JP2563103Y2 JP6985392U JP6985392U JP2563103Y2 JP 2563103 Y2 JP2563103 Y2 JP 2563103Y2 JP 6985392 U JP6985392 U JP 6985392U JP 6985392 U JP6985392 U JP 6985392U JP 2563103 Y2 JP2563103 Y2 JP 2563103Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- stator
- leaf spring
- molded
- motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パッケージエアコンの
冷媒流量制御用電動弁等に使用されているステッピング
モータに関するものである。
冷媒流量制御用電動弁等に使用されているステッピング
モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パッケージエアコンの冷媒流量制
御用電動弁に、ステッピングモータが使用されるように
なってきている。
御用電動弁に、ステッピングモータが使用されるように
なってきている。
【0003】従来、このタイプの電動弁は冷媒流路と弁
および弁駆動機構のシールを行ない易くするため、弁お
よび弁駆動機構を流路の内部に構成するべく、ビルトイ
ンタイプのステッピングモータが用いられている。以下
その構成について図3および図4を参照しながら説明す
る。
および弁駆動機構のシールを行ない易くするため、弁お
よび弁駆動機構を流路の内部に構成するべく、ビルトイ
ンタイプのステッピングモータが用いられている。以下
その構成について図3および図4を参照しながら説明す
る。
【0004】本電動弁は図3に示すステッピングモータ
のステータ部と、図4に示す弁機構を内蔵したステッピ
ングモータのロータ部とから構成されている。この2つ
の主要部の位置決めはロータ部に設けた凹部19と、ス
テータ部に付加されている金属製板バネ21に設けられ
た凸部11が、ロータ部のケース18の外径とステータ
部のヨーク1の内径とをはめ合わせることにより位置決
めされ、ロータ部の抜け防止とロータ部の回転防止を同
時に実現している。
のステータ部と、図4に示す弁機構を内蔵したステッピ
ングモータのロータ部とから構成されている。この2つ
の主要部の位置決めはロータ部に設けた凹部19と、ス
テータ部に付加されている金属製板バネ21に設けられ
た凸部11が、ロータ部のケース18の外径とステータ
部のヨーク1の内径とをはめ合わせることにより位置決
めされ、ロータ部の抜け防止とロータ部の回転防止を同
時に実現している。
【0005】ステータ部は、マグネットワイヤ3が巻回
されたコイルボビン2と、そのコイルボビン2を両側か
らはさむように構成されたクローポールを有するヨーク
1と、ヨーク1の外周に配置され2つのヨーク1を磁気
的に短絡するフレーム5から構成されている。フレーム
5にはピン20が圧入され、そのピン20に板バネ21
とその板バネ21を固定するための止め金具22が挿入
されている。
されたコイルボビン2と、そのコイルボビン2を両側か
らはさむように構成されたクローポールを有するヨーク
1と、ヨーク1の外周に配置され2つのヨーク1を磁気
的に短絡するフレーム5から構成されている。フレーム
5にはピン20が圧入され、そのピン20に板バネ21
とその板バネ21を固定するための止め金具22が挿入
されている。
【0006】ロータ部は、多極着磁されたロータマグネ
ット13と、ロータマグネット13と一体に固定された
シャフト14と、シャフト14を保持する軸受15と、
シャフト14先端に設けられた弁機構16と、弁により
流れが制御される流体が通るパイプ17と、全体をシー
ルするための非磁性体のケース18とから構成されてい
る。
ット13と、ロータマグネット13と一体に固定された
シャフト14と、シャフト14を保持する軸受15と、
シャフト14先端に設けられた弁機構16と、弁により
流れが制御される流体が通るパイプ17と、全体をシー
ルするための非磁性体のケース18とから構成されてい
る。
【0007】上記構成において、ステータ部のマグネッ
トワイヤ3からなるコイルを励磁回路によって順次励磁
すると、それぞれ位相をずらせて配置している4つのク
ローポールを持ったヨークの極性が順次変化し、それに
伴なったロータ部のロータマグネット13は回転する。
その回転はシャフト14を通して弁機溝16を動作させ
る。弁機溝16はパイプ17の開口面積を変化させるた
め、その中に流れる流体量を制御することが可能とな
る。
トワイヤ3からなるコイルを励磁回路によって順次励磁
すると、それぞれ位相をずらせて配置している4つのク
ローポールを持ったヨークの極性が順次変化し、それに
伴なったロータ部のロータマグネット13は回転する。
その回転はシャフト14を通して弁機溝16を動作させ
る。弁機溝16はパイプ17の開口面積を変化させるた
め、その中に流れる流体量を制御することが可能とな
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の電動
弁においては、ロータ部とステータ部との位置決めのた
めに、ロータ部のケース18に凹部19を設け、その凹
部19に嵌合するように板バネ21の先端に凸部11を
設け、その板バネ21をフレーム5に圧入したピン20
によって固定しているため、フレームは金属のような強
度のあるものが必要で、コスト高になるのを避けられな
かった。
弁においては、ロータ部とステータ部との位置決めのた
めに、ロータ部のケース18に凹部19を設け、その凹
部19に嵌合するように板バネ21の先端に凸部11を
設け、その板バネ21をフレーム5に圧入したピン20
によって固定しているため、フレームは金属のような強
度のあるものが必要で、コスト高になるのを避けられな
かった。
【0009】本考案は上記課題を解決するもので、ロー
タ部とステータ部との安価な位置決め装置を提供するこ
とを目的としている。
タ部とステータ部との安価な位置決め装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、ステータ部を樹脂成形し、このステータ部
の少なくとも一方の端面に、ステータ内周側にロータ部
のケースに設けた凹部と嵌合するような凸部を成形した
板バネ状の突起を一体成形し、ロータ部外周をステータ
部内周に嵌合したとき、その板バネ状突起のスプリング
作用によって凹部と凸部が嵌合し、ロータ部とステータ
部が位置決めされるようにしたものである。
するために、ステータ部を樹脂成形し、このステータ部
の少なくとも一方の端面に、ステータ内周側にロータ部
のケースに設けた凹部と嵌合するような凸部を成形した
板バネ状の突起を一体成形し、ロータ部外周をステータ
部内周に嵌合したとき、その板バネ状突起のスプリング
作用によって凹部と凸部が嵌合し、ロータ部とステータ
部が位置決めされるようにしたものである。
【0011】
【作用】本考案は上記した構成により、金属の板バネを
使用することなく、樹脂の持っている弾性を利用してロ
ータ部をステータ部に位置決めしているため、金属フレ
ーム,圧入ピン,金属板バネ,押え板等が不要となり、
大幅な工数削減と材料費削減に貢献できるものである。
使用することなく、樹脂の持っている弾性を利用してロ
ータ部をステータ部に位置決めしているため、金属フレ
ーム,圧入ピン,金属板バネ,押え板等が不要となり、
大幅な工数削減と材料費削減に貢献できるものである。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0013】図1に示すように、ステータ部はヨーク
1,コイルボビン2,マグネットワイヤ3,ボビン端子
4,フレーム5,端子ピン6,端子ピンホルダ7により
その主要部が構成されており、それらを樹脂8でモール
ドしている。ステータモールドはコネクタ部9も一体成
形され、さらにこのモールド部の一方の端面に、ステー
タ内周側にロータ部の非磁性体ケース18に設けた凹部
19と嵌合する凸部11を設けた板バネ状突起10とこ
の板バネ状突起10を補強するためのリブ12が一体成
形されている。ただし、このリブは必要ないこともあ
る。板バネ状突起10は、図1の点線で示すように樹脂
のもつ弾性により従来の金属製板バネのようにたわむこ
とができる。
1,コイルボビン2,マグネットワイヤ3,ボビン端子
4,フレーム5,端子ピン6,端子ピンホルダ7により
その主要部が構成されており、それらを樹脂8でモール
ドしている。ステータモールドはコネクタ部9も一体成
形され、さらにこのモールド部の一方の端面に、ステー
タ内周側にロータ部の非磁性体ケース18に設けた凹部
19と嵌合する凸部11を設けた板バネ状突起10とこ
の板バネ状突起10を補強するためのリブ12が一体成
形されている。ただし、このリブは必要ないこともあ
る。板バネ状突起10は、図1の点線で示すように樹脂
のもつ弾性により従来の金属製板バネのようにたわむこ
とができる。
【0014】上記構成においてロータ部とステータ部の
位置決め状態を説明すると、図2に示すようにロータマ
グネット13等を内蔵したケース18をステータ部内径
に沿って挿入すると、一度ステータ部の板バネ状突起1
0が押し広げられ、さらに挿入するとケース18に設け
られた凹部19に、板バネ状突起10に設けられた凸部
11が嵌合しロータ部を固定する。一度、凹部と凸部が
嵌合すれば振動等によっても容易に軸方向に抜けること
はなくなり、さらにロータ部の回転方向に対する動きも
規制される。
位置決め状態を説明すると、図2に示すようにロータマ
グネット13等を内蔵したケース18をステータ部内径
に沿って挿入すると、一度ステータ部の板バネ状突起1
0が押し広げられ、さらに挿入するとケース18に設け
られた凹部19に、板バネ状突起10に設けられた凸部
11が嵌合しロータ部を固定する。一度、凹部と凸部が
嵌合すれば振動等によっても容易に軸方向に抜けること
はなくなり、さらにロータ部の回転方向に対する動きも
規制される。
【0015】このように本考案のステータ部とロータ部
との位置決め装置によれば、従来のような金属の板バネ
等の部品を使用しなくてもステータの樹脂モールドによ
り一回の成形で位置決め装置を形成することが可能とな
る。
との位置決め装置によれば、従来のような金属の板バネ
等の部品を使用しなくてもステータの樹脂モールドによ
り一回の成形で位置決め装置を形成することが可能とな
る。
【0016】なお、上記実施例において、位置決め装置
を軸方向の一端面に設けた場合を説明したが、両端面に
設けてもよいことは言うまでもない。
を軸方向の一端面に設けた場合を説明したが、両端面に
設けてもよいことは言うまでもない。
【0017】また、ステータ部の板バネ状突起に凹部を
設け、ロータ部ケースに凸部を設けた場合も同様に本考
案に含まれることは言うまでもない。
設け、ロータ部ケースに凸部を設けた場合も同様に本考
案に含まれることは言うまでもない。
【0018】
【考案の効果】以上の実施例から明らかなように、本考
案によればロータ部とステータ部の位置決め装置をステ
ータの樹脂モールド時に形成できるため、位置決めのた
めの余分な部品が不要で、かつ、その組立工程も省略で
きるため安価な電動弁を提供することができる。
案によればロータ部とステータ部の位置決め装置をステ
ータの樹脂モールド時に形成できるため、位置決めのた
めの余分な部品が不要で、かつ、その組立工程も省略で
きるため安価な電動弁を提供することができる。
【図1】本考案の一実施例における電動弁のステータ部
構成を示す断面図
構成を示す断面図
【図2】同電動弁のステータ部とロータ部が位置決めさ
れた状態を示す断面図
れた状態を示す断面図
【図3】従来の電動弁のステータ部説明図
【図4】同電動弁のロータ部説明図
1 ヨーク 2 コイルボビン 3 マグネットワイヤ 4 ボビン端子 5 フレーム 6 端子ピン 7 端子ピンホルダ 8 モールド樹脂 9 コネクタ部 10 板バネ状突起 11 凸部 12 リブ 13 ロータマグネット 14 シャフト 15 軸受 16 弁機構 17 パイプ 18 ケース 19 凹部 20 ピン 21 板バネ 22 止め金具
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性体ケース内に、ロータマグネッ
ト,シャフト,軸受,およびその他の部品を内蔵するロ
ータ部と、このロータ部が内径に挿入装着される別体の
ステータ部とからなり、組合わせた状態でステッピング
モータの機能を持たせるようにしたロータビルトインタ
イプのモータにおいて、前記ステータ部は外周の全部ま
たは一部が樹脂モールドされ、その樹脂モールドされた
ステータ部の少なくとも一方の端面に同一樹脂で一体成
形された板バネ状突起を有し、その板バネ状突起のステ
ータ内周側には、前記ロータ部ケースに設けられた凹部
と嵌合するような凸部を有していることを特徴とするモ
ールドモータのロータ部位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6985392U JP2563103Y2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | モールドモータのロータ部位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6985392U JP2563103Y2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | モールドモータのロータ部位置決め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636371U JPH0636371U (ja) | 1994-05-13 |
JP2563103Y2 true JP2563103Y2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=13414792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6985392U Expired - Lifetime JP2563103Y2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | モールドモータのロータ部位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563103Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008072854A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 多相クローポール型モータ |
FR3030147B1 (fr) * | 2014-12-11 | 2018-03-16 | Mmt Sa | Actionneur avec modules statorique et rotorique enrobes |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP6985392U patent/JP2563103Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0636371U (ja) | 1994-05-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |