JP7288531B2 - 電動弁用ステータ及び電動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機等の冷凍サイクルシステムなどに使用する電動弁用ステータ及びそれを備えた電動弁に関する。
従来、この種の電動弁として、ステッピングモータ等のモータ部のマグネットロータの回転により弁本体内の弁部材を作動させるものがある。このような電動弁では流体の流路を密閉する必要があり、弁本体と共に密閉構造をなす円筒形状のキャン内に、モータ部のマグネットロータを収容している。そして、モータ部のステータはキャンの外周に配置する構造となっている。また、例えば特開2014-52037号公報(特許文献1)に同様な電動弁が開示されており、ステータは、ボビンとコイルをケース本体(外装カバー)で覆い、このケース本体内に注型樹脂を充填固化させた構造となっている。
特開2014-52037号公報
従来の電動弁のように、ケース本体(外装ケース)内に注型樹脂を注型するものにあっては、この樹脂の注型時に、溶融した樹脂が不要な部位に侵入すると不具合が生じる。例えば、特許文献1のものでは、ステータに対する弁本体の振動防止のために、ステータの下部に固定金具を設けるようにしているが、この固定金具とボビンとの隙間に樹脂が侵入し、毛細管現象により、ステータ内径側まで流動し、固化してしまうと、弁本体への装着不良が出たり、弁本体の振動防止を確実に行うことができないことがある。
本発明は、弁装置のマグネットロータとともにモータ部を構成するとともに、注型樹脂を封入する電動弁用ステータにおいて、樹脂の注型時に、溶融した樹脂が不要な部位に侵入するのを防止することを課題とする。
本発明の電動弁用ステータは、モータ部の駆動により作動する弁装置に対して装着され、コイルを内装し、前記弁装置側のマグネットロータと共に前記モータ部を構成する電動弁用ステータであって、前記コイルが巻装されるとともに該コイルの軸線方向に前記弁装置を嵌め込む嵌挿孔を有するボビンと、前記ボビン及び前記コイルを覆う外装カバーと、前記ボビン及び前記コイルと前記外装カバーとの間に充填された注型樹脂部と、前記ボビンの前記嵌挿孔の開口部の前記軸線回りの周囲に形成された環状壁部と、前記注型樹脂部側から前記嵌挿孔まで少なくとも一部が前記環状壁部を跨いで配置されて当該電動弁用ステータと前記弁装置との固定に寄与する固定用金具と、を備え、前記外装カバーの開口端の全周および前記環状壁部の全周は、前記注型樹脂部よりも前記軸線方向における前記固定用金具側に突出して形成されており、前記固定用金具は、前記環状壁部内側の内側板と、前記環状壁部外側の外側板を含み、前記外側板の端部は、前記注型樹脂部に接触した状態で配置され、前記固定用金具と前記環状壁部との間には隙間が形成され、前記隙間は、前記外側板側の隙間であり、注型樹脂部の一部である隙間樹脂部が含まれている第1隙間と、前記内側板側の前記隙間であり、注型樹脂部を含まない第2隙間と、を含み、前記第1隙間と前記第2隙間との間に開放空間部が形成されており、前記第1隙間及び前記第2隙間は前記開放空間部に接続しており、前記開放空間部の周方向の幅は、前記固定用金具の前記軸線回りの略周方向の幅と同等以上の幅に形成されていることを特徴とする。
この際、本発明の電動弁用ステータは、前記の電動弁用ステータであって、前記固定用金具は、前記弁装置と係合する弾性片と、前記環状壁部の一部に形成された固定ブロックに固定される基部とを有し、前記開放空間部が前記固定ブロックと前記基部との何れか一方または両方に設けられていることが好ましい。
また、本発明の電動弁用ステータは、前記開放空間部が前記固定ブロックに形成された前記の電動弁用ステータであって、前記固定ブロックの前記軸線方向の端面で前記基部に対向する一部に前記軸線回りの略周方向に溝が形成され、前記溝が前記開放空間部を構成していることが好ましい。
さらに、本発明の電動弁用ステータは、前記開放空間部が前記基部に形成された前記の電動弁用ステータであって、前記基部の前記固定ブロックの前記軸線方向の端面に対向する部位に、前記軸線回りの略周方向に凹部が形成され、前記凹部が前記開放空間部を構成していることが好ましい。
さらに、本発明の電動弁用ステータは、前記の電動弁用ステータであって、前記固定ブロックの前記基部に対向する一部に形成された溝が前記開放空間部を構成していることが好ましい。
さらに、本発明の電動弁用ステータは、前記の電動弁用ステータであって、前記基部の前記軸線回りの略周方向の幅が前記溝の前記軸線回りの略周方向の幅内に内包されることが好ましい。
さらに、本発明の電動弁は、前記のいずれかに記載の電動弁用ステータを前記弁装置に備えてなることを特徴とする。
本発明の電動弁用ステータによれば、環状壁部の固定用金具が跨ぐ部分と当該固定用金具との間に、注型樹脂部の一部が流れる隙間が設けられ、当該隙間の途中には、固定用金具の軸線回りの略周方向の幅と同等以上の幅の開放空間部が形成されており、当該開放空間部は、注型樹脂部の注型時に、溶融した樹脂が環状壁部と固定用金具との隙間において毛細管現象により流動しても、その樹脂の流れを途絶えさせることができるので、注型樹脂部の一部が、開放空間部を超えて弁装置を嵌め込む嵌挿孔側に形成されることがない。
本発明の電動弁によれば、前記と同様な効果が得られる。
本発明の実施形態の電動弁の一部断面側面図である。 実施形態の電動弁用ステータの縦断面図及び底面図である。 図2(A)の要部拡大図である。 実施形態におけるブラケットとキャンとの係合状態を示す図である。 実施形態の電動弁用ステータの変形例1を示す要部拡大図である。 実施形態の電動弁用ステータの変形例2を示す要部拡大図である。 実施形態の電動弁用ステータの変形例3を示す要部拡大図である。
次に、本発明の電動弁用ステータ及び電動弁の実施形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態の電動弁の一部断面側面図、図2は実施形態の電動弁用ステータの縦断面図及び底面図であり、図2(B)は図1の注型前のA-A断面図、図2(A)は図2(B)の注型後のB-B断面図である。図3は図2(A)の要部拡大図、図4は実施形態におけるブラケットとキャンとの係合状態を示す図である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1及び図2(A)の図面における上下に対応する。
図1及び図2に示すように、この電動弁は、「電動弁用ステータ」としてのステータ21と、「モータ部」としてのステッピングモータ20と、弁本体30と、非磁性体からなる円筒形状のキャン40とを備えている。ステッピングモータ20は、キャン40の外周に取り付けられたステータ21とキャン40の内部に回転可能に配設されたマグネットロータ22とで構成されている。なお、マグネットロータ22の外周面とキャン40の内周面との間には所定の隙間が設けられている。
弁本体30はステンレス等のハウジング310を有し、このハウジング310の内部に弁部材等を内蔵している。そして、この弁本体30はステッピングモータ20の駆動(マグネットロータ22の回転)により作動し、第1継手管31から第2継手管32へ流れる流体の流量、または第2継手管32から第1継手管31へ流れる流体の流量を制御する。
弁本体30のハウジング310の上端には、キャン40が溶接等によって気密に組み付けられ、これにより、弁本体30及びキャン40は「弁装置」を構成している。
ステータ21は、コイル21b,21bを巻装した樹脂製のボビン21aと、ボビン21a及びコイル21b,21bを覆う外装カバー21Cと、ボビン21a及びコイル21b,21bと外装カバー21Cとの間に充填された注型樹脂部21Dと、「固定金具」としてのブラケット1と、を備えている。ボビン21aは、コイル21b,21bの軸線L方向に前記「弁装置」のキャン40を嵌め込むための軸線Lを中心とする円柱形状の嵌挿孔21Hを有している。また、ボビン21aの弁本体30側の底部には、嵌挿孔21Hの開口部21H1から弁本体30側に拡径された「環状壁部」としての袴部21Kを有している。この袴部21Kは、嵌挿孔21Hの開口部の軸線L回りの周囲に形成されるとともに、この袴部21Kは注型樹脂部21Dよりも軸線L方向の下側に突出して形成されている。実際、ステータ21の注型時は、図2(A)において、上下逆さの姿勢で注型樹脂を流し、外装カバー21Cと袴部21Kの上端部から溢れない樹脂量を充填し、固化させている為、この様に構成されている。すなわち、外装カバー21Cの開口端の全周および袴部21Kの全周は、注型樹脂部21Dよりも軸線L方向におけるブラケット1側に突出して形成されている。そして、ブラケット1は、注型樹脂部21D側から嵌挿孔21Hまで袴部21K(環状壁部)の一部を跨いで配置されている。なお、ボビン21aには、磁極歯21dを持つ継鉄(ヨーク)21cがモールド成形により一体に組み付けられており、嵌挿孔21Hの内周面の一部に継鉄21cの磁極歯21dが配置されている。そして、この磁極歯21dはキャン40の外周面に対向配置されている。
以上の構成により、ステッピングモータ20では、コイル21bへのパルス出力の印加によりコイル21bが磁力線を発生する。これにより、磁極歯21dに磁極(N、S極)が交互に変化し、マグネットロータ22に対して磁気吸引力及び磁気反発力を発生し、マグネットロータ22が回転する。これにより弁本体30内部の弁部材が作動し弁口の開度が可変に制御されることで、前記のように第1継手管31から第2継手管32へ、あるいは第2継手管32から第1継手管31へ流れる冷媒の流量が制御される。
キャン40は軸線Lを中心軸とし、マグネットロータ22の外周に対向する小径部40Aと、小径部40Aから弁本体30側に拡径された大径部40Bとから構成されている。そして、ステータ21の嵌挿孔21H内にキャン40の小径部40Aが嵌め込まれるとともに、キャン40の大径部40Bが、開口部21H1の弁本体30側に位置する状態で、ボビン21aの袴部21K内にその一部が収容されている。これにより、ステータ21が弁装置に装着されている。また、ステータ21の底部には、「固定用金具」としてのブラケット1が取り付けられている。
ブラケット1は、金属板のプレス加工等により形成され、3つの板状部からなる溝構造の基部11と、基部11と一体に該基部11の側部から延設された弾性片12とを有している。基部11は、外側板11aと対向して上記弾性片12が延設された内側板11bと、外側板11aと内側板11bとを連結する連結板11cとで構成されている。弾性片12は、この弾性片12と一体に形成された凸部12aと、弾性片12の基部11とは反対側の一部を折り曲げることで形成された押圧部12bと支点部12cとを有している。
ボビン21aの袴部21Kの一部には略直方体状の固定ブロック21Bが形成されている。すなわち、この固定ブロック21Bは、嵌挿孔21Hの軸線L回りの開口部21H1の外周に形成されるとともに、ボビン21aにおいてコイル21bの軸線L方向の下端部より下側に形成されている。また、固定ブロック21Bの内側(軸線L側)にはスリット41が形成され、固定ブロック21Bの外側(軸線L側とは反対側)には嵌め込み溝42が形成されている。そして、ブラケット1の内側板11bが固定ブロック21Bの内側のスリット41に嵌め込まれるとともに、外側板11aが固定ブロック21Bの外側の嵌め込み溝42に嵌め込まれている。なお、外側板11aと内側板11bには、嵌め込み溝42とスリット41からの抜け止め(不図示)が施されている。これにより、ブラケット1が固定ブロック21Bに固定されている。また、ボビン21a及びコイル21b,21bと外装カバー21Cとの間に充填された注型樹脂部21Dが、固定ブロック21Bの外側の嵌め込み溝42内に侵入している。すなわち、ブラケット1は固定ブロック21B(あるいは袴部21K)の内側に配置される内側板11bと、固定ブロック21B(あるいは袴部21K)の外側に配置される外側板11aと、を含む。また、固定ブロック21Bの外側の嵌め込み溝42に嵌め込まれているブラケット1の外側板11aの端部は、注型樹脂部21Dに接触した状態で配置されている。また、ブラケット1と固定ブロック21Bとの間には隙間が形成され、当該隙間は、外側板11a側の隙間であり、注型樹脂部21Dの一部である「隙間樹脂部」が含まれている第1隙間としての嵌め込み溝42と、内側板11b側の隙間であり、注型樹脂部21Dを含まない第2隙間としてのスリット41と、を含む。
図4に示すように、ブラケット1の凸部12aとキャン40の凹部40aとは、ステータ21が弁装置に組み付けた状態で係合する。これにより、キャン40に対して、ステータ21の軸線L回りの位置決めがなされるとともに、ステータ21は軸線L方向の抜け防止をされた状態でキャン40に取り付けられている。また、ブラケット1の弾性片12は、押圧部12bをキャン40の外周に当接させた状態で、支点部12cを袴部21Kの内周に当接される。これにより、弾性片12は、この弾性片12の自己の弾性力により、支点部12cを支点としてキャン40を押圧している。これにより、弾性片12と開口部21H1の弾性片12とは反対側の対向内壁とでキャン40を挟み付けた状態となっている。
以上のように、この実施形態では、固定用金具としてのブラケット1は、弁装置と係合する弾性片12と、固定ブロック21Bに固定される基部11とを有し、基部11は、固定ブロック21Bを嵌合孔21Hの径方向に挟みつける外側板11aと内側板11bとを連結板11cで一体にした構造である。すなわち、ブラケット1は固定ブロック21B(あるいは袴部21K)の内側に配置される内側板11bと、固定ブロック21B(あるいは袴部21K)の外側に配置される外側板11aと、を含む。
固定ブロック21Bには「開放空間部」としての深溝51が形成されている。具体的に、固定ブロック21Bにおいて、嵌め込み溝42とスリット41との間に「開放空間部」としての深溝51が形成されており、嵌め込み溝42及びスリット41は深溝51に接続している。この深溝51は、固定ブロック21Bの軸線L方向の下端面で、ブラケット1の基部11の連結板11cに対向するとともに、軸線L回りの略周方向に沿った溝となっている。また、図2(B)に示すように、ブラケット1の基部11(連結板11c)の軸線L回りの略周方向の幅(B)は、深溝51の軸線L回りの略周方向の幅(A)内に内包されるよう構成されている。すなわち、深溝51の周方向の幅は、ブラケット1の軸線L回りの略周方向の幅と同等以上の幅に形成されている。これにより、基部11の前記幅(B)の両側に深溝51の開放部が形成されるので、基部11の連結板11cと固定ブロック21Bの間で毛細管現象が生じるような隙間が途絶える部分ができる 。
以上のように、固定ブロック21Bに深溝51が形成されているので、注型樹脂部21Dの注型時(図2(A)において、上下逆さの姿勢にて)に、溶融した樹脂が固定ブロック21B(あるいは袴部21K)とブラケット1との隙間において毛細管現象により流動しても、深溝51に樹脂の一部が溜まり、その樹脂の流れは深溝51を超えることがなく、注型樹脂部21Dの一部がブラケット1の弾性片12側に形成されることがない。また、そのような注型樹脂部21Dの一部が嵌挿孔21H側にも形成されることがない。したがって、この嵌挿孔21H内にキャン40(弁装置)を容易に嵌め込むことができる。また、注型樹脂部21Dの一部が弾性片12側に形成されることがないため、弾性片12とボビン部が固着して、弾性片として機能しなくなることも無く、ブラケット1の弾性片12も確実に作用する。
図5~図7は「開放空間部」の変形例1~3を示す図である。図5の変形例1は、固定ブロック21Bにおいて、ブラケット1の基部11の外側板11a側の角に「開放空間部」としての入隅部52を形成したものである。図6の変形例2は、ブラケット1の基部11の連結板11cを変形し、固定ブロック21Bの軸線L方向の端面に対向するように「開放空間部」としての凹部53を形成したものである。図7の変形例3は、ブラケット1の基部11の連結板11cを変形し、基部11の外側板11a側に「開放空間部」としての凹部54を形成したものである。
以上のいずれの変形例においても、注型樹脂部21Dの注型時(図5~図7において、上下逆さの姿勢にて)に、溶融した樹脂が固定ブロック21とブラケット1との隙間において毛細管現象により流動しても、「開放空間部」に樹脂の一部が溜まり、その樹脂の流れは「開放空間部」を超えることがなく、注型樹脂部21Dの一部がブラケット1の弾性片12側や嵌挿孔21H側に形成されることがない。したがって、この嵌挿孔21H内にキャン40(弁装置)を容易に嵌め込むことができる。また、前記実施形態と同様にブラケット1の弾性片12も確実に作用する。
以上のように、「開放空間部」は注型樹脂部21Dの注型時に、溶融した樹脂が毛細管現象により流動しても、その樹脂の流れが嵌挿孔21H側に流出するのを防止するものである。このためには、実施形態や変形例の構造に限定されることがなく、毛細管現象が生じないような隙間を設ける、あるいはギャップを設けるものであればよい。例えば、毛細管現象を生じない隙間としては、1mm以上であることが、好ましい。また、隙間は0.5mm以上であっても良いし、3mm以上であってもよい。なお、開放空間部としての溝の形状としては、図2(B)の長方形型の溝に限られず、正方形型溝、湾曲溝、丸形溝、楕円形溝、弓形溝、三日月形溝などでも良い。また、開放空間部の容積も、各図に限定されるものではなく、図の溝のサイズより大でも良いし、発明の要旨を逸脱しない程度に小さくても良い。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 ブラケット(固定用金具)
11 基部
11a 外側板
11b 内側板
11c 連結板
12 弾性片
12a 凸部
41 スリット
42 嵌め込み溝
51 深溝(開放空間部)
52 入隅部(開放空間部)
53 凹部(開放空間部)
54 凹部(開放空間部)
20 ステッピングモータ(モータ部)
21 ステータ(電動弁用ステータ)
21a ボビン
21b コイル
21H 嵌挿孔
21K 袴部(環状壁部)
21B 固定ブロック
22 マグネットロータ
30 弁本体(弁装置)
40 キャン(弁装置、円筒部)
40A 小径部
40B 大径部
L 軸線

Claims (7)

  1. モータ部の駆動により作動する弁装置に対して装着され、コイルを内装し、前記弁装置側のマグネットロータと共に前記モータ部を構成する電動弁用ステータであって、
    前記コイルが巻装されるとともに該コイルの軸線方向に前記弁装置を嵌め込む嵌挿孔を有するボビンと、
    前記ボビン及び前記コイルを覆う外装カバーと、
    前記ボビン及び前記コイルと前記外装カバーとの間に充填された注型樹脂部と、
    前記ボビンの前記嵌挿孔の開口部の前記軸線回りの周囲に形成された環状壁部と、
    前記注型樹脂部側から前記嵌挿孔まで少なくとも一部が前記環状壁部を跨いで配置されて当該電動弁用ステータと前記弁装置との固定に寄与する固定用金具と、を備え、
    前記外装カバーの開口端の全周および前記環状壁部の全周は、前記注型樹脂部よりも前記軸線方向における前記固定用金具側に突出して形成されており、
    前記固定用金具は、前記環状壁部内側の内側板と、前記環状壁部外側の外側板を含み、
    前記外側板の端部は、前記注型樹脂部に接触した状態で配置され、
    前記固定用金具と前記環状壁部との間には隙間が形成され、
    前記隙間は、前記外側板側の隙間であり、注型樹脂部の一部である隙間樹脂部が含まれている第1隙間と、
    前記内側板側の前記隙間であり、注型樹脂部を含まない第2隙間と、を含み、
    前記第1隙間と前記第2隙間との間に開放空間部が形成されており、
    前記第1隙間及び前記第2隙間は前記開放空間部に接続しており、
    前記開放空間部の周方向の幅は、前記固定用金具の前記軸線回りの略周方向の幅と同等以上の幅に形成されていることを特徴とする電動弁用ステータ。
  2. 前記固定用金具は、前記弁装置と係合する弾性片と、前記環状壁部の一部に形成された固定ブロックに固定される基部とを有し、
    前記開放空間部が前記固定ブロックと前記基部との何れか一方または両方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁用ステータ。
  3. 前記開放空間部が前記固定ブロックに形成された請求項2に記載の電動弁用ステータであって、前記固定ブロックの前記軸線方向の端面で前記基部に対向する一部に前記軸線回りの略周方向に溝が形成され、前記溝が前記開放空間部を構成していることを特徴とする電動弁用ステータ。
  4. 前記開放空間部が前記基部に形成された請求項2に記載の電動弁用ステータであって、前記基部の前記固定ブロックの前記軸線方向の端面に対向する部位に、前記軸線回りの略周方向に凹部が形成され、前記凹部が前記開放空間部を構成していることを特徴とする電動弁用ステータ。
  5. 前記固定ブロックの前記基部に対向する一部に形成された溝が前記開放空間部を構成していることを特徴とする請求項2に記載の電動弁用ステータ。
  6. 前記基部の前記軸線回りの略周方向の幅が前記溝の前記軸線回りの略周方向の幅内に内包されることを特徴とする請求項3に記載の電動弁用ステータ。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の電動弁用ステータを前記弁装置に備えてなることを特徴とする電動弁。
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