JP2004312821A - ステップモータとそのステップモータを備えた流量制御弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステップモータ12は、ヨーク22を備えたボビン20にコイル線25を巻装してなるステータ19と、ボビン20に回転可能に支持されるロータシャフト33にN極とS極とを交互に着磁したマグネット34を設けてなるロータ32とを備える。ロータシャフト33には、内輪と外輪との間にボールを有するボールベアリング18を介してリテーナ17が相対的に回転可能に設けられる。ロータシャフト33に設けたリテーナ17がボビン20に装着されることにより、ボビン20にロータシャフト33が回転可能に支持される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステップモータとそのステップモータを備えた流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステップモータ(ステッパモータ、ステッピングモータとも呼ばれる。)は、ステータとロータを備えている。ステータは、ヨークを備えたボビンにコイル線を巻装してなる。また、ロータは、ボビンに回転可能に支持されるロータシャフトにN極とS極とを交互に着磁したマグネットを設けてなる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−284717号公報(第6−8頁、図2,3,6参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に記載されたステップモータにおいては、ロータのマグネットを設けたロータシャフト(特許文献1のバリヤ部材56(図6参照)が相当する)の一端部が、内輪と外輪との間に転動体を有するベアリング(特許文献1の玉軸受32(図6参照)が相当する)を介して、ボビンに回転可能に直接的に支持されている。
このような構成では、ボビンへのベアリングの配置上の制約、2つの部材により外輪を挟み込む上での制約によって、マグネットの外径よりベアリングの外径を小さくすることができない。このため、ベアリングの小型化に自ずと限界が生じ、その結果、ベアリングの大型化を余儀なくされるという問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ロータのロータシャフトとステータのボビンとの間に介在されるベアリングを小型化することのできるステップモータとそのステップモータを備えた流量制御弁を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、本発明の特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするステップモータとそのステップモータを備えた流量制御弁により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載されたステップモータによると、ロータのロータシャフトにベアリングを介してリテーナを相対的に回転可能に設け、そのリテーナがステータのボビンに装着されることにより、ボビンにロータシャフトが回転可能に支持される。すなわち、ベアリングの外輪は、ボビンに対してリテーナを介して間接的に組込まれることになる。したがって、ベアリングの外輪をボビンに組付ける前に予めリテーナに相対的に支持させることができる。これにより、ベアリングの外輪を二部材の間に挟み込んで支持する場合に比べて、小型のベアリングをリテーナに容易にかつ支障無く支持することが可能となる。よって、ロータのロータシャフトとステータのボビンとの間に介在されるベアリングを小型化することができる。さらには、ベアリングの小型化により、ベアリングの回転抵抗が低減されるので、ステップモータのトルク性能を向上させることができる。なお、本明細書でいう「ベアリング」とは、ボールベアリング、ローラベアリング、ニードルベアリング等のように、内輪と外輪との間に転動体を有するベアリングのことをいう。
【0007】
また、特許請求の範囲の請求項2に記載されたステップモータによると、ベアリングの外径がマグネットの外径よりも小さくなっている。これにより、ベアリングの外径がマグネットの外径よりも大きい場合に比べて、ステップモータを小型化することができるとともに、ベアリングの回転抵抗を低減し、ステップモータのトルク性能を向上することができる。
【0008】
また、特許請求の範囲の請求項3に記載されたステップモータによると、靭性を有する樹脂、例えばナイロン樹脂により形成されたリテーナのスナップフィット作用により、そのリテーナにベアリングを容易にかつ適確に装着することができる。また、靭性を有する樹脂によりリテーナを安価に製作することできる。
【0009】
また、特許請求の範囲の請求項4に記載されたステップモータによると、リテーナが、ボビンに圧入される取付部を同一軸線上に有する一体成形品からなる。したがって、ボビンに対するリテーナ及びベアリング並びにロータシャフトの同軸度を向上することができる。
【0010】
また、特許請求の範囲の請求項5に記載されたステップモータによると、前記リテーナが圧入されるボビンの樹脂部が靭性を有する樹脂、例えばナイロン樹脂により形成されている。このため、リテーナの圧入時にボビンの樹脂部が靭性を利用して伸び変形することにより、ボビンの樹脂部にリテーナを容易にかつ適確に圧入させることができ、リテーナを圧入状態でがたつくことなく保持することができる。
【0011】
また、特許請求の範囲の請求項6に記載されたステップモータを備えた流量制御弁によると、請求項1〜5のいずれか1つに記載のステップモータにおけるロータシャフトの回転によって、バルブ体がリテーナのガイド部により軸回り方向に回り止めされた状態で軸方向に移動され、そのバルブ体の軸方向の移動により流量が制御される。したがって、ロータのロータシャフトとステータのボビンとの間に介在されるベアリングを小型化することのできるステップモータを備えた流量制御弁を提供することができる。
【0012】
また、特許請求の範囲の請求項7に記載されたステップモータを備えた流量制御弁によると、リテーナが、ガイド部を同一軸線上に有する一体成形品からなる。したがって、ボビンに対するバルブ体の同軸度を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、ステップモータを備えた流量制御弁として、ステップモータをアクチュエータとするアイドル回転数制御弁を例示する。図1に示すように、流量制御弁10は、ステータ19とロータ32を備えるステップモータ12を備えている。ステータ19は、合成樹脂製のカバー13内に収容されている。
【0014】
前記ステータ19は、ボビン20と、そのボビン20に巻装されたコイル線25とを備えている。ステータ19の外周側には、磁性体のプレート材からなる筒状材15が嵌合されている。
前記カバー13の下端部には、ボビン20に形成された合成樹脂製の取付プレート28が接合されている。カバー13の端縁部13aが熱かしめにより折り曲げられることによって、取付プレート28が抜け止めされている(図6参照)。カバー13と取付プレート28との接合面の間には、Oリング16が介在されている。また、取付プレート28から突出されたスリーブ部29内には、ボビン20と同一軸線をなす合成樹脂製、すなわち靭性を有する樹脂、例えばナイロン樹脂により形成されたリテーナ17が圧入されている。
【0015】
前記リテーナ17は、図3及び図4に示すように、ほぼ二重円筒状をなしており、内筒側のガイド筒部17bと外筒側の取付部17cとを同一軸線L1上に有している。取付部17cの上端部(後述するスナップフィット部17a及び固定部17fが相当する)及び下端部には外径を大きくする膨大部17d1,17d2が形成されている。上側の膨大部17d1の外径は、下側の膨大部17d2の外径よりも小さい。また、取付部17cの下端部の外周部に、外方へ所定間隔で張り出す突出部17rが形成されている。取付部17cには、その上端面から下方へ縦方向に切り込まれた複数(図5では8個を示す)の割溝17eが形成されており、周方向に隣り合う割溝17eの相互間に8個の分割片(符号省略)が形成されている。各分割片は、周方向に交互にスナップフィット部17aと固定部17fとに設定されている。
【0016】
前記各固定部17fの高さ方向(図4において上下方向)のほぼ中央部と前記ガイド筒部17bの上端部とは、それぞれ連結部17hを介して相互に連結されている。
図4に示すように、ガイド筒部17bの下部は、前記取付部17cよりも下方へ突出されている。ガイド筒部17bの下端開口面は、非円形、例えばほぼ楕円形状のガイド孔17iを有するガイド板部17kによって塞がれている(図5参照)。ガイド孔17iの中心は、リテーナ17の軸線L1上に位置している。なお、ガイド筒部17bは、本明細書でいう「ガイド部」に相当している。
【0017】
前記スナップフィット部17aは、径を拡げる方向へ弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている(図4中、二点鎖線17a参照)。スナップフィット部17aの上端部には、内方へ突出する係止爪17mが形成されている。図4に示すように、係止爪17mは、スナップフィット部17aの上端部より下方へ向かって内径を次第に小さくするガイド斜面17nと、軸線L1に直交する係止面17pとを有する断面ほぼ三角形状に形成されている。
【0018】
前記リテーナ17は、図3に示すようにベアリング18とともにロータ32に一体的に組付られた後、図1に示すように前記ステータ19のボビン20における取付プレート28のスリーブ部29内に圧入によって装着される。このとき、リテーナ17の膨大部17d1,17d2(図4参照)がスリーブ部29内に密に嵌入される。また、リテーナ17は、スナップフィット部17a及び固定部17fの上端面がスリーブ29内の奥端部における段差面29cに当接する位置まで圧入され、その位置で圧入が完了する。このとき、リテーナ17の突出部17rは、スリーブ部29の下端部29aに凹設された凹所29b(図2参照)内に収まる(図6参照)。また、リテーナ17の膨大部17d1がスリーブ部29内に圧入されることによって、ボールベアリング18の外輪182のがたつきを防止することができる。このようにして、取付プレート28のスリーブ部29内にリテーナ17が圧入された後、スリーブ部29の下端部29aが熱かしめにより折り曲げられることによって、リテーナ17が抜け止めされる(図6参照)。
【0019】
しかして、図3に示すように、前記リテーナ17に組付られるベアリング18は、内輪181と外輪182との間に所定数のボール183を有するボールベアリングからなる。ベアリング(以下、ボールベアリングという)18の外輪182の外径182dは、ロータ32のマグネット34(後述する)の外径34dよりも所定量小さい寸法に設定されている。なお、ボールベアリング18のボール183は、本明細書でいう「転動体」に相当している。
【0020】
前記ボールベアリング18は、前記リテーナ17にスナップフィット部17aの弾性変形を利用したスナップフィット作用により装着されている。すなわち、ボールベアリング18を、リテーナ17の上端部内に上方から同心状に押し込む。すると、ボールベアリング18の外輪182が各スナップフィット部17aの係止爪17mのガイド斜面17n(図4及び図5参照)に当接した後、摺動しながら下方へ移動し、各スナップフィット部17aが弾性変形を利用して押し広げられていく(図4中、二点鎖線17a参照)。そして、ボールベアリング18の外輪182が各連結部17h上に当接すると同時に係止爪17mを通過すると、各スナップフィット部17aが弾性復元し、各係止爪17mの係止面17p(図4参照)が外輪182上に対面する。これにより、リテーナ17に対するボールベアリング18の装着が完了する。すると、ボールベアリング18の外輪182がリテーナ17の各固定部17fによって径方向に位置決めされるとともに、各連結部17hと各係止爪17mとによって軸方向すなわち上下方向に位置決めされる(図3参照)。
【0021】
図2に示すように、前記ロータ32は、金属製、例えばステンレス製のロータシャフト33と、そのロータシャフト33の上部に装着されたマグネット34とを備えている。ロータシャフト33は、図3に示すように、前記ボールベアリング18の内輪181内に上方からの圧入によって装着されている。このとき、ローターシャフト33に設けられた段付面33bがボールベアリング18の内輪181に当接することにより、ロータシャフト33の挿入量が規制される。このようにして、リテーナ17にロータ32がボールベアリング18を介して相対的に回転可能に支持されることによって、図3に示されるロータサブアッセンブリ32SAが構成される。
【0022】
前記ロータサブアッセンブリ32SAは、前記リテーナ17を前にも述べたように、ボビン20の取付プレート28に圧入によって取付けることにより、ステータ19に組付られる(図1参照)。このとき、ロータシャフト33の上端の小径軸部33c(図3参照)は、前記ボビン20における合成樹脂製の端板部30の軸受凹部30a内に挿入されることにより回転可能に支持されている(図1参照)。
【0023】
前記ロータシャフト33の出力側端部すなわち下端部には、おねじを有するねじ軸部33aが形成されている。そのねじ軸部33aには、合成樹脂製、例えばPPS樹脂製のバルブ体35がねじ合わされている。また、バルブ体35の上半部は、リテーナ17のガイド筒部17bのガイド孔17i(図4及び図5参照)内に対応するほぼ楕円柱状のガイド軸部35aになっている。そのガイド軸部35aは、前記リテーナ17のガイド孔17i内に対して軸方向すなわち図1において上下方向に摺動可能にかつ軸回り方向に回り止めされた状態で挿入されている。
【0024】
前記リテーナ17と前記バルブ体35との間には、コイルスプリング36が設けられている。コイルスプリング36はリテーナ17のガイド筒部17bと取付部17cとの間に嵌入されており、そのコイルスプリング36の上端面が前記連結部17hに当接されている。また、コイルスプリング36の下端面は、バルブ体35の外周部に張り出すバネ受け部35bに当接されている。これにより、コイルスプリング36は、バルブ体35を常に下方へ付勢している。
【0025】
前記ロータ32のマグネット34は、前記ステータ19のボビン20の内側面に対応している。マグネット34は、ボビン20における4個のヨーク22の各磁極歯229(後述する)に対応する数のN極、S極が交互に着磁されている。例えば、ロータ32の1回転で24ステップの4相のステップモータの場合は、N極、S極が交互に着磁されており、N極が計6極、S極が計6極着磁されている。
【0026】
図2に示すように、前記ボビン20は、4個のヨーク22及び4個の端子23をインサート成形によって一体化したもので、コイル線25が上下2段に巻装されてなる。4個のヨーク22及び4個の端子23をインサート成形している樹脂部は、靭性を有する樹脂、例えばナイロン樹脂によって、ヨーク22を被覆する被覆部27のほか、前に述べた取付プレート28、スリーブ部29、端板部30等を一体形成している。
【0027】
前記ヨーク22は、2個1組として軸方向に積層状に配置されている。4個のヨーク22には、同一形状のヨーク22が共通使用されている。ヨーク22は、鉄板等の金属板製でプレス成形されたもので、ほぼ円環板状をなしており、その内周縁からほぼ直角に折り曲げられたほぼテーパ状の複数(例えば、6個)の磁極歯229を有している。
【0028】
また、前記4個の端子23には、同一形状の端子23が共通使用されている。端子23は、鉄板等の金属板製でプレス成形されたもので、ほぼU字状に形成されている。各端子23の基端部分(図2において下端部)が、前記端板部30に埋設されている。なお、各端子23には、前記ボビン20に巻装されたコイル線25の端末部がアーク溶接等によって接続されている。各端子23は、前記ステータ19に被せつけられた前記カバー13のコネクタ部14内に突出されている。なお、図2に示すように、コネクタ部14の底板部14aには、ステータ19にカバー13を被せたときに各端子23を挿通するための孔14bが形成されている。
【0029】
なお、上記した流量制御弁10(図1参照)は、図示されないエンジンの吸気系のバイパス通路を構成するケーシングに取付プレート28がねじ手段等により固定されることにより設置される。また、流量制御弁10のバルブ体35は、前記バイパス通路に形成された弁座(図示省略)に対して上下動することによって、そのバイパス通路を開閉する。また、コネクタ部14には、図示しないエンジンのアイドル回転数制御回路に通じる端子を有するコネクタが接続される。これにより、ステップモータ12の端子23とアイドル回転数制御回路に通じる端子とが電気的に接続され、アイドル回転数制御回路によりステップモータ12が駆動制御される。
【0030】
次に、上記した流量制御弁10の作動を説明する。ステップモータ12は、図示しないエンジンのアイドル回転数制御回路により、エンジンのアイドル時に駆動制御される。
すなわち、バルブ体35が閉弁位置にある状態において、アイドル回転数制御回路から開弁信号が出力され、ステップモータ12が開弁方向に駆動されると、ロータ32が開弁方向へ回転する。これにより、ロータシャフト33にねじ合わせられたバルブ体35が上昇して開かれる。
また、バルブ体35が開弁位置にある状態において、アイドル回転数制御回路から閉弁信号が出力され、ステップモータ12が閉弁方向に駆動されると、ロータ32が開弁方向へ回転する。これにより、ロータシャフト33にねじ合わせられたバルブ体35が下降して閉じられる。
このように、バルブ体35が上下方向に移動されることにより、図示されないエンジンの吸気系のバイパス通路を流れる空気の流量が制御される。
【0031】
上記した構成のステップモータ12によると、ロータ32のロータシャフト33にボールベアリング18を介してリテーナ17を相対的に回転可能に設け、そのリテーナ17がステータ19のボビン20に装着される。これにより、ボビン20にロータシャフト33が回転可能に支持される。すなわち、ボールベアリング18の外輪182が、ボビン20に対してリテーナ17を介して間接的に組込まれることになる。したがって、ボールベアリング18の外輪182をボビン20に組付ける前に予めリテーナ17に相対的に支持させることができる。これにより、ボールベアリング18の外輪182を二部材の間に挟み込んで支持する従来に比べて、小型のボールベアリング18をリテーナ17に容易にかつ支障無く支持することが可能となる。よって、ロータ32のロータシャフト33とステータ19のボビン20との間に介在されるボールベアリング18を小型化することができる。さらには、ボールベアリング18の小型化により、ボールベアリング18の回転抵抗が低減されるので、ステップモータ12のトルク性能を向上させることができる。
【0032】
また、例えば、前記ボールベアリング18内にグリースを装填したものにおいては、冬季、寒冷地等での低温時にグリースの粘度が大きくなることにより、ボールベアリング18の回転抵抗が増大することになる。しかしながら、上記したように、ボールベアリング18が小型のものであれば、ロータシャフト33の中心(軸心)からボールベアリング18のボール183の中心までの距離が短いため、回転モーメントが小さくなる。また、ボール183が小さいため、グリースの抵抗による影響も少ない。しかも、グリースの量が少なく、グリースの粘度による回転抵抗の増大が少ないため、ステップモータ12のトルク性能を向上することができる。
【0033】
また、ボールベアリング18の外径すなわち外輪182の外径182dがマグネット34の外径34dよりも小さくなっている。これにより、ボールベアリング18の外径182dがマグネット34の外径34dよりも大きい場合に比べて、ステップモータ12を小型化することができるとともに、ボールベアリング18の回転抵抗を低減し、ステップモータ12のトルク性能を向上することができる。
【0034】
また、靭性を有する樹脂、例えばナイロン樹脂により形成されたリテーナ17のスナップフィット部17aのスナップフィット作用により、そのリテーナ17にボールベアリング18を容易に装着することができる。また、靭性を有する樹脂によりリテーナ17を安価に製作することできる。
【0035】
また、リテーナ17が、ボビン20に圧入される取付部17cを同一軸線L1上に有する一体成形品からなる。したがって、ボビン20に対するリテーナ17及びボールベアリング18並びにロータシャフト33の同軸度を向上することができる。このことは、ロータシャフト33の振れの防止に有効である。さらには、ロータシャフト33の振れの防止にともない、ステータ19のヨーク22とロータ32のマグネット34との対向面間のクリアランスを縮小することが可能となる。
【0036】
また、リテーナ17が圧入されるボビン20の樹脂部が靭性を有する樹脂、例えばナイロン樹脂により形成されている。このため、リテーナ17の圧入時にボビン20の樹脂部(スリーブ部29)が靭性を利用して伸び変形することにより、ボビン20のスリーブ部29にリテーナ17を容易にかつ適確に圧入させることができ、リテーナ17を圧入状態でがたつくことなく保持することができる。
【0037】
また、ステータ19におけるボビン20の取付プレート28のスリーブ部29にリテーナ17を圧入後、そのスリーブ部29の下端部29aを熱かしめにより折り曲げることにより、リテーナ17を抜け止めしている(図6参照)。このため、ボビン20にリテーナ17を安価に取付けることができる。
【0038】
また、カバー13の下端部にボビン20の取付プレート28を接合し、そのカバー13の端縁部13aを熱かしめにより折り曲げることにより、リテーナ17を抜け止めしている(図6参照)。このため、カバー13にボビン20を安価に取付けることができる。
【0039】
また、ロータシャフト33の反出力側端部すなわち上端部の小径軸部33cは、ボビン20の端板部30の軸受凹部30a内に回転可能に支持されている。したがって、ボビン20とロータシャフト33との同軸度を向上することができる。このことは、ロータシャフト33の振れの防止に有効である。さらには、ロータシャフト33の振れの防止にともない、ステータ19のヨーク22とロータ32のマグネット34との対向面間のクリアランスを縮小することが可能となる。
【0040】
また、上記したステップモータ12を備えた流量制御弁10によると、ステップモータ12におけるロータシャフト33の回転によって、そのシャフト33のねじ軸部33aにねじ合わせられたバルブ体35がリテーナ17のガイド孔17iにより軸回り方向に回り止めされた状態で軸方向に移動される。そのバルブ体35の軸方向の移動により、図示されないエンジンの吸気系のバイパス通路を流れる空気の流量が制御される。したがって、ロータ32のロータシャフト33とステータ19のボビン20との間に介在されるボールベアリング18を小型化することのできるステップモータ12を備えた流量制御弁10を提供することができる。
【0041】
また、リテーナ17が、ガイド筒部17bを同一軸線L1上に有する一体成形品からなる。したがって、ボビン20に対するバルブ体35の同軸度を向上することができる。このことは、ロータ32のロータシャフト33のねじ軸部33aに対するねじ合わせによるバルブ体35のガタツキの防止に有効である。さらには、バルブ体35のガタツキの防止にともない、ロータシャフト33とバルブ体35との間の摩耗を低減することが可能となる。
【0042】
また、ステップモータ12のロータシャフト33のねじ軸部33aにバルブ体35をねじ合わせたことにより、前記特許文献1と異なり、ロータシャフト33以外に、バルブ体35に専用のバルブシャフトを設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
【0043】
また、ステータ19のボビン20に対して、ロータシャフト33の中央部をボールベアリング18及びリテーナ17を介して回転可能に支持したことにより、ロータシャフト33とバルブ体35との同軸度を向上することができる。
【0044】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、マグネット34の外径34dよりも小さい外径182dの外輪182を備えるボールベアリング18を使用したが、マグネット34の外径34dよりも同じかあるいは大きい外径182dの外輪182を備えるボールベアリング18の使用することも可能である。また、リテーナ17に対するボールベアリング18の外輪182の装着は、スナップフィット以外の構成、例えば、止め輪を利用する方法でもよい。また、リテーナ17の取付部17cを別部品で形成し、その別部品の取付部17cを一体化したリテーナ17としてもよい。また、リテーナ17は、ナイロン樹脂以外の合成樹脂製であってもよい。また、ステップモータ12は、流量制御弁10に限らず、機構や装置の駆動源として適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のステップモータとそのステップモータを備えた流量制御弁によれば、ベアリングの外輪をボビンに組付ける前に予めリテーナに相対的に支持させることにより、小型のベアリングをリテーナに容易にかつ支障無く支持することが可能である。これにより、ロータのロータシャフトとステータのボビンとの間に介在されるベアリングを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるステップモータを備える流量制御弁を示す断面図である。
【図2】流量制御弁を分解して示す断面図である。
【図3】ロータサブアッセンブリを示す断面図である。
【図4】リテーナの断面図である。
【図5】リテーナの平面図である。
【図6】バルブ体及びコイルスプリングを省略した流量制御弁を示す下面図である。
【符号の説明】
10 流量制御弁
12 ステップモータ
17 リテーナ
17b ガイド筒部(ガイド部)
17c 取付部
18 ボールベアリング(ベアリング)
181 内輪
182 外輪
183 ボール(転動体)
19 ステータ
20 ボビン
22 ヨーク
25 コイル線
32 ロータ
33 ロータシャフト
34 マグネット
35 バルブ体
Claims (7)
- ヨークを備えたボビンにコイル線を巻装してなるステータと、
前記ボビンに回転可能に支持されるロータシャフトにN極とS極とを交互に着磁したマグネットを設けてなるロータとを備え、
前記ロータシャフトには、内輪と外輪との間に転動体を有するベアリングを介してリテーナが相対的に回転可能に設けられ、
前記ロータシャフトに設けたリテーナが前記ボビンに装着されることにより、ボビンにロータシャフトが回転可能に支持される構成としたことを特徴とするステップモータ。 - 前記ベアリングの外輪の外径を前記マグネットの外径よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のステップモータ。
- 前記リテーナが、靭性を有する樹脂により、前記ベアリングをスナップフィット作用により装着可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステップモータ。
- 前記リテーナは、前記ボビンに圧入される取付部を同一軸線上に有する一体成形品からなることを特徴とする請求項3に記載のステップモータ。
- 前記リテーナが圧入される前記ボビンの樹脂部が、靭性を有する樹脂により形成されていることを特徴とする請求項4に記載のステップモータ。
- 前記ロータシャフトには、バルブ体がねじ合わされ、
前記リテーナには、前記バルブ体を軸回り方向に回り止めした状態で軸方向に移動可能に嵌合するガイド部が設けられていること特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のステップモータを備えた流量制御弁。 - 前記リテーナは、前記ガイド部を同一軸線上に有する一体成形品からなることを特徴とする請求項6に記載のステップモータを備えた流量制御弁。
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