JPH0844432A - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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Publication number
JPH0844432A
JPH0844432A JP6181522A JP18152294A JPH0844432A JP H0844432 A JPH0844432 A JP H0844432A JP 6181522 A JP6181522 A JP 6181522A JP 18152294 A JP18152294 A JP 18152294A JP H0844432 A JPH0844432 A JP H0844432A
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JP
Japan
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valve
rotor
shaft
mover
control valve
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Application number
JP6181522A
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English (en)
Inventor
Satoru Kubota
悟 久保田
Shinichi Yokoyama
慎一 横山
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0844432A publication Critical patent/JPH0844432A/ja
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Flow Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁装置の組付性が良好でしかも小型で特に弁
体駆動部の軸長を短縮可能な流量制御弁を提供する。 【構成】 ケース30に固定のシャフト31の雄ねじ部
31aに回転可能かつ軸移動可能に支持されるロータ3
3の穴51に、圧縮コイルスプリング35、金属球3
6、バルブシャフト27が挿入されている。バルブシャ
フトの一端27aに弁体26が固定され、他端27bは
フランジ部分で抜けが防止されている。ロータ33の駆
動手段は、励磁コイル41を巻くステータ40とロータ
33に固定されるマグネット34とからなるステップモ
ータで構成され、ロータ33の回転運動がバルブシャフ
ト27の直線運動に変換される。これにより、バルブシ
ャフト27を支持する特別の軸受を設けること無しに、
的確な弁開度に迅速に弁駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動式流量制御弁に関
するもので、例えば自動車用排気還流弁に用いると好適
な流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平6−26465号公報に開示され
るステップモータは、ケーシングに固定されるステータ
の内部に回転可能なロータを設け、このロータをステー
タの中心に軸方向に延びるねじ軸で回転可能に支持し、
ロータは、その回転とともにねじ軸方向に移動できるよ
うになっている。駆動回路に与えられたパルス数に応じ
てロータの回転位置が決まり、このロータの回転位置に
応じてロータを回転可能に支持するねじ軸の軸方向位置
が決まる。
【0003】一方、ロータには弁体の一端が軸方向に当
接し、この弁体の他端が圧縮コイルスプリングによりロ
ータに当接するように付勢されている。従って駆動回路
のパルス数に応じて一義的に弁体の位置すなわち弁の開
度が決まるようになっている。ここで圧縮コイルスプリ
ングは、ロータに弁体を当接する役割がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステップモータを駆動源とする弁装置によると、ロ
ータの移動長さ分だけロータ側の永久磁石を軸方向に長
くすると、ロータを含む回転体部分の重量が増加し、ま
たロータ外周部に設けられる永久磁石部分の重量が内周
側の樹脂部分のロータ部分の慣性重量よりも大きいこと
からステータの励磁時にロータ回転移動の追随性すなわ
ち応答性が低下し、高速作動が行い難いという問題があ
る。また永久磁石の使用量が増大するとコストアップに
もなる。
【0005】また、弁体をロータに付勢する圧縮コイル
スプリングが弁体の外部に大型スプリングとして取付け
られており、しかも圧縮コイルスプリングの位置が弁体
に対しロータ側と反対側であるから、弁装置の軸長が長
くなり体格が大きくなるという問題がある。さらには、
弁体の外部に圧縮コイルスプリングが設けられているこ
とから、組付時、ステップモータ側の組付と、弁装置側
の圧縮コイルスプリングを含む付勢室部分の組付とを行
う必要があることから、組付操作性が煩雑になるという
問題がある。
【0006】本発明の目的は、駆動電気信号の入力に対
する可動子の動きの追随性を良好にし、的確な弁開度を
迅速に調節可能な流量制御弁を提供することにある。本
発明の別の目的は、弁装置の組付性が良好でしかも小型
で特に軸長を短縮可能な流量制御弁を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1記載の流量制御弁は、流体通路を有
するケースと、前記流体通路の一部に係止される弁座
と、この弁座に着座可能な弁体と、駆動部のケースに固
定される雄ねじ部と、前記ケースに固定される固定子
と、前記雄ねじ部に嵌合する雌ねじ部を有する筒状の可
動子と、前記固定子に対し前記可動子を相対回転駆動す
る駆動部とからなるアクチュエータと、前記筒状の可動
子の穴に前記雄ねじ部と同軸上かつ軸移動可能に挿入さ
れ、一端が前記弁体を固定し、他端が前記穴から抜止さ
れる抜止部を有するバルブシャフトと、前記筒状の可動
子の穴に挿入され、前記バルブシャフトを前記弁体の閉
方向に付勢する連結部とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2では、前記駆動部は、ステップモ
ータであることが望ましい。請求項3では、前記可動子
は樹脂成形品であるロータにマグネットをインサート成
形して形成することができるし、請求項4では、前記可
動子は、樹脂成形品であるロータの外周に接着剤または
熱かしめによりマグネットを固定することができる。ま
た請求項5では、前記可動子の穴の内部に前記バルブシ
ャフトの一端に当接する金属球を挿入した構成にするこ
とができる。
【0009】請求項6では、前記ロータの穴内底部とバ
ルブシャフトの一端との接触面に硬質の耐摩耗部材を設
けた構成にした。
【0010】
【作用および発明の効果】請求項1記載の流量制御弁に
よると、ケース固定の雄ねじ部に可動子が回転可能かつ
軸移動可能に支持されるため、バルブシャフトを支持す
る特別の軸受を設けること無しに、駆動入力信号に対す
る可動子の動きの追随性を良好にし、的確な弁開度に迅
速に弁駆動することができる。
【0011】また、前記可動子と前記バルブシャフトを
連結する連結部は可動子の穴に挿入される構成であるか
ら、可動子、バルブシャフト、連結部等のアッセンブリ
の組付操作性が良好である。請求項2記載の流量制御弁
によると、駆動部はステップモータであるから、駆動回
路からのパルス信号により高精度に可動子の回転位置つ
まりバルブシャフトの軸方向位置が決まるので、弁開度
を適切に調節することができる。
【0012】請求項3または4記載の流量制御弁による
と、可動子は、樹脂成形品であるロータにマグネットを
インサート成形して形成するか、または、樹脂成形品で
あるロータの外周に接着剤または熱かしめによりマグネ
ットを固定するため、固定手段が簡便であるため、組付
けが簡単になるという効果がある。請求項5記載の流量
制御弁によると、可動子の穴の内部にバルブシャフトの
一端に当接する金属球を挿入したため、接触が点接触と
なり偏心荷重が発生しないで、弁開度の調節及び制御が
行いやすい効果があると同時に、ロータの回転による付
勢手段である圧縮コイルスプリングのねじりを防止でき
る効果がある。
【0013】請求項6記載の流量制御弁によると、ロー
タの穴内底部とバルブシャフトの一端との接触面に硬質
の耐摩耗部材を設けたため、当接部分の摩耗を抑制する
ため、長期間にわたり弁開度を均一かつ適正に保つこと
ができ、流量制御が行いやすいという効果がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の流量制御弁を自動車走行用内燃機関の排
気再循環システムに適用した実施例について説明する。
この排気再循環システム(EGRシステム)は、吸入空
気系統に排気ガスの一部を還流し、この排気ガスの一部
を燃料と空気の混合気とともに燃焼室に供給することに
より、燃焼温度を低下させNOX の発生量を抑制して燃
料消費量を低減するようにしたものである。
【0015】図2に示すように、内燃機関1の吸入空気
系統2は、エアクリーナ3、吸気管4、吸気マニホール
ド5を通って基本的には燃料と空気の混合気が燃焼室6
に供給される。排気系統8は、燃焼室6に連通する排気
マニホールド9、排気管10等から構成されている。そ
して、排気管10と吸気管4とを連結する排気還流管1
2を連結し、この排気還流管12の途中にこの排気還流
管12内の流体通路の開口比を制御するEGR制御弁1
4を設けている。EGR制御弁14は、制御装置(電子
制御ユニットECU)15により制御される。ECU1
5は、エンジン回転数、スロットル開度、吸気管圧力、
エンジン水温等の各信号を入力し、この入力信号に基づ
いて運転条件および状態に応じて演算処理し、その処理
結果としてEGR制御弁14に所望の駆動信号を送信す
る。これにより、適正なEGR制御弁14の開度に調節
し、吸入空気中に還流する排気ガスの流量を制御する。
【0016】EGR制御弁14の構成は図1に示すよう
になっている。EGR制御弁14は、弁部21と、この
弁部21を駆動する駆動部22とからなる。弁部21
は、ハウジング23に流体通路24が形成されており、
この流体通路24を形成する内壁の一部に環状の弁座2
5が形成されている。この弁座25に着座可能な弁体2
6が設けられており、この弁体26にバルブシャフト2
7の一端27aが固定されている。
【0017】図1は、弁閉状態を示しており、この状態
からバルブシャフト27がリフトすると弁座25から弁
体26が離間し、弁体26の上流側の流体通路24aと
下流側の流体通路24bとを連通状態にする。この弁開
口面積は、バルブシャフト27のリフト量により決定さ
れる。駆動部22は、ハウジング23の上部に固定され
るケース30の内側に凸状に形成されるシャフト31に
ねじ対遇の関係にあるロータ33がねじ嵌合している。
【0018】ロータ33は、円筒形状の樹脂製のもの
で、その内壁に雄ねじ部31aにねじ回し可能に嵌合す
る部分となる雌ねじ部33aを有しており、外周部に円
筒形のマグネット34をインサート成形して設けてい
る。この実施例では、マグネット34はロータ33にあ
らかじめインサート成形して固定されているが、他の実
施例としては、あらかじめ樹脂成形されたロータに円筒
形状のマグネットを組付後熱かしめあるいは接着固定し
ても良い。さらに、接着後熱かしめにより固定しても良
い。
【0019】シャフト31は雄ねじ部31aを有してい
る。このシャフト31の雄ねじ部31aは、ケース30
と一体成形されて形成されている。シャフト31の端部
31bとロータ33の内壁33bとで仕切られる空間部
としての穴51には、ロータ33とバルブシャフト27
とを連結する連結部52が設けられており、この連結部
52は、弾性部材としての圧縮コイルスプリング35と
金属球36とが使用されている。圧縮コイルスプリング
35の一端35aはシャフト31の端部に当接し、他端
35bは金属球36に当接し金属球36をバルブシャフ
ト27の他端27bに付勢力を与えて当接させている。
【0020】シャフト31の外周部にはステップモータ
60を構成するステータ40がケース30に固定されて
いる。ステップモータ60は、励磁コイル41を巻いた
ステータ40、マグネット34を固定するロータ33等
からなる。ステータ40の内部には励磁コイル41が収
容固定されている。励磁コイル41に通電する端子4
2、43はシャフト31の径方向に外部方向に延びてい
る。このターミナル42、43の周りに空間部を形成す
るコネクタ44が形成されている。コネクタ44はケー
ス30と樹脂により一体成形されている。図示しない駆
動回路から励磁コイル41へパルス信号が供給され、こ
のパルス信号によって形成される磁気回路に応じてマグ
ネット34を所望の位置に回動し、その所望の位置でマ
グネット34すなわちロータ33の回転位置が決まる。
ロータ33の回転位置に応じてシャフト31に対するロ
ータ33の軸方向位置が一義的に決まる。図1に示す状
態は、弁体26が閉状態にあり、ロータ33が図1で最
も下側にある位置を示している。この状態では、ロータ
33の内部に形成される円筒隙間からバルブシャフト2
7の他端27bが若干上方に持ち上がった状態にある。
従ってバルブシャフト27の他端27bとロータ33の
内部の穴51との間には、弁体26が全閉状態を確保す
るための若干のクリアランスを有する。こうすることに
より弁体26と弁座25との噛み込みによるこじりを防
止している。
【0021】図1に示す状態から、励磁コイル41へ供
給される所望のパルス信号に応じてマグネット34がシ
ャフト31の周りに回転し、それとともに雄ねじ部31
aと雌ねじ部33aとの嵌合回動により図1から上方向
にロータ33が回転しながら持ち上がる。この持ち上が
り量に応じて弁体26が弁座25からその対応する量だ
けリフトする。ロータ33に対し圧縮コイルスプリング
35により常に金属球36を介して弁閉方向にバルブシ
ャフト27を付勢している。ロータ33とバルブシャフ
ト27との結合部分に若干のクリアランスを設けたの
は、弁体26が弁座25に確実に全閉状態を保持できる
ようにするためと同時に弁体26と弁座25とのこじり
を防止するためである。
【0022】組付時、ロータ33の内部にバルブシャフ
ト27、金属球36、圧縮コイルスプリング35の順に
挿入し、ケース30側のシャフト31の雄ねじ部31a
とロータ33の雌ねじ部33aとを嵌合する。作動時、
ステップモータ60により駆動されるロータ33の回転
運動が、ねじ嵌合部分の作用によって、金属球36、圧
縮コイルスプリング35を介してバルブシャフト27の
直線運動に変換されることにより、バルブシャフト27
を軸方向に移動し、弁体26と弁座25の相対位置によ
り弁開度を決める。
【0023】次に、車両走行用内燃機関の運転状態との
関係で流量制御弁(EGR制御弁)14の作動について
説明する。内燃機関1の回転速度が低速から高速に移行
する場合、流体通路24の開度を大きくして排気還流管
12を通して吸気通路中に還流する排ガス量を増加させ
るとき、流体通路24が図1に示す弁閉状態から弁体2
6を弁開状態に移行する。すなわち、制御装置15の指
示によりステップモータ60の一部を構成するステータ
40に対しロータ33が回転作動し、すなわち励磁コイ
ル41の励磁に応じてロータ33が回転作動する。な
お、弁体26の閉状態においては、弁座25に弁体26
が着座するように金属球36を介して圧縮コイルスプリ
ング35に所定の設定荷重が付勢されている。ロータ3
3の回転作動により圧縮コイルスプリング35の付勢力
に抗しながらバルブシャフト27の一端27a側の弁体
26が弁座25から離間する方向すなわち図1で上方向
に移動すると、流体通路24の開口比が大きくなる。
【0024】内燃機関1の回転速度が高速から低速に移
行する場合、流体通路24の開度を小さくするとき、流
体通路24を閉方向に移行するときには、制御装置15
の指示によりステータ40に対しロータ33が回転作動
し、シャフト31に対しロータ33が回動し、圧縮コイ
ルスプリング35により金属球36を介して図1で下方
に付勢されるバルブシャフト27の先端の弁体26を下
降させ、この弁体26が弁座25に着座すると、図1に
示すように圧縮コイルスプリング35の付勢力により弁
閉方向に付勢し、この弁座着座状態が保持されて流体通
路24が閉状態となる。
【0025】この第1実施例によると、ロータ33の両
端を支持する軸受部は廃止されており、軸受部に代わる
ロータ33の内部に形成される雌ねじ部33aとねじ結
合するシャフト31の雄ねじ部31aとのねじ結合によ
り、ロータ33の位置を決めている。従って流量制御弁
に設ける軸受部分が少なくなっていることから、流量制
御弁の耐熱性が向上されている。
【0026】通常、軸受部がベアリングである場合、ベ
アリングの内部に収容される小硬球の回転を円滑にする
ための潤滑剤が使用されており、自動車用流量制御弁の
ように広範囲の使用温度例えば−40〜130℃の領域
範囲では特に100℃以上の高温側で潤滑剤が円滑に機
能しなくなるため冷却等が必要となるが、このような問
題が解消されている。
【0027】またこの第1実施例では、バルブシャフト
27の弁側端部と反対側に金属球36を介して圧縮コイ
ルスプリング35を設ける構成としたため、従来品に比
べ大幅な部品点数の低減および構造の簡素化ならびに弁
体26のハウジング23の弁座25への噛み込みを吸収
して防止できる。さらにはこの第1実施例では、金属球
36と圧縮コイルスプリング35をバルブの中間位置す
なわちロータ33のアッセンブリ内に組み込むことによ
り、各構成部品の位置精度の向上と組付作業の向上が図
れる。
【0028】本実施例によると、ロータ33を支持する
手段は、ベアリングを廃止し、シャフト31にねじ嵌合
する構成にしたため、流量制御弁自体の耐熱性を向上す
ることができる。これは、通常、軸受部であるベアリン
グによりロータを支持する場合には、ベアリングに内包
する小硬球の回転を円滑にするための潤滑剤を使用する
ため、自動車用流量制御弁のように広範囲の使用温度例
えば−40〜130℃等の範囲で使用する場合には特に
高温側で潤滑剤が劣化するため冷却等が必要となるゆえ
ベアリングは不向きであることから、このようなベアリ
ングを廃止することは流量制御弁の耐熱性の有効な向上
手段となる。
【0029】また本実施例によると、バルブシャフト2
7の弁体26と反対側に金属球36および圧縮コイルス
プリング35を配設する構成とするため、従来例に比べ
大幅な部品点数の削減ならびに構造の簡略化が図れる。
さらには、ハウジング23の弁座25に弁体26が噛み
込むのを防止できるという効果がある。さらに本実施例
では、円筒状のロータ33の内部に金属球36と弾性部
材としての圧縮コイルスプリング35を内蔵し、しかも
ケース30側のシャフト31とバルブシャフト27との
中間位置に圧縮コイルスプリング35と金属球36を配
置し組付けするため、バランスが良く、各構成部品の位
置精度の向上と組付作業性の向上が図れる。
【0030】さらにまた変形例として、ステータ40と
ロータ33間の磁束を極端に低下させない程度に、マグ
ネット34の軸方向長さをロータ33の軸方向移動量分
とステータ40の長さとの総和分よりも短く設定すれ
ば、高速応答を可能にすることができる。さらにこの場
合には樹脂成形品であるロータ33とケース30の内壁
とのストッパ部分50aの形成が容易に行えるという効
果がある。
【0031】EGRバルブのように100℃以上の高温
環境下で使用する流量制御弁においては、潤滑油の劣化
が顕著であるため、外部からの冷却等を必要とするが、
本実施例では弁部21の近傍から離れた位置に駆動部2
2を設けているため、弁全体としての耐熱性が良好であ
るという効果がある。組付時、円筒状のロータ33の大
径開口穴側部分からバルブシャフト27を挿入し、弁体
27の他方の端部27b側にロータ33の大径開口部側
から金属球36、圧縮コイルスプリング35を挿入し、
これらをロータアッセンブリとしてシャフト31の雄ね
じ部31aにロータ33の雌ねじ部33aをねじ嵌合す
る。最後に、バルブシャフト27の先端部に弁体26を
組付固定する。従って、ケース30へのロータ33なら
びにマグネット34、圧縮コイルスプリング35、金属
球36、バルブシャフト27ならびに弁体26の組付を
容易に行え、しかも弁開閉位置精度が良好になるように
組み付けることができる。さらに、ロータ33の前記ス
トッパ部分50aと反対側に図1(b)に示すようにス
トッパ50bを設けることにより、全閉状態から開弁状
態への移行時にイニシャライズ処理として、前述のクリ
アランスを設定することで、ロータ33の回り止めと前
記シャフト33からの脱落防止を兼用しつつ弁開閉位置
精度を向上させている。
【0032】作動時には、シャフト31の雄ねじ部31
aに案内される雌ねじ部33aをもつロータ33がシャ
フト31の軸方向に移動可能であるとともにこのシャフ
ト31によりロータ33が支持されるため、支持と移動
案内という機能を小スペース部分で達成でき、回転位置
に応じて精度の良い弁開度に調節できるという効果があ
る。
【0033】(第2実施例)本発明の第2実施例を図3
に示す。図3に示す第2実施例は、金属球36とバルブ
シャフト27の他端27bとの間に摩耗防止用の平ワッ
シャ53を設けた例である。バルブシャフト27の他端
27bはシャフトの中央部分よりも大径の円板状のフラ
ンジ部分を形成している。この他端27bのフランジ部
分27cは、ロータ33の内部から図3で下方に落下し
ないように挿通孔33aの内径よりも大径に形成されて
いる。
【0034】この第2実施例は、弁開閉時にロータ33
とバルブシャフト27の軸方向位置が上下に直線運動す
るとき、バルブシャフト27の他端27bのフランジ部
分がロータ33と当接したり離間したりする当たり部分
に環状の平ワッシャ53を設けることにより当接部分の
摩耗低減を図っている。これにより弁開度の精度が長期
間にわたり高精度に保たれるという効果がある。
【0035】(第3実施例)本発明の第3実施例を図4
に基づいて説明する。この第3実施例は、ロータ33と
マグネット34の固定方法についてのもので、樹脂成形
体としてのロータ33の外周にマグネット34を挿入後
接着剤で固定した例である。これにより、熱を加えるこ
となく簡単な方法でロータ33とマグネット34を固定
することができる。
【0036】(第4実施例)本発明の第4実施例を図5
に示す。図5に示す第4実施例は、ロータ33とマグネ
ット34とを熱かしめにより固定した例である。樹脂成
形品としてのロータ33の外周部に円筒状のマグネット
34を挿入し、その後にマグネット34の端部で樹脂成
形品の一部分33cを熱かしめしてロータ33にマグネ
ット34を固定した例である。
【0037】この例では熱かしめ等によりロータ33の
熱かしめ部分33cを加熱圧着し密着状態にマグネット
34をロータ33に固定することができる。本発明で
は、駆動部にステップモータを使用する実施例について
説明したが、この駆動部は、それ以外の回転式の電動機
を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例による流量制御弁
の全体断面図であり、(b)は図1(a)に示すA部分
の拡大断面図である。
【図2】本発明の流量制御弁を車両走行用内燃機関の排
気還流システムに適用した例を示す構成図である。
【図3】本発明の第2実施例によるバルブシャフトとロ
ータの結合部分を示す部分断面図である。
【図4】本発明の第3実施例によるロータとマグネット
の取付構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例によるロータとマグネット
の取付構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
14 流量制御弁 21 弁部 22 駆動部 23 ハウジング(ケース) 24 流体通路 25 弁座 26 弁体 27 バルブシャフト 30 ケース 31 シャフト 31a 雄ねじ部(第1のねじ部) 33 ロータ(可動子) 33a 雌ねじ部(第2のねじ部) 34 マグネット(可動子) 35 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 36 金属球(耐摩耗部材) 40 ステータ(固定子) 41 励磁コイル(駆動部、アクチュエータ) 51 穴 52 連結部 60 ステップモータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を有するケースと、 前記流体通路の一部に係止される弁座と、 この弁座に着座可能な弁体と、 前記ケースに固定される固定子と、前記ケースに固定さ
    れる第1のねじ部と、この第1のねじ部に嵌合する第2
    のねじ部を有する筒状の可動子と、前記固定子に対し前
    記可動子を相対回転駆動する駆動部とからなるアクチュ
    エータと、 前記筒状の可動子の穴に前記ねじ部と同軸上かつ軸移動
    可能に挿入され、一端が前記弁体を固定し、他端が前記
    穴から抜止される抜止部を有するバルブシャフトと、 前記筒状の可動子の穴に挿入され、前記バルブシャフト
    を前記弁体の閉方向に付勢する連結部とを備えたことを
    特徴とする流量制御弁。
  2. 【請求項2】 前記駆動部は、ステップモータであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の流量制御弁。
  3. 【請求項3】 前記可動子は樹脂成形品であるロータに
    マグネットをインサート成形して形成したことを特徴と
    する請求項2記載の流量制御弁。
  4. 【請求項4】 前記可動子は、樹脂成形品であるロータ
    の外周に接着剤または熱かしめによりマグネットを固定
    したことを特徴とする請求項2記載の流量制御弁。
  5. 【請求項5】 前記可動子の穴の内部に前記バルブシャ
    フトの一端に当接する金属球を挿入したことを特徴とす
    る請求項1記載の流量制御弁。
  6. 【請求項6】 前記ロータの穴内底部とバルブシャフト
    の一端との接触面に硬質の耐摩耗部材を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の流量制御弁。
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