JP2562370Y2 - 容器等の係止装置 - Google Patents

容器等の係止装置

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JP2562370Y2
JP2562370Y2 JP2687892U JP2687892U JP2562370Y2 JP 2562370 Y2 JP2562370 Y2 JP 2562370Y2 JP 2687892 U JP2687892 U JP 2687892U JP 2687892 U JP2687892 U JP 2687892U JP 2562370 Y2 JP2562370 Y2 JP 2562370Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一対の半体である本体
と蓋体からなる容器等において、本体に対して蓋体を閉
じた状態に保持する容器等の係止装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一対の半体である本体と蓋体からなる容
器等において、容器等を閉じた状態に保持する係止装置
であって、ラッチの閉鎖状態を軽い衝撃あるいは音によ
り感知させるクリック機構を備えたものは、例えば、実
開平3−8155号公報に記載されているものが知られ
ている。この従来の容器の係止装置は、図8に示すよう
に構成されている。すなわち、本体aの外壁面には長い
突起cが、蓋体bの外壁面には短い突起dが並設されて
おり、その長い突起cには、摺動により短い突起dに係
脱自在に係合するラッチeの一対の突条f,gが凹溝
h,iに摺動自在に係合されるとともに、ラッチeの閉
鎖状態をクリックするため、長い突起cにはクリック突
部jが、ラッチeにはクリック突部jを乗り越える金属
の弾性片kがラッチeの摺動方向横向きに設けられてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の容器等の係止装
置においては、ラッチeのストッパ機構の弾性片kが金
属の別部材で構成されていて、ラッチの成形後に取付け
られるので、小部材である弾性片を高い加工精度をもっ
て取付けることは困難であり、加工誤差が生じ易く、ラ
ッチの摺動の円滑性が損なわれるという問題があった。
ところで、ラッチに取付ける弾性片の加工上誤差を生じ
ないようにするには、弾性片をラッチと一体に成形する
ことが考えられる。この場合に弾性片はラッチの成形型
の構造および成形後の型抜きの関係でその天板から垂直
方向に形成することが成形上困難である。また、弾性片
に十分な弾性をもたせるために、それを長く形成する
と、ラッチを長い突起に係合した状態で、弾性片が凹溝
に落ち込んでしまい、これがラッチの摺動を妨げる原因
となるので、従来はラッチに弾性片を一体に形成するこ
とが事実上不可能とされていた。
【0004】そこで、本考案の技術的課題は、従来のも
のにおける上記のような問題点を解消することにあり、
ラッチと一体にクリック機構の弾性片を縦方向に長く形
成して十分な弾性をもたせても、それがラッチを摺動自
在に係合する長い突起の凹溝と干渉することなく、しか
も加工精度の高いものを得てラッチの摺動操作性を向上
させ、さらに、ラッチに良好なクリック感をもたせるこ
とができ、加えて、ラッチの天板に弾性片を一体に成形
するうえで金型の構造および成形工程の簡素化を図るこ
とができる容器等の係止装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するため、次のように構成した。すなわち、その第
1の構成は、本体と蓋体のそれぞれの外壁面に、一方が
長く他方が短い長さの異なる突起を並設し、その長い突
起に、摺動により短い突起に係脱自在のラッチを係合し
てなる容器等の係止装置において、ラッチには長い突起
に摺動自在に係合する突条を設け、長い突起には上記ラ
ッチの突条が係合する凹溝を設けるとともに、長い突起
には上記凹溝より下部にクリック部を形成し、ラッチの
天板には長い突起に摺接してラッチの閉鎖位置で上記ク
リック部を乗り越える弾性片を下方に向けて突設した容
器等の係止装置である。
【0006】また、本考案の第2の構成は、本体と蓋体
のそれぞれの外壁面に、一方が長く他方が短い長さの異
なる突起を並設し、その長い突起に、摺動により短い突
起に係脱自在のラッチを係合してなる容器等の係止装置
において、長い突起の両側面には一対の凹溝を形成し、
ラッチには上記長い突起の一対の凹溝に係合する一対の
突条を設けるとともに、長い突起には一方の凹溝より下
部にクリック部を形成し、ラッチの天板には一対の突条
に挟まれない部位に長い突起に摺接してラッチの閉鎖位
置で上記クリック部を乗り越える弾性片を下方に向けて
突設した容器等の係止装置である。
【0007】
【作用】本考案の第1の構成および第2の構成によれ
ば、ラッチのクリック機構を構成する弾性片はその天板
に垂直方向に一体に形成されるので、弾性片の加工精度
は大きく向上する。そして、クリック機構を構成するク
リック突部は、長い突起のラッチ凹溝より下部に設けら
れるので、ラッチの天板に弾性片を長く形成しても、そ
の弾性片が凹溝に落ち込んで干渉することがなく、弾性
片は十分な弾性を有してクリック感が良好になる。
【0008】そのうえ、本考案の第2の構成によれば、
ラッチと一体に形成される弾性片が一対の突条に挟まれ
ない位置に設けられるので、突条がアンダーカットであ
ってスライド型を使用して成形しても、弾性片の型抜き
方向と重ならず、ラッチを成形する金型と成形工程が簡
素なものとなる。
【0009】
【実施例】(第1実施例) 図1ないし図4には、本考案の第1実施例が示されてい
る。1は容器の本体、2はその蓋体であって、本体1に
対して蓋体2はヒンジによって開閉自在に連結されてい
る。容器は熱可塑性プラスチックのブロー成形、または
射出成形により製造されるものである。容器の本体1と
蓋体2の開き側の外壁面には、本体1側に長い突起3
が、蓋体2側に短い突起4が一端を揃えて並設するよう
に形成されており、長い突起3には射出成形により製造
されたラッチ5が摺動自在に係合され、このラッチ5は
長い突起3に沿って一方に摺動させることにより短い突
起4に係合し、他方に摺動させることにより係合が解除
されるようになっている。長い突起3の両面には凹溝
6,7が形成されており、一方の凹溝6にラッチ5の一
方の側壁内面の突条8が、他方の凹溝7にラッチの5の
天板5aから垂下させた舌片9の突条10がそれぞれ摺
動自在に係合されている。短い突起4の外側面にはラッ
チ5の他方の側壁内面が摺接する状態に係合される。
【0010】上記長い突起3の凹溝7を有する側面に
は、凹溝7より下部にクリック突部11が形成され、ラ
ッチ5の舌片9は短く形成されており、ラッチ5の天板
5aには舌片9の長手方向の延長線上に縦方向の弾性片
12が一体に形成されている。この弾性片12は、前記
長い突起3の凹溝7を有する側面に摺接し、ラッチ5の
閉鎖位置でクリック突部11を乗り越えてラッチ5にク
リック感を与え、かつ軽い音を発生させるクリック機構
を構成するものである。なお、本考案のクリック部は上
記のように突起したクリック凸部11のほか、凹設した
クリック凹部(図示せず)であってもよい。
【0011】(第2実施例) 図5ないし図7には、本考案の第2実施例が示されてい
る。この第2実施例のものは、前記第1実施例に対し
て、次のように異なる構成をなしている。すなわち、ラ
ッチ5には、その両側壁とは別にその内部両側に一対の
側片13,14が形成されており、この一対の側片1
3,14の中間位置にラッチ5の全長にわたる舌片9が
形成されていて、側片14と舌片9には長い突起3の凹
溝6,7に係合する突条8および10がそれぞれ形成さ
れている。側片14は短い突起4の側面に摺接するもの
であり、舌片9の内方の部分が長い突起3の側面に対す
るガイド壁15をなしている。ラッチ5の天板5aに縦
方向に一体に形成された弾性片12は短く形成した上記
側片13の長手方向延長線上に位置しており、長い突起
3には、この弾性片12がラッチ5の閉鎖位置および開
放位置でそれぞれ乗り越えるように長くしたクリック突
部11が形成されている。16はストッパであり、ラッ
チ5の開放位置を規制するためのものである。ラッチ5
の両側壁にはそれぞれ外方への膨出部17,17が形成
されており、この膨出部17,17は、ラッチ5のスラ
イド操作をし易くするための指掛部をなしている
【0012】第2実施例のものは、上記のように構成さ
れているので、ラッチ5には閉鎖位置だけでなく、開放
位置でもクリック感が与えられ、その操作性が一層良好
であり、かつ確実性が高いうえ、ラッチ5にはその両側
壁に膨出部17,17が形成されていて、操作性が良い
うえに強度が高く、ラッチ5による閉鎖状態の強度が一
層向上したものとなる。
【0013】ラッチ5のクリック機構を構成する弾性片
11は、ラッチ5の天板5aに垂直方向に一体に形成さ
れるので、従来のもののように、金属の別部材を後で取
付けるものに比べて弾性片の加工精度は大きく向上す
る。そして、クリック機構を構成するクリック突部12
は、長い突起3のラッチ凹溝6より下部に設けられるの
で、ラッチ5の天板5aに弾性片11を長く形成して
も、その弾性片11が凹溝6に落ち込んで干渉すること
がない。このため、弾性片11を良好なクリック感が得
られるように十分な弾性を有するものとすることができ
る。
【0014】また、ラッチ5と一体に形成される弾性片
11は、一対の突条8,10に挟まれない位置に設けら
れるので、突条8,10がアンダーカットであってスラ
イド型を使用して成形するうえで、それが弾性片11の
型抜き方向と重ならず、ラッチ5を成形する金型と成形
工程の簡素化が図られる。
【0015】
【考案の効果】本考案に係る第1考案および第2考案に
よれば、ラッチと一体にクリック機構の弾性片を垂直方
向に長く形成して十分な弾性をもたせても、それがラッ
チを摺動自在に係合する長い突起の凹溝と干渉すること
なく、しかも、ラッチは加工精度の高いものが得られて
摺動操作性が向上し、良好なクリック感が得られる容器
等の係止装置を得ることができる。特に、第2考案によ
れば、ラッチの天板に弾性片を一体に成形するうえで金
型の構造および成形工程の簡素化を図ることができる効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す係止装置の分解斜視
図である。
【図2】本考案の第1実施例のラッチ閉鎖状態を示す断
面図である。
【図3】本考案の第1実施例のラッチ解放状態を示す断
面図である。
【図4】本考案の第1実施例を示す側面図である。
【図5】本考案の第2実施例を示す係止装置の分解斜視
図である。
【図6】本考案の第2実施例のラッチ閉鎖状態を示す断
面図である。
【図7】本考案の第2実施例のラッチ解放状態を示す断
面図である。
【図8】従来例を示す係止装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 容器の本体 2 蓋体 3 長い突起 4 短い突起 5 ラッチ 5a 天板 6,7 凹溝 8 突条 9 舌片 10 突条 11 クリック突部 12 弾性片 13,14 側片 15 ガイド壁 16 ストッパ 17,17 膨出部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と蓋体のそれぞれの外壁面に、一方
    が長く他方が短い長さの異なる突起を並設し、その長い
    突起に、摺動により短い突起に係脱自在のラッチを係合
    してなる容器等の係止装置において、ラッチには長い突
    起に摺動自在に係合する突条を設け、長い突起には上記
    ラッチの突条が係合する凹溝を設けるとともに、長い突
    起には上記凹溝より下部にクリック部を形成し、ラッチ
    の天板には長い突起に摺接してラッチの閉鎖位置で上記
    クリック部を乗り越える弾性片を下方に向けて突設した
    ことを特徴とする容器等の係止装置。
  2. 【請求項2】 本体と蓋体のそれぞれの外壁面に、一方
    が長く他方が短い長さの異なる突起を並設し、その長い
    突起に、摺動により短い突起に係脱自在のラッチを係合
    してなる容器等の係止装置において、長い突起の両側面
    には一対の凹溝を形成し、ラッチには上記長い突起の一
    対の凹溝に係合する一対の突条を設けるとともに、長い
    突起には一方の凹溝より下部にクリック部を形成し、ラ
    ッチの天板には一対の突条に挟まれない部位に長い突起
    に摺接してラッチの閉鎖位置で上記クリック部を乗り越
    える弾性片を下方に向けて突設したことを特徴とする容
    器等の係止装置。
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