JP2561584B2 - 両面粘着テープ及びその製造方法 - Google Patents
両面粘着テープ及びその製造方法Info
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Description
芯なし両面シリコーン粘着テープとその製造方法に関す
る。
粘着テープは、優れた耐熱性、耐寒性、耐久性、電気絶
縁性等を有するために、種々の産業分野で使用されてい
る。このシリコーン粘着テープには、基材の片面に粘着
剤を塗工した片面テープ、基材或いは芯材の両面に粘着
剤を塗工した両面テープ、或いは図3に示すごとく基材
なしで両面を接着面a、aとした接着剤層Aからなる芯
なし(ノンキャリア)両面テープ(トランスファーテー
プ)の形態のものがある。尚、図中Bは両面に剥離剤層
c、cを備えた剥離ライナーを示す。
ァーテープとしては、これまで、その両面で粘着性が異
なるタイプのものが開発されていなかった。しかし、両
面で粘着性の異なるタイプのテープに対する市場ニーズ
は強く、例えば、両面の一方の面が貼り付け作業時に貼
り替えが可能な粘着性を有し、反対面が通常の粘着性、
即ち、初期粘着性の大きい両面粘着テープの開発が望ま
れている。即ち、従来のトランスファーテープでは、両
面が通常の粘着性を有しているため、貼り付け作業時に
一度貼ってしまうと、貼り間違えた場合でも、容易に剥
がすことができず、貼り替えが極めて難しいという問題
があるばかりでなく、両面で粘着力が異なったものが必
要な時でもそのような両面粘着テープを作成することが
できなかった。
いが、貼り替えを可能とするものとして、アクリル系粘
着剤にガラスバルーンを配合し粘着面を粗面にした両面
粘着テープやアクリル系粘着剤に顔料を配合し粘着面を
粗面にした両面粘着テープが知られているが、いずれも
問題がある。即ち、ガラスバルーンや顔料をアクリル系
粘着剤に配合した場合、両者の接着性と相溶性が不十分
で、ガラスバルーンや顔料が接着剤表面を覆い、粘着力
等を低下させたりする等の問題がある。本発明は前記問
題点を解消し、両面で粘着性が異なり、しかも貼り替え
可能なシリコーン芯なし(ノンキャリア)両面粘着テー
プを提供すると共にその簡易な製造方法を提供すること
を目的とする。
は図1に示すごとく、表裏両面を粘着面とした粘着剤層
1からなる芯なし両面粘着テープにおいて、前記粘着剤
層1をシリコーン粘着剤2で構成すると共にその片面1
aのみを粗面とするように球状シリコーンポリマー3を
配合したことを特徴とする。尚、図中4は両面にフルオ
ロシリコーン系剥離剤5を塗工した剥離ライナーを示す
もので、粘着剤層1の他面1b側に貼着させてある。
芯なし両面粘着テープの製造方法を提供するもので、剥
離ライナー4上に球状シリコーンポリマー3を含有する
シリコーン粘着剤2を塗工し、硬化させることを特徴と
する。球状シリコーンポリマーを含まないシリコーン粘
着剤を平滑な剥離ライナー上に塗工してもその粘着剤層
の両面の粘着性を異なったものにすることができない
が、本発明の製造方法に従って球状シリコーンポリマー
3をシリコーン粘着剤2に配合して塗工、硬化すると、
平滑な剥離ライナー4に接した側1bは通常の粘着性を
示すが、反対面1aには球状シリコーンポリマー3によ
る凹凸が形成され、貼り付け作業時の貼り替えが可能な
粘着性が得られる。また、粘着力が両面で異なったもの
となり、剥離ライナー4に接した面に比べ反対面の粘着
力を低くすることがでる。
化物硬化タイプや、白金系触媒で硬化するタイプなど既
に公知のものが使用でき、また、粘着剤の形態は溶剤型
でも無溶剤型でもよい。
えば東芝シリコーン株式会社製トスパール(商品名)な
どのゴム弾性を有するポリマーが使用される。尚、シリ
コーン以外の球状ポリマーは耐熱性、耐寒性、耐久性、
電気絶縁性などを損なうために使用できない。球状シリ
コーンポリマーの平均粒子径は0.1〜100μ、特に
1〜60μが望ましい。平均粒子径が0.1μより小さ
いと貼り替え性や粘着性に及ぼす効果が少なく、反対に
100μより大きいと、粘着力を大幅に低下させ、実用
上使えなくなってしまうからである。また、球状シリコ
ーンポリマーの配合量は、シリコーン粘着剤100重量
部に対して固形分比で0.5〜105重量部、望ましく
は10〜50重量部がよい。球状シリコーンポリマーの
配合量が0.5重量部未満では貼り替え易さなどの効果
が得られず、また、105重量部を越えると、粘着力が
大幅に低下してしまい実用上問題となるからである。
ンポリマーを配合したシリコン粘着剤は、平滑な剥離ラ
イナー上に塗工する必要があるが、粘着剤の塗工粘度は
種々の塗工方式に応じて選択することが必要であり、粘
度は低めの方がよい。また、粘着剤の塗工厚みは5〜1
00μ、望ましくは20〜60μがよい。
ムを基材とし、これにフルオロシリコーン系剥離剤を塗
工したものが好ましい。尚、剥離ライナーは、前記図1
に示すごとく両面に剥離剤5を塗工したタイプのものを
使っても、或いは図2に示すごとく片面に剥離剤5を塗
工したタイプの剥離ライナー4を使ってもよい。図2に
示すように片面処理剥離ライナー4の剥離剤5の面上に
粘着剤2を塗工し、硬化後に球状シリコーンポリマー3
により凹凸が形成された粘着剤層1の1a面上にもう一
枚の片面処理ライナー4を貼り合わせ、片面処理ライナ
ー/粘着剤/片面処理ライナーの構成にし、テープ巻取
状にする。尚、この場合、貼り合わせる片面処理ライナ
ー4は、剥離処理面が平滑であるより、むしろ凹凸して
いたほうがよい。
化或いはEB硬化でもよいが、熱硬化が一般的である。
は両者の相溶性、接着性が良く、球状シリコーンポリマ
ーが取られたりすることもなく、良好な粘着性が得られ
る。また、ガラスバルーンや顔料が硬くもろい物質であ
るのに対し、球状シリコーンポリマーはゴム弾性を有す
る柔軟なものなので、粘着剤の柔軟性と一体化し易く、
安定した粘着特性が得られる。さらに、シリコーン粘着
剤にガラスバルーンや顔料を配合すると、シリコーン粘
着剤本来の優れた特性、例えば耐熱性、耐寒性、耐水性
などが低下してしまうが、球状シリコーンポリマーでは
物性の低下が殆どない。
ーン株式会社製 商品名トスパール120)を30重量
%配合したシリコーン粘着剤(東レ・ダウコーニング・
シリコーン株式会社製 商品名 SD4580)のトル
エン希釈溶液を、厚さ50μのポリエステルフィルムの
両面にフルオロシリコーン系剥離剤を塗工した両面剥離
ライナー上に塗工量50μ(dry)で塗工し、次い
で、130℃で2分間加熱硬化させ、これを巻き取り、
芯なし両面粘着テープを作成した。この粘着テープの両
面の粘着性を調べた結果、加熱硬化時に剥離ライナーに
接した面は初期接着性の良い通常の粘着性を示したが、
その反対面は貼り替えが容易な粘着性を示した。因み
に、各々の面の粘着力(対ポリエチレン板、ポリエステ
ルフィルム50μ裏打ち、剥離速度0.3m/分、23
℃65%RH、180ピール接着力)は280g/20
mmと150g/20mmであり、両面で粘着性の異な
る芯なし両面テープが得られた。
用いたこと以外は前記実施例1と同様にして芯なし両面
粘着テープを作成したが、その粘着層の両面の粘着力は
殆ど変わらず、勿論、貼り替え性も得ることができなか
った。
プによれば両面で粘着性が異なり、しかも貼り替え可能
な芯なしシリコーン両面粘着テープが得られ、また本発
明の製造方法によれば、かかる両面粘着テープが簡易に
製造できるという効果を奏する。
す図
す図
Claims (6)
- 【請求項1】 表裏両面を粘着面とした粘着剤層からな
る芯なし両面粘着テープにおいて、前記粘着剤層をシリ
コーン粘着剤で構成すると共にその片面のみを粗面とす
るように球状シリコーンポリマーを配合したことを特徴
とする両面粘着テープ。 - 【請求項2】 前記球状シリコーンポリマーの平均粒子
径が0.1〜100ミクロン、その配合量がシリコーン
粘着剤100重量部に対し0.5〜105重量部である
ことを特徴とする請求項1記載の両面粘着テープ。 - 【請求項3】 フルオロシリコーン系剥離剤を塗工した
剥離ライナーを備えたことを特徴とする請求項1または
2記載の両面粘着テープ。 - 【請求項4】 剥離ライナー上に球状シリコーンポリマ
ーを含有するシリコーン粘着剤を塗工し、硬化させるこ
とを特徴とする請求項1記載の両面粘着テープの製造方
法。 - 【請求項5】 前記球状シリコーンポリマーとして平均
粒子径が0.1〜100ミクロンのもを用い、その配合
量をシリコーン粘着剤100重量部に対し0.5〜10
5重量部としたことを特徴とする請求項4記載の製造方
法。 - 【請求項6】 前記剥離ライナーとして、フルオロシリ
コーン系剥離剤を塗工した剥離ライナーを用いることを
特徴とする請求項4または5記載の製造方法。
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