JP2533212Y2 - 粘着体 - Google Patents
粘着体Info
- Publication number
- JP2533212Y2 JP2533212Y2 JP8493891U JP8493891U JP2533212Y2 JP 2533212 Y2 JP2533212 Y2 JP 2533212Y2 JP 8493891 U JP8493891 U JP 8493891U JP 8493891 U JP8493891 U JP 8493891U JP 2533212 Y2 JP2533212 Y2 JP 2533212Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- silicone
- pressure
- sensitive adhesive
- spherical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は貼り付けし易く、しかも
耐熱性を備えた粘着テープや粘着シート等の粘着体に関
する。
耐熱性を備えた粘着テープや粘着シート等の粘着体に関
する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン粘着剤を塗工した粘着テー
プ、粘着シート等の粘着体は、耐熱性、耐寒性、耐久
性、電気絶縁性等に優れており、既に多く使用されてい
る。
プ、粘着シート等の粘着体は、耐熱性、耐寒性、耐久
性、電気絶縁性等に優れており、既に多く使用されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のこれら
粘着テープ、粘着シート等の粘着体では、貼り付け作業
時、一度貼ってしまうと、貼り間違えた場合に容易に剥
がせず貼り替えることが極めて難しいという問題点があ
った。
粘着テープ、粘着シート等の粘着体では、貼り付け作業
時、一度貼ってしまうと、貼り間違えた場合に容易に剥
がせず貼り替えることが極めて難しいという問題点があ
った。
【0004】また、従来シリコーン粘着体ではないが、
貼り替えを可能とするものとして、アクリル系粘着剤に
ガラスバルーンを配合し粘着面を粗面にした粘着体や、
アクリル系粘着剤に顔料を配合し粘着面を粗面にした粘
着体が知られているが、何れも問題がある。即ち、ガラ
スバルーンや顔料をアクリル系粘着剤に配合した場合、
両者の接着性と相溶性が不十分で、ガラスバルーンや顔
料が粘着剤表面を覆い粘着力等を低下させたりする等の
問題がある。本考案は前記問題点を解消し、貼り付け作
業時に貼り間違えても容易に剥がせ、貼り替えが可能な
シリコーン粘着テープやシリコーン粘着シート等のシリ
コーン粘着体を提供することを目的とする。
貼り替えを可能とするものとして、アクリル系粘着剤に
ガラスバルーンを配合し粘着面を粗面にした粘着体や、
アクリル系粘着剤に顔料を配合し粘着面を粗面にした粘
着体が知られているが、何れも問題がある。即ち、ガラ
スバルーンや顔料をアクリル系粘着剤に配合した場合、
両者の接着性と相溶性が不十分で、ガラスバルーンや顔
料が粘着剤表面を覆い粘着力等を低下させたりする等の
問題がある。本考案は前記問題点を解消し、貼り付け作
業時に貼り間違えても容易に剥がせ、貼り替えが可能な
シリコーン粘着テープやシリコーン粘着シート等のシリ
コーン粘着体を提供することを目的とする。
【0005】
【考案の構成】本考案の粘着体は、図1に示すように、
シリコーン粘着剤1に球状シリコーンポリマー2を配合
した粘着剤層3を備えることを特徴とする。尚、図中4
は粘着テープや粘着シート等の粘着体の基材を示す。
シリコーン粘着剤1に球状シリコーンポリマー2を配合
した粘着剤層3を備えることを特徴とする。尚、図中4
は粘着テープや粘着シート等の粘着体の基材を示す。
【0006】本考案の粘着体には、用途に合わせ、図2
に示すように粘着剤層3の粘着面側に剥離ライナー5を
貼着してもよいし、図3に示すように基材4の裏面側に
剥離層6を形成するようにしてもよく、また、図示しな
いが粘着剤層3と基材4間に密着増強層を設けるように
してもよい。更に、本考案の粘着体は、図4に示すよう
に基材4の裏面にシリコーン粘着剤1のみで構成される
粘着剤層7を設けることにより、或いは図5に示すよう
にシリコーン粘着剤1に球状シリコーンポリマー2を配
合した粘着剤層3の裏面に直接シリコーン粘着剤1のみ
で構成される粘着剤層7を設けることにより両面粘着体
として構成することができる。尚、図2乃至図4におい
ては、図1と同一構成部材は同一符号を付してその説明
を省略した。
に示すように粘着剤層3の粘着面側に剥離ライナー5を
貼着してもよいし、図3に示すように基材4の裏面側に
剥離層6を形成するようにしてもよく、また、図示しな
いが粘着剤層3と基材4間に密着増強層を設けるように
してもよい。更に、本考案の粘着体は、図4に示すよう
に基材4の裏面にシリコーン粘着剤1のみで構成される
粘着剤層7を設けることにより、或いは図5に示すよう
にシリコーン粘着剤1に球状シリコーンポリマー2を配
合した粘着剤層3の裏面に直接シリコーン粘着剤1のみ
で構成される粘着剤層7を設けることにより両面粘着体
として構成することができる。尚、図2乃至図4におい
ては、図1と同一構成部材は同一符号を付してその説明
を省略した。
【0007】前記シリコーン粘着剤としては、有機過酸
化物硬化タイプや白金系触媒で硬化するタイプなど既に
公知のものが使用できる。
化物硬化タイプや白金系触媒で硬化するタイプなど既に
公知のものが使用できる。
【0008】また、前記球状シリコーンポリマーとして
は、例えば、東芝シリコーン株式会社製トスパール(商
品名)などのゴム弾性を有するポリマーが使用される。
尚、シリコーンポリマー以外の球状ポリマーは、耐熱
性、耐寒性、耐久性、電気絶縁性などを損なうために使
用できない。尚、この球状シリコーンポリマーの平均粒
子径は重要で、0.1〜100μ、好ましくは1〜60
μがよい。平均粒子径が0.1μより小さいと貼り付け
時に貼り替えが難しく、また100μより大きいと貼り
付け時の接着が困難となってしまう。また、球状シリコ
ーンポリマーの配合量はシリコーン粘着剤100重量部
に対し0.5〜105重量部、好ましくは10〜50重
量部がよい。球状シリコーンポリマーの配合量が0.5
重量部未満では貼り替えが難しく、105重量部を越え
ると、粘着力が大幅に低下してしまい実用上問題とな
る。
は、例えば、東芝シリコーン株式会社製トスパール(商
品名)などのゴム弾性を有するポリマーが使用される。
尚、シリコーンポリマー以外の球状ポリマーは、耐熱
性、耐寒性、耐久性、電気絶縁性などを損なうために使
用できない。尚、この球状シリコーンポリマーの平均粒
子径は重要で、0.1〜100μ、好ましくは1〜60
μがよい。平均粒子径が0.1μより小さいと貼り付け
時に貼り替えが難しく、また100μより大きいと貼り
付け時の接着が困難となってしまう。また、球状シリコ
ーンポリマーの配合量はシリコーン粘着剤100重量部
に対し0.5〜105重量部、好ましくは10〜50重
量部がよい。球状シリコーンポリマーの配合量が0.5
重量部未満では貼り替えが難しく、105重量部を越え
ると、粘着力が大幅に低下してしまい実用上問題とな
る。
【0009】前記粘着体の基材としては、公知のものが
使用でき、例えば、ポリエステル、ポリイミド、ポリエ
ーテルイミド、耐熱紙、金属箔、シリコーンゴム、テフ
ロンなどの単体、もしくは複合体が代表的である。
使用でき、例えば、ポリエステル、ポリイミド、ポリエ
ーテルイミド、耐熱紙、金属箔、シリコーンゴム、テフ
ロンなどの単体、もしくは複合体が代表的である。
【0010】
【作用】シリコーン粘着剤と球状シリコーンポリマーで
は両者の相溶性、接着性がよく、球状シリコーンポリマ
ーが取られたりすることもなく、良好な粘着特性が得ら
れる。また、ガラスバルーンや顔料が硬くもろい物質で
あるのに対し、球状シリコーンポリマーはゴム弾性を有
する柔軟なものなので、粘着剤の柔軟性と一体化し易
く、安定した粘着特性が得られる。さらに、シリコーン
粘着剤にガラスバルーンや顔料を配合するとシリコーン
粘着剤本来の優れた特性、即ち、例えば耐熱性、耐寒
性、耐水性などの諸特性が低下するが、球状シリコーン
ポリマーではこれら特性の低下が殆ど見られない。
は両者の相溶性、接着性がよく、球状シリコーンポリマ
ーが取られたりすることもなく、良好な粘着特性が得ら
れる。また、ガラスバルーンや顔料が硬くもろい物質で
あるのに対し、球状シリコーンポリマーはゴム弾性を有
する柔軟なものなので、粘着剤の柔軟性と一体化し易
く、安定した粘着特性が得られる。さらに、シリコーン
粘着剤にガラスバルーンや顔料を配合するとシリコーン
粘着剤本来の優れた特性、即ち、例えば耐熱性、耐寒
性、耐水性などの諸特性が低下するが、球状シリコーン
ポリマーではこれら特性の低下が殆ど見られない。
【0011】
【実施例】実施例1 シリコーン粘着剤(東レ・ダウコーニング・シリコーン
株式会社製 商品名SD4580)に平均粒子径2μの
球状シリコーンポリマー(東芝シリコーン株式会社製
商品名 トスパール120)を固形分配合比で90/1
0、70/30、及び50/50に混合したものを、フ
ィルム厚50μのポリエステルフィルムに約50μ(d
ry)塗工し、次いで130℃で2分間硬化させ、粘着
テープを作成した。これらの何れの粘着テープも、貼り
付け直後の貼り替えが容易で良好であった。
株式会社製 商品名SD4580)に平均粒子径2μの
球状シリコーンポリマー(東芝シリコーン株式会社製
商品名 トスパール120)を固形分配合比で90/1
0、70/30、及び50/50に混合したものを、フ
ィルム厚50μのポリエステルフィルムに約50μ(d
ry)塗工し、次いで130℃で2分間硬化させ、粘着
テープを作成した。これらの何れの粘着テープも、貼り
付け直後の貼り替えが容易で良好であった。
【0012】比較例1 球状シリコーンポリマーを含まないシリコーン粘着剤を
用いたこと以外は前記実施例1と同様にして粘着テープ
を作成したところ、この粘着テープでは貼り替えが容易
にできなかった。
用いたこと以外は前記実施例1と同様にして粘着テープ
を作成したところ、この粘着テープでは貼り替えが容易
にできなかった。
【0013】
【考案の効果】以上、詳述したとおり、本考案の粘着体
によれば、貼り付け作業時に貼り間違えても容易に剥が
せ、貼り替えが可能なシリコーン粘着テープやシリコー
ン粘着シート等のシリコーン粘着体を提供することがで
きる。
によれば、貼り付け作業時に貼り間違えても容易に剥が
せ、貼り替えが可能なシリコーン粘着テープやシリコー
ン粘着シート等のシリコーン粘着体を提供することがで
きる。
【図1】 本考案粘着体の一実施例の構成を示す図
【図2】 本考案粘着体の他実施例の構成を示す図
【図3】 本考案粘着体の他実施例の構成を示す図
【図4】 本考案粘着体の他実施例の構成を示す図
【図5】 本考案粘着体の他実施例の構成を示す図
1 シリコーン粘着剤 2 球状シリコーンポリマー 3 粘着剤層 4 基材 5 剥離ライナー 6 剥離層 7 粘着剤層
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコーン粘着剤に球状シリコーンポリ
マーを配合した粘着剤層を備えることを特徴とする粘着
テープ、粘着シート等の粘着体。 - 【請求項2】 前記球状シリコーンポリマーの平均粒子
径が0.1〜100ミクロン、その配合量がシリコーン
粘着剤100重量部に対し0.5〜105重量部である
ことを特徴とする請求項1記載の粘着体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8493891U JP2533212Y2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 粘着体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8493891U JP2533212Y2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 粘着体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0530133U JPH0530133U (ja) | 1993-04-20 |
JP2533212Y2 true JP2533212Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=13844607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8493891U Expired - Lifetime JP2533212Y2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 粘着体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533212Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007063571A (ja) * | 2006-12-13 | 2007-03-15 | Nitto Denko Corp | 両面粘着テープおよび固定方法 |
JP6860423B2 (ja) * | 2017-05-26 | 2021-04-14 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
-
1991
- 1991-09-21 JP JP8493891U patent/JP2533212Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0530133U (ja) | 1993-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105246999A (zh) | 压敏粘合剂组合物、压敏粘合膜以及使用其制造有机电子装置的方法 | |
JP2000044903A5 (ja) | ||
JP3693870B2 (ja) | アンテナシート | |
EP0808885A3 (en) | Pressure-sensitive adhesive compostion and pressure-sensitive adhesive sheets | |
WO2011043386A1 (ja) | 離型剤組成物、離型フィルム及びこれを用いた接着フィルム | |
JP2533212Y2 (ja) | 粘着体 | |
JP6694981B2 (ja) | 剥離性に優れた離型フィルム | |
JP2561584B2 (ja) | 両面粘着テープ及びその製造方法 | |
JPS63502986A (ja) | 経皮方法および接着剤 | |
US12031068B2 (en) | Adhesive tape with a poorly flowable pressure-sensitive adhesive and release liner based on a pressure-sensitive silicone coating | |
JP2004231915A (ja) | 接着シート | |
JPH11170440A (ja) | 離型性ポリエステルフィルム | |
JP2001341239A (ja) | 帯電防止フィルム及び該帯電防止フィルムを用いた粘着テープ又はシート用剥離フィルム並びに粘着テープ又はシート | |
JPS6035067A (ja) | ホツトメルト型接着剤 | |
JP3529907B2 (ja) | 耐熱性粘着表示ラベル | |
JPH0314888A (ja) | 熱硬化型シート状粘接着体 | |
JPS62176839A (ja) | 極薄感圧粘着テ−プ | |
CN218071831U (zh) | 一种柔性透明加热贴膜 | |
JPH0628302Y2 (ja) | 封緘葉書用シールシート | |
JP3587482B2 (ja) | 耐熱性粘着シート | |
JP4251905B2 (ja) | 導電性基材 | |
JP3503408B2 (ja) | 感圧転写修正テープ | |
JP2010209203A (ja) | 両面粘着テープおよびそれを使用した医療用ドレープ | |
JP3170664B2 (ja) | 熱封緘性蓋材 | |
JPH07266724A (ja) | 感熱転写記録用タックシート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961008 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |