JP3529907B2 - 耐熱性粘着表示ラベル - Google Patents

耐熱性粘着表示ラベル

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JP3529907B2
JP3529907B2 JP19715095A JP19715095A JP3529907B2 JP 3529907 B2 JP3529907 B2 JP 3529907B2 JP 19715095 A JP19715095 A JP 19715095A JP 19715095 A JP19715095 A JP 19715095A JP 3529907 B2 JP3529907 B2 JP 3529907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷による表示やボー
ルペン等の筆記具で筆記可能な耐熱性粘着表示ラベルに
関する。特に、室内及び戸外で使用するガス湯沸かし機
等のガス機器本体或いはその煙突部表面に貼着するのに
適した耐熱性粘着表示ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】ガス湯沸かし機、ガス風呂釜、簡易ボイ
ラー等のガス機器は、通常その本体に塗装された鉄板を
用い、また煙突部分にステンレス鋼、亜鉛メッキ鋼板等
を用いて構成されているが、このガス機器にガスを点火
すると、本体及び煙突部分は昇温し、特に煙突部分は2
00℃以上の温度に達する。
【0003】ところで、これ等ガス機器には、その本体
または煙突部分に、操作方法及び取扱上の注意事項が記
載された表示ラベルを貼着することが義務付けられてい
る。従来使用されている表示ラベルは、その大半がアル
ミニウムを蒸着したポリエステルフィルムを支持体とす
るものであって、アルミニウム蒸着面にアクリル系粘着
剤を塗布し、また、他面に印刷や筆記が可能になるよう
にマット加工を施して印字層とした構造のものが用いら
れている。また、印字層表面に印刷を施し、或いは筆記
具等により記入した後、ポリエステルフィルム等の透明
プラスチックフィルムを積層して、印字層表面を保護す
ることも行われている。図2は、従来用いられている表
示ラベルの模式的断面図であって、ポリエステルフィル
ムよりなる基材21の一面にアルミニウム蒸着層22が
形成され、その上にアクリル系粘着材層23および剥離
紙24が順次設けられており、また、基材21の他面は
マット加工が施されて印字層25となっている。26は
印字層に印字されたインクを示す。
【0004】従来使用されている上記の表示ラベルは、
ガス機器本体や煙突部分に長時間貼着されていると、表
面が褐色に変色したり、或いは分解して表面が判読し難
くなるという問題があり、また、表示ラベルが剥がれを
生じるという問題もあった。これは、支持体であるポリ
エステルフィルムが耐熱性に乏しいこと、およびアクリ
ル系粘着剤の耐熱性が不十分であることに起因するもの
である。
【0005】耐熱性を改善するものとしては、200℃
以上の温度における連続的使用に耐える樹脂としてシリ
コーン系樹脂を用いたものが提案されており、例えば、
特開平6−175585号公報には、無機粉末をシリコ
ーン系樹脂でシート形状に保形したラベル基材を用いた
粘着ラベルが開示されている。ところで、ポリシロキサ
ンからなるシリコーン粘着剤は、200〜500℃の高
温域においても熱劣化せずに良好な粘着性を保持するも
のであることが知られており、この粘着剤を使用するこ
とによって耐熱性を向上することも試みられている。
【0006】しかしながら、シリコーン系粘着剤を表示
ラベルの粘着剤層に使用すると次のような問題があっ
た。すなわち、シリコーン系粘着剤層を設けた表示ラベ
ルを、シリコーン系剥離剤を塗布した剥離紙に貼り合わ
せておくと、時間の経過と共に、シリコーン系粘着剤と
シリコーン系剥離剤が強固に結合してしまい、剥離紙か
ら表示ラベルを剥離することができなくなる。剥離性を
改善したシリコーン系粘着剤が開発されているが、これ
を耐熱性が要求される表示ラベルに使用してみると、例
えば、260℃程度の高温域に長時間さらされた場合
に、シリコーン粘着剤が流れ出したり、或いはラベル自
体にフクレや割れが発生し、高温に耐える表示ラベルと
しては不十分なものとなってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような実情に鑑みてなされたものであ
る。したがって、本発明の目的は、260℃程度の高温
において長期間貼着された場合においても、印字層の変
色或いは軟化が生じることなく表示が鮮明に保持され、
また、表示ラベルが剥がれたり、表示ラベルにフクレや
割れが生じることがなく、また、粘着剤が流れ出すこと
がない耐熱性の粘着表示ラベルを提供することにある。
本発明の他の目的は、長期間未使用のまま放置した状態
でも、使用に際して剥離紙から容易に、かつ安定して剥
離することができる耐熱性の粘着表示ラベルを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の耐熱性の粘着表
示ラベルは、印字層、基材、シリコーン粘着剤層および
剥離紙を順次積層したものであって、印字層がシリコー
ン樹脂中に酸化チタン微粒子およびシリカ微粒子が分散
され、且つ、該シリコーン樹脂100重量部に対して、
アミノ基、エポキシ基、メタクリロキシ基またはメルカ
プト基を有するシランカップリング剤1〜30重量部を
添加して架橋されたものであり、該シリコーン粘着剤層
がシリコーン樹脂100重量部に対してシリカ80
重量部を添加してなることを特徴とする。
【0009】以下、本発明の耐熱性の粘着表示ラベルに
ついて詳細に説明する。図1は、本発明の粘着表示ラベ
ルの模式的断面図である。図中、11は印字層、12は
基材、13はシリコーン粘着剤層、14は剥離紙であっ
て、それ等が順次積層された構造を有している。なお1
5は印字層に印字されたインクを示す。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、基材としては、
例えば、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエー
テルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリサルホン
樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂、ポリパラバン酸樹脂、ポリテトラフルオ
ロエチレン等の含フッ素樹脂等のプラスチックフィル
ム、アルミニウム、鉛、鉄、銅等の金属箔、ガラス繊維
紙、セラミック繊維紙、アラミド繊維紙等を使用するこ
とができるが、好ましくは、耐熱性の優れたものである
ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、アルミニウ
ム箔等の金属箔が使用される。
【0011】基材の一面には、印字層が形成される。印
字層は、シリコーン樹脂中に酸化チタン微粒子およびシ
リカ微粒子が分散されたものであって、シリコーン樹脂
としては、ポリメチルシロキサン、ポリフェニルメチル
シロキサン等が好適に使用される。また、紫外線硬化型
のシリコーン樹脂を使用することもできる。
【0012】これ等のシリコーン樹脂には、印刷適性、
筆記性を付与するために酸化チタンおよびシリカ微粒子
を含有させるが、シリカ微粒子としては、平均粒径が1
〜15μmの範囲のものが好ましい。また、酸化チタン
およびシリカ微粒子の配合量は、シリコーン樹脂100
重量部に対して、酸化チタン10〜200重量部および
シリカ微粒子5〜50重量部の範囲であるのが好まし
い。酸化チタンの配合量が10重量部よりも少ない場合
には、隠蔽性が不足し、200重量部よりも多い場合に
は、印字層の基材に対する接着性が低下する。また、シ
リカ微粒子が5重量部より少ない場合には、印刷適性が
低下し、50重量部よりも多い場合には、印字層の基材
に対する接着性が低下する。
【0013】本発明においては、印字層におけるシリコ
ーン樹脂には、一般にプライマーとして使用されている
シランカップリング剤を架橋剤として用い、架橋するこ
とにより長期間高温にさらされても樹脂の軟化、劣化、
分解がなく、印字層の表示が鮮明に保持される。本発明
においては、特に、架橋剤として、アミノ基、エポキシ
基、メタクリロキシ基またはメルカプト基を有するシラ
ンカップリング剤を、シリコーン樹脂100重量部に対
して1〜30重量部の範囲で添加するのが好ましい。こ
の場合、架橋させることによって十分な耐熱性を付与す
ることができ、印字層が長期間高温にさらされても印字
層に印字された表示が鮮明に保持されるようになる。
【0014】アミノ基、エポキシ基、メタクリロキシ基
またはメルカプト基を有するシランカップリング剤とし
ては、公知のものが使用できるが、特にアミノ基を官能
基として有するアミノシランカップリング剤が好まし
い。具体的には、例えば、3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フ
ェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等が使
用できる。これ等シランカップリング剤は、シリコーン
樹脂100重量部に対して1〜30重量部、好ましくは
5〜20重量部の範囲で配合され、それによって十分な
架橋が行われ、また、塗布液の状態での安定性(ポット
ライフ)の低下も生じない。配合量が1重量部よりも低
い場合には、添加効果が十分に発揮されなくなり、また
30重量部よりも多くなると、印字層の硬化が進みすぎ
て脆くなり、また、印刷インクの付着性も低下する。
【0015】なお、従来よりシリコーン樹脂は、架橋す
ることによりさらに耐熱性をあげることができることが
知られており、酸、アルカリ、アミンまたはオクチル酸
亜鉛、オクチル酸コバルト等の有機塩類の存在下で加熱
することにより架橋されることが知られているが、この
ような触媒の添加は、シリコーン樹脂の安定性に害があ
り、使用方法が限られる。すなわち、これらの触媒を使
用する場合は、シリコーン系樹脂の固形分100重量部
に対し、0.05〜0.2重量部を使用直前に添加し、
加熱により架橋させるが、これらの触媒での架橋は、架
橋度が不十分であり、シリコーン樹脂の耐熱性が十分に
発揮されず、印字層(バインダー)の軟化が発生すると
いう問題がある。また、架橋を促進させる目的で、添加
部数を0.2重量部よりあげると、溶融状態(塗工前)
での溶液粘度が上昇またはゲル化等、シリコーン樹脂の
安定性(ポットライフ)が低下し、使用できない。しか
しながら、本発明における上記のシランカップリング剤
を架橋剤として特定量使用すると、従来使用されている
触媒を用いた場合の欠点が改善され、十分な耐熱性を与
えることができるので好ましい。
【0016】印字層は、上記シリコーン樹脂およびその
他の成分を含有する塗布液を上記基材上に塗布し、乾
燥、架橋させることによって形成することができる。印
字層の膜厚は、一般に5〜50μmの範囲が好ましい。
【0017】基材の他面にはシリコーン粘着剤層が設け
られる。シリコーン粘着剤は、ポリジメチルシロキサン
ゴム、または、ポリフェニルメチルシロキサンゴムを主
成分とし、これに低分子のシリコーン樹脂が添加された
シリコーン樹脂組成物であって、公知のシリコーン粘着
剤用のものが使用できる。本発明においては、これ等シ
リコーン樹脂組成物には、シリカ微粒子を含有させる
が、シリカ微粒子としては、平均粒径1〜15μm、特
に1.4〜12μmの範囲のものが好ましい。シリカ微
粒子は、アルミニウム、ジルコニウム、亜鉛、錫、マグ
ネシウム、クロム、チタン、マンガン等の金属酸化物よ
りなる無機充填剤に比べて一般に小粒径であり、粒度分
布もシャープであるため、均一な分散が可能である。上
記の粒径の範囲のシリカ微粒子を配合することにより、
シリコーン粘着剤層の表面に微細な凹凸(マット面)が
形成されるため、剥離紙と接触する部分が低減して仮着
されることになり、剥離紙と粘着剤層との接合をコント
ロールすることができる。シリカ微粒子の粒径が1μm
よりも小さくなると、マット面の形成が困難になる。ま
た、粒径が15μmよりも大きい場合には、微細なマッ
ト面が形成されず、剥離紙が剥離され易くなり過ぎると
共に、粘着剤層の粘着性が低下するようになる。
【0018】本発明において、シリカ微粒子の配合量は
シリコーン樹脂100重量部に対して80重量部の
範囲であることが必要である。シリカ微粒子の含有量が
重量部よりも低くなると、経時により剥離紙からの剥
離力が高くなり、保存性が悪化する。また、80重量部
より高くなると、剥離紙が剥離され易くなり過ぎると共
に、粘着剤層の粘着性が低下する。また、シリコーン粘
着剤は、さらに耐熱性を付与させるために部分的に架橋
させるのが好ましい。架橋剤としては、例えば、過酸化
ベンゾイル、ジクロロ過酸化ベンゾイル等の過酸化物を
用い、溶剤の乾燥後、または乾燥時に150℃以上で架
橋させることができる。また、ビニル基を含むジメチル
シロキサンを主成分とする付加タイプのシリコーン粘着
剤を使用する場合は、白金等の貴金属触媒を添加するこ
とにより100〜150℃で架橋させてもよい。さらに
また、架橋剤としてシランカップリング剤を添加し、部
分的に架橋させることもできる。シランカップリング剤
としては、前記したアミノ基、エポキシ基、メタクリロ
キシ基またはメルカプト基を有する公知のものが使用で
き、その配合量は適宜設定することができるが、1〜1
0重量部が好ましい。
【0019】シリコーン粘着剤層は、上記の成分を含有
する粘着剤塗布液を上記基材の他面に塗布することによ
って形成することができる。シリコーン粘着剤層の膜厚
は、一般に10〜50μmの範囲に設定される。
【0020】シリコーン粘着剤層の上に設ける剥離紙
は、シリコーン系剥離剤を塗布した紙、プラスチックフ
ィルム等が使用できるが、例えば、フッ素変性シリコー
ン樹脂、アクリル変性シリコーン樹脂、アルキッド変性
シリコーン樹脂等が使用されるが、特にフッ素変性シリ
コーン樹脂の剥離剤で処理された剥離紙が好ましい。
【0021】本発明の耐熱性粘着表示ラベルにおいて、
上記の印字層と基材の間、または基材とシリコーン粘着
剤層との間の投錨性を上げるために、シリコーン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂或いは上
記したシランカップリング剤などの公知のプライマー組
成物を塗布してもよい。また、本発明の粘着表示ラベル
に印刷を施した後、その印字層の上に、必要に応じてラ
ミネート材を接着して設けてもよい。ラミネート材とし
ては、シリコーン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等
のフッ素樹脂、ポリエーテルケトン、ポリイミド、ポリ
サルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリパラバン酸樹脂等から形成されるフィル
ムあるいはシートが使用できる。
【0022】
【実施例】
実施例1 シリコーン樹脂(商品名:TSR117、東芝シリコー
ン社製)の固形分100重量部に対して、トルエン50
重量部、酸化チタン微粒子50重量部を添加し、混練し
た後、粒径2μmのシリカ微粒子20重量部、架橋剤と
して3−アミノプロピルトリメトキシシラン20重量部
を添加し、混合分散させて塗布液を得た。この塗布液
を、厚さ50μmのポリイミド樹脂よりなる基材(商品
名:カプトン、東レ・デュポン社製)の一面に、ドクタ
ー塗工機によって乾燥後の膜厚が50μmになるように
塗布し、150℃で5分間加熱乾燥して印字層を形成し
た。次に、シリコーン粘着剤(商品名:KR820、信
越化学工業社製)の固形分100重量部に、粒径1.4
μmのシリカ微粒子5重量部、および架橋剤として3−
アミノプロピルトリメトキシシラン6重量部を添加し、
混合分散させて粘着剤塗布液を得た。この粘着剤塗布液
を上記基材の他面に、ドクター塗工機によって乾燥後の
膜厚が25μmになるように塗布し、120℃で3分間
加熱乾燥してシリコーン粘着剤層を形成した。次いで、
その上に剥離紙を貼り合わせ、得られた積層体を適宜の
サイズに裁断して粘着表示ラベルを得た。得られたラベ
ルの印字層に、シール印刷法で印刷を施した後、ラベル
をステンレス鋼板に貼着し、加熱して260℃で600
時間保持した。その結果、印字層は殆ど変色せず、熱に
よる分解も認められなかった。また、シリコーン粘着剤
層からの粘着剤の流れ出しや、ラベル自体のフクレ或い
は割れも認められなかった。
【0023】実施例2 実施例1におけると同様にして、厚さ50μmのポリイ
ミド樹脂よりなる基材の一面に印字層を形成した。次
に、シリコーン粘着剤(商品名:KR820、信越化学
工業社製)の固形分100重量部に、粒径1.4μmの
シリカ微粒子5重量部、および触媒(商品名:DX−8
19−4、信越化学工業社製)1重量部を添加し、混合
分散させて粘着剤塗布液を得た。この粘着剤塗布液を上
記基材の他面に、ドクター塗工機によって乾燥後の膜厚
が25μmになるように塗布し、120℃で3分間加熱
乾燥してシリコーン粘着剤層を形成した。次いで、その
上に剥離紙を貼り合わせ、得られた積層体を適宜のサイ
ズに裁断して粘着表示ラベルを得た。得られたラベルの
印字層に、シール印刷法で印刷を施した後、ラベルをス
テンレス鋼板に貼着し、加熱して260℃で600時間
保持した。その結果、印字層は殆ど変色せず、熱による
分解も認められなかった。また、シリコーン粘着剤層か
らの粘着剤の流れ出しや、ラベル自体のフクレ或いは割
れも認められなかった。
【0024】実施例3 実施例1におけるシリコーン粘着剤にシリカ微粒子を添
加する際の粒径および添加量を、後記表1に示すように
変更した以外は、実施例1と同様にして粘着表示ラベル
を作製した。得られたラベルについて、それぞれ温度6
5℃、相対湿度80%の雰囲気中に7日間放置した後取
り出し、それを使用する際の剥離紙からの剥離力および
被接着物であるステンレス鋼板への接着力を測定した。
【0025】比較例 実施例1におけるシリコーン粘着剤にシリカ微粒子を添
加する際の粒径および添加量を、後記表1に示すように
変更した以外は、実施例1と同様にして耐熱性粘着表示
ラベルを作製した。得られたラベルについて、実施例3
の場合と同様の条件で剥離力および接着力を測定した。
【0026】実施例3および比較例のラベルについての
測定結果を表1にまとめて示す。なお、測定方法は次の
通りである。 剥離力の測定方法:剥離紙から基材を500mm/分の
速度で180°の方向に剥離したときの剥離力を測定し
た。 接着力の測定方法:剥離紙を除去したラベルをステンレ
ス鋼板にゴムローラーにより2kgの圧力で圧着した
後、300mm/分の速度で180°の方向に引き剥が
したときの接着力を測定した。
【0027】
【表1】 上記表1に示す結果から、シリカ微粒子の配合量が
80の本発明のラベルにおいては、安定した剥離力を示
すと共に、良好な接着力をもつことが分かる。
【0028】
【発明の効果】本発明の粘着表示ラベルは、上記の構成
を有するので、印刷による表示やボールペン等の筆記具
で筆記可能であると共に、次のような利点がある。1)
シリコーン粘着剤層にシリカ微粒子を諸定量含有してい
るので、シリコーン粘着剤層表面に微細な凹凸が形成さ
れ、剥離紙を剥がすときの剥離性がコントロールがで
き、使用に際しての剥離紙の剥離が容易になる。また、
シリコーン粘着剤層の初期接着力が低いので、粘着表示
ラベルを被着体に貼着する際に、いわゆるエア噛みの発
生が防止できる。2)印刷適性(印刷インクの密着性、
筆記性)が良好である。3)印字層が260℃で600
時間以上加熱しても殆ど変色および分解しない。4)印
字層が架橋されたシリコーン樹脂で被覆されているた
め、基材にポリエステル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂
等を使用しても、基材にフクレ等が発生しない。5)粘
着表示ラベルの作製が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粘着表示ラベルの模式的断面図であ
る。
【図2】 従来の粘着表示ラベルの模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
11…印字層、12…基材、13…シリコーン粘着剤
層、14…剥離紙、15…インク、21…基材、22…
アルミニウム蒸着層、23…アクリル系粘着剤層、24
…剥離紙、25…印字層、26…インク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−64689(JP,A) 特開 平7−137722(JP,A) 特開 平5−64988(JP,A) 特開 平7−149058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/00 - 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字層、基材、シリコーン粘着剤層およ
    び剥離紙を順次積層した耐熱性の粘着表示ラベルにおい
    て、印字層がシリコーン樹脂中に酸化チタン微粒子およ
    びシリカ微粒子が分散され、且つ、該シリコーン樹脂1
    00重量部に対して、アミノ基、エポキシ基、メタクリ
    ロキシ基またはメルカプト基を有するシランカップリン
    グ剤1〜30重量部を添加して架橋されたものであり、
    シリコーン粘着剤層がシリコーン樹脂100重量部に
    対してシリカ80重量部を添加してなることを特徴
    とする粘着表示ラベル。
  2. 【請求項2】 シリコーン粘着剤層が、架橋剤としてシ
    ランカップリング剤を用いて架橋されたものである請求
    項1記載の粘着表示ラベル。
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