JP2561375B2 - サスペンション取付部構造 - Google Patents

サスペンション取付部構造

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JP2561375B2
JP2561375B2 JP2207662A JP20766290A JP2561375B2 JP 2561375 B2 JP2561375 B2 JP 2561375B2 JP 2207662 A JP2207662 A JP 2207662A JP 20766290 A JP20766290 A JP 20766290A JP 2561375 B2 JP2561375 B2 JP 2561375B2
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亮一 河原
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明はサスペンション取付部構造に関するもので
ある。
<従来の技術> 従来のサスペンション取付部構造としては、例えば第
4図及び第5図に示されるようなものがある(特願平1
−268075号参照)。
1がサイドメンバで、2がクロスメンバである。クロ
スメンバ2はサイドメンバ1の内側面に接続されてい
て、クロスメンバ2の端部付近にサスペンション取付部
3が形成されている。このサスペンション取付部3は、
ボルトカラー4によって連結された対向する上下二段底
壁5、6を有した箱部材7をクロスメンバ2内に固定し
て形成されている。そして、上下二段底壁5、6及びク
ロスメンバ2の底面を貫通してサスペンション用の取付
ボルト8が装備されている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、このような従来の技術にあっては、サ
スペンション取付部3がクロスメンバ2内にあるため、
サスペンションからの入力に対してまずクロスメンバ2
のみが抵抗し、このクロスメンバ2からサイドメンバ1
に力が伝達される。従って、サスペンション取付部3の
強度はクロスメンバ2の強度に左右されることとなり車
体前後方向の入力及び上下方向の入力に対して十分な強
度が得られないおそれがあった。このためサイドメンバ
1上にサスペンション取付部3を形成する別の手法も採
られているが、この場合には車幅方向の入力に対して十
分な強度が得られないおそれがあった。従って、上記い
ずれの場合でも、板厚を厚くして剛性を確保しなければ
ならず車両重量増大等の新たな問題が発生していた。
この発明は以上のような従来の技術に着目してなされ
たものであり、あらゆる方向に対して十分な強度を得る
ことのできるサスペンション取付部構造を提供せんとす
るものである。
<課題を解決するための手段> この発明に係るサスペンション取付部構造は、上記の
目的を達成するために、クロスメンバの左右両端上部に
切欠部を形成すると共に、該切欠部の外側に底面から立
ち上げた縦面部を形成し、前記切欠部内にサイドメンバ
を嵌合固定すると共に前記縦面部をサイドメンバの外側
面に接合して交差部を形成し、該交差部におけるクロス
メンバの底面とサイドメンバの下面との間の空間部に、
中央部にボルト孔を有すると共にボルトカラーを介して
対向する上下二段底壁を有する箱部材を固定し、且つ該
箱部材の内側面を上方に延長して前記サイドメンバの内
側面に接合し、そして、前記クロスメンバ及びサイドメ
ンバの底面に前記ボルト孔に対応する別のボルト孔を形
成すると共にこれらボルト孔にサスペンション用の取付
ボルトを上方から挿入したものである。
<作用> この発明に係るサスペンション取付部構造によれば、
クロスメンバの左右両端の上部に切欠部を設けて、この
切欠部にサイドメンバを嵌合固定した。そして、この切
欠部の外側にクロスメンバの底面から立ち上げた縦面部
を設け、この縦面部をサイドメンバの外側面に接合した
ため、サイドメンバとクロスメンバの一体性が増して結
合強度が向上する。さらに、クロスメンバとサイドメン
バの交差部において、クロスメンバの底面とサイドメン
バの下面との間に形成された空間部に、上下二段底壁を
有する箱部材を固定した。これにより、サスペンション
取付部がクロスメンバ及びサイドメンバと一体的に設け
られることになるので、車体の前後左右方向及び上下方
向ち対する取付強度が増す。
<実 施 例> 以下この発明の好適な一実施例を第1図〜第3図に基
づいて説明する。ここで、従来例と共通する部分には同
一の符号を付し、重複する説明は省略する。
20がクロスメンバで、21がサイドメンバである。クロ
スメンバ20はサイドメンバ21の外側面まで延長されてお
り、その端部は下方に拡張されてその高さが高くなって
いる。そして、その上部には、サイドメンバ21の形状に
対応した切欠部22が設けられている。この切欠部22の周
囲には、下辺及び内側辺に沿って取付フランジ23がクロ
スメンバ20の外側に向かって曲折形成され、さらに外側
辺にはクロスメンバ20の先端面が縦面部24として形成さ
れている。すなわち、サイドメンバ21は切欠部22に嵌合
して、前記取付フランジ23及び縦面部24によって一体的
に接合されて交差部25を形成する。従って、この交差部
25においては、サイドメンバ21の下面とクロスメンバ20
の底面との間に空間部26が形成されることになる。
一方、27が箱部材である。この箱部材27は矩形状をし
た下底壁28と、この下底壁28の前後及び外側辺の3辺に
曲折形成されていて空間部26の高さよりも若干低い縦壁
29と、内側辺に曲折形成されていてクロスメンバ20と略
同じ高さの縦壁30とにより外形が形成されている。ま
た、下底壁28の中央部には、ボルトカラー31の外形に略
等しいボルト孔28aが明けられていて、ボルトカラー31
が下底壁28の下面から突出しないような状態で溶接によ
り固定されている。また、箱部材27の縦壁29、30の内面
途中には、上底壁32が下底壁28に平行な状態で溶接によ
り固定されている。この上底壁32の中央部にもボルトカ
ラー31が貫通する大きさのボルト孔32aが形成されてお
り、ボルトカラー31が貫通して上方に突出した状態で溶
接により固定されている。このボルトカラー31は空間部
26の高さよりも若干低い円筒形をした補強部材である。
そして、上下底壁28、32のボルト孔28a、32aに対応し
て、クロスメンバ20の底面には取付ボルト8の軸部8aが
挿通する大きさの貫通孔20aが、またサイドメンバ21の
底面にはボルトカラー31の内径より若干大きい貫通孔21
aが設けられている。
次に、取付部の組立て方を説明する。
まず、箱部材27の外形のみをクロスメンバ20の空間部
26に配置して、下底壁28および3辺の縦壁29をクロスメ
ンバ20にスポット接合する。次に、ボルトカラー31を箱
部材27内部に配置して、アーク溶接により固定する。こ
のボルトカラー31を上底壁32の中央部のボルト孔32aに
挿通させながら、上底壁32を箱部材27の内部に入れて4
辺を縦壁29、30にアーク溶接にて接合する。そして、ボ
ルトカラー31を上底壁32のボルト孔32aの周囲にアーク
溶接にて固定する。こうしてクロスメンバ20内に箱部材
27の取付けが完了すると、クロスメンバ20の切欠部22が
サイドメンバ21に嵌合するようにクロスメンバ20を下方
から配し、取付フランジ23、縦壁30及び縦面部24をサイ
ドメンバ21にスポット接合する。
このようにクロスメンバ20をサイドメンバ21の外側面
まで延長すると共にその端部を下方に拡張して、クロス
メンバ20の端上部に縦面部24を残した状態で切欠部22を
設けたので、縦面部24及びフランジ23を介してこの切欠
部22にサイドメンバ21を強固に固定することができる。
このため、サイドメンバ21とクロスメンバ20の一体性が
増して結合強度が向上する。そして、この交差部25に、
サスペンション取付部33を配置したため、サスペンショ
ン取付部33がクロスメンバ20及びサイドメンバ21と一体
的に設けられることになるので、車体の前後左右方向及
び上下方向の入力に対する強度が増す。
<発明の効果> この発明に係るサスペンション取付部構造は、以上説
明してきた如き内容のものであって、クロスメンバの左
右両端の上部に縦面部を形成した状態で切欠部を設けた
ため、この切欠部にサイドメンバを嵌合すると共にクロ
スメンバの縦面部をサイドメンバの外側面に固定するこ
とができる。このため、サイドメンバとクロスメンバの
一体性が増して結合強度が向上する。さらに、クロスメ
ンバとサイドメンバの交差部において、サイドメンバ下
面とクロスメンバ底面との間に空間部に、対向した上下
二段底壁を有する箱部材を固定した。このため、サスペ
ンション取付部がクロスメンバ及びサイドメンバと一体
的に設けられることになるので、車体な前後左右方向及
び上下方向に対する強度が増す。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係るサスペンション取付
部構造を示す分解組立図、 第2図はクロスメンバに沿って切断した断面図、 第3図はクロスメンバに沿って切断した断面図、 第4図はサスペンション取付部の位置を示す平面図、そ
して、 第5図は従来におけるサスペンション取付部構造を示す
一部破断した斜視図である。 8……取付ボルト 20……クロスメンバ 20a……(クロスメンバの)貫通孔(ボルト孔) 21……サイドメンバ 21a……(サイドメンバの)貫通孔(ボルト孔) 22……切欠部 24……縦面部 25……交差部 26……空間部 27……箱部材 28……下底壁 28a、32a……ボルト孔 31……ボルトカラー 32……上底壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロスメンバの左右両端上部に切欠部を形
    成すると共に、該切欠部の外側に底面から立ち上げた縦
    面部を形成し、前記切欠部内にサイドメンバを嵌合固定
    すると共に前記縦面部をサイドメンバの外側面に接合し
    て交差部を形成し、 該交差部におけるクロスメンバの底面とサイドメンバの
    下面との間の空間部に、中央部にボルト孔を有すると共
    にボルトカラーを介して対向する上下二段底壁を有する
    箱部材を固定し、且つ該箱部材の内側面を上方に延長し
    て前記サイドメンバの内側面に接合し、 前記クロスメンバ及びサイドメンバの底面に前記ボルト
    孔に対応する別のボルト孔を形成すると共にこれらボル
    ト孔にサスペンション用の取付ボルトを上方から挿入し
    たことを特徴とするサスペンション取付部構造。
JP2207662A 1990-08-07 1990-08-07 サスペンション取付部構造 Expired - Fee Related JP2561375B2 (ja)

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JP3444075B2 (ja) * 1996-02-01 2003-09-08 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
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DE10022916B4 (de) * 2000-05-11 2004-12-09 Daimlerchrysler Ag Querträger als Teil einer Kraftfahrzeug-Bodengruppe
JP5821425B2 (ja) * 2011-08-31 2015-11-24 マツダ株式会社 車両の車体構造

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