JP2560538Y2 - ソレノイド用ボビン - Google Patents
ソレノイド用ボビンInfo
- Publication number
- JP2560538Y2 JP2560538Y2 JP1989115170U JP11517089U JP2560538Y2 JP 2560538 Y2 JP2560538 Y2 JP 2560538Y2 JP 1989115170 U JP1989115170 U JP 1989115170U JP 11517089 U JP11517089 U JP 11517089U JP 2560538 Y2 JP2560538 Y2 JP 2560538Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow sleeve
- sleeve
- bobbin
- solenoid
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ 《産業上の利用分野》 この考案は、一体成形により構成されるソレノイド用
ボビンに関する。
ボビンに関する。
《従来の技術》 ソレノイド用ボビンは、従来第２図に示すように金属
製のスリーブ２の外周に薄肉部材からなる絶縁スリーブ
１を嵌合し、この絶縁スリーブ１の上下端にベークライ
ト製のフランジ部材３の中心を嵌合してボビン状に組立
てたものが一般的であり、前記絶縁スリーブ１の外周に
コイル４を巻回し、金属製スリーブ２の内周に図示しな
いアンビルを固定状態に嵌合し、またプランジャを出没
可能に挿通していた。
製のスリーブ２の外周に薄肉部材からなる絶縁スリーブ
１を嵌合し、この絶縁スリーブ１の上下端にベークライ
ト製のフランジ部材３の中心を嵌合してボビン状に組立
てたものが一般的であり、前記絶縁スリーブ１の外周に
コイル４を巻回し、金属製スリーブ２の内周に図示しな
いアンビルを固定状態に嵌合し、またプランジャを出没
可能に挿通していた。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、この構造にあっては、ボビンの部品点
数が大となり、組立て作業も面倒であるほか、コイル４
を巻回したときにフランジ部材３がずれ、歩留まりが低
下する惧れがあった。
数が大となり、組立て作業も面倒であるほか、コイル４
を巻回したときにフランジ部材３がずれ、歩留まりが低
下する惧れがあった。
そこでこの考案は、ボビンを構成する絶縁部分を一体
化し、これにより、部品数の削減と組立ての簡素化を図
り、さらにはコイル巻回時のずれを無くすようにしたソ
レノイド用ボビンを提供するものである。
化し、これにより、部品数の削減と組立ての簡素化を図
り、さらにはコイル巻回時のずれを無くすようにしたソ
レノイド用ボビンを提供するものである。
［考案の構成］ 《課題を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、円筒状の中空
スリーブと、この中空スリーブの両端に配置されたフラ
ンジ部とを絶縁性の樹脂で一体に成形したソレノイド用
ボビンであって、前記中空スリーブは、中空スリーブの
外周に巻かれるコイルの締め付け力によって内側に十分
たわむように薄肉状に形成し、前記各フランジ部は、前
記中空スリーブよりも厚肉に形成し、前記中空スリーブ
の内周には、中空スリーブの補強とプランジャの支持部
を兼用した円筒状の金属スリーブを設けてなり、 前記中空スリーブと金属スリーブとは、中空スリーブ
の外周に巻かれるコイルの締め付け力によって、連結さ
れるようになっていることを特徴としている。
スリーブと、この中空スリーブの両端に配置されたフラ
ンジ部とを絶縁性の樹脂で一体に成形したソレノイド用
ボビンであって、前記中空スリーブは、中空スリーブの
外周に巻かれるコイルの締め付け力によって内側に十分
たわむように薄肉状に形成し、前記各フランジ部は、前
記中空スリーブよりも厚肉に形成し、前記中空スリーブ
の内周には、中空スリーブの補強とプランジャの支持部
を兼用した円筒状の金属スリーブを設けてなり、 前記中空スリーブと金属スリーブとは、中空スリーブ
の外周に巻かれるコイルの締め付け力によって、連結さ
れるようになっていることを特徴としている。
《作用》 以上の構成によれば、（イ）中空スリーブとフランジ
部とが一体に形成されているので、従来のものに比べて
部品数の削減と組立ての簡素化を図ることができるとと
もに、コイル巻回時におけるフランジ部のずれを防止す
ることができる。（ロ）フランジ部が厚肉に形成されて
いるから、コイルを精度よく巻回することができる。
（ハ）中空スリーブがコイルの締め付け力によって内側
に十分たわむように薄肉状に形成されているから、コイ
ルを巻回するだけで、中空スリーブと金属スリーブとを
連結することができるとともに、コイルに働く磁界を金
属スリーブ内に有効に作用させることができる。
部とが一体に形成されているので、従来のものに比べて
部品数の削減と組立ての簡素化を図ることができるとと
もに、コイル巻回時におけるフランジ部のずれを防止す
ることができる。（ロ）フランジ部が厚肉に形成されて
いるから、コイルを精度よく巻回することができる。
（ハ）中空スリーブがコイルの締め付け力によって内側
に十分たわむように薄肉状に形成されているから、コイ
ルを巻回するだけで、中空スリーブと金属スリーブとを
連結することができるとともに、コイルに働く磁界を金
属スリーブ内に有効に作用させることができる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明
する。
する。
第１図はこの考案にかかるソレノイド用ボビンを示す
ものであり、このものはデルリン，ジュラコンなどの絶
縁性の高いエンジニアリングプラスチックにより構成さ
れ、薄肉状の中空スリーブ10の両端に比較的厚肉に形成
されたフランジ部11a,11bを同時一体に成形したもので
ある。
ものであり、このものはデルリン，ジュラコンなどの絶
縁性の高いエンジニアリングプラスチックにより構成さ
れ、薄肉状の中空スリーブ10の両端に比較的厚肉に形成
されたフランジ部11a,11bを同時一体に成形したもので
ある。
なお、前記中空スリーブ10の厚さ寸法は、実寸法で0.
23mm程度の厚みであり前記フランジ部11a,11bの肉厚に
対し著しい落差を生ずるため、この種の成形は一般には
難しいとされてるが、前述のエンジニアリングプラスチ
ックを用いることにより成形が可能になる。また、一方
のフランジ部11aの外周には立ち上げ部11cが形成され、
この部分にネジ孔などを形成することによって取付対象
物品に対するソレノイドの固定を行えるようにしている
ほか、立ち上げ部11cの内周をマグネット，スペーサー
などの固定部分としている。
23mm程度の厚みであり前記フランジ部11a,11bの肉厚に
対し著しい落差を生ずるため、この種の成形は一般には
難しいとされてるが、前述のエンジニアリングプラスチ
ックを用いることにより成形が可能になる。また、一方
のフランジ部11aの外周には立ち上げ部11cが形成され、
この部分にネジ孔などを形成することによって取付対象
物品に対するソレノイドの固定を行えるようにしている
ほか、立ち上げ部11cの内周をマグネット，スペーサー
などの固定部分としている。
前記中空スリーブ10の内周には真鍮製などの薄肉状の
非磁性金属スリーブ12が嵌め付けられる。
非磁性金属スリーブ12が嵌め付けられる。
このスリーブ12の一端は拡開され、この拡開端12aに
よって金属スリーブ12の単方向からの抜けが防止され、
金属スリーブ12自体の位置決めもなされる。
よって金属スリーブ12の単方向からの抜けが防止され、
金属スリーブ12自体の位置決めもなされる。
そして、以上のように構成されたボビンの中空スリー
ブ10の外周にコイル13を巻回すれば、その両端は前記フ
ランジ部11a,11bによって精度よく位置決めされた状態
で巻回作業が完了することになる。また中空スリーブ10
は巻回時の圧力に対して脆弱であるため、コイル４の締
め付け力によって内側に十分たわむが、内周に嵌合され
た金属スリーブ12に支持され、破損などを生ずることな
く精度よく巻回作業を終了する。
ブ10の外周にコイル13を巻回すれば、その両端は前記フ
ランジ部11a,11bによって精度よく位置決めされた状態
で巻回作業が完了することになる。また中空スリーブ10
は巻回時の圧力に対して脆弱であるため、コイル４の締
め付け力によって内側に十分たわむが、内周に嵌合され
た金属スリーブ12に支持され、破損などを生ずることな
く精度よく巻回作業を終了する。
また、巻回終了時点で中空スリーブ10と金属スリーブ
12同士はコイル４の締め付け力によって密着し硬嵌め状
態となり、金属スリーブ12の脱落も防止できると同時
に、コイルに働く磁界を有効に金属スリーブ12の内部に
作用させることができる。
12同士はコイル４の締め付け力によって密着し硬嵌め状
態となり、金属スリーブ12の脱落も防止できると同時
に、コイルに働く磁界を有効に金属スリーブ12の内部に
作用させることができる。
次いで、図示しないアンビル，プランジャを金属スリ
ーブ12の内周に組付けることによってソレノイドを完成
するのである。
ーブ12の内周に組付けることによってソレノイドを完成
するのである。
《考案の効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案
によるソレノイド用ボビンにあっては、（イ）中空スリ
ーブとフランジ部とが一体に形成されているので、従来
のものに比べて部品数の削減と組立ての簡素化を図るこ
とができるとともに、コイル巻回時におけるフランジ部
のずれを防止することができる。（ロ）フランジ部が厚
肉に形成されているから、コイルを精度よく巻回するこ
とができる。（ハ）中空スリーブがコイルの締め付け力
によって内側に十分たわむように薄肉状に形成されてい
るから、コイルを巻回するだけで、中空スリーブと金属
スリーブとを連結することができるとともに、コイルに
働く磁界を金属スリーブ内に有効に作用させることがで
きる。
によるソレノイド用ボビンにあっては、（イ）中空スリ
ーブとフランジ部とが一体に形成されているので、従来
のものに比べて部品数の削減と組立ての簡素化を図るこ
とができるとともに、コイル巻回時におけるフランジ部
のずれを防止することができる。（ロ）フランジ部が厚
肉に形成されているから、コイルを精度よく巻回するこ
とができる。（ハ）中空スリーブがコイルの締め付け力
によって内側に十分たわむように薄肉状に形成されてい
るから、コイルを巻回するだけで、中空スリーブと金属
スリーブとを連結することができるとともに、コイルに
働く磁界を金属スリーブ内に有効に作用させることがで
きる。
第１図はこの考案によるソレノイド用ボビンの断面説明
図、第２図は従来のソレノイド用ボビンの断面説明図で
ある。 10……薄肉状中空スリーブ 11a,11b……フランジ部 12……金属スリーブ 13……コイル
図、第２図は従来のソレノイド用ボビンの断面説明図で
ある。 10……薄肉状中空スリーブ 11a,11b……フランジ部 12……金属スリーブ 13……コイル
Claims (1)
- 【請求項１】円筒状の中空スリーブと、この中空スリー
ブの両端に配置されたフランジ部とを絶縁性の樹脂で一
体に成形したソレノイド用ボビンであって、 前記中空スリーブは、中空スリーブの外周に巻かれるコ
イルの締め付け力によって内側に十分たわむように薄肉
状に形成し、 前記各フランジ部は、前記中空スリーブよりも厚肉に形
成し、 前記中空スリーブの内周には、中空スリーブの補強とプ
ランジャの支持部を兼用した円筒状の金属スリーブを設
けてなり、 前記中空スリーブと金属スリーブとは、中空スリーブの
外周に巻かれるコイルの締め付け力によって、連結され
るようになっていることを特徴とするソレノイド用ボビ
ン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989115170U JP2560538Y2 (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | ソレノイド用ボビン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989115170U JP2560538Y2 (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | ソレノイド用ボビン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0353681U JPH0353681U (ja) | 1991-05-23 |
| JP2560538Y2 true JP2560538Y2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=31663511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989115170U Expired - Lifetime JP2560538Y2 (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | ソレノイド用ボビン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2560538Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003079772A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-03-18 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴルフボール容器 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5869174U (ja) * | 1981-11-04 | 1983-05-11 | 厚木自動車部品株式会社 | 電磁弁 |
| JPH0324945Y2 (ja) * | 1986-03-24 | 1991-05-30 |
-
1989
- 1989-09-30 JP JP1989115170U patent/JP2560538Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0353681U (ja) | 1991-05-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |