JP2530268Y2 - 電磁装置 - Google Patents
電磁装置Info
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- JP2530268Y2 JP2530268Y2 JP1885793U JP1885793U JP2530268Y2 JP 2530268 Y2 JP2530268 Y2 JP 2530268Y2 JP 1885793 U JP1885793 U JP 1885793U JP 1885793 U JP1885793 U JP 1885793U JP 2530268 Y2 JP2530268 Y2 JP 2530268Y2
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- Japan
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- fixed core
- core
- solenoid coil
- support hole
- magnetic material
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ソレノイドコイルへの
通電によって可動コアの移動を制御する電磁装置に関す
る。
通電によって可動コアの移動を制御する電磁装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁装置は、特開平1−2506
82号公報に示される。これは、インナヨークとプラン
ジャガイドとを対向して配置し、これらインナヨークと
プランジャガイドによって形成される空間部にプランジ
ャを移動可能に収納し、インナヨークとプランジャガイ
ドを取り囲むようにボビン枠を配置し、このコイルを取
り囲むようにアウタヨークを配置したもので、このうち
プランジャを除く磁気回路はアウタヨーク、プランジャ
ガイド、インナヨークとにより形成され、プランジャと
同期的に移動するロッドは、軸受によって移動自在に支
持される。磁気回路は、より具体的に以下のように構成
される。アウタヨークは、底部と、底部の外周より右側
方に向かって突出する筒状部とにより形成され、プラン
ジャガイドはアウタヨークの底部に穿設された支持孔内
に嵌合されアウタヨークの筒状部内にあって右側方に向
かって突出する。一方、インナヨークは円板状の鍔部の
中心より左側方に向かって筒状部が突出し、インナヨー
クの鍔部の外周がアフタヨークの筒状部の内周に挿入さ
れた状態で固定され、もってプランジャガイドとインナ
ヨークの筒状部を同心配置したものであり、磁気回路
は、アウタヨークの底部、プランジャガイド、プランジ
ャ、インナヨークの筒状部、インナヨークの鍔部、アウ
タヨークの筒状部によって形成される。又、プランジャ
と一体的に設けられた右方の第2ロッドは、インナヨー
クの筒状部内に螺着された蓋体の中心部に配置される軸
受によって支持され、左方の第1ロッドはプランジャガ
イドの中心部に配置される軸受によって支持される。而
してプランジャは第1ロッド、第2ロッドがそれぞれの
軸受によって支持されることにより、プランジャガイ
ド、インナヨークの筒状部内(空間部)を磁力に応じて
移動するものである。
82号公報に示される。これは、インナヨークとプラン
ジャガイドとを対向して配置し、これらインナヨークと
プランジャガイドによって形成される空間部にプランジ
ャを移動可能に収納し、インナヨークとプランジャガイ
ドを取り囲むようにボビン枠を配置し、このコイルを取
り囲むようにアウタヨークを配置したもので、このうち
プランジャを除く磁気回路はアウタヨーク、プランジャ
ガイド、インナヨークとにより形成され、プランジャと
同期的に移動するロッドは、軸受によって移動自在に支
持される。磁気回路は、より具体的に以下のように構成
される。アウタヨークは、底部と、底部の外周より右側
方に向かって突出する筒状部とにより形成され、プラン
ジャガイドはアウタヨークの底部に穿設された支持孔内
に嵌合されアウタヨークの筒状部内にあって右側方に向
かって突出する。一方、インナヨークは円板状の鍔部の
中心より左側方に向かって筒状部が突出し、インナヨー
クの鍔部の外周がアフタヨークの筒状部の内周に挿入さ
れた状態で固定され、もってプランジャガイドとインナ
ヨークの筒状部を同心配置したものであり、磁気回路
は、アウタヨークの底部、プランジャガイド、プランジ
ャ、インナヨークの筒状部、インナヨークの鍔部、アウ
タヨークの筒状部によって形成される。又、プランジャ
と一体的に設けられた右方の第2ロッドは、インナヨー
クの筒状部内に螺着された蓋体の中心部に配置される軸
受によって支持され、左方の第1ロッドはプランジャガ
イドの中心部に配置される軸受によって支持される。而
してプランジャは第1ロッド、第2ロッドがそれぞれの
軸受によって支持されることにより、プランジャガイ
ド、インナヨークの筒状部内(空間部)を磁力に応じて
移動するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かかる従来の電磁装置
において、アウタヨーク、プランジャガイド、インナヨ
ークはそれぞれ個別に用意されるものであり、組みつけ
状態においてプランジャガイドとインナヨークの筒状部
との同心を精度よくだすことが困難である。これは、ア
ウタヨークの底部の支持孔と、アウタヨークの筒状部の
内周の同心を精度よくだすことは容易なるもののプラン
ジャガイドがアウタヨークの底部の支持孔を基準に取着
され、インナヨークの鍔部がアウタヨークの筒状部の内
周を基準に取着されることによるもので、特に長手軸心
方向に沿って長く突出するインナヨークの筒状部の倒れ
をなくす為には、インナヨークの鍔部とアウタヨークの
筒状部の内周との取着作業は極めて慎重に行なわれる必
要があり、その同心精度の維持は困難を極めるものであ
った。このように、プランジャガイドとインナヨークの
筒状部の同心を精度よくだすことが困難なことは、プラ
ンジャの外周と、プランジャガイド及びインナヨークの
筒状部とによって形成される環状の間隙を均一に形成で
きないもので、プランジャの磁力に対する正確な応答性
を得られないことにつながる。又、特に右方の第2ロッ
ドをインナヨークの筒状部内に螺着された蓋体に設けた
軸受によって支持させたことは左方の第1ロッドとの同
心を得にくいもので前述したプランジャの応答性におい
て好ましいものでない。
において、アウタヨーク、プランジャガイド、インナヨ
ークはそれぞれ個別に用意されるものであり、組みつけ
状態においてプランジャガイドとインナヨークの筒状部
との同心を精度よくだすことが困難である。これは、ア
ウタヨークの底部の支持孔と、アウタヨークの筒状部の
内周の同心を精度よくだすことは容易なるもののプラン
ジャガイドがアウタヨークの底部の支持孔を基準に取着
され、インナヨークの鍔部がアウタヨークの筒状部の内
周を基準に取着されることによるもので、特に長手軸心
方向に沿って長く突出するインナヨークの筒状部の倒れ
をなくす為には、インナヨークの鍔部とアウタヨークの
筒状部の内周との取着作業は極めて慎重に行なわれる必
要があり、その同心精度の維持は困難を極めるものであ
った。このように、プランジャガイドとインナヨークの
筒状部の同心を精度よくだすことが困難なことは、プラ
ンジャの外周と、プランジャガイド及びインナヨークの
筒状部とによって形成される環状の間隙を均一に形成で
きないもので、プランジャの磁力に対する正確な応答性
を得られないことにつながる。又、特に右方の第2ロッ
ドをインナヨークの筒状部内に螺着された蓋体に設けた
軸受によって支持させたことは左方の第1ロッドとの同
心を得にくいもので前述したプランジャの応答性におい
て好ましいものでない。
【0004】本考案になる電磁装置は上述した課題に鑑
み成されたもので、可動コアを移動自在に収容する第2
部材の第2固定コアと第1部材の第1固定コアを極めて
容易に同心配置することができて可動コアの磁力に対す
る正確な応答性を得ることのできる電磁装置を提供する
ことにある。
み成されたもので、可動コアを移動自在に収容する第2
部材の第2固定コアと第1部材の第1固定コアを極めて
容易に同心配置することができて可動コアの磁力に対す
る正確な応答性を得ることのできる電磁装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本考案になる電磁装置は、
前記目的達成の為に、円筒状に巻回されたソレノイドコ
イルと、ソレノイドコイルの一端よりソレノイドコイル
内に向けて配置される磁性材料よりなる第1の固定コア
と、ソレノイドコイルの他端よりソレノイドコイル内に
向かうとともに第1の固定コアと非磁性部を介して同心
に対向配置される磁性材料よりなる第2の固定コアと、
ソレノイドコイルの外周を囲繞するとともに第1の固定
コアと第2の固定コアとを磁気結合する磁性材料よりな
るハウジングと、第1の固定コアと第2の固定コア内に
移動自在に配置される磁性材料よりなる可動コアと、可
動コアの移動と同期する出力杆とを備えた電磁装置にお
いて、磁性材料にて形成される第1部材を、底部の外周
より一側方に向かって突出するとともにその開口端に係
止段部を設けた筒状のハウジング部と、ハウジング部の
内方にあって底部の中心より一側方に向かって突出する
筒状の第1固定コアと、により一体形成し、磁性材料に
て形成される第2部材を、環状の鍔部と、鍔部の中心よ
り他側方に向かって突出する第2固定コアと、により一
体形成し、第2部材の鍔部を、第1部材のハウジング部
の係止段部上の内周に固定配置することによって、第1
部材の第1固定コアと第2部材の第2固定コアを同心に
配置するとともに第1固定コア、第2固定コアの端面を
非磁性部を介して対向配置したものである。
前記目的達成の為に、円筒状に巻回されたソレノイドコ
イルと、ソレノイドコイルの一端よりソレノイドコイル
内に向けて配置される磁性材料よりなる第1の固定コア
と、ソレノイドコイルの他端よりソレノイドコイル内に
向かうとともに第1の固定コアと非磁性部を介して同心
に対向配置される磁性材料よりなる第2の固定コアと、
ソレノイドコイルの外周を囲繞するとともに第1の固定
コアと第2の固定コアとを磁気結合する磁性材料よりな
るハウジングと、第1の固定コアと第2の固定コア内に
移動自在に配置される磁性材料よりなる可動コアと、可
動コアの移動と同期する出力杆とを備えた電磁装置にお
いて、磁性材料にて形成される第1部材を、底部の外周
より一側方に向かって突出するとともにその開口端に係
止段部を設けた筒状のハウジング部と、ハウジング部の
内方にあって底部の中心より一側方に向かって突出する
筒状の第1固定コアと、により一体形成し、磁性材料に
て形成される第2部材を、環状の鍔部と、鍔部の中心よ
り他側方に向かって突出する第2固定コアと、により一
体形成し、第2部材の鍔部を、第1部材のハウジング部
の係止段部上の内周に固定配置することによって、第1
部材の第1固定コアと第2部材の第2固定コアを同心に
配置するとともに第1固定コア、第2固定コアの端面を
非磁性部を介して対向配置したものである。
【0006】
【作用】第1固定コアはハウジング部と一体形成されて
第1部材をなすもので第1固定コアとハウジング部は旋
盤加工等によって極めて容易に且つ正確に同心に形成さ
れる。第2固定コアは鍔部と一体形成されて第2部材を
なすもので鍔部と第2固定コアは旋盤加工等によって極
めて容易に且つ正確に同心に形成され、一方、組みつけ
時において、鍔部は第1部材のハウジング部の係止段部
上に固定配置されることから第1固定コアと第2固定コ
アは極めて容易で且つ正確なる同心を得ることができ、
もって可動コアの磁力に対する正確なる応答性が得られ
る。
第1部材をなすもので第1固定コアとハウジング部は旋
盤加工等によって極めて容易に且つ正確に同心に形成さ
れる。第2固定コアは鍔部と一体形成されて第2部材を
なすもので鍔部と第2固定コアは旋盤加工等によって極
めて容易に且つ正確に同心に形成され、一方、組みつけ
時において、鍔部は第1部材のハウジング部の係止段部
上に固定配置されることから第1固定コアと第2固定コ
アは極めて容易で且つ正確なる同心を得ることができ、
もって可動コアの磁力に対する正確なる応答性が得られ
る。
【0007】
【実施例】以下、本考案になる電磁装置の一実施例を図
により説明する。尚、説明における左右は図においてい
うものでこれに限定されるものでなく、一側方Aは左方
に相当し、他側方Bは右方に相当する。1は磁性材料に
よって形成される第1部材であって以下の構成よりな
る。1Aは環状に形成される底部であり、底部1Aの外
周より左方に向かって筒状のハウジング部1Bが突出し
て形成され、ハウジング部1Bの左方の開口端1Cの内
周1Dには係止段部1Eが形成される。又、ハウジング
部1Bの内方の底部1Aの中心より左方に向かって案内
孔1Fが開口する筒状の第1コア1Gが突出して形成さ
れ、且つ案内孔1Fに臨む底部1Aの中心には第1部材
1の長手軸心方向に沿う第1支持孔1Hが穿設される。
尚第1コア1Gの左端はハウジング部1Bの開口端1C
より突出しない。2は磁性材料によって形成される第2
部材であって以下の構成よりなる。2Aは環状に形成さ
れる鍔部であって、鍔部2Aの中心より右方に向かって
第2固定コア2Bが突出して形成されるとともに鍔部2
Aの中心より左方に向かって取着部2Cが突出して形成
される。一方、第2固定コア2Bの右端には案内孔2D
が凹設されるとともに案内孔2Dの底部には、第2部材
2の中心にあって取着部2Cの左端面に向かって開口す
る長手軸心方向の第2支持孔2Eと、取着部2Cの左端
面に向かって開口する連通孔2Fが開口する。3は磁性
材料よりなる可動コアであって、その中心の長手軸心方
向には出力杆4が一体的に取着される。5は筒体5Aの
両端に外方に向かう環状の鍔部5Bがそれぞれ形成され
たコイルボビンであって、筒体5Aの外周にソレノイド
コイル6が巻回される。
により説明する。尚、説明における左右は図においてい
うものでこれに限定されるものでなく、一側方Aは左方
に相当し、他側方Bは右方に相当する。1は磁性材料に
よって形成される第1部材であって以下の構成よりな
る。1Aは環状に形成される底部であり、底部1Aの外
周より左方に向かって筒状のハウジング部1Bが突出し
て形成され、ハウジング部1Bの左方の開口端1Cの内
周1Dには係止段部1Eが形成される。又、ハウジング
部1Bの内方の底部1Aの中心より左方に向かって案内
孔1Fが開口する筒状の第1コア1Gが突出して形成さ
れ、且つ案内孔1Fに臨む底部1Aの中心には第1部材
1の長手軸心方向に沿う第1支持孔1Hが穿設される。
尚第1コア1Gの左端はハウジング部1Bの開口端1C
より突出しない。2は磁性材料によって形成される第2
部材であって以下の構成よりなる。2Aは環状に形成さ
れる鍔部であって、鍔部2Aの中心より右方に向かって
第2固定コア2Bが突出して形成されるとともに鍔部2
Aの中心より左方に向かって取着部2Cが突出して形成
される。一方、第2固定コア2Bの右端には案内孔2D
が凹設されるとともに案内孔2Dの底部には、第2部材
2の中心にあって取着部2Cの左端面に向かって開口す
る長手軸心方向の第2支持孔2Eと、取着部2Cの左端
面に向かって開口する連通孔2Fが開口する。3は磁性
材料よりなる可動コアであって、その中心の長手軸心方
向には出力杆4が一体的に取着される。5は筒体5Aの
両端に外方に向かう環状の鍔部5Bがそれぞれ形成され
たコイルボビンであって、筒体5Aの外周にソレノイド
コイル6が巻回される。
【0008】以上の構成は次の如く組みつけられて電磁
装置を形成する。第1部材1の第1支持孔1Hには軸受
7が挿入され、第1部材1の開口端1Cよりソレノイド
コイル6が巻回されたコイルボビン5を挿入する。これ
によると、コイルボビン5はハウジング部1Bの内方と
第1固定コア1Gの外周との環状の間隙内に配置される
とともに右方の鍔部5Bが第1部材1の底部1A上に配
置される。次に、第1部材1の第1固定コア1Gの開口
より、第1固定コア1Gの案内孔1F内に可動コア3を
挿入配置するもので、このとき右方の出力杆4は第1支
持孔1Hの軸受7に支持される。次に、第1部材1のハ
ウジング部1Bの開口端1Cより係止段部1Eに向けて
第2部材2の鍔部2Aを挿入するもので、これによる
と、鍔部2Aの右端面2Gは係止段部1E上に配置さ
れ、鍔部2Aの外周はハウジング部1Bの開口端1Cの
内周1Dに挿入される。一方、可動コア3は第2固定コ
ア2Bの案内孔2D内に挿入配置され、このとき左方の
出力杆4は第2支持孔2Eに配置される軸受7に支持さ
れる。かかる状態において、ハウジング部1Bの開口端
1Cを第2部材2の鍔部2A上に向けて内方へカシメる
もので、これによって第1部材1と第2部材2との組み
つけ作業は終了する。そして、かかる組みつけ作業の終
了時において、第1部材1の第1固定コア1Gの端面1
Jと第2部材2の端面2Hとは非磁性部8としての空隙
をもって対向配置され、一方可動コア3は第1固定コア
1Gの案内孔1Fと第2固定コア2Bの案内孔2D内に
移動自在に配置され、更に出力杆4の右方は第1支持孔
1Hに配置された軸受7に支持され、出力杆4の左方は
第2支持孔2Eに配置された軸受7に支持される。そし
て、ソレノイドコイル6に通電されると、第2部材2、
可動コア3、第1部材1によって磁界が形成され、生起
する磁力に応じて可動コア3を移動し、もって可動コア
3の移動を出力杆4を介して電磁装置外へと出力しうる
ものである。
装置を形成する。第1部材1の第1支持孔1Hには軸受
7が挿入され、第1部材1の開口端1Cよりソレノイド
コイル6が巻回されたコイルボビン5を挿入する。これ
によると、コイルボビン5はハウジング部1Bの内方と
第1固定コア1Gの外周との環状の間隙内に配置される
とともに右方の鍔部5Bが第1部材1の底部1A上に配
置される。次に、第1部材1の第1固定コア1Gの開口
より、第1固定コア1Gの案内孔1F内に可動コア3を
挿入配置するもので、このとき右方の出力杆4は第1支
持孔1Hの軸受7に支持される。次に、第1部材1のハ
ウジング部1Bの開口端1Cより係止段部1Eに向けて
第2部材2の鍔部2Aを挿入するもので、これによる
と、鍔部2Aの右端面2Gは係止段部1E上に配置さ
れ、鍔部2Aの外周はハウジング部1Bの開口端1Cの
内周1Dに挿入される。一方、可動コア3は第2固定コ
ア2Bの案内孔2D内に挿入配置され、このとき左方の
出力杆4は第2支持孔2Eに配置される軸受7に支持さ
れる。かかる状態において、ハウジング部1Bの開口端
1Cを第2部材2の鍔部2A上に向けて内方へカシメる
もので、これによって第1部材1と第2部材2との組み
つけ作業は終了する。そして、かかる組みつけ作業の終
了時において、第1部材1の第1固定コア1Gの端面1
Jと第2部材2の端面2Hとは非磁性部8としての空隙
をもって対向配置され、一方可動コア3は第1固定コア
1Gの案内孔1Fと第2固定コア2Bの案内孔2D内に
移動自在に配置され、更に出力杆4の右方は第1支持孔
1Hに配置された軸受7に支持され、出力杆4の左方は
第2支持孔2Eに配置された軸受7に支持される。そし
て、ソレノイドコイル6に通電されると、第2部材2、
可動コア3、第1部材1によって磁界が形成され、生起
する磁力に応じて可動コア3を移動し、もって可動コア
3の移動を出力杆4を介して電磁装置外へと出力しうる
ものである。
【0009】以上よりなる本考案の電磁装置によると、
特に可動コア3がその内部を移動する第1固定コア1G
の案内孔1Fと第2固定コア2Bの案内孔2Dとの同心
を極めて正確に且つ容易に得ることができる。これは以
下の理由による。まず、第1部材1にあっては、その外
形状が全て円形をなすものであることから、ハウジング
部1Bの開口端1C近傍に形成される内周1Dを基準に
第1固定コア1Gの案内孔1F及び第1支持孔1Hを旋
盤等によってワンチャック加工できるもので、これによ
ると、内周1Dを基準に案内孔1F及び第1支持孔1H
を極めて正確にして且つ容易に製作し得る。又、第2部
材2にあっては、その外形状が全て円形をなすものであ
ることから、鍔部2Aの外周を基準に第2固定コア2B
の案内孔2D及び第2支持孔2Eを旋盤等によってワン
チャック加工できるもので、これによると、鍔部2Aの
外周を基準に案内孔2D及び第2支持孔2Eを極めて正
確にして且つ容易に製作し得る。そして、第1部材1の
ハウジング部1Bの開口端1C近傍の内周1D内に第2
部材2の鍔部2Aの外周を挿入させて固着したことによ
ると、ハウジング部1Bの内周1Dを基準にして第2部
材2の第2固定コア2Bが取着されたもので、第1部材
1にあっては内周1Dを基準にして案内孔1F及び第1
支持孔1Hが同心加工されたこと、及び第2部材2にあ
っては鍔部2Aの外周を基準にして案内孔2D及び第2
支持孔2Eが同心加工され、鍔部2Aの外周が第1部材
1の内周1Dに位置決め挿入されたことによって、第1
固定コア1Gの案内孔1Fと第2固定コア2Bの案内孔
2Dとの同心及び第1支持孔1Hと第2支持孔2Eとの
同心を極めて正確に形成できたものである。以上による
と、可動コア3を第1固定コア1Gの案内孔1F及び第
2固定コア2Bの案内孔2D内に正確に同心配置できた
もので、可動コア3の正確なる応答性を得ることができ
る。又、特に長手軸心方向に沿って比較的長い長さを有
する案内孔1Fをもつ第1固定コア1Gを第1部材1に
一体形成したことは圧入等による倒れの影響を全く受け
ることがないので第2固定コア2Bの案内孔2Dとの同
心を得る上で大きな効果を奏する。又、電磁装置の組み
つけ時においてハウジング部1Bの開口端1Cを第2部
材2の鍔部2A上に向けて内方へカシメるだけでよいの
でその組みつけ作業が単純にして且つ短時間に行なえる
もので部品点数の削減と相まって製造コストの低減を達
成できたものである。
特に可動コア3がその内部を移動する第1固定コア1G
の案内孔1Fと第2固定コア2Bの案内孔2Dとの同心
を極めて正確に且つ容易に得ることができる。これは以
下の理由による。まず、第1部材1にあっては、その外
形状が全て円形をなすものであることから、ハウジング
部1Bの開口端1C近傍に形成される内周1Dを基準に
第1固定コア1Gの案内孔1F及び第1支持孔1Hを旋
盤等によってワンチャック加工できるもので、これによ
ると、内周1Dを基準に案内孔1F及び第1支持孔1H
を極めて正確にして且つ容易に製作し得る。又、第2部
材2にあっては、その外形状が全て円形をなすものであ
ることから、鍔部2Aの外周を基準に第2固定コア2B
の案内孔2D及び第2支持孔2Eを旋盤等によってワン
チャック加工できるもので、これによると、鍔部2Aの
外周を基準に案内孔2D及び第2支持孔2Eを極めて正
確にして且つ容易に製作し得る。そして、第1部材1の
ハウジング部1Bの開口端1C近傍の内周1D内に第2
部材2の鍔部2Aの外周を挿入させて固着したことによ
ると、ハウジング部1Bの内周1Dを基準にして第2部
材2の第2固定コア2Bが取着されたもので、第1部材
1にあっては内周1Dを基準にして案内孔1F及び第1
支持孔1Hが同心加工されたこと、及び第2部材2にあ
っては鍔部2Aの外周を基準にして案内孔2D及び第2
支持孔2Eが同心加工され、鍔部2Aの外周が第1部材
1の内周1Dに位置決め挿入されたことによって、第1
固定コア1Gの案内孔1Fと第2固定コア2Bの案内孔
2Dとの同心及び第1支持孔1Hと第2支持孔2Eとの
同心を極めて正確に形成できたものである。以上による
と、可動コア3を第1固定コア1Gの案内孔1F及び第
2固定コア2Bの案内孔2D内に正確に同心配置できた
もので、可動コア3の正確なる応答性を得ることができ
る。又、特に長手軸心方向に沿って比較的長い長さを有
する案内孔1Fをもつ第1固定コア1Gを第1部材1に
一体形成したことは圧入等による倒れの影響を全く受け
ることがないので第2固定コア2Bの案内孔2Dとの同
心を得る上で大きな効果を奏する。又、電磁装置の組み
つけ時においてハウジング部1Bの開口端1Cを第2部
材2の鍔部2A上に向けて内方へカシメるだけでよいの
でその組みつけ作業が単純にして且つ短時間に行なえる
もので部品点数の削減と相まって製造コストの低減を達
成できたものである。
【0010】
【考案の効果】以上の如く、本考案になる電磁装置によ
ると、磁性材料にて形成される第1部材を、底部の外周
より一側方に向かって突出するとともにその開口端に係
止段部を設けた筒状のハウジング部と、ハウジング部の
内方にあって底部の中心より一側方に向かって突出する
筒状の第1固定コアと、により一体形成し、磁性材料に
て形成される第2部材を、環状の鍔部と、鍔部の中心よ
り他側方に向かって突出する第2固定コアと、により一
体形成し、第2部材の鍔部を、第1部材のハウジング部
の係止段部上の内周に固定配置することによって、第1
部材の第1固定コアと第2部材の第2固定コアを同心に
配置するとともに第1固定コア、第2固定コアの端面を
非磁性部を介して対向配置したことによって、可動コア
が移動する第1固定コアの案内孔と第2固定コアの案内
孔との同心を極めて正確にして且つ容易に製作し得るも
ので、可動コアの応答性の秀れた電磁装置を安価に提供
できるものである。又、可動コアの移動を外部へ出力す
る為の出力杆を支持する第1支持孔と第2支持孔の同心
を正確に形成できることも可動コアの応答性の向上に寄
与し得る。
ると、磁性材料にて形成される第1部材を、底部の外周
より一側方に向かって突出するとともにその開口端に係
止段部を設けた筒状のハウジング部と、ハウジング部の
内方にあって底部の中心より一側方に向かって突出する
筒状の第1固定コアと、により一体形成し、磁性材料に
て形成される第2部材を、環状の鍔部と、鍔部の中心よ
り他側方に向かって突出する第2固定コアと、により一
体形成し、第2部材の鍔部を、第1部材のハウジング部
の係止段部上の内周に固定配置することによって、第1
部材の第1固定コアと第2部材の第2固定コアを同心に
配置するとともに第1固定コア、第2固定コアの端面を
非磁性部を介して対向配置したことによって、可動コア
が移動する第1固定コアの案内孔と第2固定コアの案内
孔との同心を極めて正確にして且つ容易に製作し得るも
ので、可動コアの応答性の秀れた電磁装置を安価に提供
できるものである。又、可動コアの移動を外部へ出力す
る為の出力杆を支持する第1支持孔と第2支持孔の同心
を正確に形成できることも可動コアの応答性の向上に寄
与し得る。
【図1】本考案になる電磁装置の一実施例を示す縦断面
図である。
図である。
1 第1部材 1A 底部 1B ハウジング部 1C 開口端 1G 第1固定コア 1H 第1支持孔 1J 端面 2 第2部材 2A 鍔部 2B 第2固定コア 2E 第2支持孔 2H 端面 3 可動コア 4 出力杆
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状に巻回されたソレノイドコイル
と、 ソレノイドコイルの一端よりソレノイドコイル内に向け
て配置される磁性材料よりなる第1の固定コアと、 ソレノイドコイルの他端よりソレノイドコイル内に向か
うとともに第1の固定コアと非磁性部を介して同心に対
向配置される磁性材料よりなる第2の固定コアと、 ソレノイドコイルの外周を囲繞するとともに第1の固定
コアと第2の固定コアとを磁気結合する磁性材料よりな
るハウジングと、 第1の固定コアと第2の固定コア内に移動自在に配置さ
れる磁性材料よりなる可動コアと、可動コアの移動と同
期する出力杆とを備えた電磁装置において、 磁性材料にて形成される第1部材1を、 底部1Aの外周より一側方Aに向かって突出するととも
にその開口端1Cに係止段部1Eを設けた筒状のハウジ
ング部1Bと、 ハウジング部1Bの内方にあって底部1Aの中心より一
側方Aに向かって突出する筒状の第1固定コア1Gと、
により一体形成し、 磁性材料にて形成される第2部材2を、 環状の鍔部2Aと、 鍔部2Aの中心より他側方Bに向かって突出する第2固
定コア2Bと、により一体形成し、 第2部材2の鍔部2Aを、第1部材1のハウジング部1
Bの係止段部1E上の内周1Dに固定配置することによ
って、第1部材1の第1固定コア1Gと第2部材2の第
2固定コア2Bを同心に配置するとともに第1固定コア
1、第2固定コア2の端面1J,2Hを非磁性部8を介
して対向配置してなる電磁装置。 - 【請求項2】 前記第1部材1の底部1Aの中心に長手
軸心方向に沿う第1支持孔1Hを穿設するとともに第2
部材2の中心に長手軸心方向に沿う第2支持孔2Eを穿
設し、可動コア3と一体的に形成される出力杆4を第1
支持孔1H、第2支持孔2Eにて移動自在に支持してな
る請求項1記載の電磁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1885793U JP2530268Y2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 電磁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1885793U JP2530268Y2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 電磁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672210U JPH0672210U (ja) | 1994-10-07 |
JP2530268Y2 true JP2530268Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=11983216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1885793U Expired - Lifetime JP2530268Y2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 電磁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530268Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4667609B2 (ja) * | 2000-02-29 | 2011-04-13 | イーグル工業株式会社 | ソレノイド |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP1885793U patent/JP2530268Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0672210U (ja) | 1994-10-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |