JP2559934B2 - 反射体 - Google Patents

反射体

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JP2559934B2
JP2559934B2 JP3334885A JP33488591A JP2559934B2 JP 2559934 B2 JP2559934 B2 JP 2559934B2 JP 3334885 A JP3334885 A JP 3334885A JP 33488591 A JP33488591 A JP 33488591A JP 2559934 B2 JP2559934 B2 JP 2559934B2
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三男 高瀬
信弘 福田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可撓性のある基材上に
高反射率の金属薄膜を積層した光反射体に関する。本発
明にかかる反射体の用途は、簡単に製作される鏡などの
反射体である。本発明の反射体は、窓、ドアまたは風防
などのガラス板、あるいはプラスチック板、金属板等に
接着剤、粘着剤まはた両面テープなどを用いることによ
り容易に貼付けることができる。
【0002】本発明は、耐久性を著しく改善した反射体
であり、高反射率、高信頼性のあるワードプロセッサー
やコンピューターの液晶表示パネルのバックライトとし
ての蛍光灯の反射板(ランプハウス等)に用いることが
出来る。また、高反射率を利用した蛍光灯の反射板とし
てオフィスの照明の省エネルギー化に有用である。
【0003】
【従来の技術】プラスチックフィルムを基材とした光反
射フィルムは、ガラスを基材とした鏡に比べ、軽量で耐
衝撃性に優れ、可撓性にも優れているので、単独または
Al板などに貼り合わせたものを加工し、複写機、太陽
光線集熱板、植物工場の光反射板、蛍光灯用高光反射
板、液晶表示装置のバックライト用反射板としてその用
途が広がっている。
【0004】従来、これらの反射体には、アルミニウム
板、ステンレス板を磨いたものや、プラスチックフィル
ムにアルミニウム、銀等の金属の薄膜を積層したものが
使われている。
【0005】しかし、アルミニウム蒸着品、ステンレス
板、樹脂などの塗膜では反射率が低く、全く不充分であ
った。また、汎用のプラスチックフィルム上に銀薄膜層
を形成した光反射体は、製作した時には高反射率が得ら
れるが、熱、光等の環境因子により、特に紫外線によっ
て反射体の反射率が著しく低下し、バックライトの反射
板としての機能を満たさなくなるという技術的課題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性の優
れた、反射率の高い反射体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、 380〜 3
00nmの波長の光線の透過率が、10%以下の可撓性の基
板上に銀を含む金属の薄膜を積層することにより、反射
体の反射率を低下することなく、耐久性が向上すること
を見出して、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、反射体の基材となる
可撓性の基板が 380〜 300nmの波長の光線の透過率
が、10%以下となるものを用い、該可撓性基板の片面に
銀を含む金属の薄膜を積層することを特徴とする反射体
である。
【0009】本発明に使用される可撓性の基板として
は、 550nmの波長の光線透過率が、70%以上、好まし
くは80%以上であることが望ましく、 380〜 300nmの
波長の光線の透過率が、10%以下、好ましくは1%以下
であることが望ましい。
【0010】本発明に使用される好ましい可撓性基板と
しては、 380〜 300nmの波長の光線の透過率が10%以
下の ホモポリマーまたはコポリマーからなるフィルムまた
はシート、 紫外線吸収剤などが混合してあるプラスチックフィル
ムまたはシート、 紫外線吸収剤や酸化亜鉛などの紫外線をカットする層
が形成されたプラスチックフィルムまたはシート 等である。
【0011】好ましい可撓性基板を例示すると、紫外線
吸収剤を含んだ二軸延伸ポリプロピレン、同ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、同ポリエチレンナフタレ
ート(PEN)、同ポリブチレンテレフテレート(PB
T)、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリアリレート、ポリエーテルイミド
などのホモポリマーまたはコポリマーがあげられる。特
に、紫外線吸収剤を含んだPETが好ましく用いられ
る。
【0012】該プラスチックフィルムの厚みは、反射体
のコスト低減あるいは機能性付与の際の生産性の点から
厚さが薄いほうが好ましく、機能性付与の際の巻取性
(ハンドリング性)から厚みの厚いものが扱い易い。好
ましいフィルムの厚さの範囲としては、5μm以上、さ
らに好ましくは25μm以上であり、250μm以下が好ま
しい。
【0013】本発明として、好ましい実施の形態は、紫
外線吸収剤入りPET上に銀薄膜層を積層したものであ
り、その薄膜の形成方法としては、メッキ法、真空蒸
着、スパッタリング、イオンプレーティング、イオン化
蒸着、イオンクラスタービーム蒸着等を用いることがで
きる。
【0014】銀を含む金属薄膜層の厚みは、 200〜5000
Åが好ましく、 500〜2000Åがより好ましい。さらに好
ましくは、800〜1500Åである。銀を含む金属薄膜層
が、銀以外の微量の金属および金属化合物を含有するこ
とは本発明の目的を損なわないものである。また、金属
薄膜層の最外層に防食性のある金属層を形成することも
できる。
【0015】本発明の反射体は、金属層の反対側のプラ
スチックフィルム上に透明な保護層を設けてもよい。こ
のような保護層により、反射体の表面硬度、耐光性、耐
ガス性、耐水性など外的環境因子の影響をさらに抑制す
ることができる。
【0016】このような保護層の形成に利用できる物質
の例としては、例えばポリメタクリル酸メチルなどのア
クリル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリメタアク
リルニトリル樹脂、エチルシリケートより得られる重合
体などの珪素樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂など
の有機物質の他に酸化珪素、酸化亜鉛、酸化チタンなど
の無機物質が有用であり、特に 400nm以下、好ましく
は 380nm以下の波長の光の透過率を10%以下にカット
する能力を有するものを積層することが好ましい。
【0017】透明保護層の形成方法としては、コーティ
ング、フィルムのラミネートなどがあげられる。また、
これらの膜厚は、本発明の目的である光反射能を低下さ
せずに、保護効果を発揮する範囲である必要があり、そ
の材料、用途に応じて適宜変更して用いられる。以下、
実施例により本発明を更に詳しく説明する。
【0018】
【実施例】
実施例1 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含む層(5μm)
を設けた厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に、銀(1000Å)薄膜層を直流マグネト
ロンスパッタリングにより形成し、反射体を得た。銀薄
膜層を形成する前の 380、 350および 300nmの波長の
光線の透過率を表1及び図1ー1に示す。この反射体の
耐紫外線劣化促進試験(具体的には、紫外線光の 400〜
315nmの波長の光を反射体に照射)を行い、波長 600
nmの入射光の反射率が初期値の80%になるまでの時間
を劣化時間として測定した。表2にその結果と耐紫外線
劣化促進試験前の反射率を示した。これからわかるよう
に、反射率をほとんど低下させることなく、劣化時間が
5000hr以上と優れた耐久性を有していた。
【0019】比較例1 通常の厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム上に実施例1と同じ方法で、厚さ1000Åの銀
薄膜を形成した。銀薄膜層を形成する前の 380、 350お
よび 300nmの波長の光線透過率を表1及び図1ー3に
示す。この反射体は、 100時間の紫外線の照射により赤
紫色に変色し、 400時間の紫外線照射により反射率は初
期値の80%迄低下しており、紫外線に対する耐久性が著
しく悪いことがわかった。
【0020】実施例2 厚さ50μmのアクリプレンフィルム(三菱レイヨン製)
上に、銀(1200Å)薄膜層を真空蒸着により形成し、反
射体を得た。銀薄膜層を形成する前の 380、 350および
300nmの波長の光線の透過率を表1及び図1ー2に示
す。紫外線劣化促進試験を実施例1と同様に行った結果
を表2に示す。実施例1と同様、優れた光反射率と耐久
性を有していた。
【0021】実施例3 厚さ50μmのテトロンHBフィルム(帝人製)上に、実
施例1と同じ方法で、厚さ1000Åの銀薄膜を形成し、反
射体を得た。銀薄膜層を形成する前の 380、 350および
300nmの波長の光線の透過率を表1及び図1ー1に示
す。実施例1と同様に評価試験を行い、表2に結果を示
す。実施例1と同様、優れた光反射率と耐久性を有して
いた。
【0022】実施例4 比較例1で作製した光反射体の反対面に実施例2で用い
たフィルムをシリコーン系接着剤で貼り合わせた。38
0、 350および 300nmの波長の光線の透過率を表1に
示す。実施例1と同様に評価試験を行い、表2に結果を
示す。実施例1と同様、優れた光反射率と耐久性を有し
ていた。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】実施例に示したように本発明は、光、熱
などに対する耐久性が改善されたことにより反射体とし
ての信頼性が著しく向上した。
【0026】本発明の反射体は、軽量で耐衝撃性に優
れ、可撓性があり、鏡としての利用の他、植物工場の省
電力化のための反射板、省エネルギータイプの高反射蛍
光灯、液晶表示パネル用のバックライトの高輝度反射板
などにも有効に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用される可撓性基板の光線透過率を
示したものである。
【符号の説明】
1 実施例1および実施例3のフィルムの光線透過率 2 実施例2のフィルムの光線透過率 3 比較例のフィルムの光線透過率

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長380〜300nmにおける光線の
    透過率が10%以下である可撓性の基板の片面に銀を含
    む金属薄膜を積層した600nmにおける初期反射率が
    90%以上である反射体。
  2. 【請求項2】 液晶表示パネルの光源の反射用に用いる
    請求項1記載の反射体。
  3. 【請求項3】 蛍光灯の反射板に用いる請求項1記載の
    反射体。
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