JP2503160B2 - 反射体 - Google Patents

反射体

Info

Publication number
JP2503160B2
JP2503160B2 JP4138966A JP13896692A JP2503160B2 JP 2503160 B2 JP2503160 B2 JP 2503160B2 JP 4138966 A JP4138966 A JP 4138966A JP 13896692 A JP13896692 A JP 13896692A JP 2503160 B2 JP2503160 B2 JP 2503160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
film
flexible substrate
reflective layer
highly reflective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4138966A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05177758A (ja
Inventor
三男 高瀬
信弘 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP4138966A priority Critical patent/JP2503160B2/ja
Publication of JPH05177758A publication Critical patent/JPH05177758A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2503160B2 publication Critical patent/JP2503160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフィルム
等の可撓性の基板を基材とし、その上に高反射率の金属
薄膜を積層した光反射フィルムを用いた反射体に関す
る。
【0002】本発明による反射体は、鏡等の反射板、ワ
ードプロセッサーやノート型コンピューター等に採用さ
れている液晶表示パネルのバックライトとしての蛍光灯
の反射板(ランプハウス)に用いることが出来る。
【0003】
【従来の技術】プラスチックフィルム等の可撓性の基板
を用いた光反射フィルムは、ガラスを基材とした鏡に比
べ、軽量であり、耐衝撃性、可撓性にも優れている。こ
の光反射フィルムは単独またはアルミ板などに貼り合わ
せたものを加工して、複写機用反射板、太陽光線集熱
板、植物工場の光反射板、蛍光灯用高光反射板、液晶表
示装置のバックライト用反射板としてその用途が広がっ
ている。
【0004】近年、液晶表示装置の薄型化、小型化にと
もないバックライト用反射板(ランプハウス)として、
図5に示すような、主たる反射部分の曲率半径3が10
mm以下の反射板が用いられ始めている。この反射板1
はアルミニウム板などの支持体8上に樹脂などの塗膜
4’を形成させた反射体を曲げ加工したものや、更に高
反射率を達成するために、あらかじめ曲げ加工したアル
ミニウム板等の支持体の内側に銀やアルミニウム等の高
反射率の金属層を形成したフィルムを挿入したものが用
いられていた。
【0005】特に最近では、液晶表示装置の前記した薄
型化、小型化の要求に加えて、液晶表示装置のカラー化
にともないバックライトの光量の増加が要求されてい
る。
【0006】あらかじめ曲げ加工したアルミニウム板等
の支持体の内側に、銀やアルミニウム等の高反射率の金
属層を形成したフィルムを挿入することは、非常に煩雑
であり、また、挿入したフィルムのズレや、該フィルム
が光源としての蛍光灯の外周と同心円上に位置せずに、
反射ムラが生じるなどの生産性、および反射板としての
性能面に問題があった。
【0007】本発明者らが、高反射率の金属層を形成し
たフィルムを、通常の方法で接着剤を介して支持体に積
層して形成される反射板の曲げ加工性について検討した
ところによると、曲げ加工後の反射板として性能の良好
なものは、曲率半径が相当大きな、例えば20mm以上
のものでなければ得られないことを見出した。例えば曲
率半径を小さくしていくと、アルミニウム板などの支持
体の曲げ加工は可能であるが、曲げ加工された面のフィ
ルムに皺やフィルムの支持体からの浮き上がりなどが発
生し、これにより反射体の反射能の低下や反射面の不均
一になるという問題が生じ、バックライト用反射板とし
ての機能を満たさなくなるという問題があることを見出
した。
【0008】従って、曲率半径の小さな、例えば曲率半
径5mm以下の反射体の製作するには、生産性は低いが
銀やアルミニウムなどの高反射率の金属層を蒸着などで
形成したプラスチックフィルムを直接蛍光灯に巻くか、
または曲げ加工したアルミニウム板等の支持体に銀やア
ルミニウムなどの高反射率の金属層を形成したフィルム
を挿入する方法を採らざるを得なかった。
【0009】また、汎用のプラスチックフィルム上に銀
薄膜層を形成した反射体は、使用初期においては高反射
率が得られ、蛍光灯の反射板として用いると高輝度が得
られる。ところが、本発明者らが、これを蛍光灯の反射
板として継続使用して評価したところ、数百時間経過後
から輝度の低下が認められ、約2,000時間に及ぶ長
時間連続使用によりその輝度が急激に低下してしまうこ
とが分かった。本発明者らがその原因を追求していたと
ころ、熱、光等の環境因子により、特に蛍光灯からの紫
外線によって反射体の反射率が著しく低下し、バックラ
イト用の蛍光灯の反射板としての機能を満たさなくなる
という技術的課題があることを見出した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、曲率
半径5mm以下でも一体加工が可能で、高反射率を有
し、しかも熱、光等の環境因子により反射率が低下する
ことのない反射体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この目的
を達成すべく鋭意検討した結果、銀などの高反射層を形
成したフィルムと支持体とを熱または触媒の補助により
接着させる接着剤を用いて接合することにより解決でき
ることを見出して、本発明を完成したものである。
【0012】本発明は、高反射層を形成した可撓性の基
板を支持体に積層してなる曲率半径1mm以上、10m
m以下、より好ましくは5mm以下の曲面形状を形成す
る為の平板状反射体および曲面状に曲げ加工した反射体
である。
【0013】本発明の反射体は、高反射層を形成した可
撓性の基板の反射層側を支持体に接着剤層を介して積層
してなる反射体であって、該支持体と高反射層を形成し
た可撓性の基板との密着強度が100g/cm以上、接
着剤層の層厚が0.5μm以上50μm以下である平板
状反射体であり、該平板状反射体を基板側を凹面として
曲率半径5mm以下の曲面を形成するようにして曲折し
てなる曲面状反射体である。
【0014】本発明の反射体に用いられる可撓性の基板
は、紫外線を実質的に遮断する基板であり、380〜3
00nmの波長の光線透過率が10%以下の可撓性の基
板である。
【0015】本発明により、曲率半径5mm以下でも支
持体に積層した基板に皺などが発生せず、極めて曲げ加
工性に優れた反射体を提供できる。また、光、熱などに
対する耐久性が改善されたことにより反射体としての信
頼性が著しく向上する。本発明の反射体は、軽量で耐衝
撃性に優れ、可撓性があり、鏡としての利用の他に、植
物工場の省電力化のための反射板、省エネルギータイプ
の高反射蛍光灯、液晶表示用のバックライトの高輝度反
射板などにも有効に使用される。
【0016】以下、図面を参照にして本発明の反射体に
ついて説明する。
【0017】図3に示すように、本発明の反射体は可撓
性の基板5に高反射層6を形成した基板4を、接着剤層
7を介して基板4の高反射層側と支持体8とを接着させ
て作製される反射体であり、該反射体は図1や図2に示
すような形状に曲げ加工を施した曲面状反射体である。
図1はU字型に曲げ加工したものであり、また、図2
は、図4の斜視図に示すバックライト用に曲げ加工され
た反射体である。図4において、反射体1に光源用の蛍
光灯2と導光板9とが挿入されることによりバックライ
トが形成される。
【0018】本発明で使用する高反射層を形成した可撓
性の基板としては、紫外線を実質的に遮断する基板であ
り、好ましくは、380〜300nmの波長の光線の透
過率が10%以下の可撓性基板であり、該可撓性の基板
の片面に可視光線反射率が80%以上の、銀を含む薄膜
を高反射層として形成したものである。
【0019】この可撓性の基板としては、550nmの
波長の光線透過率が、70%以上、好ましくは80%以
上であることが望ましく、380〜300nmの光線透
過率が10%以下、好ましくは1%以下であることが望
ましい。
【0020】このような可撓性の基板としては、ホモポ
リマーまたはコポリマーからなるフィルムまたはシー
ト、紫外線吸収剤などが混合されたプラスチックフィル
ムまたはシート、紫外線吸収剤や酸化亜鉛などの紫外線
をカットする層が形成されたプラスチックフィルムまた
はシート、等である。
【0021】好ましい可撓性の基板を例示すると、紫外
線吸収剤を含んだ二軸延伸ポリプロピレン、同ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、同ポリエチレンナフタ
レート(PEN)、同ポリブチレンテレフテレート(P
BT)、紫外線吸収剤を含んだアクリル樹脂、同メタア
クリル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリイミ
ドなどのホモポリマーまたはコポリマーがあげられる。
特に望ましくは、紫外線吸収剤を含んだPETが好まし
く用いられる。これらの可撓性の基板の厚みは、反射体
のコスト低減、あるいは反射層形成の際の生産性の点か
ら薄い方が好ましく、反射層形成の際の巻取性(ハンド
リング性)からは、厚みは厚い方が取扱い易い。好まし
いフィルムの厚みは、5μm以上、さらに好ましくは2
5μm以上であり、250μm以下が好ましい。
【0022】高反射層としての銀を含む薄膜層の形成方
法としては、メッキ法、真空蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング法、イオン化蒸着法、イオン
クラスタービーム蒸着法等を用いることができる。
【0023】銀を含む薄膜層の厚みは、200〜500
0Åが好ましく、コスト低減及び高反射率を得るために
500〜2000Åがより好ましい。さらに好ましくは
800〜1500Åが望ましい。
【0024】銀を含む薄膜層が他の微量の金属および金
属化合物を含有すること、銀を含む薄膜層と他の金属の
薄膜層を2層以上積層して反射層を形成することは本発
明の目的を損なわない範囲において可能である。また、
高反射層の最外層にTi、Cr、Niなどの防食性のあ
る金属層を形成することも可能である。
【0025】支持体としては、材質がアルミニウム、
鉄、ステンレススチール、銅等の金属のシートまたは板
を用い、その厚みは、0.1mm〜2mmであり、支持
体の強度と曲げ加工の作業性から0.2mm〜0.5m
mの厚みが好ましい。
【0026】本発明で用いられる接着剤は、熱または触
媒の助けにより接着される接着剤であり、具体的例示と
しては、シリコン系接着剤、ポリエステル系熱硬化型接
着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤、シア
ノアクリレート系接着剤、ホットメルト型接着剤など一
般的な接着剤を用いること出来る。
【0027】接着剤の厚みは、0.5μm〜50μm、
好ましくは、1μm〜20μmである。
【0028】この接着剤による支持体と高反射層を形成
した可撓性の基板との密着強度は、180度ピール強度
で測定して100g/cm以上である。この密着強度に
達しない場合には、曲率半径5mm以下に曲げ加工する
時に、可撓性の基板が支持体より浮き上がったり、可撓
性の基板表面の一部に皺が発生し、本発明の目的を達成
することが出来ない。
【0029】本発明の反射体は、高反射層の反対側の可
撓性の基板上に透明な保護層を設けても良い。このよう
な保護層により、反射体の表面硬度、耐光性、耐ガス
性、耐水性など外的環境因子の影響をさらに抑制するこ
とができる。このような保護層の形成に利用できる物質
の例としては、例えば、ポリメタクリル酸メチルなどの
アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリメタア
クリルニトリル樹脂、エチルシリケートより得られる重
合体などの珪素樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂な
どの有機物質の他に酸化珪素、酸化亜鉛、酸化チタンな
どの無機物質が有用であり、特に400nm以下、好ま
しくは380nm以下の波長の光を10%以下にカット
する能力を有するものを積層することは本発明の目的の
一つである銀層の光劣化(紫外線劣化)を防止する上で
好ましい。
【0030】透明保護層の形成方法としては、コーティ
ング、フィルムのラミネートなど、既存の方法があげら
れる。また、この透明保護層の膜厚は、本発明の目的で
ある光反射能を低下させず、かつ可撓性を損なわない範
囲で、保護効果を発揮する必要があり、その材料、用途
に応じて適宜変更して用いられる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものでは
ない。また各物性は以下の方法で行った。 光線透過率(%) 光線透過率を評価するために、分光光度計(( 株 )日立
製作所製:U−3400)により、分光透過率を測定し
た。 光線反射率(%) 光線反射率を評価するために上記の分光光度計に150
φ積分球付属装置を取り付け、分光反射率を測定した。 密着強度 接着終了後の可撓性の基板と支持体との密着強度を評価
するために、東洋精機製作所製万能試験機(ストログラ
フ)により、1cm幅で可撓性の基板と支持体とのピー
ル強度を測定した。 耐紫外線劣化促進試験 耐紫外線劣化促進試験を評価するために、Qpanel
社製QUVにより、50℃の基板温度でUV−Aの光を
照射し、反射率の変化を測定し、600nmの反射率が
80%以下に成る迄に要する時間を測定した。 実施例1 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含むアクリルハー
ドコート層(5μm)を設けた膜厚25μmの二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、直流マグネ
トロンスパッタリングにより銀(1000Å)薄膜層を
形成した。銀薄膜層を形成する前の、380、350お
よび300nmの波長の光線透過率を表1に示す。
【0032】該銀薄膜を形成した二軸延伸PETフィル
ムを、メラミン架橋型ポリエステル系樹脂(三井東圧化
学社製アルマテックス(商標名)P647BC)で1m
m厚みのアルミニウム板に接着し、光反射体を作製し
た。
【0033】この光反射体を曲率半径5mmで曲げ加工
した。曲げ加工後のフィルム面の外観は良好であり、反
射ムラは認められなかった。この時の接着強度は、10
0g/cmであった。接着剤の厚みは、約20μmであ
った。
【0034】この光反射体の耐紫外線劣化促進試験(具
体的には、紫外線光の400〜315nmの波長の光を
反射体に照射)を行い、波長600nmの入射光の反射
率が初期値の80%になるまでの時間を劣化時間として
測定した。表2にその結果と、耐紫外線劣化促進試験前
の反射率を示した。
【0035】この結果からわかるように、反射率をほと
んど低下させることなく、劣化時間が5,000hr以
上と優れた耐久性を有していた。 比較例1 実施例1と同様の金属膜を形成したプラスチックフィル
ムを、アクリル系粘着剤によって1mm厚みのアルミニ
ウム板に接着し、反射体を作製した。その反射体を曲率
半径4mmで曲げ加工した。曲げ加工後のフィルム面に
は皺が発生し、また一部フィルムがアルミニウム板より
浮き上がっていた。この時のPETフィルムと支持体と
の接着強度は、90g/cmであった。 参考例 厚さ1000Åの銀薄膜を形成した通常の膜厚25μm
の二軸延伸PETフィルムを、一液型エポキシ系接着剤
によって0.5mm厚みのアルミニウム板に接着し,光
反射体を作製した。その光反射体を曲率半径5mmで曲
げ加工した。曲げ加工後のフィルム面の外観は良好であ
り、反射ムラは認められなかった。この時のプラスチッ
クフィルムと支持体との接着強度は、400g/cmで
あった。 比較例2 参考例と同様の金属膜を形成したPETフィルムを、シ
リコン系粘着剤によって0.5mm厚みのアルミニウム
板に接着し、光反射体を作製した。その光反射体を曲率
半径5mmで曲げ加工した。曲げ加工後のフィルム面に
皺が発生しており、また一部フィルム面がアルミニウム
板より浮き上がっていた。この時のフィルムと支持体と
の接着強度は、95g/cmであった。
【0036】実施例1と同じ方法で、耐紫外線劣化促進
試験を行い、波長600nmの入射光の反射率が初期値
の80%になるまでの時間を劣化時間として測定した。
表2にその結果と、試験前の反射率を示した。この反射
体は100時間の紫外線の照射により赤紫色に変色し、
400時間の紫外線照射により反射率は初期値の80%
迄低下し、紫外線にする耐久性が著しく悪いことがわか
った。 実施例2 帝人製テトロンHB(商標名)フィルム25μm上に実
施例1と同じ方法で、厚さ1000Åの銀薄膜を形成
し、エポキシ系接着剤で0.5mm厚みのアルミニウム
板に接着し、光反射体を作製した。その光反射体を曲率
半径3mmで曲げ加工した。曲げ加工後のフィルム面の
外観は良好であり、反射ムラは認められなかった。この
時のフィルムと支持体との密着強度は、600g/cm
であった。接着剤の厚みは、16μmであった。
【0037】実施例1と同じ方法で、耐紫外線劣化促進
試験を行い、波長600nmの入射光の反射率が初期値
の80%になるまでの劣化時間を測定した。表2にその
結果と、試験前の反射率を示した。実施例1と同様にこ
の光反射体は優れた反射率と耐久性を有していた。 実施例3 実施例2で用いたフィルムを、ホットメルト型接着剤に
より120℃の温度に加熱した0.5mm厚みの鋼板に
接着し、光反射体を作製した。その反射体を曲率2mm
で曲げ加工した。曲げ加工後のフィルム面の外観は良好
であり、反射ムラは認められなかった。この時のフィル
ムと支持体との密着強度は、300g/cmであった。
接着剤の厚みは、2μmであった。
【0038】実施例1と同じ方法で、耐紫外線劣化促進
試験を行い、波長600nmの入射光の反射率が初期値
の80%になるまでの劣化時間を測定した。表2にその
結果と、試験前の反射率を示した。実施例1と同様にこ
の反射体は優れた反射率と耐久性を有していた。 実施例4 厚み25μmの一軸延伸PEEKフィルム上に実施例1
と同じ方法で、厚さ1000Åの銀薄膜を形成し、更に
100Åのインコネル膜を形成した。該反射層を形成し
た可撓性の基板を綜研化学株式会社製SKダイン525
3を用いて0.3mm厚みのアルミニウム板に接着し光
反射体を作製した。その反射体を曲率半径2mmで曲げ
加工した。曲げ加工後のフィルム面の外観は良好であ
り、反射ムラは認められなかった。この時のフィルムと
支持体との接着強度は、300g/cmであった。接着
剤の厚みは、5μmであった。
【0039】実施例1と同じ方法で、耐紫外線劣化促進
試験を行い、波長600nmの入射光の反射率が初期値
の80%になるまでの劣化時間を測定した。表2にその
結果と、試験前の反射率を示した。実施例1と同様にこ
の光反射体は優れた反射率と耐久性を有していた。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】実施例に示したように本発明は、曲率半
径5mm以下でもプラスチックフィルム面に皺などが発
生しない、極めて曲げ加工性に優れた高反射層を形成し
たプラスチックフィルムを積層した反射板が提供され
る。また、光、熱などに対する耐久性が改善されたこと
により反射体としての信頼性が著しく向上した。本発明
の反射体は、軽量で耐衝撃性に優れ、可撓性があり、鏡
としての利用の他に、植物工場の省電力化のための反射
板、省エネルギータイプの高反射蛍光灯、液晶表示パネ
ル用のバックライトの高輝度反射板などにも有効に使用
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ加工された反射板の一例を示す断面図。
【図2】曲げ加工された反射板の他の一例を示す断面
図。
【図3】本発明の平板状反射板を示す断面図。
【図4】本発明の反射板を用いた使用例を示す斜視図。
【図5】一般的なバックライト用反射板の構成を示す断
面図。
【符号の説明】
1 反射体 2 蛍光灯 3 曲率半径 4 高反射層を形成した可撓性の基板 5 可撓性の基板 6 高反射層 7 接着剤層 8 支持体 9 導光板

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高反射層を形成した可撓性の基板の高反射
    層側を支持体に接着剤層を介して積層してなる反射体で
    あって、該支持体と高反射層を形成した可撓性の基板と
    の密着強度が100g/cm以上、接着剤層の層厚が
    0.5μm以上50μm以下である平板状反射体を可撓
    性の基板側を凹面として曲率半径5mm以下の曲面を形
    成するように曲折してなる曲面状反射体。
  2. 【請求項2】高反射層を形成した可撓性の基板が、紫外
    線を実質的に遮断する可撓性の基板の片面に銀を含む高
    反射層を積層してなるものである請求項1記載の反射
    体。
  3. 【請求項3】可撓性の基板の、波長380〜300nm
    における光線透過率が10%以下である請求項2記載の
    反射体。
  4. 【請求項4】高反射層を形成した可撓性の基板の可視光
    線反射率が80%以上である請求項1記載の反射体。
  5. 【請求項5】高反射層を形成した可撓性の基板の高反射
    層側を支持体に接着剤層を介して積層してなる反射体で
    あって、該支持体と高反射層を形成した可撓性の基板と
    の密着強度が100g/cm以上、接着剤層の層厚が
    0.5μm以上50μm以下である平板状反射体。
JP4138966A 1991-05-30 1992-05-29 反射体 Expired - Lifetime JP2503160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4138966A JP2503160B2 (ja) 1991-05-30 1992-05-29 反射体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12722491 1991-05-30
JP3-127224 1991-05-30
JP4138966A JP2503160B2 (ja) 1991-05-30 1992-05-29 反射体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05177758A JPH05177758A (ja) 1993-07-20
JP2503160B2 true JP2503160B2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=26463228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4138966A Expired - Lifetime JP2503160B2 (ja) 1991-05-30 1992-05-29 反射体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2503160B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2734941B2 (ja) * 1993-07-27 1998-04-02 日本電気株式会社 固体レーザ発振装置
JP3456755B2 (ja) * 1994-03-18 2003-10-14 三井化学株式会社 反射板およびそれを用いたストロボ用反射傘
JP2002244127A (ja) 2001-01-31 2002-08-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 液晶表示装置、サイドライト型バックライト・ユニット、ランプ・リフレクタおよび反射部材
US7612937B2 (en) * 2001-02-09 2009-11-03 Alliance For Sustainable Energy, Llc Advanced ultraviolet-resistant silver mirrors for use in solar reflectors
KR100492872B1 (ko) 2001-04-24 2005-06-03 미쯔이카가쿠 가부시기가이샤 램프리플렉터 및 반사체
KR20070073275A (ko) * 2006-01-04 2007-07-10 삼성전자주식회사 액정표시장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05177758A (ja) 1993-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950003857B1 (ko) 반사체
US5976297A (en) Transparent functional membrane containing functional ultrafine particles, transparent functional film, and process for producing the same
JP2003229009A (ja) 紫外線吸収剤を含有する照明器具反射体
JP5959746B2 (ja) 光透過性積層体
JP2016016611A (ja) 透明遮熱断熱部材及びその製造方法
JP4517572B2 (ja) 反射・遮光粘着テープ
JP2503160B2 (ja) 反射体
JPH0732537A (ja) 反射シート
JP2559934B2 (ja) 反射体
JP2005025154A (ja) バックライト用反射シート及びバックライト
JP2003016821A (ja) ランプリフレクターおよび反射体
WO2021251476A1 (ja) フィルムミラー積層体、及びミラー部材
WO2017002797A1 (ja) 光透過性積層体
JP2004163512A (ja) 樹脂被覆アルミニウム反射板
JP2008105313A (ja) ハードコート構造を備えた透明体、およびハードコート構造
JP3506524B2 (ja) 反射体及びそれを用いた反射部材及びその製造方法
JP2005114777A (ja) 反射シート
JP2002120321A (ja) 高耐久性反射フイルム
JP4796273B2 (ja) 粘着フィルム・シートの製造方法
JP3738853B2 (ja) 反射防止シート及びその製造方法
JP2002231038A (ja) 熱線カットフィルター
JPH10206614A (ja) 反射体および反射体の製造方法
JP2559934C (ja)
JP2002196140A (ja) 偏光板およびその製造方法
JP2005049573A (ja) 反射板用フィルム、およびそれを用いた反射板

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090313

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100313

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110313

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 17