JP2004163512A - 樹脂被覆アルミニウム反射板 - Google Patents

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Akira Tajiri
彰 田尻
Rikizo Baba
力三 馬場
Masaji Saito
正次 斎藤
Tadashi Kakizawa
正 柿沢
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Abstract

【課題】低コストで反射率が高くかつ紫外線による劣化の少ない樹脂被覆アルミニウム反射板を提供する。
【解決手段】Al基板に、白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂を積層した複合樹脂フィルムを、低融点樹脂がAl基板に接するように接合され、そのフィルムにおける高融点樹脂側の表面に白色顔料と紫外線吸収剤を含有する塗膜が形成され、基板上の全厚みが100μm以下、全反射率90%以上の反射板。また前記塗膜を、下層側の白色顔料含有塗膜と外表面側の紫外線吸収剤含有透明塗膜とに分割しても良い。さらにこれらを製造するにあたって、複合樹脂フィルムの低融点樹脂をAl基板との接合に用いる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、蛍光灯などの各種照明器具、あるいはパソコンやテレビ等の液晶ディスプレイにおけるバックライト反射板などとして使用される白色の樹脂被覆アルミニウム反射板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種照明器具や、液晶ディスプレイのバックライト反射板としては、従来からアルミニウム板を基板としてその表面に白色顔料を含有する樹脂塗料(白色塗料)を塗装してなるいわゆる白色カラーアルミニウム板や、アルミニウム基板表面に白色顔料を含有する樹脂フィルムをラミネートしたいわゆるラミネート板が使用されている。
【0003】
前者の塗装による白色カラーアルミニウム板の従来の一般的な例を図8に示す。図8において、アルミニウム基板1の板面(片面)に、白色顔料を含有する樹脂塗料が塗装されて、白色塗膜2が形成され、白色カラー塗装板とされている。このようなものの代表的な例としては、照明器具の反射板として、チタン系白色顔料を含有する樹脂塗料を膜厚30μmで塗装した例がある。
【0004】
また後者のラミネート板の従来の一般的な例を図9に示す。図9において、アルミニウム基板1の片面に、白色顔料を含有する樹脂フィルム3が、接着剤層4を介して接合されている。このようなものの代表的な例としては、液晶バックライト反射板として、膜厚188μmの発泡タイプ白色ポリエステル系フィルムを適用した例があり、波長380mmから780mmの可視光線領域で、95%以上の高い反射率が得られている。
【0005】
また特許文献の先行技術としては、特開2002−50222号(特許文献1)や、特開平11−198284号(特許文献2)などがある。これらはいずれもラミネートタイプのものであり、前者の特許文献1の発明では、白色樹脂フィルムの内部に気泡を含有させることにより反射率を高めており、また後者の特許文献2の発明では、白色樹脂フィルムの表面に銀蒸着を施すことによって反射率を高めることとしている。
【特許文献1】
特開2002−50222号公報
【特許文献2】
特開平11−198284号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
各種照明器具や液晶ディスプレイのバックライト反射板として使用される反射板としては、反射率が高いことが望まれ、また同時に紫外線による劣化に起因する経時的な反射率の低下を防止することが望まれ、さらには低コストであることも強く望まれる。
【0007】
白色塗装反射板の場合、反射率を上げるためには樹脂塗料中への白色顔料の添加量を増加することが考えられるが、実際上は塗装性や塗膜強度等を考慮すれば、白色顔料の添加量は最大50%程度までに制約される。そこでより反射率を向上させるためには、塗膜の膜厚を厚くすることが考えられる。しかしながら通常の塗装方法では、1回の塗装で30μm程度の厚みが限界であり、それ以上厚く塗装するためには、2回あるいは3回以上の塗装焼付作業が必要であり、その結果高コスト化を招くばかりでなく、塗装チャンスにより色味が変化してしまって、安定した製品を得ることが困難となってしまう問題も生じる。ちなみに、図1に示した塗膜厚み30μmの白色塗装反射板の例では、全反射率は85%程度に過ぎない。したがって従来の塗装方式の反射板では、反射率が低いという決定的な問題があった。
【0008】
一方、白色樹脂フィルムをラミネートしたラミネート反射板の場合も、反射率を高めるためには樹脂フィルム中の白色顔料の量を増すことが考えられるが、樹脂フィルムにおける白色顔料の添加量は、主としてフィルムの製造上の理由から30%程度が限界である。そこで一般的には、白色樹脂フィルムを、その膜厚が150μmを越えるような厚肉として反射率を高めることが行なわれているが、このような厚肉の場合、高コストとならざるを得ない。またこのような反射板では、液晶ディスプレイ等に組込むために周辺部などに曲げ加工を施すことが多いが、150μmを越えるような厚肉の樹脂フィルムを用いれば、曲げ加工時においてフィルムの剥離が生じたり、皺が発生したりしてしまう問題もある。
【0009】
さらにラミネート反射板において、前記特許文献1に示されるように、反射率を上げるために内部に気泡を含有させる場合は、高コスト化を招く問題があり、また特許文献2に示されるように樹脂フィルム表面に反射率向上のための銀蒸着を施す場合も、著しい高コスト化を招いてしまう。
【0010】
また、紫外線による劣化の問題について説明すれば、照明器具に使用されている蛍光灯や、液晶ディスプレイのバックライトに使用されている冷陰極管などの光源は、太陽光と比較すれば少ないものの、多量の紫外線を発生するのが通常であるが、多量の紫外線が白色反射板に長時間照射されれば、変色して黄色味を帯びた色調となり(黄変、黄ばみ)、反射率低下の原因となる。このような紫外線による黄ばみに起因する反射率の低下は、塗装反射板、ラミネート反射板のいずれにおいても問題となっている。
【0011】
ここで、紫外線の長時間照射による黄ばみに起因する反射率の低下を防止するための方策としては、紫外線吸収剤を含有する塗料を最外表面に塗布することが考えられ、このようにすれば、長時間の紫外線照射による黄ばみを防止して、初期の反射率を長時間維持することが可能となると考えられる。しかしながら紫外線を含有する塗料を最外表面に塗装すれば、塗装しない場合と比較して反射率が低下してしまい、初期反射率自体が低下してしまうおそれがある。
【0012】
以上のように従来は、白色塗装反射板、白色樹脂フィルムラミネート反射板のいずれの場合においても、大幅なコスト上昇を招くことなく、反射率を高めると同時に、長時間の紫外線照射による反射率の低下が少ない反射板を得ることは困難であった。
【0013】
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、高コスト化を招くことなく、反射板に要求される高い反射率を有すると同時に長時間の紫外線照射によっても劣化、すなわち黄ばみによる反射率の低下の少ない反射板を提供することを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前述の課題を解決するべく、鋭意実験・研究を重ねた結果、塗装による塗膜と樹脂フィルムとを組合せることによって、比較的低コストで高い反射率を有しかつ紫外線による劣化が少ないアルミニウム反射板が得られることを見出し、この発明をなすに至った。
【0015】
すなわち請求項1の発明の樹脂被覆アルミニウム反射板は、アルミニウム基板の表面上に、それぞれ白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂を積層してなる複合樹脂フィルムが、アルミニウム基板表面に低融点樹脂が接するように接合され、さらにその複合樹脂フィルムにおける高融点樹脂側の表面に、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とするものである。
【0016】
また請求項2の発明の樹脂被覆アルミニウム反射板は、アルミニウム基板の表面上に、それぞれ白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂を積層してなる複合樹脂フィルムが、低融点樹脂がアルミニウム基板表面に接するように接合され、さらにその複合樹脂フィルムの高融点樹脂側の表面に、白色顔料を含有する白色塗膜が形成され、その白色塗膜上に紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とするものである。
【0017】
さらに請求項3の発明の樹脂被覆アルミニウム反射板は、アルミニウム基板の表面上に、白色顔料を含有する樹脂フィルムが接着剤を介して接合され、さらにその樹脂フィルムの表面に、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とするものである。
【0018】
また請求項4の発明の樹脂被覆アルミニウム反射板は、アルミニウム基板の表面上に、白色顔料を含有する樹脂フィルムが接着剤を介して接合され、その樹脂フィルムの表面に、白色顔料を含有する塗膜が形成され、さらにその塗膜の表面に、紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とするものである。
【0019】
さらに請求項5の発明の樹脂被覆アルミニウム反射板は、アルミニウム基板の表面に、白色顔料を含有する塗膜が形成され、さらにその白色顔料含有塗膜の表面に、接着剤を介して白色顔料を含有する樹脂フィルム層が形成され、その樹脂フィルム層の表面に、紫外線吸収剤を含有する塗膜と、紫外線吸収剤および白色顔料を含有する塗膜と、白色顔料を含有する内側塗膜および紫外線吸収剤を含有する外表面側塗膜を積層してなる複合塗膜とのうち、いずれかの塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に請求項1で規定する樹脂被覆アルミニウム板を模式的に示す。
【0021】
図1において、アルミニウム基板11の表面には、それぞれ白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂フィルム13A,13B、すなわち低融点白色樹脂フィルム13Aと高融点白色樹脂フィルム13Bとを積層してなる複合樹脂フィルム13が接合されている。なお上記の複合樹脂フィルム13は、低融点フィルム13Aの側がアルミニウム基板11の表面に接するようにアルミニウム基板11上に接合されている。さらに前記複合樹脂フィルム13の表面、すなわち高融点フィルム13Bの表面には、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜15が形成されている。
【0022】
ここで、アルミニウム基板としては、JISA 5052合金、JISA 3004合金が強度や加工性などの点から適当であるが、特にこれらに限定されるものではなく、用途に応じて純アルミニウム系合金、あるいはその他の成形加工用アルミニウム合金などを、適宜選択すれば良い。またアルミニウム基板の表面には、樹脂フィルムの密着性を向上させるため、クロメート処理やジルコニウム処理、チタネート処理など、公知の化学的表面処理あるいは電解エッチングなどの物理化学的表面処理を施しておくことが望ましい。
【0023】
またアルミニウム基板上の各層の合計厚み、すなわち複合樹脂フィルム13と塗膜15の合計厚みは、100μm以下とする必要があり、特に80μm以下が好ましい。そしてこれらの各層のうち、複合樹脂フィルム13の厚みは10μm以上、40μm以下が適当であり、一方塗膜15の厚みは、10μm以上、50μm以下が適当である。
【0024】
ここで、複合樹脂フィルム13の厚みが10μmより薄ければ、充分な反射率を確保できないばかりでなく、製膜が困難となる。また樹脂フィルムが厚いほど高い反射率を得ることが可能となるが、40μmを越える厚さのフィルムはコスト高となるばかりでなく、加工性に問題が生じる場合があり、好ましくない。したがって複合樹脂フィルム13の厚みは、10〜40μmの範囲内が好ましい。
【0025】
また白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜15の厚みが10μmより薄ければ、反射率を向上させる効果が少ない。ここで、反射率の向上のためには、樹脂フィルムと同様に、塗膜厚が厚いほど有効であるが、塗膜が厚過ぎれば、塗膜が脆くなって加工性が悪くなる。また塗膜を厚くするためには塗布作業が煩雑になり、経済的でない。これらのことから、塗膜厚の上限は50μm程度が適当である。
【0026】
そしてまた、アルミニウム基板上における複合樹脂フィルム13と塗膜15の合計厚みが100μmを越える場合も、加工性に問題が生じるとともに高コスト化を招くから、各層の好ましい厚み範囲等を考慮して、合計厚みを100μm以下と規定した。
【0027】
また複合樹脂フィルム13に用いる樹脂としては、加工性、耐湿性、耐薬品性、コスト等を考慮すれば、ポリオレフィン系やポリエステル系、ポリアミド系等が適当である。
【0028】
ここで複合樹脂フィルム13を構成する各樹脂には、白色を付与するために白色顔料を含有させておく必要がある。このように白色を付与するための白色顔料としては、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ、シリカ、タルクなどを使用することができ、これらの白色顔料の1種または2種以上を、10重量%から45重量%含有させることが適当である。なお反射率の向上には白色顔料をできるだけ多量に含有させることが望まれるが、45%を越える多量の白色顔料を添加した場合、フィルムの製膜が困難となるだけでなく、フィルムが脆くなって加工性が悪くなるので好ましくない。また複合樹脂フィルム13を構成している2種の樹脂フィルム、すなわち低融点樹脂フィルム13Aおよび高融点樹脂フィルム13Bとしては、同種のものを用いて、重合成分や重合比率を変えることにより融点を異ならしめることが望ましいが、場合によっては相互間の接合性が良好な異なる種類の樹脂を用いても良い。
【0029】
さらに塗膜15を形成するための塗料の樹脂としては、加工性、耐熱性、耐湿性、耐薬品性、コスト等を考慮すれば、ポリエステル系やアクリル系が適当である。
【0030】
ここで塗膜15にも、白色を付与するために白色顔料を含有させておく必要があるが、このような白色塗膜とするための白色顔料としては、前記と同様に、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ、シリカ、タルクなどを用いることができる。塗膜における白色顔料の添加量は、20重量%以上50重量%以下が適当である。20重量%より少なければ、反射率向上の効果が充分に得られず、一方50重量%を越える多量の添加では、塗膜が脆くなって加工性が低下するだけでなく、塗装自体が困難となる場合がある。
【0031】
さらに最表面の塗膜15には、白色を付与するための白色顔料のみならず、紫外線の長時間照射による黄ばみを防止する手段として、紫外線吸収剤を含有させることとしている。紫外線吸収剤としては、要は紫外線吸収能を有する化合物を用いれば良いが、このような紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、シアノアクリレート系、サリチル酸系、ベンゾエート系等を用いることができる。このように塗膜15に紫外線吸収剤を添加する場合の紫外線吸収剤の添加量は、1重量%〜20重量%の範囲内が好ましい。紫外線吸収剤の塗膜への添加量が1重量%未満では紫外線長時間照射による黄ばみの発生を防止させることが困難となり、一方20重量%を越えれば、黄ばみを防止する効果の向上は期待できるが、反射率が低下するおそれがある。
【0032】
以上のような構成の樹脂被覆アルミニウム反射板では、全反射率90%以上の高い反射率を安定して得ることができる。その理由は次の通りである。
【0033】
すなわち、反射板に照射される可視光線は、その多くが最も表層側に位置する白色塗膜の表面で反射される。また塗膜の内部まで侵入した光の一部は、塗膜内に添加されている白色顔料粒子や、製膜時に形成される微細な気泡により反射される。さらに内部に侵入した光は、内側に存在する白色樹脂フィルムにより反射され、反射率がより一層向上される。ここで、既に述べたように単層の膜でも膜厚を厚くすれば反射率を向上させることが可能であるが、同じ膜厚の場合であれば、構成の異なる2層の膜とすることにより、さらなる反射率の向上を図ることができる。すなわち、樹脂フィルムと塗膜の非整合となる層界面で反射率が向上するからである。この方法によれば、従来例として示した図9のような肉厚の樹脂フィルムを用いることなく、100μm以下のトータル膜厚でも90%以上の高い全反射率を得ることが可能となった。ここで全反射率が90%より低い場合には、液晶ディスプレイの反射板等に使用した場合、充分な輝度が得られないことがあり、そこでこの発明では全反射率を90%以上と規定した。
【0034】
また前述のように最表面側の塗膜15に紫外線吸収剤を含有させておくことによって、外部からの光のうち紫外線が塗膜により吸収され、そのため長時間の紫外線照射を受けても、塗膜や樹脂フィルムが劣化して黄ばみが生じること、すなわち経時的に反射率が低下することを防止でき、長期間高い反射率を維持することができるのである。
【0035】
以上のように、従来に比べ薄い2層構造の白色樹脂フィルムと、白色顔料および紫外線吸収剤を含有した白色塗膜とを組合せることにより、紫外線による黄ばみを防止すると同時に、90%以上の安定した高い反射率を維持することができる。また、トータル被覆厚さを従来に比べて薄くすることにより、コスト低減も達成できる。
【0036】
次に、図1に示される樹脂被覆アルミニウム反射板、すなわち請求項1で規定する樹脂被覆アルミニウム反射板を製造するための2種の方法(以下これらをそれぞれ“第1の方法”、“第2の方法”と記す)について説明する。
【0037】
先ず第1の方法では、白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂フィルム13A,13Bを積層してなる複合樹脂フィルム13を、2層押出法などにより予め作成しておき、この複合樹脂フィルム13の片面(高融点樹脂フィルム13B側の表面)に、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する樹脂塗料を塗装し、乾燥させて、塗膜15を形成する。その後、その塗膜15を形成した複合樹脂フィルム13の低融点樹脂フィルム13Aの側の表面をアルミニウム基板11の表面に重ね合わせ、低融点樹脂フィルム13Aの融点より高い温度(望ましくは高融点樹脂フィルム13Bの融点より低い温度)に加熱して、樹脂フィルム13をアルミニウム基板11に融着させる。なお塗膜15の焼付けは、複合樹脂フィルム13の融着のための加熱と兼ねて行なうことができる。
【0038】
一方、第2の方法では、前記同様にして複合樹脂フィルム13を予め作成しておき、その複合樹脂フィルム13を前記同様にアルミニウム基板11の表面に融着させた後、複合樹脂フィルム13の高融点樹脂フィルム13Bの側の表面に、前記同様に塗膜15を塗布形成する。
【0039】
以上のような第1の方法、第2の方法のいずれにおいても、接着剤を使用しないため、工程数削減とコスト低減を図ることができる。すなわち、融点の異なる2種の樹脂により2層押出法などにより予め複合樹脂フィルムを作成しておき、その低融点側の樹脂をアルミニウム基板との接着層とすることにより、別途接着剤を使用することが不要となるのである。
【0040】
図2には、請求項2で規定する樹脂被覆アルミニウム板を模式的に示す。
【0041】
図2において、アルミニウム基板11の表面には、それぞれ白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂フィルム13A,13B、すなわち低融点白色樹脂フィルム13Aと高融点白色樹脂フィルム13Bとを積層してなる複合樹脂フィルム13が接合されている。なお上記の複合樹脂フィルム13は、低融点樹脂フィルム13Aの側がアルミニウム基板11の表面に接するようにアルミニウム基板11上に接合されている。さらに前記複合樹脂フィルム13の表面、すなわち高融点樹脂フィルム13Bの表面には、白色顔料を含有する塗膜15Aが形成され、さらにその白色塗膜15Aの表面には、紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bが形成されている。
【0042】
したがって図2に示される請求項2の発明の樹脂被覆フィルム反射板は、図1に示した請求項1の発明の樹脂被覆アルミニウム反射板における塗膜(白色顔料と紫外線吸収剤との両者を含有する塗膜)15を、内側の白色顔料を含有する白色塗膜15Aと、外側(最外表面)の紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bとに分割したもの、ということができる。
【0043】
この場合のアルミニウム基板11、複合樹脂フィルム13としても、前記同様なものを用いることができる。また塗膜15A,15Bの塗料樹脂、各白色顔料、紫外線吸収剤としても前記同様なものを用いることができる。さらにアルミニウム基板上の各層の合計厚みも前記同様な理由から100μm以下、特に80μm以下が好ましく、また複合樹脂フィルム13の厚みも前記同様な理由から10〜40μmの範囲内の厚さとすることが好ましい。そしてまた白色顔料含有塗膜15Aの厚みも、図1における塗膜15と同様な理由から10〜50μmの範囲内が好ましい。一方最外表面の紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bの厚みは、1〜10μmとすることが好ましい。塗膜15Bの厚みが1μm未満では、紫外線吸収能が充分に得られないばかりでなく、耐久性に欠け、一方10μmを越えれば、塗膜15B自体の透明度が低下して、反射板として反射率が低下するおそれがある。なおこのように最外表面に紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bを設ける場合も、その塗膜15B中における紫外線吸収剤の添加量は1〜20重量%の範囲内が好ましい。
【0044】
以上のような図2に示される樹脂被覆アルミニウム反射板の場合も、図1に示すものと実質的に同等の効果を得ることができる。
【0045】
次に、図2に示される樹脂被覆アルミニウム反射板、すなわち請求項2で規定する樹脂被覆アルミニウム反射板を製造するための2種類の方法(以下これらをそれぞれ“第3の方法“、“第4の方法”と記す)について説明する。
【0046】
先ず第3の方法では、白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂フィルム13A,13Bからなる複合樹脂フィルム13を、2層押出法などにより予め作成しておき、この複合樹脂フィルム13の片面(高融点樹脂フィルム13B側の表面)に、白色顔料を含有する樹脂塗料を塗装し、乾燥させて、塗膜15Aを形成し、さらにその塗膜15Aの表面に紫外線吸収剤を含有する透明樹脂塗料を塗布、乾燥させて、塗膜15Bを形成する。その後、その塗膜15A,15Bを形成した複合樹脂フィルム13の低融点樹脂フィルム13Aの側の表面をアルミニウム基板11の表面に重ね合わせ、低融点樹脂フィルム13Aの融点より高い温度(望ましくは高融点樹脂フィルム13Bの融点より低い温度)に加熱して、樹脂フィルム13をアルミニウム基板11に融着により接合させる。なお塗膜15A,15Bの焼付けは、複合樹脂フィルム13の融着のための加熱と兼ねて行なうことができる。
【0047】
一方、第4の方法では、前記同様にして複合樹脂フィルム13を予め作成しておき、その複合樹脂フィルム13を前記同様にアルミニウム基板11の表面に融着により接合した後、複合樹脂フィルム13の高融点樹脂フィルム13Bの側の表面に前記同様に白色顔料を含有する塗膜15Aを塗布形成し、さらにその塗膜15Aの表面に紫外線吸収剤を含有する透明皮膜15Bを形成する。
【0048】
以上のような、第3の方法、第4の方法の場合にも、前記第1の方法、第2の方法の場合と同様に、接着剤を使用しないため、工程数削減とコスト低減を図ることができる。
【0049】
以上の各例では、樹脂フィルムとして融点の異なる2種の樹脂フィルムからなる複合樹脂フィルムを用い、低融点側の樹脂を接着層とすることにより、別途接着剤を使用しなくて済むようにしているが、ある程度コスト上昇を犠牲にすれば、樹脂フィルムとして単層構造のものを用い、別途接着剤を使用してアルミニウム基板に接着することも可能である。その場合を規定したのが請求項3以降の各発明であり、その場合の樹脂被覆アルミニウム反射板の構成例を図3〜図7に示す。以下これらについて説明する。
【0050】
図3は、請求項3に対応する例であり、アルミニウム基板11上に、接着剤層17を介して白色顔料を含有する単層構造の白色樹脂フィルム層13Cが接合され、その樹脂フィルム層13Cの外表面側に、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜15が形成されている。
【0051】
図4は、請求項4に対応する例であり、アルミニウム基板11上に、接着剤層17を介して白色顔料を含有する単層構造の白色樹脂フィルム層13Cが接合され、その樹脂フィルム層13Cの外表面側に、白色顔料を含有する白色塗膜15Aが形成され、さらにその白色塗膜15Aの外表面側に、紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bが形成されている。したがってこの図4の例は、図3の例における白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜15を、白色顔料を含有する内側の白色塗膜15Aと紫外線吸収剤を含有する透明塗膜15Bとに分割したものと言うことができる。
【0052】
図3に示される樹脂被覆アルミニウム反射板を製造するにあたっても、次に説明するような2種の方法(以下これらをそれぞれ“第5の方法”、“第6の方法”と記す)を適用することができる。
【0053】
すなわち先ず第5の方法としては、予め白色顔料を含有する樹脂フィルム15Cの一方の面に、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する樹脂塗料を塗布して塗膜15を形成し、その後樹脂フィルム13Cにおける塗膜を形成していない側の面を、接着剤17によりアルミニウム基板11の表面に接着すれば良い。
【0054】
一方第6の方法としては、先ず白色顔料を含有する樹脂フィルム13Cを、接着剤17によりアルミニウム基板11の表面に接着し、その後に樹脂フィルム13Cの外表面に白色顔料および紫外線吸収剤を含有する樹脂塗料を塗布して塗膜15を形成すれば良い。
【0055】
図4に示される樹脂被覆アルミニウム反射板を製造するにあたっても、次に説明するような2種の方法(以下これらをそれぞれ“第7の方法”、“第8の方法”と記す)を適用することができる。
【0056】
すなわち先ず第7の方法としては、予め白色顔料を含有する樹脂フィルム15Cの一方の面に白色顔料を含有する樹脂塗料を塗布して白色塗膜15Aを形成した後、その白色塗膜15Aの外表面に紫外線吸収剤を含有する透明な樹脂塗料を塗布して透明塗膜15Bを形成し、その後に樹脂フィルム13Cにおける各塗膜を形成していない側の面を、接着剤17によりアルミニウム基板11の表面に接着すれば良い。
【0057】
また第8の方法としては、先ず白色顔料を含有する樹脂フィルム13Cを、接着剤17によりアルミニウム基板11の表面に接着し、その後に樹脂フィルム13Cの外表面に白色顔料を含有する樹脂塗料を塗布して、白色塗膜15Aを形成し、さらにその白色塗膜15Aの外表面に紫外線吸収剤を含有する透明樹脂塗料を塗布して透明塗膜15Bを形成しても良い。
【0058】
以上のような図3、図4に示される例においても、アルミニウム基板、樹脂フィルム、塗料樹脂、白色顔料、紫外線吸収剤としては既に述べたものと同様なものを用いることができる。一方接着剤としては、耐久性や加工性など、用途や目的に応じて、オレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の熱可塑性樹脂タイプの接着剤、あるいはエポキシ系、フェノール系、メラミン系等の熱硬化性樹脂タイプの接着剤のうちから適宜選択して使用すれば良い。
【0059】
ここで、図3、図4の例の場合も、アルミニウム基板上の各層の合計厚みは100μm以下とする必要があり、より最適には80μm以下が好ましい。また白色顔料を含有する樹脂フィルム13Cの厚みは、図1、図2の例と同様に10〜40μmの範囲内が好ましい。さらに図3の例における白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜15、あるいは図4の例における白色顔料を含有する塗膜15Aの厚みも、図1、図2の例と同様に10〜50μmの範囲内が好ましい。また図4の例における紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bの厚みについても、図2の例と同様に1〜10μmの範囲内が好ましい。
【0060】
さらに図3の塗膜15もしくは図4の塗膜15Aに含有される白色顔料の添加量も、図1、図2の例と同様に20〜50重量%の範囲内が好ましく、また図3の塗膜15もしくは図4の透明塗膜15Bに含有される紫外線吸収剤の量も、前記同様に1〜20重量%の範囲内が好ましい。
【0061】
図5〜図7には、それぞれ請求項5に対応する例を示す。
【0062】
これらのうち、先ず図5の例では、アルミニウム基板11の表面に、白色顔料を含有する白色塗膜19が形成され、その白色塗膜19の表面に、接着剤層17を介して白色顔料を含有する単層構造の樹脂フィルム13Cが接着され、その樹脂フィルム13Cの外表面側に、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜15が形成されている。
【0063】
次に図6の例では、アルミニウム基板11の表面に、白色顔料を含有する塗膜19が形成され、その塗膜19の表面に、接着剤層17を介して白色顔料を含有する単層構造の樹脂フィルム13Cが接着され、その樹脂フィルム13Cの外表面側に、白色顔料を含有する塗膜15Aが形成され、さらにその白色塗膜15Aの外表面側に、紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bが形成されている。したがってこの図6の例は、図5の例における白色顔料と紫外線吸収剤とを含有する塗膜15を、白色顔料を含有する内側の白色塗膜15Aと紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bとに分割したものと言うことができる。
【0064】
また図7の例では、アルミニウム基板11の表面に、白色顔料を含有する塗膜19が形成され、その塗膜19の表面に、接着剤層17を介して白色顔料を含有する単層構造の樹脂フィルム13Cが接着され、その樹脂フィルム13Cの外表面側に、紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bが形成されている。したがってこの図7の例は、図6の例における白色樹脂フィルム13Cと紫外線吸収剤含有透明塗膜15Bとの間の白色塗膜15Aを省略したもの、と言うことができる。
【0065】
図5〜図7に示される各樹脂被覆アルミニウム反射板を製造するにあたっては、予め白色顔料を含有する樹脂フィルム13Cの一方の面に白色顔料および紫外線吸収剤を含有する樹脂塗料を塗布して塗膜15を形成する(図5の例)か、あるいは白色塗料を含有する樹脂塗料を塗布して白色塗膜15Aを形成した後その表面に紫外線吸収剤を含有する透明樹脂塗料を塗布して紫外線含有透明塗膜15Bを形成する(したがって積層塗膜を形成する:図6の例)か、または紫外線吸収剤を含有する透明樹脂塗料を塗布して紫外線含有塗膜15Bのみを形成しておき(図7の例)、一方アルミニウム基板11の表面には別途白色顔料を含有する樹脂塗料を塗布して白色塗膜19を形成し、その後樹脂フィルム13Cにおける各塗膜を形成していない側の面を、接着剤17によりアルミニウム基板11の表面に接着すれば良い。
【0066】
以上のような図5〜図7に示される各例においても、アルミニウム基板、樹脂フィルム、塗料樹脂、白色顔料、紫外線吸収剤としては既に述べたものと同様なものを用いることができる。一方接着剤としても、図3、図4の例について説明したと同様なものを用いることができる。
【0067】
また、図5〜図7の例の場合も、アルミニウム基板上の各層の合計厚みは100μm以下が望ましく、より最適には80μm以下が好ましい。また白色顔料を含有する樹脂フィルム13の厚みも、図1、図2の例と同様に10〜40μmの範囲内が好ましい。さらに図5の例における白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜15、あるいは図6の例における白色顔料を含有する塗膜15Aの厚みも、図1、図2の例と同様に10〜50μmの範囲内が好ましい。一方図6、図7の例における紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜15Bの厚みについても、図2の例と同様に1〜10μmの範囲内が好ましい。またアルミニウム基板11の表面に塗布形成する白色塗膜19の厚みは、白色塗膜15,15Aと同様に10〜50μmの範囲内が好ましい。
【0068】
さらに塗膜15もしくは塗膜15Aに含有される白色顔料の添加量も、図1、図2の例と同様に20〜50重量%の範囲内が好ましく、また塗膜15もしくは透明塗膜15Bに含有される紫外線吸収剤の量も、前記同様に1〜20重量%の範囲内が好ましい。
【0069】
以上のような図3〜図7に示される例においても、反射率向上および紫外線による劣化防止機能の点では、図1もしくは図2に示す例と同様な効果を得ることができる。すなわち、100μm以下の薄い皮膜でも、90%以上の高い反射率を確保でき、かつ長時間の紫外線照射による黄ばみによって反射率が低下することを防止できる。また従来よりも皮膜の厚みを薄くできることから、ある程度コスト削減を図ることもできる。
【0070】
【実施例】
以下にこの発明の実施例を、比較例と併せて示す。
【0071】
[実施例1、比較例1〜4]
先ず請求項1に対応する実施例1(図1に相当)について説明すると、複合樹脂フィルム13として、厚さ20μmの白色2層ポリエステルフィルム(帝人U365相当、融点は高融点側265℃、低融点側215℃)を用意し、その高融点側に、アルミナ、Ti系白色顔料を40重量%とベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を5重量%含有するポリエステル系塗料を、塗膜厚35μmで予め塗装して、塗膜15を形成した。次いでフィルム13を、塗膜面が外側に位置するように、JISA 5052−H34からなる厚さ0.35mmのアルミニウム基板11に熱融着により接合し、樹脂被覆アルミニウム反射板を得た。
【0072】
得られたアルミニウム反射板について、スガ試験機製多光源分光測色計MSC−IS−2DHを用いて全反射率を測定した。また紫外線照射による耐黄変性(耐黄ばみ性)の評価試験として、63℃の雰囲気でキセノンランプ240時間照射後の色差ΔEを測定した。さらに加工性評価試験として、0.5mmR−180°曲げ加工試験、1mmR−90°曲げ加工試験を行なった。その結果を比較例1〜4の評価結果とともに表1に示す。なお表1において、曲げ加工性評価についての○印は、各曲げ加工で割れや皺が全く発生しなかったもの、△印は、割れや皺がわずかに発生したもの、×印は、割れや皺が著しく発生したものを示す。さらに表1におけるコスト評価については、最も経済的な場合を◎印、やや経済的な場合を○印、コスト高の場合を△印とした。
【0073】
【表1】
Figure 2004163512
【0074】
表1に示すように、実施例1の場合、全反射率は93%、色差ΔEは0.35であった。このように実施例1では、全反射率90%以上を確保することができ、またΔEは目視では感知できない良好なレベルとなっていて、紫外線照射による黄ばみの発生が極めて少ないことが判明した。さらに加工性については、実施例1の場合、0.5mmR−180°曲げ加工でも、割れ、剥離等の発生がなく、また1mmR−90°曲げ加工でも剥離、皺等の発生がなく、良好な加工性を有していることが判明した。
【0075】
一方、比較例1は、図9に示す従来タイプのもの、すなわち188μm発泡タイプポリエステルフィルムをアルミニウム基板にラミネートしたものである。実施例1と比較例1とでは、反射率の点では大きな差はないが、実施例1の場合基板上の膜厚の合計が55μmと、比較例1の場合より格段に薄いことで、コスト的に有利であることが明らかである。また比較例1の場合の加工性については、樹脂層を内側にした180°および90°曲げ加工で、フィルム厚が厚いことにより皺が発生した。
【0076】
さらに比較例2は白色ポリエステルフィルムのみをアルミニウム基板にラミネートした例であり、この場合全反射率は80%と低く、また色差ΔEは4.0であって、明らかに黄ばみが発生する結果となった。
【0077】
また比較例3は、塗装のみの従来例(図8に相当する)であり、この場合ΔEは良好な結果となったが、膜厚35μmでは全反射率が87%で不充分な結果となった。
【0078】
さらに比較例4は塗装膜厚を55μmとした場合であり、この場合全反射率95%で、反射率は高いが、180°曲げ加工で塗膜割れが発生する不具合が生じ、加工性に劣ることが判明した。
【0079】
[実施例2、実施例3、比較例5〜7]
実施例2は、層構成および使用材料は実施例1と同様であるが、その製造にあたって、最初に2層白色ポリエステルフィルムをアルミニウム基板に熱融着によりラミネートし、その後厚さ35μmの塗装を施した例である。この実施例2について前記と同じ各評価試験を行った結果を、表1中に示す。この実施例2の場合も実施例1と同様に良好な性能を示すことが判明した。
【0080】
実施例3は実施例2と同じ層構成、使用材料、製造方法を適用したが、塗膜厚を45μmとしたものである。この実施例についても前記と同じ評価試験を行なったので、その結果を表1中に併せて示す。この実施例3の場合は、実施例1よりも反射率が向上して、良好な性能を示した。
【0081】
比較例5は実施例2において塗膜中の紫外線吸収剤の添加を省略したものであり、この場合反射率は充分であるが、ΔEが高く、明らかに黄ばみが生じた。
【0082】
比較例6は、実施例2において塗膜厚を5μmとした例であり、この場合紫外線による黄ばみはほとんど生じなかったが、反射率が低い結果となった。
【0083】
さらに比較例7は、実施例2において、塗料に添加するアルミナ、Ti系白色顔料の添加量を15重量%とした例であり、この場合は反射率が低下する結果となった。
【0084】
次に請求項2に対応する例(図2に相当)を、実施例4〜6として示す。
【0085】
[実施例4〜6、比較例8〜10]
実施例4では、炭酸カルシウム、シルカ系白色顔料を25重量%含有させた、厚さ35μmの白色2層ポリプロピレン系フィルム(融点は高融点側160℃、低融点側130℃)の高融点側に、アルミナ、Ti系顔料を30重量%含有するアクリル系塗料を、塗膜厚30μmで予め塗装して白色塗膜を形成し、さらにベンゾフェノン系紫外線吸収剤を10重量%含有したアクリル系塗料を、塗膜厚3μmで塗装して透明塗膜を形成し、複合樹脂フィルムとした。この複合樹脂フィルムの塗膜面が外側に位置するように、JISA 3004−H24、厚さ0.8mmのアルミニウム基板に熱融着によりラミネートし、樹脂被覆アルミニウム反射板を得た。
【0086】
得られた樹脂被覆アルミニウム反射板について、実施例1と同様な評価試験を行なった。その結果を表2に示す。
【0087】
【表2】
Figure 2004163512
【0088】
表2に示すように、実施例4の場合、全反射率95%、ΔE0.20であった。このように実施例4でも、全反射率90%以上を確実に達成でき、またΔEは目視では感知できない良好なレベルであって、紫外線照射による劣化が少ないことが判明した。
【0089】
また実施例5は実施例4においてフィルム厚を15μm、白色塗膜厚みを45μmとした本発明例であり、この場合も良好な性能を示した。
【0090】
さらに実施例6は実施例4において透明塗膜(紫外線吸収膜)の厚さを厚くした本発明例であり、この場合若干反射率が低下するものの、全般的に良好な性能を有することが確認された。
【0091】
比較例8は、実施例4において透明塗膜(紫外線吸収膜)の厚さをさらに厚くした例であり、この場合反射率が90%以下に低下してしまった。
【0092】
比較例9は、実施例4において紫外線吸収膜の塗装を省略した例であり、この場合ΔEが大きく、明らかに黄ばみが生じた。
【0093】
比較例10は、実施例4において白色塗膜厚を5μmとした例であり、この場合は反射率が低下する結果となった。
【0094】
[実施例7、実施例8、比較例11]
実施例7、実施例8は、実施例4と同じ構成であるが、最初にアルミニウム基板にフィルムのみをラミネートしておき、その後に白色顔料を含有した白色塗料、紫外線吸収剤を含有した透明塗料を順次塗装して、樹脂被覆アルミニウム反射板とした本発明例である。この場合の前記同様な評価の結果を表2中に示す。この実施例7、実施例8でも、実施例4と同様に良好な性能を示した。
【0095】
比較例11は、実施例7において、白色塗膜厚を55μmとした例であり、この場合反射率は向上するものの、膜厚が厚いため、曲げ加工で塗膜割れが発生してしまった。
【0096】
さらに請求項3に対応する例(図3に相当)を、実施例9、実施例10として示す。
【0097】
[実施例9、実施例10、比較例12〜15]
実施例9では、厚さ75μmの白色ポリエステルフィルム(帝人U300相当)に、Ti系白色顔料を40重量%とベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤5重量%含有したポリエステル系塗料を塗膜厚20μmで予め塗装して、紫外線吸収剤含有白色塗膜を形成した。このフィルムを、JISA 5052−H34、厚さ0.35mmのアルミニウム基板に対して、エポキシ系熱硬化型接着剤を用い、塗膜面が外側に位置するように接着して、樹脂被覆アルミニウム反射板とした。
【0098】
得られた樹脂被覆アルミニウム反射板について、実施例1と同様に評価試験を行なった。その結果を表3に示す。
【0099】
【表3】
Figure 2004163512
【0100】
表3に示すように、実施例9では、全反射率94%、ΔE0.35となった。このように実施例9の場合も全反射率は90%以上を確保でき、またΔEは目視では感知できない良好なレベルであって、紫外線照射による黄ばみが極めて少ないことが明らかである。
【0101】
一方比較例12は、188μm発泡タイプポリエステルフィルム(従来例)を示すが、実施例9では、比較例12と同等以上の性能を有しながら、接着剤を除く樹脂層の層厚が95μmと薄いことにより、コスト的に有利であることが明らかである。
【0102】
また比較例13は白色ポリエステルフィルムのみをラミネートした例であり、この場合全反射率は91%で、コスト的には有利であるが、ΔEが4.0で、紫外線照射により明らかに黄変する結果となった。
【0103】
さらに比較例14は塗装のみの従来例であり、この場合ΔEは良好な結果となったが、膜厚20μmでは全反射率が80%で不充分な結果となった。
【0104】
また比較例15は、比較例14の膜厚を増加させて、膜厚を50μmとした例であり、この場合全反射率は95%で良好であったが、180°曲げ加工で塗膜割れが発生する不具合が生じた。
【0105】
一方実施例10は、実施例9と同様の構成でフィルム厚を50μm、塗膜を30μmとしたものであり、この場合も良好な性能を示した。
【0106】
これに対し比較例16は、実施例10において塗膜中の紫外線吸収剤の添加を省略したものであり、この場合、反射率は充分であるが、ΔEが高く、明らかに黄ばみが生じた。
【0107】
さらに比較例17は、実施例10において塗膜厚を5μmとした例であり、この場合は紫外線による黄ばみは問題ないが、反射率が低い結果となった。
【0108】
さらに請求項4に対応する例(図4に相当する例)を、実施例11として示す。
【0109】
[実施例11]
この実施例11では、50μm(東レE20相当)のポリエステルフィルムに、Ti系白色顔料を45重量%含有したポリエステル系塗料を塗膜厚30μmで塗装し、さらにベンゾフェノン系紫外線吸収剤を10重量%含有したアクリル系クリアー塗料を3μm塗装した。この複合塗装フィルムを、オレフィン系熱溶融型接着剤を用いて、JISA 5052−H34、厚さ0.35mmのアルミニウム基板に接着し、樹脂被覆アルミニウム反射板とした。そして前記同様の方法、条件で全反射率と色差ΔEを測定したところ、全反射率95%、ΔE0.20の良好な結果が得られた。またこの場合接着層を除く皮膜厚は83μmであり、比較例12の188μmに比べ経済的であることが明らかである。
【0110】
また請求項5に対応する例(図5〜図7に示す例)を、実施例12〜14として示す。
【0111】
[実施例12]
実施例12は、図7に示す本発明例に相当するものである。この場合、JISA 3004−H24、厚さ0.88mmのアルミニウム基板に、Tiおよびアルミナ系白色顔料を35重量%含有したポリエステル系塗料を塗膜厚20μm塗装した。次いでこのアルミニウム基板の塗装側の面に対して、予めベンゾフェノン系紫外線吸収剤を10重量%含有したアクリル系クリアー塗料を3μmコートした、厚さ75μmの白色ポリエステルフィルム(帝人U399相当)を、ポリエステル系熱硬化型接着剤を用いて接着し、樹脂被覆アルミニウム反射板とした。前記同様に全反射率と色差ΔEを測定したところ、全反射率93%、ΔE0.20の良好な結果が得られた。またこの場合接着層を除く皮膜厚は98μmであって、比較例12の188μmに比べ経済的であることが明らかである。
【0112】
[実施例13、比較例18]
実施例13は、図5に示す本発明例に相当する例である。この実施例13では、JISA 3004−H24、厚さ0.30mmのアルミニウム基板に、Ti系白色顔料を45重量%含有したポリエステル系塗料を塗装し、塗膜厚15μmの塗装板とした。一方で38μm(東レ20相当)のポリエステルフィルムに、Ti系白色顔料を40重量%とベンゾフェノン系紫外線吸収剤5重量%とを含有するアクリル系塗料を、塗膜厚25μmで塗装し、塗装フィルムとした。この塗装フィルムを、オレフィン系熱溶融型接着剤を用いて、前記塗装板の塗装側の面に接着し、樹脂被覆アルミニウム反射板とした。そして前記同様に全反射率と色差ΔEを測定したところ、全反射率96%、ΔE0.35の良好な結果が得られた。またこの場合接着層を除く皮膜厚が78μmであって、比較例12の188μmに比べ経済的であることが明らかである。
【0113】
一方比較例18としては、実施例13における内側のポリエステル系塗膜層の膜厚を5μm、外側のアクリル系塗膜層の厚さを8μmに変更して、樹脂被覆アルミニウム反射板を製造した。前記同様に全反射率と色差ΔEを測定したところ、ΔEは0.35と良好であるが、膜厚を薄くしたことにより全反射率は87%と低くなった。
【0114】
[実施例14]
実施例14は、図6に相当する本発明例である。この実施例14では、JISA 3004−H24、厚さ0.30mmのアルミニウム基板に、Ti系白色顔料を45重量%含有するポリエステル系塗料を塗装し、塗膜厚15μmの塗装板とした。一方で38μm(東レ20相当)のポリエステルフィルムに、Ti系白色顔料を40重量%を含有するアクリル系塗料を、塗膜厚25μmで塗装し、さらにトリアジン系紫外線吸収剤25重量%含有したアクリル系クリアー塗料を3μmコートし、複合塗装フィルムとした。この複合塗装フィルムを、オレフィン系熱溶融型接着剤を用いて、前記塗装板に接着し、樹脂被覆アルミニウム反射板とした。そして同様に全反射率と色差ΔEを測定したところ、全反射率96%、ΔE0.20の良好な結果が得られた。またこの場合、接着層を除く皮膜厚が81μmであって、比較例12の188μmに比べ経済的であることが明らかである。
【0115】
【発明の効果】
この本発明によれば、白色顔料を含有する塗膜もしくは白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜と、白色顔料を含有した白色樹脂フィルムとを組合せた、少なくとも2層構造の反射板とすることにより、トータル被覆厚を薄くしても、安定して高い反射率が得られ、また同時に最外表面の塗膜に紫外線吸収剤を含有させることにより、紫外線の長時間照射による黄ばみの発生を防止して経時的な反射率の低下を防止することができ、したがって低コストで高反射率と紫外線による劣化防止性能を有するアルミニウム反射板を得ることができる。そして特に請求項1、請求項2の発明では、接着剤の使用を不要とすることにより、より一層の低コスト化を図ることができる。したがってこのような反射板を採用することにより、照明器具や液晶表示装置等の低コスト化、エネルギー効率の向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の樹脂被覆アルミニウム反射板の第1の例の断面構造を模式的に示す略解図である。
【図2】この発明の樹脂被覆アルミニウム反射板の第2の例の断面構造を模式的に示す略解図である。
【図3】この発明の樹脂被覆アルミニウム反射板の第3の例の断面構造を模式的に示す略解図である。
【図4】この発明の樹脂被覆アルミニウム反射板の第4の例の断面構造を模式的に示す略解図である。
【図5】この発明の樹脂被覆アルミニウム反射板の第5の例の断面構造を模式的に示す略解図である。
【図6】この発明の樹脂被覆アルミニウム反射板の第6の例の断面構造を模式的に示す略解図である。
【図7】この発明の樹脂被覆アルミニウム反射板の第7の例の断面構造を模式的に示す略解図である。
【図8】従来の白色塗装アルミニウム反射板の断面構造を模式的に示す略解図である。
【図9】従来の白色樹脂ラミネートアルミニウム反射板の断面構造を模式的に示す略解図である。
【符号の説明】
11 アルミニウム基板
13 樹脂フィルム層
13A 低融点樹脂フィルム
13B 高融点樹脂フィルム
15,15A,15B,19 塗膜
17 接着層

Claims (5)

  1. アルミニウム基板の表面上に、それぞれ白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂を積層してなる複合樹脂フィルムが、アルミニウム基板表面に低融点樹脂が接するように接合され、さらにその複合樹脂フィルムにおける高融点樹脂側の表面に、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とする、樹脂被覆アルミニウム反射板。
  2. アルミニウム基板の表面上に、それぞれ白色顔料を含有しかつ融点の異なる2種の樹脂を積層してなる複合樹脂フィルムが、低融点樹脂がアルミニウム基板表面に接するように接合され、さらにその複合樹脂フィルムの高融点樹脂側の表面に、白色顔料を含有する白色塗膜が形成され、その白色塗膜上に紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とする、樹脂被覆アルミニウム反射板。
  3. アルミニウム基板の表面上に、白色顔料を含有する樹脂フィルムが接着剤を介して接合され、さらにその樹脂フィルムの表面に、白色顔料および紫外線吸収剤を含有する塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とする、樹脂被覆アルミニウム反射板。
  4. アルミニウム基板の表面上に、白色顔料を含有する樹脂フィルムが接着剤を介して接合され、その樹脂フィルムの表面に、白色顔料を含有する塗膜が形成され、さらにその塗膜の表面に、紫外線吸収剤を含有する透明な塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とする、樹脂被覆アルミニウム反射板。
  5. アルミニウム基板の表面に、白色顔料を含有する塗膜が形成され、さらにその白色顔料含有塗膜の表面に、接着剤を介して白色顔料を含有する樹脂フィルム層が形成され、その樹脂フィルム層の表面に、紫外線吸収剤を含有する塗膜と、紫外線吸収剤および白色顔料を含有する塗膜と、白色顔料を含有する内側塗膜および紫外線吸収剤を含有する外表面側塗膜を積層してなる複合塗膜とのうち、いずれかの塗膜が形成されてなり、しかもアルミニウム基板上に形成されている各層の合計厚みが100μm以下で、かつ全反射率が90%以上であることを特徴とする、樹脂被覆アルミニウム反射板。
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