JP2895080B2 - 反射体 - Google Patents

反射体

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JP2895080B2 JP63323456A JP32345688A JP2895080B2 JP 2895080 B2 JP2895080 B2 JP 2895080B2 JP 63323456 A JP63323456 A JP 63323456A JP 32345688 A JP32345688 A JP 32345688A JP 2895080 B2 JP2895080 B2 JP 2895080B2
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三男 高瀬
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、銀−プラスチックフィルムを使用した鏡ま
たは光反射体となり高反射率であるために明るく、強い
衝撃により破損した場合にも破片が飛散する危険がない
安全な鏡や光反射板の製作用素材に関する。
さらに詳細には、ショーケース、ショーウィンドー、
窓、ドアなどの素材部分または植物工場の壁や螢光灯反
射板に容易に粘着されて、その透明部分の全面、または
一部が、鏡その他の所望の反射体に改造され得る有用な
反射体製作用素材に関する。
また、より詳細には、銀を主成分とする光反射層にA
u、Al、Cu、In、Mg、Ti、Sn、Si、Cr、Co、Ni、Mo、T
a、V、W、Mn、Zn、Pt、Pd、Pbからなる群より選ばれ
た物質を少なくとも一種以上含有せしめることにより、
光、熱、ガス等に対する抵抗性が著しく向上し、特に耐
紫外線劣化テストにおいて波長600nmにおける光線反射
率が初期値の80%に低下する時間が通常2000時間以上、
しばしば5000時間以上にも達する耐光性の驚くべき高い
反射体製作用素材に関する。
〔従来技術および問題点〕
従来、鏡は基体である硝子板の一面に、銀メッキした
もの、あるいは基体である透明プラスチック板にアルミ
ニウムを蒸着したものなどが、予め一体的に製作され
て、利用者に提供され使用されてきた。また、植物工場
の光反射板や高反射板付螢光灯としては、アルミ板、ス
テンレス板やそれらを磨いたものが使用されてきた。
しかして、汎用の銀メッキガラス製の鏡は明るいが割
れ易く、破損の際は利用者を負傷させる危険も大きく、
大型のものは重量が著しく増大して、その取扱、設置、
設備に際し充分な配慮工夫が必要である。重量大なるこ
とと破損に伴う危険の二つが相関していることが、既存
の銀−ガラス製の鏡の大きい欠点である。
また、既製の鏡は嵩高であり、製作の場所から使用さ
れる場所に運搬し、設置するに当たって充分な注意が必
要とされるのであり大いに不便である。室内などに鏡を
設備するには、設置するための場所、壁面の選定、採光
などに相当の配慮も必要であり、この点も少なからず不
便である。
さらに、アルミニウム蒸着プラスチック製鏡は、反射
率が劣るために銀製に比較して暗く、感覚的に低級品で
あるとの印象を免れ難い。
また、鏡に限らず、植物工場の省電力化のための光反
射板、OA化が促進される中、明るく省エネルギータイプ
の高反射螢光灯が要望されていたが、従来の反射率80%
程度のアルミ蒸着品やステンレス品ではかかる要請に応
えるためには、全く不十分であった。
これらの問題点は、プラスチックフィルム上に高反射
率の銀薄膜層を形成した素材を用いることにより解決で
きると考えられるが、種々の検討を重ねた結果、プラス
チックフィルム上の銀薄膜は、熱、光、ガラス等の環境
因子によって、その性能が著しく劣化するという技術的
課題があることが分かった。
〔発明の目的〕
すなわち、本発明は、銀を主成分とする光反射体の、
熱、光、ガス等の環境因子による性能の劣化を改善し、
対環境耐久性を大幅に改善することを目的とする。
〔基本的着想} 本発明者らは、かかる課題を解決するため、鋭意検討
した結果、銀の他にAu、Cu、Ptからなる群から選ばれた
物質を少なくとも一種介在させることにより、上記、
熱、光、ガス等の環境因子による光反射体の性能劣化が
克服でき、光反射体の対環境耐久性が大巾に改善される
ことを発見し、本発明を完成した。
〔発明の開示〕 すなわち、本発明は、 プラスチックフィルムの少なくとも一面に銀を主成分
とした銀薄膜層を形成してなる反射体において、該薄膜
層がAu、Cu、Ptからなる群から選ばれた少なくとも一種
を含み、かつ、耐紫外線劣化に優れていることを特徴と
する反射体、であり、 該薄膜層がAu、Cu、Ptからなる群から選ばれた少なく
とも一種を含み、耐紫外線劣化に優れ、かつ、光の波長
600nmにおける該反射体の反射率が94%以上であること
を特徴とする反射体、であり、特に、 主成分である銀の含量が重量比で90%以上、99%以下
であることを特徴とする前記した反射体、である。
以下、本発明を詳細に説明する。
第1図は、本発明の反射体の層構成を示す模式図であ
るが、本発明で使用するプラスチックフィルム1の素材
としては、疎水性樹脂が望ましく、好ましい樹脂を例示
するならば、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアリレ
ート、アクリル樹脂、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニー
ルなどのホモポリマーまたはコポリマーなどがあげら
れ、より好ましくはポリエステル、アクリル樹脂が用い
られる。
このフィルムは、無色透明、着色透明、不透明いずれ
も所望により利用可能である。
本発明として、好ましい実施の形態は、ポリエステル
フィルム上に銀を主成分とし、Au、Cu、Ptからなる群か
ら選ばれた少なくとも一種を含み、耐紫外線劣化に優
れ、かつ、光の波長600nmにおける反射体の反射率が94
%以上である薄膜層2を形成したものであり、その形成
方法としては、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレ
ーティング、イオン化蒸着、イオンクラスタービーム蒸
着等を用いることができる。
主成分である銀の量としては重量比で80%以上、99.9
9%以下が好ましく、より好ましくは90%以上、99%以
下が好ましい。銀の量が80%未満の場合には、反射率が
十分でなく、また、銀のみの薄膜では耐久性の低下が無
視できなくなる。
前記該薄膜反射体層は、本発明の目的を損なわない程
度の他の微量の金属及び金属化合物を含有することがで
きる。
本発明の反射体は、第2図に示すように、銀等の薄膜
層の反対側のプラスチックフィルム上に透明な保護層3
を設けてもよい。このような保護層により、反射体の表
面硬度、耐光性、耐ガス性、耐水性など、外的環境因子
の影響を抑制することができる。このような保護層の形
成に利用できる物質の例としては、例えばポリメタクリ
ル酸メチルなどのアクリル樹脂、ポリアクリルニトリル
樹脂、ポリメタアクリルニトリル樹脂、エチルシリケー
トより得られる重合体などの珪素樹脂、ポリエステル樹
脂、フッ素樹脂などの有機物質の他に酸化珪素などの無
機物質が有用である。
透明保護層の形成方法としては、コーティング、フィ
ルムのラミネートなど、既存の方法があげられる。ま
た、これらの膜厚は本発明の目的である光反射能を低下
させずに、保護効果を発揮する範囲である必要があり、
その材料、用途に応じて適宜変更して用いられる。
斯くして、本発明に従えば、耐久性に優れており、優
れた性能を有する光反射体を提供されるのである。
本発明を用いて、拡大鏡または集光鏡を構成するため
に銀膜層の少なくとも主面に、表面に相応する曲率を与
えるレンズ状透明物質を付着させることができる。
〔産業上の利用可能性〕
本発明にかかる反射体の用途は、簡単に製作される鏡
などの反射体である。具体的示例としては、窓、ドア、
または風防などのガラス板、あるいはプラスチック板、
金属板等に本発明の反射体を接着剤、粘着剤または両面
テープなどを用いることにより容易に貼付けることがで
きる。このため反射体の設置用のスペースは無いに等し
く、採光についての配慮も、軽減され、破砕飛散防止の
機能も兼備する明るい鏡や反射体を構成できる。
また、本発明の反射体は、製作場所から使用場所への
輸送形態として、ロール状などの荷姿にできるため極め
て便利容易であり使用場所に応じて鏡など所望の反射体
を簡単に提供することができるのである。
さらに本発明の反射体は、ガラスのような破損、飛散
しやすい基板を使用した場合、特に、破損、飛散防止機
能が大きいために安全であり、テニス、ゴルフ、体操、
ダンス、エアロビクス場やその他のスポーツ施設におけ
るフォームチェック用、装飾パネルなど家具調度用、室
内スペースを広く感じさせるインテリアスクリーン用、
また、玄関・居間などに設備して服装チェック用などの
ため便利に使用されうるのである。
また建築物のインテリヤ用途として既存の窓、ドアの
ガラスの全面、あるいはその所望の一部分が、なんらス
ペースを必要とすることなく、鏡その他の希望の反射体
に、容易かつ随意に転換されうる。
さらに、窓ガラスの室内側に貼付けして使用するとき
は、夏期など遮光と断熱の両効果が得られる。
また不要となった時には、剥離させ容易に除去するこ
とが可能であることも利点の一つである。
本発明の別の用途としてはたとえば鑑賞魚用ガラス水
槽の所望のガラス面の鏡面化にも用いられる。
以下、本発明の具体的な説明を実施例に示す。
〔実施例〕
実施例1 膜厚50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、厚さ1000Åの銀および銅よりなる薄膜層
(銀92重量%、銅8重量%)を形成し、光反射体製作用
素材を得た。
銀薄膜は、直流マグネトロンスパッタリングにより形
成した。
その光反射体製作用素材の耐紫外線劣化促進試験を行
い、光反射率(600nm)が初期値の80%になるまでの時
間を劣化時間として測定した。表1にその結果と、耐紫
外線劣化促進試験前の光反射率を示した。
これからわかるように、光反射率をほとんど低下させ
ることなく、劣化時間が2000hr以上と優れた耐久性を有
していた。
実施例2 実施例1と同じフィルム上に、厚さ900Åの銀、金お
よび銅よりなる薄膜層(銀90重量%、金4重量%、銅6
重量%)を形成し、光反射体製作用素材を得た。薄膜形
成法および劣化促進試験は、実施例1と同様に評価し、
表1に結果を示す。実施例1同様優れた光反射率と耐久
性を有していた。
実施例3 膜厚50μmのメタクリル酸メチルを主成分とするフィ
ルム上に、厚さ1000Åの銀、白金よりなる薄膜層(銀98
重量%、白金2重量%、)を形成し、光反射体製作用素
材を得た。薄膜形成法および劣化促進試験は、実施例1
と同様に評価し、表1に結果を示す。実施例1同様優れ
た光反射率と耐久性を有していた。
比較例1 実施例と同じフィルム上に、真空蒸着法により、厚さ
1000Åの銀薄膜を形成した。
この積層体の劣化促進試験を行い、結果を表1に示し
た。
これからわかるように、銀のみから形成した反射体
は、紫外線に対する耐久性が著しく悪いことがわかっ
た。
〔発明の効果〕 本発明の反射体製作用素材により構成される反射体
は、破損飛散防止機能が大きいために安全であり、テニ
ス、ゴルフ、体操、ダンス、エアロビクス場やその他の
スポーツ施設におけるフォームチェック用、装飾パネル
などの家具調度用、室内スペースを広く感じさせるイン
テリアスクリーン用、また、玄関、居間などに設備して
服装チェック用などのために便利に使用される。
また、鏡としての利用の他に、植物工場の省電力化の
ための光反射板、省エネルギータイプの高反射螢光灯な
どにも使用される。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の反射体の層構成を示す
模式図である。 図において、 1……プラスチックフィルム、2……銀を主成分とする
薄膜層、3……保護層、を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの少なくとも一面に
    銀を主成分とした銀薄膜層を形成してなる反射体におい
    て、該銀薄膜層がAu、Cu、Ptからなる群から選ばれた少
    なくとも一種を含み、かつ、耐紫外線劣化に優れている
    ことを特徴とする反射体。
  2. 【請求項2】プラスチックフィルムの少なくとも一面に
    銀を主成分とした銀薄膜層を形成してなる反射体におい
    て、該薄膜層がAu、Cu、Ptからなる群から選ばれた少な
    くとも一種を含み、耐紫外線劣化に優れて、かつ、光の
    波長600nmにおける該反射体の反射率が94%以上である
    ことを特徴とする反射体。
  3. 【請求項3】主成分である銀の含量が重量比で90%以
    上、99%以下であることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の反射体。
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