JP2010065229A - 蒸着用ポリエステルフィルム - Google Patents
蒸着用ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010065229A JP2010065229A JP2009283516A JP2009283516A JP2010065229A JP 2010065229 A JP2010065229 A JP 2010065229A JP 2009283516 A JP2009283516 A JP 2009283516A JP 2009283516 A JP2009283516 A JP 2009283516A JP 2010065229 A JP2010065229 A JP 2010065229A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- less
- vapor deposition
- polyester
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【解決手段】 380nmの紫外線透過率が20%以下であり、フィルムのヘーズが1.5%以下であり、下記式(1)で定義される摩擦係数の差Δμが0.15以下であることを特徴とする蒸着用ポリエステルフィルム。
Δμ=μsmax−μdmin
(上記式中、μsmaxは、非蒸着面側のフィルム表面とメタクリル樹脂板との静摩擦係数をJIS K6718に記載の方法で5回繰り返して測定したときの最大値であり、μdminは、非蒸着面側のフィルム表面とメタクリル樹脂板との動摩擦係数をJIS K6718に記載の方法で5回繰り返して測定したときの最小値である)
【選択図】 なし
Description
Δμ=μsmax−μdmin
(上記式中、μsmaxは、非蒸着面側のフィルム表面とメタクリル樹脂板との静摩擦係数をJIS K6718に記載の方法で5回繰り返して測定したときの最大値であり、μdminは、非蒸着面側のフィルム表面とメタクリル樹脂板との動摩擦係数をJIS K6718に記載の方法で5回繰り返して測定したときの最小値である)
次に本発明のフィルムの製造方法を具体的に説明するが、本発明の構成要件を満足する限り、以下の例示に特に限定されるものではない。
フィルム中の少なくとも100個の不活性粒子についてSEMを用いて観察して最大径と最小径とをそれぞれ求め、その相加平均を不活性粒子の平均粒径とした。
小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を用い、JIS−B−0601−1982に準じて測定した。なお測定長2.5mmとした。
直接位相検出干渉法(いわゆるマイケルソンの干渉を利用した2光束干渉法)を使用した非接触表面形状計測システム(マイクロマップ社製 Micromap512)により、突起高さと突起個数を測定した。本発明で言う突起高さX(μm)は、突起個数Yが最大になる面の高さを0レベルとして、このレベルからの高さをもって突起高さXとし、突起個数Yが300以上のデータについて各突起高さXにおけるLogYとの関係を最小二乗法で処理した。そして、logY=ax+bにおけるaを突起高さ分布係数とし、10視野について測定した値を平均した。
上部が開放され、底辺の面積が250cm2となるように、ポリエステルフィルムを折って、四角の箱を作成した。その際、測定する面が内側となるようにした。次いで、上記の方法で作成した箱の中に、DMF(ジメチルホルムアミド)10mlを入れ、3分間放置した後、DMFを回収した。回収したDMFを液体クロマトグラフィー(島津LC−7A)に供給して、DMF中のオリゴマー(エチレンテレフタレート環状三量体)量を求めた。次にこの値を、DMFを接触させたフィルム面積で割って、フィルム表面オリゴマー量(mg/m2)とした。液体クロマトグラフの条件は下記のとおりである。
移動相A:アセトニトリル
移動相B:2%酢酸水溶液
カラム:三菱化学(株)製 MCI GEL ODS 1HU
カラム温度:40℃
流速:1ml/分
検出波長:254nm
フィルム表面に厚さ60nmのアルミニウムを蒸着し、蒸着した面の反対面から光を照射して反射した光の割合を求めた。測定装置は MPC−3100(島津製作所(株))で、測定光入射(反射)角5゜で波長400nmから700nmの反射光を測定し、平均値を反射率(%)とした。
日本電色工業社製分球式濁度計NDH−300Aによりフィルムのヘーズ%を測定した。
JIS K6718に規定された厚み2mmのメタクリル樹脂板の表面をヘキサン、次いでエタノールで洗浄した。次にメタクリル樹脂板に、幅15mm、長さ150mmに切り出したフィルムを重ね、その上にゴム板を載せ、さらにその上に荷重を載せ、フィルムとメタクリル樹脂板の接圧を10メガPaとして20mm/分で滑らせて摩擦力を測定した。なお測定は、温度23℃±1℃、湿度50%±5%の雰囲気下で5回繰り返して行い、2秒後摩擦係数を静摩擦係数(μs)、15秒後の摩擦係数を動摩擦係数(μd)とした。
上記の測定で3分間滑らせて摩擦係数の変動の状況を測定し、スティックスリップ性を次の3ランクに分けた。
○:摩擦係数の変動の大きさは、0.1以下であり、ほとんど変動することなく滑らかに滑った
△:摩擦係数の変動の大きさは、0.1を超え0.3以下であった
×:摩擦係数の変動の大きさは、0.3を超え変動も頻繁に起こった
製膜工程における巻取り作業性を評価し、次の3ランクに分けた。
○:スムースに巻き取ることができ、端面も揃っておりツブ跡やシワの発生もない
△:ほぼ問題なく巻取りができるが、端面がやや不揃いで時々ツブ跡シワが発生する
×:キズ、シワが入りやすく、また端面が不揃いになりやすい
・ポリエステルA
原料にテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールを用い、重縮合反応時に平均粒径0.7μm、粒度分布幅(d25/d75)1.5の合成炭酸カルシウムを分散させたエチレングリコールスラリーを添加して0.2重量%の合成炭酸カルシウムを含有する極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレート樹脂を合成した。
重縮合反応時に平均粒径3.0μm、粒度分布幅(d25/d75)1.7の不定形シリカを分散させたエチレングリコールスラリーを添加して0.2重量%の不定形シリカを含有する極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレート樹脂を合成した。
常法の重縮合で合成された極限粘度0.65、融点253℃のポリエチレンテレフタレート樹脂に、乳化重合で合成された平均粒径2.0μm、粒度分布幅(d25/d75)が1.3のアクリル系の単分散架橋高分子粒子を練り混み0.5重量%含有させた。
常法の重縮合で合成された極限粘度0.65、融点253℃のポリエチレンテレフタレート樹脂に、乳化重合で合成された平均粒径2.0μm、粒度分布幅(d25/d75)が1.3のアクリル系の単分散架橋高分子粒子を練り混み2.0重量%含有させた。
常法の重縮合で合成された極限粘度0.65、融点253℃のポリエチレンテレフタレート樹脂に環状イミノエステル系紫外線吸収剤を練り込み5重量%含有させた。
実質的に不活性粒子を含有しない常法の重縮合で合成された極限粘度0.65、融点
253℃のポリエチレンテレフタレート樹脂である。
常法の重縮合で合成されたポリエチレンテレフタレートに固相重合を行い、極限粘度0.70、融点250℃、エチレンテレフタレート環状三量体含有量が、0.65重量%の樹脂である。
A層にポリエステルA、B層にポリエステルBを5重量部とポリエステルEが95重量部の混合物を用い、A層の原料チップはサブのベント付き二軸押出機に、B層の原料チップはメインのベント付き二軸押出機に供給して溶融温度280℃で溶融し、サブ押出機の溶融ポリマーを、ギヤポンプフィルターを介して、メイン押出機からの溶融ポリマーとフィードブロックで分流させ、ダイを通してキャスティングドラムに引き取り、未延伸フィルムとした。キャスティングの際、静電密着法を採用した。かくして得られた2種2層の積層未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度83℃(IRヒーター付与)で2.4倍延伸した後、さらに87℃(IRヒーター付与)で1.2倍延伸した後、テンターに導き100℃で横方向に3.9倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、200℃で5秒間幅方向に3%弛緩させながら熱固定した。なお、A層の厚みは、ギヤポンプの吐出量を調整することでコントロールした。
A層にポリエステルC−1が40重量部とポリエステルEが60重量部の混合物を用いて、中間層のB層にポリエステルDを用いて、サブ押出機のA層の溶融ポリマーをフィルムの表裏2層に分岐した後、ギヤポンプフィルターを介して、メイン押出機からの溶融ポリマーとフィードブロックで分流させ、表1の積層厚み構成にしたほかは比較例1と同じ条件とした。
A層にポリエステルC−1が8重量部とポリエステルFが92重量部の混合物を用いて、中間層のB層にポリエステルDを用いて、表1の層構成のフィルムを作成したほかは実施例1と同じ条件とした。
ポリエステルBが5重量部とポリエステルEが95重量部の混合物をメイン押出機で溶融し、単層のダイに供給したほかは比較例1と同じ条件とした。
比較例3:
A層にポリエステルC−2を用いたほかは実施例1と同じ条件とした。
以上、得られた結果をまとめて下記表1に示す。
Claims (1)
- 380nmの紫外線透過率が20%以下であり、フィルムのヘーズが1.5%以下であり、下記式(1)で定義される摩擦係数の差Δμが0.15以下であることを特徴とする蒸着用ポリエステルフィルム。
Δμ=μsmax−μdmin
(上記式中、μsmaxは、非蒸着面側のフィルム表面とメタクリル樹脂板との静摩擦係数をJIS K6718に記載の方法で5回繰り返して測定したときの最大値であり、μdminは、非蒸着面側のフィルム表面とメタクリル樹脂板との動摩擦係数をJIS K6718に記載の方法で5回繰り返して測定したときの最小値である)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009283516A JP2010065229A (ja) | 2009-12-15 | 2009-12-15 | 蒸着用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009283516A JP2010065229A (ja) | 2009-12-15 | 2009-12-15 | 蒸着用ポリエステルフィルム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003394825A Division JP5031177B2 (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | 蒸着用ポリエステルフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010065229A true JP2010065229A (ja) | 2010-03-25 |
Family
ID=42191066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009283516A Pending JP2010065229A (ja) | 2009-12-15 | 2009-12-15 | 蒸着用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010065229A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012091367A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Toyobo Co Ltd | 成型用ポリエステルフィルム |
JP2012091366A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Toyobo Co Ltd | 成型用ポリエステルフィルム |
JPWO2012057004A1 (ja) * | 2010-10-27 | 2014-05-12 | コニカミノルタ株式会社 | フィルムミラー、フィルムミラーの製造方法及び太陽熱発電用反射装置 |
WO2017131030A1 (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 東レ株式会社 | エッジライト型バックライト用反射フィルム及びそれを用いた液晶ディスプレイ用バックライト |
WO2024122631A1 (ja) * | 2022-12-09 | 2024-06-13 | 恵和株式会社 | 光学シート、バックライトユニット、画像表示装置、照明装置、および光学シートの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62225345A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-10-03 | ロ−ヌ−プ−ラン・フイルム | 非常に光沢のある金属光沢フイルムの製造に特に使用しうる透明な複合ポリエステルフイルム及びその製造方法 |
JPH05162227A (ja) * | 1991-12-18 | 1993-06-29 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 反射体 |
-
2009
- 2009-12-15 JP JP2009283516A patent/JP2010065229A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62225345A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-10-03 | ロ−ヌ−プ−ラン・フイルム | 非常に光沢のある金属光沢フイルムの製造に特に使用しうる透明な複合ポリエステルフイルム及びその製造方法 |
JPH05162227A (ja) * | 1991-12-18 | 1993-06-29 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 反射体 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012091367A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Toyobo Co Ltd | 成型用ポリエステルフィルム |
JP2012091366A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Toyobo Co Ltd | 成型用ポリエステルフィルム |
JPWO2012057004A1 (ja) * | 2010-10-27 | 2014-05-12 | コニカミノルタ株式会社 | フィルムミラー、フィルムミラーの製造方法及び太陽熱発電用反射装置 |
WO2017131030A1 (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 東レ株式会社 | エッジライト型バックライト用反射フィルム及びそれを用いた液晶ディスプレイ用バックライト |
WO2024122631A1 (ja) * | 2022-12-09 | 2024-06-13 | 恵和株式会社 | 光学シート、バックライトユニット、画像表示装置、照明装置、および光学シートの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6226762B2 (ja) | 光学用ポリエステルフィルム、偏光板、画像表示装置、光学用ポリエステルフィルムの製造方法、および易接着層用組成物 | |
JP2010065229A (ja) | 蒸着用ポリエステルフィルム | |
JP5031177B2 (ja) | 蒸着用ポリエステルフィルム | |
JP4979105B2 (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2008299152A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2007146014A (ja) | 反射板用ポリエステルフィルム | |
JP2008255236A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2008195805A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP5366569B2 (ja) | 二軸延伸積層ポリエステルフィルム | |
JP2008195804A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2007161937A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2004255581A (ja) | 反射フィルム用二軸延伸積層ポリエステルフィルム | |
JP2005053164A (ja) | 蒸着用ポリエステルフィルム | |
JP2008254282A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP5009640B2 (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2016122032A (ja) | 光学用ポリエステルフィルムロール | |
JP2007031497A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2012250446A (ja) | 光学用二軸延伸ポリエステルフィルムロール | |
JP4943648B2 (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP5005884B2 (ja) | 光学用ポリエテルフィルム | |
WO2010023891A1 (ja) | 二軸延伸ポリエステルフィルム | |
JP2008256756A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2007084735A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2007156042A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2011177894A (ja) | 熱硬化型拡散シート用二軸延伸ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120904 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130326 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130411 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140304 |