JP2004255581A - 反射フィルム用二軸延伸積層ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも2層からなる積層フィルムであり、一方のフィルム表面(A面)の表面粗さ(Ra)が0.01〜0.2μmであり、A面の突起高さ分布係数が−5以下であることを特徴とする反射フィルム用二軸延伸積層ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属蒸着面側を反射面とする液晶ディスプレイ用反射体、蛍光灯や発光ダイオードの反射傘や道路標識などに使用される光反射板に用いるポリエステルフィルム基材に関する。
【0002】
【従来の技術】
反射用フィルムは、主に白色顔料や微細気泡を含有する白色フィルムと、フィルム表面上にアルミニウムや銀を蒸着して蒸着面側を反射面としたフィルムとに分けることができる。前者は光の拡散性が優れ、指向性の小さい反射フィルムであり、液晶表示板等に広く使用されている。後者は特に銀蒸着した反射フィルムが、前者の白色フィルムと比較して可視光線の光反射率が高く、バックライトの消費電力を抑えることができるため、また高度な画面品質を達成するため、液晶表示板の反射体への使用が最近増えてきた。
【0003】
金属蒸着をした反射フィルム用ポリエステルフィルム基材に関する検討は、過去にもなされている。例えば特許文献1によれば、ポリエステルに非相溶性樹脂や不活性粒子を含有しフィルムの表面粗さを限定したフィルムが提案されている。しかし反射光の指向性は小さいもののフィルム表面の突起高さがコントロールされておらず、今日の液晶表示板に要求される高い反射率と小さな指向性を満足する高度な画面品質を達成できていない。また特許文献2によれば、粒子を主成分とした塗布層を設け、高い反射率と指向性の小さいフィルムが提案されている。しかし有機溶剤を用いる塗布工程があり、安全衛生上の問題や工程が複雑になり、コストアップの問題がある。
【0004】
【特許文献1】特開昭61−135728号公報
【特許文献2】特開昭61−102687号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みなされたものであって、その解決課題は、有機溶剤を用いた光散乱塗布層を設けることなく、生産性に優れ、かつ高い反射率と小さな指向性を満足し、高度な画面品質を達成できる反射体用基材ポリエステルフィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を有するフィルムによれば、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の要旨は、少なくとも2層からなる積層フィルムであり、一方のフィルム表面(A面)の表面粗さ(Ra)が0.01〜0.2μmであり、A面の突起高さ分布係数が−5以下であることを特徴とする反射フィルム用二軸延伸積層ポリエステルフィルムに存する。
【0008】
【発明の実施形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリエステルとは、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸等のような芳香族ジカルボン酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のようなグリコールとのエステルを主たる成分とするポリエステルである。当該ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接重合させて得られるほか、芳香族ジカルボン酸ジアルキルエステルとグリコールとをエステル交換反応させた後、重縮合させる方法、あるいは芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを重縮合させる等の方法によっても得られる。当該ポリエステルの代表的なものとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(PEN)、ボリブチレンテレフタレート等が例示される。かかるポリエステルは、共重合されないホモポリマーであったもよく、またジカルボン酸成分の20モル%以下が主成分以外のジカルボン酸成分であり、および/またはジオール成分の20モル%以下が主成分以外のジオール成分であるような共重合ポリエステルであってもよい。またそれらの混合物であってもよい。
【0009】
本発明の反射フィルム用二軸延伸積層ポリエステルフィルム(以下、単に積層フィルムと記す場合がある)は、少なくとも2層からなる積層フィルムである。通常、蒸着面となる層をポリエステル層A(以下、単に層Aと略記する)とし、それ以外の層を層Bや層Cとすると、本発明のフィルムは例えばA/Bの2層構造やA/B/AやA/B/Cの3層構造を取ることができる。
本発明において、層Aの表面(A面)の表面粗さ(Ra)は、0.01〜0.2μmであり、好ましくは0.015〜0.15μm、さらに好ましくは0.02〜0.12μmである。表面粗さRaが0.01μm未満では、指向性が大きく画面の視野が小さくなり好ましくない。Raが0.2μmを超えると、反射率が低下する。
【0010】
また、本発明のフィルムのA面の突起高さ分布係数は、−5以下であり、好ましくは−7以下、さらに好ましくは−9以下である。突起高さ分布係数が−5を超えるとフィルム表面の突起高さが不均一となり、表面で乱反射による光吸収が起こるためと思われるが、反射率が低下したり、またキメの粗い反射光を生じてしまって画像の品質が低下したりするため好ましくない。
【0011】
本発明において、上記のような表面特性を有するフィルムを得るためには、例えば、平均粒径や粒径分布がコントロールされた不活性粒子をポリエステルに適量含有させる。
用いる不活性粒子の平均粒径は0.5〜15μmが好ましく、さらに好ましくは0.8〜10μm、特に好ましくは1.0〜8μmである。平均粒径が0.5μm未満の不活性粒子では、指向性が小さい反射フィルムを得ることはできない場合がある。一方、平均粒径が15μmを超えると、反射光のキメが粗くなり画面品質が低下する傾向がある。
【0012】
本発明で用いる不活性粒子の粒径分布は、下記で定義される粒度分布幅が好ましくは1.6以下であり、さらに好ましくは1.5以下、特に好ましくは1.4以下である。粒度分布幅が1.6を超えると、突起高さ分布係数が大きくなり、反射率の低下やフィルム製造工程で粗大突起に由来の摩耗が発生しやすく、蒸着欠陥が発生してしまうことがある。
【0013】
・粒度分布幅の定義
MICROTRAC HRA(Honeywell.Inc社製)を用いてポリエステル層中の不活性粒子の粒度分布幅を測定し、不活性粒子の全体積を100体積%として累積カーブを求め、累積カーブの粒径の大きな方から25体積%、75体積%となる点での不活性粒子の粒径をそれぞれd25、d75とし、これらd25とd75との比率(d25/d75)を粒度分布幅と定義した。
【0014】
また、不活性粒子の含有量は、不活性粒子の平均粒径にも依存し、平均粒径をDμmとすると、0.05×D〜3×D重量%の範囲が好ましく、さらに好ましくは0.1×D〜2×D重量%の範囲である。不活性粒子の含有量が0.05×D重量%未満では、反射光の指向性が小さくなる傾向があり、一方、3×D重量%を超えると、反射率が低下する傾向がある。
不活性粒子の種類は特に限定しないが、粒度分布をコントロールした合成炭酸カルシウム、球状シリカ粒子、有機高分子粒子などが例として挙げられる。また2種類以上の不活性粒子を用いてもよい。
【0015】
本発明のフィルムのA面に析出するオリゴマーの量は、6.0mg/m2以下であることが好ましく、5.0mg/m2以下、さらには4.0mg/m2以下、特には3.0mg/m2以下が好ましい。フィルム表面に析出するオリゴマー量が6.0mg/m2を超えると、析出オリゴマーによる蒸着欠陥の発生が多くなる傾向がある。
【0016】
フィルム表面に析出するオリゴマー量を低減するには、原料のポリエステルレジンに含まれるオリゴマーの含有量を固相重合法などにより低減する方法がある。フィルムに含まれるエチレンテレフタレート環状三量体オリゴマーの含有量は、好ましくは0.8重量%以下、さらに好ましくは0.7重量%以下である。またオリゴマーのフィルム表面への析出を防止する目的の塗布層をフィルム表面に設ける方法もある。
【0017】
本発明の積層フィルムは、カールしないことが好ましい。カールするフィルムの場合、支持体に接着するときにフィルムの端が剥がれやすくなる、また、バックライトの熱源により支持体全体に歪みを生じやすい傾向がある。
本発明のフィルムの層Aの厚みは、層Aに用いる不活性粒子の平均粒径をDμmとすると、0.2×D〜5×Dμmの範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.4×D〜4×Dμmの範囲である。層Aの厚みが0.2×Dμm未満では、不活性粒子の脱落が起こりやすい傾向があり、5×Dμmを超えると、突起高さの分布が大きくなる傾向がある。
【0018】
本発明の積層フィルム厚みは特に限定しないが、通常10〜500μmであり、好ましくは20〜400μmである。フィルム厚みが10μm未満では、フィルムの製膜性が悪くなる傾向がある。また、フィルム厚みが500μmを超えると、二軸延伸フィルムのフィルム生産性が低下する傾向がある。
【0019】
本発明の積層フィルムの層Aには、必要に応じて帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、消泡剤、蛍光増白剤等の添加剤を含有してもよい。また、表面粗さに大きな影響を与えない程度であれば、平均粒径が0.1μm以下の不活性粒子を含有していてもよい。また、必要に応じ、層Aの表面に易滑性、易蒸着性、帯電防止、易接着性等を付与する目的のコーティング処理を行うこともできる。さらに、層A以外の層の中に、不活性粒子や帯電防止剤、着色剤、酸化防止剤、消泡剤、蛍光増白剤等の添加剤を含有していてもよい。
【0020】
次に本発明のフィルムの製造方法を具体的に説明するが、本発明の構成要件を満足する限り、以下の例示に特に限定されるものではない。
本発明のフィルムを製造するときには、層Aを形成する乾燥したポリエステルと、層A以外の層を形成する乾燥したポリエステルとを別々の押出機に供給し、各ポリエステルの融点以上の温度に加熱してそれぞれ溶融させる。次いで、各ポリエステルを積層した状態でTダイから溶融シートとして押出す。
【0021】
続いて、溶融シートを回転冷却ドラム上でガラス転位温度未満にまで急冷し、非晶質の未延伸フィルムを得る。このとき、未延伸フィルムの平面性を向上させるために、静電印加密着法や液体塗布密着法等によって、未延伸フィルムと回転冷却ドラムとの密着性を向上させてもよい。
得られた未延伸フィルムを、ロール延伸機を用いて、その長手方向に延伸(縦延伸)することにより一軸延伸フィルムを得る。このときの延伸温度は、(原料レジンのガラス転移温度(Tg)−10)〜(Tg+40)℃の温度範囲で延伸する。また、延伸倍率は好ましくは2.5〜7.0倍、さらに好ましくは3.0〜6.0倍である。縦延伸を一段階のみで行ってもよいし、二段階以上に分けて行ってもよい。
【0022】
次いで、テンター延伸機を用いて、一軸延伸フィルムをその幅方向に延伸(横延伸)することにより二軸延伸フィルムを得る。このときの延伸温度は、原料レジンのガラス転移温度(Tg)〜(Tg+50)℃の温度範囲で延伸する。また、延伸倍率は、好ましくは2.5〜7.0倍、さらに好ましくは3.5〜6.0倍である。さらに、横延伸を一段階のみで行ってもよいし、二段以上に分けて行ってもよい。また縦と横を同時に行う同時二軸延伸を行ってもよい。そして二軸延伸フィルムを熱処理することにより積層フィルムが製造される。このときの熱処理温度は、130〜250℃である。二軸延伸フィルムを熱処理するときには、二軸延伸フィルムに対して20%以内の弛緩を行ってもよい。
【0023】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例および本発明で用いた測定法及び用語の定義は次のとおりである。
【0024】
(1)平均粒径
フィルム中の少なくとも100個の不活性粒子についてSEMを用いて観察して最大径と最小径とをそれぞれ求め、その相加平均を不活性粒子の平均粒径とした。
【0025】
(2)表面粗さRa
小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を用い、JIS−B−0601−1982に準じて測定した。なお測定長2.5mmとした。
【0026】
(3)突起高さ分布係数
小坂研究所社製三次元表面粗さ測定機(SE−3AK)を用い、触針の先端半径5μm、針圧30mg、測定長0.5mm、サンプリングピッチ1.0μm、カットオフ0.25mm、縦倍率5千〜5万倍、横倍率200倍、操作本数500本の条件で突起高さと突起個数を測定した。本発明で言う突起高さX(μm)は、突起個数(個/mm2)が最大になる面の高さを0レベルとして、このレベルからの高さをもって突起高さXとし、突起個数Yが300以上のデータについて各突起高さXにおけるLogYとの関係を最小二乗法で処理した。そして、logY=Ax+bにおけるaを突起高さ分布係数とした。
【0027】
(4)析出オリゴマー量
上部が開放され、底辺の面積が250cm2となるように、ポリエステルフィルムを折って、四角の箱を作成した。その際、測定する面が内側となるようにした。次いで、上記の方法で作成した箱の中に、DMF(ジメチルホルムアミド)10mlを入れ、3分間放置した後、DMFを回収した。回収したDMFを液体クロマトグラフィー(島津LC−7A)に供給して、DMF中のオリゴマー(エチレンテレフタレート環状三量体)量を求めた。次にこの値を、DMFを接触させたフィルム面積で割って、フィルム表面オリゴマー量(mg/m2)とした。液体クロマトグラフの条件は下記のとおりである。
移動相A:アセトニトリル
移動相B:2%酢酸水溶液
カラム:三菱化学(株)製 MCI GEL ODS 1HU
カラム温度:40℃
流速:1ml/分
検出波長:254nm
【0028】
(5)反射率
フィルム表面に厚さ60nmのアルミニウムを蒸着し、蒸着した面を反射面として MPC−3100(島津製作所(株))で、測定光入射(反射)角5゜で波長400nmから700nmの反射光を測定し、平均値を反射率(%)とした。
【0029】
(6)指向性
フィルム表面に厚さ60nmのアルミニウムを蒸着した試料を、日本電色工業株式会社VGS−1001DPを用いて蒸着面の光沢度を投光角60゜、受光角55゜で光沢度を測定し、下記基準で評価した。
○:光沢度の値が15%以上
△:光沢度の値が7以上15%未満
×:光沢度の値が7%未満
【0030】
(7)カール性
フィルムサンプルを幅10mm、フィルム製膜流れ方向(MD)と幅方向(MD)に長さ100mmに各4本切り出し、室温で平面の台に置き、両端の平面からの距離を測定し平均値を得た。平面からの距離が2mm以下の場合が、フィルムがカールしないと判断した。
○:平面からの距離が2mm以下
×:平面からの距離が2mmを超える
【0031】
(原料の調整)
・ポリエステルa
常法の重縮合で合成された極限粘度0.65、融点253℃のポリエチレンテレフタレート樹脂に乳化重合で合成された平均粒径1.8μm、粒度分布幅(d25/d75)1.3の単分散架橋高分子粒子を練り混み2.0重量%含有させた。
【0032】
・ポリエステルb
常法の重縮合で製造されたイソフタル酸成分が22モル含有する極限粘度は、0.70で融点190℃ポリエチレンテレフタレート共重合体樹脂。
・ポリエステルc
常法の重縮合で合成されたポリエチレンテレフタレートに固相重合を行い、極限粘度0.70、融点250℃、エチレンテレフタレート環状三量体含有量が、0.65重量%の樹脂に乳化重合で合成された平均粒径1.8μm、粒度分布幅(d25/d75)が1.3のアクリル系の単分散架橋高分子粒子を練り混み1.0重量%含有させた。
【0033】
・ポリエステルd
常法の重縮合で合成された極限粘度0.65、融点253℃のポリエチレンテレフタレート樹脂に平均粒径3.5μm、粒度分布幅(d25/d75)1.7の不定形シリカ粒子を練り混み3.0重量%含有させた。
・ポリエステルe
実質的に不活性粒子を含有しない常法の重縮合で合成された極限粘度0.65、融点253℃のポリエチレンテレフタレート樹脂。
【0034】
実施例1
A層にポリエステルA、B層にポリエステルEを用い、170℃で3時間乾燥後、A層の原料チップはサブ押出機に、B層の原料チップはメイン押出機に供給して溶融温度280℃で溶融し、サブ押出機の溶融ポリマーをフィルムの表裏2層に分岐した後、ギヤポンプフィルターを介して、メイン押出機からの溶融ポリマーとフィードブロックで分流させ、ダイを通してキャスティングドラムに引き取り、未延伸フィルムとした。キャスティングの際、静電密着法を採用した。かくして得られた2種3層の積層未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度83℃(IRヒーター付与)で2.4倍延伸した後、さらに87℃(IRヒーター付与)で1.2倍延伸した後、テンターに導き100℃で横方向に3.9倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、200℃で5秒間幅方向に3%弛緩させながら熱固定した。なお、A層の厚みは、サブ押出機のギヤポンプの吐出量を調整することでコントロールした。
【0035】
実施例2〜実施例4及び比較例1〜比較例3
原料および層構成は、下記表1または2に示すとおりとし、それ以外は実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
以上、得られた結果をまとめて下記表1および2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
実施例1〜4においては、蒸着した反射面における反射率も大きく、また指向性も小さく優れた反射特性を示した。特に実施例4は、表面オリゴマーの量が少なく良好な表面状態を形成し、カールはしなかった。一方、比較例1は、表面粗さが大きく、さらに単層フィルムのため突起高さ分布係数が大きいため、反射率が低下した。比較例2は、表面粗さRaが0.01μm未満のため、指向性が大きかった。また、比較例3は、突起分分布係数が−5を超えたため反射率が低下した。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、有機溶剤を用いた光散乱塗布層を設けることなく、生産性に優れ、かつ高い反射率と小さな指向性を満足し、高度な画面品質を達成できる反射体用基材ポリエステルフィルムを提供することができ、本発明の工業的価値は顕著である。
Claims (2)
- 少なくとも2層からなる積層フィルムであり、一方のフィルム表面(A面)の表面粗さ(Ra)が0.01〜0.2μmであり、A面の突起高さ分布係数が−5以下であることを特徴とする反射フィルム用二軸延伸積層ポリエステルフィルム。
- A面の析出オリゴマー量が6.0mg/m2以下であることを特徴とする請求項1記載の反射フィルム用二軸延伸積層ポリエステルフィルム。
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- 2003-02-24 JP JP2003045519A patent/JP2004255581A/ja active Pending
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