JP2012091366A - 成型用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエステルフィルムの少なくとも片面に易接着層を有し、前記易接着層はポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂と少なくとも1種類の粒子を含み、該粒子の粒度分布(d75/d25)が1.1〜1.5、平均粒径dが0.04〜1.2μm、該粒子の平均粒径dと易接着層の厚みtとの比(d/t)が1以上100以下である成型用ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
Description
第1の発明は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に易接着層を有し、前記易接着層はポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂と少なくとも1種類の粒子を含み、該粒子の粒度分布(d75/d25)が1.1〜1.5、平均粒径が0.04〜1.2μm、該粒子の平均粒径dと易接着層の厚みtとの比(d/t)が1以上100以下である成型用ポリエステルフィルムである。
第二の発明は、前記ポリエステルフィルムが共重合ポリエステル、あるいは共重合ポリエステルとホモポリエステルからなる前記成型用ポリエステルフィルムである。
第三の発明は、前記ポリエステル樹脂が、疎水性共重合ポリエステル樹脂に少なくとも1種の二重結合を有する酸無水物を含む重合性不飽和単量体がグラフトされたポリエステル系グラフト共重合体である前記成型用ポリエステルフィルムである。
第四の発明は、前記ポリウレタン樹脂がポリカーボネート系ポリウレタン樹脂である前記成型用ポリエステルフィルムである。
第五の発明は、前記易接着層に前記粒子を0.01〜3質量%含有し、前記フィルムのヘイズが2.0%以下、静摩擦係数が0.9以下、動摩擦係数が0.8以下、空気抜け指数が200秒以下である前記成型用ポリエステルフィルムである。
第六の発明は、フィルムの厚みが15〜80μm以下である前記成型用ポリエステルフィルムである。
第七の発明は、前記フィルム表面におけるウェーブスキャン装置を用いて測定した波長0.1mm〜0.3mm領域の反射強度(Wa)が4.0以下である前記成型用ポリエステルフィルムである。
第八の発明は、前記成型用ポリエステルフィルムの一方の面に金属蒸着層をもうけたのち基材と一体成型すること特徴とするメッキ代替加工方法である。
また、本発明は、湿熱下でも良好な接着性を有し、屋外用途としても好適に用いることができる。
本発明の易接着層はポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂と少なくとも1種類の特定の粒子を含むことを特徴とする。これにより、印刷や蒸着などの加飾層と好適な接着性を奏するとともに、金属蒸着した際に鏡面状の好適な面感を奏することができる。
以下、本発明の易接着層の各構成について詳細に述べる。
易接着層にポリエステル樹脂を含有する。ポリエステル樹脂は基材フィルム及び印刷層との密着性を向上させるために必要である。ポリエステル樹脂を含まないと微小な易接着層の剥がれが発生しやすくなり、結果として密着性が低下する。
易接着層に用いるポリエステル樹脂としてはポリエステル系グラフト共重合体も好適である。ポリエステル系グラフト共重合体は、高度な自己架橋構造を形成することができるため耐湿熱性に良好な効果を奏する。ポリエステル系グラフト共重合体は、易接着層の耐湿熱性の点から、疎水性共重合ポリエステル樹脂に少なくとも1種の二重結合を有する酸無水物を含む重合性不飽和単量体がグラフトされたものを用いることが好ましい。以下、好適なポリエステル系グラフト共重合体について説明する。
本発明において、疎水性共重合性ポリエステル樹脂とは、本来それ自身で水に分散または溶解しない本質的に水不溶性であるものである。水に分散するまたは溶解するポリエステル樹脂を、グラフト重合に使用すると、耐湿熱環境下での接着性が悪くなる場合がある。この疎水性共重合性ポリエステル樹脂のジカルボン酸成分の組成は、芳香族ジカルボン酸60〜99.5モル%、脂肪族ジカルボン酸および/または脂環族ジカルボン酸0〜40モル%、重合性不飽和二重結合を含有するジカルボン酸0.5〜10モル%であることが好ましい。芳香族ジカルボン酸が60モル%未満である場合や脂肪族ジカルボン酸および/または脂環族ジカルボン酸が40モル%を越えた場合は接着性が低下する場合がある。
疎水性共重合性ポリエステル樹脂にグラフトさせる重合性不飽和単量体とは、親水性のラジカル重合性単量体をいい、親水基を有するか、後で親水基に変化できる基をもつラジカル重合可能な単量体である。親水基として、カルボキシル基、水酸基、リン酸基、亜リン酸基、スルホン酸基、アミド基、第4級アンモニウム塩基等を挙げることができる。一方、親水基に変化できる基として、酸無水物基、グリシジル基、クロル基等を挙げることができる。これらの基の中でも水分散性、グラフト共重合体の酸価を上げる点から、カルボキシル基が好ましい。したがって、重合性不飽和単量体として二重結合を有する酸無水物を少なくとも1種含むことが望ましい。
本発明で用い得るグラフト重合開始剤としては、当業者には公知の有機過酸化物類や有機アゾ化合物類を用い得る。有機過酸化物として、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシピバレート、有機アゾ化合物として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等を挙げることができる。グラフト重合を行うための重合開始剤の使用量は、重合性不飽和単量体に対して少なくとも0.2質量%、好ましくは0.5質量%以上である。重合開始剤の他に、枝ポリマーの鎖長を調節するための連鎖移動剤、例えばオクチルメルカプタン、メルカプトエタノール、3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール等を必要に応じて用い得る。この場合、重合性不飽和単量体に対して0〜5質量%の範囲で添加されるのが望ましい。
本発明において、ポリウレタンは易接着層の柔軟性を付与し、優れた成形性のために添加される。ポリウレタン樹脂には大きくポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂に分類される。接着性の点からはこれらいずれも適用可能であるが、中でも、耐ブロッキング性や耐湿熱性の点からポリカーボネート系ポリウレタンを用いることが好ましい。ポリエステル系ポリウレタン樹脂は湿熱環境下で加水分解しやすく、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂は吸湿性が高いため易接着層の膜強度が低下しやすく接着性が不足する場合がある。一方、ポリカーボネート系ウレタン樹脂は、ハードセグメントとしてポリカーボネート構造を有するため、優れた耐湿熱性を有するため好適である。
(Rは脂肪族系、または脂環族系置換基)
本発明の易接着層には少なくとも粒度分布(d75/d25)が1.1〜1.5、平均粒径が0.04〜1.2μmである粒子を含むことを特徴とする。
耐ブロッキングの点から本発明の易接着層には架橋剤を含むことが好ましい。これにより、易接着層に適度な架橋構造が形成されるため、架橋剤の添加は耐湿熱性の付与に好適である。架橋剤の配合割合は、ポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対して5〜40質量部であることが好ましく、8〜25質量部であることがさらに好ましい。上記架橋剤の配合割合がポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対して5質量部未満では耐ブロッキング性が低下したり、接着性が低下することがあるので好ましくない。逆に、40質量部を超えると成型性に追従するための柔軟性が低下する場合がある。
基材となるポリエステルフィルムは、主としてポリエステル樹脂よりなる。基材フィルムを構成するポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2、6ナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、またはこれらの樹脂の構成成分を主成分とする共重合体が好適であり。特に成型性の点から共重合ポリエステル、あるいは共重合ポリエステルとホモポリエステルからなるポリエステルフィルムが好ましい。
共重合ポリエステルとしては、(a)芳香族ジカルボン酸成分と、エチレングリコールと、分岐状脂肪族グリコール又は脂環族グリコールを含むグリコール成分から構成される共重合ポリエステル、あるいは(b)テレフタル酸及びイソフタル酸を含む芳香族ジカルボン酸成分と、エチレングリコールを含むグリコール成分から構成される共重合ポリエステルが好適である。また、二軸配向ポリエステルフィルムを構成するポリエステルが、さらにグリコール成分として1,3−プロパンジオール単位または1,4−ブタンジオール単位を含むことが成型性を向上させる点から好ましい。本発明に用いられる共重合ポリエステルは、上記(a)の場合は、全グリコール成分に占めるエチレングリコールの割合が20モル%〜95モル%になるように共重合成分を添加することが好ましい。なお、前記の全グリコール成分に占めるエチレングリコールの割合の下限としては好ましくは30モル%、より好ましくは40モル%であり、上限としては好ましくは90モル%、より好ましくは80モル%、さらに好ましくは70モル%である。また、本発明に用いられる共重合ポリエステルは、上記(b)の場合は、全芳香族ジカルボン酸成分に占めるテレフタル酸の割合が50モル%〜95モル%になるように共重合成分を添加することが好ましい。なお、前記の全芳香族ジカルボン酸成分に占めるテレフタル酸の割合の下限としては好ましくは60モル%、より好ましくは70モル%であり、上限としては好ましくは90モル%である。
本発明では、フィルム原料として、1種類以上のホモポリエステルまたは共重合ポリエステルを用い、これらをブレンドしてフィルムを製膜することによって、共重合ポリエステルのみを用いた場合と同等の柔軟性を維持しながら透明性と高い融点(耐熱性)を実現することができる。また、高融点のホモポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)のみを用いた場合に対し、高い透明性を維持しながら柔軟性と実用上問題のない融点(耐熱性)を実現することができる。
本発明の成型用ポリエステルフィルムは、逐次二軸延伸もしくは同時二軸延伸により得られた二軸配向積層ポリエステルが望ましい。以下、最も好んで用いられる逐次二軸延伸方法について説明する。
布する方法、配向処理の終了したフィルム表面に塗布する方法などのいずれの方法も可能であるが中でも、基材ポリエステルフィルムの結晶配向が完了する前に塗布し、その後、少なくとも1方向に延伸した後、ポリエステルフィルムの結晶配向を完了させる、インラインコート法が本発明の効果をより顕著に発現させることができるので好ましい方法である
本発明の成型用ポリエステルフィルムはメッキ代替として好適に用いることができる。本発明の成型用ポリエステルフィルムのいずれかの面に金属調の加飾層を施す。金属調の加飾層は、金属、合金、金属酸化物や、これらに必要に応じてシリコンなどを添加したものを蒸発材料として物理的蒸着により形成することができる。物理的蒸着法は、真空にした容器の中で蒸発材料を何らかの方法で気化させ、気化した蒸発材料を近傍に置いた下地上に堆積させて薄膜を形成する方法である。蒸発材料の気化方法の違いで、蒸発系とスパッタリング系とに分けられる。蒸発系としては、EB蒸着、イオンプレーティング、パルスレーザー蒸着等が挙げられ、スパッタリング系としては、RF(高周波)スパッタリング、マグネトロンスパッタリング、対向ターゲット型マグネトロンスパッタリング、ECRスパッタリング等が挙げられる。
易接着層のガラス転移点(Tig)の測定は易接着フィルムから易接着層のみを削りとり、試料とした。
測定はJIS K7121に準拠し、示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ株式会社製、DSC6200)を使用して、DSC曲線からガラス転移開始温度(Tig)を求めた。
測定条件
(a)測定温度範囲:0〜200℃
(b)昇温速度:20℃/min
(c)窒素ガスフロー有り
チップサンプル0.1gを精秤し、25mlのフェノール/テトラクロロエタン=6/4(質量比)の混合溶媒に溶解し、オストワルド粘度計を用いて30℃で測定した。なお、測定は3回行い、その平均値を求めた。
JIS−K7105に準拠し、積分球式光線透過率測定装置(日本電色工業社製)を用いて評価した。
フィルム断面をフィルム面に対し直角にミクロトームで切断し、透過型電子顕微鏡(TEM)でフィルムの断面写真を撮り、その写真上で樹脂成分の厚みを計測する。同様の計測を場所を変えて10回行い、その計測値の平均を樹脂成分の厚み(μm)とした。
得られた約100m長さのフィルムについてフィルムロール状に巻き取り、室温で約12時間静置した後、フィルムを切り出し、易接着層面と反対面に黒色シート(GAボードFSブラック26)を敷き、フィルムの易接着層面をウェーブスキャン(BYK Gardner社製)を用いて測定した。表示される波長0.1−0.3mm領域の反射強度Waの値で評価した。波長0.1−0.3mm領域の反射強度Waは表面粗度の振幅の指標であり、フィルム表面のオレンジビールのような微細な凹凸形状による振幅を評価することができる。この値が小さいほど表面の平滑性が高いことを示す。
得られた約100m長さのフィルムについてフィルムロール状に巻き取り、室温で約12時間静置した後、フィルムに約100Å厚みの金属(In)蒸着を施し、表面の蛍光灯の像を写し込ませ、蛍光灯の写像状態を目視観察し、次の5段階で評価した。
1 :写像の歪みが全く観察されない
2 : 不鮮明な写像の歪みが若干観察されるものの使用に耐えうる
3 : 不鮮明な写像の歪みの発生がかなり見られるものの使用に耐えうる
4 : はっきりとした写像の歪みが全面に見られ使用に耐えない
粒度分布値粒径は日立製作所製のS3500走査型電子顕微鏡(倍率800倍)による写真法で易接着層表面に露出する粒子を測定し、等価球に換算した。粒度分布は約500個の粒子の粒径を測定し、小粒子側から体積を積算した。総体積に対し、積算割合が25%時の粒径をd25とし、積算割合が75%時の粒径をd75としてその比(d75/d25)の値で粒度分布のシャープさを示した。この値が1に近いほどシャープである。なお、粒子Bが共存する場合は、粒子径が大きい粒子集団を母集団として上記方法により計測した。
粒子の平均粒径は上記の粒度分布と同様の方法で求め、総体積に対し、積算割合が50%時の粒径d50として表した。なお、粒子Bが共存する場合は、粒子径が大きい粒子集団を母集団と粒子径が小さい母集団に分け、粒子径が大きい粒子の粒子径を粒子A、小さいほうの粒子径を粒子Bとして上記方法により計測した。
得られたフィルムから8cm×5cmの面積に切り出し、試料フィルムを作成した。これを大きさ6cm×5cmの底面を有する重さ4.4kgの金属製直方体底面に易接着層面が内側になるように固定した。この時、試料フィルムの5cm幅方向と金属直方体の5cm幅方向を合わせ、試料フィルムの長手方向の一辺を折り曲げ、金属直方体の側面に粘着テープで固定した。
次いで、同じ基材フィルムから20cm×10cmの面積に試料フィルムを切り出し、平らな金属板に易接着面を上にして長手方向端部を粘着テープで固定した。この上に試料フィルムを貼り付けた金属製直方体の測定面を接するように置き、引張りスピード200mm/分、23℃、65RH条件下で静摩擦係数(μs)および動摩擦係数(μd)を測定した。測定には東洋BALDWIN社製、RTM−100を用い、静摩擦係数(μs)および動摩擦係数(μd)はJIS−7125に準拠して算出した。
図1に示すように、台盤1の上にフィルム4を反易接着層面を上にして載せる。次いで、フィルム押え2をフィルム4の上から載せ、固定することによって張力を与えながらフィルム4を固定する。次いで、フィルム押え2の上に、フィルム5を易接着層面を下にして載せる。次いでフィルム5の上にフィルム押え8を載せ、更にネジ3を用いてフィルム押え8,2および台盤1を固定する。次に、フィルム押え2に設けられた空洞2aと真空ポンプ6とを、フィルム押え2に設けられた細孔2cおよびパイプ7を介して接続する。そして、真空ポンプ6を駆動すると、フィルム5には、空洞2aに吸い付けられることによって張力が加わる。また、同時にフィルム4とフィルム5の重なり合った面もフィルム押え2に円周状に設けられた細孔2dを介して減圧され、フィルム4とフィルム5はその重なり合った面において、外周部から密着し始める。密着する様子は、重なり合った面の上部から干渉縞を観察することによって容易に知ることができる。そして、フィルム4とフィルム5の重合面の外周部に干渉縞が生じてから重なり合った面の前面に干渉縞が拡がり、その動きが止まるまでの時間(秒)を測定し、この時間(秒)をもって空気抜け指数とする。なお、測定は2枚のフィルムを取り替えて5回繰り返し行い、その平均値を空気抜け指数として算出する。空気抜け指数の値が小さいほど、つまり時間(秒)が短いほどフィルムの巻き特性は良好となる。
下記の基準で巻き性を評価した。
◎:空気抜け指数50秒未満
○:空気抜け指数50秒以上200秒以下
△:空気抜け指数200秒以上350秒以下
×:空気抜け指数350秒以上
UV硬化型インキ(株式会社セイコーアドバンス製、UVA710 ブラック)をフィルム表面(易接着層が設けられている場合は、易接着層表面)にテトロン・スクリーン(#300メッシュ)によって印刷した後に、500mJ/cm2でUV露光した。
硬化した印刷層に対し、カッターナイフにより2mm角100マスのクロスカット面を入れ、その上にセロテープ(ニチバン株式会社製、CT−24)を気泡が入らないように貼りつけ、さらにその上をこすって十分に密着させる。その後、上記インキ面のセロテープ(登録商標)が密着されていない前後の両端部を手で押さえ、90°方向に急速に剥離した。
剥離後のインキ面を観察し、100個のマス目におけるインキ残留率(マス目の一部分でも剥がれたものも剥がれた個数として扱う)を以下の4段階の基準で接着性を評価し、◎及び○を合格とした。なお、本発明でいう易接着性とは、上記評価を行った際にインキ残留率が90%以上を有するものと定義する。
◎:残留率100%(全く剥離しない)
○:残留率90%以上100%未満(実用上問題なく使用できる)
△:残留率70%以上90%未満(接着性が若干弱く、実用上問題が発生する
可能性有り)
×:残留率70%未満(接着性不良)
酸化型重合インキ(十条化工株式会社製、黒)と希釈溶剤(十条加工株式会社製、テトロン)をインキ:希釈溶剤=4:1で希釈し、フィルム表面(易接着層が設けられている場合は、易接着層表面)にテトロン・スクリーン(#250メッシュ)によって印刷した後、65℃のギアオーブンで15分間乾燥させた。
次に、このインキを印刷したフィルムを80℃のお湯に2分間入れる。取り出して水気を拭き取った後、3時間以上風乾させる。続いて印刷面上にカッターナイフにより2mm目100マスのクロスカット面を入れ、その上にセロテープ(ニチバン株式会社製、CT−24)を気泡が入らないように貼り付け、更にその上をこすって十分に密着させる。その後、上記インキ面のセロテープ(登録商標)が密着されていない前後の両端部を手で押さえ、90°方向にクロスカット面を急速に剥離した。
剥離後のインキ面を観察し、100個のマス目におけるインキ残留率(マス目の一部分でも剥がれたものも剥がれた個数として扱う)を以下の4段階の基準で接着性を評価し、◎及び○を合格とした。なお、本発明でいう易接着性とは、上記評価を行った際にインキ残留率が90%以上を有するものと定義する。
◎:残留率100%(全く剥離しない)
○:残留率90%以上100%未満(実用上問題なく使用できる)
△:残留率70%以上90%未満(接着性が若干弱く、実用上問題が発生する
可能性有り)
×:残留率70%未満(接着性に問題有り)
(6)で得られた金属蒸着層を有するフィルムの反蒸着層にポリウレタン樹脂(タケネートA−975、三井化学社)を塗布して接着層を設けた。金属蒸着面を厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート製セパレートフィルムで保護し、反蒸着面側を厚さ100μmのアクリルフィルムと積層し、100〜140℃に加熱した熱板で4秒間接触加熱後、金型温度30〜70℃、保圧時間5秒にてプレス成型を行った。金型の形状はカップ型で、開口部は直径が50mmであり、底面部は直径が40mmで、深さが20mmであり、全てのコーナーは直径0.5mmの湾曲をつけたものを用いた。得られた成型品を下記基準により評価した。
◎:角立ちがよく、シワや写像歪みの外観欠点がなく、金属調の高光沢感を奏する。
○:シワが一部で認められるものの、写像歪みがなく、金属調の高光沢感を奏する。
△:シワやオ写像歪みが一部で認められる。
×:シワもしくは写像歪みが全面に認められるあるいは、成型品に破れが認められる。
(疎水性重合ポリエステル樹脂の調製)
攪拌機、温度計および部分還流式冷却器を具備したステンレス製オートクレーブに、ジメチルテレフタレート218重量部、ジメチルイソフタレート194重量部、エチレングリコール488重量部、ネオペンチルグリコール200重量部およびテトラ−N−ブチルチタン0.5重量部を仕込み、160℃から220℃まで4時間かけてエステル交換反応を行った。次いで、フマル酸13重量部およびセバシン酸51重量部を加え、200℃から220℃まで1時間かけて昇温しエステル化反応を行った。次いで、255℃まで昇温し反応系を徐々に減圧した後、0.22mmHgの減圧下で1時間30分反応させ、疎水性共重合ポリエステル樹脂を得た。得られた疎水性共重合ポリエステルは、淡黄色透明であった。
撹拌機、温度計、還流装置と定量滴下装置を備えた反応器に、疎水性共重合ポリエステル75質量部、メチルエチルケトン56質量部およびイソプロピルアルコール19質量部
を入れ、65℃で加熱、撹拌し樹脂を溶解した。樹脂が完溶した後、無水マレイン酸15質量部をポリエステル溶液に添加した。次いで、スチレン10質量部およびアゾビスジメチルバレロニトリル1.5質量部を12質量部のメチルエチルケトンに溶解した溶液を0.1ml/分でポリエステル溶液中に滴下し、さらに2時間撹拌を続けた。反応溶液から分析用のサンプリングを行った後、メタノールを5質量部添加した。次いで、イオン交換水300質量部とトリエチルアミン15質量部を反応溶液に加え、1時間半撹拌した。その後、反応器内温を100℃に上げメチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、過剰のトリエチルアミンを蒸留により留去し、水分散したポリエステル系グラフト共重合体を得た。得られたポリエステル系グラフト共重合体は、淡黄色透明で、ガラス転移点は40℃であった。この樹脂をポリエステル系グラフト共重合体(a1)とした。
還流冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌機を備えた4つ口フラスコ中に、ポリイソシアネートとして、1,3−シクロヘキサンビス(メチルイソシアネート)73.0質量部と、数平均分子量2000のポリヘキサンジオールカーボネート112.7質量部と、ネオペンチルグリコール11.7質量部と、ジメチロールプロピオン酸12.6質量部と、有機溶媒として、アセトニトリル60質量部、N−メチルピロリドン30質量部とを仕込み、窒素雰囲気下で、反応液温度を75〜78℃に調整して、反応触媒としてオクチル酸第1錫を0.06質量部加え、7時間で反応率99%以上まで反応させた。次いで、これを30℃まで冷却し、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。次に、高速攪拌可能なホモディスパーを備えた反応容器に、水450gを添加して、25℃に調整して、2000min−1で攪拌混合しながら、イソシアネート基末端プレポリマーを添加して水分散した。その後、減圧下で、アセトニトリルおよび水の一部を除去することにより、固形分35%の水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂の水溶液(b1)を調製した。ガラス転移点(Tig)は86℃であった。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%、粒子として平均粒径0.04μmのポリメタクリル酸メチル粒子を全樹脂に対し1.0質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
芳香族ジカルボン酸成分としてテレフタル酸単位100モル%、ジオール成分としてエチレングリコール単位40モル%及びネオペンチルグリコール単位60モル%を構成成分とする、固有粘度が0.69dl/gの共重合ポリエステルのチップ(A)と、固有粘度が0.69dl/gポリエチレンテレフタレートのチップ(B)をそれぞれ乾燥させた。さらに、チップ(A)とチップ(B)を25:75の質量比となるように混合した。
次いで、これらのチップ混合物を押出し機によりTダイのスリットから270℃で溶融押出し、表面温度40℃のチルロール上で急冷固化させ、同時に静電印加法を用いてチルロールに密着させながら無定形の未延伸シートを得た。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%、粒子として平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して1.0質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Bに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.13μmのシリカ粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において塗布液Aを塗布液Cに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して0.02質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Dに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して0.05質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Eに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が0.56質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Fに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.01μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が1.12質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Gに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.02μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Hに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05mの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が5.04質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Iに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.09μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が5.60質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Jに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.10μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して3.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Kに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して5.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Kに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.47μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Mに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Mに代えたこと以外は実施例1と同様にして、製膜後のフィルム厚みが75μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Mに代えたこと以外は実施例1と同様にして、製膜後のフィルム厚みが20μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径1.12μmのシリカ粒子を全樹脂に対して1.7質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Nに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径1.86μmのベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Oに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.9μmのメラミン・ホルムアルデヒド架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Pに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=95/5であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径1.58μmのシリカ粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Qに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=80/20であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Rに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られた共重合ポリエステル樹脂液(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合が共重合ポリエステル樹脂/ポリウレタン樹脂(質量比)=40/60であり、且つ、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Sに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られた共重合ポリエステル樹脂液(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合が共重合ポリエステル樹脂/ポリウレタン樹脂(質量比)=80/20であり、且つ、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物40質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Tに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られた共重合ポリエステル樹脂液(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合が共重合ポリエステル樹脂/ポリウレタン樹脂(質量比)=80/20であり、且つ、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物8質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Uに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られた共重合ポリエステル樹脂液(a1)、ガラス転移点が35℃(カタログ値)のポリウレタン樹脂(三井化学社製:商品名 タケラックW511)の割合が共重合ポリエステル樹脂/ポリウレタン樹脂(質量比)=80/20であり、且つ、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Vに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られたポリエステル系グラフト共重合体(a1)、ガラス転移点が90℃(カタログ値)のエーテル系ポリウレタン樹脂(三井化学社製:商品名 タケラックW6020)の固形分の割合がポリエステル系グラフト共重合体/ポリウレタン樹脂(質量比)=80/20であり、且つ、ポリエステル系グラフト共重合体とポリウレタン樹脂の合計量100質量部に対してブロックイソシアネート化合物が20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Wに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
塗布液Hの作製においてブロックイソシアネート化合物の代わりにメラミン化合物(DIC社製 ベッカミンM−3 固形分濃度60%)を固形分中16.7質量%になるよう変更した塗布液(X)を用いた以外は実施例8と同様にして、易接着層の塗布厚みが0.05nmの積層ポリエステルフィルムを得た。得られた単層フィルムの特性と評価結果を表1に示す。
フィルム原料として固有粘度0.69dl/gのポリエチレンテレフタレートのチップ(B)のみを用いた以外は実施例4と同様にして、易接着層の塗布厚みが0.05nmの積層ポリエステルフィルムを得た。得られた単層フィルムの特性と評価結果を表1に示す。
上記で得られた共重合ポリエステル樹脂液(a1)、水分散性ポリカーボネート系ウレタン樹脂(b1)の固形分の割合が共重合ポリエステル樹脂/ポリウレタン樹脂(質量比)=0/100であり、且つ、共重合ポリエステル樹脂100質量部に対してブロックイソシアネート化合物20質量部になるように混合し、全樹脂固形分濃度が2.8質量%および平均粒径0.83μmのスチレン・ジビニルベンゼン架橋粒子を全樹脂に対して1.0質量%、平均粒径0.06μmのシリカ粒子を全樹脂に対して7.3質量%含有するように、水/イソプルピルアルコールの混合溶媒(=65/35;質量比)で希釈して水系塗布剤とした。
実施例1において、塗布液Aを塗布液Yに代えたこと以外は実施例1と同様にして、フィルム厚みが25μmで易接着層の塗布厚みが0.05μmの成型用ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性と評価結果を表1に示す。
2, 8.フィルム押さえ
2a.溝孔
2c.孔
2d.細孔
3.ネジ
4, 5.フィルム
6.真空ポンプ
7.パイプ
X.フィルム重なり部
Claims (8)
- ポリエステルフィルムの少なくとも片面に易接着層を有し、
前記易接着層はポリエステル樹脂とポリウレタン樹脂と少なくとも1種類の粒子を含み、
該粒子の粒度分布(d75/d25)が1.1〜1.5、平均粒径dが0.04〜1.2μm、
該粒子の平均粒径dと易接着層の厚みtとの比(d/t)が1以上100以下である成型用ポリエステルフィルム。 - 前記ポリエステルフィルムが共重合ポリエステル、あるいは共重合ポリエステルとホモポリエステルからなる請求項1記載の成型用ポリエステルフィルム。
- 前記ポリエステル樹脂が、疎水性共重合ポリエステル樹脂に少なくとも1種の二重結合を有する酸無水物を含む重合性不飽和単量体がグラフトされたポリエステル系グラフト共重合体である請求項1または2に記載の成型用ポリエステルフィルム。
- 前記ポリウレタン樹脂がポリカーボネート系ポリウレタン樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載の成型用ポリエステルフィルム。
- 前記易接着層に前記粒子を0.01〜3質量%含有し、
前記フィルムのヘイズが2.0%以下、静摩擦係数が0.9以下、動摩擦係数が0.8以下、空気抜け指数が200秒以下である請求項1〜4のいずれかに記載の成型用ポリエステルフィルム。 - フィルムの厚みが15〜80μm以下である請求項1〜5のいずれかに記載の成型用ポリエステルフィルム。
- 前記フィルム表面におけるウェーブスキャン装置を用いて測定した波長0.1mm〜0.3mm領域の反射強度(Wa)が4.0以下である請求項1〜6のいずれかに記載の成型用ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の成型用ポリエステルフィルムの一方の面に金属蒸着層を設けたのち、基材と一体成型すること特徴とするメッキ代替加工方法。
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