JP2558924B2 - 文字列挿入方式 - Google Patents

文字列挿入方式

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JP2558924B2 JP2127769A JP12776990A JP2558924B2 JP 2558924 B2 JP2558924 B2 JP 2558924B2 JP 2127769 A JP2127769 A JP 2127769A JP 12776990 A JP12776990 A JP 12776990A JP 2558924 B2 JP2558924 B2 JP 2558924B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、コンピュータ等で取り扱われる図形デー
タの座標上において、不定形な囲枠データ上に文字列デ
ータを挿入する方式に関するものである。
[従来の技術] 従来、コンピュータ等では、地図などの図形を数値デ
ータ化して取り扱っており、すなわち、予め定めた基準
となる座標上に図形を当て嵌めることで数値データ化
し、そうした座標上において図形データとして取り扱っ
ている。
例えば、電力会社等においては、契約により各戸に電
力を送配電することから、その把握および管理等のた
め、コンピュータ上において配電状況の地図化が行われ
ている。つまり、第18図は、コンピュータ上における,
そうした図形表示例を示す斜視図であるが、同図に示す
ようにコンピュータ上においては、航空写真などによる
地図情報から家枠等の輪郭だけを残して図形データを作
成するとともに、それら家枠各々の中に、契約名義人な
どの文字列データを挿入し、いわゆる配電マップとして
おり、文字列データを適宜更新して顧客サービスの用に
供している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来においては、文字列データの挿入
(更新)は、その文字列データを家枠内に最適に合致さ
せるために、コンピュータの操作者が表示画像上で家枠
の座標位置,大きさ,形状など諸元を検査し、それらに
適宜対応して、文字列データの座標位置,大きさなどの
諸元を逐一指示しなければならず、指示操作が煩わしく
手間がかかるという問題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされ
たものであり、指示操作を簡単化しうるよう文字列デー
タ挿入の自動化に好ましく適用でき、利便性の向上を図
れる文字列挿入方式を提供することをその目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、この発明の請求項1記載の
文字列挿入方式は、囲枠に外接して各辺が各座標軸に平
行な最小の長方形を求め,文字列を作図する文字枠とす
る文字枠作成処理と、文字列の作図方向を上記文字枠が
縦長のときは垂直とし,横長のときは水平とする作図方
向決定処理と、文字列データに含まれる分割可能情報と
上記文字枠の縦横比に基づき文字列の最適な並びを作成
する文字列作成処理と、作成された文字列が上記文字枠
に入るように文字サイズを決定する文字サイズ決定処理
と、文字枠を上記作成された文字列の行数に等しく分割
して,各分割部分の中心に各行の中心の文字がくるよう
に作図する第1の作図処理と、文字枠を上記作成された
文字列の行数に等しく分割して,各分割部分の中にある
囲枠の中心に各行の中心の文字がくるように作図する第
2の作図処理とを有するものである。
また、この発明の請求項2記載の文字列挿入方式は、
上記請求項1の文字枠作成処理を、囲枠に外接して各辺
が各座標軸に平行な最小の長方形を求めるとともに,こ
の外接長方形の各辺に接する所定幅部分のうち囲枠との
重なりが少ない部分を削除し,これを所定の条件が満た
されるまで繰り返すことにより文字列を作図する文字枠
を生成するもの,とするもので、これに伴い、作図処理
は請求項1の第1の作図処理のみ,すなわち、文字枠を
文字列の行数に等しく分割して,各分割部分の中心に各
行の中心の文字がくるように作図する作図処理のみとな
る。
[作用] この発明の請求項1記載の方式においては、囲枠の外
接長方形が文字枠となり、この文字枠の大きさに応じて
文字サイズが適宜決定され、また、この文字枠の形状
(縦長か横長か)に応じて垂直方向か水平方向に文字列
の作図方向が決定され、見易い文字列が作図されること
になる。このため、この方式をソフトプログラム化する
ことにより文字列データの挿入が自動化される。
また、請求項2の方式も上記とほぼ同様の作用となる
が、囲枠の外接長方形の各辺を囲枠の形状に応じて削る
ことにより、請求項1よりも囲枠に合致した文字枠が生
成され、文字列の囲枠からのはみ出しが少なくなる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図について説明する。
第1図はこの発明の第1の実施例を示すフローチャー
トである。ここで、実施例の説明に入る前に、その前提
となるものについて説明する。
第2図に示すように、図面データとして、家屋の位
置,形状を示す家屋図データ(囲枠データ)とそれに対
応した家名を示す家名データ(文字列データ)があり、
それらを基に適切な図面を作成するものとする。上記家
屋図データは、第3図(a)に示すように家屋一つ一つ
の形状を形成するベクトルの記録データで、図の例でい
えば6本のベクトルの始点と終点の記録データである。
また、家名データは、第3図(b)に示すように家屋図
データの家屋に対応する家名の記録データで、どの家屋
図の家名か、文字数、文字列(分割可能の情報‘*’も
含む)から成る。更に、本願は、家屋図データと家名デ
ータの対応関係が一枚の図面の上で容易に確認できるこ
とを目標とし、以下の仕様を設定した(第4図参照)。
仕様: ・家名データの文字は水平または垂直方向に作図する
(第4図(a)〜(c))。
・家名データの文字は家屋図データの家屋の図からはみ
出しても良い(第4図(d))。
・複数行に分割できる家名データは複数行に分けて作図
することができる(第4図(e),(f))。
以上の仕様を満たすため、本実施例では、家屋図デー
タに外接し、X軸,Y軸に平行な最小の長方形を求め、こ
れを文字枠としてこの中に文字列データを作図する。ま
た、文字列データで分割可能情報を含むものについて
は、文字枠に最適に作図されるように文字列データを複
数の行に分割する。なお、縦にY軸,横にX軸をとるも
のとし、Y軸は上方向に,X軸は右方向に増加するものと
する。
さて、第1図のフローチャートを用いて第1の実施例
について説明する。
a.文字枠の作成(ステップS1) まず、文字を作図する文字枠を作成する。第5図に示
すように、家屋図データに外接し、各辺がX軸,Y軸に平
行な最小の長方形を求める。この外接長方形の左下の座
標を(XMIN,YMIN)とし、右上の座標を(XMAX,YMAX)と
し、これを文字枠と考える。
b.作図方向の決定(ステップS2) 次に、文字列を作図する方向を決める。ここでは、上
記において文字枠として作成された外接長方形の(XMAX
−XMIN)と(YMAX−YMIN)を比較して、(XMAX−XMIN)
の方が大きい場合(横長)は第6図(a)に示すように
横書き,すなわち水平方向、(YMAX−YMIN)の方が大き
い場合(縦長)は第6図(b)に示すように縦書き,す
なわち垂直方向に家名データを書くものとする。
c.文字列の作成(ステップS3) 文字列をどのように並べて作図するかという文字列の
書式を設定する処理で、以下の処理から成る。
仮書式の設定(第7図参照) 1文字の縦横比が1:1であると仮定し、文字の大きさ
を自由に変えられると仮定する。このとき分割可能情報
‘*’も一つの文字と考え、任意の文字間で文字列デー
タを任意個の部分に分割できると考えて、最も空白がな
いように文字を文字枠の中に並べることを考える。分割
可能情報も含む総文字数をMとして、1行中の文字数を
k、1列中の文字数をl、作図方向が縦のとき(YMAX−
YMIN):(XMAX−XMIN)=p:q、作図方向が横のとき(X
MAX−XMIN):(XMAX−YMIN)=p:qとおけば k・l=M p:q=k:l となり、故に を得る。ここで、k以上の最小の整数をKとし、l以上
の最小の整数をLとする。
これによって、文字列を任意に分割してL行K列に並
べたときに、ほぼ文字枠と相似形の文字列になるような
整数L,Kが得られる。
行数の補正 作図方向が縦のときは(XMAX−XMIN)、横のときは
(YMAX−YMIN)の値を調べ、この値をJとする。また、
作図することができる最小の文字の大きさを幅w,高さh
とする。作図方向が縦で、前記仮書式で求めた文字列デ
ータのとる最小の幅(w×L)>Jの場合、または、作
図方向が横で、仮書式で求めた文字列データのとる最小
の高さ(h×L)>Jの場合は、文字枠の中にL行の文
字列が作図できない。従って、このときに限り、作図方
向が縦の場合はLをw×L<Jを満たす最大の整数値と
し、横の場合はLをh×L<Jを満たす最大の整数値と
する。また、作図方向の縦横に関係なく、Lの値が変化
した場合は、KもM/L以上の最小の整数値とする。但
し、作図方向が縦でJ<wのときは文字枠の幅をwにし
てL=1とする。つまり、XMAXの値に(J−w)/2を加
え、XMINの値から(J−w)/2を減ずる。同様に、作図
方向が横でJ<hのときは文字枠の高さをhにしてL=
1とする。つまり、YMAXの値に(J−h)/2を加え、YM
INの値から(J−h)/2を減ずる。
書式の決定(第8図参照) 第8図(a)に示すように、文字列データを分割可能
情報がでてくるたびに区切り、先頭から文字列1,文字列
2,…と番号を付ける。文字列iの文字数をm(i)とす
る。
L≠1のときj<Lである行iに含まれる文字列は次
のように決定する。
i−1行目までに行の中に含まれた文字列を除いた残
りの文字列の先頭が文字列sであったとする。i=1で
あったならばs=1になる。第8図(b)に示すよう
に、m(s)+m(s+1)+m(s+2)+…+m
(t)+(t−1)<Kとなる最大の整数tを求める。
なお、Kは前記仮書式で決めた一行の文字列の目安であ
る。
K−{m(s)+m(s+1)+…+m(t)+(t−
s)} +K−{m(s)+m(s+1)+…+m(t+1)+
(t+1−s)}<0 であれば、文字列sから文字列tまでを合わせた文字列
の文字数の値の方が、文字列sから文字列t+1までを
合わせた文字数の値よりもKに近いと判断して、i行目
の行に含まれる文字列を文字列sから文字列tまでとそ
れらの間に含まれる分割可能情報全部とする。それ以外
の場合は、i行目の行に含まれる文字列を文字列sから
文字列t+1までとそれらの間に含まれる分割可能情報
全部とする。すなわち、第8図(b)に示すように、文
字列sからK文字目に一番近い分割可能情報の手前まで
をその行に作図する文字列とする。図示の例では、文字
例sから文字列tになる。また、m(s)≧Kのときは
i行目の文字列を文字列sとする。
i=Lのときは、i行目の行に含まれる文字列をi−
1行目までに行の中に含まれた文字列を除いた残りの文
字列全部と、その部分に含まれる分割可能情報全部とす
る。L=1のときは、これに従い1行目の行は文字列デ
ータ全部となる。
1行目より前述のような方法でL行目までを決定する
か、途中のi行目において全ての文字列データを含んで
しまった場合は、書式の設定を終了する。Lに満たない
値iによって示されるi行目の行で全ての文字列データ
を含んでしまった場合、Lの値を新しくiとする。
これによって、1行目からL行目までに作図するそれ
ぞれの行に含まれる文字列の範囲が決定される。
d.文字サイズの決定(ステップS4) 文字サイズを決定する。全ての行の文字列の中で一番
文字数の多い行の文字数をm(MAX)とする。このと
き、1文字の文字サイズを幅W,高さHとして次のように
決める(第9図(a),(b)参照)。
作図方向が横のとき W=(XMAX−XMIN)/m(MAX)×α H=(YMAX−YMIN)/L ×β 作図方向が縦のとき W=(XMAX−XMIN)/L ×β H=(YMAX−YMIN)/m(MAX)×α このように、文字枠をL等分,m(MAX)等分し、その
辺をα倍,β倍したものを1文字のサイズとする。但
し、縦横双方向の場合で、HとWの値が予め設定した文
字の最大サイズHMAX,WMAXより大きい場合は、H=HMAX,
W=WMAXとする。また、α,βは0より大きく1以下の
実数で任意に設定できる。α,βの値が1に近ければ文
字枠内に大きく文字が作図され、0に近ければ小さく作
図される。また、βによって作図のときの行間隔が決ま
る。
作図可能な最小の文字の幅w,高さhに対して、仮にW
<wであるならばWの値をwとする。同様に、H<hで
あるならばHの値をhとする。これにより、作図可能な
文字サイズが得られる。
e.作図(ステップS5) 実際に作図を行う処理で、以下の処理から成る(第10
図参照)。
文字枠の分割 文字枠を文字列の行数Lに等しい部分に分割する。縦
書きの場合、Y軸に平行な直線で文字枠をL個の部分に
分割し、右側の部分から順に枠1,枠2,…,枠Lとする。
横書きの場合、X軸に平行な直線で文字枠をL個の部分
に分割し、上側の部分から順に枠1,枠2,…,枠Lとす
る。
作図 枠1に文字列データの1行目が対応し、枠2,枠3も同
様に2行目,3行目に対応し、枠LはL行目に対応する。
基本的には、枠iを目安にi行目の文字列を作図するこ
とになる。この方法を以下に述べる。
i行目の文字列の文字数がm(i)であったとき、m
(i)/2番目の文字をmcとする。但し、m(i)が奇数
であるときは(m(i)+1)/2番目の文字をmcとす
る。枠iの4頂点から2本の対角線を引きその交点をPo
として、文字mcの中心がPoにくるようにi行目の文字列
を枠i上に作図する。作図方向が縦の場合はY軸に平行
に上から下へ文字列を作図し、横の場合はX軸に平行に
左から右へ文字列を作図する。それぞれの文字の向きは
文字の上部がY軸+方向に向くようにする。また、一文
字の端から隣の文字の端までの距離を設定値だけ離す。
あるいは、文字の中心同志の間隔を、縦方向のとき(YM
AX−YMIN)/m(MAX),横方向のとき(XMAX−XMIN)/m
(MAX)だけあける。
これにより、文字枠の中心に任意の文字間隔で文字列
データを作図できる。
f.作図の特殊方式(ステップS6) より家枠に適した作図を行うために特殊な作図を行う
もので、以下の処理から成る(第11図参照)。
文字枠の分割 上述した「e.作図]のと同様な方法で文字枠を分割
する。
作図の準備 上述した「e.作図]のと同様の方法で各文字列の真
中近くにある文字をmcとする。次に、各文字列を作図す
る中心となる各点Poを求める。作図方向が縦の場合はY
軸に平行な線、横の場合はX軸に平行な線で各文字枠を
2等分する。このときに各文字枠を分けた線をlcとす
る。各lcと家屋図データのベクトルとの交点を求める。
作図方向が縦のとき一番上(Y軸+方向)にある交点を
Ptとし、一番下(Y軸−方向)にある交点をPbとする。
作図方向が横のとき一番左(X軸−方向にある交点をPt
とし、一番右(X軸+方向)にある交点をPbとする。Pt
とPbの中点をPoとする。lcが一つも交点を作らなかった
場合はlcの中点をPoとする。
作図 文字mcの中心がPoにくるように、i行目の文字列を枠
i上に作図する。作図方向が縦の場合はY軸に平行に上
から下へ文字列を作図し、横の場合はX軸に平行に左か
ら右へ文字列を作図する。それぞれの文字の向きは文字
の上部がY軸+方向に向くようにする。また、一文字の
端から隣の文字の端までの距離を設定値だけ離す。ある
いは、文字の中心同志の間隔を、縦方向のとき(YMAX−
YMIN)/m(MAX),横方向のとき(XMAX−XMIN)/m(MA
X)だけあける。
これにより、家屋図データに適した形で文字枠上に文
字列データを作図できる。
このようにして作図された本実施例の作図結果を第12
図(a),(b)に示す。
以上のよう本実施例では、家枠の外接長方形が文字枠
となり、この文字枠の大きさに応じて文字サイズが適宜
決定され、また、この文字枠の形状(縦長か横長か)に
応じて文字列が水平または垂直方向に作図されるので、
非常に見易くなる。そして、本実施例では、上述した手
法がソフトプログラム化されてコンピュータ上で動作す
るので、文字列データの挿入が自動化されることとな
る。
第13図はこの発明の第2の実施例を示すフローチャー
トである。本実施例では、前述した仕様を満たすため、
第1の実施例同様,家屋図データに外接し、X軸,Y軸に
平行な最小の長方形を求めるとともに、家屋図データの
形状に従って外接長方形の4辺を削ることにより文字枠
を決め、その中に文字列データを作図する。なお、第1
の実施例同様、縦にY軸,横にX軸をとるものとし、Y
軸は上方向に,X軸は右方向に増加するものとする。
以下、第13図のフローチャートを用いて第2の実施例
について説明する。
a.文字枠の作成(ステップS11) 文字を作図する文字枠を作成する処理で、以下の処理
から成る。
領域作成(第14図参照) 家屋図データの家枠に外接し、各辺がX軸,Y軸に平行
な最小の長方形を求める。この外接長方形をX軸に平行
な直線でf等分し、Y軸に平行な直線でg等分する。こ
れにより、外接長方形はf×g個の長方形に分割され、
この長方形を領域と呼ぶことにする。f,gの値は任意の
整数であるが、一つの領域の大きさが作図可能な最小の
文字の大きさ程度となるようにとるのもよい。領域を囲
む長方形をB1とする。
領域の削除(第15図参照) ある外接長方形Biの4辺に接する一列の領域の並びを
考える。それぞれの領域の並びについて、家屋図データ
の家枠の中に完全に入るものの数をmi個とし、そうでな
いものをmoとする。mo/(mo+mi)の値を計算し、この
値が一番大きい領域の並びを削除する。mo/(mo+mi
の値の一番大きい並びが複数あった場合は、並びに含ま
れる領域の数が一番少ない並びを削除する。mo/(mo+m
i)の値の一番大きい並びが複数あり、その中で並びに
含まれる領域の数が一番少ない並びが複数ある場合は、
その中から無作為に一つの並びを選択し削除する。
文字枠の決定(第16図参照) 上述したの領域の削除を何回か繰り返し、次の何れ
かの条件を満たした場合にの処理を中止して、残った
領域によって決まる長方形Bjを文字枠とする。このと
き、文字枠の左下の頂点の座標を(XMIN,YMIN)とし、
右上の頂点の座標を(XMAX,YMAX)とする。
条件: ・Bjの4辺に接する領域の全てが家屋図データの家枠内
に含まれる。
.Bjの面積がSbより小さくなった場合。
但し、Sbの値は文字列データの総文字数Mと最小の文字
の面積Sminにより、Sb=Smin×Mと決める。
これによって、家枠の形状に重なる文字枠が設定でき
る。
b.作図方向の決定(ステップS12) 前記第1の実施例の「b.作図方向の決定」と同じ処理
を行う。
c.文字列の作成(ステップS13) 前記第1の実施例の「c.文字列の作成」と同じ処理を
行う。
d.文字サイズの決定(ステップS14) 前記第1の実施例の「d.文字サイズの決定」と同じ処
理を行う。
e.作図(ステップS15) 前記第1の実施例の「e.作図」と同じ処理を行う。
このようにして作図された本実施例の作図結果を第17
図(a),(b)に示す。
以上のように本実施例では、家枠の外接長方形の各辺
を家枠の形状に応じて削ることにより、前記第1の実施
例よりも家枠に合致した文字枠が生成され、第1の実施
例と比べて文字列の家枠からのはみ出しが少なくなり、
第1の実施例の「f.作図の特殊方式」も不要となる。
[発明の効果] 以上のように、この発明の請求項1記載の方式によれ
ば、囲枠の外接長方形が文字枠となり、この文字枠の大
きさに応じて文字サイズが適宜決定され、また、この文
字枠の形状(縦長か横長か)に応じて垂直方向か水平方
向に文字列の作図方向が決定され、見易い文字列が作図
されることになる。
また、請求項2記載の方式では、上記とほぼ同様の作
用となるが、囲枠の外接長方形の各辺を囲枠の形状に応
じて削ることにより、請求項1よりも囲枠に合致した文
字枠が生成され、文字列の囲枠からのはみ出しが少なく
なる。
従って、このような方式をソフトプログラム化するこ
とにより文字列データの挿入が自動化される。すなわ
ち、文字列データ挿入の自動化に好ましく適用でき、こ
れにより、その指示操作を簡単化でき、利便性を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例を示すフローチャー
ト、第2図〜第4図はこの発明の前提となるもの示す概
略図、第5図〜第12図は第1の実施例の作用,効果を示
す概略図、第13図はこの発明の第2の実施例を示すフロ
ーチャート、第14図〜第17図は第2の実施例の作用,効
果を示す概略図、第18図はコンピュータの図形表示例を
示す斜視図である。 S1,S11は文字枠の作成(文字枠作成処理)、S2,S12は作
図方向の決定(作図方向決定処理)、S3,S13は文字列の
作成(文字列作成処理)、S4,S14は文字サイズの決定
(文字サイズ決定処理)、S5は作図(第1の作図処
理)、S6は作図の特殊方式(第2の作図処理)、S15は
作図(作図処理)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金近 秀明 神奈川県鎌倉市大船5丁目1番1号 三 菱電機株式会社情報電子研究所内 (72)発明者 久永 聡 神奈川県鎌倉市大船5丁目1番1号 三 菱電機株式会社情報電子研究所内 (56)参考文献 特開 平1−194076(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータ等で取り扱われる図形データ
    の座標上において、不定形な囲枠データ上に文字列デー
    タを挿入する方式であって、 囲枠に外接して各辺が各座標軸に平行な最小の長方形を
    求め,文字列を作図する文字枠とする文字枠作成処理
    と、文字列の作図方向を上記文字枠が縦長のときは垂直
    とし,横長のときは水平とする作図方向決定処理と、文
    字列データに含まれる分割可能情報と上記文字枠の縦横
    比に基づき文字列の最適な並びを作成する文字例作成処
    理と、作成された文字列が上記文字枠に入るように文字
    サイズを決定する文字サイズ決定処理と、文字枠を上記
    作成された文字列の行数に等しく分割して,各分割部分
    の中心に各行の中心の文字がくるように作図する第1の
    作図処理と、文字枠を上記作成された文字列の行数に等
    しく分割して,各分割部分の中にある囲枠の中心に各行
    の中心の文字がくるように作図する第2の作図処理と有
    することを特徴とする文字列挿入方式。
  2. 【請求項2】コンピュータ等で取り扱われる図形データ
    の座標上において、不定形な囲枠データ上に文字列デー
    タを挿入する方式であって、 囲枠に外接して各辺が各座標軸に平行な最小の長方形を
    求め,この外接長方形の各辺に接する所定幅部分のうち
    囲枠との重なりが少ない部分を削除し,これを所定の条
    件が満たされるまで繰り返すことにより文字列を作図す
    る文字枠を生成する文字枠作成処理と、文字列の作図方
    向を上記文字枠が縦長のときは垂直とし,横長のときは
    水平とする作図方向決定処理と、文字列データに含まれ
    る分割可能情報と上記文字枠の縦横比に基づき文字列の
    最適な並びを作成する文字列作成処理と、作成された文
    字列が上記文字枠に入るように文字サイズを決定する文
    字サイズ決定処理と、文字枠を上記作成された文字列の
    行数に等しく分割して,各分割部分の中心に各行の中心
    の文字がくるように作図する作図処理とを有することを
    特徴とする文字列挿入方式。
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