JP2557561Y2 - 濾過エレメント - Google Patents

濾過エレメント

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JP2557561Y2
JP2557561Y2 JP1991016991U JP1699191U JP2557561Y2 JP 2557561 Y2 JP2557561 Y2 JP 2557561Y2 JP 1991016991 U JP1991016991 U JP 1991016991U JP 1699191 U JP1699191 U JP 1699191U JP 2557561 Y2 JP2557561 Y2 JP 2557561Y2
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俊 伊藤
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東洋エレメント工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シート状濾材を折り曲
げて多数のひだの山部と谷部とを形成した濾過エレメン
トに関するもので、特に自動車等の内燃機関用空気濾過
エレメントとして好適に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】一枚のシート状濾材を所定のひだ間隔で
交互に折り曲げて断面鋸歯状となし、濾材のひだ方向の
一端側を内周側、他端側を外周側となるように拡開して
濾材の両端部を接合し、ひだの方向が放射状になるよう
に形成した円筒形の濾過エレメントは知られている。こ
のような濾過エレメントは、例えば、自動車等の内燃機
関用空気濾過エレメントとして装着使用するのに好適で
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の濾過エレメントは、一枚のシート状濾材を所定の
ひだ間隔で交互に折り曲げただけのものであるため、有
効な濾過面積を確保することが難しく、また強度の点で
も十分なものとはいえない。特に、円筒の半径方向の長
さが長く、すなわち放射状に伸びるひだ(稜線)の長さ
が長く形成されたものでは剛性が低くなり、濾材同士の
密着が生じて濾過面積の減少を招きやすいという問題点
がある。
【0004】本考案の目的は、濾過面積を増大させて濾
過効率を向上させることができ、適正なひだ間隔を保持
して濾材同士の密着を防ぐことができ、かつ強度の点で
も優れており長期間の使用に耐えることができ、さらに
は、製造も容易な濾過エレメントを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は創案されたものである。すなわち、本考案
は、シート状濾材を所定のひだ間隔で交互に折り曲げ、
多数のひだを形成し、該ひだの方向が放射状になるよう
に形成した円筒形の濾過エレメントにおいて、内周側か
ら外周側に放射状に伸びる内周側のひだが途中から流体
の流出口側に向かって屈折されると共にこの屈折部を境
としてひだの山部が谷部に、谷部が山部にそれぞれ折り
変えられたひだを備えており、かつ前記折り変えられた
ひだの外周側には、前記内周側のひだの、流体の流出口
側のひだ面よりも低い位置から放射状に伸びる外周側の
ひだを形成し、前記折り変えられたひだの山部が谷部
に、谷部が山部にそれぞれ外周方向に折り変えられて、
折り変えられたひだと外周側のひだとが連続して形成さ
れ、全体として内周側のひだが外周側のひだに対して突
出した凸型に濾過体が形成されていることを特徴とする
濾過エレメントである。
【0006】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。図1は、本考案に係る濾過エレメントの第
1の実施例の斜視図、図2はひだの折り筋が表された、
図1に示す濾材の展開状態を示す平面図、図3は図1に
示す実施例の側断面図、図4は第2の実施例の側断面図
である。図5はケースへの装着例を示す側断面図であ
る。なお、図3〜の断面図において濾過室内に表れる
ひだの線の記載は便宜上省略してある。
【0007】図1に示すように、濾過体は一枚のシート
状濾材1の折り曲げにより、全体として内周側のひだが
外周側のひだに対して突出した凸型の短円筒体に形成さ
れている。このような濾過体を構成する濾材1の展開状
態は図2に示すとおりである。濾材1にはひだの山部1
1a、11b、11c、をなす折り筋(実線部)、谷部
21a、21b、21c、をなす折り筋(破線部)及び
屈折部折り筋31、32が形成されており、このように
形成された折り筋に従って濾材1を折り込み、ひだ方向
の一端側を内周(中心)と、他端側を外周となるように
湾曲、拡開して両端部を接合することにより作ることが
できる。すなわち、図1、図3に明らかなとおり、濾材
1のひだの山部11aは屈折部12aにおいて一定角度
で屈折しており、谷部21aは屈折部22aにおいて屈
折している。この屈折部12a、22aは図2に示す屈
折部折り筋31により形成されるものである。そして、
この屈折部12a、22aを境としてひだの山部11a
は谷部21bに、谷部21aは山部11bにそれぞれ折
り変えられている。このように、内周側から外周側に放
射状に伸びる内周側のひだが途中から流体の流出口側に
向かってほぼ直角に屈折されると共にこの屈折部を境と
してひだの山部が谷部に、谷部が山部にそれぞれ折り変
えられている。さらに、前記折り変えられたひだの谷部
21bは山部11cに、山部11bは谷部21cに、そ
れぞれ屈折部12b、22bを境に再び外周方向に放射
状に折り変えられ、濾材が連続して形成されている。か
かるひだの折り曲げにより、内周側のひだが外周側のひ
だに対して突出した全体として凸型の濾過体が形成され
ている。なお、内周側のひだの突出程度は特に限定され
るものではなく、図4に示すように、図示hを0に近づ
けて比較的低い突出程度にしても良い。上記のように、
放射状に伸びる内周側のひだ、途中から流体の流出口側
に向かって屈折される折り変えたひだ及び外周側のひだ
を、連続させて形成している。
【0008】上記のような屈折したひだ折り構造により
濾過面積が増大し、かつ剛性も高められる。また、ひだ
が相互に入り込むように形成されているので、一定のひ
だ間隔を保持して濾材同士の密着を防ぐことができ、濾
過効率にも優れる。ひだ間隔を保持させるための補強部
材を設けなくても良い。勿論、必要に応じ、ひだ方向に
沿ってあるいはひだと交差するように、枠体と連結させ
てあるいは一体的に、補強リブ等を設けることは可能で
ある。また、全体として凸型の濾過体に形成されている
ため、図に示すように、装着される濾過体のケース7
1が側面に流体の取り入れ口72を有する場合、図示矢
印の如く流体が凸部の横方向からスムーズに濾過体を通
過できるので濾過効率が優れたものとなる。さらに、
記実施例のように、濾材の折り曲げのみによりひだを連
続させて濾過体を形成できるので、製造工程も簡略化で
き、ひだの継ぎ目も全くないので破損しにくく、ひだの
継ぎ目により濾過面積が減少することもない。
【0009】上記のように構成された濾材1の外周囲に
は通常、図1に示すように、周鍔部42を有する合成樹
脂製の枠体41が一体的に成形、接合され、エレメント
ケース(図示省略する)に前記周鍔部42がケース内に
係合されるように装着され使用される。以上、本考案の
実施例について説明したが、本考案は上記実施例に限定
されるものではなく、本考案の要旨の範囲で種々変更実
施することができる。
【0010】
【考案の効果】本考案によれば、屈折したひだ折り構造
により濾過面積が増大し、かつ剛性も高められる。ま
た、ひだがひだ間に入り込むように形成されているの
で、一定のひだ間隔を保持して濾材同士の密着を防ぐこ
とができ、濾過効率にも優れ、ひだ間隔を保持させるた
めの補強部材を設けなくても良い。また、全体として凸
型の濾過体に形成されており、内周側のひだが途中から
流体の流出口側に向かって屈折されると共にこの屈折部
を境としてひだの山部が谷部に、谷部が山部にそれぞれ
折り変えられたひだを備え、さらに前記折り変えられた
ひだの山部が谷部に、谷部が山部にそれぞれ外周方向に
折り変えられて、折り変えられたひだと外周側のひだと
が連続して形成されているため、濾過体のケースが側面
に流体の取り入れ口を有する場合、流体が突出部の横方
向からもスムーズに濾過体を通過できるので濾過効率が
優れたものとなる。さらに、濾材の折り曲げのみにより
ひだを連続させて凸型の濾過体を形成することできる
ので、製造工程も簡略化でき、ひだの継ぎ目部分の破損
もなく、またひだの継ぎ目により濾過面積が減少するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る濾過エレメントの第1の実施例の
斜視図である。
【図2】ひだの折り筋が表された、図1に示す濾材の展
開状態を示す平面図である。
【図3】図1に示す実施例の側断面図である。
【図4】第2の実施例の側断面図である。
【図5】ケースへの装着例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 濾材 11a,11b,11c 山部 12a,12b 屈折部 21a,21b,21c 谷部 22a,22b 屈折部 31、32 屈折部折り筋

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状濾材を所定のひだ間隔で交互に
    折り曲げ、多数のひだを形成し、該ひだの方向が放射状
    になるように形成した円筒形の濾過エレメントにおい
    て、 内周側から外周側に放射状に伸びる内周側のひだが途中
    から流体の流出口側に向かって屈折されると共にこの屈
    折部を境としてひだの山部が谷部に、谷部が山部にそれ
    ぞれ折り変えられたひだを備えており、かつ 前記折り変えられたひだの外周側には、前記内周側のひ
    だの、流体の流出口側のひだ面よりも低い位置から放射
    状に伸びる外周側のひだを形成し、前記折り変えられたひだの山部が谷部に、谷部が山部に
    それぞれ外周方向に折り変えられて、折り変えられたひ
    だと外周側のひだとが連続して形成され、 全体として内周側のひだが外周側のひだに対して突出し
    た凸型に濾過体が形成されていることを特徴とする濾過
    エレメント。
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JPS60119915U (ja) * 1984-01-25 1985-08-13 東京濾器株式会社 フイルタエレメント

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