JP2557317Y2 - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JP2557317Y2
JP2557317Y2 JP1991007149U JP714991U JP2557317Y2 JP 2557317 Y2 JP2557317 Y2 JP 2557317Y2 JP 1991007149 U JP1991007149 U JP 1991007149U JP 714991 U JP714991 U JP 714991U JP 2557317 Y2 JP2557317 Y2 JP 2557317Y2
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arm
belt
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主として自動車補機
駆動用ベルトの張力を適正張力に保持するオートテンシ
ョナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】オルタネータ等の自動車補機駆動用ベル
トの張力を適正な張力に保持するオートテンショナとし
て、図3に示したものが従来から知られている。
【0003】上記オートテンショナは、エンジンブロッ
ク30にねじ込まれるボルト31の締付けによってハウ
ジング32を固定し、そのハウジング32に設けたアー
ム支持軸33の外側にアーム34の後端部に設けた筒部
35を挿入して回転自在に支持し、そのアーム34の先
端部にプーリ36を回転自在に取付け、前記ハウジング
32内に組込まれた捩りコイルばね37によりアーム3
4を付勢し、プーリ36を図示省略したベルトに押し付
けている。
【0004】また、筒部35の後端面で開口する軸方向
の孔を周方向に等間隔に設け、各孔38内に摩擦部材3
9と、この摩擦部材39をハウジング32の底面に押し
付けるスプリング40とを組込み、その摩擦部材39の
接触抵抗によってアーム34の揺動とベルトの振動とを
減衰するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記オート
テンショナにおいては、アーム34の揺動を減衰する摩
擦部材39の摩擦抵抗は常に一定であり、その摩擦抵抗
は、最大の荷重変動に耐えられるように大きく設定する
必要があるため、アーム34の揺動は、ベルトの張り側
と弛み側の両方向とも遅くならざるを得ない。
【0006】このため、エンジン始動等でベルトが急激
に緩んだ場合、アーム34はベルトに張力を与える方向
に揺動しようとするが、上記摩擦抵抗のため、スムーズ
に揺動できず、ベルトの振動により異音が発生し、ベル
トに適正張力がないため、歯飛びが生じる等の不都合が
発生する。
【0007】この考案は上記の不都合を解消し、ベルト
張力の緩急の変動に対して円滑に張力調整ができるオー
トテンショナを提供することを技術的課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案においては、アーム支持部材に設けられ
た円筒形ケースの外周面におけるプーリ側周面に周方向
に勾配をもつ傾斜カム面を形成し、アーム支持部材のア
ーム支持軸を中心に揺動自在に支持され、捩りコイルば
ねによりベルトを張る方向に付勢されたアームには、外
方向に突出性が付与されたスライド部材を有し、そのス
ライド部材に作用する軸方向の押圧力を減衰する直動型
ダンパを取付け、そのダンパのスライド部材の先端を傾
斜カム面に圧接させた構成を採用したのである。
【0009】
【作用】上記オートテンショナにおいて、ベルトが弛む
と、捩りコイルばねの弾力によってアームがベルトを張
る方向に揺動する。このとき、ダンパのスライド部材は
傾斜カム面に沿って下り勾配方向に移動する。このた
め、傾斜カム面に対するスライド部材の摺動抵抗は小さ
く、アームはベルトを緊張させる方向に素速く揺動す
る。
【0010】また、ベルトの張力が増し、そのベルトに
よってプーリが押され、アームがベルトを弛める方向に
揺動すると、ダンパのスライド部材が傾斜カム面に沿っ
て上り勾配方向に移動する。このため、傾斜カム面に対
するスライド部材の揺動抵抗が大きく、アームはベルト
が弛む方向にゆっくりと揺動する。
【0011】
【実施例】図1および図2に示すように、エンジンブロ
ック等の基台1にはボルト2がねじ込まれ、そのボルト
2の締付けによってアーム支持部材3が取付けられてい
る。
【0012】アーム支持部材3は、前記ボルト2が挿通
される筒状のアーム支持軸4を有し、そのアーム支持軸
4の外側に円筒形のケース5が設けられている。ケース
5の先端部外周面に、アーム先端側の周面にアーム支
持軸4の中心までの半径が一端から他端に向けて次第に
大きくなる周方向に勾配をもった傾斜カム面6が設けら
れている。
【0013】上記アーム支持軸4の先端部にはアーム7
の後端部が回動自在に支持され、そのアーム7の先端部
に軸受8を介してプーリ9が回動自在に支持されてい
る。アーム7は、前記ケース5の内部に組込んだ捩りコ
イルばね10により付勢されてプーリ9がベルト11に
押し付けられている。また、アーム7には、前記傾斜カ
ム面6に対向して直動型のダンパ12が取付けられてい
る。
【0014】ここで、ダンパ12は、軸方向の押圧力を
減衰し得るものであればよく、実開昭64−41755
号公報の図面第1図および第3図に示されているような
ねじ式ダンパや油圧式ダンパを採用することができる。
【0015】実施例では油圧式のダンパを用いている。
この油圧式ダンパ12は、アーム7に形成されたシリン
ダ室13内にスライド部材としてのプランジャ14をス
ライド自在に組込み、そのプランジャ14の後端面で開
口する軸方向の孔15内にピストン16と、スプリング
17とを組込み、このスプリング17の弾力によってピ
ストン16の後端をシリンダ室13の底面に押し付け、
かつプランジャ14の先端を傾斜カム面6に接触させて
いる。
【0016】また、ピストン16の組込みによってプラ
ンジャ14の内部に圧力室18を形成し、その圧力室1
8とピストン16の内部に設けられたリザーバ室19に
作動油を充填し、上記両室18、19をプランジャ14
に形成した通路20で連通し、その通路20の圧力室1
8側の開口をチェックバルブ21で開閉するようにして
いる。
【0017】上記の構成から成るオートテンショナにお
いて、ベルト11から弛むと、捩りコイルばね10の弾
力によってアーム7がアーム支持軸4を中心にして図2
の矢印で示すように、ベルト11を張る方向に揺動す
る。
【0018】このとき、油圧式ダンパ12のプランジャ
14が傾斜カム面6に沿って摺動して下り勾配方向に向
けて移動し、そのプランジャ14の移動によって圧力室
18の圧力が低くなるため、チェックバルブ21は通路
20を開放し、リザーバ室19の作動油が通路20から
圧力室18に流れる。このため、プランジャ14は外方
向にスムーズに移動し、傾斜カム面6に対するプランジ
ャ14の摩擦抵抗は小さく、アーム7はベルト11を張
る方向に素速く揺動する。
【0019】また、ベルト11の張力が増し、そのベル
ト11によってプーリ9が押されると、アーム7がアー
ム支持軸4を中心にベルト11を弛める方向に揺動す
る。このとき、プランジャ14は傾斜カム面6を摺動し
て上り勾配方向に移動する。その移動によってプランジ
ャ14はシリンダ室13内に押し込まれ、圧力室18の
圧力が高くなるため、チェックバルブ21は通路20を
閉じ、圧力室18の作動油は、プランジャ14とピスト
ン16の摺動面間よりリザーバ室19にリークし、プラ
ンジャ14はシリンダ室13内に徐々に後退する。
【0020】このため、傾斜カム面6に対するプランジ
ャ14の摺動抵抗は大きく、その摺動抵抗はアーム7の
揺動抵抗として作用するため、アーム7はベルト11が
弛む方向にゆっくりと揺動する。
【0021】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したので、
下記の効果を奏する。 ( ) ダンパのスライド部材と傾斜カム面の接触部に作
用する摩擦抵抗は、アー ムがベルト張り側に揺動すると
き小さく、ベルト弛み側に揺動するとき大きい ため、ア
ームはベルト張り側に素速く揺動し、ベルト弛み側にゆ
っくりと揺動 することになり、ベルトの緩急の変動に対
して円滑に張力調整する。 ( ) ダンパのスライド部材はアーム支持軸と直交する
平面上においてスライド するため、スライド部材が傾斜
カム面を押圧する押圧力の反力によりアームが アーム支
持軸に直交する平面に対して傾斜することはない。この
ため、アーム を揺動自在に支持する軸受部のスラスト軸
受面に偏摩耗が生じたり、プーリが 傾いてベルトとの当
たりが片当たりとなり、ベルトに偏摩耗が生じたり、横
りが生じたりするという不都合の発生を未然に防止す
ることができる。 ( ) アーム支持部材におけるケース外周面のプーリ側
の周面に傾斜カム面を設 け、その傾斜カム面を押圧する
ダンパをアームに取付けたことにより、アーム の長さ方
向にダンパが向き、コンパクトなオートテンショナを実
現することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るオートテンショナの一実施例を
示す縦断正面図
【図2】同上の側面図
【図3】従来のオートテンショナを示す縦断正面図
【符号の説明】
3 アーム支持部材 4 アーム支持軸 5 ケース 6 傾斜カム面 7 アーム 9 プーリ 10 捩りコイルばね 12 ダンパ 14 プランジャ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム支持軸を有し、そのアーム支持軸
    の外側に円筒形のケースを同軸上に設けたアーム支持部
    材と、上記アーム支持軸を中心として揺動自在に支持さ
    れたアームと、そのアームの先端部に回転自在に支持さ
    れたプーリと、上記アームを付勢し、プーリをベルトに
    押し付ける捩りコイルばねとから成るオートテンショナ
    において、前記アーム支持部材におけるケース外周面の
    プーリ側周面に周方向に勾配をもつ傾斜カム面を形成
    し、アームには、外方向に突出性が付与されたスライド
    部材を有し、そのスライド部材に作用する軸方向の押圧
    力を減衰する直動型のダンパを取付け、このダンパのス
    ライド部材を上記傾斜カム面に圧接させたことを特徴と
    するオートテンショナ。
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JP2762527B2 (ja) * 1989-03-16 1998-06-04 日本精工株式会社 オートテンショナ

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