JP3586528B2 - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車の内燃機関に組込まれたタイミングベルトの張力を一定に保つ油圧式オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の張力調整を行なうオートテンショナとして、図6に示したものを本件出願人は既に提案している。このオートテンショナは、エンジンブロック60にねじ込まれたボルト61の締付けにより筒状の支点軸62を固定し、その支点軸62によって偏心位置が支持された偏心輪63によってプーリ64を回転自在に支持し、上記支点軸62に支持された張力調整ばね65のばね力を偏心輪63に付与して偏心輪63に回転力を付与し、プーリ64をベルトAに押し付けている。
【0003】
また、エンジンブロック60とプーリ64との間に油圧ダンパ70を設け、上記ベルトAの緊張によってプーリ64を介して偏心輪63が押される押圧力を上記油圧ダンパ70で緩衝している。
【0004】
ここで、油圧ダンパ70は、ボルト61の締付けによってエンジンブロック60に固定されたダンパシリンダ71に上部が開口するシリンダ室72を設け、そのシリンダ室72にプランジャ73をスライド自在に組込み、プランジャ73の下方に形成された圧力室74内のリターンスプリング75によりプランジャ73を押圧してその先端を偏心輪63に設けた突出部76に押し付けている。
【0005】
また、プランジャ73にリザーバ室77と、そのリザーバ室77を圧力室74に連通させる通路78とを形成し、上記通路78の下端にチェック弁79を設けている。
【0006】
上記油圧ダンパ70においては、ベルトAの張力が増大し、そのベルトAによりプーリ64を介して偏心輪63が押圧されたとき、その押圧力を圧力室74内に封入された作動油により緩衝する。そして、その押圧力がリターンスプリング75の弾力より強い場合、圧力室74内の作動油をプランジャ73とシリンダ室72の摺動面間からプランジャ73に形成された半径方向の通路80を介してリザーバ室77内に流入させ、上記リターンスプリング75の弾力と押圧力とが釣り合う位置までプランジャ73をゆっくりと後退動させる。
【0007】
また、ベルトAに弛みが生じ、張力調整ばね65のばね力によって偏心輪63が回転されるとき、リターンスプリング75の弾力によってプランジャ73を上方に移動させる。このとき、圧力室74の圧力がリザーバ室77の圧力より低くなるため、チェック弁79が通路78を開放し、リザーバ室77内の作動油を通路78から圧力室74にスムースに流動させてプランジャ73を急速に上方に移動させる。
【0008】
上記油圧式のオートテンショナにおいては、ベルトAの張力変化に応じてプーリ64を良好に追従させることができるという特徴を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記油圧式オートテンショナにおいては、プランジャ73の内部にリザーバ室77を設けた構成であるため、油圧ダンパ70のシリンダ室72の全長を短くすると、リザーバ室77の容積が小さくなり、リザーバ室77の作動油上に封入されたエアが圧力室74内に侵入してダンピング効果が悪くなるおそれがある。
【0010】
このため、油圧ダンパ70のシリンダ室72の全長を短くすることができず、図6に示したように、油圧ダンパ70の一部がプーリ64の外径面から外方向に突出することになり、オートテンショナの小型化を図るうえにおいて改善すべき点が残されている。
【0011】
また、エンジンブロック60とプーリ64間に油圧ダンパ70を組付け可能な幅寸法を確保する必要があるため、エンジンブロック60からプーリ64の中心までの寸法Lが大きく、ベルトAをエンジンブロック60に近接させるベルトレイアウトでは採用することができず、この点においても改善すべき点が残されている。
【0012】
この発明は、上記油圧式のオートテンショナを改善して小型化と耐久性の向上とを図ることを技術的課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、固定部材にねじ係合されたボルトによって偏心位置が支持され、上記ボルトを中心として揺動自在に支持された偏心輪によりプーリを回転自在に支持し、その偏心輪を張力調整ばねによって上記プーリがベルトを押圧する回転方向に付勢し、ベルトからプーリを介して偏心輪に付与される押圧力を前記固定部材と偏心輪との間に組込まれて偏心輪の一部に当接する作動油密封式の油圧ダンパにより緩衝する油圧式オートテンショナにおいて、前記油圧ダンパが、ボルトの締付けによって固定部材に固定されるダンパシリンダに作動油が充填されたシリンダ室を形成し、そのシリンダ室にプランジャとリターンスプリングとを組込んでプランジャの先端を偏心輪の一部に当接し、プランジャの内部に主リザーバ室を形成し、ダンパシリンダには上記主リザーバ室と連通する副リザーバ室を設け、上記プランジャには主リザーバ室とプランジャ下方の圧力室とを連通する通路を設け、この通路に圧力室の圧力が主リザーバ室の圧力より高くなると上記通路を閉じるチェック弁を設けたオイル封入式の油圧ダンパから成り、その油圧ダンパをプーリ内径円内に収納可能な大きさとし、前記ボルトの鍔と偏心輪の対向部間にスラストワッシャを組込んだ構成を採用している。
【0014】
また、第2の発明においては、固定部材にねじ係合されたボルトによって偏心位置が支持され、上記ボルトを中心として揺動自在に支持された偏心輪によりプーリを回転自在に支持し、上記偏心輪を張力調整ばねによって上記プーリがベルトを押圧する回転方向に付勢し、ベルトからプーリを介して偏心輪に付与される押圧力を前記固定部材と偏心輪との間に組込まれて偏心輪の一部に当接する作動油密封式の油圧ダンパにより緩衝する油圧式オートテンショナにおいて、前記油圧ダンパが、ボルトの締付けにより固定部材に固定されるダンパシリンダに作動油が充填されたシリンダ室を形成し、そのシリンダ室の上部開口をオイルシールの取付けによって密封し、そのオイルシールをスライド自在に貫通し、リターンスプリングによって外方に突出性が付与されたロッドの下端部にプランジャを設けて、プランジャの下方に圧力室を形成し、上方に主リザーバ室を設け、ダンパシリンダには上記主リザーバ室と連通する副リザーバ室を形成し、プランジャには圧力室と主リザーバ室を連通する通路を設け、その通路に、圧力室の圧力が主リザーバ室より高くなると上記通路を閉じるチェック弁を設けたオイル封入式の油圧ダンパから成り、その油圧ダンパをプーリ内径円内に収納可能な大きさとし、前記ボルトの鍔と偏心輪の対向部間にスラストワッシャを組込んだ構成を採用している。
ここで、第1の発明および第2の発明に係る油圧式オートテンショナにおいて、スラストワッシャは、偏心輪に形成されたボルト挿入孔の内周とボルトの外周間に組込まれた筒状の滑り軸受の端部に一体に設けてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0018】
図1および図2は、この発明の第1の実施の形態を示す。図示のように、固定部材としてのエンジンブロック1には鍔付きのボルト2がねじ込まれ、そのボルト2を中心として偏心輪3が回転自在に支持されている。
【0019】
偏心輪3は、中心に対する偏心位置に上記ボルト2が挿入されるボルト挿入孔4を有している。ボルト挿入孔4の内周とボルト2の外周面間には筒状の滑り軸受5が組込まれている。また、ボルト2の鍔2aと偏心輪3との間には合成樹脂から成るスラストワッシャ6が組込まれ、上記滑り軸受5とスラストワッシャ6によってボルト2を中心とする偏心輪3の揺動運動の円滑化が図られている。
【0020】
上記偏心輪3には転がり軸受7が取付けられ、その転がり軸受7によってプーリ8が回転自在に支持されている。
【0021】
エンジンブロック1と偏心輪3との間には、油圧ダンパ10が組込まれている。油圧ダンパ10は、プーリ8の内径円内に収納可能な大きさのダンパシリンダ11を有し、そのダンパシリンダ11を貫通する前記ボルト2の締付けによって、ダンパシリンダ11が固定されている。
【0022】
また、ダンパシリンダ11には係合ピン12が貫通支持され、その係合ピン12の一端部はエンジンブロック1に形成されたピン孔13に係合し、その係合によってダンパシリンダ11は回り止めされている。
【0023】
係合ピン12の他端部は、偏心輪3に形成された貫窓14内に臨み、その係合ピン12によって貫窓14内に組込まれた張力調整ばね15の端部がばね座16を介して受けられている。
【0024】
張力調整ばね15は、プーリ8がベルトAを押圧する方向に偏心輪3を回転方向に付勢している。
【0025】
ここで、張力調整ばね15は、1本のコイルばねを用いてもよく、径の異なる2本のコイルばねを用いてもよい。
【0026】
前記ダンパシリンダ11の一側には上部から斜め下方に延びるシリンダ室17が形成されている。
【0027】
シリンダ室17にはプランジャ18がスライド自在に組込まれ、そのプランジャ18の組込みによってシリンダ室17の下部に圧力室19が形成される。
【0028】
また、シリンダ室17の上部開口にはプランジャ18の外周に接触するオイルシール20が取付けられている。
【0029】
プランジャ18は圧力室19内に組込まれたリターンスプリング21によって外方向への突出性が付与され、偏心輪3の一部に設けたピン22に先端が押し付けられている。
【0030】
上記プランジャ18の内部には主リザーバ室23が形成されている。主リザーバ室23はプランジャ18の後端に設けた通路24を介して圧力室19と連通し、その通路24の下端に設けたチェック弁25は、圧力室19の圧力が主リザーバ室23内の圧力より高くなると通路24を閉じるようになっている。
【0031】
また、プランジャ18の外周中途には周溝26が形成されている。周溝26はシリンダ室17の他側に設けた副リザーバ室27と連通路28を介して連通している。
【0032】
ここで、周溝26はプランジャ18のスライド量に関係なく常に連通路28と連通する幅寸法を有し、その底面には主リザーバ室23に貫通する半径方向の孔29が設けられている。
【0033】
前記シリンダ室17、主リザーバ室23および副リザーバ室27のそれぞれには作動油が充填され、副リザーバ室27内に充填された作動油上に空気溜り30が形成されている。
【0034】
実施の形態で示す油圧式オートテンショナは上記の構造から成り、回転トルクの変動によりベルトAの張力が変化し、そのベルトAが弛むと、張力調整ばね15の押圧により偏心輪3がボルト2を中心にしてベルトAを張る方向に急速に揺動してベルトAの弛みを吸収する。
【0035】
このとき、偏心輪3の揺動によって、ピン22はプランジャ18の上端から離れる方向に移動するため、リターンスプリング21の弾力によりプランジャ18が外方向に移動する。プランジャ18の外方向への移動時、圧力室19内の圧力は、主リザーバ室23内の圧力より低くなるため、チェック弁25が通路24を開放し、主リザーバ室23内の作動油は上記通路24から圧力室19内にスムースに流入する。
【0036】
このため、プランジャ18は外方向に急速に移動して、上端がピン22に当接する。
【0037】
一方、ベルトAの張力が増大し、そのベルトAにより、プーリ8を介して偏心輪3が押されると、偏心輪3のピン22がプランジャ18を押圧する。
【0038】
このとき、圧力室19内の圧力は主リザーバ室23内の圧力より高くなるため、チェック弁25は通路24を閉じ、偏心輪3に作用する押圧力は、圧力室19に封入された作動油と張力調整ばね15とで受けられ、ベルトAは緊張状態に保持される。
【0039】
ベルトAの張力が強く、偏心輪3を押圧する押圧力が張力調整ばね15の弾力より強い場合、圧力室19内の作動油はシリンダ室17とプランジャ18の摺動面間より周溝26に流れて孔29から主リザーバ室23内に流入し、プランジャ18は張力調整ばね15と上部押圧力とが釣り合う位置までゆっくりと後退動する。
【0040】
上記実施の形態における油圧ダンパ10においては、シリンダ室17の側方に主リザーバ室23と連通する副リザーバ室27を設けた構成であるため、主リザーバ室23の容積が小さい場合でも、プランジャ18の上昇時(外方向への移動時)、圧力室19に充分の作動油を流入させることができ、主リザーバ室23の軸方向長さの短縮化を図ることができる。
【0041】
このため、シリンダ室17の軸方向長さを短くすることができ、これによって油圧ダンパ10の全体の小型化を図り、油圧ダンパ10をプーリ8の内径円内に納めることができ、エンジンブロック1とプーリ8の中心間までの寸法Lを小さくすることができる。
【0042】
また、偏心輪3とボルト2の鍔2a間にスラストワッシャ6を組込んだことにより、偏心輪3と鍔2aの対向面の摩耗を防止し、耐久性の向上を図ることができる。
【0043】
図3は、この発明の他の実施の形態を示す。この実施の形態では、鍔付きのボルト2と偏心輪3のボルト挿入孔4間に組込んだ筒状の滑り軸受5の端部にスラストワッシャ6を一体に設けている。
【0044】
また、偏心輪3にボルト2を中心とする弧状の長孔31を形成し、その長孔31にダンパシリンダ11に設けられた係合ピン12の他端部を挿入している。そして、プーリ8の内径円内に捩りコイルばねから成る張力調整ばね32を収納し、その張力調整ばね32の一端を上記係合ピン12に係合し、他端を偏心輪3に設けた突出部33の外周一部に係止して、偏心輪3にベルトAを張る方向の回転力を付勢している。
【0045】
上記実施の形態においても、図1および図2に示す実施の形態と同様の効果を奏する。
【0046】
図4および図5はこの発明のさらに他の実施の形態を示す。この実施の形態では、偏心輪3に形成された凹部34内に合成樹脂から成る案内筒35を取付け、その案内筒35内に筒状キャップ36をスライド自在に挿入し、上記案内筒35内に組込んだ張力調整ばね37により筒状キャップ36を係合ピン12に当接して、張力調整ばね37により偏心輪3にベルト張り方向の回転力を付与している。
【0047】
また、この発明では、油圧ダンパ10をより小型化するため、係合ピン12により回り止めされ、ボルト2によってエンジンブロック1に固定されたダンパシリンダ38の下部に斜め方向に延びるシリンダ室39を形成し、そのシリンダ室39の上部開口をオイルシール40の取付けにより密封している。
【0048】
また、オイルシール40をスライド自在に貫通するロッド41の下部にプランジャ42を設けてシリンダ室39内に圧力室43と主リザーバ室44とを形成し、上記圧力室43に組込んだリターンスプリング45によりプランジャ42を押圧してロッド41の先端を偏心輪3に設けたピン22に押し付けている。
【0049】
さらに、プランジャ42に圧力室43と主リザーバ室44とを連通する通路46を形成し、その通路46の下端にチェック弁47を取付け、上記主リザーバ室44をその上側に設けた副リザーバ室48に連通路49を介して連通させ、主リザーバ室44、副リザーバ室48および圧力室43のそれぞれに作動油を充填し、副リザーバ室48の作動油上に空気溜り50を設けている。51は、ロッド41にスライド自在に取付けたウエアリングを示し、このウエアリング51はシリンダ室39に軸方向に非可動に支持され、ロッド41のスライドを案内する。
【0050】
上記油圧ダンパ10において、ベルトAの張力増大により偏心輪3が押圧され、その偏心輪3に設けたピン22がロッド41を押圧すると、その押圧力は、圧力室43に封入された作動油によって緩衝される。
【0051】
上記押圧力が、リターンスプリング45の押圧力より強い場合、圧力室43の作動油はプラッジャ42とシリンダ室39の摺動面間より主リザーバ室44に流入し、ロッド41およびプランジャ42は押圧力とリターンスプリング45のばね力とが釣り合う位置までゆっくりと後退する。
【0052】
また、ベルトAに弛みが生じ、リターンスプリング45により偏心輪3がベルトAを張る方向に揺動して、ピン22がロッド41から離れると、リターンスプリング45の押圧力によりロッド41およびプランジャ42が外方向に移動する。このとき、チェック弁47が通路46を開放し、主リザーバ室44の作動油は上記通路46から圧力室43に流れるため、ロッド41およびプランジャ42は外方向に急速に移動する。
【0053】
上記油圧ダンパ10においては、プランジャ42上に主リザーバ室44を形成しているため、プランジャ42の内部に主リザーバ室を形成する場合に比較して、主リザーバ室44の容積が大きく、その容積を同じにすれば、シリンダ室39の軸方向の長さのコンパクト化を図ることができ、油圧ダンパ10をより小型化することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、油圧ダンパをプーリの内径円内に納めるようにしたので、オートテンショナの小型化を図り、固定部材とプーリ中心間の距離の短縮化を図ることができる。
【0055】
また、ボルトの鍔と偏心輪との間にスラストワッシャを組込んだので、鍔と偏心輪の対向面における摩耗を防止し、オートテンショナの耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明に係るオートテンショナの実施の形態を示す正面図、(b)は(a)のbーb線に沿った断面図
【図2】図1(b)のII−II線に沿った断面図
【図3】(a)は、この発明に係るオートテンショナの他の実施の形態を示す正面図、(b)は(a)のb−b線に沿った断面図
【図4】(a)は、この発明に係るオートテンショナのさらに他の実施の形態を示す正面図、(b)は同上の縦断側面図
【図5】(a)は図4(b)のV−V線に沿う断面図、(b)は図4(a)のb−b線に沿う断面図
【図6】(a)は従来のオートテンショナを示す縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 エンジンブロック
2 鍔付きのボルト
3 偏心輪
5 滑り軸受
6 スラストワッシャ
8 プーリ
10 油圧ダンパ
11 ダンパシリンダ
15 張力調整ばね
17 シリンダ室
18 プランジャ
19 圧力室
21 リターンスプリング
23 主リザーバ室
24 通路
25 チェック弁
27 副リザーバ室
40 オイルシール
42 プランジャ
43 圧力室
44 主リザーバ室
45 リターンスプリング
46 通路
47 チェック弁
48 副リザーバ室

Claims (3)

  1. 固定部材にねじ係合されたボルトによって偏心位置が支持され、上記ボルトを中心として揺動自在に支持された偏心輪によりプーリを回転自在に支持し、上記偏心輪を張力調整ばねによって上記プーリがベルトを押圧する回転方向に付勢し、ベルトからプーリを介して偏心輪に付与される押圧力を前記固定部材と偏心輪との間に組込まれて偏心輪の一部に当接する作動油密封式の油圧ダンパにより緩衝する油圧式オートテンショナにおいて、前記油圧ダンパが、ボルトの締付けによって固定部材に固定されるダンパシリンダに作動油が充填されたシリンダ室を形成し、そのシリンダ室にプランジャとリターンスプリングとを組込んでプランジャの先端を偏心輪の一部に当接し、プランジャの内部に主リザーバ室を形成し、ダンパシリンダには上記主リザーバ室と連通する副リザーバ室を設け、上記プランジャには主リザーバ室とプランジャ下方の圧力室とを連通する通路を設け、この通路に圧力室の圧力が主リザーバ室の圧力より高くなると上記通路を閉じるチェック弁を設けたオイル封入式の油圧ダンパから成り、その油圧ダンパをプーリ内径円内に収納可能な大きさとし、前記ボルトの鍔と偏心輪の対向部間にスラストワッシャを組込んだことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
  2. 固定部材にねじ係合されたボルトによって偏心位置が支持され、上記ボルトを中心として揺動自在に支持された偏心輪によりプーリを回転自在に支持し、上記偏心輪を張力調整ばねによって上記プーリがベルトを押圧する回転方向に付勢し、ベルトからプーリを介して偏心輪に付与される押圧力を前記固定部材と偏心輪との間に組込まれて偏心輪の一部に当接する作動油密封式の油圧ダンパにより緩衝する油圧式オートテンショナにおいて、前記油圧ダンパが、ボルトの締付けにより固定部材に固定されるダンパシリンダに作動油が充填されたシリンダ室を形成し、そのシリンダ室の上部開口をオイルシールの取付けによって密封し、そのオイルシールをスライド自在に貫通し、リターンスプリングによって外方に突出性が付与されたロッドの下端部にプランジャを設けて、プランジャの下方に圧力室を形成し、上方に主リザーバ室を設け、ダンパシリンダには上記主リザーバ室と連通する副リザーバ室を形成し、プランジャには圧力室と主リザーバ室を連通する通路を設け、その通路に、圧力室の圧力が主リザーバ室より高くなると上記通路を閉じるチェック弁を設けたオイル封入式の油圧ダンパから成り、その油圧ダンパをプーリ内径円内に収納可能な大きさとし、前記ボルトの鍔と偏心輪の対向部間にスラストワッシャを組込んだことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
  3. 前記スラストワッシャが、偏心輪に形成されたボルト挿入孔の内周とボルトの外周間に組込まれた筒状の滑り軸受の端部に一体に設けられた請求項1又は2に記載の油圧式オートテンショナ。
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