JPH10159921A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

油圧式オートテンショナ

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JPH10159921A
JPH10159921A JP31367996A JP31367996A JPH10159921A JP H10159921 A JPH10159921 A JP H10159921A JP 31367996 A JP31367996 A JP 31367996A JP 31367996 A JP31367996 A JP 31367996A JP H10159921 A JPH10159921 A JP H10159921A
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plunger
chamber
reservoir chamber
hydraulic
damper
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Teiji Katogi
貞次 加藤木
Etsukazu Hida
悦和 肥田
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0842Mounting or support of tensioner
    • F16H2007/0844Mounting elements essentially within boundaries of final output members

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトの張力を一定に保持するオートテンシ
ョナの小型化と、耐久性の向上を図り、エンジンブロッ
クとプーリ中心までの距離の短縮化を図る。 【解決手段】 エンジンブロック1にねじ込まれたボル
ト2によって偏心位置が支持された揺動自在の偏心輪3
によりプーリ8を回転自在に支持する。エンジンブロッ
ク1と偏心輪3との間に油圧ダンパ10を設ける。油圧
ダンパ10のプランジャ18を偏心輪3に設けたピン2
2に当接する。油圧ダンパ10は、圧力室19と主リザ
ーバ室23との間で作動油を流動させる気液二相構造の
油圧ダンパとし、その油圧ダンパ10に上記主リザーバ
室23と連通する副リザーバ室27を形成してプーリ8
の内径円内に収納可能な大きさとして、オートテンショ
ナの小型化を図る。また、偏心輪3と鍔付きフランジ2
の対向部間にスラストワッシャ6を組込んで上記対向部
の摩耗を防止し、耐久性の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の内燃機
関に組込まれたタイミングベルトの張力を一定に保つ油
圧式オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の張力調整を行なうオートテンシ
ョナとして、図6に示したものを本件出願人は既に提案
している。このオートテンショナは、エンジンブロック
60にねじ込まれたボルト61の締付けにより筒状の支
点軸62を固定し、その支点軸62によって偏心位置が
支持された偏心輪63によってプーリ64を回転自在に
支持し、上記支点軸62に支持された張力調整ばね65
のばね力を偏心輪63に付与して偏心輪63に回転力を
付与し、プーリ64をベルトAに押し付けている。
【0003】また、エンジンブロック60とプーリ64
との間に油圧ダンパ70を設け、上記ベルトAの緊張に
よってプーリ64を介して偏心輪63が押される押圧力
を上記油圧ダンパ70で緩衝している。
【0004】ここで、油圧ダンパ70は、ボルト61の
締付けによってエンジンブロック60に固定されたダン
パシリンダ71に上部が開口するシリンダ室72を設
け、そのシリンダ室72にプランジャ73をスライド自
在に組込み、プランジャ73の下方に形成された圧力室
74内のリターンスプリング75によりプランジャ73
を押圧してその先端を偏心輪63に設けた突出部76に
押し付けている。
【0005】また、プランジャ73にリザーバ室77
と、そのリザーバ室77を圧力室74に連通させる通路
78とを形成し、上記通路78の下端にチェック弁79
を設けている。
【0006】上記油圧ダンパ70においては、ベルトA
の張力が増大し、そのベルトAによりプーリ64を介し
て偏心輪63が押圧されたとき、その押圧力を圧力室7
4内に封入された作動油により緩衝する。そして、その
押圧力がリターンスプリング75の弾力より強い場合、
圧力室74内の作動油をプランジャ73とシリンダ室7
2の摺動面間からプランジャ73に形成された半径方向
の通路80を介してリザーバ室77内に流入させ、上記
リターンスプリング75の弾力と押圧力とが釣り合う位
置までプランジャ73をゆっくりと後退動させる。
【0007】また、ベルトAに弛みが生じ、張力調整ば
ね65のばね力によって偏心輪63が回転されるとき、
リターンスプリング75の弾力によってプランジャ73
を上方に移動させる。このとき、圧力室74の圧力がリ
ザーバ室77の圧力より低くなるため、チェック弁79
が通路78を開放し、リザーバ室77内の作動油を通路
78から圧力室74にスムースに流動させてプランジャ
73を急速に上方に移動させる。
【0008】上記油圧式のオートテンショナにおいて
は、ベルトAの張力変化に応じてプーリ64を良好に追
従させることができるという特徴を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記油圧式
オートテンショナにおいては、プランジャ73の内部に
リザーバ室77を設けた構成であるため、油圧ダンパ7
0のシリンダ室72の全長を短くすると、リザーバ室7
7の容積が小さくなり、リザーバ室77の作動油上に封
入されたエアが圧力室74内に侵入してダンピング効果
が悪くなるおそれがある。
【0010】このため、油圧ダンパ70のシリンダ室7
2の全長を短くすることができず、図6に示したよう
に、油圧ダンパ70の一部がプーリ64の外径面から外
方向に突出することになり、オートテンショナの小型化
を図るうえにおいて改善すべき点が残されている。
【0011】また、エンジンブロック60とプーリ64
間に油圧ダンパ70を組付け可能な幅寸法を確保する必
要があるため、エンジンブロック60からプーリ64の
中心までの寸法L1 が大きく、ベルトAをエンジンブロ
ック60に近接させるベルトレイアウトでは採用するこ
とができず、この点においても改善すべき点が残されて
いる。
【0012】この発明は、上記油圧式のオートテンショ
ナを改善して小型化と耐久性の向上とを図ることを技術
的課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、固定部材にねじ係合された
ボルトによって偏心位置が支持され、上記ボルトを中心
として揺動自在に支持された偏心輪によりプーリを回転
自在に支持し、その偏心輪を張力調整ばねによって上記
プーリがベルトを押圧する回転方向に付勢し、ベルトか
らプーリを介して偏心輪に付与される押圧力を前記固定
部材と偏心輪との間に組込まれて偏心輪の一部に当接す
る作動油密封式の油圧ダンパにより緩衝する油圧式オー
トテンショナにおいて、前記油圧ダンパに主リザーバと
連通する副リザーバ室を設け、その油圧ダンパをプーリ
の内径円内に収納し、前記ボルトの鍔と偏心輪の対向部
間にスラストワッシャを組込んだ構成を採用している。
【0014】ここで、スラストワッシャは、偏心輪に形
成されたボルト挿入孔の内周とボルトの外周間に組込ま
れた筒状の滑り軸受の端部に一体に設けてもよい。
【0015】油圧ダンパとして、ボルトの締付けによっ
て固定部材に固定されるダンパシリンダに作動油が充填
されたシリンダ室を形成し、そのシリンダ室にプランジ
ャとリターンスプリングとを組込んでプランジャの先端
を偏心輪の一部に当接し、プランジャの内部に主リザー
バ室を形成し、ダンパシリンダには上記主リザーバ室と
連通する副リザーバ室を設け、上記プランジャには主リ
ザーバ室とプランジャ下方の圧力室とを連通する通路を
設け、この通路に圧力室の圧力が主リザーバ室の圧力よ
り高くなると上記通路を閉じるチェック弁を設けたオイ
ル封入式の油圧ダンパを採用することができる。
【0016】また、ボルトの締付けにより固定部材に固
定されるダンパシリンダに作動油が充填されたシリンダ
室を形成し、そのシリンダ室の上部開口をオイルシール
の取付けによって密封し、そのオイルシールをスライド
自在に貫通し、リターンスプリングによって外方向に突
出性が付与されたロッドの下端部にプランジャを設け、
そのプランジャの組込みによりプランジャの下方に圧力
室を形成し、上方に主リザーバ室を設け、ダンパシリン
ダには上記主リザーバ室と連通する副リザーバ室を形成
し、プランジャには圧力室と主リザーバ室を連通する通
路を設け、その通路に、圧力室の圧力が主リザーバ室よ
り高くなると上記通路を閉じるチェック弁を設けたオイ
ル封入式の油圧ダンパを採用してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図5に基づいて説明する。
【0018】図1および図2は、この発明の第1の実施
の形態を示す。図示のように、固定部材としてのエンジ
ンブロック1には鍔付きのボルト2がねじ込まれ、その
ボルト2を中心として偏心輪3が回転自在に支持されて
いる。
【0019】偏心輪3は、中心に対する偏心位置に上記
ボルト2が挿入されるボルト挿入孔4を有している。ボ
ルト挿入孔4の内周とボルト2の外周面間には筒状の滑
り軸受5が組込まれている。また、ボルト2の鍔2aと
偏心輪3との間には合成樹脂から成るスラストワッシャ
6が組込まれ、上記滑り軸受5とスラストワッシャ6に
よってボルト2を中心とする偏心輪3の揺動運動の円滑
化が図られている。
【0020】上記偏心輪3には転がり軸受7が取付けら
れ、その転がり軸受7によってプーリ8が回転自在に支
持されている。
【0021】エンジンブロック1と偏心輪3との間に
は、油圧ダンパ10が組込まれている。油圧ダンパ10
は、プーリ8の内径円内に収納可能な大きさのダンパシ
リンダ11を有し、そのダンパシリンダ11を貫通する
前記ボルト2の締付けによって、ダンパシリンダ11が
固定されている。
【0022】また、ダンパシリンダ11には係合ピン1
2が貫通支持され、その係合ピン12の一端部はエンジ
ンブロック1に形成されたピン孔13に係合し、その係
合によってダンパシリンダ11は回り止めされている。
【0023】係合ピン12の他端部は、偏心輪3に形成
された貫窓14内に臨み、その係合ピン12によって貫
窓14内に組込まれた張力調整ばね15の端部がばね座
16を介して受けられている。
【0024】張力調整ばね15は、プーリ8がベルトA
を押圧する方向に偏心輪3を回転方向に付勢している。
【0025】ここで、張力調整ばね15は、1本のコイ
ルばねを用いてもよく、径の異なる2本のコイルばねを
用いてもよい。
【0026】前記ダンパシリンダ11の一側には上部か
ら斜め下方に延びるシリンダ室17が形成されている。
【0027】シリンダ室17にはプランジャ18がスラ
イド自在に組込まれ、そのプランジャ18の組込みによ
ってシリンダ室17の下部に圧力室19が形成される。
【0028】また、シリンダ室17の上部開口にはプラ
ンジャ18の外周に接触するオイルシール20が取付け
られている。
【0029】プランジャ18は圧力室19内に組込まれ
たリターンスプリング21によって外方向への突出性が
付与され、偏心輪3の一部に設けたピン22に先端が押
し付けられている。
【0030】上記プランジャ18の内部には主リザーバ
室23が形成されている。主リザーバ室23はプランジ
ャ18の後端に設けた通路24を介して圧力室19と連
通し、その通路24の下端に設けたチェック弁25は、
圧力室19の圧力が主リザーバ室23内の圧力より高く
なると通路24を閉じるようになっている。
【0031】また、プランジャ18の外周中途には周溝
26が形成されている。周溝26はシリンダ室17の他
側に設けた副リザーバ室27と連通路28を介して連通
している。
【0032】ここで、周溝26はプランジャ18のスラ
イド量に関係なく常に連通路28と連通する幅寸法を有
し、その底面には主リザーバ室23に貫通する半径方向
の孔29が設けられている。
【0033】前記シリンダ室17、主リザーバ室23お
よび副リザーバ室27のそれぞれには作動油が充填さ
れ、副リザーバ室27内に充填された作動油上に空気溜
り30が形成されている。
【0034】実施の形態で示す油圧式オートテンショナ
は上記の構造から成り、回転トルクの変動によりベルト
Aの張力が変化し、そのベルトAが弛むと、張力調整ば
ね15の押圧により偏心輪3がボルト2を中心にしてベ
ルトAを張る方向に急速に揺動してベルトAの弛みを吸
収する。
【0035】このとき、偏心輪3の揺動によって、ピン
22はプランジャ18の上端から離れる方向に移動する
ため、リターンスプリング21の弾力によりプランジャ
18が外方向に移動する。プランジャ18の外方向への
移動時、圧力室19内の圧力は、主リザーバ室23内の
圧力より低くなるため、チェック弁25が通路24を開
放し、主リザーバ室23内の作動油は上記通路24から
圧力室19内にスムースに流入する。
【0036】このため、プランジャ18は外方向に急速
に移動して、上端がピン22に当接する。
【0037】一方、ベルトAの張力が増大し、そのベル
トAにより、プーリ8を介して偏心輪3が押されると、
偏心輪3のピン22がプランジャ18を押圧する。
【0038】このとき、圧力室19内の圧力は主リザー
バ室23内の圧力より高くなるため、チェック弁25は
通路24を閉じ、偏心輪3に作用する押圧力は、圧力室
19に封入された作動油と張力調整ばね15とで受けら
れ、ベルトAは緊張状態に保持される。
【0039】ベルトAの張力が強く、偏心輪3を押圧す
る押圧力が張力調整ばね15の弾力より強い場合、圧力
室19内の作動油はシリンダ室17とプランジャ18の
摺動面間より周溝26に流れて孔29から主リザーバ室
23内に流入し、プランジャ18は張力調整ばね15と
上部押圧力とが釣り合う位置までゆっくりと後退動す
る。
【0040】上記実施の形態における油圧ダンパ10に
おいては、シリンダ室17の側方に主リザーバ室23と
連通する副リザーバ室27を設けた構成であるため、主
リザーバ室23の容積が小さい場合でも、プランジャ1
8の上昇時(外方向への移動時)、圧力室19に充分の
作動油を流入させることができ、主リザーバ室23の軸
方向長さの短縮化を図ることができる。
【0041】このため、シリンダ室17の軸方向長さを
短くすることができ、これによって油圧ダンパ10の全
体の小型化を図り、油圧ダンパ10をプーリ8の内径円
内に納めることができ、エンジンブロック1とプーリ8
の中心間までの寸法L0 を小さくすることができる。
【0042】また、偏心輪3とボルト2の鍔2a間にス
ラストワッシャ6を組込んだことにより、偏心輪3と鍔
2aの対向面の摩耗を防止し、耐久性の向上を図ること
ができる。
【0043】図3は、この発明の他の実施の形態を示
す。この実施の形態では、鍔付きのボルト2と偏心輪3
のボルト挿入孔4間に組込んだ筒状の滑り軸受5の端部
にスラストワッシャ6を一体に設けている。
【0044】また、偏心輪3にボルト2を中心とする弧
状の長孔31を形成し、その長孔31にダンパシリンダ
11に設けられた係合ピン12の他端部を挿入してい
る。そして、プーリ8の内径円内に捩りコイルばねから
成る張力調整ばね32を収納し、その張力調整ばね32
の一端を上記係合ピン12に係合し、他端を偏心輪3に
設けた突出部33の外周一部に係止して、偏心輪3にベ
ルトAを張る方向の回転力を付勢している。
【0045】上記実施の形態においても、図1および図
2に示す実施の形態と同様の効果を奏する。
【0046】図4および図5はこの発明のさらに他の実
施の形態を示す。この実施の形態では、偏心輪3に形成
された凹部34内に合成樹脂から成る案内筒35を取付
け、その案内筒35内に筒状キャップ36をスライド自
在に挿入し、上記案内筒35内に組込んだ張力調整ばね
37により筒状キャップ36を係合ピン12に当接し
て、張力調整ばね37により偏心輪3にベルト張り方向
の回転力を付与している。
【0047】また、この発明では、油圧ダンパ10をよ
り小型化するため、係合ピン12により回り止めされ、
ボルト2によってエンジンブロック1に固定されたダン
パシリンダ38の下部に斜め方向に延びるシリンダ室3
9を形成し、そのシリンダ室39の上部開口をオイルシ
ール40の取付けにより密封している。
【0048】また、オイルシール40をスライド自在に
貫通するロッド41の下部にプランジャ42を設けてシ
リンダ室39内に圧力室43と主リザーバ室44とを形
成し、上記圧力室43に組込んだリターンスプリング4
5によりプランジャ42を押圧してロッド41の先端を
偏心輪3に設けたピン22に押し付けている。
【0049】さらに、プランジャ42に圧力室43と主
リザーバ室44とを連通する通路46を形成し、その通
路46の下端にチェック弁47を取付け、上記主リザー
バ室44をその上側に設けた副リザーバ室48に連通路
49を介して連通させ、主リザーバ室44、副リザーバ
室48および圧力室43のそれぞれに作動油を充填し、
副リザーバ室48の作動油上に空気溜り50を設けてい
る。51は、ロッド41にスライド自在に取付けたウエ
アリングを示し、このウエアリング51はシリンダ室3
9に軸方向に非可動に支持され、ロッド41のスライド
を案内する。
【0050】上記油圧ダンパ10において、ベルトAの
張力増大により偏心輪3が押圧され、その偏心輪3に設
けたピン22がロッド41を押圧すると、その押圧力
は、圧力室43に封入された作動油によって緩衝され
る。
【0051】上記押圧力が、リターンスプリング45の
押圧力より強い場合、圧力室43の作動油はプラッジャ
42とシリンダ室39の摺動面間より主リザーバ室44
に流入し、ロッド41およびプランジャ42は押圧力と
リターンスプリング45のばね力とが釣り合う位置まで
ゆっくりと後退する。
【0052】また、ベルトAに弛みが生じ、リターンス
プリング45により偏心輪3がベルトAを張る方向に揺
動して、ピン22がロッド41から離れると、リターン
スプリング45の押圧力によりロッド41およびプラン
ジャ42が外方向に移動する。このとき、チェック弁4
7が通路46を開放し、主リザーバ室44の作動油は上
記通路46から圧力室43に流れるため、ロッド41お
よびプランジャ42は外方向に急速に移動する。
【0053】上記油圧ダンパ10においては、プランジ
ャ42上に主リザーバ室44を形成しているため、プラ
ンジャ42の内部に主リザーバ室を形成する場合に比較
して、主リザーバ室44の容積が大きく、その容積を同
じにすれば、シリンダ室39の軸方向の長さのコンパク
ト化を図ることができ、油圧ダンパ10をより小型化す
ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、油
圧ダンパをプーリの内径円内に納めるようにしたので、
オートテンショナの小型化を図り、固定部材とプーリ中
心間の距離の短縮化を図ることができる。
【0055】また、ボルトの鍔と偏心輪との間にスラス
トワッシャを組込んだので、鍔と偏心輪の対向面におけ
る摩耗を防止し、オートテンショナの耐久性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明に係るオートテンショナの実
施の形態を示す正面図、(b)は(a)のb1 ーb1
に沿った断面図
【図2】図1(b)のII−II線に沿った断面図
【図3】(a)は、この発明に係るオートテンショナの
他の実施の形態を示す正面図、(b)は(a)のb2
2 線に沿った断面図
【図4】(a)は、この発明に係るオートテンショナの
さらに他の実施の形態を示す正面図、(b)は同上の縦
断側面図
【図5】(a)は図4(b)のV−V線に沿う断面図、
(b)は図4(a)のb3 −b3線に沿う断面図
【図6】(a)は従来のオートテンショナを示す縦断面
図、(b)は(a)のb4 −b4線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 エンジンブロック 2 鍔付きのボルト 3 偏心輪 5 滑り軸受 6 スラストワッシャ 8 プーリ 10 油圧ダンパ 11 ダンパシリンダ 15 張力調整ばね 17 シリンダ室 18 プランジャ 19 圧力室 21 リターンスプリング 23 主リザーバ室 24 通路 25 チェック弁 27 副リザーバ室 40 オイルシール 42 プランジャ 43 圧力室 44 主リザーバ室 45 リターンスプリング 46 通路 47 チェック弁 48 副リザーバ室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材にねじ係合されたボルトによっ
    て偏心位置が支持され、上記ボルトを中心として揺動自
    在に支持された偏心輪によりプーリを回転自在に支持
    し、上記偏心輪を張力調整ばねによって上記プーリがベ
    ルトを押圧する回転方向に付勢し、ベルトからプーリを
    介して偏心輪に付与される押圧力を前記固定部材と偏心
    輪との間に組込まれて偏心輪の一部に当接する作動油密
    封式の油圧ダンパにより緩衝する油圧式オートテンショ
    ナにおいて、前記油圧ダンパに主リザーバと連通する副
    リザーバ室を設け、その油圧ダンパをプーリ内径円内に
    収納し、前記ボルトの鍔と偏心輪の対向部間にスラスト
    ワッシャを組込んだ油圧式オートテンショナ。
  2. 【請求項2】 前記スラストワッシャが、偏心輪に形成
    されたボルト挿入孔の内周とボルトの外周間に組込まれ
    た筒状の滑り軸受の端部に一体に設けられた請求項1に
    記載の油圧式オートテンショナ。
  3. 【請求項3】 前記油圧ダンパが、ボルトの締付けによ
    って固定部材に固定されるダンパシリンダに作動油が充
    填されたシリンダ室を形成し、そのシリンダ室にプラン
    ジャとリターンスプリングとを組込んでプランジャの先
    端を偏心輪の一部に当接し、プランジャの内部に主リザ
    ーバ室を形成し、ダンパシリンダには上記主リザーバ室
    と連通する副リザーバ室を設け、上記プランジャには主
    リザーバ室とプランジャ下方の圧力室とを連通する通路
    を設け、この通路に圧力室の圧力が主リザーバ室の圧力
    より高くなると上記通路を閉じるチェック弁を設けたオ
    イル封入式の油圧ダンパから成る請求項1または2に記
    載の油圧式オートテンショナ。
  4. 【請求項4】 前記油圧ダンパが、ボルトの締付けによ
    り固定部材に固定されるダンパシリンダに作動油が充填
    されたシリンダ室を形成し、そのシリンダ室の上部開口
    をオイルシールの取付けによって密封し、そのオイルシ
    ールをスライド自在に貫通し、リターンスプリングによ
    って外方に突出性が付与されたロッドの下端部にプラン
    ジャを設けて、プランジャの下方に圧力室を形成し、上
    方に主リザーバ室を設け、ダンパシリンダには上記主リ
    ザーバ室と連通する副リザーバ室を形成し、プランジャ
    には圧力室と主リザーバ室を連通する通路を設け、その
    通路に、圧力室の圧力が主リザーバ室より高くなると上
    記通路を閉じるチェック弁を設けたオイル封入式の油圧
    ダンパから成る請求項1又は2に記載の油圧式オートテ
    ンショナ。
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