JP2556999Y2 - 泥漿鋳込成型素地用受板 - Google Patents

泥漿鋳込成型素地用受板

Info

Publication number
JP2556999Y2
JP2556999Y2 JP1992008860U JP886092U JP2556999Y2 JP 2556999 Y2 JP2556999 Y2 JP 2556999Y2 JP 1992008860 U JP1992008860 U JP 1992008860U JP 886092 U JP886092 U JP 886092U JP 2556999 Y2 JP2556999 Y2 JP 2556999Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving plate
water
present
plate
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992008860U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0558211U (ja
Inventor
和繁 村田
毅 伊藤
吉浩 大久保
Original Assignee
株式会社イナックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イナックス filed Critical 株式会社イナックス
Priority to JP1992008860U priority Critical patent/JP2556999Y2/ja
Publication of JPH0558211U publication Critical patent/JPH0558211U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2556999Y2 publication Critical patent/JP2556999Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、泥漿鋳込成形型から脱
型した直後の成型素地を載置するための受板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】便器,手洗器等の衛生陶器を製造する場
合には、泥漿鋳込成型法によって成型素地を得ている。
泥漿鋳込成型法は、成形型の鋳込空間内へ泥漿を注入
し、その成形型面へ泥漿中の水分を吸収させて固形成分
を着肉している。そして、着肉が所定厚みに達すると、
余剰の泥漿を排出し、脱型して成型素地を得ている。脱
型直後の成型素地は、水分を多く含む軟らかなものであ
るため、容易に塑性変形する。そのため、従来にあって
は、脱型直後の成型素地をベニヤ板からなる受板へ一旦
載置し、成型素地表面の水切りと変形防止とを行うよう
にしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、成型素地を
脱型するときには、成形型内に保有されている水分を、
成形型面と成型素地との間に強制的に滲み出させ、滑り
を良くして脱型を容易にしている。しかし、この滲み出
させた水は、前記受板へ脱型直後の成型素地を載置した
ときに、受板の上面と成型素地の底面との間に溜まる。
そのため、従来は、成型素地の底部の内外面において含
水率の差を生じ、受板へ成型素地が付着したり、受板か
ら離すときに成型素地が変形する等の欠点があった。
【0004】本考案は、上記欠点を解決するために、受
板の上面と成型素地の底面との間に水を溜めることのな
い受板の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案が採用した第1の
手段は、泥漿鋳込成形型から脱型した直後の泥漿鋳込成
型素地を受け取る受板を通水性の有る多孔質素材で形成
し、その平均の孔径を50μm以上としたことを特徴と
する泥漿鋳込成型素地用受板である。本考案が採用した
第2の手段は、前記第1の手段における前記多孔質素材
が多孔板である泥漿鋳込成型素地用受板である。本考案
が採用した第3の手段は、前記第1又は2の手段におけ
る前記受板を受皿に収納した泥漿鋳込成型素地用受板で
ある。
【0006】
【作用】受板は、その通水作用により、滴下した水を保
水又は通過させるので、脱型した直後に載置した成型素
地の底面との間で水を溜めることがない。受板を受皿に
収納したときには、受板を通過した水を受皿で集水する
ので、水を飛散させることがない。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係る泥漿鋳込成型素地用受板
(以下「本案受板」という)を図面に示す実施例に基づ
いて説明する。 (第1実施例) 図1は本案受板の第1実施例を示す断面図である。本案
受板1は、通水性の有る多孔質素材で板状体に形成され
たものである。多孔質素材の平均の孔径は、50μm以
上であり、好ましくは100μm程度である。多孔質素
材としては、砂等の骨材をエポキシ樹脂等で固めて骨材
どうしの間に気孔を形成したもの、ビーズ状の樹脂玉を
熱融着して固めて樹脂玉どうしの間に気孔を形成したも
の、又はエポキシ樹脂に水を加えてエマルジョン化した
ものを硬化させた後に水分を強制乾燥して多孔質にした
もの等が適宜選択される。
【0008】本案受板1は、受皿2に収納され、受皿2
の底面2aと本案受板1との間に、棒状のデイスタント
3の適宜本数を介在してある。受皿2は、適所に排水コ
ック(図示は省略)を設け、溜まった水を排出できるよ
うにしてある。
【0009】このように、本案受板1は、平均の孔径を
50μm以上とした通水性がある多孔板で形成してある
ため、脱型後の成型素地4を載置するときに滴下した脱
型用の水を保水又は通過させるので、成型素地4の底面
4aとの間で水を溜めることがない。更に、受皿2に本
案受板1を収納してあるときには、受板1を通過した水
を受皿2で集水するので、成型装置等の回りに水を飛散
させることがない。
【0010】(第2実施例) 図2は本案受板の第2実施例を示す断面図である。本案
受板11は、通水性の有る多孔板15の表面を布16で
覆ったものである。多孔板15は、ステンレス鋼板又は
合成樹脂板等をプレス等で穿孔したものからなり、孔1
5aの孔径を1〜15mmφ程度(好ましくは、10m
mφ)としてある。布16は、多孔板15の孔15aの
跡が、成型素地4(図1参照)にうつるのを防止するた
めのものであり、腰のあり且つ通水性のある濾布等が用
いられる。
【0011】本案受板11は、受皿2に収納され、受皿
2の底面2aと本案受板1との間に、棒状のデイスタン
ト3の適宜本数を介在してある。デイスタント3は、予
め多孔板15の裏面側に接合しておくことにより、多孔
板15の補強を兼ねることもできる。
【0012】本案受板11は、布16の上面16a上に
形成素地(図示は省略)を載置したときに滴下する脱型
用の水を通過させるので、成型素地の底面との間で水を
溜めることがない。更に、受皿2に本案受板1を収納し
てあるときには、受板1を通過した水を受皿2で集水す
るので、成型装置等の回りに水を飛散させることがな
い。
【0013】(その他の実施例) 前記本案板1,11は、受皿2へ収納されることなく、
単独で使用することも勿論可能である。
【0014】
【考案の効果】以上詳述の如く、本案受板は、滴下した
水を保水又は通過させることにより、脱型した直後に
置した成型素地の底面との間で水を溜めることがないた
め、受板へ成型素地が付着したり、受板から離すときに
成型素地を変形させることがなくなり、脱型後の成型素
地の底部における内外面の含水率の差が生じていたため
におきた不合理を解決できる。従って、本案受板は、成
素地の歩留りを飛躍的に向上させることができる実用
的効果を有する。更に、本案受板は、受板を受皿に収納
したときには、受板を通過した水を受皿で集水するの
で、成形装置等の回りに水を飛散させることがなく、作
業環境を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案受板の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本案受板の第2実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11…受板 2…受皿

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】泥漿鋳込成形型から脱型した直後の泥漿鋳
    込成型素地を受け取る受板を通水性の有る多孔質素材で
    形成し、その平均の孔径を50μm以上としたことを特
    徴とする泥漿鋳込成型素地用受板。
  2. 【請求項2】前記多孔質素材が多孔板である請求項1に
    記載の泥漿鋳込成型素地用受板。
  3. 【請求項3】前記受板を受皿に収納した請求項1又は2
    に記載の泥漿鋳込成型素地用受板。
JP1992008860U 1992-01-10 1992-01-10 泥漿鋳込成型素地用受板 Expired - Fee Related JP2556999Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992008860U JP2556999Y2 (ja) 1992-01-10 1992-01-10 泥漿鋳込成型素地用受板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992008860U JP2556999Y2 (ja) 1992-01-10 1992-01-10 泥漿鋳込成型素地用受板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0558211U JPH0558211U (ja) 1993-08-03
JP2556999Y2 true JP2556999Y2 (ja) 1997-12-08

Family

ID=11704463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992008860U Expired - Fee Related JP2556999Y2 (ja) 1992-01-10 1992-01-10 泥漿鋳込成型素地用受板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2556999Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0516110A (ja) * 1991-07-15 1993-01-26 Sekisui Chem Co Ltd 水硬性無機質成形物の成形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0558211U (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2556999Y2 (ja) 泥漿鋳込成型素地用受板
EP0440874A2 (en) Mold for casting ceramic products
JP2969100B2 (ja) 透水性ブロック
US5139722A (en) Method of forming concrete structures
JPH05111909A (ja) 吸水・透水用不織布
JPH0745688Y2 (ja) スラブのコンクリート厚調整用ブロック
JPH0745771B2 (ja) コンクリート打設用型枠とコンクリート打設工法
JP2515628B2 (ja) 樹脂製の陶磁器素地受板
JPH0422402B2 (ja)
JPS6264600A (ja) 赤ちやん誕生の記念メダル製造方法
JPH0734660A (ja) コンクリート打設型枠用シート及びコンクリート打設型枠
JP2722609B2 (ja) コンクリート打設用型枠及び該型枠を使用したコンクリート壁の形成方法
JPH0338309A (ja) コンクリート製品の製造方法
JPS5916860B2 (ja) 減圧造型鋳造方法
JPH01139505U (ja)
JPH0527523B2 (ja)
JPH0753516Y2 (ja) 豆腐成形用型箱
JPH0516130A (ja) ノンポスターポールの製造方法および装置
JP2605793B2 (ja) 水硬性セメント組成物の養生方法
JPH0741456Y2 (ja) 歯科用溶解ワックス吸着装置
JPH0299607U (ja)
JPH0525846Y2 (ja)
JPH0342206A (ja) 固形製品の成形方法
JPH0123655Y2 (ja)
JPH02144472A (ja) コンクリート用型枠

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees