JP2605793B2 - 水硬性セメント組成物の養生方法 - Google Patents

水硬性セメント組成物の養生方法

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JP2605793B2
JP2605793B2 JP63084575A JP8457588A JP2605793B2 JP 2605793 B2 JP2605793 B2 JP 2605793B2 JP 63084575 A JP63084575 A JP 63084575A JP 8457588 A JP8457588 A JP 8457588A JP 2605793 B2 JP2605793 B2 JP 2605793B2
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正義 柿崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコンクリート、モルタル等の水硬性セメン
ト組成物(以下コンクリート類という)の養生方法に関
する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
コンクリート類を打設した型枠、せき板の存置期間は
建築基準法やJASS5で示されており、この存置期間はコ
ンクリート類の品質や耐候性の向上等の点から延長を必
要とする提案がなされている。
ところが、従来から型枠、せき板はできるだけ脱型を
早期に行い、繰り返し使用して型枠の稼働率を高める方
向で多くの努力が払われている。しかし早期に脱型した
場合した場合は、外部から水を供給したり、露出面を被
覆して水分の蒸発を防止する等して養生する必要があ
り、養生に手間が掛かり、かつ、良好な養生条件を維持
することが難しかった。
この発明は上記問題点に着目してなされたものであ
る。その目的は手間が掛かる作業を必要とせず、打設し
たコンクリート類表面からの水分の蒸発を抑制し、水和
に必要とする水分を供給でき、早期に型枠、せき板を脱
型しても、表面強度が高く、養生による欠陥の発生を防
止できて高品質の硬化物を造ることができるコンクリー
ト類の養生方法を提案するにある。
〔問題点を解決するための手段および実施例〕
この発明のコンクリート類の養生方法は、水硬性セメ
ント組成物打設面側に係止具を取り付けた吸水性樹脂含
有層を木製せき板の内面に紙座付きの短い釘による釘打
ちにより取り付けたせき板間に水硬性セメント組成物を
打設し、水硬性セメント組成物の表面が容易に傷つかな
い程度に水硬性セメント組成物が硬化した時点でせき板
のみを取り外し、表面に吸水性樹脂含有層が取り付けら
れたままの状態で水硬性セメント組成物を所定時間養生
した後、吸水性樹脂含有層を取り外すことを特徴とす
る。
以下、実施例を挙げ図面を参照して説明する。
第1図に示されるように、木製せき板1間にコンクリ
ート2を打設して壁を構築するに際し、木製せき板1の
内面に吸水性樹脂含有層3(以下吸水層という)を取り
付ける。この吸水層3は第4図に示されるように、表裏
2層のポリプロピレン不織布4,4の間に吸水性樹脂粒状
体5とパルプ等の吸水性物質を少量のバインダーで弱く
結合して挿入して構成されている。そして、第5図に示
されるように、吸水層3は、その上に載せた紙座6の上
から短い釘7を木製せき板1に打ち込み固定される。固
定された吸水層3にS字形係止具8の一端が係止され、
S字形係止具8がコンクリート2の打設面側に少し突き
出している。このようにして内面に吸水層3を取り付け
た木製せき板1と型枠緊結具9、端太材10、セパレター
などにより型枠を組み立て、その型枠内にコンクリート
2を打設すると、S字形係止具8の一部が硬化したコン
クリート2の表面に埋め込まれ、吸水層3はコンクリー
ト2の表面に係止されることになる。
このようにして組み立てた型枠内に打設したコンクリ
ート2の表面が容易に容易に傷つかない程度に硬化した
時点で組み立てた型枠を解体し木製せき板1を吸水層3
との界面で剥がして取り外す。
吸水層3はS字形係止具8によりコンクリート2の表
面に軽く係止しており、コンクリート2の表面を覆った
形でコンクリート2側に残された状態となっている。
(第2図参照) この状態で所定の養生期間放置して養生し、コンクリ
ート2が十分な強度を発現した時点でコンクリート2の
表面から吸水層3をS字形係止具8とともに取り外して
十分な強度を持った壁が構築される。(第3図参照) この発明で用いられる吸水性樹脂は水溶性樹脂に架橋
構造を持たせてその水溶性を低下させたものであり、急
速に多量の水を吸収して膨潤するものである。種々のタ
イプの吸水性樹脂を用いることができるが、カルシウム
イオン等の電解質イオンが存在しても吸水性能の低下が
少ないタイプ、例えば水酸基を吸水官能基とするもの
(住友化学工業社製、スミカゲルR−30等)が好適であ
る。また、吸水層表面をセメント粒子が透過しがたい微
細な細孔を持ちフィルター機能を持つ織物、多孔質膜等
で覆うことが望ましい。
〔作用〕
この発明は以上の構成からなる。この発明の養生方法
で木製せき板の内面に取り付けられた吸水層は型枠内に
打設されたコンクリート類の表層から遊離水を吸収して
膨潤する。この吸収水は蒸発し難く長期に亘り吸水層内
に保持される。従って、比較的早期に型枠を外しても、
吸水層をコンクリート類の表面を覆って残置しておくこ
とにより、セメントの水和に必要な水が絶えず補給さ
れ、人手を要することなく好適な養生条件を維持するこ
とができる。また、吸水層はコンクリート類表面の急速
な温度変化や乾燥を防止し、過剰な遊離水を吸収して欠
陥のない高品質の硬化物の形成に寄与する。
例えば、この発明の養生方法により高層のコンクリー
ト造り建築物を構築する場合、型枠は早期に取り外して
順次1階上の型枠として転用できるので、1階相当分を
1組準備するのみでよい。吸水層は型枠に比べ長期の養
生期間中コンクリート表面に残置されており、取り外し
た吸水層は2階上の階の型枠に取り付けて転用するので
2組準備する必要がある。
〔発明の効果〕
この発明は以上の通りであり、この養生方法による
と、作業能率よくコンクリート類を打設して高品質の
硬化物を造ることができる。型枠の稼働率を高め設備
費の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1,2,3図はこの発明のコンクリート類の養生方法の実
施例を工程順に示す縦断面図、第4図は吸水層の断面
図、第5図は内部にコンクリートを打設した型枠の詳細
断面図である。 1……木製せき板、2……コンクリート、3……吸水性
樹脂含有層(吸水層)、 4……不織布、5……吸水性樹脂粒状体、6……紙座、
7……釘、 8……S字形係止具、9……型枠緊結具、10……端太
材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水硬性セメント組成物打設面側に係止具を
    取り付けた吸水性樹脂含有層を木製せき板の内面に紙座
    付きの短い釘によるに釘打ちにより取り付けたせき板間
    に水硬性セメント組成物を打設し、水硬性セメント組成
    物の表面が容易に傷つかない程度に水硬性セメント組成
    物が硬化した時点でせき板のみを取り外し、表面に吸水
    性樹脂含有層が取り付けられたままの状態で水硬性セメ
    ント組成物を所定時間養生した後、吸水性樹脂含有層を
    取り外すことを特徴とする水硬性セメント組成物の養生
    方法。
JP63084575A 1988-04-06 1988-04-06 水硬性セメント組成物の養生方法 Expired - Lifetime JP2605793B2 (ja)

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