JP2747740B2 - ち密層の厚いコンクリート床面の施工方法 - Google Patents

ち密層の厚いコンクリート床面の施工方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、耐摩耗性の高いコンクリート床面が要求
される工場、流通センター、駐車場等の床に用いられる
ち密層の厚いコンクリート床面の施工方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、水セメント比が15%〜23%の流動性を有しない
コンクリートを型枠内に打設し、その上から超音波振動
体で押圧し、その表面に5mm程度の厚さのち密層を形成
させるようにしたち密なコンクリート表面の製造方法が
知られている(特開昭64−44705号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来の方法においては、ち密層を形成させるコン
クリートはその水セメント比が15%〜23%ときわめて水
分の少ない流動性を有しないものであるため建築物等の
構築作業においてコンクリートポンプでコンクリートを
打設することは不可能であった。
そのため水セメント比を45%程度に大にしてコンクリ
ートポンプで圧送可能の状態として打設すると水セメン
ト比を23%以下にするには夏期で8時間、冬期で14時間
程度放置して置く必要があるが、打設後2時間以上放置
するとち密層の厚さが5mm以下となり厚さの厚いち密層
が得られない問題点があった。
この発明は、前期の問題点を克服し、水セメント比45
%程度の流動性のあるコンクリートを打設しても15mm〜
20mm程度の厚さの厚いち密層を有するコンクリート床面
を得ることができる施工方法を提供することを課題とす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
前期の課題を解決するためこの発明は、コンクリート
ポンプで打設できる程度の流動性を有するように流動化
剤を添加した38%程度の水セメント比のコンクリートが
2時間程度凝結しないように遅延剤を添加したコンクリ
ートを床面に打設する第1工程、コンクリート表面から
真空処理を行うとともに表面振動機で加振して吸水し水
セメント比を30%程度とする第2工程、コンクリート表
面に水セメント比0%〜15%程度のモルタルを散布する
第3工程、表面に水分を移動させ、水セメント比が23%
程度となり、かつモルタルとベースコンクリートが接着
するようにコンクリート表面に0.1kg/cm2程度の弱い加
圧力で超音波振動を加える第4工程、コンクリート表面
に表面およびベースコンクリート部分まで締め固まるよ
うに1kg/cm2程度の強い加圧力で超音波振動を加える第
5工程からなるち密層の厚いコンクリート床面の施工方
法の手段を講じるものである。
〔作用〕
この発明の作用について実施例を参照して説明する。
床面に打設されるコンクリートの水セメント比は38%
程度のものが用いられるが、流動化剤が添加されている
ので水セメント比45%と同等の流動性を有しており、コ
ンクリートポンプを使用し配筋した床面の隅々に行き渡
るようにコンクリートを打設することができる。
真空処理による吸水でコンクリートの水分の約15%が
除かれるためコンクリートの水セメント比は32%となる
が、まだ水分が多過ぎるため、表面振動機によって水分
を表面に浮上させた状態で真空処理することにより、水
セメント比は30%となる。その結果、コンクリート表面
は1kg/cm2程度の圧力を支えられるようになるが、遅延
剤が添加されているのでコンクリートは硬化しない状態
を保持している。
この状態のコンクリート表面に粉末または水セメント
比が0%〜15%程度の水セメント比の極めて低いモルタ
ルを散布した後、超音波振動子を軽い圧力で押し当てる
最初の加振では、水セメント比を23%程度とすると同時
に表面を締め固めベースコンクリートとの接着を強化す
る作用を及ぼし、加振圧力を強くした次の加振ではコン
クリート表面だけでなくベースコンクリートまで締め固
められ一体化した厚さの厚いち密層が形成される。
ち密層の厚さを厚く形成できるのは第1図に示すよう
に、水セメント比が20%〜23%の間であり、かつ第2図
に示すようにコンクリート打設後、約2時間以内である
が、前期超音波の加振時のコンクリート表面近辺の水セ
メント比は23%であり、かつコンクリートの打設後2時
間以内に行うようにするので、15mm〜20mmという厚さの
厚いち密層を得ることができるものである。
〔実施例〕
型枠内に次表に示す水セメント比38%のコンクリート
を5.5cmの厚さに流し込んだ。
つぎに、コンクリート表面にフィルタークロスを被せ
その上に孔明き板を介して枠で覆い真空ポンプを用いて
真空度500mmHg(0.34気圧)で11分間表面の水を吸引
し、水セメント比を32%とし、続いて孔明き板の上から
表面振動機で3分毎に5秒間加振し水分を浮上させた状
態で吸引する操作を3回繰返して水セメント比30%とし
た。
つぎに、セメントと砂の重量比1:2(1:1.6〜2.2の範
囲で適宜使用できる)のモルタル粉末をコンクリート表
面に15kg/m2の量を散布した後、超音波振動体を振幅11
μm、振動数19.5KHz、加振圧力0.1kg/cm2、移動速度10
m/minでコンクリート表面に軽く押し当てながら移動さ
せて水セメント比を23%とした後、この超音波振動体を
加振圧力1kg/cm2とし強く押し当てながら同じ速度で移
動させることにより厚さ20mmのち密層を形成させた。な
お、前期のモルタル粉末はモルタルの散布量の多少と超
音波加振の回数によって水セメント比を0%〜15%のモ
ルタルとすることができる。
このち密層の圧縮強度は1,000kg/cm2以上であり、耐
摩耗性はこて仕上げのモルタルに比べて摩耗量は約1/2
に減少した。
〔発明の効果〕
従来、コンクリートポンプで打設できる流動性を有す
るコンクリートでは1mm〜5mm程度の厚さの薄いち密層し
か得られなかったが、この発明はこれと同様の流動性を
有するコンクリートを使用するにもかかわらず15mm〜20
mmの厚いち密層が得られるので耐摩耗性を要求される広
い床面積の工場、駐車場等の建設にきわめて好適であ
り、また超音波加振後のコンクリート表面は低水セメン
ト比であるとともにち密層を形成し硬いので墨出しなど
の軽作業を即時に行うことができ次工程を早期に実施で
き、表層のモルタルはベースコンクリートと一体化して
いるので剥離の心配がない。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれグラフである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートポンプで打設できる流動性を
    与えるように流動化剤を添加した低水セメント比のコン
    クリートを床面に打設し、その表面から真空により吸水
    した後、水セメント比0%〜15%程度のモルタルを散布
    して水セメント比を23%程度とし、その表面に水分が移
    動し、モルタルとベースコンクリートが接着し、ち密層
    が形成されるようにコンクリート打設時から2時間以内
    に超音波振動を加えるようにしたち密層の厚いコンクリ
    ート床面の施工方法。
  2. 【請求項2】コンクリートポンプで打設できる程度の流
    動性を有するように流動化剤を添加した38%程度の水セ
    メント比のコンクリートが2時間程度凝結しないように
    遅延剤を添加したコンクリートを床面に打設する第1工
    程、コンクリート表面から真空処理により吸水し水セメ
    ント比を30%程度とする第2工程、コンクリート表面に
    水セメント比0%〜15%程度のモルタルを散布する第3
    工程、表面に水分を移動させ水セメント比が23%程度と
    なり、かつモルタルとベースコンクリートが接着するよ
    うにコンクリート表面に0.1kg/cm2程度の弱い加圧力で
    超音波振動を加える第4工程、コンクリート表面に表面
    およびベースコンクリート部分まで締め固まるように1k
    g/cm2程度の強い加圧力で超音波振動を加える第5工程
    からなるち密層の厚いコンクリート床面の施工方法。
  3. 【請求項3】真空処理により吸水する第2工程において
    表面振動機で加振する請求項2記載のち密層の厚いコン
    クリート床面の施工方法。
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