JPH07108534B2 - ち密なコンクリ−ト表面の製造方法 - Google Patents
ち密なコンクリ−ト表面の製造方法Info
- Publication number
- JPH07108534B2 JPH07108534B2 JP62199921A JP19992187A JPH07108534B2 JP H07108534 B2 JPH07108534 B2 JP H07108534B2 JP 62199921 A JP62199921 A JP 62199921A JP 19992187 A JP19992187 A JP 19992187A JP H07108534 B2 JPH07108534 B2 JP H07108534B2
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- cement
- water
- concrete
- ultrasonic
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B1/00—Producing shaped prefabricated articles from the material
- B28B1/04—Producing shaped prefabricated articles from the material by tamping or ramming
- B28B1/045—Producing shaped prefabricated articles from the material by tamping or ramming combined with vibrating or jolting
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、建築物の外装材、内装材、コンクリート製
品等の表面をち密にするコンクリート表面の製造方法に
関するものである。
品等の表面をち密にするコンクリート表面の製造方法に
関するものである。
[従来の技術] コンクリートを型枠内に打設する場合、水の量が少ない
と流動性が悪く表面に空げきが残るので、コンクリート
表面を密実にするために従来は、 (1)コンクリートに高性能減水剤を添加し、あるいは
(2)コンクリート中に振動機を挿入したり、型枠を振
動させて流動性を一時的に増大させる方法および(3)
混練したコンクリートに超音波を印加する方法(特開昭
56-129687号公報参照)が知られている。
と流動性が悪く表面に空げきが残るので、コンクリート
表面を密実にするために従来は、 (1)コンクリートに高性能減水剤を添加し、あるいは
(2)コンクリート中に振動機を挿入したり、型枠を振
動させて流動性を一時的に増大させる方法および(3)
混練したコンクリートに超音波を印加する方法(特開昭
56-129687号公報参照)が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] 従来普通に用いられている水セメント比が40%〜60%の
コンクリートにおいて上記の(1)および(2)の流動
性を増大させる方法を行うと比較的大きな空げきや直径
1.0mm程度以上の気泡は除去できるが、より小さい空げ
きは除去することができず、この空げきを除去するため
に、水セメント比を大にして流動性を高めようとする
と、空げきを満たした余剰水はセメント粒子間隔を広げ
て、ち密化を妨げる作用を生じ、そのため小さな空げき
もなくセメント粒子相互が接触した状態となるようなち
密な表面を得ることができない問題点があり、(3)の
方法は、コンクリートの強度を増加させ、かつコンクリ
ートの凝固時間を短縮させるものであって、コンクリー
トの表面にち密な層を形成させることができない問題点
があった。
コンクリートにおいて上記の(1)および(2)の流動
性を増大させる方法を行うと比較的大きな空げきや直径
1.0mm程度以上の気泡は除去できるが、より小さい空げ
きは除去することができず、この空げきを除去するため
に、水セメント比を大にして流動性を高めようとする
と、空げきを満たした余剰水はセメント粒子間隔を広げ
て、ち密化を妨げる作用を生じ、そのため小さな空げき
もなくセメント粒子相互が接触した状態となるようなち
密な表面を得ることができない問題点があり、(3)の
方法は、コンクリートの強度を増加させ、かつコンクリ
ートの凝固時間を短縮させるものであって、コンクリー
トの表面にち密な層を形成させることができない問題点
があった。
[問題点を解決するための手段] この発明は、上記の問題点を解決するために、台板上に
載置した水セメント比が15%〜23%の流動性の著しく低
いコンクリートの上を、振動数28.5KHz、振幅5μm程
度の超音波を発振する超音波振動体で押圧し、それと同
時に超音波振動体を移動させて押し広げた後、静置して
硬化させるち密なコンクリート表面の製造方法の手段を
講じるものである。
載置した水セメント比が15%〜23%の流動性の著しく低
いコンクリートの上を、振動数28.5KHz、振幅5μm程
度の超音波を発振する超音波振動体で押圧し、それと同
時に超音波振動体を移動させて押し広げた後、静置して
硬化させるち密なコンクリート表面の製造方法の手段を
講じるものである。
[作用] この発明の作用を実施例を参照して説明する。
平滑な台板(1)上に水セメント比18%(15%〜23%の
ものもほぼ同様である)のセメントペーストまたはモル
タル(2)を載せ超音波共振体(4)を固定したままで
超音波振動を与えると流動性が瞬時に高くなり台板
(1)の表面に密着するようになるが上記の場合のよう
に水セメント比が15%〜23%の低含水比のセメントペー
ストまたはモルタルにおいては超音波共振体(4)をセ
メントペースト表面と並行に移動することにより超音波
共振体(4)から容易にはく離させることができ、き裂
を生じることなく平滑なち密層を形成する。
ものもほぼ同様である)のセメントペーストまたはモル
タル(2)を載せ超音波共振体(4)を固定したままで
超音波振動を与えると流動性が瞬時に高くなり台板
(1)の表面に密着するようになるが上記の場合のよう
に水セメント比が15%〜23%の低含水比のセメントペー
ストまたはモルタルにおいては超音波共振体(4)をセ
メントペースト表面と並行に移動することにより超音波
共振体(4)から容易にはく離させることができ、き裂
を生じることなく平滑なち密層を形成する。
このち密層の圧縮強度と密度を調べるために内径50mmの
型枠内に厚さ5mmのち密層を積層して高さ10cmの乾燥白
セメントおよび水セメント比(W/C)22%砂セメント比
(S/C)2.0のモルタルによる供試体を作製し、一軸圧縮
強度と密度とを測定した結果は次表のとおりである。
型枠内に厚さ5mmのち密層を積層して高さ10cmの乾燥白
セメントおよび水セメント比(W/C)22%砂セメント比
(S/C)2.0のモルタルによる供試体を作製し、一軸圧縮
強度と密度とを測定した結果は次表のとおりである。
上記のように、ち密層の強度および密度は非常に高い値
を示している。
を示している。
[実施例] この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図に示すように、平滑な台板(1)の上に水セメン
ト比18%のセメントペースト(2)を載せ、超音波振動
子(3)を振動数28.5KHz,振幅5μmで発振させ、その
先端の超音波共振体(4)を手で押圧し、第2図に示す
ように厚さ1mm〜3mm、面積150mm×150mmの板状の層
(5)とした後、静置して硬化させた。
ト比18%のセメントペースト(2)を載せ、超音波振動
子(3)を振動数28.5KHz,振幅5μmで発振させ、その
先端の超音波共振体(4)を手で押圧し、第2図に示す
ように厚さ1mm〜3mm、面積150mm×150mmの板状の層
(5)とした後、静置して硬化させた。
硬化後、セメントペースト層を台板からはがしてその表
面を顕微鏡で観察したところ、その中心部は平滑で10μ
m以上の凹凸は皆無であった。これに対して超音波振動
の影響が不十分な周辺部の表面は50μm〜120μmの凹
孔が多数散在しておりち密な表面とはいえないものであ
った。
面を顕微鏡で観察したところ、その中心部は平滑で10μ
m以上の凹凸は皆無であった。これに対して超音波振動
の影響が不十分な周辺部の表面は50μm〜120μmの凹
孔が多数散在しておりち密な表面とはいえないものであ
った。
なお、上記の実施例において超音波振動体で押圧しなが
ら台板(1)自体に100Hz〜300Hzの低周波の振動を与え
るか、または超音波振動体で押し広げた後セメントが硬
化するまでの間にセメントペースト層をその表面から加
圧するとセメントペースト層の表面は一層平滑なものが
得られる。
ら台板(1)自体に100Hz〜300Hzの低周波の振動を与え
るか、または超音波振動体で押し広げた後セメントが硬
化するまでの間にセメントペースト層をその表面から加
圧するとセメントペースト層の表面は一層平滑なものが
得られる。
上記の実施例では、ち密なセメントペースト層の厚さが
数mm程度の薄いものであり、そのままでは実用性に乏し
いので、プレキャストコンクリート版とするのが望まし
い。そこで、プレキャストコンクリート版を製造するに
は、第3図に示すように、まず型枠(6)内に水セメン
ト比18%のセメントペースト(7)を入れその上からロ
ーラー型超音波共振体(8)をモーターで回転させセメ
ントペーストに対して相対的にすべらせながら圧接して
移動させ、28.5KHz、振幅5μmの超音波を発振して締
め固め厚さ約3mmのち密なセメントペースト層(9)を
形成させ、その上に第4図に示すように補強コンクリー
ト(10)を増し打ちすることによって任意の大きさと厚
さのプレキャストコンクリート版を得ることができる。
数mm程度の薄いものであり、そのままでは実用性に乏し
いので、プレキャストコンクリート版とするのが望まし
い。そこで、プレキャストコンクリート版を製造するに
は、第3図に示すように、まず型枠(6)内に水セメン
ト比18%のセメントペースト(7)を入れその上からロ
ーラー型超音波共振体(8)をモーターで回転させセメ
ントペーストに対して相対的にすべらせながら圧接して
移動させ、28.5KHz、振幅5μmの超音波を発振して締
め固め厚さ約3mmのち密なセメントペースト層(9)を
形成させ、その上に第4図に示すように補強コンクリー
ト(10)を増し打ちすることによって任意の大きさと厚
さのプレキャストコンクリート版を得ることができる。
また、セメントペーストの水セメント比を変化させて型
枠内に各種の低含水比の白色ポルトランドセメントを入
れ、その上から超音波振動子を振動数28.5KHz、振幅5
μmで発振させ、その先端の超音波共振体で押圧した。
その結果は第5図に示すとおりであり、水セメント比が
15%より小さい場合は、ち密層がきわめて薄くかつひび
割れを生じ、水セメント比が15%から23%までは、ち密
層の厚さは急激に増加した後、 23%を越えるとち密層は生じなくなる。
枠内に各種の低含水比の白色ポルトランドセメントを入
れ、その上から超音波振動子を振動数28.5KHz、振幅5
μmで発振させ、その先端の超音波共振体で押圧した。
その結果は第5図に示すとおりであり、水セメント比が
15%より小さい場合は、ち密層がきわめて薄くかつひび
割れを生じ、水セメント比が15%から23%までは、ち密
層の厚さは急激に増加した後、 23%を越えるとち密層は生じなくなる。
この場合、セメントペーストに流動化剤としてハイフル
ード(商品名)のようなポリアルキルアリルスルホン酸
塩系その他の高性能減水剤を混入すると、水セメント比
を15%以下に下げることができる。
ード(商品名)のようなポリアルキルアリルスルホン酸
塩系その他の高性能減水剤を混入すると、水セメント比
を15%以下に下げることができる。
上記のち密層の硬さについてみると、水セメント比が15
%から18%までは、ち密層の硬さは急激に増加した後、
23%を越えると次第に減少することがわかる。
%から18%までは、ち密層の硬さは急激に増加した後、
23%を越えると次第に減少することがわかる。
[発明の効果] この発明は、コンクリート表面に相当な厚さのち密層を
形成することができ、そのち密層は大きな数値の硬さ、
強度と耐摩耗性を有し滑らかな面が容易に得られるの
で、タイルや石材と同様の表面性状を有するセメント系
外装材、内装材等の仕上げ材および各種のコンクリート
製品を製造することができる。
形成することができ、そのち密層は大きな数値の硬さ、
強度と耐摩耗性を有し滑らかな面が容易に得られるの
で、タイルや石材と同様の表面性状を有するセメント系
外装材、内装材等の仕上げ材および各種のコンクリート
製品を製造することができる。
第1図〜第4図は、この発明の実施例を示すもので、第
1図および第2図はそれぞれ正面らか見た説明図、第3
図および第4図はそれぞれ縦断正面図、第5図はグラフ
である。
1図および第2図はそれぞれ正面らか見た説明図、第3
図および第4図はそれぞれ縦断正面図、第5図はグラフ
である。
Claims (1)
- 【請求項1】台板上に載置した水セメント比が15%〜23
%の流動性の著しく低いコンクリートの上を、振動数2
8.5KHz、振幅5μm程度の超音波を発振する超音波振動
体で押圧すると同時に超音波振動体を移動させて押し広
げた後、静置して硬化させるち密なコンクリート表面の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62199921A JPH07108534B2 (ja) | 1987-08-12 | 1987-08-12 | ち密なコンクリ−ト表面の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62199921A JPH07108534B2 (ja) | 1987-08-12 | 1987-08-12 | ち密なコンクリ−ト表面の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6444705A JPS6444705A (en) | 1989-02-17 |
JPH07108534B2 true JPH07108534B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=16415814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62199921A Expired - Fee Related JPH07108534B2 (ja) | 1987-08-12 | 1987-08-12 | ち密なコンクリ−ト表面の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07108534B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3313641A1 (en) | 2015-06-26 | 2018-05-02 | The Procter and Gamble Company | Glossy container |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2750919B2 (ja) * | 1989-11-02 | 1998-05-18 | 株式会社竹中工務店 | ち密なコンクリート表面の形成方法 |
CN108407044A (zh) * | 2018-04-09 | 2018-08-17 | 佛山水木金谷环境科技有限公司 | 一种干硬性混凝土密实方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56129687A (en) * | 1980-03-14 | 1981-10-09 | Suzuki Sogyo Kk | Concrete setting method |
JPS5759606B2 (ja) * | 1973-07-30 | 1982-12-15 | Westinghouse Electric Co |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5848092Y2 (ja) * | 1980-09-29 | 1983-11-02 | 小沢コンクリ−ト工業株式会社 | コンクリ−ト製品成形機 |
-
1987
- 1987-08-12 JP JP62199921A patent/JPH07108534B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5759606B2 (ja) * | 1973-07-30 | 1982-12-15 | Westinghouse Electric Co | |
JPS56129687A (en) * | 1980-03-14 | 1981-10-09 | Suzuki Sogyo Kk | Concrete setting method |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3313641A1 (en) | 2015-06-26 | 2018-05-02 | The Procter and Gamble Company | Glossy container |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6444705A (en) | 1989-02-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |