JP2588155B2 - ち密で平滑なコンクリート表面の形成方法 - Google Patents
ち密で平滑なコンクリート表面の形成方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、耐摩耗性に優れ、ち密で平滑なコンクリ
ート表面の形成方法に関するものである。
ート表面の形成方法に関するものである。
従来、ち密で平滑なコンクリート表面を得るために型
枠等に打設された、まだ固まらないコンクリートの下面
から振動数0.8〜500kHz、振幅0.5〜15μmの超音波振動
を与えた後、静置してコンクリートを硬化させる方法が
知られている。(特開昭62−194364号広報参照) 〔発明が解決しようとする課題〕 前記従来の方法では、型枠等に打設されたまだ固まら
ないコンクリートの下面から超音波振動を与えるもので
あるので、(1)床面等の広い面積のコンクリート表面
に適用するためには非常に多数の超音波振動子を必要と
し、(2)広い床面等の上面から超音波振動を与えるに
はコンクリート表面上に超音波振動子を置いて移動させ
る必要があるが、この場合、適切な加振圧力で行わない
と厚さの厚い、ち密が得られず、かつ移動速度が速い場
合は十分な厚さのち密が得られず、また移動速度が遅い
場合は十分平滑にならず、すなわち、ち密層が厚くなる
ようにすると表面が十分平滑にならない問題点があり、
この発明はこれらの問題点を解決することを課題とする
ものである。
枠等に打設された、まだ固まらないコンクリートの下面
から振動数0.8〜500kHz、振幅0.5〜15μmの超音波振動
を与えた後、静置してコンクリートを硬化させる方法が
知られている。(特開昭62−194364号広報参照) 〔発明が解決しようとする課題〕 前記従来の方法では、型枠等に打設されたまだ固まら
ないコンクリートの下面から超音波振動を与えるもので
あるので、(1)床面等の広い面積のコンクリート表面
に適用するためには非常に多数の超音波振動子を必要と
し、(2)広い床面等の上面から超音波振動を与えるに
はコンクリート表面上に超音波振動子を置いて移動させ
る必要があるが、この場合、適切な加振圧力で行わない
と厚さの厚い、ち密が得られず、かつ移動速度が速い場
合は十分な厚さのち密が得られず、また移動速度が遅い
場合は十分平滑にならず、すなわち、ち密層が厚くなる
ようにすると表面が十分平滑にならない問題点があり、
この発明はこれらの問題点を解決することを課題とする
ものである。
前記の課題を解決するため、この発明は、生乾きのコ
ンクリート表面に超音波振動体を振動数15〜50kHz、振
幅10〜20μm、加振圧力0.2〜2kg/cm2、移動速度2〜5c
m/秒で押圧して移動させる第1工程と、第1工程後のコ
ンクリート表面振動数15〜50kHz、振幅2〜5μm、加
振圧力0.1〜0.5kg/cm2、移動速度5〜15cm/秒で押圧し
て移動させる第2工程とからなるち密で平滑なコンクリ
ート表面の形成方法の手段を講じるものである。
ンクリート表面に超音波振動体を振動数15〜50kHz、振
幅10〜20μm、加振圧力0.2〜2kg/cm2、移動速度2〜5c
m/秒で押圧して移動させる第1工程と、第1工程後のコ
ンクリート表面振動数15〜50kHz、振幅2〜5μm、加
振圧力0.1〜0.5kg/cm2、移動速度5〜15cm/秒で押圧し
て移動させる第2工程とからなるち密で平滑なコンクリ
ート表面の形成方法の手段を講じるものである。
この発明の作用を実施例に基づいて説明する。
第1工程として振動数19.5kHz、振幅11μmの超音波
振動体を加振圧力2kg/cm2で生乾きのコクリート表面上
を押圧し、移動速度5cm/秒で移動させると、超音波振動
を受けたコンクリートは瞬時に流動化し、流動化した一
部のコンクリートは前方に押し出されるが、表面から3
〜5mmの厚さの部分はち密な層が形成されて締固めら
れ、次工程で加えられる超音波振動体の加振動圧力を支
持するのに十分な強度を有するようになる。この時のコ
ンクリートの表面は直径2〜3mm深さ0.5〜1mm程度の凹
部が一面に散在し建築用床としては十分な平滑さとはい
えないものである。
振動体を加振圧力2kg/cm2で生乾きのコクリート表面上
を押圧し、移動速度5cm/秒で移動させると、超音波振動
を受けたコンクリートは瞬時に流動化し、流動化した一
部のコンクリートは前方に押し出されるが、表面から3
〜5mmの厚さの部分はち密な層が形成されて締固めら
れ、次工程で加えられる超音波振動体の加振動圧力を支
持するのに十分な強度を有するようになる。この時のコ
ンクリートの表面は直径2〜3mm深さ0.5〜1mm程度の凹
部が一面に散在し建築用床としては十分な平滑さとはい
えないものである。
この場合、超音波の振動数が15〜50kHz、振幅が10/20
μm、超音波振動体を加振圧力が0.2〜2kg/cm2、移動速
度が2〜5cm1秒であっても、ち密な層を形成することが
可能であるが、幅振が小さい場合はち密な層の厚さが薄
くなり、コンクリートの水分が少ないと流動化しにく
く、平滑度は高くなるのに対して、振幅が大きい場合は
ち密な層は厚くなり、少ない水分で流動化し、平滑度は
低くなり、また加振圧力が大きいときは、ち密な層の厚
さが厚くなると同時に加振時間を短縮することができる
ので、これらの点を考慮してその数値を決定する必要が
ある。
μm、超音波振動体を加振圧力が0.2〜2kg/cm2、移動速
度が2〜5cm1秒であっても、ち密な層を形成することが
可能であるが、幅振が小さい場合はち密な層の厚さが薄
くなり、コンクリートの水分が少ないと流動化しにく
く、平滑度は高くなるのに対して、振幅が大きい場合は
ち密な層は厚くなり、少ない水分で流動化し、平滑度は
低くなり、また加振圧力が大きいときは、ち密な層の厚
さが厚くなると同時に加振時間を短縮することができる
ので、これらの点を考慮してその数値を決定する必要が
ある。
つぎに、第1工程終了後のコンクリート表面上に第2
工程として振動数19.5kHz、振幅が2.5μmの超音波振動
体を加振圧力0.3kg/cm2で押圧し、移動速度10cm/秒で移
動させると超音波振動体が通過した跡は指先で触れて凹
凸を感じない程度にきわめて平滑であり、表面に載置し
た水滴は1時間経過後もほとんど吸収されない程度にち
密で耐摩耗性に富み、4週間経過後の圧縮強度は、1,00
0kg/cm2に達した。
工程として振動数19.5kHz、振幅が2.5μmの超音波振動
体を加振圧力0.3kg/cm2で押圧し、移動速度10cm/秒で移
動させると超音波振動体が通過した跡は指先で触れて凹
凸を感じない程度にきわめて平滑であり、表面に載置し
た水滴は1時間経過後もほとんど吸収されない程度にち
密で耐摩耗性に富み、4週間経過後の圧縮強度は、1,00
0kg/cm2に達した。
この場合、超音波の振動数が15〜50kHz、振幅が2〜
5μm、超音波振動体の加振圧力が0.1〜0.5kg/cm2、移
動速度が5〜15cm/秒であっても、ち密で平滑な表面を
形成することが可能であり、振幅と加振圧力の数値の選
択については第1工程と同様の考慮が必要である。
5μm、超音波振動体の加振圧力が0.1〜0.5kg/cm2、移
動速度が5〜15cm/秒であっても、ち密で平滑な表面を
形成することが可能であり、振幅と加振圧力の数値の選
択については第1工程と同様の考慮が必要である。
水:セメント:砂:粗骨材の比を05:1:3:2.25とした
材料を用いてコンクリートを混練し、これを型枠に流し
込み面圧が5.0〜5.5kg/cm2程度に固まるまで常温で5〜
6時間放置して試験体を作成した。
材料を用いてコンクリートを混練し、これを型枠に流し
込み面圧が5.0〜5.5kg/cm2程度に固まるまで常温で5〜
6時間放置して試験体を作成した。
つぎに、第1工程として試験体のコンクリート表面に
振動数19.5kHz、幅振11μmの超音波振動を発生する超
音波振動体を加振圧力2kg/cm2で押し当て、5cm/秒の速
度で移動させた。
振動数19.5kHz、幅振11μmの超音波振動を発生する超
音波振動体を加振圧力2kg/cm2で押し当て、5cm/秒の速
度で移動させた。
その15分経過後、第2工程としてコンクリート表面に
振動数19.5kHz、幅振2.5μmの超音波振動を発生する超
音波振動体を加振圧力0.3kg/cm2で押し当て、10cm/秒の
速度で移動させ、ち密で平滑なコンクリート表面を形成
することができた。
振動数19.5kHz、幅振2.5μmの超音波振動を発生する超
音波振動体を加振圧力0.3kg/cm2で押し当て、10cm/秒の
速度で移動させ、ち密で平滑なコンクリート表面を形成
することができた。
この発明は、(1)従来のように多数の超音波振動子
を必要とするものと異なり、1個の超音波振動体で広い
面積のち密で平滑なコンクリート表面を形成することが
でき、(2)厚さの厚いち密層が超音波振動体を1回通
過させるだけで得られ、(3)ち密層は水分をほとんど
吸収しない程度にち密であり耐摩耗性が大きく、強度が
高いコンクリート表面が得られる等の効果がある。
を必要とするものと異なり、1個の超音波振動体で広い
面積のち密で平滑なコンクリート表面を形成することが
でき、(2)厚さの厚いち密層が超音波振動体を1回通
過させるだけで得られ、(3)ち密層は水分をほとんど
吸収しない程度にち密であり耐摩耗性が大きく、強度が
高いコンクリート表面が得られる等の効果がある。
Claims (2)
- 【請求項1】生乾きのコンクリート表面に超音波振動体
を押圧して移動させる第1工程と第1工程後のコンクリ
ート表面に第1工程時よりも振幅および加振圧力を小さ
くして超音波振動体を押圧して移動させる第2工程とか
らなるち密で平滑なコンクリート表面の形成方法。 - 【請求項2】第1工程における超音波振動体は振動数15
〜50kHz、振幅10〜20μm、加振圧力0.2〜2kg/cm2、移
動速度2〜5cm/秒であり、第2工程における超音波振動
体は振動数15〜50kHz、振幅2〜5μm、加振圧力0.1〜
0.5kg/cm2、移動速度5〜15cm/秒である請求項1記載の
ち密で平滑なコンクリート表面の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28257488A JP2588155B2 (ja) | 1988-11-10 | 1988-11-10 | ち密で平滑なコンクリート表面の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28257488A JP2588155B2 (ja) | 1988-11-10 | 1988-11-10 | ち密で平滑なコンクリート表面の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02132274A JPH02132274A (ja) | 1990-05-21 |
JP2588155B2 true JP2588155B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=17654261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28257488A Expired - Fee Related JP2588155B2 (ja) | 1988-11-10 | 1988-11-10 | ち密で平滑なコンクリート表面の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588155B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2802248B2 (ja) * | 1995-07-26 | 1998-09-24 | 大林道路株式会社 | コンクリートの締固め工法 |
-
1988
- 1988-11-10 JP JP28257488A patent/JP2588155B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02132274A (ja) | 1990-05-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |