JP3210484B2 - 軽量化粧パネルの製造方法 - Google Patents
軽量化粧パネルの製造方法Info
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- JP3210484B2 JP3210484B2 JP13654393A JP13654393A JP3210484B2 JP 3210484 B2 JP3210484 B2 JP 3210484B2 JP 13654393 A JP13654393 A JP 13654393A JP 13654393 A JP13654393 A JP 13654393A JP 3210484 B2 JP3210484 B2 JP 3210484B2
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- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テーブルバイブレータ
ーを用いた軽量化粧パネルの製造方法に関する。
ーを用いた軽量化粧パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テーブルバイブレーターを用いた
化粧パネルの製造方法として、特開平1−125202
号に示す施釉パネルや特開平3−33081号に開示さ
れた化粧板付き軽量気泡コンクリート板の製造方法が知
られている。
化粧パネルの製造方法として、特開平1−125202
号に示す施釉パネルや特開平3−33081号に開示さ
れた化粧板付き軽量気泡コンクリート板の製造方法が知
られている。
【0003】すなわち、前者においては、 (工程1)表面化粧用のモルタルスラリーを混練し型枠
に流し込む。 (工程2)振動締め固めを行ない、分離した水を除去す
る。 (工程3)表層モルタルの上に繊維入り基層モルタルを
混練し投入する。 (工程4)加圧振動により一体化する。 (工程5)約1日室内養生後脱型する。 の5工程からなる方法である。
に流し込む。 (工程2)振動締め固めを行ない、分離した水を除去す
る。 (工程3)表層モルタルの上に繊維入り基層モルタルを
混練し投入する。 (工程4)加圧振動により一体化する。 (工程5)約1日室内養生後脱型する。 の5工程からなる方法である。
【0004】また、後者においては、 (工程1)表面化粧用の表層モルタルまたはペーストを
混練し、型枠に流し込む。 (工程2)振動締め固めを行ない、分離した水を除去す
る。 (工程3)接着材としてモルタルを塗布し、該表層モル
タル上に接着層をもうける。 (工程4)この接着層の上にパネル基体である軽量気泡
コンクリート板(ALC板)をのせる。 (工程5)振動をかけて一体化する。 (工程6)約1日室内養生後脱型する。 の6工程からなる方法である。
混練し、型枠に流し込む。 (工程2)振動締め固めを行ない、分離した水を除去す
る。 (工程3)接着材としてモルタルを塗布し、該表層モル
タル上に接着層をもうける。 (工程4)この接着層の上にパネル基体である軽量気泡
コンクリート板(ALC板)をのせる。 (工程5)振動をかけて一体化する。 (工程6)約1日室内養生後脱型する。 の6工程からなる方法である。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】しかし、上記方法で
は、いずれも振動をかけた際の脱気(脱泡)が問題とな
る。つまり、前者においては平滑で気泡の著しく少ない
セメント二次製品を提供することを目的として、型枠内
面の材質、フロー値と振動数に着目したものであるが、
型枠内底面と表層モルタルとの境界面に微細な空気泡が
でき、それによって表層モルタル表面にピンホールが生
じたり、表層モルタルと基層モルタルとの境界面などに
できる空気泡が集合してできた空洞(以下、タイコと称
する。図1参照)が生ずるため表層モルタルと基層モル
タルの接着が悪くなるという欠点がある。
は、いずれも振動をかけた際の脱気(脱泡)が問題とな
る。つまり、前者においては平滑で気泡の著しく少ない
セメント二次製品を提供することを目的として、型枠内
面の材質、フロー値と振動数に着目したものであるが、
型枠内底面と表層モルタルとの境界面に微細な空気泡が
でき、それによって表層モルタル表面にピンホールが生
じたり、表層モルタルと基層モルタルとの境界面などに
できる空気泡が集合してできた空洞(以下、タイコと称
する。図1参照)が生ずるため表層モルタルと基層モル
タルの接着が悪くなるという欠点がある。
【0006】また、後者では、粘性の高い接着材からな
る接着層を有するため、より上記タイコを生じやすく、
接着層内、接着層と表面化粧用の表層モルタルまたはペ
ーストとの境界面、接着層とパネル基体との境界面でタ
イコが生ずる。これは、後者の製造方法において工程
1、2の代わりに、別途作製した表面化粧層を予め型枠
内にセットし、軽量化粧パネルを製造する場合でも同様
である。
る接着層を有するため、より上記タイコを生じやすく、
接着層内、接着層と表面化粧用の表層モルタルまたはペ
ーストとの境界面、接着層とパネル基体との境界面でタ
イコが生ずる。これは、後者の製造方法において工程
1、2の代わりに、別途作製した表面化粧層を予め型枠
内にセットし、軽量化粧パネルを製造する場合でも同様
である。
【0007】この場合、問題となるタイコの大きさは、
パネルの大きさ、タイコのある表面化粧層の厚み、タイ
コの形によって一概には決められないが、直径4cmの
円よりも大きいかどうかが一つの目安となり、タイコが
十分に小さい場合、タイコによる問題は生じないが、タ
イコが大きいと、 打撃が加わった時に表面化粧層が陥
没しやすくなる。 表面化粧層とパネル基体が一体化し
たパネルを切断する場合、タイコのあるところの表面化
粧層が欠損する。などにより、パネルの美観を損ねた
り、施工時の作業効率を悪くするという欠点があった。
パネルの大きさ、タイコのある表面化粧層の厚み、タイ
コの形によって一概には決められないが、直径4cmの
円よりも大きいかどうかが一つの目安となり、タイコが
十分に小さい場合、タイコによる問題は生じないが、タ
イコが大きいと、 打撃が加わった時に表面化粧層が陥
没しやすくなる。 表面化粧層とパネル基体が一体化し
たパネルを切断する場合、タイコのあるところの表面化
粧層が欠損する。などにより、パネルの美観を損ねた
り、施工時の作業効率を悪くするという欠点があった。
【0008】本発明は、テーブルバイブレーターを用い
て接着材により表面化粧層と軽量パネル基体を一体化し
て軽量化粧パネルを製造するときに、タイコの発生を著
しく低減させることにより、得られた製品の美観を損ね
ることがなく、耐久性に優れ、また作業効率も著しく向
上した軽量化粧パネルの製造方法を提供することを目的
とする。
て接着材により表面化粧層と軽量パネル基体を一体化し
て軽量化粧パネルを製造するときに、タイコの発生を著
しく低減させることにより、得られた製品の美観を損ね
ることがなく、耐久性に優れ、また作業効率も著しく向
上した軽量化粧パネルの製造方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
前記後者の製造工程に類する工程で発生するタイコの低
減について種々検討を重ねた結果、タイコの生じる原因
が振動をかけた際の過剰な振動によって接着層の粘性が
変化して過度な流動性が生じ、軽量パネル基体を接着層
の上にのせる際に挾み込まれた空気が移動・合体するこ
とにあることを見出した。そこで、さらに、その防止に
ついて検討を重ねた結果、従来着目されていなかった成
形時のテーブルバイブレーター上の型枠の振動加速度を
0.5〜5gに調整すれば上記空気の移動・合体が防止
でき上記課題が解決できるとの知見を得て本発明を完成
するに至った。
前記後者の製造工程に類する工程で発生するタイコの低
減について種々検討を重ねた結果、タイコの生じる原因
が振動をかけた際の過剰な振動によって接着層の粘性が
変化して過度な流動性が生じ、軽量パネル基体を接着層
の上にのせる際に挾み込まれた空気が移動・合体するこ
とにあることを見出した。そこで、さらに、その防止に
ついて検討を重ねた結果、従来着目されていなかった成
形時のテーブルバイブレーター上の型枠の振動加速度を
0.5〜5gに調整すれば上記空気の移動・合体が防止
でき上記課題が解決できるとの知見を得て本発明を完成
するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、テーブルバイブレー
ターを用いて、表面化粧層、接着層、軽量パネル基体の
3層からなる軽量化粧パネルを一体化製造するにあた
り、テーブルバイブレーター上の型枠の振動加速度を調
整して振動加速度を0.5〜5gで振動成形することを
特徴とする軽量化粧パネルの製造方法である。
ターを用いて、表面化粧層、接着層、軽量パネル基体の
3層からなる軽量化粧パネルを一体化製造するにあた
り、テーブルバイブレーター上の型枠の振動加速度を調
整して振動加速度を0.5〜5gで振動成形することを
特徴とする軽量化粧パネルの製造方法である。
【0011】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
におけるテーブルバイブレーターとは、図2、図3に示
すように、モーターの両端の軸にウエイトをボルト締め
したものであり、このウエイトが回転することによって
バイブレーターを固定してある架台および型枠が振動す
るものである。
におけるテーブルバイブレーターとは、図2、図3に示
すように、モーターの両端の軸にウエイトをボルト締め
したものであり、このウエイトが回転することによって
バイブレーターを固定してある架台および型枠が振動す
るものである。
【0012】この振動を調整するための尺度として振動
数、振動加速度、振幅があり、目的に応じてこれらが適
宜組み合わされて用いられる。なお、通常のコンクリー
ト製品の成形においては、振動数3000rpm以上、
振動加速度10〜20gで使用されることが多い。
数、振動加速度、振幅があり、目的に応じてこれらが適
宜組み合わされて用いられる。なお、通常のコンクリー
ト製品の成形においては、振動数3000rpm以上、
振動加速度10〜20gで使用されることが多い。
【0013】振動加速度は、モーターの回転数、ウエイ
トの枚数、架台の重量によって調整できるが、本発明で
は、表面化粧層、接着層、軽量パネル基体を型枠内にの
せ一体化成形するときに予め型枠内にパネル基体をのせ
た状態でこの振動加速度を0.5〜5g、好ましくは
1.0〜3.5gに調整する必要がある。振動加速度が
5gを越えると振幅が大きくなるため、振動数などでは
調整しきれず接着層に凹凸が生じ、接着層とパネル基体
との間に多くの空気が挾み込まれてタイコが増加する。
逆に0.5g未満では接着層に必要最小限の流動性が生
ぜず、接着層とパネル基体が密着する際の能率が悪くな
る。
トの枚数、架台の重量によって調整できるが、本発明で
は、表面化粧層、接着層、軽量パネル基体を型枠内にの
せ一体化成形するときに予め型枠内にパネル基体をのせ
た状態でこの振動加速度を0.5〜5g、好ましくは
1.0〜3.5gに調整する必要がある。振動加速度が
5gを越えると振幅が大きくなるため、振動数などでは
調整しきれず接着層に凹凸が生じ、接着層とパネル基体
との間に多くの空気が挾み込まれてタイコが増加する。
逆に0.5g未満では接着層に必要最小限の流動性が生
ぜず、接着層とパネル基体が密着する際の能率が悪くな
る。
【0014】また、テーブルバイブレーターの振動数
は、上記振動加速度の範囲において、接着材の種類や流
動性、型枠の種類や重量、パネルの重量などによって適
宜選択されるが、気泡を低減させるうえでも、概して、
6000〜9000rpmの範囲にあることが好まし
い。
は、上記振動加速度の範囲において、接着材の種類や流
動性、型枠の種類や重量、パネルの重量などによって適
宜選択されるが、気泡を低減させるうえでも、概して、
6000〜9000rpmの範囲にあることが好まし
い。
【0015】型枠は、テーブルバイブレーターからの振
動が十分伝わり、しかも表面化粧層の表面を傷つけるも
のでなければその材質や重量や構造は限定されるもので
はない。
動が十分伝わり、しかも表面化粧層の表面を傷つけるも
のでなければその材質や重量や構造は限定されるもので
はない。
【0016】表面化粧層と軽量パネル基体とを一体化す
るための接着材は、セメントモルタル、ポリマーセメン
トモルタル、レジンモルタル、エポキシ樹脂などの充填
性のあるものが用いられる。これらはJIS R 520
1に規定されたフロー試験によるフロー値が170mm
以上250mm以下の流動性になるように水または有機
溶剤などで適宜希釈して用いる。また、通常コテやハケ
などで塗布して用いるが、これらによる塗布層(接着
層)の厚みは、1〜5mm、好ましくは2〜3mmであ
る。
るための接着材は、セメントモルタル、ポリマーセメン
トモルタル、レジンモルタル、エポキシ樹脂などの充填
性のあるものが用いられる。これらはJIS R 520
1に規定されたフロー試験によるフロー値が170mm
以上250mm以下の流動性になるように水または有機
溶剤などで適宜希釈して用いる。また、通常コテやハケ
などで塗布して用いるが、これらによる塗布層(接着
層)の厚みは、1〜5mm、好ましくは2〜3mmであ
る。
【0017】本発明における表面化粧層とは、パネルと
同等の大きさの層であり、前記の特開平3−33081
号に示されるような方法で基体パネルと一体化する際製
造されるモルタル層やセメントペースト層あるいは該方
法で基体パネルと一体化する前に予め製造しておいたモ
ルタル層やセメントペースト層あるいは大形陶板、結晶
化ガラス板、着色スレート板、合成樹脂板などの市販の
板をもとにした板などである。これらの板においては、
その厚みは5mm以内であることが好ましい。
同等の大きさの層であり、前記の特開平3−33081
号に示されるような方法で基体パネルと一体化する際製
造されるモルタル層やセメントペースト層あるいは該方
法で基体パネルと一体化する前に予め製造しておいたモ
ルタル層やセメントペースト層あるいは大形陶板、結晶
化ガラス板、着色スレート板、合成樹脂板などの市販の
板をもとにした板などである。これらの板においては、
その厚みは5mm以内であることが好ましい。
【0018】また、軽量パネル基体はALC板、軽量気
泡コンクリート板、石こうボードなど床または壁に使用
可能な軽量の平板を示す。その厚みは、5〜15cmが
好ましい。
泡コンクリート板、石こうボードなど床または壁に使用
可能な軽量の平板を示す。その厚みは、5〜15cmが
好ましい。
【0019】本発明の軽量化粧パネルの製造方法の概略
は次のとおりである。 (工程1)テーブルバイブレーター上に型枠をセットす
る。 (工程2)この型枠上に軽量パネル基体を仮セットし、
その型枠について振動加速度が0.5g〜5g、振動数
が6000〜9000rpmの範囲に入るように調整す
る。 (工程3)前記特開平1−125202号に示す施釉パ
ネルや特開平3−33081号に示す化粧板付き軽量気
泡コンクリート板における表層の製造方法に準じた方法
で、モルタル層やセメントペースト層の表面化粧層を製
造する。あるいは、予め製造したモルタル層やセメント
ペースト層の表面化粧層をその使用面が型枠の内底面側
になるように型枠内にセット(固定)する。 (工程4)セットされた表面化粧層の上面(裏面)に接
着材を塗布する。 (工程5)接着材を塗布した層(接着層)の上に軽量パ
ネル基体をのせる。 (工程6)工程2で調整した振動をかけて一体化する。 (工程7)約1日室内養生後脱型する。
は次のとおりである。 (工程1)テーブルバイブレーター上に型枠をセットす
る。 (工程2)この型枠上に軽量パネル基体を仮セットし、
その型枠について振動加速度が0.5g〜5g、振動数
が6000〜9000rpmの範囲に入るように調整す
る。 (工程3)前記特開平1−125202号に示す施釉パ
ネルや特開平3−33081号に示す化粧板付き軽量気
泡コンクリート板における表層の製造方法に準じた方法
で、モルタル層やセメントペースト層の表面化粧層を製
造する。あるいは、予め製造したモルタル層やセメント
ペースト層の表面化粧層をその使用面が型枠の内底面側
になるように型枠内にセット(固定)する。 (工程4)セットされた表面化粧層の上面(裏面)に接
着材を塗布する。 (工程5)接着材を塗布した層(接着層)の上に軽量パ
ネル基体をのせる。 (工程6)工程2で調整した振動をかけて一体化する。 (工程7)約1日室内養生後脱型する。
【0020】
実施例1〜5、比較例1〜2 (1)パネル構成部材 表面化粧層 普通ポルトランドセメント(日本セメント社製)及び6
号珪砂(秩父工業社製)を重量比で1:2に配合したも
のを、JIS R 5201によるフロー試験でのフロー
値が280mmになるように水を添加して得たモルタル
混練物を型枠内に流し込み、振動加速度3gで振動締め
固めを行なった後、分離した水を除去してそのまま約1
日室内養生した。材令1日で脱型し、その後20℃で7
日間養生して厚さ3mm、縦3m×横0.6mのモルタ
ル平板を得た。
号珪砂(秩父工業社製)を重量比で1:2に配合したも
のを、JIS R 5201によるフロー試験でのフロー
値が280mmになるように水を添加して得たモルタル
混練物を型枠内に流し込み、振動加速度3gで振動締め
固めを行なった後、分離した水を除去してそのまま約1
日室内養生した。材令1日で脱型し、その後20℃で7
日間養生して厚さ3mm、縦3m×横0.6mのモルタ
ル平板を得た。
【0021】接着材 普通ポルトランドセメント(日本セメント社製)及び6
号珪砂(秩父工業社製)を重量比で1:1に配合したも
のを、JIS R 5201によるフロー試験でのフロー
値が200mmになるように水を添加して得たセメント
モルタルを用いた。
号珪砂(秩父工業社製)を重量比で1:1に配合したも
のを、JIS R 5201によるフロー試験でのフロー
値が200mmになるように水を添加して得たセメント
モルタルを用いた。
【0022】パネル基体 市販のALC板(日本イトン社製)を厚み10cm、縦
2.997m×横0.597mの大きさに切り出して用
いた。
2.997m×横0.597mの大きさに切り出して用
いた。
【0023】(2)型枠 内寸法が縦3m×横0.6m、高さ2cmの鋼製型枠を
用い、型枠の内底面には厚さ5mmの平滑なアクリル板
を敷いた。
用い、型枠の内底面には厚さ5mmの平滑なアクリル板
を敷いた。
【0024】(3)テーブルバイブレーター ウォッチャー社のARFMO 804型(振動数900
0rpm)を4台用いた。
0rpm)を4台用いた。
【0025】(4)振動加速度の調整 上記テーブルバイブレーターのモーターの回転羽根の枚
数により、パネルが型枠中にある時の型枠の振動加速度
がそれぞれ表1に示すようになるように各々調整した。
なお、振動加速度の測定は第一科学社の携帯振動計10
22型により行なった。
数により、パネルが型枠中にある時の型枠の振動加速度
がそれぞれ表1に示すようになるように各々調整した。
なお、振動加速度の測定は第一科学社の携帯振動計10
22型により行なった。
【0026】(5)パネルの一体化 上記表面化粧層をその使用面が型枠の内底面側になるよ
うにセットし、そのセットされた表面化粧層の上面(裏
面)に上記接着材をコテにより約2mmの厚みに塗布し
た。引き続き、上記軽量パネル基体(ALC板)を接着
剤層の上にのせ、型枠に固定した架台に取り付けた上記
4台のバイブレーターで表1に示す振動を1分間かけ
た。その後約1日間室内養生し脱型した。なお、表1に
示す振動加速度は、型枠中に軽量パネル基体をのせた
(仮セットした)時の値で、パネル1枚の総面積は18
000cm である。
うにセットし、そのセットされた表面化粧層の上面(裏
面)に上記接着材をコテにより約2mmの厚みに塗布し
た。引き続き、上記軽量パネル基体(ALC板)を接着
剤層の上にのせ、型枠に固定した架台に取り付けた上記
4台のバイブレーターで表1に示す振動を1分間かけ
た。その後約1日間室内養生し脱型した。なお、表1に
示す振動加速度は、型枠中に軽量パネル基体をのせた
(仮セットした)時の値で、パネル1枚の総面積は18
000cm である。
【0027】(6)直径4cm以上のタイコ面積の測定 表1に示す振動加速度によって各々得られた一体化した
パネルの表面化粧層の上から、手で軽くハンマー打撃を
順次約3cm間隔でまんべんなく加えることによってタ
イコを陥没させタイコ部分のモルタルを取り除き、パネ
ル1枚あたりの直径4cm以上のタイコの面積を測定し
た。なお、タイコの直径は短径と長径の平均値とし、面
積はこの直径による円の面積に近似し、各タイコの面積
を合計して各パネルにおけるタイコの総面積を算出し
た。得られたそれぞれの結果を表1に併記した。
パネルの表面化粧層の上から、手で軽くハンマー打撃を
順次約3cm間隔でまんべんなく加えることによってタ
イコを陥没させタイコ部分のモルタルを取り除き、パネ
ル1枚あたりの直径4cm以上のタイコの面積を測定し
た。なお、タイコの直径は短径と長径の平均値とし、面
積はこの直径による円の面積に近似し、各タイコの面積
を合計して各パネルにおけるタイコの総面積を算出し
た。得られたそれぞれの結果を表1に併記した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、テーブルバイブレータ
ーを用いて、接着材により表面化粧層と軽量パネル基体
を一体化して軽量化粧パネルを製造する方法において、
接着層とパネル基体との間に空気が挾み込まれて発生す
るタイコを著しく低減することができる。その結果、美
観を損ねることがない耐久性の高い軽量化粧パネルが得
られ、また、表層モルタルと軽量パネル基体の接着も良
くなり、施行時の作業効率も著しく向上する。
ーを用いて、接着材により表面化粧層と軽量パネル基体
を一体化して軽量化粧パネルを製造する方法において、
接着層とパネル基体との間に空気が挾み込まれて発生す
るタイコを著しく低減することができる。その結果、美
観を損ねることがない耐久性の高い軽量化粧パネルが得
られ、また、表層モルタルと軽量パネル基体の接着も良
くなり、施行時の作業効率も著しく向上する。
【図1】タイコが生じている軽量化粧パネルの断面図。
【図2】テーブルバイブレーターのモーターの正面図。
【図3】テーブルバイブレーターのモーターの側面図。
【図4】振動成形台の正面図。
【図5】振動成形台の側面図。
1 軽量化粧パネル 2 表面化粧層 3 接着層 4 軽量パネル基体 5 タイコ 6 型枠 7 モーター 8 架台 9 振動防止ゴム 10 ウエイト 11 軸 12 ナット 13 軽量化粧パネルの表面(使用面)
フロントページの続き (72)発明者 山崎 之典 東京都江東区清澄1−2−23 日本セメ ント株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平3−33081(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 11/00 E04C 2/04 E04F 13/00 B32B 13/00
Claims (1)
- 【請求項1】 テーブルバイブレーターを用いて、表面
化粧層、接着層、軽量パネル基体の3層からなる軽量化
粧パネルを一体化製造するにあたり、振動加速度を0.
5〜5gで振動成形することを特徴とする軽量化粧パネ
ルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13654393A JP3210484B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 軽量化粧パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13654393A JP3210484B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 軽量化粧パネルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06320512A JPH06320512A (ja) | 1994-11-22 |
JP3210484B2 true JP3210484B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=15177662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13654393A Expired - Fee Related JP3210484B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 軽量化粧パネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3210484B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19944261B4 (de) * | 1999-09-15 | 2004-02-05 | Deutsche Amphibolin-Werke Von Robert Murjahn Gmbh & Co. Kg | Verbund aus Betonträger und Glaskörper |
JP2009196333A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Takahashi Curtain Wall Kogyo Kk | Pcパネルの製造方法 |
RU193776U1 (ru) * | 2019-08-12 | 2019-11-14 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Казанский государственный архитектурно-строительный университет" (КазГАСУ) | Многослойная наружная стена здания, изготовленная на 3d принтере |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP13654393A patent/JP3210484B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06320512A (ja) | 1994-11-22 |
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