JP2519082B2 - 板状施釉コンクリ―トまたはモルタル硬化体の製造方法 - Google Patents

板状施釉コンクリ―トまたはモルタル硬化体の製造方法

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JP2519082B2 JP63077900A JP7790088A JP2519082B2 JP 2519082 B2 JP2519082 B2 JP 2519082B2 JP 63077900 A JP63077900 A JP 63077900A JP 7790088 A JP7790088 A JP 7790088A JP 2519082 B2 JP2519082 B2 JP 2519082B2
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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は板状施釉コンクリート硬化体の製造方法の改
良に関する。
b.従来の技術 従来、板状施釉コンクリート硬化体は耐久性が良く美
麗であることから建材、特に外装材として注目されてい
る。
該施釉コンクリート硬化体の製造方法としては型枠に
コンクリート混練物を流し込み、振動成形し、脱型し、
コンクリート硬化体をつくり、目止めし、乾燥後該硬化
体表面に施釉して作られる。しかし、従来この目止め作
業は人手によって行っていたために、コンクリート硬化
体表面に多数分散している気孔を完全に目止めすること
はできなかった。それゆえ施釉コンクリート硬化体表面
のピンホールの完全になくすことができないという欠点
があった。
そこで本発明者等は、先にピンホールを生じさせない
製造方法として水セメント比(W/C)50〜100%砂セメン
ト比(S/C)160〜420%のモルタル混練物を型枠に流し
込み、振動により締め固め、浮き水を除去して数mmの表
層を成形したのち、その上にコンクリート又はモルタル
のいずれかの混練物を流し込み、振動により締め固めて
基層を成形し、脱形し、乾燥後、該表層面を施釉し、焼
成し、冷却するという2層構造の板状施釉コンクリート
硬化体の製法を提案した。(特願昭61-238001号(特公
平3-35276号) c.発明が解決しようとすく課題 前述の方法によればピンホールの問題は一応解決でき
る。その外装材は所要曲げ強度を基層で保持し、釉面の
上記欠点を解消するために表層を設けた点にある。とこ
ろが焼成し冷却後の基層コンクリート又はモルタルの残
留長さ変化率が表層モルタルのそれより小さいために、
外装材が基層コンクリート側に反り、JIS A6501建築用
構成材(コンクリート壁パネル)に規定される許容差
(反り=5mm)を上回る場合が生じ、製品の収率が悪か
った。
d.問題を解決するための課題 そこで本発明者らは前記欠点を解消するため、表層,
基層を成形したのち、引き続き特定配合のモルタル混練
物を流し込んで裏層を成形する、すなわち三層を一体成
形することによって反りが著しく改善されることを知見
し、これに基づいて以下に述べる本発明を完成した。
すなわち、本発明はW/C50〜100%,S/C160〜420%のモ
ルタル混練物を型枠に流し込み、振動により締め固め浮
き水を除去して表層を成形し、該表層モルタルの上に慣
用のコンクリートまたはモルタルのいずれかの混練物を
流し込んで基層を成形し、次いで基層コンクリートまた
はモルタルの上にW/C=30〜70%、S/C=100〜500%のモ
ルタル混練物を流し込み、振動により締め固め、硬化さ
せ脱型し、乾燥後、該表層面に施釉し、焼成し、冷却
し、水和反応させて作る板状施釉コンクリートまたはモ
ルタル硬化体の製造方法である。
本発明は、厚さが、目安として3〜10cm程度、縦×横
がおおむね(30〜150)×(30〜150)cmの大きさの板状
施釉コンクリート硬化体の製造に適する。該硬化体は表
層,基層,裏層の3層をモルタル混練物やコンクリート
混練物を用いて順次打設し、一体成形し、最後に表層面
に施釉したものである。上記3層の役割は次のとおりで
ある。すなわち表層は施釉にピンホールが生じないよう
なモルタル混練物でつくられ、基層は板状硬化体に要す
る曲げ強度の発現可能なコンクリート混練物またはモル
タル混練物でつくられ、裏層は表層および基層が焼成後
の冷却の際に生じる反りを抑制するために、特定配合さ
れたモルタル混練物でつくられる。この裏層を設けるこ
とが本発明で最も肝要である。以上のような役目を負っ
た表層,基層,裏層の厚さ比は全厚に対し、概ね7.5〜2
5%、50〜85%、7.5〜25%である。
表層および裏層の各モルタル混練物並びに基層コンク
リート混練物または基層モルタル混練物をつくるための
原料は、通常用いられるモルタル用またはコンクリート
用の原料がそのまま使用できる。すなわちセメントとし
てはポルトランドセメント,混合セメント等が、細骨材
としては川砂,海砂,砕砂,人工軽量骨材,珪砂、その
他シャモット,抗火石等が、粗細材としては川砂利,砕
石,人工軽量細材等がそれぞれ挙げられる。
次に各層の混練物をつくるさいの前記原料の配合割合
を述べる。
表層を成形するモルタル混練物のセメントの配合割合
は、少なくとも振動締め固めした際砂と砂の空間にセメ
ントが充満する両である。混練水は、振動締め固めの際
容易に脱泡できるようにするため、比較的多く加えるの
が望ましい。各原料の配合割合を具体的数値で示すとW/
C=50〜100%、S/C=160〜420%であり、好ましくはW/C
=60〜80%、S/C=200〜300%である。W/Cを50%未満あ
るいはS/Cを160%未満にすると締め固めが充分できず、
W/Cを100%あるいはS/Cを420%をそれぞれ越えると、貧
配合のため砂と砂との間にセメント粒子が充分行き渡ら
ず、強度が弱くなり実用的でない。
基層コンクリート又はモルタル混練物の原料の配合割
合は、施釉コンクリート硬化体に要望される強度によっ
て決められ、鋼繊維,強度増進材等を適宜配合してもよ
い。
裏層モルタル混練物の原料の配合割合は、W/C=30〜7
0%、S/C=100〜500%である。好ましくはW/C=35〜55
%、S/C=150〜350%である。W/Cを30%未満にすると混
練し難く、かつ流し込み成形がスムーズにできず逆にW/
Cが70%を越えると振動締め固めのさい材料分離が起こ
り、結果としていずれの場合も反りを大きくする傾向に
有るので好ましくない。
なお、表層および裏層の各モルタル原料を混練する
際、強度増進剤,高性能減水剤,増粘剤,消泡剤等を適
宜配合することは差支えない。
次に板状施釉コンクリート硬化体の製造方法を述べ
る。
まず表層を成形するために前記原料および配合割合に
したがって表層モルタル混練物をつくり、該混練物を所
定の型枠に流し込み、バイブレーターで振動を加えて締
め固める。振動によっで表面に浮き出た水やセメントペ
ーストは型枠内から除去する。以上の操作で表層が成形
される。通常表層モルタルの厚みは3〜5mmが好まし
い。
一方、板上硬化体が所要強度が発現するように配合設
計された基層コンクリート又はモルタル混練物を準備し
ておき、それを前述の表層モルタル上に該混練物を打ち
継ぎ、必要に応じて振動を加えて締め固める。さらに別
の予め準備しておいた裏層モルタル混練物を基層コンク
リート又はモルタル上に流し込みバイブレーターで振動
を加えて締め固める。
以上のようにして得た各層混練物の一体成形物を通常
の方法で養生し、硬化させたのち、脱型し乾燥すれば所
要の硬化体が得られる。該硬化体の表層面に慣用の方法
で施釉し、焼成し、冷却し、水和反応させれば反りが許
容差以下の施釉コンクリート硬化体が得られる。またそ
の釉面にはピンホールもない。
この場合、水和反応の前に再び施釉して、焼成,冷却
の工程を繰り返したのち、水和反応させれば貫入,ピン
ホールの無い一層優れた釉面を得ることができる。
なお、本発明は3層構造の板状施釉コンクリート硬化
体の製法であるが、曲げ強度をさほど必要としない外装
部材をつくる場合には表層と裏層の2層構造にしてもよ
い。もちろんその場合にあっても、反りを許容差以下に
するため、厚さ比を勘案し、かつそれぞれ前述した配合
割合に従った混練物を用いなければならない。
以下本発明を実施例によって説明する。
e.実施例 実施例1〜12,比較例1〜4 第1表および第2表に示す原料,配合割合で、表層お
よび裏層の各モルタル混練物並びに基層コンクリート混
練物をそれぞれつくった。また表層モルタル混練物を、
予め用意していた100×100×4cmの型枠に厚さ5mmになる
ように流し込み、1分間振動締め固めした後、浮き水を
除去し、表層を成形した。その後直ちに表層モルタルの
上に基層コンクリート混練物を全体の厚さが3.5cmとな
るように流し込み、15秒間振動締め固めを行い、表層,
基層及び裏層の一体成形物を得た。該成形物を24時間気
中養生し硬化させ、脱型し、200℃で12時間乾燥し硬化
体を得た。
該硬化体の表層面に、釉薬(日本琺瑯釉薬社製、商品
名『7321』)を水と混合したスリップをスプレーで塗布
したのち、電気炉で900℃、5時間焼成し、放冷後、水
中に24時間浸漬して板状施釉コンクリート硬化体を得
た。得られた該硬化体の施釉面における反りをJIS A650
1で測定し、その結果を第1表に示した。
f.発明の効果 本発明は板状施釉コンクリート硬化体の硬化体部分を
表層,基層,裏層に分けて、それぞれ適した配合のモル
タル混練物,コンクリート混練物等を用いて順次打設し
て一体成形し、施釉する方法であって、それによって製
品の反りを許容差以下にできるようにした製法であり、
従来法で製造した際生じていた反りを許容差以下にで
き、ねじれも改善でき、もって該硬化体の収率が大幅に
向上できる。そのうえ、表層成形にも特定配合の混練物
を用いるので施釉にピンホールが発生せず美しいものが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 良 東京都練馬区石神井町8―22―7―302 (72)発明者 金子 光臣 東京都練馬区石神井町8―22―7―304 (72)発明者 向井 浩三 千葉県松戸市下矢切186―2 (72)発明者 西岡 耕一郎 東京都東久留米市氷川台1―3―9 (56)参考文献 特開 昭63−95180(JP,A) 特開 昭61−17464(JP,A) 特開 昭60−200878(JP,A) 特開 昭61−275151(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水セメント比50〜100%、砂セメント比160
    〜420%のモルタル混練物を型枠に流し込み、振動によ
    り締め固め浮き水を除去して表層を成形し、該表層モル
    タルの上にコンクリートまたはモルタルのいずれかの混
    練物を流し込み、振動により締め固めて基層を成形し、
    次いで該基層コンクリートまたはモルタルの上に水セメ
    ント比30〜70%、砂セメント比100〜500%のモルタル混
    練物を流し込み、振動により締め固めて裏層を成形し、
    硬化させ、脱型し、乾燥後、該表層面に施釉し、焼成
    し、冷却し、水和反応させることを特徴とする板状施釉
    コンクリートまたはモルタル硬化体の製造方法。
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