JPH0825332A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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Publication number
JPH0825332A
JPH0825332A JP16567194A JP16567194A JPH0825332A JP H0825332 A JPH0825332 A JP H0825332A JP 16567194 A JP16567194 A JP 16567194A JP 16567194 A JP16567194 A JP 16567194A JP H0825332 A JPH0825332 A JP H0825332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
inorganic plate
curing
molding
molded body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16567194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kubo
雅昭 久保
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的強度を低下させずに軽量化したセメン
ト系の無機質板を提供する。 【構成】 セメント系の水硬化性物質を主成分とする無
機質板の製造方法において、養生時に寸法膨張を引き起
こす軽量骨材を配合して成形体3を形成し、この成形体
3を寸法膨張を規制する型枠内に保持して養生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築用の外装材、瓦また
は内装材などに使用される無機質板の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】セメント系の無機質板は重いことが欠点
であるため、従来からこの点を改良したセメント系の無
機質板が、建築用の外装材または内装材などに用いられ
ている。軽量化の方法としては、軽量骨材を添加するこ
とが一般的に行われている。この他、気泡コンクリート
のように発泡体化させているものもある。
【0003】このような無機質板は、外気に晒されても
表面が変質することが少なく、また、軽量になっている
ので建築用の外壁材などの用途に好適に使用されるもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例にあって、軽量骨材の添加または発泡体化は、得
られる無機質板の機械的強度を低下させる欠点を有して
いる。特に発泡体化は強度の低下が著しいものである。
このため、このような無機質板を外装材などに加工また
は施工する場合に破損しやすく、これらの作業が行いに
くいものになっている。
【0005】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的は、機械的強度を
低下させずに軽量化したセメント系の無機質板を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、セメント系の水硬化性物質を主成分
とする無機質板の製造方法において、養生時に寸法膨張
を引き起こす軽量骨材を配合して成形体を形成し、この
成形体を寸法膨張を規制する型枠内に保持して養生する
ことを特徴として構成している。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、軽量骨材を配合したセメントスラリーを型
枠内に充填し、プレス成形して成形体を形成し、この成
形体を型枠と共に養生することを特徴として構成してい
る。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、軽量骨材としてパーライトを5〜
20重量%配合することを特徴として構成している。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、成形体を型枠内に保
持して養生することによって、養生時の成形体の寸法膨
張が型枠に規制され、寸法膨張を押さえるような力が働
くことになる。つまり、養生時に無機質板となる成形体
にプレストレスが発生しており、このプレストレスによ
って無機質板の機械的強度が向上している。
【0010】請求項2記載の発明では、型枠内にセメン
トスラリーを充填した後は、この型枠内に保持されて成
形されることによって成形体が形成され、さらにこの型
枠内に成形体が保持されて養生される。したがって、成
形体を移し変える手間がかからず能率良く無機質板を製
造することができる。
【0011】請求項3記載の発明では、軽量骨材として
5〜20重量%配合されるパーライトによって、成形体
が養生時に確実に膨張している。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を、建築用の外装材などに
使用される無機質板を一例として、以下に図1ないし図
3を参照して説明する。図1はこの実施例の製造方法に
おいて使用する型枠を示す断面図である。図2は、この
実施例または比較例の無機質板の比重と曲げ強度の測定
結果をプロットしたグラフである。図3は軽量骨材とし
て用いられるパーライトの配合量と養生時の寸法変化量
との関係を示すグラフである。
【0013】この実施例の無機質板は、セメント系の水
硬化性物質を主成分とする無機質板の製造方法におい
て、養生時に寸法膨張を引き起こす軽量骨材をセメント
スラリーに配合して成形体3を形成し、この成形体3を
寸法膨張を規制する型枠内に保持して養生することを特
徴として構成しているものである。
【0014】図1は上記の型枠を示し、この図におい
て、1は40×160mmの大きさの型枠本体であって、
ステンレス製の堅牢な箱状のものである。また、2はス
テンレス製の上蓋であり、以下に説明する配合のセメン
トスラリーを流し込んで、プレス成形し、成形体3を形
成するものである。そして、止めピン4によって上蓋2
を固定し、この状態のまま60℃で20時間蒸気養生し
たのち、さらに、オートクレーブ中で170℃で10時
間オートクレーブ養生することによって、製品となる無
機質板を得ている。
【0015】セメントスラリーの配合としては、主材と
して、ポルトランドセメント100部、フライアッシュ
100部、ケイ石粉40部、パルプ5部に対して水10
0部を加えて混合している。そして、本実施例において
は、以下の表1に示すように、養生時に寸法膨張を引き
起こす軽量骨材として、パーライトを選定しているもの
である。
【0016】
【表1】
【0017】なお、この表1に示すパーライトまたはバ
ーミュキュライトは、添加剤として入れられる軽量骨材
であり、主材の固形分に対する重量パーセントを示して
いる。また、表1に示したそれぞれの実施例または比較
例の曲げ強度は、ヘッドスピード1mm/minにて測定した
ものである。
【0018】図2は、以上の表1の無機質板の比重と曲
げ強度の測定結果をパーライトを配合した実施例または
バーミュキュライトを配合した比較例についてプロット
したグラフである。このグラフはそれぞれのパーライト
またはバーミュキュライトの配合量と、得られる無機質
板の比重および曲げ強度との関係を示しており、実施例
1〜3のパーライト5、10または15%配合のもの
は、バーミュキュライトを10または15%配合の比較
例1のものよりも、同じ比重のものであれば曲げ強度が
向上している。
【0019】これは、パーライトの配合によって、養生
時、特にオートクレーブ養生時に成形体3が寸法膨張を
引き起こしていることによるものである。つまり、成形
体3を型枠内に保持して養生することによって、養生時
の成形体3の寸法膨張が型枠に規制され、寸法膨張を押
さえるような力が働くことになり、養生時に無機質板と
なる成形体3にプレストレスが発生しており、このプレ
ストレスによって無機質板の機械的強度が向上している
ものである。
【0020】また、この実施例においては、型枠内にセ
メントスラリーを充填した後は、この型枠内に保持して
成形することによって成形体3を形成し、さらにこの型
枠内に成形体1を保持して養生する。したがって、成形
体3を移し変える手間がかからず、能率良く無機質板を
製造することができるものである。
【0021】図3は上記したパーライトの配合量と養生
前後の寸法変化を示したものである。養生前後の寸法変
化は、パーライトの配合量がこのグラフに示すように、
5%以上で膨張するようになり、20%まで膨張量が大
きくなっている。しかし、20%以上添加してもこれ以
上膨張することがなく、曲げ強度が低下するようになる
ので好ましくないものである。
【0022】以上説明したように、この実施例の無機質
板は、パーライトを5〜20%添加することによって、
養生時に成形体3にプレストレスが発生しており、この
結果、十分な曲げ強度をを確保すると共に軽量化をも達
成できているものである。このため、建築用の外装材な
どの用途に好適なものになっている。
【0023】なお、養生時に寸法膨張を起こすような添
加剤は、上記のパーライトのみでなく、この他にいろい
ろな材料を用いることができる。例えば、シラス、シラ
スバルーン、オパールまたは火山礫などを用いることが
できる。
【0024】また、上記した実施例は、型枠を用いて成
形体3を形成する場合を示したが、この他にセメントス
ラリーを成形ベルト上に一定厚さに供給して成形体3を
得、この成形体3を型枠に保持するようにしてもよいも
のである。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、成形体を型枠内
に保持して養生することによって、養生時に成形体にプ
レストレスが導入され、得られる無機質板の機械的強度
が向上している。
【0026】したがって、この無機質板は骨材による軽
量化に伴う機械的強度の低下が補われている。このた
め、このような無機質板を外装材などに加工または施工
する場合、破損することがなくて、これれらの作業がし
やすく、また、施工後も外力などによって破損しにくい
丈夫なものになっている。
【0027】また、厚さ方向に対称な構造となってお
り、反りの発生しにくいものになっている。
【0028】請求項2記載の発明は、型枠に保持して成
形から養生までの工程が成されるので、能率のよい製造
方法になっている。
【0029】請求項3記載の発明は、軽量骨材として配
合されるパーライトによって、成形体が養生時に確実に
膨張し、得られる無機質板の機械的強度が確実に向上し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において使用する型枠を示す
断面図である。
【図2】同上実施例および比較例の無機質板の比重と曲
げ強度の測定結果をプロットしたグラフである。
【図3】同上無機質板において軽量骨材として用いられ
るパーライトの配合量と養生時の寸法変化率との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 型枠本体 2 上蓋 3 成形体 4 止めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C04B 28/02 14:18) 111:40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント系の水硬化性物質を主成分とす
    る無機質板の製造方法において、養生時に寸法膨張を引
    き起こす軽量骨材を配合して成形体を形成し、この成形
    体を寸法膨張を規制する型枠内に保持して養生すること
    を特徴とする無機質板の製造方法。
  2. 【請求項2】 軽量骨材を配合したセメントスラリーを
    型枠内に充填し、プレス成形して成形体を形成し、この
    成形体を型枠と共に養生することを特徴とする請求項1
    記載の無機質板の製造方法。
  3. 【請求項3】 軽量骨材としてパーライトを5〜20重
    量%配合することを特徴とする請求項1または2記載の
    無機質板の製造方法。
JP16567194A 1994-07-19 1994-07-19 無機質板の製造方法 Withdrawn JPH0825332A (ja)

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JP16567194A JPH0825332A (ja) 1994-07-19 1994-07-19 無機質板の製造方法

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JPH0825332A true JPH0825332A (ja) 1996-01-30

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014008651A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Taisei Corp コンクリート部材保持構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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