JP2003343086A - コンクリートの養生シート - Google Patents

コンクリートの養生シート

Info

Publication number
JP2003343086A
JP2003343086A JP2002152224A JP2002152224A JP2003343086A JP 2003343086 A JP2003343086 A JP 2003343086A JP 2002152224 A JP2002152224 A JP 2002152224A JP 2002152224 A JP2002152224 A JP 2002152224A JP 2003343086 A JP2003343086 A JP 2003343086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
water
curing
sheet
sheet member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002152224A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Konno
修 今野
Kenichiro Yamamoto
憲一郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP2002152224A priority Critical patent/JP2003343086A/ja
Publication of JP2003343086A publication Critical patent/JP2003343086A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートから発生したブリージング水を短
時間に除去できると共に、コンクリートが養生中に乾燥
して品質不良及びひび割れの発生を防止でき、しかもコ
ストアップを抑制できるコンクリートの養生シートを提
供する。 【解決手段】本発明の養生シート1は、水分を透過可能
な透水シート部材11と、水分を吸収及び保持可能な吸
水シート部材12と、高強度を有する高強度シート部材
13とを、上記に記載の順序で積層したものである。こ
の養生シート1は、例えばスラブのコンクリート表面に
敷きつめることにより、コンクリートから発生したブリ
ージング水を短時間で吸収して除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スラブなどの養生
に好適なコンクリートの養生シートに関する。 【0002】 【従来の技術】スラブのコンクリートは、一般に低強度
のコンクリートを用いることが多い。このような低強度
のコンクリート中には、水和反応に不要な余剰水が多く
含まれているため、モルタル中に含まれている水が時間
の経過と共に表面に浮上するブリージングが起こり、多
量のブリージング水が発生する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
トを打設した後、その表面を平坦にするためこて均しを
するが、気温の低い冬場においては、ブリージングの終
了する時間が長くかかることから、こて均しが大幅に遅
くなり、それ以降の工程も遅くなるという問題があっ
た。 【0004】また、ブリージング水を放置すると、コン
クリート硬化後におけるコンクリート上層部の品質が悪
くなり、場合によってはコンクリート表面にひび割れが
発生することがあった。 【0005】本発明の目的は、このような問題点を解決
するためになされたものであり、コンクリートから発生
したブリージング水を短時間に除去できると共に、コン
クリートの上層部の品質が悪化してその表面にひび割れ
が発生するのを防止でき、しかもコストアップを抑制で
きるコンクリートの養生シートを提供することを技術的
課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明はコンクリートの
養生シートであり、上記技術的課題を解決するため、以
下のように構成されている。すなわち、本発明のコンク
リートの養生シートは、水分を透過可能な透水シート部
材と、水分を吸収及び保持可能な吸水シート部材と、高
強度を有する高強度シート部材とを、上記に記載の順序
で積層したことを特徴とする。 【0007】透水シート部材としては不織布などを例示
でき、吸水シート部材としては紙おむつなどに使用され
る高吸収ポリマーを例示できる。 【0008】この発明によれば、吸水シート部材によっ
て水分を多量に吸収及び保持できるので、コンクリート
のブリージング水を除去するのに好適である。また、吸
水シート部材の両面が透水シート部材と高強度シート部
材によって保護されているので、耐久性が高くなる。更
に、透水シート部材、吸水シート部材及び高強度シート
部材は、一般的に使用されている材料を使用できるの
で、低コストで製造できる。 【0009】また、ブリージング水を吸収した養生シー
トをコンクリート表面に敷き並べることにより、コンク
リート表面を湿潤状態に保持養生できる。 【0010】また、上記コンクリートの養生シートを、
養生すべきコンクリートの表面に敷きつめ、前記コンク
リートから発生したブリージング水を前記透水シート部
材を介して前記吸水シート部材で吸収することにより、
前記ブリージング水を除去することができる。 【0011】これにより、コンクリートの打設後、例え
ば夏場であれば10分程度、冬場であれば30分程度経
過してからブリージング水を養生シートの吸収シート部
材で吸水するので短時間で除去できる。 【0012】また、前記養生シートは、前記養生すべき
コンクリートを打設した後、前記ブリージング水が発生
するタイミングに合わせて、前記コンクリートの表面に
敷きつめることができ、この場合には、ブリージング水
を効率よく除去できる。 【0013】また、前記養生シートによって前記ブリー
ジング水を除去した後、前記養生シートを取り除いて前
記コンクリート表面のこて均しを行い、その後、前記ブ
リージング水を含んでいる前記養生シートを前記こて均
ししたコンクリート表面に敷きつめることができる。 【0014】この場合には、こて均しした後のコンクリ
ート表面が養生シートに含まれている水分によって湿潤
状態に保持され、コンクリートが養生中に乾燥して品質
不良を起こしたり、コンクリート表面にひび割れが発生
するのを防止できる。 【0015】また、前記養生すべきコンクリートとして
は、スラブのコンクリートのように低強度で水分を多く
含んでいるコンクリートが好適である。 【0016】以上の各構成要素は、可能な限り互いに組
み合わせることができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンクリート
の養生シートの実施の形態について、図面を参照して詳
細に説明する。 【0018】図1は本発明に係るコンクリートの養生シ
ートを示す断面図、図2は本発明に係るコンクリートの
養生シートをロール状に巻回した状態を示す斜視図、図
3は本発明に係るコンクリートの養生シートによる養生
方法を示す断面図、図4は本発明に係るコンクリートの
養生シートによる養生方法において、養生シートがブリ
ージング水を吸収した状態を示す断面図である。 【0019】図1に示すように、本発明に係るコンクリ
ートの養生シート1は、水分を透過可能な透水シート部
材11と、水分を吸収及び保持可能な吸水シート部材1
2と、高強度を有する高強度シート部材13とが、この
順序で積層されている。 【0020】透水シート部材11は、不織布など水分の
透過性が高いシート部材を用いることができる。また、
吸水シート部材12は、自重の約1000倍の水分を吸
収可能な高吸収ポリマーシートなどで形成できる。この
高吸収ポリマーシートとしては、例えば紙おむつの原料
などがあり、多量の水分を吸収すると共に吸収した水分
をそのまま保持することができる。また、高強度シート
13は、多量の水分を吸収した吸水シート部材12をと
り回すときに破れない程度の強度が必要であり、例えば
塩化ビニル系のシートなどを使用できる。 【0021】この養生シート1は、図2に示すように、
例えばその幅が1m程度の長尺なシートとし、これをロ
ール状に巻回した状態で保管及び運搬することができ
る。そして、コンクリートの養生をする際に、養生シー
ト1を適宜な長さに切断してコンクリートの表面に敷き
つめる。 【0022】この養生シート1によれば、吸水シート1
2に多量の水分を吸収できると共に、吸収した水分を保
持できる。また、吸水シート12の両面が透水シート1
1と高強度シート13によって保護されているので、耐
久性が高くなる。更に、透水シート部材11、吸水シー
ト部材12及び高強度シート部材13は、一般的に使用
されている材料を使用できるので、低コストで製造でき
る。従って、コンクリートの養生に好適である。 【0023】次に、この養生シート1を用いてコンクリ
ートの養生をする方法について説明する。 【0024】このコンクリートの養生方法においては、
図3に示すように、例えばスラブのコンクリートなど、
養生すべきコンクリート15を打設した後、適切なタイ
ミングでコンクリート表面15aに養生シート1を敷き
つめる。この際、養生シート1を構成している透水シー
ト部材11を、コンクリート表面15aに全面的に当接
させる。 【0025】すなわち、養生シート1をコンクリート表
面15aに敷きつめるタイミングとしては、ブリージン
グ水16が多く発生する時期とするのが好ましい。冬場
においては、コンクリート15を打設した後1時間程度
経過後、夏場においてはコンクリート15を打設した後
30分程度経過後に、ブリージング水16が多く発生す
るので、そのタイミングに合わせて養生シート1をコン
クリート表面15aに敷きつめる。 【0026】そうすると、図4に示すように、コンクリ
ート表面15aに発生したブリージング水16が、養生
シート1の透水シート部材11を透過して吸水シート部
材12に吸収される。この吸収されたブリージング水1
6は、そのまま長時間にわたって吸水シート部材12に
保持される。なお、吸水シート12は吸水によって膨張
し、その厚さが厚くなる。 【0027】養生シート1をコンクリート表面15aに
敷きつめ後、ブリージング水16が養生シート1に殆ど
吸収されたときに、養生シート1をコンクリート表面1
5aから取り除く。通常は、数分間で殆どのブリージン
グ水16が養生シート1に吸収される。養生シート1を
取り除いた後、コンクリート表面15aをこて均しす
る。 【0028】そして、こて均しが終了した後、上記ブリ
ージング水16の除去に使用した養生シート1を、コン
クリート表面15aに再度敷きつめる。この場合も、養
生シート1の透水シート部材11をコンクリート表面1
5aに全面的に当接させる。 【0029】これにより、養生シート1内に保持されて
いる水分16にコンクリート表面15aが晒されて、コ
ンクリート15の湿潤状態が保持される。この状態で一
定時間保持することによって、コンクリート15の養生
が完了する。 【0030】このように、本発明のコンクリートの養生
シートによる養生方法によれば、コンクリート15の打
設後に発生するブリージング水16を、養生シート1の
吸水シート部材12で吸収するので、ブリージング水1
6を短時間で除去できる。従って、コンクリート打設後
に行うこて均しを早期に終了させることができるので、
それ以降の工程も早く施工できる。 【0031】また、養生シート1は、コンクリート15
を打設した後、ブリージング水16が発生するタイミン
グに合わせて、コンクリート表面15aに敷きつめるの
で、ブリージング水16を効率よく除去できる。 【0032】また、養生シート1によってブリージング
水16を除去した後、養生シート1を取り除いてコンク
リート表面15aのこて均しを行い、その後、ブリージ
ング水16を含んでいる養生シート1をこて均ししたコ
ンクリート表面15aに敷きつめるので、コンクリート
表面15aが養生シート1に含まれている水分によって
湿潤状態に保持され、コンクリート15が養生中に乾燥
して品質不良を起こしたり、コンクリート表面15aに
ひび割れが発生するのを防止できる。 【0033】従って、本発明のコンクリート養生シート
1は、例えばスラブのコンクリートなど、水分を多く含
む低強度のコンクリートの養生に好適である。 【0034】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ートの養生シートによれば、吸水シート部材によって水
分を多量に吸収及び保持できるので、コンクリートのブ
リージング水などを多量に吸収でき、こて均し及びその
後の工程を早期に施工できると共に、コンクリートが養
生中に湿潤状態に保持され、養生中に乾燥して品質不良
を起こしたり、コンクリート表面にひび割れが発生する
のを防止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るコンクリートの養生シートを示す
断面図である。 【図2】本発明に係るコンクリートの養生シートをロー
ル状に巻回した状態を示す斜視図である。 【図3】本発明に係るコンクリートの養生シートによる
養生方法を示す断面図である。 【図4】本発明に係るコンクリートの養生シートによる
養生方法において、養生シートがブリージング水を吸収
した状態を示す断面図である。 【符号の説明】 1 コンクリートの養生シート 11 透水シート部材 12 吸水シート部材 13 高強度シート部材 15 コンクリート 15a コンクリート表面 16 ブリージング水

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 水分を透過可能な透水シート部材と、水
    分を吸収及び保持可能な吸水シート部材と、高強度を有
    する高強度シート部材とを、上記に記載の順序で積層し
    たことを特徴とするコンクリートの養生シート。
JP2002152224A 2002-05-27 2002-05-27 コンクリートの養生シート Pending JP2003343086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152224A JP2003343086A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 コンクリートの養生シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152224A JP2003343086A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 コンクリートの養生シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003343086A true JP2003343086A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29769601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002152224A Pending JP2003343086A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 コンクリートの養生シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003343086A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007277841A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Daiwa House Ind Co Ltd コンクリート土間構造およびその施工方法
KR101649302B1 (ko) * 2015-03-26 2016-08-18 현대건설 주식회사 콘크리트 습윤 양생매트
JP2017036657A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 セーレン株式会社 コンクリート養生シート
CN109722957A (zh) * 2019-03-11 2019-05-07 中南大学 一种充填层自密实混凝土的侧面养护装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007277841A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Daiwa House Ind Co Ltd コンクリート土間構造およびその施工方法
KR101649302B1 (ko) * 2015-03-26 2016-08-18 현대건설 주식회사 콘크리트 습윤 양생매트
JP2017036657A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 セーレン株式会社 コンクリート養生シート
CN109722957A (zh) * 2019-03-11 2019-05-07 中南大学 一种充填层自密实混凝土的侧面养护装置
CN109722957B (zh) * 2019-03-11 2023-10-03 中南大学 一种充填层自密实混凝土的侧面养护装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100285224A1 (en) Agent and method for curing pervious concrete
JP2019162815A (ja) コンクリート構造物の製造方法
JP6095409B2 (ja) 高炉セメントコンクリートの養生方法
JP2003343086A (ja) コンクリートの養生シート
Goel et al. A Comparative Study on the Effect of Curing on the Strength of Concrete
JP6609127B2 (ja) コンクリート又はモルタルの内部養生方法
JPS646145B2 (ja)
Yao et al. Development and application of water-saving and moisture-retaining membrane made from controllable high polymer materials for concrete curing
JPH0238902Y2 (ja)
JPH09158472A (ja) コンクリートの養生方法
JPH0688427A (ja) コンクリート余剰水の吸収方法
JP2000336931A (ja) コンクリートの打ち継ぎ方法
JPH06287085A (ja) コンクリート養生パッド及びこのコンクリート養生パッドを用いた養生方法
JPH02128071A (ja) コンクリートの湿潤養生シート
JPH037369Y2 (ja)
JP6318501B2 (ja) コンクリートの養生方法
JP3646265B2 (ja) 擁壁ブロック製造方法
JPH0376383B2 (ja)
JP3589095B2 (ja) コンクリートの打ち継ぎ方法
JPH0216977Y2 (ja)
JPH0238900Y2 (ja)
JPH03144065A (ja) コンクリート打設用型枠
JPH065847Y2 (ja) モルタル・コンクリ−ト用吸水シ−ト
KR100917059B1 (ko) 콘크리트 구조물 방수층 보수공법
JP7341759B2 (ja) 気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法