JP2555784Y2 - グラフィックイコライザ - Google Patents

グラフィックイコライザ

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JP2555784Y2 JP1990069811U JP6981190U JP2555784Y2 JP 2555784 Y2 JP2555784 Y2 JP 2555784Y2 JP 1990069811 U JP1990069811 U JP 1990069811U JP 6981190 U JP6981190 U JP 6981190U JP 2555784 Y2 JP2555784 Y2 JP 2555784Y2
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はグラフィックイコライザに係り、とくに上
キー,下キー,左キー,右キーの4つのキーでグラフィ
ックイコライザ特性の可変操作を行うようにしたグラフ
ィックイコライザに関する。
〔従来の技術〕
グラフィックイコライザには、上キー,下キー,左キ
ー,右キーの4つのキー(通常、十字キーという。第1
図参照)でグラフィックイコライザ(以下、単に「グラ
イコ」という)特性表示面上のカーソルを移動しながら
グライコ特性の可変操作を行うようにしたものがある
(第1図参照)。
左キーと右キーは例えば帯域を指定するカーソルの移
動を行うためのものであり、上キーと下キーはカーソル
で指定された帯域のゲインを所定ステップで増減するた
めのものである。
この十字キーを用いてグライコ特性の可変操作を行う
手順について第11図乃至第13図を参照して説明する。
一例としてオーディオ帯域を、中心周波数が64Hz、25
0Hz、1kHz、4kHz、16kHzの第1帯域乃至第5帯域の5つ
の帯域に分けて、+12乃至−12(dB)の範囲を2dB単位
で音質調整が可能なグラフィックイコライザにおいて、
予め、第1帯域乃至第5帯域が各々、+10、+4、+
6、−10、0(dB)であるグライコ特性カーブに調整さ
れており、かつ、カーソルが第3帯域に在るものとす
る。
この状態からグライコ特性カーブを第11図(2)の一
点鎖線の如く変更したい場合、まず第11図(1)に示す
下キー16を3回オン操作して第3帯域のゲインを0(d
B)する。この際、第3帯域の0(dB)に対応したセグ
メントが点滅し、第3帯域のゲイン0(dB)にカーソル
が在ることが示される(第11図(2)参照)。
次に第12図(1)に示す右キー12を1回オンし、カー
ソルを第4帯域へ移動させる。これにより、それまで連
続点灯状態にあった第4帯域の−10(dB)に対応したセ
グメントが点滅状態に変わる(第12図(2)参照)。
続いて、第13図(1)に示す上キー14を6回オンし、
第4帯域のゲインを+2(dB)とする。
この際、第4帯域の+2(dB)に対応したセグメント
が点滅し、カーソル表示がなされる(第13図(2)参
照)。
同様に右キー12を1回オンしたあと上キー14を2回オ
ンすれば第5帯域のゲインが0から+4(dB)に変わ
り、所望のグライコ特性が得られる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、このような従来の技術では、例えば第11図
(2)に示す如く、第3帯域の0(dB)の位置にカーソ
ルが在る状態から右キー12をオンしようとしたとき、ユ
ーザにはカーソルが右方へ移動する様なイメージが浮か
ぶのに対し、第4帯域に移ったカーソルはそれまで第4
帯域での設定ゲインであった−10(dB)の位置に来るの
で、下方へ引っ張られたような違和感が生じるという問
題があった。
このことは左キー10(第1図参照)に関しても全く同
様である。
この考案は上記した従来技術の問題に鑑み、キー操作
時のイメージ通りにカーソルが移動し、違和感が生じ
ず、所望のグライコ特性の設定操作がし易いグラフィッ
クイコライザを提供することを、その目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案のグラフィックイコライザは、上キー,下キ
ー,左キー,右キーの4つのキーと、音質調整制御に従
いオーディオ信号に対する帯域別のゲインを可変するグ
ラフィックイコライザ部と、帯域別のゲインデータを格
納するゲインデータ記憶部と、帯域指定用のカーソルデ
ータを格納するカーソルデータ記憶部と、左キーと右キ
ー(または上キーと下キー)の操作に応じてカーソルデ
ータ記憶部のカーソルデータを可変設定するカーソルデ
ータ可変設定部と、カーソルデータ可変設定部によりカ
ーソルデータが可変されたとき、ゲインデータ記憶部に
格納されたゲインデータの内、可変後のカーソルデータ
が指定する帯域のゲインデータを、可変前のカーソルデ
ータが指定していた帯域のゲインデータで書き換え設定
する書き換え設定部と、上キーと下キー(または左キー
と右キー)の操作に応じてゲインデータ記憶部に格納さ
れたゲインデータの内、カーソルデータ記憶部に格納さ
れたカーソルデータが指定する帯域のゲインデータを可
変設定するゲインデータ可変設定部と、カーソル表示制
御を含むグラフィックイコライザ特性表示制御に従い、
各帯域の設定ゲインをグラフィックに表示し、この際、
カーソルデータが指定する帯域については表示状態を他
の帯域と変えることでカーソル表示を行う表示部と、ゲ
インデータ記憶部に設定されたゲインデータに基づきグ
ラフィックイコライザ部に対する音質調整制御を行う音
質調整制御部と、ゲインデータ記憶部に設定されたゲイ
ンデータとカーソルデータ記憶部に設定されたカーソル
データに基づき、表示部に対しカーソル表示制御を含む
グラフィックイコライザ特性表示制御を行う表示制御部
と、を備えたことを特徴としている。
〔実施例〕
第1図に基づいてこの考案の1つの実施例を説明す
る。
第1図は、この考案に係るグラフィックイコライザの
構成を示すブロック図である。
オーディオ信号が入力される入力端子A-INにグラフィ
ックイコライザ部としてのグラフィックイコライザ回路
(以下、単に「グライコ回路」という)20が接続されて
おり、外部に設けられたマイクロコンピュータ22による
音質調整制御に従い帯域別にゲインの可変がなされる。
この実施例ではグライコ回路20はオーディオ帯域を、
中心周波数が64Hz、250Hz、1kHz、4kHz、16kHzの第1帯
域乃至第5帯域の5つの帯域に分けて、+12乃至−12
(dB)の範囲を2dB単位で音質調整を行うものとする
(第4図(2)参照)。
グライコ回路20の出力側は出力端子A-OUTと接続され
ている。
またグライコ回路20の出力側にはスペクトラムアナラ
イザ回路(以下、単に「スペアナ回路」という)24が接
続されており、前述した5つの帯域別の信号レベルが検
出されて帯域別信号レベルデータが出力される。
スペアナ回路24の帯域別信号レベルデータの出力側は
表示コントローラ26と接続されている。
表示コントローラ26の入力側にはマイクロコンピュー
タ22も接続されており、スペアナ表示切り換え制御信
号、グライコ表示特性切り換え制御信号、第1帯域乃至
第5帯域のゲインデータと点滅帯域指定データとしての
カーソルデータから成るグライコ特性表示制御信号など
が入力される。
表示コントローラ26はスペアナ表示切り換え制御信号
を入力すると、スペアナ表示モードとなりスペアナ回路
24から入力した帯域別信号レベルデータに基づき出力側
に接続された表示器28にスペアナ表示をさせ、グライコ
表示切り換え制御信号を入力すると、グライコ表示モー
ドとなり、マイクロコンピュータ22から入力するグライ
コ特性表示制御信号に基づき表示器28にグライコ特性カ
ーブの表示とカーソル表示を行わせる。
カーソル表示はカーソルデータが示す帯域の設定ゲイ
ンの点滅でなされる。
表示器28は、縦に13個配列されたセグメントを横方向
に5組有しており、表示コントローラ26の駆動に従いス
ペアナ表示またはグライコ表示(カーソル表示を含む)
を行う。
各帯域のセグメントは、下から−12、−10、−8、−
6、−4、−2、0、+2、+4、+6、+8、+10、
+12(dB)のゲインに対応している(第4図(2)参
照)。
表示コントローラ26と表示器28により表示部が構成さ
れている。
マイクロコンピュータ22の入力側には操作部30が接続
されている。この操作部30には、第1図に示すように左
キー10、右キー12、上キー14、下キー16の4つのキーか
らなるグライコ特性可変設定操作用の十字キーと、スペ
アナ表示モードとグライコ表示モードの切り換え操作用
のモード切り換えキー18が設けられており、各キーのオ
ン操作に対応したキーオン信号がマイクロコンピュータ
22へ出力されるようになっている。
マイクロコンピュータ22は、CPU、ROM、RAMがバス接
続されて成り、ROMに格納された所定のプログラムに基
づき、ユーザによるモード切り換えキー18のオン操作に
応じてスペアナ表示とグライコ表示の切り換え制御を行
ったり、グライコ表示モード下における十字キーのオン
操作に応じてゲインデータやカーソルデータの可変設定
を行ったり、可変設定したゲインデータやカーソルデー
タに基づきグライコ回路20に対する音質調整制御と、表
示コントローラ26に対するカーソル表示制御を含むグラ
イコ特性表示制御を行う機能を有している。
マイクロコンピュータ22のRAMには、第2図に示す如
く、第1帯域乃至第5帯域のゲインデータfd1乃至fd5
格納するゲインデータ記憶エリアと、帯域指定用のカー
ソルデータiを格納するカーソルデータ記憶エリアが設
けられている。fd1乃至fd5は各々−12乃至+12の間の偶
数値を取る。
iは1〜5の値を取り、例えばi=3は第3帯域の指
定を示す。
マイクロコンピュータ22は、左キー10と右キー12の操
作に応じてRAMに格納されたカーソルデータを可変設定
するカーソルデータ可変設定部と、カーソルデータ可変
設定に連動して、RAMに格納されたゲインデータの内、
可変後のカーソルデータが指定する帯域のゲインデータ
を、可変前のカーソルデータが指定していた帯域のゲイ
ンデータで書き換え設定する書き換え設定部と、上キー
14と下キー16の操作に応じてRAMに格納されたゲインデ
ータの内、カーソルデータが指定する帯域のゲインデー
タを可変設定するゲインデータ可変設定部と、RAMに設
定されたゲインデータに基づきグライコ回路20に対する
音質調整制御を行う音質調整制御部と、RAMに設定され
たゲインデータとカーソルデータに基づき、表示コント
ローラ26に対するカーソル表示制御を含むグライコ特性
表示制御を行う表示制御部としての機能を有している。
次にこの実施例の動作を第3図のフローチャート及び
第4図乃至第9図の説明図を参照して説明する。
なお、予めRAMに格納されたゲインデータは、fd1=+
10、fd2=+4、fd3=+6、fd4=−10、fd5=0となっ
ており、カーソルデータiは3になっているものとす
る。
電源オンの初期設定でマイクロコンピュータ22は、RA
Mに格納されたfd1乃至fd5の各ゲインデータをグライコ
回路20へ出力して音質調整制御を行い、また、表示コン
トローラ26に対しスペアナ表示切り換え制御を行う(第
3図のステップ50)。
入力端子A-INに入力されたオーディオ信号はグライコ
回路20に入力される。グライコ回路20は、マイクロコン
ピュータ22の音質調整制御に従い入力オーディオ信号に
対し、第1帯域を+10、第2帯域を+4、第3帯域を+
6、第4帯域を−10、第5帯域を0(dB)に音質調整し
て出力する。
グライコ回路20で音質調整されたオーディオ信号は出
力端子A-OUTから出力されるとともに、スペアナ回路24
に入力される。スペアナ回路24は、音質調整後のオーデ
ィオ信号の帯域別の信号レベルを検出し、帯域別信号レ
ベルデータを表示コントローラ26へ出力する。
表示コントローラ26はマイクロコンピュータ22による
スペアナ表示切り換え制御を受けて、スペアナ表示モー
ドとなり、スペアナ回路24から入力した帯域別信号レベ
ルデータに基づき表示器28の駆動を行いスペアナ表示を
行わせる。
ここでユーザがグライコ特性カーブを第4図(2)の
一点鎖線で示すように変更したい場合、まず、操作部30
のモード切り換えキー18をオンする。
するとモード切り換えキー18に係るキーオン信号がマ
イクロコンピュータ22に入力される。
このときマイクロコンピュータ22は第3図のステップ
52でYESと判断し、表示コントローラ26へグライコ表示
切り換え制御信号を出力し、続いてfd1乃至fd5のゲイン
データと点滅帯域指定データとしてのカーソルデータi
(=3)を含むグライコ特性表示制御信号を表示コント
ローラ26へ出力する(ステップ54、56)。
グライコ表示切り換え制御信号を入力した表示コント
ローラ26は、グライコ表示モードとなり、ゲインデータ
fd1乃至fd5に基づき表示器30の第1帯域は上から2番
目、第2帯域は上から5番目、第3帯域は上から4番
目、第4帯域は下から2番目、第5帯域は真ん中のセグ
メントの点灯駆動を行う。
この際、点滅帯域指定データが3なので、第3帯域の
上から4番目の+6(dB)に対応したセグメントは点滅
駆動し、カーソル表示を行わせる。
次に、第3帯域のゲインを0(dB)とするため、ユー
ザが第4図(1)に示すように操作部30の下キー16をま
ず1回オンすると、下キー16に係るキーオン信号を入力
したマイクロコンピュータ22は第3図のステップ58でYE
Sと判断し、それまでfdi=fd3が−12でないことを確認
したあとfd3から2を引いて+4に変更し、ゲインデー
タの可変設定を行う(ステップ60、62)。
そして変更後のfd3(=+4)を含む全てのゲインデ
ータfd1乃至fd5をグライコ回路20へ出力して音質調整制
御を行い、また、fd1乃至fd5のゲインデータとカーソル
データiを含むグライコ特性表示制御信号を表示コント
ローラ26へ出力する(ステップ64、66)。
グライコ回路20は新たに入力したゲインデータに基づ
き、各帯域のゲインの調整を行う。
この結果、第3帯域のゲインが+6から+4(dB)に
減少する。
また表示コントローラ26は新たに入力したゲインデー
タに基づき、グライコ特性表示駆動を行い、第3帯域は
点滅駆動を行う。
この結果、グライコ特性表示は第3帯域の+6(dB)
に対応するセグメントが消灯し、+4(dB)に対応する
セグメントが点滅する。
同様にしてユーザが下キー16を更に2回オン操作する
と、グライコ回路20での第3帯域のゲインは0(dB)と
なり、グライコ特性表示は第3帯域の0(dB)に対応す
るセグメントが点滅する(ステップ58〜66の繰り返し。
第4図(2)参照)。
このようにして第3帯域のゲインを所望値に変更した
あと、今度は第4帯域のゲインを−10から+2(dB)に
変えるため、まず、第5図(1)に示すように右キー12
をオンし第4帯域へカーソルを移動する操作を行う。
右キー12をオンしようとするとき、それまでカーソル
表示されていた第3帯域のゲインが0(dB)なので、右
キー12のオン時にユーザはカーソルが第3帯域の0(d
B)から第4帯域の0(dB)に向けて右方へ移動するイ
メージを持つ。
右キー12がオンされるとマイクロコンピュータ22は第
3図のステップ68でYESと判断し、それまでiが5でな
いことを確認したあとiに1を加えて4に変更し、カー
ソルデータを可変設定する(ステップ70、72)。
続いて、カーソルデータが示す第4帯域のゲインデー
タfd4を、可変前のカーソルデータが指定していた第3
帯域のゲインデータfd3で書き換え設定し0とする(ス
テップ74)。
そして書き換え設定後のfd4(=0)を含む全てのゲ
インデータfd1乃至fd5をグライコ回路20へ出力して音質
調整制御を行い、また、fd1乃至fd5のゲインデータとカ
ーソルデータi(=4)を含むグライコ特性表示制御信
号を表示コントローラ26へ出力する(ステップ64、6
6)。
グライコ回路20は新たに入力したゲインデータに基づ
き、各帯域のゲインの調整を行う。
よって、第4帯域の設定ゲインが−10から0(dB)に
移る。
また表示コントローラ26は新たに入力したゲインデー
タに基づき、グライコ表示駆動を行い、カーソルデータ
に基づき第4帯域は点滅駆動を行う。
よって、グライコ特性表示は第4帯域の−10(dB)に
対応するセグメントが消灯し、第4帯域の0(dB)に対
応するセグメントが点滅する(第5図(2)参照)。
この結果、第4帯域のカーソル表示は右キー12のオン
時にユーザがイメージした方向と一致することになり、
自然な操作感覚が得られる。
この状態で、第6図(1)に示す様に操作部30の上キ
ー14を1回オンすると、上キー14に係るキーオン信号を
入力したマイクロコンピュータ22は第3図のステップ76
でYESと判断し、それまでfdi=fd4が+12でないことを
確認したあとfd4に2を加えて+2とし、ゲインデータ
の可変設定を行う(ステップ78、80)。
そして可変設定後のfd4(=+2)を含む全てのゲイ
ンデータfd1乃至fd5をグライコ回路20へ出力して音質調
整制御を行い、また、fd1乃至fd5のゲインデータとカー
ソルデータiを含むグライコ特性表示制御信号を表示コ
ントローラ26へ出力する(ステップ64、66)。
グライコ回路20は新たに入力したゲインデータに基づ
き、各帯域のゲインの調整を行う。
この結果、第4帯域のゲインが0から+2(dB)に増
大する。
また表示コントローラ26は新たに入力したゲインデー
タに基づき、グライコ表示駆動を行い、カーソルデータ
が指定する第4帯域は点滅駆動を行う。
この結果、グライコ特性表示は第4帯域の0(dB)に
対応するセグメントが消灯し、+2(dB)に対応するセ
グメントが点滅する。
このようにして第4帯域のグライコ特性を所望値に変
更したあと、今度は第5帯域のゲインを0から+4(d
B)に変えるため、前述と同様にしてまず、第7図
(1)に示すように右キー12をオンし第5帯域へカーソ
ルを移動する操作を行う。
このとき、第4帯域のカーソル表示が+2(dB)なの
で、右キー12をオンしようとするとき、ユーザは第4帯
域の+2から第5帯域の+2(dB)へカーソルが移動す
るイメージを持つ。
右キー12がオンされるとマイクロコンピュータ22は第
3図のステップ68でYESと判断し、iに1を加えて5に
可変設定する(ステップ70、72)。
続いて、可変後のカーソルデータが示す第5帯域のゲ
インデータfd5を、可変前のカーソルデータが指定して
いた前の第4帯域のゲインデータfd4で書き換え設定し
て+2とする(ステップ74)。
そして書き換え設定後のfd5(=+2)を含む全ての
ゲインデータfd1乃至fd5をグライコ回路20へ出力して音
質調整制御を行い、また、fd1乃至fd5のゲインデータと
カーソルデータi(=5)を含むグライコ特性表示制御
信号を表示コントローラ26へ出力する(ステップ64、6
6)。
グライコ回路20は新たに入力したゲインデータに基づ
き、各帯域のゲインの調整を行うので第5帯域のゲイン
は0から+2(dB)に変化し、また表示コントローラ26
は新たに入力したゲインデータに基づき、グライコ特性
表示駆動を行い、カーソルデータが指定する第5帯域は
点滅駆動を行うので、グライコ特性表示は第5帯域の0
(dB)に対応するセグメントの点灯が消え、+2(dB)
に対応するセグメントが点滅する(第7図(2)参
照)。
この結果、第5帯域のカーソル位置と設定ゲインは、
右キー12のオン時にユーザがイメージした方向と一致す
ることになり、自然な操作感覚が得られる。
この状態で、第8図(1)に示す様に操作部30の上キ
ー14を1回オンすると、上キー14に係るキーオン信号を
入力したマイクロコンピュータ22は第3図のステップ76
でYESと判断し、それまでfdi=fd5が+12でないことを
確認したあとfd5に2を加えて+4にとし、ゲインデー
タの可変設定を行う(ステップ78、80)。
そして可変設定後のfd5(=+4)を含む全てのゲイ
ンデータfd1乃至fd5をグライコ回路20へ出力して音質調
整制御を行い、また、fd1乃至fd5のゲインデータとカー
ソルデータiを含むグライコ特性表示制御信号を表示コ
ントローラ26へ出力する(ステップ64、66)。
グライコ回路20は新たに入力したゲインデータに基づ
き、各帯域のゲインの調整を行うので、第5帯域のゲイ
ンが+2から+4(dB)に増大し、表示コントローラ26
は新たに入力したゲインデータに基づき、グライコ特性
表示駆動を行い、この際、カーソルデータに基づき第5
帯域を点滅駆動するので、グライコ特性表示は第5帯域
の+2(dB)に対応するセグメントが消灯し+4(dB)
に対応するセグメントが点滅する(第8図(2)参
照)。
この結果、ユーザ所望のグライコ特性カーブが実現さ
れる。
なお、左キー10をオン操作したときも、右キー12の場
合と同様に、カーソル移動先の帯域のゲインは、それま
でカーソルの有った帯域のゲインからユーザが左方向に
イメージしたゲインに変わる(第3図のステップ82〜8
8、64、66)。
例えば、第8図(2)の状態より、ユーザが第9図
(1)に示す如く左キー10をオンしたとき、グライコ特
性表示は第9図(2)の状態となる。
グライコ特性の可変設定操作を終了したあと、操作部
30のモード切り換えキー18をオンすれば、マイクロコン
ピュータ22のスペアナ表示切り換え制御に従い、表示コ
ントローラ26は表示器28にスペアナ表示を行わせる(ス
テップ90、92)。
この実施例によれば、左キー10と右キー12がオンされ
ると、マイクロコンピュータ22はRAMに格納されたカー
ソルデータiを可変設定すると同時に、可変後のカーソ
ルデータが指定する帯域のゲインデータを、可変前のカ
ーソルデータが指定していた帯域のゲインデータで書き
換えてゲインデータの書き換え設定を行い、書き換え設
定後のゲインデータに基づきグライコ回路20に対し音質
調整制御を行うとともに、書き換え設定後のゲインデー
タと可変設定後のカーソルデータに基づき表示コントロ
ーラ26に対しカーソル表示制御を含むグライコ特性表示
制御を行うようにしたことにより、左キー10や右キー12
のオン時に、ユーザがイメージした通りにカーソル表示
が移動し設定ゲインも変わるので、自然な操作感覚が得
られ、所望のグライコ特性の設定操作がし易くなる。
なお、上記した実施例では、左キーと右キーを帯域間
でのカーソル移動操作用とし、上キーと下キーを同一帯
域内でのゲイン可変操作用としたが、この考案は何らこ
れに限定されず、表示器が例えば第10図に示す様に構成
されているときは、上キーと下キーを帯域間でのカーソ
ル移動操作用とし、左キーと右キーを同一帯域内でのゲ
イン可変操作用としてもよい。
またオーディオ帯域を第1乃至第5帯域の5つに分割
して音質調整を行うようにしたが、3つ、7つ、9つな
ど他の分割数とする場合にも適用できるのは当然であ
る。
〔考案の効果〕
この考案のグラフィックイコライザによれば、上キ
ー,下キー,左キー,右キーの4つのキーと、音質調整
制御に従いオーディオ信号に対する帯域別のゲインを可
変するグラフィックイコライザ部と、帯域別のゲインデ
ータを格納するゲインデータ記憶部と、帯域指定用のカ
ーソルデータを格納するカーソルデータ記憶部と、左キ
ーと右キー(または上キーと下キー)の操作に応じてカ
ーソルデータ記憶部のカーソルデータを可変設定するカ
ーソルデータ可変設定部と、カーソルデータ可変設定部
によりカーソルデータが可変されたとき、ゲインデータ
記憶部に格納されたゲインデータの内、可変後のカーソ
ルデータが指定する帯域のゲインデータを、可変前のカ
ーソルデータが指定していた帯域のゲインデータで書き
換え設定する書き換え設定部と、上キーと下キー(また
は左キーと右キー)の操作に応じてゲインデータ記憶部
に格納されたゲインデータの内、カーソルデータ記憶部
に格納されたカーソルデータが指定する帯域のゲインデ
ータを可変設定するゲインデータ可変設定部と、カーソ
ル表示制御を含むグラフィックイコライザ特性表示制御
に従い、各帯域の設定ゲインをグラフィックに表示し、
この際、カーソルデータが指定する帯域については表示
状態を他の帯域と変えることでカーソル表示を行う表示
部と、ゲインデータ記憶部に設定されたゲインデータに
基づきグラフィックイコライザ部に対する音質調整制御
を行う音質調整制御部と、ゲインデータ記憶部に設定さ
れたゲインデータとカーソルデータ記憶部に設定された
カーソルデータに基づき、表示部に対しカーソル表示制
御を含むグラフィックイコライザ特性表示制御を行う表
示制御部と、を備えたことにより、左キーと右キー(ま
たは上キーと下キー)のオン時に、それまでカーソル表
示されていた帯域とゲインの位置から、周波数軸上で上
側または下側に隣接した帯域で、直前のカーソル表示ゲ
インと同じゲインへ平行に、ユーザがイメージした通り
にカーソル表示が移動するので自然な操作感覚が得ら
れ、また、グラフィックイコライザ部におけるカーソル
移動後のカーソルデータの示す帯域の設定ゲインは、カ
ーソル移動前のカーソルデータの示す帯域のゲインに自
動的に変更されるので、山形や谷形など、所望のグライ
コ特性の設定操作がし易くなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1つの実施例に係るグラフィックイ
コライザの構成を示すブロック図、第2図は第1図中の
マイクロコンピュータのメモリに格納されたデータの説
明図、第3図は第1図中のマイクロコンピュータの動作
を示すフローチャート、第4図乃至9図は第1図の動作
を示す説明図、第10図は第1図中の表示器の変形例を示
す外観図である。 第11図乃至第13図は従来のグラフィックイコライザの操
作手順とグラフィックイコライザ特性表示状態の変化の
様子を示す説明図である。 主な符号の説明 10:左キー、12:右キー、14:上キー、16:下キー、20:グ
ラフィックイコライザ回路、22:マイクロコンピュー
タ、26:表示コントローラ、28:表示器。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上キー、下キー、左キー、右キーの4つの
    キーと、 音質調整制御に従いオーディオ信号に対する帯域別のゲ
    インを可変するグラフィックイコライザ部と、 帯域別のゲインデータを格納するゲインデータ記憶部
    と、 帯域指定用のカーソルデータを格納するカーソルデータ
    記憶部と、 左キーと右キー(または上キーと下キー)の操作に応じ
    てカーソルデータ記憶部のカーソルデータを可変設定す
    るカーソルデータ可変設定部と、 カーソルデータ可変設定部によりカーソルデータが可変
    されたとき、ゲインデータ記憶部に格納されたゲインデ
    ータの内、可変後のカーソルデータが指定する帯域のゲ
    インデータを、可変前のカーソルデータが指定していた
    帯域のゲインデータで書き換え設定する書き換え設定部
    と、 上キーと下キー(または左キーと右キー)の操作に応じ
    てゲインデータ記憶部に格納されたゲインデータの内、
    カーソルデータ記憶部に格納されたカーソルデータが指
    定する帯域のゲインデータを可変設定するゲインデータ
    可変設定部と、 カーソル表示制御を含むグラフィックイコライザ特性表
    示制御に従い、各帯域の設定ゲインをグラフィックに表
    示し、この際、カーソルデータが指定する帯域について
    は表示状態を他の帯域と変えることでカーソル表示を行
    う表示部と、 ゲインデータ記憶部に設定されたゲインデータに基づき
    グラフィックイコライザ部に対する音質調整制御を行う
    音質調整制御部と、 ゲインデータ記憶部に設定されたゲインデータとカーソ
    ルデータ記憶部に設定されたカーソルデータに基づき、
    表示部に対しカーソル表示制御を含むグラフィックイコ
    ライザ特性表示制御を行う表示制御部と、 を備えたことを特徴とするグラフィックイコライザ。
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