JP2555397B2 - チアゾロベンズイミダゾ−ル類の製造方法およびそれに用いる中間体 - Google Patents

チアゾロベンズイミダゾ−ル類の製造方法およびそれに用いる中間体

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JP2555397B2 JP63010569A JP1056988A JP2555397B2 JP 2555397 B2 JP2555397 B2 JP 2555397B2 JP 63010569 A JP63010569 A JP 63010569A JP 1056988 A JP1056988 A JP 1056988A JP 2555397 B2 JP2555397 B2 JP 2555397B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、薬理学上活性なチアゾロベンズイミダゾー
ル類の製造方法およびその方法に使用する中間体に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、チアゾロ[3,2−a]
ベンズイミダゾール類の製造方法および該方法において
形成されるフロ[2′,3′:4,5]チアゾロ[3,2−a]
ベンズイミダゾロン中間体に関する。
発明の背景 チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール類は、米国
特許第4214089号において、抗腫よう性剤および/また
は免疫応答の増強剤として開示されている。多くの他の
化合物は、腫よう性組織の増殖を抑制する活性を有する
が、細胞毒性が主要な副作用であり、体内の他の組織を
損傷する。これらチアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾ
ール類は、副作用の低発現率、特にその低甲状腺中毒性
負債について指摘されている。本明細書にて例示および
請求された化合物のうちの1つは、その名称が3−(p
−クロロフェニル)チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダ
ゾール−2−酢酸である。該化合物および関連するチア
ゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール類はまた、米国特
許第4361574号において、哺乳動物のコラゲナーゼ抑制
剤として開示されている。コラーゲンは、角膜、皮膚、
胃腸消化器、関節粘膜および身体の他の部分の表面組織
における主有機成分である。コラゲナーゼは、コラーゲ
ンを分解する能力を有しており、そのため、前記部分の
主有機成分を構成するコラーゲンベースの組織を破壊す
る能力を有する。かくして、コラーゲン抑制剤は、コラ
ーゲン結合組織の破壊が中心的な役割である、例えば、
歯周疾患、リウマチ様関節炎、角膜潰よう等のごとき疾
患の治療において有用である。
米国特許第4214089号および第4361574号において、記
載されているチアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール
類の製造方法は、対応する2,3−ジヒドロ−3−ヒドロ
キシ−チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾールを、水
性酸、ジオキサンの混合物中、還流温度にて加温するこ
とによって脱水することを包含する。
かくして、反応は、次の反応式: [式中、nは1または2、Rは水素または低級アルキル
およびR1は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、トリ
フルオロメチルまたはハロゲンを意味する] で示すことができる。3−(p−クロロフェニル)チア
ゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール自体の場合、米国
特許第4361574号の実施例1は、溶媒として6N HClおよ
びジオキサンを用い、18時間加熱還流して、わずか収率
42%での製造を示している。実際に、式(I)の化合物
の製造するこの方法では、20ないし50%の範囲の比較的
低収率であり、その上反応生成物を、収率をさらに有意
に喪失させることなく精製することは困難であることが
判明した。ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミスト
リィ(Journal of Medicinal Chemistry)、1976、Vol
19、No.4、524〜530頁において記載されているこれと同
じ方法での収率は、わずかに23%である。
発明の開示 今回、驚くべきことに、硫酸、スルホン酸およびリン
酸からなる群より選択した強酸またはその混合物の存在
下、要すれば加熱下で反応を実施することによって、前
記反応の収率が実質的に改善でき、かつより純粋な生成
物が得られることが見出された。したがって、本発明
は、硫酸、スルホン酸およびリン酸からなる群より選択
した酸またはその混合物、および所望によりまたは要す
れば不活性溶媒の存在下(ただし水が存在する場合、水
の量は酸の15容量%以下である)にて、前記式(II)の
化合物(COORは酸またはエステル基)を脱水し、要すれ
ば、反応を加熱して行うことを特徴とする前記式(I)
のチアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール類またはそ
の塩(Rは水素)の製造方法を提供する。反応を液体酸
を用いて実施する場合、溶媒は必要ではないが、現存さ
せることもできる。しかしながら、反応温度にて固体で
あるスルホン酸類の場合、不活性溶媒が用いられる。固
体スルホン酸用の適当な溶媒の例として、ハロアルカン
類、例えば、ジクロロメタンまたはクロロホルムがあ
る。スルホン酸類の例としては、特にアルカンが1ない
し6個の炭素原子を有し、アリールが6ないし10個の炭
素原子を有するアルカン−またはアリール−スルホン酸
類のごとき脂肪族または芳香族−スルホン酸であり、最
も好ましくはメタン−またはエタン−スルホン酸であ
る。アリールスルホン酸類の例して、ベンゼン−または
p−トルエン−スルホン酸がある。ハロスルホン酸、例
えば、クロロスルホン酸もまた用いることができる。実
質的に、無水条件下にて反応を行うことが最も好ましい
が、少量の水、例えば、酸に基づいて15%V/Vまでは存
在してもよい。該量は酸に基づいて10容量%以下である
ことが好ましく、5%V/V以下であることが最も好まし
い。硫酸を用いる場合、木炭化を防止するために、ある
程度の水、例えば、酸に基づいて4%V/Vまで現存させ
ることが好ましい。反応を室温にてかつ十分な時間適宜
に実施し、最適な生成収率を得る。例えば、濃硫酸を用
いる場合、3ないし5時間の反応時間および5ないし25
℃の反応温度にて、高収率(例えば、95±5%)の生成
物が得られる。式(II)の化合物の酸に対する割合は、
過剰量の酸が反応時間に有利に影響することが見出ださ
れた。例えば、反応体の割合を変えることにより、反応
時間は、2、3分ないし24時間またはそれ以上とするこ
とができる。典型的には、酸の式(II)の化合物に対す
る割合は、12:1から0.3:1V/W、例えば10:1から0.5:1の
範囲内である。反応時間は、反応混合物に熱を加えるこ
とによって短縮することができる。不活性溶媒を、反応
において用いてもよいが、一般に最適収率を達成するこ
とを補うために、反応温度および/または反応時間を上
げなければならない。不活性溶媒の例として、アルカン
酸類、例えば、酢酸が挙げられる。反応は加熱すること
なく進行しうるので、従来の開示されている方法より
も、エネルギーコストの点で実質的な節約となる。さら
に重要な利点は、本明細書の実施例からわかるように、
生成収率が実質的に定量的であることである。
式(II)の出発物質および該物質の製造方法もまた、
米国特許第3704239号に開示されている。他のエステル
類似体は、類似する方法によって製造できる。Rが水素
または低級アルキルであることが好ましい。本発明の方
法を研究する過程において、驚くべきことに、四環状構
造の中間体であるラクトンが、反応の間に形成されるこ
とを見出だした。反応を式(I)の化合物まで全過程を
通して行なうことができない場合、中間体であるラクト
ンを高収率で反応混合物から単離できることが観察され
た。ラクトン形成においては、無水条件が好ましい。該
中間体は、式(III): [式中、nおよびR1は前記と同じ] で示される化合物である。好ましくは、nが1である。
かくしてもう一つの態様において、本発明は、前記式
(III)のラクトンを提供する。ラクトン類を生成する
条件において、ラクトンではなく転位生成物が得られた
ベルら、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリ
ィ(Bell et al.、J.Med.Chem.(ibid))の教示を考え
ると、式(III)の中間体の存在はかなり驚くべきこと
である。詳細には、ベルらは、ある種のジアゾロチアゾ
ール酢酸を無水酢酸によって環化し、対応するラクトン
誘導体を得ることができるが、同一条件下の式(II)の
化合物では、環状チアジノンが得られる代わりに転位が
生じることを見出だした。ベルらは、ベンゼン環の存在
による電子作用によって異なる挙動が生じることを示唆
している。したがって、式(III)のラクトン類が、本
明細書に開示されているように形成されるだけでなく、
安定しておりかつ単離できることは驚くべきことであ
る。かくしてもう一つの態様において、本発明は、前記
の式(II)の化合物を、硫酸またはスルホン酸またはそ
の混合物、および所望によりまたは要すれば不活性溶媒
の存在下にて環化することを特徴とする式(III)のラ
クトンの製造方法を提供する。中間体であるラクトン形
成用の好ましい酸および溶媒は、式(I)の最終生成物
の形成用の酸および溶媒と同じである。実質的には、無
水条件が好ましい。前記式(II)の化合物を、式(I)
の化合物に変えることが望ましい場合、中間体であるラ
クトンを単離する必要はなく、系内に形成させるだけで
よい。しかしながら、中間体であるラクトンは単離でき
るため、本発明のさらにもう一つの態様は、前記式(II
I)のラクトンを、所望により、酸の15容量%までの量
の水の存在下、好ましくは、硫酸、スルホン酸またはリ
ン酸あるいはその混合物から選択した酸で酸性化するこ
とを特徴とする前記式(I)の化合物(Rが水素)の製
造方法にある。反応は、実質的に無水条件下(すなわ
ち、酸に基づいて水5容量%まで)にて、所望により、
不活性溶媒の存在下にて行うことが好ましい。酸は、液
体スルホン酸またはジクロロメタンのごとき不活性溶媒
の存在下のスルホン酸(例えば、p−トルエンスルホン
酸)であることが好ましい。
実施例 次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する
が、これらに限定されるものではない。
実施例1 3−(p−クロロフェニル)チアゾロ[3,2−a]ベン
ズイミダゾール−2−酢酸 3−(p−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−3−
ヒドロキシチアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−
2−酢酸臭化水素酸塩100gおよびメタンスルホン酸200m
lの混合物を、500mlの丸底フラスコ中にて一夜撹拌し
た。シリカプレート(溶媒;酢酸エチル/酢酸)上の薄
層クロマトグラフィーは、中間体の迅速な形成を示し
た。室温にて20時間後、薄層クロマトグラフィー(シリ
カプレート、酢酸エチル/酢酸)は、単一成分の存在を
示した。混合物を水中に注ぎ、得られた結晶を濾過によ
って除去した。結晶生成物を、0.5時間、5倍容量の熱
水中に懸濁させ、濾過し、該操作を繰り返した。最終の
水洗浄後、物質を真空乾燥し、表記化合物75g(収率91
%)を得た。融点242〜243℃。
元素分析:C17H11ClN2O2Sとして 計算値(%):C,59.57;H,3.23;N,8.17 測定値(%):C,59.87;H,3.21;N,8.37 実施例2 10a−(4−クロロフェニル)−3a,10a−ジヒドロフロ
(2′,3′:4,5)チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾ
ール−2(3H)−オン 3−(p−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−3−
ヒドロキシチアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−
2−酢酸臭化水素酸塩10gおよびメタンスルホン酸20ml
の混合物を、150mlの丸底フラスコ中、室温にて5分間
撹拌した。混合物を、塩化メチレン100mlで希釈し、
水、炭酸水素ナトリウム溶液および水で連続的に洗浄し
た。有機相を、蒸発によって乾燥し、残渣をジイソプロ
ピルエーテルから再結晶して表記化合物を得た。融点11
5〜117℃。
元素分析:C17H11ClN2O2Sとして 計算値(%):C,59.96;H,3.23;N,8.17 測定値(%):C,59.96;H,3.17;N,7.96 実施例3 3−(p−クロロフェニル)チアゾロ[3,2−a]ベン
ズイミダゾール−2−酢酸 実施例2の生成物(5g)を、メタンスルホン酸10ml中
にて一夜撹拌し、実施例1の生成物と同一の表記化合物
を得る。融点242〜243℃。
実施例4 3−(p−クロロフェニル)チアゾロ[3,2−a]ベン
ズイミダゾール−2−酢酸 硫酸4.0の溶液を5℃に冷却し、ついで3−(p−
クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシチ
アゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−酢酸塩酸
塩1.66kg(4.18モル)を、温度を15〜20℃の範囲に維持
しながら1時間にわたって少しづつ加えた。混合物をさ
らに3時間25℃にて撹拌した。
水6.0を45℃に加熱し、反応混合物をその中に、温
度を55〜60℃の範囲に維持しながら45分間にわたって加
えた。混合物を55〜60℃にて30分間撹拌し、ついで35℃
に冷却した。3−(p−クロロフェニル)チアゾロ[3,
2−a]ベンズイミダゾール−2−酢酸の硫酸塩を、遠
心分離によって単離し、水6.0で洗浄した。濾過ケー
キを15分間スピンダウンした。
湿った硫酸塩を水10.0と合し、60℃に加熱し、1時
間撹拌した。スラリー状物を35℃に冷却し、粗製生成物
を遠心分離によって単離した。固体を水5.0で洗浄
し、濾過ケーキを15分間スピンダウンした。
該濾過ケーキを水10.5と合し、濃水酸化アンモニウ
ム0.4でpHを役9.5の塩基性にしながら、20〜25℃にて
撹拌した。0.2μラインフィルターを介してラインフィ
ルターする前に、溶液を15分間撹拌した。残りの固体を
水1.0でリンスした。
生成溶液を、20〜25℃にて20分間にわたって氷酢酸0.
380を加えることによって、pHを5.5まで酸性化した。
スラリー状物を30分間撹拌した。表記化合物を、遠心分
離によって単離し、水4.0で洗浄し、30分間スピンダ
ウンし、55〜60℃にて強制空気炉中で乾燥した。1334g
または93%の理論収率が得られた。融点242〜244℃。
HPLC分析: 99.6 % 非酸滴定: 99.8 % 合計不純物: 0.02% 実施例5 3−(p−クロロフェニル)チアゾロ[3,2−a]ベン
ズイミダゾール−2−酢酸 濃硫酸200mlを0℃に冷却し、それに合計100gの3−
(p−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロ
キシチアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2−酢
酸臭化水素酸塩を、反応混合温度を10℃以下に維持しな
がら少しづつ加えた。すべてを添加した後、得られた暗
褐色溶液を、反応混合物の温度が25℃に達するまで撹拌
した。ついで該溶液を、25℃にて3時間、溶液の色が淡
黄色になるまで撹拌した。温度が60℃以上にならないよ
うに、該淡黄色溶液を熱水(50℃)300mlに滴下した。
添加終了後、混合物を60℃にて1時間撹拌した。白色固
体を、60℃にて濾過によって採集し、熱水(60℃)550m
l中で再度スラリー状にし、60℃にて30分間撹拌した。
固体を60℃にて濾過のよって除去し、水200mlにて洗浄
した。水500ml中の該固体に、撹拌しながら濃水酸化ア
ンモニウム19mlを加え、溶液のpHを9.5にした。該溶液
を、セライト床を介して濾過した。清澄濾液に、氷酢酸
20mlを、pHが5.5になるまで滴下した。沈澱物を1時間
撹拌し、濾過によって採集し、水200mlで2回洗浄し
た。表記化合物を、60℃にて18時間真空乾燥した。68.9
g。融点242〜244℃。
元素分析:C17H11N2ClSO2として 計算値(%):C,59.56;H,3.24;N,8.17 測定値(%):C,59.48;H,3.46;N,8.08 実施例6 3−(p−クロロフェニル)チアゾロ[3,2−a]ベン
ズイミダゾール−2−酢酸 85%リン酸40mlに、3−(p−クロロフェニル)−2,
3−ジヒドロ−3−ヒドロキシチアゾロ[3,2−a]ベン
ズイミダゾール−2−酢酸塩酸塩20gを、少しづつ加え
た。添加終了後、混合物を100℃に加熱し、100℃にて5
時間撹拌した。ついで反応溶液を25℃に冷却し、温度が
60℃以上にならないように、熱水(50℃)100mlに滴下
した。添加終了後、混合物を60℃にて1時間撹拌した。
灰白色固体を、60℃にて濾過によって採集し、熱水(60
℃)80ml中で再度スラリー状にし、60℃にて30分間撹拌
した。灰白色固体を、濾過によって除去し、水50mlで洗
浄した。水75ml中の該固体に、水酸化アンモニウム8.2m
lを加え、溶液のpHを9.5にした。該溶液をセライト床を
介して濾過した。清澄溶液に、氷酢酸4mlを、pHが5.5に
なるまで滴下した。沈澱物を1時間撹拌し、濾過によっ
て採集し、水50mlで2回洗浄した。表記化合物を60℃に
て18時間真空乾燥した。融点242〜244℃(分解)。
実施例7 3−(p−クロロフェニル)チアゾロ[3,2−a]ベン
ズイミダゾール−2−酢酸 3−(p−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−3−
ヒドロキシチアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−
2−酢酸塩酸塩20gおよびオルトリン酸40gの混合物を、
100℃にて4時間加熱した。反応溶液を25℃に冷却し、
温度が60℃以上にならないように、この溶液に水100ml
を滴下した。添加終了後、該混合物を60℃にて1時間撹
拌した。白色固体を60℃にて濾過によって採集し、熱水
(60℃)80ml中で再度スラリー状にし、60℃にて30分間
撹拌した。ついで該白色固体を濾過によって除去し、水
50mlで洗浄した。水75ml中の該固体に、水酸化アンモニ
ウム8.2mlを加え、溶液のpHを9.5にした。該溶液をセラ
イト床を介して濾過した。清澄溶液に、氷酢酸4mlを、p
Hが5.5になるまで滴下した。沈澱物を1時間撹拌し、濾
過によって採集して水50mlで2回洗浄した。表記化合物
を、60℃にて18時間真空乾燥した。15.2g(収率88.8
%)を得た。融点242〜244℃(分解)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロビン・ジェラルド・シェファード イギリス国イングランド、バークシャ ー、ウィンザー、デューク・ストリート 37番 (72)発明者 シー−ヤール・チャイ アメリカ合衆国ペンシルベニア州、モン トゴメリー、カレッジビル、ワーシント ン・ロード3713番 (72)発明者 メイナード・エマニュエル・リチティ アメリカ合衆国ペンシルベニア州、チェ スター、コーテスビル、338シー‐1・ ロード1番 (72)発明者 アーノルド・ステファン・ミロウスキー アメリカ合衆国ペンシルベニア州、チェ スター、コーテスビル、カレン・サーク ル13番

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(II): [式中、nおよびR1は後記と同じ、およびCOORは酸また
    はエステルを意味する] で示される化合物またはその塩を、硫酸、スルホン酸お
    よびリン酸からなる群より選択した酸またはその混合
    物、および所望によりまたは要すれば不活性溶媒の存在
    下(ただし水が存在する場合、水の量は酸の15容量%以
    下である)にて脱水し、要すれば、反応を加熱して実施
    することを特徴とする式(I): [式中、nは1または2、およびR1は水素、低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、トリフルオロメチルまたはハロゲ
    ンを意味する] で示されるチアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾールま
    たはその塩の製造方法。
  2. 【請求項2】存在する水の量が、酸の10容量%以下であ
    る前記第(1)項の方法。
  3. 【請求項3】存在する水の量が、酸の5容量%以下であ
    る前記第(1)項の方法。
  4. 【請求項4】実質上、無水条件下にて実施される前記第
    (1)項の方法。
  5. 【請求項5】酸が硫酸である前記第(1)項の方法。
  6. 【請求項6】酸がアルキルスルホン酸である前記第
    (1)項の方法。
  7. 【請求項7】酸が低級アルキルスルホン酸である前記第
    (1)項の方法。
  8. 【請求項8】酸がメタンスルホン酸である前記第(1)
    項の方法。
  9. 【請求項9】nが1である前記第(1)項の方法。
  10. 【請求項10】Rが水素、R1が塩素およびnが1である
    前記第(1)項の方法。
  11. 【請求項11】式(III): [式中、nは1または2、およびR1は水素、ハロゲン、
    低級アルキル、低級アルコキシまたはトリフルオロメチ
    ルを意味する] で示される化合物。
  12. 【請求項12】式(III)の化合物が10a−(4−クロロ
    フェニル)−3a,10a−ジヒドロフロ−(2′,3′:4,5)
    チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2(3H)−
    オンである前記第(11)項の化合物。
  13. 【請求項13】式(III): [式中、nおよびR1は後記と同じ] で示されるラクトンを酸性化することを特徴とする式
    (I): [式中、nは1または2、およびR1は水素、低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、トリフルオロメチルまたはハロゲ
    ンを意味する] で示される化合物またはその塩の製造方法。
  14. 【請求項14】nが1、およびR1が塩素である前記第
    (13)項の方法。
  15. 【請求項15】式(II): [式中、nおよびR1は後記と同じ] で示される化合物を、硫酸またはスルホン酸、および所
    望によりまたは要すれば不活性溶媒の存在下にて環化す
    る;ただし水が存在する場合、水の量は酸の5容量%以
    下であることを特徴とする式(III): [式中、nは1または2、およびR1は水素、低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、トリフルオロメチルまたはハロゲ
    ンを意味する] で示される化合物の製造方法。
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