JP2554973Y2 - アルコールエンジンのスパークプラグ - Google Patents

アルコールエンジンのスパークプラグ

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JP2554973Y2
JP2554973Y2 JP1989083607U JP8360789U JP2554973Y2 JP 2554973 Y2 JP2554973 Y2 JP 2554973Y2 JP 1989083607 U JP1989083607 U JP 1989083607U JP 8360789 U JP8360789 U JP 8360789U JP 2554973 Y2 JP2554973 Y2 JP 2554973Y2
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Japan
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platinum
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electrode
center
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喜昭 石附
伸一 中村
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Komatsu Ltd
NGK Spark Plug Co Ltd
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Komatsu Ltd
NGK Spark Plug Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はディーゼルエンジンをベースとしたアルコ
ールエンジンに係り、特にメタノールエンジンに使用す
るスパークプラグに関するものである。
(従来の技術) ディーゼルエンジンをベースとしたメタノールエンジ
ンには、メタノールに対する着火の手段としてスパーク
プラグを用いるものがあり、いわゆるスパークアシスト
方式として知られている。
このようなエンジンにおいてはディーゼルエンジンの
高圧縮比の利点を生かして高効率が得られる反面、燃焼
室内の熱負荷が高くスパークプラグの寿命が短いことが
その欠点となっている。
(考案が解決しようとする課題) そのような欠点に対処する手段としては、先端の電極
には白金を用いるのが一般的であるが、白金は薄いチッ
プを電極本体に溶接するため、白金が消耗寿命に至る前
に剥離、脱落し寿命を極端に低下させる場合がある。
この考案は上記不具合を解決し、前記白金の剥離、脱
落を防止しスパークプラグの信頼性、寿命を向上させよ
うとするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) この考案は上記の点に鑑みなされたものであって、中
心電極の先端部の白金と外側電極の先端部の白金とが互
いに対向配置されたスパークプラグにおいて、中心電極
の先端部の白金の外側電極の先端方向の側面より外側電
極の先端部の白金の外側電極の先端方向の側面を中心電
極の中心線側にe2引込めると共に、中心電極の先端部の
白金の外側電極の根元方向の側面より外側電極の先端部
の白金の外側電極の根元方向の側面を中心電極の中心線
側と反対方向寄りにe1だけ突出させ、外側電極の白金取
付土台の先端面を外側電極の先端部の白金の外側電極の
先端方向の側面より中心電極の中心線側にe3引込ませ、
中心電極の先端部の白金の外側電極の長手方向の長さを
l1としたとき上記e1,e2,e3が下記(i),(ii),
(iii)の条件を具備しており、かつ、外側電極の先端
部の白金の両側の外側電極の土台に外側電極の先端部の
白金の外側電極の長手方向の長さl2方向に沿い傾斜角度
(β)を付けたものである。
(i)e1>0 (ii)l1/2≧e2≧0 (iii)e3≧0 (2)また上記のスパークプラグにおいて、中心電極の
先端部の白金と外側電極の先端部の白金の対向面の間隔
を、外側電極の根元方向の側の間隔より外側電極の先端
側の間隔を小さくしたものである。
このような構成をとることにより、正常火花のときに
各電極の白金の対向有効面積の減少を防ぐと同時に、火
花が湾曲して土台に飛ぶのも防止して、白金が消耗寿命
に至る前に剥離、脱落して寿命を極端に低下させること
をなくし、スパークプラグの耐久性、信頼性の向上をは
かったものである。
(実施例) つぎにこの考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本出願人は白金チップの脱落について解析を試みた結
果、白金チップの脱落は製造時の溶接不良を除けば、第
2図に示したような原因により発生することが判明し
た。
第2図において1は中心電極、2は外側電極、3は中
心電極1の先端に溶接により取り付けられた白金、4は
外側電極2の先端に溶接により取付けられた白金で、白
金3と白金4とは或る距離をおいて互いに対面し配置さ
れている。
なお6は軸孔内に中心電極1を先端より突出して固着
してなる絶縁体である。
通常ガソリンエンジン等の場合には、火花(スパー
ク)は中心電極1と外側電極2との間で矢印Aで示した
ような経路に沿って真直に飛ぶ。
しかしディーゼルエンジンの場合には、燃焼室内のス
ワール(空気流動)が強いために火花が曲げられて、矢
印Bまたは矢印Cに示すように電極1,2の間を中心が外
側に湾曲した曲線状に飛ぶことがある。
そして矢印Bのように飛ぶことにより外側電極2の白
金チップ溶接土台となっている金属(耐熱合金)が破線
に示したように早期に消耗し、その結果白金が土台から
剥離し脱落に至るものである。
そこでこの考案では第1図に示したような構成のプラ
グを案出した。
第1図において1は先端に白金3を溶接で取り付けた
中心電極、2は先端に白金4を溶接で取り付けた外側電
極である。
白金3と白金4とは或る距離をおいて互いに対面して
いて、第1図において白金3の左側面31と白金4の左側
面41の間の距離はe1(e1>0)で示したように、左側面
41が左側面31よりも左の方にずれて配置されている。
このようにしたことにより第2図で火花が矢印Bに示
す経路に飛んだ時に、土台5に飛ぶのを防止し白金4の
方に飛ばせることができるようになる。
この点従来のものでは、e1は第2図から明らかのよう
にe1=0であり、この考案の実施例ではe1=0.6mmとし
ている。
また、白金3の横方向の長さ(幅)をl1、白金4の横
方向の長さ(幅)をl2とすればl2≧l1となっていて、上
述のe1>0の条件を容易にしている。
なおこの実施例ではl2−l1=0.2mmとした。
さらに白金3の右側面を32、白金4の右側面を42
し、外側電極の土台5の右端面を52とし、右側面32と右
側面42との間隔をe2、右側面42と右端面52との間隔をe3
とするとe2≧0、e3≧0となっている。
つまり右側面32よりも右側面42が左にずれており、さ
らに右端面52が右側面42よりも左にずれて配置されてい
る。
従って第2図の矢印Cに示したように火花が飛んでも
土台5に飛ぶのを防止することができる。
なお従来のものではe2=0、e3<0である。
しかもl1とe2との関係はl1/2≧e2となっている。
その理由はe2が大きすぎると火花が真っ直ぐ飛んだ場
合、(第2図矢印A)に対向有効面積が減少して、自然
消耗寿命が低下するからである。
この実施例ではe2=0.4mm、e3=0.2mmとなっている。
次に白金3と白金4との表面は角度α(α>0)をな
すように互いに傾斜して配置されている。
そして上記白金3と白金4とのとの間隔をSとしたと
きSmax−Smin>0となるようにした。
これはe1>0と同様の理由によるものである。
ここでSmaxは白金3,4が対向する範囲での左側面の間
隔で、Sminは白金3,4が対向する範囲での右側面の間隔
である。
さらに0.1mm≧Smax−Sminとし、正常火花時の対向有
効面積減少を防止するようにしている。
また外側電極4の先端側の間隔の小さい方が火花が飛
び易く、電極の冷却作用も少なくなって、火炎核が拡が
り易くなり、着火性を向上することができる。
この実施例ではSmax−Smin=0.1mmとした。
これに対し第2図の従来のものではSmax=Sminで、か
つα=0である。
最後に第1図(b)に示すように、白金チップ4の両
側の外側電極2の土台5に白金4チップの横方向の長さ
l2方向に沿い、傾斜角度βをつけ、β>0とした。
このようにすることにより、Z視方向において火花が
矢印B,C方向に曲がって土台に飛ぶばかりでなく特に火
花は角部に飛び易いので、これを防止したものである。
この実施例ではβ=45°とした。
なお従来のものはβ=0°である。
(考案の効果) この考案は以上詳述したようにしてなり、中心電極の
先端の白金を外側電極の先端の白金との間に飛ぶ火花が
真っ直ぐに飛ぶ、いわゆる正常火花の場合には対向有効
面積を減少させることなく、その自然寿命の低下を防止
できるもので、火花が両電極の間を外方に湾曲して飛ぶ
場合にも土台に飛ぶことを防止すると共に、火花が角部
に飛ぶのを阻止することができる。
従ってこの考案によれば、従来湾曲して火花が飛ぶこ
とにより、白金チップ溶接の土台となっている金属が早
期に消耗して白金が土台から脱落するようなことを確実
に防止できるので、スパークプラグの信頼性と寿命を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの考案の実施例の要部を図解的に示
し、第1図(b)は第1図(a)のZ視図、第2図はス
パークプラグの説明図である。 1……中心電極、2……外側電極 3……白金、4……白金 5……白金取付土台 e1……白金3の左側面31と白金4の左側面41との距離 e2……白金3の右側面32と白金4の右側面42との距離 e3……白金3の右側面52と白金4の右側面42との距離 l……白金3の横方向の長さ β……土台5の両端縁傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−138793(JP,A) 特開 昭58−57280(JP,A) 特開 昭61−230282(JP,A) 特開 昭61−45583(JP,A) 実開 昭60−129089(JP,U) 特公 昭59−36390(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心電極(1)の先端部の白金(3)と外
    側電極(2)の先端部の白金(4)とが互いに対向配置
    されたスパークプラグにおいて、中心電極(1)の先端
    部の白金(3)の外側電極の先端方向の側面(32)より
    外側電極(2)の先端部の白金(4)の外側電極の先端
    方向の側面(42)を中心電極(1)の中心線側にe2引込
    めると共に、中心電極(1)の先端部の白金(3)の外
    側電極(2)の根元方向の側面(31)より外側電極
    (2)の先端部の白金(4)の外側電極(2)の根元方
    向の側面(41)を中心電極(1)の中心線側と反対方向
    寄りにe1だけ突出させ、外側電極(2)の白金取付土台
    (5)の先端面(52)を外側電極(2)の先端部の白金
    (4)の外側電極の先端方向の側面(42)より中心電極
    (1)の中心線側にe3引込ませ、中心電極(1)の先端
    部の白金(3)の外側電極の長手方向の長さをl1とした
    とき上記e1,e2,e3が下記(i),(ii),(iii)の
    条件を具備しており、かつ、外側電極の先端部の白金
    (4)の両側の外側電極(2)の土台(5)に外側電極
    先端部の白金(4)の外側電極の長手方向の長さl2方向
    に沿い傾斜角度(β)を付けたことを特徴とするアルコ
    ールエンジンのスパークプラグ。 (i)e1>0 (ii)l1/2≧e2≧0 (iii)e3≧0
  2. 【請求項2】請求項(1)記載のスパークプラグにおい
    て、中心電極(1)の先端部の白金(3)と外側電極
    (2)の先端部の白金(4)の対向面の間隔を、外側電
    極の根元方向の側の間隔より外側電極の先端方向の側の
    間隔を小さくしたことを特徴とするアルコールエンジン
    スパークプラグ。
JP1989083607U 1989-07-18 1989-07-18 アルコールエンジンのスパークプラグ Expired - Lifetime JP2554973Y2 (ja)

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