JP2552477Y2 - プレス金型 - Google Patents

プレス金型

Info

Publication number
JP2552477Y2
JP2552477Y2 JP2159092U JP2159092U JP2552477Y2 JP 2552477 Y2 JP2552477 Y2 JP 2552477Y2 JP 2159092 U JP2159092 U JP 2159092U JP 2159092 U JP2159092 U JP 2159092U JP 2552477 Y2 JP2552477 Y2 JP 2552477Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
punch
work
press
blank holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2159092U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0584418U (ja
Inventor
一浩 藤枝
鉄雄 浅井
昇 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2159092U priority Critical patent/JP2552477Y2/ja
Publication of JPH0584418U publication Critical patent/JPH0584418U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2552477Y2 publication Critical patent/JP2552477Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プレス金型、特に凸条
部を有するプレス成形品を製造するプレス金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図11に示す自動車のフロ
ントフロアのように両端縁11a,11aに沿う凸条部
11bを有する形状の製品11をプレス成形する金型
は、図12に示すように下型を構成するパンチ12上に
載置したワークwに対して上型を構成するダイ13を下
降させる際に、ダイ13の下降に先行してパンチ12と
ブランクホルダ14,14によりワークwの端縁11
a,11aを挾持してパンチ12とダイ13とによるプ
レス成形時にワークwずれを制御するようにしたプレス
金型がある。
【0003】しかしながらブランクホルダ14,14に
よってワークwを固定してワークwのずれを防止するよ
うにしているものの、ワークwをブランクホルダ14,
14によって保持しようとする際に生ずるワークwのず
れを防止するのはむずかしく、ずれによるワークの両端
縁11a,11a位置のバラツキが大きく、しわ等が発
生して加工精度の向上が図れず、かつ材料の歩留りが悪
い等の不具合がある。
【0004】この対策として実開昭59−129419
号公報に開示され、そして図13に示すようにパンチ1
2上にワークwを載置した後ダイ13及びブランクホル
ダ14,14を下降させると、まずダイ13の凹条部1
3a上方から突出したワーク押えピン15の先端がパン
チ12の凸条部12a上にワークwを押圧する。
【0005】従ってパンチ12の凸条部12aの上面と
ワーク押えピン15の先端とによってワークwを挾持し
てワークwの水平方向のずれを防止する。
【0006】この状態で更に図14に示すようダイ13
及びブランクホルダ14,14を下降せしめ、ブランク
ホルダ14,14がダイ13の下降に先行して降下し、
ワークwの端縁を押圧してワークwのずれを防止する。
【0007】しかして、ダイ13が下降すると、ワーク
押えピン15は、ワークwを押圧した状態でダイ13の
挿通孔内に相対的に移動し、ダイ13とパンチ12との
間のワークwがプレス成形され、しかる後ダイ15及び
ブランクホルダ14,14が上昇し、製品が搬出され
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記従来例によるとワ
ーク押えピンがダイの凹条部の奥部から突出し、ブラン
クホルダがパンチ上に載置したワークを押圧する前にワ
ーク押えピンの先端がパンチの凸条部上面にワークを押
圧することができ、ワークの水平方向へのずれが防止で
きる。しかし、製品の凸条部に更に凹凸部がある等形状
が複雑な製品にあっては、ワーク押えピンの取付け位置
が限定されるためワーク押さえが充分にできず、しわや
われの発生、ワークのずれ等を完全に防止し得ない。ま
たダイに対して上下方向に可動のワーク押えピンを設け
なければならず、更にワーク押えピンの動きを確実にす
るためにはスプリング等を設ける必要があり、構造が複
雑になり、製造コストの高騰を招く等の不具合がある。
【0009】従って、本考案の目的は、構造が簡単で製
造コストの低減が得られ、かつワークのずれを完全に防
止することによりしわやわれの発生が防止でき、加工精
度の向上及び材料の歩留りの向上が期待できるプレス金
型を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本考
案のプレス金型は、凸条部を有するパンチ及びパンチを
囲むように配設されたブランクホルダによって構成され
た下型と、パンチの凸条部に対向する凹条部を有するダ
イ及びダイの降下に先行してパンチの凸条部と共同して
ワークを挾持する出没可能にダイに支持されたパッドに
よって構成された上型とを具備し、凸条部を有するプレ
ス成形品を製造するプレス金型において、パンチが、そ
の凸条部の上部を分離させ、かつブランクホルダに上下
動可能に支持されるフローティングパンチと、下死点位
置でフローティングパンチの底部に当接する頂部を具備
するパンチ本体とを有し、パッドがダイの凹条部内に出
没可能であるものである。
【0011】
【実施例】以下、本考案のプレス金型の一実施例を図1
0に示すように、中央部に裾となる両端縁10a,10
aに沿う凸条部10bを有し、更に凸条部10bに凸部
10cが形成された製品10をプレス成形する際に用い
られるプレス金型を例に説明する。
【0012】図1はプレス金型の要部断面を示し、図2
は図1のA−A線に沿う断面図である。
【0013】図中符号1は上型であり、上型1はダイ2
とパッド3とから構成されている。ダイ2の中央部に
は、製品10の中央部に形成された凸条部10bを成形
する凹条部2a及び凸部10cを成形するため凹条部2
aの中央部に形成された凹部2bを有している。
【0014】ダイ2の凹条部2bには、ダイ2に形成さ
れた挿通孔2cに案内され、凹部2b内に出没可能にパ
ッド3が設けられ、パッド3はスプリング4,4によっ
て常時突出方向、即ち後述する下型5に向って突出する
ように付勢されている。
【0015】一方下型5は、パンチ6及び、パンチ6の
外周を取り囲むように複数のクッションピンPを介して
上下動自在に支持されるブランクホルダ9によって構成
されている。
【0016】パンチ6は、ダイ2に形成した凹部2bの
上部範囲2b1 に嵌合して図10に斜線で示す製品10
の凸部10cの上方部aを成形するフローティングパン
チ7及び、ダイ2の凹部2bの下部範囲2b2 と嵌合し
て製品10の他の部分bを成形するパンチ本体8によっ
て構成されている。
【0017】フローティングパンチ7は、図2に示すよ
うにその両端に凸起部7a,7aが設けられ、ダイ2に
形成したワークwを挾持する凸条部2aと対向するブラ
ンクホルダ9の頂部9aに形成された切欠部9b,9b
内に凸起部7a,7aが上下動可能に嵌合している。そ
して後述する図6に示すように上型1がプレス成形が終
了する下死点位置まで降下してパンチ本体8の頂部8a
によってフローティングパンチ7が押し上げられた際、
凸起部7aの上面7bがブランクホルダ9の頂部9aと
連続面を形成するようになされている。
【0018】次にこのように構成されたプレス金型によ
るプレス成形について説明する。
【0019】先ず、上型1が上昇位置にある状態で図7
に示す平板状の素材となるワークwをフローティングパ
ンチ7上に載置し、上型1を下降させることにより図7
に斜線waで示すワークwの中央部分を図1及び図2に
示すようにパッド3とフローティングパンチ7の加工面
7dとの間で挾持する。
【0020】更に上型1をスプリング4,4に抗して下
降せしめると、プリング4,4の反力によりパッド3と
フローティングパンチ7との間にワークwの中央部wa
が挾持された状態を維持しつつ、次第にパッド3がワー
クwを介してフローティングパンチ7によって押圧さ
れ、ダイ2内に押し込まれる。同時にダイ2の凸条部2
aとフローティングパンチ7によってワークwが折り曲
げ成形され、順次図3及び図3のB−B線に沿う断面図
である図4に示すようにワークwの端縁wbをブランク
ホルダ9の頂部9aとダイ2の周縁部によって挾持する
よう成形することにより、図8に示すようにワークwは
あらましの製品形状となる。続いて更に上型1を下降せ
しめると、フローティングパンチ7とパッド3によって
ワークwの中央部waが、ダイ2とブランクホルダ9に
よってワークwの端縁wbが各々挾持固定された状態を
維持しつつダイ2によってブランクホルダ9を押し下
げ、フローティングパンチ7及びブランクホルダ9が降
下する。
【0021】フローティングパンチ7及びブランクホル
ダ9が所定量降下すると、下型5を構成するパンチ本体
8の頂部8aにフローティングパンチ7の底部7cが当
接してフローティングパンチ7の降下が停止する。フロ
ーティングパンチ7の降下が停止した後も、ブランクホ
ルダ9はダイ2によって押し下げられ、フローティング
パンチ7の突起7a,7aがブランクホルダ9に形成さ
れた切欠部9b,9bから、従ってフローティングパン
チ7が浮上する。
【0022】フローティングパンチ7の浮上に従って、
次第にフローティングパンチ7及びパンチ本体8がパッ
ド3をダイ2内に押し込みつつダイ2に形成した凸部2
b内に押し入り、ワークwを更にプレス成形して図5及
び図5のC−C線に沿う断面図である図6に示す上型1
が下死点位置まで下降して停止する。
【0023】これによりワークwはその中央部waをパ
ッド3及びフローティングパンチ7によって保持された
状態で、かつ端縁wbはダイ2及びブランクホルダ9に
よって保持された状態で図9に二点鎖線で示す図8の形
状から実線で示す製品形状にプレス成形される。
【0024】従ってワークwは、プレス成形のごく初期
段階では、その中央部waがパッド3及びフローティン
グパンチ7によって、それ以降においては、、中央部w
aがパッド3及びフローティングパンチ7によって挾持
されながらダイの凸条部2aによって折曲げ成形され、
更にダイ2及びブランクホルダ9によって端縁wbが挾
持されることからプレス成形の初期の段階から完了する
までワークwが自然の形で、急激な変化なく確実に保持
されるので、しわやわれの発生、ワークのずれ等が完全
に防止され、高品質の製品10としてのプレス成形品が
得られ、また可動のワーク押えピンを設けることなく、
単にパンチ6をフローティングパンチ7とパンチ本体8
とに分割することから構造の簡素化が図れ、製造コスト
の低減が期待できる。
【0025】
【考案の効果】以上説明した本考案のプレス金型による
と、プレス成形の全工程に亘って、ワークの中央部がパ
ッド及びフローティングパンチによって、更に途中から
はワークが形状に沿って折曲げられ、更に、ワークの端
縁がダイ及びダイクッションによって挾持されることか
ら、ワークがずれることなく、しわやわれの発生するこ
とがなく、加工精度が高く更に材料歩留りの向上する高
品質のプレス成形品が得られ、かつパンチをフローティ
ングパンチとパンチ本体とに分割する簡単な構造である
ことから製造コストの低減が図れる等の実用的効果大な
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるプレス金型の一実施例を説明する
要部断面図である。
【図2】同じく、図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】同じく、プレス成形工程を示す要部断面図であ
る。
【図4】同じく、図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】同じく、下死点位置状態を示す断面図である。
【図6】同じく、図5のC−C線に沿う断面図である。
【図7】同じく、ワークの初期状態を示す斜視図であ
る。
【図8】同じく、プレス成形途中の状態を示すワークの
斜視図である。
【図9】同じく、プレス成形状態を示すワークの斜視図
である。
【図10】本実施例によるプレス成形製品を示す斜視図
である。
【図11】従来のプレス金型によって成形される製品を
示す斜視図である。
【図12】従来のプレス金型を説明する要部断面図であ
る。
【図13】従来の他のプレス金型を説明する要部断面図
である。
【図14】同じく、プレス金型の作動を説明する要部断
面図である。
【符号の説明】
1 上型 2 ダイ 2a 凹条部 2b 凹部 3 パッド 5 下型 6 パンチ 7a 凸起部 7b 上面 7c 底部 7d 加工面 8 パンチ本体 8a 頂部 9 ブランクホルダ 9a 頂部 9b 切欠部 10 ワーク

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸条部を有するパンチ及びパンチを囲む
    ように配設されたブランクホルダによって構成された下
    型と、パンチの凸条部に対向する凹条部を有するダイ及
    びダイの降下に先行してパンチの凸条部と共同してワー
    クを挾持する出没可能にダイに支持されたパッドによっ
    て構成された上型とを具備し、凸条部を有するプレス成
    形品を製造するプレス金型において、パンチが、その凸
    条部の上部を分離させ、かつブランクホルダに上下動可
    能に支持されるフローティングパンチと、下死点位置で
    フローティングパンチの底部に当接する頂部を具備する
    パンチ本体とを有し、パッドがダイの凹条部内に出没可
    能であることを特徴とするプレス金型。
  2. 【請求項2】 ブランクホルダによるフローティングパ
    ンチの支持が、ブランクホルダの頂部から上下に切欠か
    れた切欠部と、切欠部に嵌合して、かつ下死点位置でブ
    ランクホルダ頂部と連続する上面を有するフローティン
    グパンチに設けられた凸起部である請求項1のプレス金
    型。
  3. 【請求項3】 ダイの凹条部が更に凹部を有し、フロー
    ティングパンチの加工面が凹部に嵌入可能であり、ダイ
    に支持されたパッドが、フローティングパンチと共同し
    てワークを挾持可能に凹部内に出没する請求項1または
    2のプレス金型。
JP2159092U 1992-04-08 1992-04-08 プレス金型 Expired - Lifetime JP2552477Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2159092U JP2552477Y2 (ja) 1992-04-08 1992-04-08 プレス金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2159092U JP2552477Y2 (ja) 1992-04-08 1992-04-08 プレス金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0584418U JPH0584418U (ja) 1993-11-16
JP2552477Y2 true JP2552477Y2 (ja) 1997-10-29

Family

ID=12059257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2159092U Expired - Lifetime JP2552477Y2 (ja) 1992-04-08 1992-04-08 プレス金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2552477Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4568077B2 (ja) * 2004-10-19 2010-10-27 新日本製鐵株式会社 形状凍結性に優れたプレス金型
CN113953385B (zh) * 2021-09-29 2024-03-08 广州市伟力达机电有限公司 一种柴油发动机输油泵用活塞冷冲压模具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0584418U (ja) 1993-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09192751A (ja) 複合成形型および複合成形方法
JP2552477Y2 (ja) プレス金型
CN211866426U (zh) 一种稳定成型的汽车内板件冲压模具
JP2554768B2 (ja) フランジ成形用金型
JPS6334737Y2 (ja)
KR100435688B1 (ko) 드로우 성형 프레스용 블랭크 홀더
US4057022A (en) Vessel having a pattern-molded bottom, a manufacturing process therefor
CN114082842A (zh) 一种侧围加油孔的整形模具
JPS6328694B2 (ja)
KR20060023264A (ko) 펀치 프레스 장치
JPS6359799B2 (ja)
CN211191658U (zh) 一种复杂成型结构的工程模
JP2001252728A (ja) プレス装置の押しズレ防止構造
JPH0340421Y2 (ja)
JPS58157531A (ja) プレス型
JP2564913B2 (ja) 対称部品成形用プレス型
JPH0744338Y2 (ja) プレス型
JPH0618669Y2 (ja) 絞り曲げ成形における素材位置決め装置
JPH05255Y2 (ja)
JP2800160B2 (ja) タレットパンチプレスにおけるカーリング成形方法およびその方法に用いる成形金型
JPH0217689Y2 (ja)
JPS60166127A (ja) パネルのプレス成形方法
JPS6011574B2 (ja) プレス装置
KR20020053914A (ko) 오픈 드로우형 펀치 프레스 장치
JP2534351B2 (ja) プレス装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070704

Year of fee payment: 10