JP2552419B2 - ホイールクレーンのウインチ取付構造 - Google Patents

ホイールクレーンのウインチ取付構造

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JP2552419B2
JP2552419B2 JP4318581A JP31858192A JP2552419B2 JP 2552419 B2 JP2552419 B2 JP 2552419B2 JP 4318581 A JP4318581 A JP 4318581A JP 31858192 A JP31858192 A JP 31858192A JP 2552419 B2 JP2552419 B2 JP 2552419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラフテレーンクレーン
等のホイールクレーンのブーム上に主巻ウインチ及び補
巻ウインチを取付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホイールクレーンでは、そのブー
ムの基端部上面に主巻ウインチや補巻ウインチが設置さ
れることが多い。図5,6は、このようなウインチの取
付構造の一例を示したものである。
【0003】図示のホイールクレーンは、下部走行体1
00と上部旋回体102とを備え、この上部旋回体10
2に、水平方向のブームピン104回りに回動可能に
(すなわち起伏可能に)多段伸縮式のブームBが支持さ
れ、その側方(図5では向う側)にキャブ106が設け
られている。そして、上記ブームBの基端部上面におい
て、上記キャブ106よりも後方の位置に、後側から順
に主巻ウインチドラム108及び補巻ウインチドラム1
10が設置されており、両ウインチドラム108,11
0は、ブームBの幅方向(図5の奥行き方向)のドラム
軸回りに回転可能に構成されている。
【0004】上記主巻ウインチドラム108には、変速
機構を介してドラム駆動用の主巻モータ112が連結さ
れている。ブームB上面において、上記主巻ウインチド
ラム108よりも前方の位置には、左右一対のブラケッ
ト114が立設され、両ブラケット114同士の間にブ
ーム幅方向に延びる軸115が支持されており、この軸
115に沿って移動可能に、かつ軸115回りに回転可
能に主巻用後側アイドルシーブ116が取付けられてい
る。
【0005】この主巻用後側アイドルシーブ116の前
方には、複数本の脚120が立設され、これらの脚12
0により、取付板122がブームB上面から浮いた位置
に支持されている。そして、この取付板122上にドラ
ム支持装置125が立設され、このドラム支持装置12
5により上記補巻ウインチドラム110が回転可能に支
持されるとともに、同じ取付板122上にドラム駆動用
の補巻モータ124及びこれに連結される変速機構が支
持されており、これらが上記補巻ウインチドラム110
に連結されている。この補巻ウインチドラム110のさ
らに前方、詳しくは上記キャブ106よりもさらに前方
におけるブームBの上面上には、左右一対のブラケット
126が立設され、両ブラケット126の上端部同士の
間にブーム幅方向に延びる軸128が支持されており、
この軸128に沿って移動可能に、かつ軸128回りに
回転可能に補巻用後側アイドルシーブ130が取付けら
れている。
【0006】ブームBの前端部には、主巻用前側アイド
ルシーブ134、補巻用前側アイドルシーブ135、及
び予備シーブ136が横一列に並べて回転可能に支持さ
れ、さらにその前方に、主巻用前側アイドルシーブ13
8、補巻用前側アイドルシーブ139、及び予備シーブ
140が回転可能に支持されている。これらシーブ13
8,139,140のほぼ下方の位置には複数個の主巻
用前側アイドルシーブ142が配され、その前方の位置
には単数の補巻用前側アイドルシーブ148が配されて
いる。
【0007】そして、上記主巻ウインチドラム108か
ら引き出された主巻ワイヤ118が、上記主巻用後側ア
イドルシーブ116にその下側から掛けられ、上記取付
板122とブームB上面との間を通って主巻用前側アイ
ドルシーブ134,138に上側から掛けられた後、複
数の主巻用前側アイドルシーブ142と主フック144
側のアイドルシーブ146との間に複数回巻かれてい
る。これに対し、上記補巻ウインチドラム110から引
き出された補巻ワイヤ132は、上記補巻用後側アイド
ルシーブ126にその下側から掛けられ、補巻用前側ア
イドルシーブ135,139,148に上側から掛けら
れた状態で、その先端が補フック150に固定されてい
る。すなわち、補巻用ウインチドラム110を脚120
及び取付板122からなる支持台上に配置することによ
りこの補巻用ウインチドラム110をブームBの上面か
ら浮かせ、この補巻用ウインチドラム110の下方に主
巻ワイヤ118をくぐらせることにより、この主巻ワイ
ヤ118と補巻用ウインチドラム110との干渉防止が
なされている。
【0008】この構造において、各ワイヤ118,13
2を後側アイドルシーブ116,130の下側に通して
いるのは、これらのアイドルシーブ116,130によ
って両ワイヤ118,132を下側に押え付けることに
より、両ワイヤ118,132がキャブ106に着座す
る運転者152の側方の視界を遮るのを防ぐためであ
り、主巻ウインチドラム108を補巻ウインチドラム1
10の後方に配しているのは、この主巻ウインチドラム
108の容量が補巻ウインチドラム110の容量より大
きい(すなわち主巻ウインチドラム108の幅寸法が補
巻ウインチ110の幅寸法よりも大きい)関係上、この
主巻ウインチ側のフリートアングルα(図6)を極力小
さく抑えるためである。
【0009】また、補巻ワイヤ132は補巻用前側アイ
ドルシーブ135,139に1回掛けられるだけであ
り、その左右のバランスをとるために補巻ウインチドラ
ム110及び両前側アイドルシーブ135,139がブ
ームBの幅方向中央に配されているのに対し、主巻ワイ
ヤ118は幅方向に並べられた複数の主巻用前側アイド
ルシーブ142と主フック側のアイドルシーブ146と
の間に複数掛けされるものであるため、その左右方向の
バランスをとる必要がなく、このため主巻ウインチドラ
ム108及び前側アイドルシーブ134,138は上記
補巻用前側アイドルシーブ134,138の側方の位
置、すなわちブームBの幅方向中央から外れた位置に配
設されている。また、このように主巻ウインチドラム1
08が偏った位置に配され、かつそのフリートアングル
αが比較的大きいことから、主巻ワイヤ118と脚12
0との干渉を避けるために、この脚120と取付板12
2とからなる支持台は幅広の構造とされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構造において、補
巻用後側アイドルシーブ130を支持するブラケット1
26は、ブームBのコンパクト化のため、ブームBから
その両側方にはみ出さない位置に配することが望まし
い。一方、主巻ワイヤ118がブーム幅方向に移動する
範囲は、ブーム後部よりも前部の方が小さい状態にある
(図6実線及び二点鎖線参照)。従って、上記のように
両ブラケット126をブームBからはみ出させず、かつ
両ブラケット126が主巻ワイヤ118と干渉しないよ
うに両ブラケット126をブームBに取付けるために
は、必然的に両ブラケット126をブームBの比較的前
側の位置に取付けなければならない。
【0011】しかしながら、このように両ブラケット1
26及び補巻用前側アイドルシーブ130を前側の位置
に配すると、これらブラケット126及び補巻用前側ア
イドルシーブ130自体が運転者152の左前方の視界
をさえぎるばかりでなく、補巻用前側アイドルシーブ1
30が補巻ワイヤ132を下方に押えつける量が不十分
となり、この補巻ワイヤ132が運転者152の側方の
視界を一部遮る不都合がある。
【0012】また、図7(a)(b)に模式的に示すよ
うに、補巻用ウインチドラム110のドラム支持装置1
25が前後のボルト154,156によって取付板12
2に固定されている場合、同図(a)のように補巻用後
側アイドルシーブ130が補巻用ウインチドラム110
に比較的近い位置に配されていれば、補巻ワイヤ132
の張力Tに起因して両ボルト154,156に大きな引
張荷重が作用することはないが、同図(b)のように補
巻用後側アイドルシーブ130が補巻用ウインチドラム
110から前方に離れた位置(すなわち図5,6に示し
た位置)に配されている場合には、上記張力Tがボルト
154による固定点を中心としてボルト156を引き上
げるモーメントとして作用することになり、ボルト15
6の強度的負担が増大する不都合も生じる。
【0013】本発明は、このような事情に鑑み、コンパ
クトな構造で、運転者の良好な視界を確保し、また補巻
ウインチドラム取付部の強度的負担を軽減することがで
きるホイールクレーンのウインチ取付構造を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホイールクレ
ーンの運転席の側方にブームが配され、このブーム基端
部上面において上記運転席の後方の位置に後側から順に
主巻ウインチドラム及び補巻ウインチドラムがブーム幅
方向の軸回りに回転可能に設置され、これら主巻ウイン
チ及び補巻ウインチのそれぞれ前方に主巻用後側アイド
ルシーブ及び補巻用後側アイドルシーブが上記両ウイン
チドラムの回転軸と平行な軸回りに回転可能に設けら
れ、上記ブームの前端部に主巻用前側アイドルシーブ及
び補巻用前側アイドルシーブが上記両ウインチドラムの
回転軸と平行な軸回りに回転可能に取付けられ、上記主
巻ウインチドラムから引き出された主巻ワイヤが上記主
巻用後側アイドルシーブにその下側から掛けられ、かつ
主巻用前側アイドルシーブにその上側から掛けられると
ともに、上記補巻ウインチドラムから引き出された補巻
ワイヤが上記補巻用後側アイドルシーブにその下側から
掛けられ、かつ補巻用前側アイドルシーブにその上側か
ら掛けられるホイールクレーンのウインチ取付構造にお
いて、上記主巻ウインチドラムの前方の位置に、上記ブ
ーム基端部上に立設される脚部とこの脚部により上記ブ
ーム基端部上面から浮いた位置に支持される取付部とか
らなる支持台を設置し、この支持台の取付部上に上記補
巻ウインチドラムを取付け、上記取付部とブーム基端部
上面との間に上記主巻ワイヤを通すとともに、上記取付
部から前方にシーブ支持部材を延設し、このシーブ支持
部材の前端部に上記補巻用後側アイドルシーブを回転可
能に支持したものである。
【0015】
【作用】上記構成では、主巻ワイヤよりも上方の取付部
に補巻ウインチドラムが取付けられることにより、この
補巻ウインチドラムと主巻ワイヤとの干渉が防がれると
同時に、上記取付部から延設されたシーブ支持部材に補
巻用後側アイドルシーブが回転可能に支持されることに
より、この補巻用後側アイドルシーブをブームに直接取
付けることなく主巻ワイヤとの干渉を防ぐことができ
る。また、同じ支持台に補巻用後側アイドルシーブと補
巻ウインチドラムの双方が取付けられるため、両者の距
離が短く、よって補巻ワイヤは上記補巻用後側アイドル
シーブによって下方へ効果的に押えつけられる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図4に基づいて説
明する。
【0017】図1,2に示すホイールクレーンは、下部
フレーム10及び上部旋回フレーム12を備え、上記下
部フレーム10にはこれを支持するホイール14等が装
着されている。上記上部旋回フレーム12は、上記下部
フレーム10の略中央位置にターンテーブル16を介し
て旋回可能に設置されている。その後部の支持フレーム
18には、水平方向のブームピン20を中心として回動
可能に(すなわち起伏可能に)ブームBが装着され、こ
のブームBの右方(図2では上方)の位置にキャブ(運
転席)22が設けられている。
【0018】このブームBは、その基端側から順に6段
のブーム部材B1,B2,B3,B4,B5,B6を有
し、図略の油圧シリンダや伸縮用シーブによって全体が
伸縮駆動されるようになっている。
【0019】このブームBにおける最も基端側のブーム
部材B1の上面には、後側から順に主巻ウインチドラム
24及び補巻ウインチドラム26が設置されている。こ
れらのウインチドラム24,26は、上記キャブ22よ
りも後方の位置に設けられ、ブームBの幅方向(図2の
奥行き方向)のドラム軸回りに回転可能に構成されてお
り、主巻ウインチドラム24には主巻ワイヤ38が、補
巻ウインチドラム26には補巻ワイヤ54がそれぞれ巻
きつけられている。
【0020】上記主巻ウインチドラム24は、ブーム部
材B1上に立設されたドラム支持装置28により支持さ
れている。この主巻ウインチドラム24には、変速機構
29を介してドラム駆動用の主巻モータ30が連結され
ており、これら変速機構29及び主巻モータ30はブラ
ケット27を介してブーム部材B1上に支持されてい
る。
【0021】上記主巻ウインチドラム24よりも前方の
位置には、左右一対のブラケット32が立設され、両ブ
ラケット32の上端部同士の間にブーム幅方向に延びる
軸34が支持されており、この軸34に沿って移動可能
に、かつ軸34回りに回転可能に主巻用後側アイドルシ
ーブ36が取付けられている。
【0022】この主巻用後側アイドルシーブ36の前方
には、複数本の脚40が立設され、これらの脚40によ
り、取付板42がブームB上面と平行な状態でこの上面
から浮いた位置に支持されている。この取付板42上に
ドラム支持装置43が立設され、このドラム支持装置4
3により上記補巻ウインチドラム26が回転可能に支持
されている。この補巻ウインチドラム26には変速機構
45を介して補巻モータ46が連結されており、これら
変速機構45及び補巻モータ46も脚44を介して上記
取付板42上に支持されている。
【0023】さらに、この構造の特徴として、上記取付
板42上に左右一対のシーブ支持板48が固定され、こ
れらシーブ支持板48の前端部が上記取付板42から前
方に延びる状態となっており、これら前端部同士の間に
ブーム幅方向に延びる軸50が支持され、この軸50に
沿って移動可能に、かつ軸50回りに回転可能に補巻用
後側アイドルシーブ52が取付けられている。
【0024】一方、ブームBの最前端側のブーム部材B
6の前端部上面には、主巻用前側アイドルシーブ56、
補巻用前側アイドルシーブ57、及び予備シーブ58が
横一列に並べて回転可能に支持されている。また、上記
ブーム部材B6の前端にはシーブブラケット55が固定
され、このシーブブラケット55の上端部に主巻用前側
アイドルシーブ60、補巻用前側アイドルシーブ61、
及び予備シーブ62が横一列に並べられた状態で回転可
能に支持され、下端部に複数個の主巻用前側アイドルシ
ーブ64が横一列に並べて回転可能に支持されている。
また、これらのアイドルシーブ64の略前方の位置には
単数の補巻用前側アイドルシーブ70が配されている。
【0025】この構造において、上記主巻ウインチドラ
ム24から引き出された主巻ワイヤ38は、上記主巻用
後側アイドルシーブ36にその下側から掛けられ、上記
取付板42とブームB上面との間を通って主巻用前側ア
イドルシーブ56,60に上側から掛けられた後、複数
の主巻用前側アイドルシーブ64と、主フック66側に
設けられたアイドルシーブ68との間に複数回巻かれて
いる。これに対し、上記補巻ウインチドラム26から引
き出された補巻ワイヤ54は、上記補巻用後側アイドル
シーブ52にその下側から掛けられ、補巻用前側アイド
ルシーブ57,61,70に上側から掛けられた状態
で、ワイヤ先端が補フック72に固定されている。
【0026】なお、図2では便宜上、上記アイドルシー
ブ68,70の図示を省略している。また、図示はしな
いが途中のブーム部材B2〜B5にも適宜アイドルシー
ブが取付けられ、これらのアイドルシーブによって主巻
ワイヤ38や補巻ワイヤ54の途中部分が支持されてい
る。
【0027】このような構造によれば、補巻ウインチド
ラム24を脚40及び取付板42からなる支持台上に設
置し、その下方に主巻ワイヤ38をくぐらせることによ
り、この主巻ワイヤ38と補巻ウインチドラム24との
干渉を防ぐことができる。しかも、上記取付板42から
延設したシーブ支持板48に補巻用後側アイドルシーブ
52を支持するようにしているので、次のような効果を
得ることができる。
【0028】A)コンパクトな構造で、主巻ワイヤ38
のフリートアングルα(図2)の大小にかかわらず、こ
の主巻ワイヤ38と補巻用後側アイドルシーブ52との
干渉も確実に防ぐことができる。
【0029】B)補巻用後側アイドルシーブ52を補巻
ウインチドラム26のすぐ近くに配することができるの
で、この補巻用後側アイドルシーブ52の下側に補巻ワ
イヤ54を通すことにより、従来に比して補巻ワイヤ5
4の張り位置をより下側に抑えることができるととも
に、補巻用後側アイドルシーブ52自身もキャブ22に
着座する運転者74の後方に配することができる(図1
と図5比較参照)。このため、上記補巻ワイヤ54や補
巻用後側アイドルシーブ52自身が運転者74の視界を
妨げるのを十分に防ぐことができる。
【0030】C)従来構造では、前記図7(b)に示す
ように補巻用後側アイドルシーブ130が補巻ウインチ
ドラム110から前方に遠く離れた位置にあるため、補
巻ワイヤ132の張力が前側のボルト154による固定
位置を支点として後側のボルト156を上方に引張るモ
ーメントとして働く不都合があるが、上記実施例構造で
は、補巻用後側アイドルシーブ52が補巻ウインチドラ
ム26のすぐ近くにあるため、上記モーメントは非常に
小さくなる。そればかりでなく、上記補巻用後側アイド
ルシーブ52がシーブ支持板48を介して取付板42に
連結されているため、この補巻用後側アイドルシーブ5
2が補巻ワイヤ54から受ける上向きの反力が上記モー
メントと逆向きのモーメントとして作用することにな
り、これらのモーメントが相殺されることによって取付
部の強度的負担は大幅に軽減される。
【0031】なお、本発明ではブームの段数やその具体
的な構造を問わず、運転席の側方に配置されるブーム基
端部上において、上記運転席よりも後方の位置に主巻ウ
インチドラム及び補巻ウインチドラムが配される種々の
ホイールクレーンに対して本発明構造を適用することが
できる。また、本発明は少なくとも主巻ウインチ及び補
巻ウインチを取付ける場合に広く適用できるものであ
り、両ウインチのほかにサードウインチ等の他のウイン
チが付加されている場合にも上記と同様の効果を得るこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明は、補巻ウインチド
ラムを支持台上に設置し、その下方に主巻ワイヤをくぐ
らせることにより、この主巻ワイヤと補巻ウインチドラ
ムとの干渉を防ぐとともに、上記支持台の取付部から延
設したシーブ支持部材に補巻用後側アイドルシーブを支
持するようにしたものであるので、コンパクトな構造
で、主巻ワイヤのフリートアングルの大小にかかわら
ず、この主巻ワイヤと補巻用後側アイドルシーブとの干
渉も確実に防ぐことができる効果がある。
【0033】また、補巻用後側アイドルシーブを補巻ウ
インチドラムのすぐ近くに配することができるので、こ
の補巻用後側アイドルシーブの下側に補巻ワイヤを通す
ことにより、従来に比して補巻ワイヤの張り位置をより
下側に抑えることができるとともに、補巻用後側アイド
ルシーブ自身も運転席に着座する運転者の後方に配する
ことができ、このため、上記補巻ワイヤや補巻用後側ア
イドルシーブ自身が運転者の視界を妨げるのをより効果
的に防ぐことができる。
【0034】さらに、上記補巻用後側アイドルシーブを
補巻ウインチドラムのすぐ近くに配することができるた
め、補巻ワイヤの張力に起因して支持台の後部をブーム
から引き上げるモーメントが発生するのを抑制すること
ができ、しかも、上記補巻用後側アイドルシーブが補巻
ワイヤから受ける上向きの反力が上記モーメントと逆向
きのモーメントとして作用することにより、これらのモ
ーメントを相殺して支持台とブームとの連結部の強度的
負担を大幅に軽減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるホイールクレーンの
全体側面図である。
【図2】上記ホイールクレーンの平面図である。
【図3】上記ホイールクレーンにおけるウインチの取付
構造を示す側面図である。
【図4】上記取付構造の平面図である。
【図5】従来のホイールクレーンの一例を示す全体側面
図である。
【図6】上記ホイールクレーンの全体平面図である。
【図7】(a)は上記ホイールクレーンにおいて補巻ウ
インチのすぐ前方に補巻用後側アイドルシーブが位置し
ている場合に補巻ワイヤの張力に起因して発生するモー
メントを説明するための模式側面図、(b)は上記補巻
ウインチドラムから補巻用後側アイドルシーブが前方に
遠く離れている場合に補巻ワイヤの張力に起因して発生
するモーメントを説明するための模式側面図である。
【符号の説明】
10 下部フレーム 12 上部旋回フレーム 22 キャブ(運転席) 24 主巻ウインチドラム 26 補巻ウインチドラム 36 主巻用後側アイドルシーブ 38 主巻ワイヤ 40 脚 42 取付板(取付部) 48 シーブ支持板(シーブ支持部材) 52 補巻用後側アイドルシーブ 54 補巻ワイヤ 56,60,64 主巻用前側アイドルシーブ 57,61,70 補巻用前側アイドルシーブ B ブーム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールクレーンの運転席の側方にブー
    ムが配され、このブーム基端部上面において上記運転席
    の後方の位置に後側から順に主巻ウインチドラム及び補
    巻ウインチドラムがブーム幅方向の軸回りに回転可能に
    設置され、これら主巻ウインチ及び補巻ウインチのそれ
    ぞれ前方に主巻用後側アイドルシーブ及び補巻用後側ア
    イドルシーブが上記両ウインチドラムの回転軸と平行な
    軸回りに回転可能に設けられ、上記ブームの前端部に主
    巻用前側アイドルシーブ及び補巻用前側アイドルシーブ
    が上記両ウインチドラムの回転軸と平行な軸回りに回転
    可能に取付けられ、上記主巻ウインチドラムから引き出
    された主巻ワイヤが上記主巻用後側アイドルシーブにそ
    の下側から掛けられ、かつ主巻用前側アイドルシーブに
    その上側から掛けられるとともに、上記補巻ウインチド
    ラムから引き出された補巻ワイヤが上記補巻用後側アイ
    ドルシーブにその下側から掛けられ、かつ補巻用前側ア
    イドルシーブにその上側から掛けられるホイールクレー
    ンのウインチ取付構造において、上記主巻ウインチドラ
    ムの前方の位置に、上記ブーム基端部上に立設される脚
    部とこの脚部により上記ブーム基端部上面から浮いた位
    置に支持される取付部とからなる支持台を設置し、この
    支持台の取付部上に上記補巻ウインチドラムを取付け、
    上記取付部とブーム基端部上面との間に上記主巻ワイヤ
    を通すとともに、上記取付部から前方にシーブ支持部材
    を延設し、このシーブ支持部材の前端部に上記補巻用後
    側アイドルシーブを回転可能に支持したことを特徴とす
    るホイールクレーンのウインチ取付構造。
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