JP2551978Y2 - 複合建材 - Google Patents

複合建材

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JP2551978Y2
JP2551978Y2 JP8236991U JP8236991U JP2551978Y2 JP 2551978 Y2 JP2551978 Y2 JP 2551978Y2 JP 8236991 U JP8236991 U JP 8236991U JP 8236991 U JP8236991 U JP 8236991U JP 2551978 Y2 JP2551978 Y2 JP 2551978Y2
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JP
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ceramic plate
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ceramic
composite building
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JP8236991U
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貴久 服部
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小野田エー・エル・シー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、非金属無機質の粉体を
主成分とするセラミック材料を成形した後、焼成して得
られるセラミック板を、建材に対して接合一体化してな
る複合建材に関し、詳しくはセラミック板と建材との接
合構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイルのようなセラミック板を建
材に対して接着剤等により接合一体化することは周知で
あるが、近年、セラミック板が建材から剥離して落下す
るのを確実に防止するために、金属線等の線状体を介し
て両者を機械的に接合一体化する構造が採用されてい
る。例えば、特開昭60−92551号公報に開示され
た構造においては、図9に示すように、焼成されたタイ
ル51の側面に対してドリル等により穴52を穿設し、
その穴52に金属線の連結線53の基端部を挿入して接
着剤54を封入することにより、連結線53の基端部を
タイル51に対して固定する一方、連結線53の先端部
を躯体55に打ち込んだ釘56に巻きつける等して止め
るとともにモルタル層57中に埋める技術が採用されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記技術に
おいては、タイル51のように焼成されたセラミック板
は硬くてかつ脆いために、穴52を穿設することが困難
であった。特に、タイル51が薄い場合には、穴52の
穿設が困難であるばかりでなく、たとえうまく穿設して
も、穴52とタイル表面との間の厚さが薄くなって強度
が低下し、その部分が欠けやすくなるという問題があっ
た。そこで、本考案の目的は、上記課題を解決し、焼成
されたセラミック板に穴を穿設しなくても、該セラミッ
ク板の機械的固定手段を係止するための被係止部材をセ
ラミック板に対して容易に固定することができ、セラミ
ック板の欠けを防止することもできる複合建材を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案では、焼成されたセラミック板が建材に対し
て機械的固定手段を介して接合一体化されてなる複合建
材において、前記機械的固定手段の係止部が前記セラミ
ック板の側面に設けられた被係止部材に係止され、前記
機械的固定手段の別の係止部が前記建材の側面に係止さ
れているとともに、前記被係止部材が、焼成される前の
前記セラミック板に埋め込まれ、該セラミック板の焼成
により、該セラミック板に対して固定されている構成を
採用した(請求項1)。ここで「建材」としては、コン
クリート又は軽量気泡コンクリート(以下、ALCとい
う。)製のパネルやブロック等を例示することができ
る。また、「機械的固定手段」とは、掛止、釘止、ねじ
止、挟着等の機械的な係止部を備えた板状体、棒状体等
をいう。
【0005】前記「被係止部材」のうち特にセラミック
板に埋め込まれる部分の寸法形状は、セラミック板の欠
けを引き起こさない程度であれば、特に限定されない。
その部分の材質も特に限定されないが、セラミック板と
の接合性が良い点やセラミック板の強度を損ねない点
で、セラミックが好ましい。このセラミック製の被係止
部材は、セラミック板に埋め込まれる前に焼成されてい
るものが好ましい(請求項2)。
【0006】
【作用】請求項1記載の複合建材によれば、焼成された
セラミック板に困難な穴を穿設するのではなく、焼成さ
れる前のセラミック板に被係止部材を埋め込み、該セラ
ミック板を焼成するだけで、該被係止部材をセラミック
板に対して容易に固定することができる。また、請求項
2記載の複合建材によれば、被係止部材がセラミック板
に埋め込まれる前に焼成されたセラミック製の高強度な
ものなので、セラミック板の成形時に型に容易にセット
することができるとともに、該成形後にはセラミック板
との接合性が良く、セラミック板の強度を損ねない。
【0007】
【実施例】以下、本考案を、ALCパネルの表面にセラ
ミック板を接合一体化してなる複合建材に具体化した第
一実施例について、図1〜図4を参照して説明する。こ
の複合建材1において、セラミック板2の側面近傍部に
おける厚さ方向の略中央部には、セラミックよりなる略
直方体状の被係止部材3が埋め込まれて固定されてい
る。被係止部材3の側面はセラミック板2の側面と面一
に露出し、該被係止部材3の側面には偏平な被係止溝3
aが凹設されている。また、被係止部材3には被係止溝
3aの奥部から下方へ連続する掛止穴3bが形成されて
いる。この被係止部材3は、図2に示すように、セラミ
ック板2に埋め込まれる前に成形・焼成されたものであ
り、焼成される前のセラミック板2に埋め込まれ、該セ
ラミック板2が焼成されることにより、該セラミック板
2に対して固定されている。従って、被係止部材3は、
たとえ強く引張ってもセラミック板2から抜けないよう
になっている。
【0008】続いて、ALCパネル7の表面にはモルタ
ル層8が塗布形成され、該モルタル層8に前記セラミッ
ク板2の裏面が接着されている。このALCパネル7の
側面上部のうち前記被係止部材3の直下に対応する箇所
には、セラミック板2の側面と略面一の凹部9が形成さ
れている。
【0009】さて、本実施例では、機械的固定手段とし
て逆L字状に折曲された板状の固定金具4が使用されて
いる。この固定金具4の上端部に折曲形成された折曲係
止部4aは、前記被係止部材3の被係止溝3aに差込ま
れて係止される。このとき、折曲係止部4aの先端から
下方へ折曲形成された掛止爪4cが、前記掛止穴3bに
嵌入して掛止するため、折曲係止部4aの抜け止めが図
られる。また、固定金具4の下端部に穿設された係止孔
4bは、これを貫通して前記凹部9からALCパネル7
に打ち込まれる釘5により、該ALCパネル7に係止さ
れる。この構造により、セラミック板2をALCパネル
7に対して確実に接合一体化するようになっている。な
お、図1等では固定金具4の下部に対して折曲係止部4
aが略直角に折曲形成されているが、これを鋭角にする
とともに、被係止部材3の被係止溝3aを傾斜させるこ
とによって、折曲係止部4aの抜け止めを図ることもで
きる。
【0010】前記複合建材1を製造するには、まず、セ
ラミック材料を成形・焼成することにより、被係止溝3
a付の被係止部材3を作成する。この被係止溝3aに図
示しないセラミック侵入防止材を挿入してから、被係止
部材3を図示しない型にセットし、該型にセラミック材
料を詰めて、被係止部材3が埋め込まれた未焼成のセラ
ミック板2を成形する。次に、このセラミック板2から
セラミック侵入防止材を除去し、該セラミック板2を焼
成する。そして、このセラミック板2を前記モルタル層
8と固定金具4とによりALCパネル7に接合一体化す
ればよい。
【0011】以上のように構成された本実施例の複合建
材1によれば、焼成されたセラミック板に困難な穴を穿
設するのではなく、焼成される前のセラミック板2に被
係止溝3a付の被係止部材3を埋め込み、該セラミック
板2を焼成するだけで、該被係止部材3をセラミック板
2に対して容易に固定することができる。また、この被
係止部材3は、セラミック板2に埋め込まれる前に焼成
されたセラミック製のものなので、セラミック板2の成
形時に型に容易にセットすることができる。また、焼成
されたセラミック板に穴を穿設しないのに加え、セラミ
ック製の被係止部材3は、セラミック板2との接合性が
良く、それ自身も高強度なので、前記被係止部材3の固
定部分においてセラミック板2の強度がほとんど低下せ
ず、その部分の欠けを防止することができる。
【0012】次に、図5〜図8に示す第二実施例は、被
係止部材3を、セラミック板2に埋設されるセラミック
製のアンカー部3と、これに基端部が固定された金属
製の被係止ループ3cとから形成するとともに、固定金
具4の上端部に先細り状の湾曲係止部4cを形成し、こ
の湾曲係止部4を被係止ループ3cに引掛けて係止す
るようにした点においてのみ第一実施例と相違するもの
である。この実施例も、第一実施例と同様の作用及び効
果を奏する。さらに、本考案は前記各実施例の構成に限
定されるものではなく、考案の趣旨から逸脱しない範囲
で、適宜変更して具体化することもできる。
【0013】
【考案の効果】本考案の複合建材は、上記の通り構成さ
れているので、次のような優れた効果を奏する。まず、
請求項1記載の複合建材によれば、焼成されたセラミッ
ク板に穴を穿設しなくても、被係止部材をセラミック板
に対して容易に固定することができる。さらに、請求項
2記載の複合建材によれば、被係止部材の取扱性とセラ
ミック板に対する接合性が良くなり、セラミック板の欠
けを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した複合建材の第一実施例を分
解して示す断面図である。
【図2】同実施例に使用する被係止部材を一部破断して
示す斜視図である。
【図3】同実施例を示す断面図である。
【図4】図3の左側面図である。
【図5】複合建材の第二実施例を分解して示す断面図で
ある。
【図6】同実施例に使用する被係止部材の斜視図であ
る。
【図7】同実施例を示す断面図である。
【図8】図7の左側面図である。
【図9】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 複合建材 2 セラミック
板 3 被係止部材 3a 被係止溝 3b 掛止穴 3c 被係止
ループ3d アンカー部 4 機械的固定手段としての固定金具 4a 折曲係止
部 4b 係止孔 4c 掛止爪 4d 湾曲係止部 7 建材としてのALCパネル

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成されたセラミック板が建材に対して
    機械的固定手段を介して接合一体化されてなる複合建材
    において、前記機械的固定手段の係止部が前記セラミッ
    ク板の側面に設けられた被係止部材に係止され、前記機
    械的固定手段の別の係止部が前記建材の側面に係止され
    ているとともに、前記被係止部材が、焼成される前の前
    記セラミック板に埋め込まれ、該セラミック板の焼成に
    より、該セラミック板に対して固定されていることを特
    徴とする複合建材。
  2. 【請求項2】 前記被係止部材は前記セラミック板に埋
    め込まれる前に焼成されたセラミック製のものである請
    求項1記載の複合建材。
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JPH0524736U JPH0524736U (ja) 1993-03-30
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