JP3455940B2 - パネル状壁材 - Google Patents

パネル状壁材

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吉田 光寛
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として建物の外装
壁として建物等の壁面に張込まれる、主として天然石材
により製したパネル状壁材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物等の建築物における壁の外表面に石
板を張設する張り石工事には、裏込めモルタルを使用し
て石板を張込む湿式方式と、裏込めモルタルを使用しな
いで石板受け金物に支持させて張込む乾式方式とがあ
る。
【0003】従来の張り石工事では、その工法の如何を
問わず、厚さが25mm〜30mm程度、縦,横800mm程度のパ
ネル状に加工された石板を、ビル等の躯体の壁面に、モ
ルタルやアンカ−金具等による受け金具などを介在させ
て固着するようにしている。
【0004】しかし、上記石板は厚さが25mm〜30mm程度
もあるため、その外形寸法もさること乍ら石板パネル一
枚の重量が大きいので、モルタルや金具等による固着強
度に大なるものが要求されるのみならず、張り石工事自
体が大変な労力,機械力などを要するものとなってい
る。また、建物の躯体の壁面に張り込まれる石板は、仕
上外装材となるため、その面出しに高い精度が要求さ
れ、従って、そのための熟練技術者を不可欠とするが、
これが前記の張り石工事に多大な労力と時間を必要とす
ることと相俟って、工事コストをきわめて高価なものに
する大きな要因となっている。
【0005】上記のような点に鑑み、最近では石板の厚
味を6〜12mm程度に薄く形成すると共に、裏面を裏打ち
金具を取付け、パネル1枚のサイズの小形化とパネル重
量の軽減を図り、特に乾式張り石工事に要する労力の省
力化を図ることが可能なパネル状壁材が提案されてい
る。
【0006】提案されているパネル状壁材は、適宜大き
さの矩形で任意の厚さを有する石板乃至は同等のパネル
状の壁材の外周端面であって、外面から所定距離の同じ
位置に、当該壁材の外面と平行な細溝を形成する一方、
前記壁材の裏面の略全面に、規則的な凹凸模様状をなす
立体メッシュ状の裏打ち金具を当てがうと共に、この金
具の外周上にそれと一体で前記壁材の細溝に嵌入される
係合用の舌片を形成し、該舌片を前記壁材の細溝に嵌合
させて固定するようにしたものである。
【0007】しかし、提案されているものは、裏打ち金
具の係合用の舌片が壁材の外周側面に設けた細溝に嵌合
される構造であるため、壁材同士を並べると前記係合用
の舌片の厚みによって壁材同士の間に隙間が生じるとい
う問題がある。
【0008】この隙間は隣接するパネル状壁材同士の間
に目地状に生じるため、この隙間をコーキング材で埋め
るなどして対応しているが、このような目地の形成が許
容されていない壁面においては壁材として使用できない
という新たな問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
薄手の石板の裏面に立体網状の裏打ち金具を取付けたパ
ネル状壁材の現状に鑑み、裏打ち金具の壁材裏面への取
付け態様に工夫を凝らし、上述した従来壁材のような問
題のないパネル状壁材を提供することを、その課題とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明壁材の構成は、適宜大きさ
の矩形で任意の厚さを有する石板乃至は同等のパネル部
材と、このパネル部材の裏面の略全面に固定される立体
網状をなす裏打ち金具とから成るパネル状壁材におい
て、前記パネル部材裏面の外周近くに、当該パネル部材
の内部に切込まれた平面矩形の導入溝とこの導入溝の底
に形成した傾斜溝とから成る細溝を形成すると共に、前
記裏打ち金具の外周又はその近傍に、前記パネル部材に
形成した細溝に嵌入される舌片状の係止片を形成して成
り、前記パネル部材の細溝に前記舌片状の係止片を嵌合
させて固定することにより、隣合うパネル部材同士をそ
れらの外周側面において直接接合できるように、パネル
部材に裏打ち金具を取付けたことを主な特徴とするもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、図により説明する。図1は本発明パネル状壁材にパ
ネル部材として使用するパネル状石材の斜視図、図2は
図1のA−A矢視断面図、図3は図2の要部の拡大断面
図、図4は本発明パネル状壁材の一例の要部を示す断面
図、図5は参考例のパネル状壁材の要部を示す断面図で
ある。
【0012】図1〜図3において、1は、厚さが概ね6
mmから30mm程度の天然石材により形成した平面長方形状
の石材パネルで、本発明におけるパネル部材の一つであ
る。ここで、長方形の形態は、施工する場所やその壁面
などによって様々な大きさがあり、正方形状のパネル部
材も含み大きさは任意である。
【0013】2は、上記石材パネル1の裏面1bの長辺に
沿って形成した細幅スロット状の細溝で、ここでは平面
矩形に見える導入溝2aと、この導入溝2aの底2cから斜め
に削り込んだ傾斜係止溝2bにより形成されている。1aは
石材パネル1の表面、1cは石材パネル1の外周側面であ
る。係止溝2bの角度は90度未満〜30度程度、好ましく
は、45度前後が望ましい。
【0014】導入溝2aは、小径で刃がやや厚目の円板状
の旋削刃をパネル1の裏面に垂直に立てその姿勢で切込
んで形成するので、この溝2aの底2cは弧状である。ま
た、この底2cから斜めに切込んだ係止溝2bも、導入溝2a
と同様に刃が比較的薄手の円板状の旋削刃により形成さ
れている。
【0015】図示した上記の細溝2は石材パネル1の裏
面に、そのパネル1の長辺に沿って形成したが、短辺側
に形成してもよく、長,短辺の両側に形成してもよい。
この細溝2には、後に述べる裏打ち金具3がその係止爪
3dにおいて係止されることにより、石材パネル1の裏面
全面に取付けられる。
【0016】裏打ち金具3は、一例として次のように形
成されている。この金具3は、石材パネル1の1枚、又
は、複数枚を貼着できる大きさに形成されている。そし
て、この金具3は、正面から見てほぼ矩形状をなし、石
材パネル1の裏面1bに当接される当接面3aと、この面3a
の後面側に斜めに延びた複数の支脚3bを介して連結さ
れ、かつ、前記当接面3aから例えば15mm程度離れた位置
に形成された、パネル1と平行で建物の躯体等の外面に
当接支持される支持面3cとを具備して形成されている。
【0017】また、この裏打ち金具3には、前記パネル
1の裏面に当てがわれ、このパネル1の裏面1bに形成し
た細溝2に係止,固定されるための爪3dが、この金具3
の上下辺に設けられている。因に、裏打ち金具3は、図
1に示した石材パネル1の大きさに合わせてここでは一
例として縦300mm、横900mm、高さ(厚さ)約15mmに形成
されているが、大きさは任意である。図示した裏打ち金
具3は、その支持面3cに形成された穴において吊り金具
5のフック5aに係止される。
【0018】本発明では、裏面に裏打ち金具3を取付け
た石材パネル1を、建物等の躯体Wの表面にベ−ス金具
4を介して設けた吊り金具5のフック5aに、前記裏打ち
金具3の支持面3cの穴を係止させることによって、躯体
Wの全面に面出しをし乍ら接着剤により取付け固定す
る。
【0019】上記石材パネル1を、裏打ち金具3、吊り
金具5を介して建物等の躯体Wに張り込む手順は次の通
りである。まず、裏打ち金具3の爪3dを前記パネル1の
細溝2に係合させ、接着剤を添付することにより、石板
パネル1の裏面1bに裏打ち金具3を貼着固定して本発明
パネル状壁材に形成する。このようにして金具3を裏打
ちした石材パネル1は、その裏打ち金具3の支持面3cの
穴又はフック5aに接着剤を盛り、吊り金具5のフック5a
に前記裏打ち金具3の穴を係止し乍ら躯体Wの表面に、
下方から順に貼着して行く。なお、フック5aの上におい
て、前記支持面3cの穴の位置はそのフック5aの前後長さ
の範囲で位置調整可能である。
【0020】なお、本発明のパネル状壁材ではないが、
参考例として、細溝2を石材パネル1の裏面に設けず、
外周側面に設けても、裏打ち金具3の係止爪3dが石材パ
ネル1の側面1cの面からはみ出さない構造にできるの
で、以下にこの点について説明する。即ち、図5に例示
するように石材パネル1の外周側面に細溝2′を形成す
る場合、溝2b′の入口が位置する側、つまり、石材パネ
ル1の外周側面1cに係止爪3d′の曲がり部分の厚さに見
合う凹部2d(又は段部2d)を形成することにより、爪3
d′がパネル外周側面1cの面より凸出することはなくな
るから、従来品のような問題点はなくなるのである。こ
の凹部2dは、各細溝2b′ごと夫々に形成しても、凹部2d
のみを側面1cの長さ方向に貫通させて直線状に設けても
よい。直線状に設けると凹部2dは段部2dとなる。いずれ
の形態を採るかは任意である。
【0021】なお、上記実施例では、本発明壁材のパネ
ル部材に天然石の石材パネル1を用いて説明したが、本
発明が適用できるパネル部材は、その材質が人工石,プ
ラスチックス,セラミックス,ガラス,陶磁器のいずれ
であってもよいこと勿論である。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、従来、石
材パネルなどのパネル部材の外周側面に細溝を設け、こ
の溝に裏打ち金具の係止爪を嵌合固定する構造であった
ため、このパネル状壁材を並べて張り込むと、前記爪の
厚さ分の隙間を持った目地が形成され、外見上問題とな
るのみならず、そのような隙間のある目地が許されない
場所には使用することができなかったが、本発明では、
裏打ち金具と石材パネル等のパネル部材とを一体結合す
るための爪状部材が、石材パネル等のパネル部材の外周
側面からはみ出すことのない係合構造としたので、従来
品にあった問題点は、完全に払拭することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明パネル状壁材にパネル部材として使用す
るパネル状石材の斜視図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】図2の要部の拡大断面図。
【図4】本発明パネル状壁材の一例の要部を示す断面
図。
【図5】参考例のパネル状壁材の要部を示す断面。
【符号の説明】
1 石材パネル 2,2′ 細溝 3 裏打ち金具 3a 当接面 3b 支脚 3c 支持面 3d 係止爪 4 ベース金具 5 吊り金具 5a 吊り金具のフック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04F 13/08 101 E04F 13/08 101Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/14 E04C 2/26 E04C 2/30 E04F 13/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜大きさの矩形で任意の厚さを有する
    石板乃至は同等のパネル部材と、このパネル部材の裏面
    の略全面に固定される立体網状をなす裏打ち金具とから
    成るパネル状壁材において、前記パネル部材裏面の外周
    近くに、当該パネル部材の内部に切込まれた平面矩形の
    導入溝とこの導入溝の底に形成した傾斜溝とから成る細
    溝を形成すると共に、前記裏打ち金具の外周又はその近
    傍に、前記パネル部材に形成した細溝に嵌入される舌片
    状の係止片を形成して成り、前記パネル部材の細溝に前
    記舌片状の係止片を嵌合させて固定することにより、隣
    合うパネル部材同士をそれらの外周側面において直接接
    合できるように、パネル部材に裏打ち金具を取付けたこ
    とを特徴とするパネル状壁材。
  2. 【請求項2】 パネル部材は、天然石,人工石,プラス
    チック,セラミックス,ガラス,陶磁器のいずれかであ
    る請求項1のパネル状壁材。
  3. 【請求項3】 細溝は小径のディスクカッタ−により略
    等ピッチのスロット状又は連続溝状に旋削形成した請求
    項1又は2のパネル状壁材。
  4. 【請求項4】 細溝の傾斜溝は、パネル部材裏面に対し
    略30度〜90度未満の角度を持たせた請求項1〜3のいず
    れかのパネル状壁材。
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