JP2539950Y2 - 複合パネル - Google Patents

複合パネル

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JP2539950Y2
JP2539950Y2 JP1990105310U JP10531090U JP2539950Y2 JP 2539950 Y2 JP2539950 Y2 JP 2539950Y2 JP 1990105310 U JP1990105310 U JP 1990105310U JP 10531090 U JP10531090 U JP 10531090U JP 2539950 Y2 JP2539950 Y2 JP 2539950Y2
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JP
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panel
stone
glass plate
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JP1990105310U
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JPH0462817U (ja
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貴久 服部
是和 実政
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小野田エー・エル・シー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は複合パネル、特に、軽量気泡コンクリートパ
ネル(以下ALCパネルという)の表面側に石材又はガラ
ス板を複合させてなる複合パネルの構造に関するもので
ある。
(従来の技術及び考案が解決しようとする課題) 従来から、コンクリート製基板の片面に天然石等の化
粧板を複合させてなるパネルとして、ALCパネルと石材
又はガラス板の複合パネルは公知である(実開昭62-119
19号公報)。
この複合パネルは天然石の外観を有し、それが建物の
外壁に使用されたときは建物に高級感を与えるという効
果を与える。
しかしながら、上記公知技術においては基板と化粧板
が接着剤より接合されているので、接着剤の老化が進ん
だ場合、天然石が複合基板から剥がれ落ちる虞がある。
特に重量のある石材又はガラス板をALCパネルの基板
へ貼り付ける際には、ALCパネルの表面は気泡によるに
凹凸があるため,多少の接着剤を塗布しても石材又はガ
ラス板との間に空間ができ十分に固着することができな
い。
そこで、機械的に両者を接合する方法、例えば、化粧
板の裏面側に奥行きほど拡開するアンカー穴を穿設し、
そのアンカー穴に先端が拡開するアンカーを挿入すると
ともに接着剤を両者の間隙に充填して前記アンカーの基
端部を基板に固定するという方法が採用されている(実
公平2-291265号公報)。
ところが、この方法においてはアンカー穴の奥きを拡
開するには極めて特殊な穿孔治具が必要であり、また特
殊な形状のアンカーを必要であるという問題がある。
本考案の課題はALCパネルとそれに接合困難な石材又
はガラス板とが強固に接合された複合パネルを提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は前記の課題を解決するために、軽量気泡コン
クリートパネル1の片面に石材又はガラス板10を接合部
材により止着してなる複合パネルにおいて、前記接合部
材として雄ねじ部材20を使用し、前記軽量気泡コンクリ
ートパネル1に設けられた貫通孔4に前記雄ネジ部材20
をそのパネル1の裏面から挿通して係止させるととも
に、前記石材又はガラス板10に直接螺設した雌ねじ部11
と前記雄ねじ部材20との間に接着剤50を介在させ、また
該雌ねじ部11に対して前記雄ねじ部材20をその先端が前
記石材又はガラス板10の表面に露出しないように螺入し
てなる複合パネルを採用する。
(作用) 本考案のALCパネルと石材又はガラス板との複合パネ
ルにおいては、前記石材又はガラス板そのものに直接雌
ねじ部を形成し、その雌ねじ部に雄ねじ部材の先端を石
材又はガラス板の表面に露出しないように螺入したの
で、石材又はガラス板の雌ねじ部が雄ねじ部材に係止さ
れるとともに、該石材又はガラス板の表面が何ら傷付け
られることなくそのまま複合パネルの表面になる。ま
た、さらに雌ねじ部材に接着剤を充填することにより雄
ねじ部材と石材又はガラス板との螺合強度が増す。その
結果、機械部品である雄ねじ部材を使用し、石材又はガ
ラス板の裏面側に雌ねじを螺刻して石材又はガラス板を
ALCパネルに機械的に接合させ、さらには、雌ねじ部に
接着剤を充填して十分な固着をさせることにより、複合
板は化粧板の機能を発揮する。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を第1図を用いて説明する。
この実施例では、ALCパネル1に接合される、化粧板
として天然石板10が使用される。
ALCパネル1そのものは、周知の方法により製造され
たもので、例えば、珪酸質原料、石灰質原料及びセメン
トからなる原料スラリーを鉄筋などの補強材がセットさ
れた型枠内に供給して、金属アルミニウム等の発泡剤の
存在下で発泡・凝固させて得た半凝固体を切断してパネ
ルにし、このパネルを高温高圧下で蒸気養生した後、所
定の形状大きさに切削加工することにより得られる。
他方、天然石板10は天然石を薄いタイル状に切断する
ことにより得られる。
両者を接合して一体化するための接合部材、すなわ
ち、雄ねじ部材としてはボルト20が使用されるが、その
ねじ山21のピッチは、通常の機械・装置に使用されるピ
ッチより大きくして後述する天然石板10に形成される雌
ねじ部の欠けが生しないようになっている。
次に、このようにして用意された部材を使用してこの
実施例の複合パネル40を製作する場合、まずALCパネル
1と天然石材10に穴あけ加工を施す。
ALCパネル1に穴あけ加工を施す場合は、その裏面2
においてボルト20を挿通しようとする箇所に、奥行き程
縮径する截頭円錐状の落とし穴3を穿設する。そして、
この落とし穴3の中心位置においてALCパネル1を貫通
する挿通孔4を設ける。天然石板10に穴あけ加工をする
場合はその裏面に、前記ボルト20のねじ山21と同じピッ
チの雌ねじ部11が天然石板10の表面にまで貫通しない程
度の深さに穿設されている。
次に、ALCパネル1と天然石板10とを接合する。ボル
ト20に座がね22を通した後、そのボルト20をALCパネル
1の挿通孔4に挿通してボルト20の頭部23をALCパネル
1の落とし穴3に落とし込んで前記頭部23がALCの裏面
から突出しないようにするとともに、先端部をALCパネ
ル1の表面に突出させる。そして、前記先端を天然石板
10の雌ねじ部11に合わせてボルト20を雌ねじ部11に螺入
する。1枚のALCパネル1に対して複数枚の天然石板を
平面状に並べてALC1の表面を全面的に被覆する場合は前
記の操作を反復すると、この実施例の複合パネル40が得
られる。
以上のようにして得られた複合パネルにおいては、AL
Cパネル1と天然石板10とが簡単な接合部材、すなわち
ボルト20により機械的に強固に接合でき、従来のように
接着剤のみによる接合構造に比較して接着剤の老化によ
る天然石板の剥離を懸念する必要がなくなり、また、奥
行きが深くなるにつれて拡開した加工しにくいアンカー
穴を利用しなくてもよいという優れた効果が発揮され
る。
その結果、ALC板1に天然石そのものの外観を与える
ことが可能になり、建物に高級感を与えることが可能に
なる。本考案は前記実施例に限定されることなく、その
本質的な技術思想を踏襲し、かつ考案の効果を著しく損
なわない限度において、種々変更して本考案を実施する
ことができる。
また、本考案においては、雌ねじ部11に接着剤50を充
填してからボルト20を螺入すると、両部材1、10間の接
合は実施例の態様より強固になる。すなわち、天然石材
10の雌ねじ部11が雄ねじ部材20の螺合により欠けた場合
でも、この接着剤によって、その欠け片と雄ねじ部材20
および天然石材本体とを一体に固着されるようになり、
雄ねじ部材20が抜け落ちるのを防止すると同時に天然石
材とALCパネルとを強固に固着させる。あるいは振動等
による雄ねじ部材20が緩むことをこの接着剤により完全
に防ぐことができる。
以上のように、本考案においては、図2に示すように
雄ねじ部材と雌ねじ部材との間に接着剤を介在させるこ
とが重要である。
また、化粧板としてガラス、タイル等、耐候性のある
建物の外壁材を使用することができる。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案の複合パネルによればAL
Cパネルとそれに接合困難な石材又はガラス板とが簡単
な接合部材により確実に接合され、意匠性にも優れた複
合パネルが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す部分破断斜視図であ
り、第2図は本考案の他の態様を示す部分断面図であ
る。 1……ALCパネル、10……石材又はガラス板、11……雌
ねじ部、20……雄ねじ部材、50……接着剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽量気泡コンクリートパネル(1)の片面
    に石材又はガラス板(10)を接合部材により止着してな
    る複合パネルにおいて、 前記接合部材として雄ねじ部材(20)を使用し、前記軽
    量気泡コンクリートパネル(1)に設けられた貫通孔
    (4)に前記雄ネジ部材(20)をそのパネル(1)の裏
    面から挿通して係止させるとともに、前記石材又はガラ
    ス板(10)に直接螺設した雌ねじ部(11)と前記雄ねじ
    部材(20)との間に接着剤(50)を介在させ、また該雌
    ねじ部(11)に対して前記雄ねじ部材(20)をその先端
    が前記石材又はガラス板(10)の表面に露出しないよう
    に螺入してなる複合パネル。
JP1990105310U 1990-10-05 1990-10-05 複合パネル Expired - Lifetime JP2539950Y2 (ja)

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JPH0462817U JPH0462817U (ja) 1992-05-28
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JPS5120007U (ja) * 1974-08-02 1976-02-14

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