JP2001073490A - 壁面板取付け構造と壁面板及び壁面板の製造方法 - Google Patents
壁面板取付け構造と壁面板及び壁面板の製造方法Info
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Abstract
ニットを運搬可能にして、その有効面積を小さくするこ
となく、壁面板の厚みを大きくすることを可能にし、外
壁面に彫りの深い模様を施した重量感のあるものとする
ことができる壁面板取付け構造と、壁面板及び壁面板の
製造方法を提供する。 【解決手段】 壁面板1,1が建物構造体2に取り付け
られた壁面板取付け構造において、壁面板1の端縁部に
沿って背面と垂直方向に突出する取付け部11が設けら
れ、二枚の隣接する壁面板1,1の突き合わせられた両
取付け部11,11と建物構造体2が、それぞれを貫通
して取り付けられた固定具3によって締結されているも
のである。
Description
機質板状体、コンクリート板、無機質発泡体(例えば、
軽量気泡コンクリート板、ALC板、発泡ガラス板)等
が壁面板として建物構造体に取り付けられた壁面板取付
け構造と、壁面板及び壁面板の製造方法に関する。
パネル等の無機質板状体からなる壁面板に取付け金具等
を埋設した外壁パネルが知られている。
は、ナットが取り付けられた取付け金具を軽量気泡コン
クリート板の中に、ナットが背面に開口する状態に埋め
込んだ外壁パネルが記載されている。そして、この取付
け金具を軽量コンクリート板の中に配筋されている補強
鉄筋に溶接した例も記載されている。
トを利用して壁に取り付けるものである。
た外壁パネルの場合には、この取付け金具の位置が少し
でも狂うと、この取付け金具の位置を修正することが不
可能であり、建物構造体に取り付け難くなる。従って、
外壁パネルを製造する際に高度の精度を要求されるとい
う問題がある。
ネルは、取付け金具が一定位置に埋設されているため
に、最初目的とした場所にしか使用できない。従って、
場所に応じて多種類の外壁パネルを製造する必要があ
り、外壁パネルを製造する設備が高価になると同時に、
極めて不便であった。
には、取付け金具を壁面板に埋設しないものとして、硬
質木片セメント板からなる壁面板の背面に金属製角筒体
からなるフレームを固定した外壁パネルが記載されてい
る。
するとともに取付け金具として利用され、建物構造体の
間柱に取り付けられている。
6848号公報に記載された壁面板取付け構造において
は次に示す問題がある。
ームを固定するので、その取付けに手間と費用がかか
る。
として用いる場合、その厚みを30mm以上とし、表面
に彫りの深い模様を施した重量感のあるものが好まれて
いる。
略箱形に工場で製造された複数の建物ユニットを組み立
てたユニット建物に適用した場合には、壁面板の背面に
金属製角筒状体からなるフレームを固定したものでは、
フレームの角筒状体の分だけ厚くなり、これを建物構造
体の間柱等の壁固定杆に工場で取り付けると、建物ユニ
ットの幅が大きくなる。
運搬するためには、建物ユニットの幅は道路交通法によ
って制限されているので、この壁面板とフレームとの合
計の厚みが大きくなると、建物ユニットの有効面積が小
さくなり不便である。
ものであり、壁面板の取付けが容易であることと、建物
ユニットを運搬可能にして、その有効面積を小さくする
ことなく、壁面板の厚みを大きくすることを可能にし、
外壁面に彫りの深い模様を施した重量感のあるものとす
ることができる壁面板取付け構造と、壁面板及び壁面板
の製造方法を提供することを目的とする。
壁面板が建物構造体に取り付けられた壁面板取付け構造
において、壁面板の端縁部に沿って背面と直交方向に突
出する取付け部が設けられ、二枚の隣接する壁面板の突
き合わせられた両取付け部と建物構造体が、それぞれを
貫通して取り付けられた固定具によって締結されている
壁面板取付け構造を特徴としている。
片セメント板等の無機質板状体だけに限られるものでな
い。コンクリート板や無機質発泡体の板(例えば、軽量
気泡コンクリート板、ALC板、発泡ガラス板、セラミ
ックスを成形した板)等の無機質板状体が好適に用いら
れる。
ば、特公昭58−37462号公報に記載されているよ
うな柱と梁とを接合して柱と梁から略箱形に形成された
建物ユニットが挙げられる。
交方向に突出する取り付け部は、建物構造体に対向する
垂直方向(上下方向)の位置に設けられていて、この二
枚の取り付け部を隣接した状態に壁面板が配置され、こ
の二枚の隣接する壁面板の突き合わせられた両取付け部
と建物構造体が、それぞれを貫通して取り付けられた固
定具によって締結されている。
れ、必要に応じて壁面板、床面板、天井板等が取り付け
られ、さらに設備等が備えられたものである。こうして
工場で生産される建物ユニットは、道路交通法によって
制限されずに建築現場に輸送可能であることが必要であ
る。
イルプレートによって建物構造体に取り付けられた壁面
板取付け構造であって、ネイルプレートが、板片と、板
片の一側面に設けられた複数の係止爪と、板片の他側面
に設けられた頭部付き軸部でなる固定具とからなり、建
物構造体の壁面板取付け面に、固定具の頭部を挿入可能
な頭部挿入孔と、頭部挿入孔より小径で軸部を挿入可能
な軸部挿入孔とを連ねて穿設された挿入孔が形成され、
壁面板の背面に係止爪が入っている状態にネイルプレー
トが取り付けられ、固定具の頭部が軸部挿入孔に係止さ
れている壁面取付け構造を特徴としている。
爪を備えたネイルプレートが、無機質成形組成物の注入
成形時に、その係止爪を埋没させて一体化されている壁
面板を特徴としている。
爪を備えたネイルプレートが、固化した無機質成形組成
物に、該係止爪を埋没させて一体化されている壁面板を
特徴としている。
成形組成物は、SiO2 −Al2 O 3 系反応性無機粉体
100重量部、アルカリ金属珪酸塩0.2〜450重量
部、水35〜1500重量部によって構成される請求項
3又は4記載の壁面板を特徴としている。
プレートの係止爪基部は、他の係止爪基部又は該ネイル
プレートの側縁部との間隔を1mm以上離間させて構成
される各請求項3〜5のうち何れか一項に記載の壁面板
を特徴としている。
の壁面板取付け面に対して、リベットを介して一体固定
するためのリベット挿通孔が前記ネイルプレートに形成
されている各請求項3〜6のうち何れか一項に記載の壁
面板を特徴としている。
の壁面板取付け面に対して、リベットを介して一体固定
するためのリベット挿通孔が前記ネイルプレートに形成
され、このリベット挿通孔の周縁部から放射状に切欠さ
れた複数のスリットが形成されている各請求項3〜6の
うち何れか一項に記載の壁面板を特徴としている。
の壁面板取付け面に対して、リベットを介して一体固定
するためのリベット挿通孔が前記ネイルプレートに形成
され、このリベット挿通孔を囲む馬蹄形状に切欠された
スリットが形成されている各請求項3〜6のうち何れか
一項に記載の壁面板を特徴としている。
体の壁面板取付け面に対して、リベットを介して一体固
定するためのリベット挿通孔が前記ネイルプレートの係
止爪から離れた位置に形成されている各請求項3〜6の
うち何れか一項に記載の壁面板を特徴としている。
ット挿通孔近傍には、空隙或いは、変形可能なスペーサ
が設けられている各請求項3〜10のうち何れか一項に
記載の壁面板を特徴としている。
板が建物構造体に取り付けられた壁面板取付け構造であ
って、請求項3〜10のうち何れか一項に記載の壁面板
が建物構造体に取り付けられた壁面板取付け構造を特徴
としている。
がネイルプレートによって建物構造体に取り付けられた
壁面板取付け構造であって、ネイルプレートが、ほぼ平
行な二枚の板片と、この二枚の板片を連結する湾曲片
と、この二枚のうちの一方の板片の外側面に設けられた
複数の係止爪と、二枚のうちの他方の板片に設けられた
リベット挿通孔とからなり、建物構造体の壁面板取付け
面に挿入孔が形成され、壁面板の背面に係止爪が差し込
まれた状態にネイルプレートが取り付けられ、建物構造
体の挿入孔とネイルプレートのリベット挿通孔とに通さ
れたリベットによってネイルプレートが建物構造体に固
定された壁面板の取付け構造を特徴としている。
連結するものであって、この連結する位置は適宜でよ
い。例えば、中央部であってもよいし、側縁部でもよ
い。特に、二枚の板片の両側縁を外方向に湾曲した湾曲
片で連結した筒状体であると、製造し易いので好まし
い。
3又は4記載の壁面板の製造方法であって、無機質成形
組成物の注入成形時、又は固化した後、無機質成形組成
物にネイルプレートの係止用爪を埋没させて一体化する
壁面板の製造方法を特徴としている。
においては、二枚の隣接する壁面板の突き合わせられた
両取付け部と建物構造体が、それぞれを貫通して取り付
けられた固定具によって締結されているので、従来技術
のように、壁面板に金属製筒体からなるフレームを取り
付ける必要がなく、壁面板の取付けが容易となる。
は、厚みの薄いネイルプレートを使用するので、壁面板
の厚みを増すことができる。
定具の頭部を挿入可能な頭部挿入孔と、頭部挿入孔より
小径で軸部を挿入可能な軸部挿入孔とを連ねて穿設され
た挿入孔が形成され、壁面板の背面に係止爪が入ってい
る状態にネイルプレートが取り付けられ、固定具の頭部
が軸部挿入孔に係止されているものであるから、固定具
の頭部を頭部挿入孔に挿入してから軸部を軸部挿入孔に
移動せしめることによりネイルプレートを建物構造体に
取り付けることができ、壁面板の取付けが容易となる。
尚、ネイルプレートの壁面板への取付けは後述するよう
に、壁面板の成形と同時でもよいし、壁面板の成形後で
もよい。
を備えたネイルプレートが、無機質成形組成物の注入成
形時に、その係止爪を埋没させて一体化されているの
で、ネイルプレートを後付けで圧入するときの亀裂等の
発生を防止できるとともに、無機質板状体との密着性が
向上して脱落を防止できる。また、壁面板の裏面をネイ
ルプレートによる段差のない状態にできる。
トの取付け位置が壁面板の成形手段によって制約され
ず、取付け位置の異なる壁面板を同じ成形型で成形し易
い。また、後で取付け位置を決めることもできる。
荷重の限界点が上昇し、前記ネイルプレートとの密着性
が良好なものとなり、脱落を防止できる。また、耐火
性、耐衝撃性も良好である。
レートの係止爪基部が、他の係止爪基部との間に設けら
れた間隔に、前記無機質成形組成物が入り込むので、更
に前記ネイルプレートと該壁面板との密着性が良好であ
る。
レートに形成されているリベット挿通孔によって、リベ
ットを介して建物構造体の壁面板取付け面に対して一体
固定させることが出来る。
の壁面板と同様に、ネイルプレートに形成されているリ
ベット挿通孔によって、リベットを介して建物構造体の
壁面板取付け面に対して一体固定させることが出来る。
そして、この壁面板をリベット挿通孔によって、リベッ
トを介して建物構造体の壁面板取付け面に一体固定させ
ると、リベットで取り付けられているリベット挿通孔の
周縁部と係止爪で固定されている部分との間に放射状に
切欠されたスリットのある変形し易い部分が形成され
る。従って、地震や建物ユニットを施工現場に運搬して
いるとき等に、建物構造体と壁面板との間にズレが生じ
ても、この変形し易い部分が変形してこのズレを吸収
し、壁面板のネイルプレート取付け部分にヒビ等が発生
しない。
7記載の壁面板と同様に、ネイルプレートに形成されて
いるリベット挿通孔によって、リベットを介して建物構
造体の壁面板取付け面に対して一体固定させることが出
来る。そして、この壁面板をリベット挿通孔によって、
リベットを介して建物構造体の壁面板取付け面に一体固
定させると、リベットで取り付けられているリベット挿
通孔近傍には、馬蹄形状に切欠されたスリットで囲まれ
た変形し易い部分が形成される。従って、地震や建物ユ
ニットを施工現場に運搬しているとき等に、建物構造体
と壁面板との間にズレが生じても、この変形し易い部分
が変形してこのズレを吸収し、壁面板のネイルプレート
取付け部分にヒビ等が発生しない。
項7記載の壁面板と同様に、ネイルプレートに形成され
ているリベット挿通孔によって、リベットを介して建物
構造体の壁面板取付け面に対して一体固定させることが
出来る。そして、この壁面板をリベット挿通孔によっ
て、リベットを介して建物構造体の壁面板取付け面に一
体固定させると、リベットで取り付けられているリベッ
ト挿通孔部分が係止爪で固定されている部分から離れて
いて、この間に変形し易い部分が形成される。従って、
地震や建物ユニットを施工現場に運搬しているとき等
に、建物構造体と壁面板との間にズレが生じても、この
変形し易い部分が変形してこのズレを吸収し、壁面板の
ネイルプレート取付け部分にヒビ等が発生しない。
ト挿通孔近傍に空隙或いは、変形可能なスペーサが設け
られているので、建物構造体からこの壁面板側に設けら
れている空隙或いは、変形可能なスペーサー内にリベッ
トを挿通し、この挿通されたリベットを、この空隙或い
は、変形可能なスペーサー内で拡開させて、壁面板を建
物構造体に係止させることができる。従って、建物構造
体の壁面板取付け面に対して壁面板を更に強固に取り付
けることが出来る。
ては、請求項3〜10のうち何れか一項に記載の壁面板
が建物構造体に取り付けられた壁面板取付け構造である
ので、上記請求項3〜11に記載と同様の作用効果があ
る。
ほぼ平行な二枚の板片の間に隙間があるので、他方の板
片に設けられたリベット挿通孔から挿入されたリベット
を、この隙間内で拡開、係止させることができる。従っ
て、壁面板側に空隙或いは、変形可能なスペーサーを設
けなくとも、建物構造体の壁面板取付け面に対して壁面
板を強固に取り付けることができる。また、この二枚の
板片を連結する湾曲片があるから、地震や建物ユニット
を運搬しているとき等に、建物構造体と壁面板との間に
ズレが生じたときには、この変形し易い湾曲片が変形し
てこのズレを吸収し、壁面板のネイルプレート取付け部
分にヒビ等が発生しない。
ては、請求項3又は4記載の壁面板が得られ、従って上
記請求項3,4に記載と同様の作用効果がある。
照して説明する。
取付け構造を示す水平断面図である。
体である。
は、無機質板状体でなる壁面板1、1が、間柱である建
物構造体2に取り付けられたものであって、上記壁面板
1には、その端縁部に沿って背面と直交方向に突出する
取付け部11が設けられている。取付け部11は、水平
に配置した型に壁面板の材料を注型して注入成形する際
に、垂直方向に突出するようにして壁面板の一部として
成形する。
示)を構成する建物ユニットに設けられている間柱であ
って、この建物ユニットは柱、梁でなる箱型の骨組構造
を有する軸組方式のものである。
1の両側が折り曲げられた側片22、22とからなる断
面コ字形状の長尺型鋼で形成され、底片21の型鋼開口
と反対側面に、取付け片23が立設されている。この型
鋼の長手方向が建物内では上下方向となる。
配置し、壁面板1、1の両取付け部11、11を突き合
わせ、両取付け部11、11の間に上記建物構造体1の
取付け片23を挟み、両取付け部11、11と取付け片
23のそれぞれを貫通して取り付けられた固定具である
ボルト3、ナット4によって締結されている。
板1、1間からの雨水の浸入を防止するために設けられ
ているものであって、上記固定具であるボルト3、ナッ
ト4を締めつけることにより、水密材5が押しつぶされ
るので、水密効果が向上する。
構造によると、二枚の隣接する壁面板1、1の突き合わ
せられた両取付け部11、11と建物構造体2の取付け
片23が、それぞれを貫通して取り付けられたボルト
3、ナット4でなる固定具によって締結されているの
で、従来技術のように金属製筒体からなるフレームを取
り付ける必要がなく、壁面板の取付けが容易となる。
て、壁面板の取付け構造を示す水平断面図である。
形態1と本質的に同じものは同符合を付け、異なるもの
には別符合を付けて説明する。
形例であって、異なる所は、建物構造体2の形状と配置
にある。本実施例の建物構造体2は、前記実施例と同
様、断面コ字形状の型鋼で形成されているが、その開口
部を壁面板1側に向けて配置し、型鋼の両側片22、2
2の間に壁面板1、1の両取付け部11、11を挿入
し、両側片22、22、および両取付け部11、11を
貫通するボルト3とナット4とにより締結して取り付け
る壁面板1の取付け構造となされている。
よると、前記実施の形態1例と同様、二枚の隣接する壁
面板1、1の突き合わせられた両取付け部11、11と
建物構造体2の両側片22、22が、それぞれを貫通し
て取り付けられたボルト3、ナット4でなる固定具によ
って締結されているので、従来技術のように金属製筒体
からなるフレームを取り付ける必要がなく、壁面板の取
付けが容易となる。
て、壁面板の取付け構造を示す説明図である。図3
(イ)図は壁面板の取付け構造の水平断面図、(ロ)図
はネイルプレートの断面図、(ハ)図は建物構造体の縦
断面図である。
は、図3(イ)図に示すように、壁面板1がネイルプレ
ート6によって建物構造体2に取り付けられたものであ
る。
示すように、板片61と、板片61の一側面に設けられ
た複数の係止爪62、62、・・と、板片61の他側面
に設けられた頭部632付き軸部631でなる固定具6
3とからなっている。
体2の底片21(壁面板1の取付け面)に、上記固定具
63の頭部632を挿入可能な頭部挿入孔241と、頭
部挿入孔241より小径で軸部631を挿入可能な軸部
挿入孔242とを連ねて穿設された挿入孔24が形成さ
れている。
し込んでネイルプレート6が取り付けられ、固定具63
の頭部632を頭部挿入孔241に挿入してから軸部6
31を軸部挿入孔242に移動せしめ、固定具63の頭
部632が軸部挿入孔242に係止された壁面板1の取
付け構造となっている。
板1の取付け構造においては、厚みの薄いネイルプレー
ト6を使用するので、建物ユニットの輸送制限範囲内で
壁面板1の厚みを増すことができる。このように、ネイ
ルプレート6が壁面板1の取付けに使用される為に壁面
板1の裏面側に設けられる角パイプ部材等の鋼材を不要
なものとすることができる。従って、壁面板1表面側に
彫りの深い模様を形成出来て、外観品質を向上させるこ
とが出来る。
込んでネイルプレート6が取り付けられ、固定具63の
頭部632を頭部挿入孔241に挿入してから軸部63
1を軸部挿入孔242に移動せしめ、固定具63の頭部
632が軸部挿入孔242に係止されているものである
から、壁面板1の取付けが容易となる。
であって、図4は壁面板の説明図であって、(イ)図
は、外壁の表面を下に向けた場合の平面図(背面)、
(ロ)図は(イ)図のA−A線における拡大断面図であ
る。図5は壁面板の製造方法を模式的に示す説明図であ
って、(イ)図は型開き状態、(ロ)図は型締め状態、
(ハ)図は成形された壁面板の断面図である。図6は図
4の壁面板の取付け方法を示す説明図であって、(イ)
図は取付け前、(ロ)図は取付け後を示す。
止爪72、72、・・を備えたネイルプレート7が、無
機質成形組成物Pの注入成形時に、その係止爪72を埋
没させて一体化されたものである。
に、その外形が矩形であって、長辺側の端縁に沿って、
複数のネイルプレート7、7、・・が間隔を設けて取り
付けられている。
示すように、略正方形の板片71と、板片71の一側面
に設けられた複数の係止爪72、72、・・と、板片7
1の一側面の略中央に設けられたスペーサー73とから
構成されている。スペーサー73は、ウレタンフォーム
や発泡スチロール等の材料で形成されている。また、板
片71のスペーサー73が設けられている中央部には、
後述するリベット挿通孔74が穿設されている。
に係止爪72とスペーサー73を埋没させ、板片71を
壁面板1の背面側に露出させるように取り付けられてい
る。
止爪72と壁面板1の端面との距離は、1mm以上にな
されている。また、係止爪72は、螺旋状に捩じられた
捩じり釘形状等、投錨効果の大きい形状とするのがよ
い。
製造方法を模式的に説明する。
と、箱状の下型D2と、下型D2の底部に設置された凹
凸模様が付けられた加飾型D3とからなっている。尚、
図5では、ネイルプレート7が、一カ所表示されている
だけであるが、図4に示す形の場合には、10カ所にネ
イルプレート7を固着できるように構成されている。
D12が埋め込まれ、ネイルプレート7を固着できるよ
うになっている。
Pには、以下の組成物を使用した。
質粉体と、(2)アルカリ金属珪酸塩と、(3)水とを
主成分とするものであって、具体的配合組成は以下の通
りであった。
し、図5(イ)図に示すように、下型D2の中に投入し
た。そして、(ロ)図に示すように、上型D1を載せて
密閉し、無機質成形組成物Pを硬化せしめた後、型を開
いて脱型し、(ハ)図に示すように、ネイルプレート7
が一体化された壁面板1を得た。
イジーリベット8を使用して建物構造体2に取り付け
た。この際、建物構造体2に設けられた挿入孔25と、
ネイルプレート挿通孔74とを合わせ、上記リベット8
をこの挿入孔25、ネイルプレート挿通孔74に挿入
し、リベット8の先端部をスペーサ73内に貫入せしめ
係止部を拡げることによりネイルプレート7の裏面側に
係止した。
られた壁面板1の衝撃試験を実施した。衝撃試験は、J
IS A 1414 6.15の衝撃試験に準じた試験
方法であって、100cmの高さから3回砂袋を落下さ
せたが、損傷は全く見られなかった。
試験に準じて防火試験を行ったところ、準耐火45分に
相当する性能をクリアすることができた。
係留め部1か所あたり1.8kNであった。
1は、複数の係止爪72を備えたネイルプレート7が、
無機質成形組成物Pの注入成形時に、その係止爪72を
埋没させて一体化されているので、ネイルプレート7を
後付けで圧入するときの亀裂等の発生を防止できるとと
もに、無機質成形組成物Pとの密着性が向上して脱落を
防止できる。
態5の外壁パネルの壁面板の取付け構造を示すものであ
る。なお、前記実施の形態1〜4と同一乃至均等な部分
については同一符号を付して説明する。
では、前記金属製の方形板状のネイルプレート本体10
7aの表面に、両端に捻り釘形状を呈する一対の係止爪
108,108を切り起こして所定間隔aをおいて立設
させる爪形成開口109…が、複数設けられている。
手方向に所定量bオフセットされて、係止爪108,1
08を切り起こした係止爪基部110,110間に所定
間隔bを形成するように構成されている。ここで、所定
間隔bは、係止爪基部110,110間を1mm以上と
するように設定されている。
群111を呈し、複数の群111…を略均等に前記ネイ
ルプレート本体107aの表面に設けることにより、こ
のネイルプレート本体107aの側縁部107b,10
7cに対して最も近接した係止爪基部110でも、間隔
c,dが1mm以上離間されるように形成されている。
プレート本体107aの略中央部にリベット挿通孔11
2が形成されている。
ルプレート107では、ネイルプレート本体107aに
一体となるように捻り釘形状を呈する一対の係止爪10
8,108が切り起こされて所定間隔aをおいて立設さ
れ、しかも、前記ネイルプレート107の係止爪基部1
10が、他の係止爪基部110との間に設けられた間隔
に、前記無機質成形組成物を入り込ませて固着されるの
で、更に前記ネイルプレート107と前記壁面板との密
着性を向上させることが出来る。
前記ネイルプレート本体107aに形成されているリベ
ット挿通孔112に挿通されたリベットを介して建物構
造体の壁面板取付け面に対して一体固定させることが出
来る。
壁パネルの壁面板の取付け構造を示す説明図である。図
10中(イ)は壁面板の取付け構造の断面図、(ロ)図
はネイルプレートの断面図、(ハ)図は建物構造体の断
面図である。なお、前記実施の形態3と同一乃至均等な
部分については同一符号を付して説明する。
は、図10中(イ)に示すように、壁面板1がネイルプ
レート113によって建物構造体2に取り付けられるも
のである。
(ロ)に示すように、板片61と、板片61の一側面に
設けられた複数の係止爪62、62、・・と、板片61
の他側面に設けられた平板頭部114付き軸部115で
なる固定具116とを有している。
体2の底片21(壁面板1の取付け面)には、上記固定
具116の頭部114を挿入可能な幅eを有する頭部挿
入孔と、この頭部挿入孔から下方に向けて幅狭となるこ
とにより、軸部115を挿入可能な軸部挿入孔となり、
更にその下方が幅狭となっている逆紡錘形状の挿入孔1
17が穿設されている。
を差し込んでネイルプレート113が取り付けられ、固
定具116の平板頭部114が、前記挿入孔117の頭
部挿入孔に挿入されてから前記軸部115を挿入孔11
7内で下方の軸部挿入孔に移動せしめ、固定具116の
平板頭部114がこの頭部挿入孔117の幅狭部分で係
止されるように構成されている。
の形態1乃至5と同様であるので説明を省略する。
形態7の外壁パネルの壁面板の取付け構造を示すもので
あって、図11は、壁面板の取付け構造になす手順を示
す説明図、図12は、挿入孔を底片の裏側から見た説明
図、図13は、外壁パネルを建物構造体に取付けている
状態を示し、図11中B−B線に沿った位置での断面図
である。図11(イ)に示すように、壁面板1には、予
めネイルプレート107が埋め込まれている。そして、
このネイルプレート107の前記リベット挿通孔112
に、ドリルネジ118が挿通されて、前記壁面板1内に
所定深さ螺合させる(図11中(ロ))。このドリルネ
ジ118は、約4mmの径を有し、前記リベット挿通孔
112は、約2〜3mmの径を有する。
2に示すように、ドリルネジ118の頭部が挿入可能な
頭部挿入孔と、この頭部挿入孔より小径で、ドリルネジ
118の軸部が挿入可能な軸部挿入孔とを連ねて穿設さ
れた挿入孔24が形成されている。壁面板1の取付け構
造になすには、先ず、図11中(ハ)と図12に示すよ
うに、このドリルネジ118の頭部を底片21に形成さ
れた前記挿入孔24の頭部挿入孔内に挿通させて、図中
白抜き矢印のように下方の軸部挿入孔に移動させる。
記ドリルネジ118を更に、図12中(ニ)の矢印の方
向に回転させて締め付けて、前記壁面板1を前記底片2
1に固定する。
6と略同様であるので説明を省略する。
外壁パネルの壁面板の取付け構造を示すものであって、
図14は壁面板の取付け構造になす手順を示す説明図、
図15は外壁パネルを建物構造体に取付けている状態を
示し、図14中C−C線に沿った位置での断面図、図1
6は建物構造体の底片に設けられた挿入孔を裏側から見
た説明図である。なお、前記実施の形態1乃至7と同一
乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
は、図14中(イ)に示すように、壁面板1の裏面側に
は、切削工具119によって、空隙120が切削形成さ
れ、次に、図14中(ロ)に示すように、前記ネイルプ
レート107を上方から押圧して、図14中(ハ)に示
すように、前記壁面板1内にこのネイルプレート107
を埋設する。この際、前記ネイルプレート107のリベ
ット挿通孔112と前記空隙120とが対向されて、約
2.6トンのプレス圧で押圧されている。
6に示すように、デイジーリベット8が挿入可能な丸い
挿入孔24が設けられている。壁面板1の取付け構造に
なすには、図16に示すように、底片21に形成された
挿入孔24を介して、図14中(二)に示すように、デ
イジーリベット8が、前記リベット挿通孔112から、
空隙120内に挿通されて、頭部8aをこの空隙120
内で拡開させる(図14中(ホ))。
底片21に固定される。
7と略同様であるので説明を省略する。
イルプレート107を示すものである。なお、前記実施
の形態1乃至8と同一乃至均等な部分については同一符
号を付して説明する。
用するネイルプレート107を実施の形態5に示すネイ
ルプレートと比較すると、リベット挿通孔112の周縁
部から放射状に切欠された複数のスリット9が設けられ
ていることが異なる。そして、ネイルプレート107の
係止爪108を壁面板に押圧することによって壁面板に
ネイルプレート107が壁面板に取り付けられている。
なすには、実施の形態8と同様に、建物構造体の底片に
形成された挿入孔を介して、デイジーリベットがリベッ
ト挿通孔112から空隙内に挿通されて、頭部をこの空
隙内で拡開させる。このようにすると、前記壁面板が、
前記底片に固定される。
取り付けられているリベット挿通孔112の周縁部と係
止爪108で固定されている部分との間に放射状に切欠
されたスリット9のある変形し易い部分Dが形成されて
いる。従って、地震や建物ユニットを施工現場に運搬し
ているとき等に、建物構造体と壁面板との間にズレが生
じても、この変形し易い部分Dが変形し、このズレを吸
収し、壁面板のネイルプレート取付部分にヒビ等が発生
しない。他の構成については前記実施の形態1乃至7と
略同様であるので説明を省略する。
よびビニロンネットとからなる熱硬化性混合物を、二枚
の型板の間に層状に設け、加圧し、95℃に加熱して硬
質木片セメント板である壁面板を製造し、この壁面板の
両側縁の裏面にネイルプレートを押圧して取り付け、建
物構造体である建物ユニットの間柱に、上記のようにし
て、デイジーリベットで取り付けた建物ユニットを、工
業化認定に規定されている層間変形試験を行ったとこ
ろ、変形量が1/240、1/120、1/80、1/
60、1/40の何れもネイルプレート取付部分にヘア
ークラック状のヒビが発生しなかった。
に切欠された複数のスリットのない従来のネイルプレー
トを使用した壁面板を取り付けた建物ユニットを同じ層
間変形試験を行ったところ、変形量が1/240、1/
120ではヘアークラック状のヒビが発生しながった
が、変形量が1/80以上ではヘアークラック状のヒビ
が発生した。
るネイルプレート107を示すものである。なお、前記
実施の形態1乃至9と同一乃至均等な部分については同
一符号を付して説明する。
使用するネイルプレート107を実施の形態5に示すネ
イルプレートと比較すると、リベット挿通孔112を囲
む馬蹄形状に切欠されたスリット91が設けられている
ことが異なる。そして、この係止爪108を壁面板に押
圧することによって壁面板にネイルプレート107が壁
面板に取り付けられている。
になすには、実施の形態8と同様に、建物構造体の底片
に形成された挿入孔を介して、デイジーリベットがリベ
ット挿通孔112から空隙内に挿通されて、頭部をこの
空隙内で拡開させる。このようにすると、前記壁面板
が、前記底片に固定される。
取り付けられているリベット挿通孔112近傍には、馬
蹄形に切欠されたスリット91で囲まれた変形し易い部
分Eが形成されている。従って、地震や建物ユニットを
施工現場に運搬しているときに等に、建物構造体と壁面
板との間にズレが生じても、この変形し易い部分Eが変
形し、このズレを吸収し、壁面板のネイルプレート取付
部分にヒビ等が発生しない。他の構成については前記実
施の形態1乃至7と略同様であるので説明を省略する。
よびビニロンネットとからなる熱硬化性混合物を、二枚
の型板の間に層状に設け、加圧し、95℃に加熱して硬
質木片セメント板である壁面板を製造し、この壁面板の
両側縁の裏面にネイルプレートを押圧して取り付け、建
物構造体である建物ユニットの間柱に、上記のようにし
て、デイジーリベットで取り付けた建物ユニットを、工
業化認定に規定されている層間変形試験を行ったとこ
ろ、変形量が1/240、1/120、1/80、1/
60、1/40の何れもネイルプレート取付部分にヘア
ークラック状のヒビが発生しなかった。
に、従来のネイルプレートを使用した壁面板を取り付け
た建物ユニットでは、変形量が1/240、1/120
ではヘアークラック状のヒビが発生しないが、変形量が
1/80以上ではヘアークラック状のヒビが発生する。
るネイルプレート107を示すものである。なお、前記
実施の形態1乃至9と同一乃至均等な部分については同
一符号を付して説明する。
使用するネイルプレート107を、実施の形態5に示す
ネイルプレートと比較すると、ネイルプレート107の
形状とリベット挿通孔112が設けられている位置が異
なる。即ち、ネイルプレート107は、矩形状の本体1
07dと、この本体107dの側縁部から延設された小
矩形状の飛び出し部分107eとからなる。そして、矩
形状の本体107dに係止爪108が設けられ、飛び出
し部分107eにリベット挿通孔112が設けられてい
て、この係止爪108を壁面板に押圧することによって
壁面板にネイルプレート107が壁面板に取り付けられ
ている。
付け構造になすには、実施の形態8と同様に、建物構造
体の底片に形成された挿入孔を介して、デイジーリベッ
トがリベット挿通孔112から空隙内に挿通されて、頭
部をこの空隙内で拡開させる。このようにすると、前記
壁面板が、前記底片に固定される。
取り付けられているリベット挿通孔112の部分が係止
爪108で固定されている部分から離れていて、この間
に変形し易い部分Fが形成されている。従って、地震や
建物ユニットを施工現場に運搬しているときに等に、建
物構造体と壁面板との間にズレが生じても、この変形し
易い部分Fが変形し、このズレを吸収し、壁面板のネイ
ルプレート取付部分にヒビ等が発生しない。他の構成に
ついては前記実施の形態1乃至7と略同様であるので説
明を省略する。
よびビニロンネットとからなる熱硬化性混合物を、二枚
の型板の間に層状に設け、加圧し、95℃に加熱して硬
質木片セメント板である壁面板を製造し、この壁面板の
両側縁の裏面にネイルプレートを押圧して取り付け、建
物構造体である建物ユニットの間柱に、上記のようにし
て、デイジーリベットで取り付けた建物ユニットを、工
業化認定に規定されている層間変形試験を行ったとこ
ろ、変形量が1/240、1/120、1/80、1/
60、1/40の何れもネイルプレート取付部分にヘア
ークラック状のヒビが発生しなかった。
に、従来のネイルプレートを使用した壁面板を取り付け
た建物ユニットでは、変形量が1/240、1/120
ではヘアークラック状のヒビが発生しないが、変形量が
1/80以上ではヘアークラック状のヒビが発生する。
るネイルプレート107を示すものである。なお、前記
実施の形態1乃至9と同一乃至均等な部分については同
一符号を付して説明する。
使用するネイルプレート107を、実施の形態5に示す
ネイルプレートと比較すると、ネイルプレート107に
設けられている係止爪108の位置とリベット挿通孔1
12の位置が異なる。即ち、係止爪108は、ネイルプ
レート本体107aの一隅部分を除いた部分に設けられ
ている。一方、リベット挿通孔112は、この係止爪1
08が設けられてない一隅部分に設けられていて、この
係止爪108を壁面板に押圧することによって壁面板に
ネイルプレート107が壁面板に取り付けられている。
付け構造になすには、実施の形態8と同様に、建物構造
体の底片に形成された挿入孔を介して、デイジーリベッ
トがリベット挿通孔112から空隙内に挿通されて、頭
部をこの空隙内で拡開させる。このようにすると、前記
壁面板が、前記底片に固定される。
取り付けられているリベット挿通孔112の部分が係止
爪108で固定されている部分から離れていて、この間
に変形し易い部分Gが形成されている。従って、地震や
建物ユニットを施工現場に運搬しているときに等に、建
物構造体と壁面板との間にズレが生じても、この変形し
易い部分Gが変形し、このズレを吸収し、壁面板のネイ
ルプレート取付部分にヒビ等が発生しない。他の構成に
ついては前記実施の形態1乃至7と略同様であるので説
明を省略する。
よびビニロンネットとからなる熱硬化性混合物を、二枚
の型板の間に層状に設け、加圧し、95℃に加熱して硬
質木片セメント板である壁面板を製造し、この壁面板の
両側縁の裏面にネイルプレートを押圧して取り付け、建
物構造体である建物ユニットの間柱に、上記のようにし
て、デイジーリベットで取り付けた建物ユニットを、工
業化認定に規定されている層間変形試験を行ったとこ
ろ、変形量が1/240、1/120、1/80、1/
60、1/40の何れもネイルプレート取付部分にヘア
ークラック状のヒビが発生しなかった。
に、従来のネイルプレートを使用した壁面板を取り付け
た建物ユニットでは、変形量が1/240、1/120
ではヘアークラック状のヒビが発生しないが、変形量が
1/80以上ではヘアークラック状のヒビが発生する。
るネイルプレート107が壁面板1に取り付けられてい
る状態を示すものである。なお、前記実施の形態1乃至
9と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説
明する。
使用するネイルプレート107は、ほぼ平行な二枚の板
片120、121と、この二枚の板片120、121の
両側縁部を連結する外側に湾曲した湾曲片122、12
3とからなる筒状であり、この2枚の板片120、12
1の一方の板片120には係止爪108が設けられ、他
方の板片121のほぼ中央にはリベット挿通孔112が
設けられている。一方、壁面板1には、ネイルプレート
107が挿入可能な凹部95が設けられていて、この凹
部95の中に係止爪108が設けられている板片120
を壁面板1に向けて押圧して壁面板1にネイルプレート
107が取り付けられている。
付け構造になすには、建物構造体の底片に形成された挿
入孔を介して、デイジーリベットがリベット挿通孔11
2から二枚の板片120、121の間に挿入され、この
二枚の板片120、121の間に形成されている空隙内
で拡開させる。このようにすると、前記壁面板が、前記
底片に固定される。
二枚の板片120、121の間に隙間があって、リベッ
ト挿通孔112から挿入されたリベットを、この隙間内
で拡開、係止させることができるので、更に建物構造体
の壁面板取付け面に対して壁面板を強固に取り付けるこ
とができる。
枚の板片120、121を連結する変形し易い湾曲片1
22、123があるから、地震や建物ユニットを施工現
場に運搬しているときに等に、建物構造体と壁面板との
間にズレが生じても、この変形し易い部分Gが変形し、
このズレを吸収し、壁面板のネイルプレート取付部分に
ヒビ等が発生しない。他の構成については前記実施の形
態1乃至7と略同様であるので説明を省略する。
よびビニロンネットとからなる熱硬化性混合物を、二枚
の型板の間に層状に設け、加圧し、95℃に加熱して硬
質木片セメント板である壁面板を製造し、この壁面板の
両側縁の裏面にネイルプレートを押圧して取り付け、建
物構造体である建物ユニットの間柱に、上記のようにし
て、デイジーリベットで取り付けた建物ユニットを、工
業化認定に規定されている層間変形試験を行ったとこ
ろ、変形量が1/240、1/120、1/80、1/
60、1/40の何れもネイルプレート取付部分にヘア
ークラック状のヒビが発生しなかった。
に、従来のネイルプレートを使用した壁面板を取り付け
た建物ユニットでは、変形量が1/240、1/120
ではヘアークラック状のヒビが発生しないが、変形量が
1/80以上ではヘアークラック状のヒビが発生する。
枚の隣接する壁面板の突き合わせられた両取付け部と建
物構造体が、それぞれを貫通して取り付けられた固定具
によって締結されているから、従来技術のように壁面板
に金属製筒体からなるフレームを取り付ける必要がな
く、壁面板の取付けが容易となる。
の薄いネイルプレートを使用するから、その分だけ壁面
板の厚みを増すことができる。
その有効面積を小さくすることなく、壁面板の厚みを大
きくすることを可能にし、外壁面に彫りの深い模様を施
した重量感のあるものとすることができる。
た配置でネイルプレートが取り付けられており、固定具
の頭部を頭部挿入孔に挿入してから軸部を軸部挿入孔に
移動せしめ、固定具の頭部が軸部挿入孔に係止されてい
るものであるから、壁面板の取付けが容易となる。
備えたネイルプレートが、無機質成形組成物の注入成形
時に、その係止爪を埋没させて一体化されているから、
ネイルプレートを後付けで圧入するときの亀裂等の発生
を防止できるとともに、無機質板状体との密着性が向上
して脱落を防止できる。
成形組成物に、係止爪を万説させて一体化されているか
ら、ネイルプレートの取付け位置が壁面板の成形手段に
よって制約されず、取付け位置の異なる壁面板を同じ成
形型で成形し易い。また、後で取付け位置を決めること
もできる。
重の限界点が上昇し、前記ネイルプレートとの密着性が
良好なものとなり、脱落を防止できる。また、耐火性、
耐衝撃性も良好である。
ートの係止爪基部が、他の係止爪基部との間に設けられ
た間隔に、前記無機質成形組成物が入り込み、前記ネイ
ルプレートと該壁面板との密着性が更に良好である。
ートに形成されているリベット挿通孔によって、リベッ
トを介して建物構造体の壁面板取付け面に対して一体固
定させることが出来る。
壁面板と同様に、ネイルプレートに形成されているリベ
ット挿通孔によって、リベットを介して建物構造体の壁
面板取付け面に対して一体固定させることが出来る。
又、このように、リベット挿通孔によって、リベットを
介して建物構造体の壁面板取付け面に一体固定させる
と、リベットで取り付けられているリベット挿通孔の周
縁部と係止爪で固定されている部分との間に放射状に切
欠されたスリットのある変形し易い部分が形成されるか
ら、建物構造体と壁面板との間に壁面板に沿った方向の
ズレが生じても壁面板のネイルプレート取付け部分にヒ
ビ等が発生しない。
壁面板と同様に、ネイルプレートに形成されているリベ
ット挿通孔によって、リベットを介して建物構造体の壁
面板取付け面に対して一体固定させることが出来る。
又、このように、リベット挿通孔によって、リベットを
介して建物構造体の壁面板取付け面に一体固定させる
と、リベットで取り付けられているリベット挿通孔近傍
には、馬蹄形に切欠されたスリットじ囲まれた変形し易
い部部が形成されるから、建物構造体と壁面板との間に
壁面板に沿った方向のズレが生じても壁面板のネイルプ
レート取付け部分にヒビ等が発生しない。
の発明と同様に、ネイルプレートに形成されているリベ
ット挿通孔によって、リベットを介して建物構造体の壁
面板取付け面に対して一体固定させることが出来る。
又、このように、リベット挿通孔によってリベットを介
して建物構造体の壁面板取付け面に一体固定させると、
リベットが取り付けられているリベット挿通孔部分が係
止爪で固定されている部分から離れていて、この間に変
形し易い部分が形成されるから、建物構造体と壁面板と
の間に壁面板に沿った方向のズレが生じても壁面板のネ
イルプレート取付け部分にヒビ等が発生しない。
挿通孔近傍には、空隙或いは、変形可能なスペーサが設
けられているから、この空隙或いは変形可能なスペーサ
ー内にリベットで、建物構造体の壁面板取付け面に対し
て壁面板を更に強固に取り付けることが出来る、という
実用上有益な効果を発揮する。
求項3〜10のうち何れか一項に記載の壁面板が建物構
造体に取り付けられた壁面板取付け構造であるから、上
記請求項3〜11に記載と同様の効果がある。
ほぼ平行な二枚の板片の間に隙間があるから、二枚の内
の他方の板片に設けられたリベット挿通孔からこの隙間
に挿入されたリベットで、建物構造体の壁面板取付け面
に対して壁面板を更に強固に取り付けることができる。
従って、壁面板側に空隙或いは、変形可能なスペーサー
を設けなくとも壁面板を建物構造体に強固に取り付ける
ことができる。また、この二枚の板片を連結する湾曲片
があるから、建物構造体と壁面板との間にズレが生じて
も壁面板のネイルプレート取付け部分にヒビ等が発生し
ない。
求項3又は4記載の壁面板が得られ、従って上記請求項
3,4に記載と同様の効果がある。
け構造を示す水平断面図である。
け構造の水平断面図である。
け構造の説明図である。
図である。
である。
図である。
トの平面図である。
る。
る。
付け構造の説明図である。
の取付け構造であって、壁面板の取付け構造になす手順
を示す説明図である。
説明図である。
付けている状態を示し、図11中B−B線に沿った位置
での断面図である。
の取付け構造を示すものであって、壁面板の取付け構造
になす手順の説明図である。
付けている状態を示し、図14中C−C線に沿った位置
での断面図である。
た挿入孔を裏側から見た説明図である。
ートを示すものである。
レートを示すものである。
レートを示すものである。
レートを示すものである。
レートが壁面板に取り付けられている状態を示すもので
ある。
Claims (14)
- 【請求項1】 壁面板が建物構造体に取り付けられた壁
面板取付け構造において、壁面板の端縁部に沿って背面
と直交方向に突出する取付け部が設けられ、二枚の隣接
する壁面板の突き合わせられた両取付け部と建物構造体
が、それぞれを貫通して取り付けられた固定具によって
締結されていることを特徴とする壁面板取付け構造。 - 【請求項2】 壁面板がネイルプレートによって建物構
造体に取り付けられた壁面板取付け構造であって、 ネイルプレートが、板片と、板片の一側面に設けられた
複数の係止爪と、板片の他側面に設けられた頭部付き軸
部でなる固定具とからなり、建物構造体の壁面板取付け
面に、固定具の頭部を挿入可能な頭部挿入孔と、頭部挿
入孔より小径で軸部を挿入可能な軸部挿入孔とを連ねて
穿設された挿入孔が形成され、壁面板の背面に係止爪が
入っている状態にネイルプレートが取り付けられ、固定
具の頭部が軸部挿入孔に係止されていることを特徴とす
る壁面板取付け構造。 - 【請求項3】 複数の係止爪を備えたネイルプレート
が、無機質成形組成物の注入成形時に、その係止爪を埋
没させて一体化されていることを特徴とする壁面板。 - 【請求項4】 複数の係止爪を備えたネイルプレート
が、固化した無機質成形組成物に、該係止爪を埋没させ
て一体化されていることを特徴とする壁面板。 - 【請求項5】 前記無機質成形組成物は、SiO2 −A
l2 O3 系反応性無機粉体100重量部、アルカリ金属
珪酸塩0.2〜450重量部、水35〜1500重量部
によって構成されることを特徴とする請求項3又は4記
載の壁面板。 - 【請求項6】 前記ネイルプレートの係止爪基部は、他
の係止爪基部又は該ネイルプレートの側縁部との間隔を
1mm以上離間させて構成されることを特徴とする各請
求項3〜5のうち何れか一項に記載の壁面板。 - 【請求項7】 建物構造体の壁面板取付け面に対して、
リベットを介して一体固定するためのリベット挿通孔が
前記ネイルプレートに形成されていることを特徴とする
各請求項3〜6のうち何れか一項に記載の壁面板。 - 【請求項8】 建物構造体の壁面板取付け面に対して、
リベットを介して一体固定するためのリベット挿通孔が
前記ネイルプレートに形成され、このリベット挿通孔の
周縁部から放射状に切欠された複数のスリットが形成さ
れていることを特徴とする各請求項3〜6のうち何れか
一項に記載の壁面板。 - 【請求項9】 建物構造体の壁面板取付け面に対して、
リベットを介して一体固定するためのリベット挿通孔が
前記ネイルプレートに形成され、このリベット挿通孔を
囲む馬蹄形状に切欠されたスリットが形成されているこ
とを特徴とする各請求項3〜6のうち何れか一項に記載
の壁面板。 - 【請求項10】 建物構造体の壁面板取付け面に対し
て、リベットを介して一体固定するためのリベット挿通
孔が前記ネイルプレートの係止爪から離れた位置に形成
されていることを特徴とする各請求項3〜6のうち何れ
か一項に記載の壁面板。 - 【請求項11】 前記リベット挿通孔近傍には、空隙或
いは、変形可能なスペーサが設けられていることを特徴
とする各請求項7〜10のうち何れか一項に記載の壁面
板。 - 【請求項12】 壁面板が建物構造体に取り付けられた
壁面板取付け構造であって、請求項3〜10のうち何れ
か一項に記載の壁面板が建物構造体に取り付けられたこ
とを特徴とする壁面板取付け構造。 - 【請求項13】 壁面板がネイルプレートによって建物
構造体に取り付けられた壁面板取付け構造であって、 ネイルプレートが、ほぼ平行な二枚の板片と、この二枚
の板片を連結する湾曲片と、この二枚のうちの一方の板
片の外側面に設けられた複数の係止爪と、二枚のうちの
他方の板片に設けられたリベット挿通孔とからなり、建
物構造体の壁面板取付け面に挿入孔が形成され、壁面板
の背面に係止爪が差し込まれた状態にネイルプレートが
取り付けられ、建物構造体の挿入孔とネイルプレートの
リベット挿通孔とに通されたリベットによってネイルプ
レートが建物構造体に取り付けられたことを特徴とする
壁面板取付け構造。 - 【請求項14】 請求項3又は4記載の壁面板の製造方
法であって、無機質成形組成物の注入成形時、又は固化
した後、無機質成形組成物にネイルプレートの係止爪を
埋没させて一体化することを特徴とする壁面板の製造方
法。
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---|---|---|---|
JP23406799A JP2001073490A (ja) | 1998-08-21 | 1999-08-20 | 壁面板取付け構造と壁面板及び壁面板の製造方法 |
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JP3871699 | 1999-02-17 | ||
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JP19192399 | 1999-07-06 | ||
JP10-235890 | 1999-07-06 | ||
JP11-191923 | 1999-07-06 | ||
JP23406799A JP2001073490A (ja) | 1998-08-21 | 1999-08-20 | 壁面板取付け構造と壁面板及び壁面板の製造方法 |
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JP (1) | JP2001073490A (ja) |
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KR20160108937A (ko) * | 2015-03-09 | 2016-09-21 | 대진산업건설 주식회사 | 건물 외장판넬구조체 및 상기 외장판넬구조체의 시공방법 |
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-
1999
- 1999-08-20 JP JP23406799A patent/JP2001073490A/ja active Pending
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