JPH07189409A - 建築用複合パネル - Google Patents
建築用複合パネルInfo
- Publication number
- JPH07189409A JPH07189409A JP35396793A JP35396793A JPH07189409A JP H07189409 A JPH07189409 A JP H07189409A JP 35396793 A JP35396793 A JP 35396793A JP 35396793 A JP35396793 A JP 35396793A JP H07189409 A JPH07189409 A JP H07189409A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tile
- recessed grooves
- back surface
- reinforced cement
- composite panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 裏面にバックアップ層を有する陶板タイルな
どの建築用複合パネルの止着強度と信頼性を高くするこ
とを目的とする。 【構成】 裏面２に、断面形状の奥方が拡径された凹溝
３…３が複数条、本体の幅Ｂあるいは縦Ｌ方向全面にわ
たらない長さに設けられたタイル４裏面に、繊維補強セ
メントよりなるバックアップ層５が、前記凹溝３…３内
部にまで繊維補強セメント材を充填して一体的に積層さ
れ、さらに該バックアップ層５裏面６には、底７Ａが前
記凹溝３…３内部に至る、前記凹溝３…３より短い長孔
７…７が前記各凹溝３…３に沿って設けられて成る。
どの建築用複合パネルの止着強度と信頼性を高くするこ
とを目的とする。 【構成】 裏面２に、断面形状の奥方が拡径された凹溝
３…３が複数条、本体の幅Ｂあるいは縦Ｌ方向全面にわ
たらない長さに設けられたタイル４裏面に、繊維補強セ
メントよりなるバックアップ層５が、前記凹溝３…３内
部にまで繊維補強セメント材を充填して一体的に積層さ
れ、さらに該バックアップ層５裏面６には、底７Ａが前
記凹溝３…３内部に至る、前記凹溝３…３より短い長孔
７…７が前記各凹溝３…３に沿って設けられて成る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は建築用複合パネルに関
し、詳しくは陶板、天然石板などからなるタイルを使用
して構成された建築用複合パネルの改良に関する。
し、詳しくは陶板、天然石板などからなるタイルを使用
して構成された建築用複合パネルの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、陶板タイルを壁材として壁面を構
築する場合、壁基面にセメント下地層を設けこの下地面
上にタイルを、セメント層を接着層として貼り付けて行
くのが通常であった。しかしながら、上記タイルが縦横
10〜20cm程度の大きさのものであればともかく、これ以
上の大型の陶板あるいは天然石板などからなるタイルの
場合は、タイル一枚々々の重さが嵩むので上記工法で貼
り付けて行くのは困難で、何らかの止着手段が必要とな
る。そこで、大型タイルの場合は、図６に示すように陶
板Ａ裏面にモルタル板あるいは繊維補強セメント板など
の補強用バックアップ層Ｂをエポキシ系あるいはウレタ
ン系接着剤Ｃで接着し、かつこのバックアップ層Ｂの積
層時にボルトＤを埋め込んで複合化すると共に、接着剤
の経年劣化による剥離に対する安全策としてパネル端部
に脱落防止用金具Ｅを取り付けた構造としたものが使用
され、前記埋め込みボルトＤを止着部として壁下地に取
り付けるようにしていた。
築する場合、壁基面にセメント下地層を設けこの下地面
上にタイルを、セメント層を接着層として貼り付けて行
くのが通常であった。しかしながら、上記タイルが縦横
10〜20cm程度の大きさのものであればともかく、これ以
上の大型の陶板あるいは天然石板などからなるタイルの
場合は、タイル一枚々々の重さが嵩むので上記工法で貼
り付けて行くのは困難で、何らかの止着手段が必要とな
る。そこで、大型タイルの場合は、図６に示すように陶
板Ａ裏面にモルタル板あるいは繊維補強セメント板など
の補強用バックアップ層Ｂをエポキシ系あるいはウレタ
ン系接着剤Ｃで接着し、かつこのバックアップ層Ｂの積
層時にボルトＤを埋め込んで複合化すると共に、接着剤
の経年劣化による剥離に対する安全策としてパネル端部
に脱落防止用金具Ｅを取り付けた構造としたものが使用
され、前記埋め込みボルトＤを止着部として壁下地に取
り付けるようにしていた。
【０００３】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記複合パネルの
場合、接着剤としてかなり信頼性の高い高価のものを使
用する必要があり、しかも接着と共に脱落防止用金具Ｄ
の取付け工程を要するので成形に非常に手間がかかる欠
点があった。また、ボルトＤはバックアップ層Ｂに埋め
込み固定されているので、壁下地材に対するボルト止着
位置が制限され、下地材の寸法に変更や変形があった場
合の取付け施工が非常に面倒となる欠点があった。さら
に、各タイルには端面に脱落防止用金具Ｅが取り付けら
れているのでこれが目地成形に邪魔になる場合があり、
均一な外観の壁面を構築するのが面倒となる欠点もあっ
た。
場合、接着剤としてかなり信頼性の高い高価のものを使
用する必要があり、しかも接着と共に脱落防止用金具Ｄ
の取付け工程を要するので成形に非常に手間がかかる欠
点があった。また、ボルトＤはバックアップ層Ｂに埋め
込み固定されているので、壁下地材に対するボルト止着
位置が制限され、下地材の寸法に変更や変形があった場
合の取付け施工が非常に面倒となる欠点があった。さら
に、各タイルには端面に脱落防止用金具Ｅが取り付けら
れているのでこれが目地成形に邪魔になる場合があり、
均一な外観の壁面を構築するのが面倒となる欠点もあっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、安価に製造できしかも止着信頼性も非常に高
くすることのできる、裏面にバックアップ層を有する陶
板タイルなどの建築用複合パネルを提供することを目的
としてなされたものである。
点に鑑み、安価に製造できしかも止着信頼性も非常に高
くすることのできる、裏面にバックアップ層を有する陶
板タイルなどの建築用複合パネルを提供することを目的
としてなされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の建築用
複合パネルは、裏面２に、断面形状の奥方が拡径された
凹溝３…３が複数条、本体の幅Ｂあるいは縦Ｌ方向全面
にわたらない長さに設けられたタイル４裏面に、繊維補
強セメントよりなるバックアップ層５が、前記凹溝３…
３内部にまで繊維補強セメント材を充填して一体的に積
層され、さらに該バックアップ層５裏面６には、底７Ａ
が前記凹溝３…３内部に至る、前記凹溝３…３より短い
長孔７…７が前記各凹溝３…３に沿って設けられて成る
ことを特徴とするものである。
複合パネルは、裏面２に、断面形状の奥方が拡径された
凹溝３…３が複数条、本体の幅Ｂあるいは縦Ｌ方向全面
にわたらない長さに設けられたタイル４裏面に、繊維補
強セメントよりなるバックアップ層５が、前記凹溝３…
３内部にまで繊維補強セメント材を充填して一体的に積
層され、さらに該バックアップ層５裏面６には、底７Ａ
が前記凹溝３…３内部に至る、前記凹溝３…３より短い
長孔７…７が前記各凹溝３…３に沿って設けられて成る
ことを特徴とするものである。
【０００６】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図１はこ
の発明の実施例の断面図、図２は図１のＰ−Ｐ線矢視断
面図、図３は実施例の分解斜視図、図４は他の実施例の
断面図、図５は実施例の取付け状態を示す拡大断面図で
ある。
の発明の実施例の断面図、図２は図１のＰ−Ｐ線矢視断
面図、図３は実施例の分解斜視図、図４は他の実施例の
断面図、図５は実施例の取付け状態を示す拡大断面図で
ある。
【０００７】この発明の建築用複合パネル１は、裏面２
に、断面形状の奥方が拡径された例えば蟻溝状の凹溝３
…３が複数条（図示例の場合は２条）、本体の幅Ｂある
いは縦Ｌ方向全面にわたらない長さに設けられた陶板あ
るいは天然石よりなるタイル４裏面に、繊維補強セメン
トよりなるバックアップ層５が、前記凹溝３…３内部に
まで繊維補強セメント材を充填して一体的に積層され、
さらに該バックアップ層５裏面６には、底７Ａが前記凹
溝３…３底部に至る、前記凹溝３…３より短い長孔７…
７が前記各凹溝３…３に沿って設けられて成ることを特
徴とするものである。
に、断面形状の奥方が拡径された例えば蟻溝状の凹溝３
…３が複数条（図示例の場合は２条）、本体の幅Ｂある
いは縦Ｌ方向全面にわたらない長さに設けられた陶板あ
るいは天然石よりなるタイル４裏面に、繊維補強セメン
トよりなるバックアップ層５が、前記凹溝３…３内部に
まで繊維補強セメント材を充填して一体的に積層され、
さらに該バックアップ層５裏面６には、底７Ａが前記凹
溝３…３底部に至る、前記凹溝３…３より短い長孔７…
７が前記各凹溝３…３に沿って設けられて成ることを特
徴とするものである。
【０００８】上記実施例において、タイル裏面２の凹溝
３…３は、タイルが陶板の場合は焼成前の成形の段階で
設ける他、焼成後にカッターなどの研削処理で設けられ
る。また、バックアップ層５は、凹溝３…３を形成した
タイル４裏面に、繊維補強セメント材料を流し込んで成
形し、長孔７…７はこの繊維補強セメント層が半硬化し
た段階で凹溝３…３をねらって掘削成形する。また、上
記タイル４が陶板の場合は、図示したように平板状のも
のの他、図４に示すように裏面周囲に枠４Ａを有するも
のを使用しても良い。この場合、タイル裏面に繊維補強
セメント材料を流し込む際の型枠が不要となり都合が良
い。
３…３は、タイルが陶板の場合は焼成前の成形の段階で
設ける他、焼成後にカッターなどの研削処理で設けられ
る。また、バックアップ層５は、凹溝３…３を形成した
タイル４裏面に、繊維補強セメント材料を流し込んで成
形し、長孔７…７はこの繊維補強セメント層が半硬化し
た段階で凹溝３…３をねらって掘削成形する。また、上
記タイル４が陶板の場合は、図示したように平板状のも
のの他、図４に示すように裏面周囲に枠４Ａを有するも
のを使用しても良い。この場合、タイル裏面に繊維補強
セメント材料を流し込む際の型枠が不要となり都合が良
い。
【０００９】そして、この発明の建築用複合パネル１を
止着するには、図５に示すように先端が凹溝３断面に沿
うように拡大され幅が凹溝３の開口幅より小さくされた
留め金具８を設けたボルト９を使用し、これを建築用窯
業系パネル１裏面の各長孔７…７から矢印Ｙで示すよう
に挿入し矢印Ｚで示すように90°軸周囲に回転させたの
ちナット１０で締結する。
止着するには、図５に示すように先端が凹溝３断面に沿
うように拡大され幅が凹溝３の開口幅より小さくされた
留め金具８を設けたボルト９を使用し、これを建築用窯
業系パネル１裏面の各長孔７…７から矢印Ｙで示すよう
に挿入し矢印Ｚで示すように90°軸周囲に回転させたの
ちナット１０で締結する。
【００１０】
【作用】この発明の建築用窯業系パネル１において、バ
ックアップ層５はタイル裏面２の断面形状の奥方が拡径
された凹溝３…３内にも充填されて硬化されているので
タイル裏面と強固に一体化される。また、タイル裏面の
溝３…３は幅Ｂあるいは縦Ｌ方向全面にわたらない長さ
とされているので、この溝３による強度低下も少ない。
また、建築用窯業系パネル１を壁下地に固定する場合、
これを止着するボルト９先端に設けた留め金具８はタイ
ル本体と係合するので仮にバックアップ層５が剥離する
ことがあっても全体が脱落することはない。さらに、ボ
ルト９を挿入する孔が長孔７とされているので、下地材
の位置に合わせてボルト止着位置を自由に調整できる。
ックアップ層５はタイル裏面２の断面形状の奥方が拡径
された凹溝３…３内にも充填されて硬化されているので
タイル裏面と強固に一体化される。また、タイル裏面の
溝３…３は幅Ｂあるいは縦Ｌ方向全面にわたらない長さ
とされているので、この溝３による強度低下も少ない。
また、建築用窯業系パネル１を壁下地に固定する場合、
これを止着するボルト９先端に設けた留め金具８はタイ
ル本体と係合するので仮にバックアップ層５が剥離する
ことがあっても全体が脱落することはない。さらに、ボ
ルト９を挿入する孔が長孔７とされているので、下地材
の位置に合わせてボルト止着位置を自由に調整できる。
【００１１】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、陶板あ
るいは天然石などのタイル裏面に設けられるバックアッ
プ層が、接着剤などを使用することなく、しかも接着剤
より高い信頼性で積層一体化されているので、従来より
安価で強度に優れたものとすることができる。また、裏
面のボルト挿入孔が長孔とされているので、下地材の位
置に合わせてボルト止着位置を調整することもでき、取
付け施工も容易となるなど種々の効果を有する。
るいは天然石などのタイル裏面に設けられるバックアッ
プ層が、接着剤などを使用することなく、しかも接着剤
より高い信頼性で積層一体化されているので、従来より
安価で強度に優れたものとすることができる。また、裏
面のボルト挿入孔が長孔とされているので、下地材の位
置に合わせてボルト止着位置を調整することもでき、取
付け施工も容易となるなど種々の効果を有する。
【図１】この発明の実施例の断面図である。
【図２】図１のＰ−Ｐ線矢視断面図である。
【図３】実施例の分解斜視図である。
【図４】他の実施例の断面図である。
【図５】実施例の取付け状態を示す拡大断面図である。
【図６】従来例の要部断面図である。
１…建築用複合パネル ２…裏面 ３…断面形状の奥方が拡径する凹溝 ４…タイル ５…バックアップ層 ６…バックアップ層裏面 ７Ａ…底 ７…長孔
Claims (1)
- 【請求項１】 裏面２に、断面形状の奥方が拡径する凹
溝３…３が複数条、本体の幅Ｂあるいは縦Ｌ方向全面に
わたらない長さに設けられたタイル４裏面に、繊維補強
セメントよりなるバックアップ層５が、前記凹溝３…３
内部にまで繊維補強セメント材を充填して一体的に積層
され、さらに該バックアップ層５裏面６には、底７Ａが
前記凹溝３…３内部に至る、前記凹溝３…３より短い長
孔７…７が前記各凹溝３…３に沿って設けられて成るこ
とを特徴とする建築用複合パネル１。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35396793A JPH07189409A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 建築用複合パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35396793A JPH07189409A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 建築用複合パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07189409A true JPH07189409A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18434422
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35396793A Pending JPH07189409A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 建築用複合パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07189409A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101283868B1 (ko) * | 2008-03-13 | 2013-07-08 | (주)엘지하우시스 | 무늬부를 포함하는 인테리어 패널 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP35396793A patent/JPH07189409A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101283868B1 (ko) * | 2008-03-13 | 2013-07-08 | (주)엘지하우시스 | 무늬부를 포함하는 인테리어 패널 및 그 제조방법 |
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