JP3431566B2 - 築地塀及びその施工方法 - Google Patents
築地塀及びその施工方法Info
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- JP3431566B2 JP3431566B2 JP2000082247A JP2000082247A JP3431566B2 JP 3431566 B2 JP3431566 B2 JP 3431566B2 JP 2000082247 A JP2000082247 A JP 2000082247A JP 2000082247 A JP2000082247 A JP 2000082247A JP 3431566 B2 JP3431566 B2 JP 3431566B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寺院等の塀に多く
用いられる築地塀及びその施工方法に関するものであ
る。
用いられる築地塀及びその施工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から寺院等の塀には、図6に示すよ
うに油を混ぜた例えば荒木田土などの土1と熨斗(の
し)瓦2を交互に積み上げる築地塀の一種が用いられる
ことがある。
うに油を混ぜた例えば荒木田土などの土1と熨斗(の
し)瓦2を交互に積み上げる築地塀の一種が用いられる
ことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この築
地塀は上述のように土1を積み上げ乾燥させながら、そ
の間に熨斗瓦2を敷き込んでゆくという昔ながらの工法
が用いられているため手間が掛かり、更には熟練した技
能者を必要とする。
地塀は上述のように土1を積み上げ乾燥させながら、そ
の間に熨斗瓦2を敷き込んでゆくという昔ながらの工法
が用いられているため手間が掛かり、更には熟練した技
能者を必要とする。
【0004】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
熨斗瓦の保持部材を用いて簡便な工法により施工し得る
築地塀及びその施工方法を提供することにある。
熨斗瓦の保持部材を用いて簡便な工法により施工し得る
築地塀及びその施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る築地塀は、塀本体と、該塀本体の略垂直
面に複数段に取り付けた保持部材と、前記塀本体の外方
に前縁部が突出するように前記保持部材に後縁部を固定
した熨斗瓦と、前記保持部材同士の上下間に充填した外
装材とから成ることを特徴とする。
の本発明に係る築地塀は、塀本体と、該塀本体の略垂直
面に複数段に取り付けた保持部材と、前記塀本体の外方
に前縁部が突出するように前記保持部材に後縁部を固定
した熨斗瓦と、前記保持部材同士の上下間に充填した外
装材とから成ることを特徴とする。
【0006】また、本発明に係る築地塀の施工方法は、
塀本体の略垂直面に複数段に保持部材を取り付ける工程
と、これらの保持部材間に外装材を充填する工程と、熨
斗瓦の前縁部が前記塀本体に対し外方に突出するように
前記熨斗瓦の後縁部を前記保持部材に固定する工程とか
ら成ることを特徴とする。
塀本体の略垂直面に複数段に保持部材を取り付ける工程
と、これらの保持部材間に外装材を充填する工程と、熨
斗瓦の前縁部が前記塀本体に対し外方に突出するように
前記熨斗瓦の後縁部を前記保持部材に固定する工程とか
ら成ることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図5に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、例え
ば基礎10上に鉄筋コンクリートにより堀本体11が構
設され、この塀本体11の両面の略垂直面11aに、外
側に向けて溝部12aを形成し合成樹脂等や金属から成
る保持部材12が、複数段に渡って例えばコンクリート
釘13を使用して取り付けられている。そして、保持部
材12同士の上下間にはモルタル14が充填され、その
表面には漆喰や泥土から成る化粧層15が塗布されてい
る。保持部材12の溝部12aには熨斗瓦16の後縁部
16aが挿し込まれて、熨斗瓦16は例えば接着剤17
により固定されている。更に、堀本体11の上部には屋
根瓦18が葺かれている。
例に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、例え
ば基礎10上に鉄筋コンクリートにより堀本体11が構
設され、この塀本体11の両面の略垂直面11aに、外
側に向けて溝部12aを形成し合成樹脂等や金属から成
る保持部材12が、複数段に渡って例えばコンクリート
釘13を使用して取り付けられている。そして、保持部
材12同士の上下間にはモルタル14が充填され、その
表面には漆喰や泥土から成る化粧層15が塗布されてい
る。保持部材12の溝部12aには熨斗瓦16の後縁部
16aが挿し込まれて、熨斗瓦16は例えば接着剤17
により固定されている。更に、堀本体11の上部には屋
根瓦18が葺かれている。
【0009】この築地塀の施工手順を更に詳しく説明す
ると、先ず基礎10上に鉄筋コンクリートやブロック積
み等により必要な高さ、厚みを有する塀本体11を構設
する。実際には、この塀本体11は僅かな勾配が設けら
れ、上方にゆくに従って薄くなっている。塀本体11の
両表面の垂直面11aには、例えば上下60mm間隔で
塀本体11の表面に沿って水平方向に、図2に示す保持
部材12を溝部12aの奥面に形成した孔部12bを用
いて、コンクリート釘13を塀本体11中に打ち込んで
複数段に固定する。各保持部材12は所定の長さを有
し、外方斜め下に向けた溝部12aを有し、溝部12a
に図3に示す熨斗瓦16の後縁部16aを保持できるよ
うにされている。
ると、先ず基礎10上に鉄筋コンクリートやブロック積
み等により必要な高さ、厚みを有する塀本体11を構設
する。実際には、この塀本体11は僅かな勾配が設けら
れ、上方にゆくに従って薄くなっている。塀本体11の
両表面の垂直面11aには、例えば上下60mm間隔で
塀本体11の表面に沿って水平方向に、図2に示す保持
部材12を溝部12aの奥面に形成した孔部12bを用
いて、コンクリート釘13を塀本体11中に打ち込んで
複数段に固定する。各保持部材12は所定の長さを有
し、外方斜め下に向けた溝部12aを有し、溝部12a
に図3に示す熨斗瓦16の後縁部16aを保持できるよ
うにされている。
【0010】保持部材12の取り付けが完了した段階
で、保持部材12間にモルタル14を充填し、更にその
表面に必要に応じて漆喰等の化粧層15を塗布して、保
持部材12の前端面と面一に仕上げる。なお、モルタル
14、化粧層15の代りに従来と同様に土を用いてもよ
い。熨斗瓦16は略長方形とされ、その後縁部16aの
周辺に接着剤17を付しながら、保持部材12の溝部1
2a内に挿着し、前縁部16bが保持部材12から斜め
外方に突出するように固定することにより、築地塀が完
成する。
で、保持部材12間にモルタル14を充填し、更にその
表面に必要に応じて漆喰等の化粧層15を塗布して、保
持部材12の前端面と面一に仕上げる。なお、モルタル
14、化粧層15の代りに従来と同様に土を用いてもよ
い。熨斗瓦16は略長方形とされ、その後縁部16aの
周辺に接着剤17を付しながら、保持部材12の溝部1
2a内に挿着し、前縁部16bが保持部材12から斜め
外方に突出するように固定することにより、築地塀が完
成する。
【0011】この場合において、保持部材12の塀本体
11の取り付けは、コンクリート釘13の打ち以外に
も、埋め込みや接着等の各種の方法により取り付けるこ
とができる。なお、保持部材12は作業を効率化するた
めに、複数段を1組として成形したものであってもよ
く、或いは上下段の間隔を一定とするために、上下の保
持部材12同士が組合わさるようにすることも好適であ
る。
11の取り付けは、コンクリート釘13の打ち以外に
も、埋め込みや接着等の各種の方法により取り付けるこ
とができる。なお、保持部材12は作業を効率化するた
めに、複数段を1組として成形したものであってもよ
く、或いは上下段の間隔を一定とするために、上下の保
持部材12同士が組合わさるようにすることも好適であ
る。
【0012】また、別の実施例として、塀本体11を構
設するに際して、保持部材12を予め塀本体11中に埋
め込む場合もある。保持部材12の溝部12aを塀本体
11の略垂直面11aから外側に向けて開口し、この溝
部12aに熨斗瓦16の後縁部16aを挿し込んで接着
剤17等により固定する。この場合は、先の実施例のよ
うに保持部材12間にモルタル14を充填する工程を省
略することができる。
設するに際して、保持部材12を予め塀本体11中に埋
め込む場合もある。保持部材12の溝部12aを塀本体
11の略垂直面11aから外側に向けて開口し、この溝
部12aに熨斗瓦16の後縁部16aを挿し込んで接着
剤17等により固定する。この場合は、先の実施例のよ
うに保持部材12間にモルタル14を充填する工程を省
略することができる。
【0013】熨斗瓦16には、図4に示すように後縁部
16aに引掛部16cを形成し、保持部材12の溝部1
2a内にも、この引掛部16cに対応した凹所を形成す
れば、熨斗瓦16は保持部材12により確実に固定する
ことができ、脱落の虞れも少なくなり、更には接着剤1
7の使用量を減少させることができる。また、熨斗瓦1
6は必ずしも接着剤17による固定に限定されることは
ない。
16aに引掛部16cを形成し、保持部材12の溝部1
2a内にも、この引掛部16cに対応した凹所を形成す
れば、熨斗瓦16は保持部材12により確実に固定する
ことができ、脱落の虞れも少なくなり、更には接着剤1
7の使用量を減少させることができる。また、熨斗瓦1
6は必ずしも接着剤17による固定に限定されることは
ない。
【0014】実施例においては、塀本体11の両側に施
工したが、図5に示すように片側の面のみに熨斗瓦16
を取り付けるようにしても支障はない。更には、本発明
に係る工法によれば、通常の既設の塀でも容易に築地塀
とすることができる利点がある
工したが、図5に示すように片側の面のみに熨斗瓦16
を取り付けるようにしても支障はない。更には、本発明
に係る工法によれば、通常の既設の塀でも容易に築地塀
とすることができる利点がある
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る築地塀
及びその施工方法は、従来の土を築み上げながら熨斗瓦
を交互に積層してゆくことに比較して作業が極めて容易
となり、短期間で低コストで施工できる。また、仕上が
った築地塀は見掛け上は従来工法のものと全く同じであ
り、耐久性についても従来工法は主に土を使用している
ために、長い年月のうちには徐々に崩壊が進むが、本発
明によればそのようなことはない。
及びその施工方法は、従来の土を築み上げながら熨斗瓦
を交互に積層してゆくことに比較して作業が極めて容易
となり、短期間で低コストで施工できる。また、仕上が
った築地塀は見掛け上は従来工法のものと全く同じであ
り、耐久性についても従来工法は主に土を使用している
ために、長い年月のうちには徐々に崩壊が進むが、本発
明によればそのようなことはない。
【図1】実施例の断面図である。
【図2】保持部材の斜視図である。
【図3】熨斗瓦の斜視図である。
【図4】熨斗瓦の変形例の斜視図である。
【図5】他の実施例の断面図である。
【図6】従来例の断面図である。
10 基礎
11 堀本体
12 保持部材
13 コンクリート釘
14 モルタル
15 化粧層
16 熨斗瓦
17 接着剤
Claims (5)
- 【請求項1】 塀本体と、該塀本体の略垂直面に複数段
に取り付けた保持部材と、前記塀本体の外方に前縁部が
突出するように前記保持部材に後縁部を固定した熨斗瓦
と、前記保持部材同士の上下間に充填した外装材とから
成ることを特徴とする築地塀。 - 【請求項2】 前記保持部材に前記熨斗瓦を挿着する溝
部を設けた請求項1に記載の築地塀。 - 【請求項3】 前記熨斗瓦は前記保持部材の溝部内に接
着剤により固定した請求項2に記載の築地塀。 - 【請求項4】 塀本体の略垂直面に複数段に保持部材を
取り付ける工程と、これらの保持部材間に外装材を充填
する工程と、熨斗瓦の前縁部が前記塀本体に対し外方に
突出するように前記熨斗瓦の後縁部を前記保持部材に固
定する工程とから成ることを特徴とする築地塀の施工方
法。 - 【請求項5】 前記保持部材には溝部を設け、該溝部に
前記熨斗瓦を固定するようにした請求項4に記載の築地
塀の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082247A JP3431566B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 築地塀及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082247A JP3431566B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 築地塀及びその施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001271518A JP2001271518A (ja) | 2001-10-05 |
JP3431566B2 true JP3431566B2 (ja) | 2003-07-28 |
Family
ID=18599077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000082247A Expired - Fee Related JP3431566B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 築地塀及びその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3431566B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6077890B2 (ja) * | 2013-03-05 | 2017-02-08 | ミサワホーム四国株式会社 | 築地塀の施工方法 |
-
2000
- 2000-03-23 JP JP2000082247A patent/JP3431566B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001271518A (ja) | 2001-10-05 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |