JP2550309Y2 - 気密容器 - Google Patents
気密容器Info
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- JP2550309Y2 JP2550309Y2 JP1995003679U JP367995U JP2550309Y2 JP 2550309 Y2 JP2550309 Y2 JP 2550309Y2 JP 1995003679 U JP1995003679 U JP 1995003679U JP 367995 U JP367995 U JP 367995U JP 2550309 Y2 JP2550309 Y2 JP 2550309Y2
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- JP
- Japan
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- container
- container body
- lid
- vegetables
- opening
- Prior art date
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- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばアスパラガス等
のような水分を多く含んで傷みやすく、又、長尺の果菜
類等を効率よく収容できるとともに、長時間にわたって
鮮度を維持させうるようにした気密容器に関する。
のような水分を多く含んで傷みやすく、又、長尺の果菜
類等を効率よく収容できるとともに、長時間にわたって
鮮度を維持させうるようにした気密容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アスパラガスは、例えば発泡合成
樹脂製の容器本体と蓋体とよりなる気密容器の容器本体
内に上下方向をそろえて縦にして収容したのち、閉蓋し
てその状態のまま保管や運搬をしている。このようにア
スパラガスを容器本体内に横に寝かした状態で収容しな
い理由は、アスパラガスは水分を多く含んで重さがあっ
て下位のものが上方から付加される重みで傷んだり、上
方側が上に向き、又、下方側が下に向いた曲がった状態
となって商品価値が低下したり、更には、この曲がった
状態になるのにエネルギーを消耗して鮮度が低下する場
合があるからである。
樹脂製の容器本体と蓋体とよりなる気密容器の容器本体
内に上下方向をそろえて縦にして収容したのち、閉蓋し
てその状態のまま保管や運搬をしている。このようにア
スパラガスを容器本体内に横に寝かした状態で収容しな
い理由は、アスパラガスは水分を多く含んで重さがあっ
て下位のものが上方から付加される重みで傷んだり、上
方側が上に向き、又、下方側が下に向いた曲がった状態
となって商品価値が低下したり、更には、この曲がった
状態になるのにエネルギーを消耗して鮮度が低下する場
合があるからである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このようにア
スパラガスを、上下方向をそろえて縦にして容器本体内
に収容する作業は手間がかかるだけでなく、収容したの
ち閉蓋し、再度蓋体を取外して容器内部のアスパラガス
を取出すときに、アスパラガスは水分を多く含んで組織
が柔らかいものであることから、下方側から上方側が分
離して商品価値を失してしまうこともある。そこで、本
考案では、例えばアスパラガス等の如く長尺な果菜類等
を効率よく収容できるとともに、長時間にわたって鮮度
を維持させうるようにした気密容器を提供せんとするも
のである。
スパラガスを、上下方向をそろえて縦にして容器本体内
に収容する作業は手間がかかるだけでなく、収容したの
ち閉蓋し、再度蓋体を取外して容器内部のアスパラガス
を取出すときに、アスパラガスは水分を多く含んで組織
が柔らかいものであることから、下方側から上方側が分
離して商品価値を失してしまうこともある。そこで、本
考案では、例えばアスパラガス等の如く長尺な果菜類等
を効率よく収容できるとともに、長時間にわたって鮮度
を維持させうるようにした気密容器を提供せんとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る気密容器は、発泡合成樹脂製で一
面が開口した容器本体と、前記容器本体の開口を閉止す
る同じく発泡合成樹脂製の蓋体とよりなり、容器本体の
側壁上端面と蓋体下面との接合面の一方と他方に互いに
嵌合する凸条と凹条とを設け、前記容器本体の底壁と蓋
体との一側側に相対向して容器内部に凹ませて取手部を
設けて該取手部の背後の底壁と蓋体の内面側における間
隔を該一側側より他側側を大きく形成するとともに、前
記取手部を設けた側と、これに相対向する側の側壁の外
面側に、スタッキング用の凸部と該凸部を内装する凹所
とを設けてなり、前記容器本体の開口を上方に向けた状
態で内部に果菜類等を収容して開口を蓋体で閉止した
後、前記取手部を設けた側の側壁が上方に向くように向
きを変えた状態で保管又は輸送に供するように構成し
た。
めに、請求項1に係る気密容器は、発泡合成樹脂製で一
面が開口した容器本体と、前記容器本体の開口を閉止す
る同じく発泡合成樹脂製の蓋体とよりなり、容器本体の
側壁上端面と蓋体下面との接合面の一方と他方に互いに
嵌合する凸条と凹条とを設け、前記容器本体の底壁と蓋
体との一側側に相対向して容器内部に凹ませて取手部を
設けて該取手部の背後の底壁と蓋体の内面側における間
隔を該一側側より他側側を大きく形成するとともに、前
記取手部を設けた側と、これに相対向する側の側壁の外
面側に、スタッキング用の凸部と該凸部を内装する凹所
とを設けてなり、前記容器本体の開口を上方に向けた状
態で内部に果菜類等を収容して開口を蓋体で閉止した
後、前記取手部を設けた側の側壁が上方に向くように向
きを変えた状態で保管又は輸送に供するように構成し
た。
【0005】又、請求項2では、前記気密容器におい
て、容器本体の一側側の相対向する一対の側壁と底壁の
外面側にこの一対の側壁の間の側壁に沿った溝を設ける
とともに、蓋体の外面側に前記容器本体の溝に連続する
溝を設けた。
て、容器本体の一側側の相対向する一対の側壁と底壁の
外面側にこの一対の側壁の間の側壁に沿った溝を設ける
とともに、蓋体の外面側に前記容器本体の溝に連続する
溝を設けた。
【0006】
【0007】そして、請求項3では、前記気密容器にお
いて、容器本体の一対の相対向した側壁の内面側に相対
向して仕切板支持用の支持溝を設けた。
いて、容器本体の一対の相対向した側壁の内面側に相対
向して仕切板支持用の支持溝を設けた。
【0008】
【作用】上記のような気密容器に、例えばアスパラガ
ス、ネギ等の長尺な果菜類等を収容するには以下のよう
にする。まず、容器本体の開口を上方に向け、長尺な果
菜類を上下方向をそろえて横にした状態で順次収容して
いく。所要の数量や重量の果菜類等を容器本体内に収容
したのち、予冷操作を行なう等して冷却し、次いで蓋体
を容器本体に外嵌させて閉蓋する。そして、保管や運搬
するときには曲がった状態になって商品価値が低下した
り、鮮度が低下するのを防止するため、内部の果菜類等
が上下方向を向くように、前記取手部を設けた側の側壁
が上方に向くように容器の向きを変える。このとき、前
記容器本体の底壁と蓋体の一側側に相対向して容器内部
に凹ませて設けた取手部の背後が立起状態にある果菜類
等の支持部となる。又、複数の容器を積み重ねる場合に
は、上下に積み重ねられる容器の側壁外面に設けたスタ
ッキング用の凸部を凹所に内装した安定した状態で積み
重ねることができる。そして、容器内部から再び果菜類
等を取出すときには、再度蓋体側を上方に向けた状態で
開蓋して、横になっている果菜類等を順次取出すのであ
る。
ス、ネギ等の長尺な果菜類等を収容するには以下のよう
にする。まず、容器本体の開口を上方に向け、長尺な果
菜類を上下方向をそろえて横にした状態で順次収容して
いく。所要の数量や重量の果菜類等を容器本体内に収容
したのち、予冷操作を行なう等して冷却し、次いで蓋体
を容器本体に外嵌させて閉蓋する。そして、保管や運搬
するときには曲がった状態になって商品価値が低下した
り、鮮度が低下するのを防止するため、内部の果菜類等
が上下方向を向くように、前記取手部を設けた側の側壁
が上方に向くように容器の向きを変える。このとき、前
記容器本体の底壁と蓋体の一側側に相対向して容器内部
に凹ませて設けた取手部の背後が立起状態にある果菜類
等の支持部となる。又、複数の容器を積み重ねる場合に
は、上下に積み重ねられる容器の側壁外面に設けたスタ
ッキング用の凸部を凹所に内装した安定した状態で積み
重ねることができる。そして、容器内部から再び果菜類
等を取出すときには、再度蓋体側を上方に向けた状態で
開蓋して、横になっている果菜類等を順次取出すのであ
る。
【0009】前記のように容器内に果菜類等を収容して
閉蓋した後、容器の向きを変えるに際して、請求項2に
係る気密容器では、容器本体の一対の相対向した側壁と
底壁の一側側の外面側、及び底体の外面側に設けた溝
が、容器の一側側が上方に向くための位置決め部分とな
る。
閉蓋した後、容器の向きを変えるに際して、請求項2に
係る気密容器では、容器本体の一対の相対向した側壁と
底壁の一側側の外面側、及び底体の外面側に設けた溝
が、容器の一側側が上方に向くための位置決め部分とな
る。
【0010】
【0011】又、請求項3に係る気密容器では、容器内
部に入れる果菜類等の長さが短いときには、容器本体の
一対の側壁の内面側に相対向して設けた仕切板支持用の
支持溝を利用して仕切板を装着させるものである。
部に入れる果菜類等の長さが短いときには、容器本体の
一対の側壁の内面側に相対向して設けた仕切板支持用の
支持溝を利用して仕切板を装着させるものである。
【0012】上記のような本考案に係る気密容器では、
アスパラガス、ネギの他、長尺の果菜類を容器内で立て
た好適な状態で保管、運搬でき、果菜類等の鮮度の低下
を防止しうる。
アスパラガス、ネギの他、長尺の果菜類を容器内で立て
た好適な状態で保管、運搬でき、果菜類等の鮮度の低下
を防止しうる。
【0013】
【実施例】本考案に係る気密容器の詳細を添付の図面に
もとづき更に説明する。図1は本考案に係る気密容器の
一実施例であり、図中1は発泡合成樹脂製で一面が開口
2した長方体状の容器本体であり、3はこの容器本体1
の開口2を気密状態で閉止する同じく発泡合成樹脂製の
蓋体である。そして、この容器本体1は長尺のアスパラ
ガス等の果菜類等を収容するのに適するようにその開口
2側から見たときに細長い長方形状に形成された深さが
深い角函状に形成されている。この実施例では、図中4
として示すこの長辺側における一対の相対向した側壁の
内面側における間隔を図1中左側の一側5側から図中右
側の他側6側にかけて順次大きくなるように、一方、こ
の一対の側壁4、4の外面側における間隔はその一側5
側から他側6側にかけて略同一となるように、側壁4の
厚みを図2に示すように一側5側から他側6側にかけて
順次薄くしている。
もとづき更に説明する。図1は本考案に係る気密容器の
一実施例であり、図中1は発泡合成樹脂製で一面が開口
2した長方体状の容器本体であり、3はこの容器本体1
の開口2を気密状態で閉止する同じく発泡合成樹脂製の
蓋体である。そして、この容器本体1は長尺のアスパラ
ガス等の果菜類等を収容するのに適するようにその開口
2側から見たときに細長い長方形状に形成された深さが
深い角函状に形成されている。この実施例では、図中4
として示すこの長辺側における一対の相対向した側壁の
内面側における間隔を図1中左側の一側5側から図中右
側の他側6側にかけて順次大きくなるように、一方、こ
の一対の側壁4、4の外面側における間隔はその一側5
側から他側6側にかけて略同一となるように、側壁4の
厚みを図2に示すように一側5側から他側6側にかけて
順次薄くしている。
【0014】又、前記容器本体1の一対の側壁4、4側
端とこれらの側壁4、4に隣接したもう一対の側壁7、
7上端の内面側に沿った位置に連続した凸条8を設け、
内面側における間隔を順次変化させた側壁4、4の一側
5側と他側6側にはこの側壁4、4の外面側に沿うとと
もに、凸条8に連がる支持凸部9を設けている。そし
て、図中10は支持凸部9を設けた、即ち長辺側の一対の
側壁4、4の一側5側と他側6側の内面側から底壁11内
面側にかけて設けられ、通気用の開口12を多数開設した
発泡合成樹脂等からなる板状の仕切板13を支持するため
の支持溝である。この支持溝10には容器内の収容部分の
大きさに対して収容するアスパラガス等の長尺の果菜類
等の長さが短い場合に一側5側と他側6側の双方又はい
ずれか一方に図示したような仕切板13を装着することで
内部に収容された果菜類等が運搬中等に動いて傷むこと
がないようにするものである。そして、この仕切板13で
区画された空間14には、仕切板13として開口12を開設し
たものを用いるときには蓄冷材等を入れたり、又、開口
12を有しない仕切板13を用いるときには、内部のアスパ
ラガス等といっしょに食するチーズやバター等を入れて
おくこともできる。この支持溝10は長辺側の側壁4、4
の一側5側と他側6側のいずれか一方にのみ設けたり、
又は設ける必要のないときには設けない場合もある。
端とこれらの側壁4、4に隣接したもう一対の側壁7、
7上端の内面側に沿った位置に連続した凸条8を設け、
内面側における間隔を順次変化させた側壁4、4の一側
5側と他側6側にはこの側壁4、4の外面側に沿うとと
もに、凸条8に連がる支持凸部9を設けている。そし
て、図中10は支持凸部9を設けた、即ち長辺側の一対の
側壁4、4の一側5側と他側6側の内面側から底壁11内
面側にかけて設けられ、通気用の開口12を多数開設した
発泡合成樹脂等からなる板状の仕切板13を支持するため
の支持溝である。この支持溝10には容器内の収容部分の
大きさに対して収容するアスパラガス等の長尺の果菜類
等の長さが短い場合に一側5側と他側6側の双方又はい
ずれか一方に図示したような仕切板13を装着することで
内部に収容された果菜類等が運搬中等に動いて傷むこと
がないようにするものである。そして、この仕切板13で
区画された空間14には、仕切板13として開口12を開設し
たものを用いるときには蓄冷材等を入れたり、又、開口
12を有しない仕切板13を用いるときには、内部のアスパ
ラガス等といっしょに食するチーズやバター等を入れて
おくこともできる。この支持溝10は長辺側の側壁4、4
の一側5側と他側6側のいずれか一方にのみ設けたり、
又は設ける必要のないときには設けない場合もある。
【0015】尚、図中15は、容器本体の一側5側に位置
する側壁7の外面側に設けたスタッキング用の凸部、
又、16は反対側の側壁7外面側に設けた、前記凸部15を
内装するための凹所である。
する側壁7の外面側に設けたスタッキング用の凸部、
又、16は反対側の側壁7外面側に設けた、前記凸部15を
内装するための凹所である。
【0016】一方、蓋体3には前記容器本体1との接合
面側に容器本体1の凸条8を密に内装する凹条17を設
け、この凹条17に連通させて支持凸部9を内装する凹所
18を設けている。尚、図中19は容器本体1の底壁11内面
側と蓋体3外面側に盛り上げて、又は凹ませて設けた矢
印模様からなる指示部であって、果菜類等の収容物の収
容方向を示したり、容器の向きを変える場合に上方に位
置づける方向を示すものである。
面側に容器本体1の凸条8を密に内装する凹条17を設
け、この凹条17に連通させて支持凸部9を内装する凹所
18を設けている。尚、図中19は容器本体1の底壁11内面
側と蓋体3外面側に盛り上げて、又は凹ませて設けた矢
印模様からなる指示部であって、果菜類等の収容物の収
容方向を示したり、容器の向きを変える場合に上方に位
置づける方向を示すものである。
【0017】又、図中20は、容器本体1の長辺側の一対
の側壁4、4と底壁11における容器の一側5側の外面側
に短辺側の側壁7に沿って設けた、全体が図例のような
V字状、又は他の適宜形状とした溝であり、21は、閉蓋
時に前記容器本体1の溝20に連続するように蓋体3の外
面側に設けた同じくV字状、その他の形状とした溝であ
る。更に、図中22は、容器内部に凹ませて容器本体1の
底壁11の一側5側と蓋体3の一側5側に相対向して設け
た取手部である。
の側壁4、4と底壁11における容器の一側5側の外面側
に短辺側の側壁7に沿って設けた、全体が図例のような
V字状、又は他の適宜形状とした溝であり、21は、閉蓋
時に前記容器本体1の溝20に連続するように蓋体3の外
面側に設けた同じくV字状、その他の形状とした溝であ
る。更に、図中22は、容器内部に凹ませて容器本体1の
底壁11の一側5側と蓋体3の一側5側に相対向して設け
た取手部である。
【0018】尚、前記容器本体1に設ける凸条8と蓋体
3側に設ける凹条17の嵌合関係を強くするには、図3中
Pで示す部分の態様を、例えば図4に示すように凸条8
の遊端側側面に係合凸条23、基端側の係合凸条23の反対
側側面に係合凹条24を設けるとともに、凹条17側には係
合凸条23を内装する係合凹条25、係合凹条24に内装され
る係合凸条26を設ける等するものである。ここで、図中
27は蓋体3側に設けた係合凸条23を案内するための案内
凹条である。
3側に設ける凹条17の嵌合関係を強くするには、図3中
Pで示す部分の態様を、例えば図4に示すように凸条8
の遊端側側面に係合凸条23、基端側の係合凸条23の反対
側側面に係合凹条24を設けるとともに、凹条17側には係
合凸条23を内装する係合凹条25、係合凹条24に内装され
る係合凸条26を設ける等するものである。ここで、図中
27は蓋体3側に設けた係合凸条23を案内するための案内
凹条である。
【0019】上記のような本考案に係る気密容器に、例
えばアスパラガスを収容するには以下のようにする。ま
ず、容器本体1の開口2を上方に向け、図中28として示
すアスパラガスを上下方向をそろえてその相対的に小さ
い上方側を容器本体1の底壁11に設けた指示部19を見て
その内面側における間隔を小さくした長辺側の一対の側
壁4の一側5側に向けて横にした状態で順次収容してい
く。所要の数量や重量のアスパラガス28を容器本体1内
に収容したのち、予冷操作を行なう等して冷却し、次い
で蓋体3を容器本体1に外嵌させて閉蓋する。そして、
保管や運搬するときには、アスパラガスが曲がった状態
になって商品価値が低下したり、鮮度が低下するのを防
止するため、内部のアスパラガス28が上下方向を向くよ
うに内面側における間隔を小さくした長辺側の一対の側
壁4の一側5側が上方に向くように容器の向きを変え
る。このとき、これら長辺側の一対の側壁4、4は、そ
の外面側における間隔が一側5側から他側6側にかけて
略同一であることから、閉蓋後、どちら側を上にすれば
よいか、判断がつきかねるおそれがあるが、この側壁
4、4と底壁11の一側5側の外面側に設けた溝20, 21
と、蓋体3の外面側に設けた溝21や指示部19が、これら
側壁4、4の一側5側が上方に向くための位置決め部分
となる。又、容器本体1の底壁11と蓋体3の一側5側に
相対向して容器内部に凹ませて設けた取手部22の背後が
立起状態にあるアスパラガス28の相対的に小さい上方側
の支持部となる。
えばアスパラガスを収容するには以下のようにする。ま
ず、容器本体1の開口2を上方に向け、図中28として示
すアスパラガスを上下方向をそろえてその相対的に小さ
い上方側を容器本体1の底壁11に設けた指示部19を見て
その内面側における間隔を小さくした長辺側の一対の側
壁4の一側5側に向けて横にした状態で順次収容してい
く。所要の数量や重量のアスパラガス28を容器本体1内
に収容したのち、予冷操作を行なう等して冷却し、次い
で蓋体3を容器本体1に外嵌させて閉蓋する。そして、
保管や運搬するときには、アスパラガスが曲がった状態
になって商品価値が低下したり、鮮度が低下するのを防
止するため、内部のアスパラガス28が上下方向を向くよ
うに内面側における間隔を小さくした長辺側の一対の側
壁4の一側5側が上方に向くように容器の向きを変え
る。このとき、これら長辺側の一対の側壁4、4は、そ
の外面側における間隔が一側5側から他側6側にかけて
略同一であることから、閉蓋後、どちら側を上にすれば
よいか、判断がつきかねるおそれがあるが、この側壁
4、4と底壁11の一側5側の外面側に設けた溝20, 21
と、蓋体3の外面側に設けた溝21や指示部19が、これら
側壁4、4の一側5側が上方に向くための位置決め部分
となる。又、容器本体1の底壁11と蓋体3の一側5側に
相対向して容器内部に凹ませて設けた取手部22の背後が
立起状態にあるアスパラガス28の相対的に小さい上方側
の支持部となる。
【0020】尚、容器内部に入れるアスパラガス28の長
さが短いときには、容器本体1の長辺側の側壁4、4の
内面側に相対向して設けた支持溝10を利用して仕切板13
を装着させるものである。
さが短いときには、容器本体1の長辺側の側壁4、4の
内面側に相対向して設けた支持溝10を利用して仕切板13
を装着させるものである。
【0021】又、容器内部のアスパラガス28を取出すと
きには、再度蓋体3側を上方に向けた状態で開蓋して、
横になっているアスパラガス28を順次取出すのである。
きには、再度蓋体3側を上方に向けた状態で開蓋して、
横になっているアスパラガス28を順次取出すのである。
【0022】こうした気密容器では、アスパラガスの
他、水分を多く含んで傷みやすく長尺の野菜類又は果実
類を好適な状態で収容できる。
他、水分を多く含んで傷みやすく長尺の野菜類又は果実
類を好適な状態で収容できる。
【0023】尚、上記実施例のアスパラガスのように、
上部が下部に較べて小さい、あるいは細い果菜類等の場
合には、一対の側壁4、4間の内面側の間隔が小さい一
側5側を上に向けて保管、運搬に供するが、上部が下部
に較べて大きい、あるいは太い果菜類等を収容する場合
には、容器本体1の内面側の間隔が大きな一側6側に果
菜類等の上部がくるように収容して閉蓋後、前記内面側
の間隔が大きな一側6側が上になるように容器の向きを
変えて保管、運搬する。
上部が下部に較べて小さい、あるいは細い果菜類等の場
合には、一対の側壁4、4間の内面側の間隔が小さい一
側5側を上に向けて保管、運搬に供するが、上部が下部
に較べて大きい、あるいは太い果菜類等を収容する場合
には、容器本体1の内面側の間隔が大きな一側6側に果
菜類等の上部がくるように収容して閉蓋後、前記内面側
の間隔が大きな一側6側が上になるように容器の向きを
変えて保管、運搬する。
【0024】更に、上記の実施例では、長辺側における
一対の相対向した側壁の内面側における間隔を一側5側
から他側6側にかけて順次大きくなるように形成してい
るが、上下の太さや大きさが均一な長尺の果菜類等を収
容する場合には、図5に示すように、長辺側における一
対の相対向した側壁4、4の内面側における間隔が一側
5側から他側6側にかけて同一な容器であってもよい。
この場合にあっても、容器本体1内に長尺の果菜類等を
収容して閉蓋した後、収容した果菜類の上部が上に向く
ように容器の向きを変えて保管、輸送に供するものであ
り、又、容器内から果菜類等を取り出す場合には、前記
実施例と同様に、容器を再び横にして、広い開口部から
効率よく果菜類等を取り出すことができるのである。
一対の相対向した側壁の内面側における間隔を一側5側
から他側6側にかけて順次大きくなるように形成してい
るが、上下の太さや大きさが均一な長尺の果菜類等を収
容する場合には、図5に示すように、長辺側における一
対の相対向した側壁4、4の内面側における間隔が一側
5側から他側6側にかけて同一な容器であってもよい。
この場合にあっても、容器本体1内に長尺の果菜類等を
収容して閉蓋した後、収容した果菜類の上部が上に向く
ように容器の向きを変えて保管、輸送に供するものであ
り、又、容器内から果菜類等を取り出す場合には、前記
実施例と同様に、容器を再び横にして、広い開口部から
効率よく果菜類等を取り出すことができるのである。
【0025】
【考案の効果】以上のように本考案に係る気密容器は、
容器本体の開口を上方に向けた状態で内部に果菜類等を
収容して開口を蓋体で閉止した後、容器本体の相対向す
る一対の側壁の一側側が上方に向くように向きを変えた
状態で保管又は輸送に供するようにしたから、例えばア
スパラガス等の如く水分を多く含んで傷みやすく、しか
も長尺の果菜類等を、面積の大きな開口部から効率よく
容器内に収容することができると同時に、上下方向をそ
ろえて横に収容でき、収容効率もよくなる。又、保管や
運搬に際しては内部の収容物を上下方向を向いた状態に
でき、しかも、容器本体と蓋体との一側側に相対向して
容器内に凹ませて設けた取手部の背後が立起状態にある
果菜類等を支持することで、長尺な果菜類が曲がったり
することもなく、又、果菜類等を上下に立てた状態で保
管、運搬するのは植物の生理作用にも合致しており、長
時間にわたる鮮度の維持が可能になる。更に、前記のよ
うに容器内の果菜類等を上下に立てた状態で複数の容器
を積み重ねる場合には、上下に積み重ねられる容器の側
壁外面に設けたスタッキング用の凸部を凹所に内装した
安定した状態で積み重ねることができる。又、容器内に
収容した果菜類等を取出すときには、容器を再び横にす
ることで、横になった果菜類等を、面積の大きな開口部
から傷めることなく、しかも効率よく取出すことができ
るのである。
容器本体の開口を上方に向けた状態で内部に果菜類等を
収容して開口を蓋体で閉止した後、容器本体の相対向す
る一対の側壁の一側側が上方に向くように向きを変えた
状態で保管又は輸送に供するようにしたから、例えばア
スパラガス等の如く水分を多く含んで傷みやすく、しか
も長尺の果菜類等を、面積の大きな開口部から効率よく
容器内に収容することができると同時に、上下方向をそ
ろえて横に収容でき、収容効率もよくなる。又、保管や
運搬に際しては内部の収容物を上下方向を向いた状態に
でき、しかも、容器本体と蓋体との一側側に相対向して
容器内に凹ませて設けた取手部の背後が立起状態にある
果菜類等を支持することで、長尺な果菜類が曲がったり
することもなく、又、果菜類等を上下に立てた状態で保
管、運搬するのは植物の生理作用にも合致しており、長
時間にわたる鮮度の維持が可能になる。更に、前記のよ
うに容器内の果菜類等を上下に立てた状態で複数の容器
を積み重ねる場合には、上下に積み重ねられる容器の側
壁外面に設けたスタッキング用の凸部を凹所に内装した
安定した状態で積み重ねることができる。又、容器内に
収容した果菜類等を取出すときには、容器を再び横にす
ることで、横になった果菜類等を、面積の大きな開口部
から傷めることなく、しかも効率よく取出すことができ
るのである。
【図1】 本考案に係る気密容器の一例を示す斜視図。
【図2】 容器本体の平面図。
【図3】 容器の向きを変えた状態の縦断面図。
【図4】 第3図中のP部における別の態様を示す説明
図。
図。
【図5】 本考案に係る気密容器の他例を示す容器本体
の平面図。
の平面図。
1:容器本体、2:開口、3:蓋体、4:側壁、5:一
側、6:他側、7:側壁、8:凸条、9:支持凸部、1
0:支持溝、11:底壁、12:開口、13:仕切板、14:空
間、15:凸部、16:内装用凹所、17:凹条、18:凹所、
19:指示部、20,21:溝、22:取手部、23, 26:係合凸
条、24, 25:係合凹条、27:案内凹条、28:アスパラガ
ス。
側、6:他側、7:側壁、8:凸条、9:支持凸部、1
0:支持溝、11:底壁、12:開口、13:仕切板、14:空
間、15:凸部、16:内装用凹所、17:凹条、18:凹所、
19:指示部、20,21:溝、22:取手部、23, 26:係合凸
条、24, 25:係合凹条、27:案内凹条、28:アスパラガ
ス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−118865(JP,U) 実開 昭55−53719(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 発泡合成樹脂製で一面が開口した容器本
体と、前記容器本体の開口を閉止する同じく発泡合成樹
脂製の蓋体とよりなり、容器本体の側壁上端面と蓋体下
面との接合面の一方と他方に互いに嵌合する凸条と凹条
とを設け、前記容器本体の底壁と蓋体との一側側に相対
向して容器内部に凹ませて取手部を設けて該取手部の背
後の底壁と蓋体の内面側における間隔を該一側側より他
側側を大きく形成するとともに、前記取手部を設けた側
と、これに相対向する側の側壁の外面側に、スタッキン
グ用の凸部と該凸部を内装する凹所とを設けてなり、前
記容器本体の開口を上方に向けた状態で内部に果菜類等
を収容して開口を蓋体で閉止した後、前記取手部を設け
た側の側壁が上方に向くように向きを変えた状態で保管
又は輸送に供するようにしてなる気密容器。 - 【請求項2】 容器本体の一側側の相対向する一対の側
壁と底壁の外面側にこの一対の側壁の間の側壁に沿った
溝を設けるとともに、蓋体の外面側に前記容器本体の溝
に連続する溝を設けた請求項1記載の気密容器。 - 【請求項3】 容器本体の一対の相対向した側壁の内面
側に相対向して仕切板支持用の支持溝を設けた請求項1
又は請求項2記載の気密容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995003679U JP2550309Y2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 気密容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995003679U JP2550309Y2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 気密容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08227U JPH08227U (ja) | 1996-02-06 |
JP2550309Y2 true JP2550309Y2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=18490715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995003679U Expired - Lifetime JP2550309Y2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 気密容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550309Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4810817U (ja) * | 1971-06-14 | 1973-02-07 | ||
JP4744852B2 (ja) * | 2003-12-03 | 2011-08-10 | 株式会社羽根 | 収納容器及び収容物の収納方法 |
JP2006160311A (ja) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Sankyou:Kk | 保冷容器及びそれを用いた保冷方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53136960A (en) * | 1977-05-06 | 1978-11-29 | Toshiba Corp | Manufacture of stem |
JPS5518018A (en) * | 1978-07-26 | 1980-02-07 | Hitachi Ltd | Apparatus for vacuum evaporation |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP1995003679U patent/JP2550309Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08227U (ja) | 1996-02-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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